JP2001065982A - 貯湯式の給湯設備 - Google Patents

貯湯式の給湯設備

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JP2001065982A
JP2001065982A JP24265699A JP24265699A JP2001065982A JP 2001065982 A JP2001065982 A JP 2001065982A JP 24265699 A JP24265699 A JP 24265699A JP 24265699 A JP24265699 A JP 24265699A JP 2001065982 A JP2001065982 A JP 2001065982A
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water supply
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water storage
hot
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JP24265699A
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English (en)
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Yoshitaka Shibata
善隆 柴田
Makoto Sano
真 佐野
Akihiko Yasuda
明彦 安田
Yoshitsugu Azuma
尚嗣 東
Yoshio Fujimoto
藤本  善夫
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Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】貯湯タンク内に給湯可能な温度の湯を残すこと
なく使い切るようにし、給湯設備全体として効率の良い
給湯を可能にする貯湯式の給湯設備の提供。 【解決手段】複数の貯湯タンク12A,12B内の湯水
を加熱手段10に択一的に循環させる手段Aと、択一的
に給湯路17に供給する手段Bと、貯湯タンク12A,
12B内の湯水の貯蔵熱量を検出する手段29,30
と、給湯制御手段とが設けられ、給湯制御手段は、貯蔵
熱量が最も多い貯湯タンク12A,12Bの湯水を給湯
する給湯制御と湯水を順次加熱する熱量貯蔵制御とを実
行し、給湯制御において、貯湯タンク12A,12Bを
選択したのちは、貯蔵熱量が設定下限熱量となるまで、
または、設定時間に達するまで、今回の給湯開始指令の
みならず、それ以降の給湯開始指令においても、選択し
た貯湯タンク12A,12Bの湯水を使い切る湯水使い
切り制御を行う貯湯式の給湯設備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の貯湯タンク
と、その複数の貯湯タンク内の湯水を湯水加熱手段によ
り加熱するべく、前記複数の貯湯タンク内の湯水を前記
湯水加熱手段に択一的に循環させる循環手段と、前記複
数の貯湯タンク内の湯水を択一的に給湯路に供給する給
湯手段と、前記複数の貯湯タンクの夫々について、湯水
にて貯蔵する貯蔵熱量を各別に検出する貯蔵熱量検出手
段と、給湯運転を実行する給湯制御手段とが設けられ、
前記給湯制御手段は、給湯開始指令に伴って、前記複数
の貯湯タンクのうちで貯蔵熱量が最も多い貯湯タンクを
湯水供給源の貯湯タンクとして選択して、その貯湯タン
クの湯水を給湯するように、前記貯蔵熱量検出手段の検
出情報に基づいて前記給湯手段を作動させる給湯制御、
および、前記複数の貯湯タンクのうちの湯水供給源に選
択されていない貯湯タンクについて、その貯蔵熱量が設
定最大貯蔵熱量になるまで湯水を加熱する加熱形態で、
複数の貯湯タンク内の湯水を順次加熱するように、前記
貯蔵熱量検出手段の検出情報に基づいて前記循環手段を
作動させる熱量貯蔵制御を実行するように構成された貯
湯式の給湯設備に関する。
【0002】
【従来の技術】このような構成の貯湯式の給湯設備は、
例えば、特開平6−221673号公報により知られて
いる。この公報に記載の給湯設備によれば、給湯開始指
令があると、複数の貯湯タンクのうち、常に、特定の貯
湯タンクから給湯を開始し、その特定の貯湯タンクにお
いて残湯量が少なくなると、他の貯湯タンクから給湯す
るように切換え制御し、他の貯湯タンクから給湯を行っ
ている間に、特定の貯湯タンク内の湯水を加熱するよう
に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上記公報
に記載の給湯設備では、特定の貯湯タンク内に給湯可能
な温度の湯が残っているにもかかわらず、他の貯湯タン
クから給湯するように切換え制御するため、下記のよう
な不都合があった。
【0004】すなわち、湯水加熱手段によって貯湯タン
ク内の湯水全体を所望の温度にまで加熱する場合、湯水
をゆっくりと循環させならが加熱し、貯湯タンク内の湯
水に温度成層を形成しながら、1回の循環で所望の温度
にまで加熱する方法と、貯湯タンク内の湯水を高速で何
度も何度も循環させながら所望の温度にまで加熱する方
法とがある。
【0005】前記湯水加熱手段が、例えば、高熱量負荷
のガスバーナのようなものであれば、前者の方法でも、
貯湯タンク内の湯水を効率良く所望の温度にまで加熱す
ることはできるが、湯水加熱手段が、例えば、80℃程
度の高温の湯を使用する熱交換器のようなものである
と、湯水をゆっくりと循環させても、その循環湯水の全
体を、つまり、循環湯水の表面から中心部までを所望の
温度にまで加熱するのがむずかしく、そのような場合に
は、後者の方法により貯湯タンク内の湯水を何度も何度
も循環させながら加熱する方が、貯湯タンク内の湯水を
効率良く所望の温度にまで加熱することができる。しか
し、その反面、後者の方法によれば、貯湯タンク内の湯
水を何度も何度も循環させるため、その循環によって貯
湯タンク内の湯水が混合されて温度成層が形成されず、
そのため、貯湯タンク内の湯水全体が所望の温度になる
まで、その貯湯タンク内の湯水を使用することができな
いという不都合がある。
【0006】したがって、湯水加熱手段が上述した熱交
換器のような場合、上記公報に記載の給湯設備では、貯
湯タンク内の湯水を効率良く加熱するために何度も循環
させると、貯湯タンク内に残っていた給湯可能な温度の
湯を含めて湯水全体が混合されるため、折角給湯可能な
温度にまで加熱されていた湯が使用されないままで混合
されてしまうことになる。
【0007】本発明は、このような問題点に着目したも
ので、その目的は、貯湯タンク内に給湯可能な温度の湯
を極力残すことなく使い切るようにし、給湯設備全体と
して効率の良い給湯を可能にする貯湯式の給湯設備の提
供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、複数の貯湯タンク
と、その複数の貯湯タンク内の湯水を湯水加熱手段によ
り加熱するべく、前記複数の貯湯タンク内の湯水を前記
湯水加熱手段に択一的に循環させる循環手段と、前記複
数の貯湯タンク内の湯水を択一的に給湯路に供給する給
湯手段と、前記複数の貯湯タンクの夫々について、湯水
にて貯蔵する貯蔵熱量を各別に検出する貯蔵熱量検出手
段と、給湯運転を実行する給湯制御手段とが設けられ、
前記給湯制御手段は、給湯開始指令に伴って、前記複数
の貯湯タンクのうちで貯蔵熱量が最も多い貯湯タンクを
湯水供給源の貯湯タンクとして選択して、その貯湯タン
クの湯水を給湯するように、前記貯蔵熱量検出手段の検
出情報に基づいて前記給湯手段を作動させる給湯制御、
および、前記複数の貯湯タンクのうちの湯水供給源に選
択されていない貯湯タンクについて、その貯蔵熱量が設
定最大貯蔵熱量になるまで湯水を加熱する加熱形態で、
複数の貯湯タンク内の湯水を順次加熱するように、前記
貯蔵熱量検出手段の検出情報に基づいて前記循環手段を
作動させる熱量貯蔵制御を実行するように構成された貯
湯式の給湯設備であって、前記給湯制御手段が、前記給
湯制御において、前記給湯開始指令に伴って湯水供給源
として一つの貯湯タンクを一旦選択したのちは、その選
択した貯湯タンクの貯蔵熱量が設定下限熱量となるま
で、または、湯水供給源として貯湯タンクを選択してか
らの経過時間が設定時間に達するまで、今回の給湯開始
指令による給湯のみならず、それ以降の給湯開始指令に
よる給湯においても、その選択した貯湯タンクの湯水を
給湯してから、別の貯湯タンクを湯水供給源として選択
する湯水使い切り制御を行うように構成され、かつ、前
記熱量貯蔵制御において、前記貯湯タンクのうち、前記
給湯制御の実行において湯水供給源としては選択されて
いない貯湯タンクを加熱対象の貯湯タンクとして選択し
て、その貯湯タンクについての湯水を加熱する貯湯タン
ク選択加熱制御を行うように構成されている。
【0009】すなわち、貯蔵熱量が最も多い貯湯タンク
を湯水供給源の貯湯タンクとして選択して給湯する給湯
制御において、給湯開始指令に伴って湯水供給源として
一つの貯湯タンクを一旦選択したのちは、その選択した
貯湯タンクの貯蔵熱量が設定下限熱量となるまで、また
は、湯水供給源として貯湯タンクを選択してからの経過
時間が設定時間に達するまで、今回の給湯開始指令によ
る給湯のみならず、それ以降の給湯開始指令による給湯
においても、その選択した貯湯タンクの湯水を給湯して
から、別の貯湯タンクを湯水供給源として選択する湯水
使い切り制御を行うように構成されているので、湯水供
給源として選択された貯湯タンクにおいては、給湯可能
な温度の湯を残したままでその貯湯タンク内の湯水を循
環させて加熱し、それによって、給湯可能な温度の湯を
含めて湯水全体が混合されるような事態が極力回避さ
れ、たとえ湯水加熱手段が高温の湯を使用する熱交換器
のようなものであっても、給湯可能な温度にまで加熱さ
れた湯については、極力無駄のない状態で効率良く給湯
することができる。また、湯水供給源に選択されていな
い貯湯タンクについて、貯蔵熱量が設定最大貯蔵熱量に
なるまで、貯湯タンク内の湯水を順次加熱する熱量貯蔵
制御において、貯湯タンクのうち、前記給湯制御の実行
において湯水供給源としては選択されていない貯湯タン
クを加熱対象の貯湯タンクとして選択して、その貯湯タ
ンクについての湯水を加熱する貯湯タンク選択加熱制御
を行うように構成されているので、湯水供給源に選択さ
れていない貯湯タンク内の湯水については、必要に応じ
て無駄無く加熱されることになり、湯水供給源に選択さ
れた貯湯タンクに対して湯水使い切り制御を実行した後
においても、直ちに別の貯湯タンクを湯水供給源として
選択して、連続した給湯を行うことが可能となる。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、前記給湯
制御手段が、前記給湯制御において、前記給湯開始指令
が指令されたときに、前記貯蔵熱量が設定最大貯蔵熱量
になるまで湯水を加熱した貯湯タンクが存在しないとき
には、給湯を開始しないように構成されている。
【0011】したがって、例えば、前記循環手段を作動
させて熱量貯蔵制御を実行している貯湯タンクにおいて
は、その湯水の貯蔵熱量が設定最大貯蔵熱量になるまで
加熱され、中途半端な加熱途中において給湯されること
がなく、湯水加熱手段による加熱効率の向上を図ること
ができる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、前記給湯
制御手段が、前記給湯制御において、給湯を継続するに
伴って、湯水供給源として選択した貯湯タンクの湯水を
設定下限貯蔵熱量まで消費したときに、別の貯湯タンク
が設定上限貯蔵熱量未満の加熱途中であっても、その貯
湯タンクからの湯水を給湯するように構成されている。
【0013】したがって、湯水供給源に選択された貯湯
タンクにつき、給湯制御が実行されて設定下限貯蔵熱量
まで消費されても、引き続き給湯を継続する場合には、
別の貯蔵タンクが設定上限貯蔵熱量未満であっても、そ
の別の貯蔵タンクから湯水が給湯されることになり、湯
水加熱手段による加熱効率は低下するものの、連続した
継続給湯が可能となるため、使い勝手が良く、実際の使
用に際して極めて便利である。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、前記湯水
加熱手段が、他装置を駆動するエンジンからの排熱を熱
媒とする熱交換器で構成されている。
【0015】したがって、他装置を駆動するエンジンの
排熱を利用して湯水を加熱することができるのは勿論、
上述した湯水使い切り制御や熱量貯蔵制御の実行によっ
て、エンジンの排熱を無駄無く回収して効率の良い給湯
が可能となる。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、前記他装
置が発電機であって、前記エンジンの作動を制御するエ
ンジン制御手段が、電力要求に合わせて前記エンジンを
駆動する発電優先モードと、前記熱交換器の排熱要求に
合わせて前記エンジンを駆動する排熱優先モードとに切
換え自在に構成されている。
【0017】したがって、電力供給を優先したい場合に
は発電優先モードに、排熱利用による給湯を優先したい
場合には排熱優先モードに、手動あるいは自動的に切換
えて、便利に使用することができる。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、前記給湯
制御手段が、前記エンジン制御手段が前記排熱優先モー
ドのときには、前記給湯制御において前記湯水使い切り
制御を行い、かつ、前記熱量貯蔵制御において前記貯湯
タンク選択加熱制御を行うように構成され、前記エンジ
ン制御手段が前記発電優先モードのときには、前記給湯
制御において、給湯が一旦中断すれば、次の給湯開始指
令に伴って、そのときの最も貯蔵熱量が多い貯湯タンク
を湯水供給源として選択して給湯する貯蔵熱量優先制御
を行い、かつ、前記熱量貯蔵制御において、全ての貯湯
タンクの貯蔵熱量が設定最大貯蔵熱量になるように全て
の貯湯タンクの湯水を加熱する全貯湯タンク加熱制御を
行うように構成されている。
【0019】すなわち、排熱利用による給湯を優先させ
る排熱優先モードでは、上述した湯水使い切り制御の実
行によって、給湯可能な温度にまで加熱された湯を効率
良く給湯しながら、かつ、上述した貯湯タンク選択加熱
制御の実行によって、湯水供給源に選択されていない貯
湯タンク内の湯水を無駄無く加熱することができる。そ
して、電力供給を優先させる発電優先モードでは、換言
すると、給湯の使用状況とは無関係にエンジンが駆動さ
れる状態では、前記湯水使い切り制御を実行せず、次の
給湯開始指令があると、そのときの最も貯蔵熱量が多き
貯湯タンクから給湯する貯蔵熱量優先制御を実行し、か
つ、全ての貯湯タンクの貯蔵熱量が設定最大貯蔵熱量に
なるように全ての貯湯タンクの湯水を加熱する全貯湯タ
ンク加熱制御を実行して、給湯の使用状況と無関係に駆
動されるエンジンの排熱を無駄無く回収し、全体として
効率の良い給湯が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明による貯湯式の給湯設備を
コージェネレーションシステムに適用した実施の形態に
つき図面に基づいて説明する。このコージェネレーショ
ンシステムは、ガスエンジンにより発電するとともに、
ガスエンジンの排熱を利用して給湯するもので、図1に
示すように、ガスエンジン1と、そのガスエンジン1に
より駆動される他装置としての発電機2を備え、ガス供
給路3から供給される燃料ガスを燃焼させてガスエンジ
ン1を駆動し、そのガスエンジン1により発電機2を駆
動して、所望の箇所に電力を供給するとともに、燃焼後
の排ガスを排気路4を介して装置外へ排出するように構
成されている。
【0021】前記ガスエンジン1には、冷却水を供給す
る冷却水往き路5aと、冷却水をラジエータ6に戻す冷
却水戻り路5bとが設けられ、冷却水往き路5aには、
冷却水を循環させるための冷却水ポンプ7が設けられ、
冷却水戻り路5bには、排気路4を通流する排ガスとの
間で熱交換させて、冷却水を加熱するための排ガス熱交
換器8が設けられている。前記冷却水往き路5aと冷却
水戻り路5bとにわたっては、熱交換器用水路9を介し
てラジエータ6を迂回する状態で湯水加熱手段としての
温水熱交換器10が接続され、熱交換器用水路9と冷却
水戻り路5bとの接続箇所には、切換え三方弁11が設
けられている。
【0022】この給湯設備は、第1と第2の2本の貯湯
タンク12A,12Bを備え、第1貯湯タンク12Aの
底部には第1往き路13aが、第2貯湯タンク12Bの
底部には第2往き路13bが接続され、第1往き路13
aと第2往き路13bとが、前記温水熱交換器10への
往き路13に循環切換え三方弁14を介して接続され、
前記往き路13には、循環ポンプ15が設けられてい
る。前記温水熱交換器10からの戻り路16は、第1貯
湯タンク12Aに接続された第1戻り路16aと、第2
貯湯タンク12Bに接続された第2戻り路16bとに分
岐され、第1貯湯タンク12Aが、第1往き路13a、
往き路13、戻り路16、第1戻り路16aを介して、
第2貯湯タンク12Bが、第2往き路13b、往き路1
3、戻り路16、第2戻り路16bを介して、温水熱交
換器10に対して並列状態に接続されている。
【0023】前記第1貯湯タンク12Aの上部には第1
給湯路17aが、第2貯湯タンク12Bの上部には第2
給湯路17bが接続され、第1給湯路17aと第2給湯
路17bとが、給湯路17に接続されるとともに、第1
貯湯タンク12Aの底部には第1給水路18aが、第2
貯湯タンク12Bの底部には第2給水路18bが接続さ
れていて、第1給水路18aと第2給水路18bとが、
給水切換え三方弁19を介して給水路18に接続されて
いる。その給水路18と前記給湯路17とは、バイパス
路20で接続され、バイパス路20と給湯路17との接
続箇所には、第1貯湯タンク12Aまたは第2貯湯タン
ク12Bからの湯水と給水路18からの水とを混合する
ための混合弁21が設けられ、その混合弁21よりも上
流側の給湯路17には、給湯サーミスタ22が、下流側
の給湯路17には、混合後の湯水の温度を検出する湯温
サーミスタ23が設けられ、給水路18には、給水温度
を検出する給水サーミスタ24が設けられている。
【0024】すなわち、第1往き路13a、第2往き路
13b、循環切換え三方弁14、往き路13、循環ポン
プ15、戻り路16、第1戻り路16a、ならびに、第
2戻り路16bによって、第1と第2の貯湯タンク12
A,12B内の湯水を温水熱交換器10に択一的に循環
させる循環手段Aが構成されている。また、給水路1
8、給水切換え三方弁19、第1給水路18a、第2給
水路18b、第1給湯路17a、ならびに、第2給湯路
17bによって、第1と第2の貯湯タンク12A,12
B内の湯水を択一的に給湯路17に供給する給湯手段B
が構成され、かつ、その給湯路17には、ガス燃焼式の
瞬間湯沸器25が接続され、そのガス瞬間湯沸器25に
は、給水路26が接続されるとともに、給湯栓27を備
えた出湯路28が接続されている。
【0025】前記第1貯湯タンク12Aには、その第1
貯湯タンク12A内の湯水の温度を上下方向の3箇所で
検出するための上部サーミスタ29a、中間サーミスタ
29b、下部サーミスタ29cの3つのサーミスタが、
上下方向での位置を異ならせた状態で設けられ、これら
3つのサーミスタ29a,29b,29cによって、第
1貯湯タンク12A内の湯水が貯蔵する貯蔵熱量を検出
する第1貯蔵熱量検出手段29が構成されている。同様
に、第2貯湯タンク12Bには、その第2貯湯タンク1
2B内の湯水の温度を上下方向の3箇所で検出するため
の上部サーミスタ30a、中間サーミスタ30b、下部
サーミスタ30cの3つのサーミスタが、上下方向での
位置を異ならせた状態で設けられ、これら3つのサーミ
スタ30a,30b,30cによって、第2貯湯タンク
12B内の湯水が貯蔵する貯蔵熱量を検出する第2貯蔵
熱量検出手段30が構成されている。
【0026】このような構成からなるコージェネレーシ
ョンシステムの作動は、全てコンピュータ利用の制御装
置Hによって制御されるように構成されている。そのた
め、制御装置Hは、図2に示すように、給湯運転を実行
する給湯制御手段H1とガスエンジン1の作動を制御す
るエンジン制御手段H2とを備え、給湯制御手段H1と
エンジン制御手段H2とが、通信可能に構成されてい
る。前記給湯制御手段H1には、給湯サーミスタ22、
湯温サーミスタ23、給水サーミスタ24、第1と第2
の貯蔵熱量検出手段29,30からの検出情報が入力さ
れるように構成され、それら入力情報に基づいて、循環
切換え三方弁14、循環ポンプ15、給水切換え三方弁
19、混合弁20などの作動を制御するように構成され
ている。また、前記エンジン制御手段H2には、電力要
求に合わせてガスエンジン1を駆動する発電優先モード
と、温水熱交換器10への排熱要求に合わせてガスエン
ジン1を駆動する排熱優先モードとに切換えるモード切
換えスイッチSWが接続され、ガスエンジン1、冷却水
ポンプ7、切換え三方弁11などの作動を制御するよう
に構成されている。
【0027】つぎに、制御装置Hによる給湯制御の作動
につき、図3のフローチャートに基づいて説明する。図
外リモコンの運転スイッチがONされるか、タイマーの
作動によって自動的に、給湯運転の開始が指令されると
(ステップ1)、両貯湯タンク12A,12B内の湯水
を順次加熱する熱量貯蔵制御が実行される。この熱量貯
蔵制御において、前記モード切換えスイッチSWにより
排熱優先モードが選択されていると、貯湯タンク選択加
熱制御が実行され、発電優先モードが選択されている
と、全貯湯タンク加熱制御が実行される(ステップ2〜
4)。
【0028】前記貯湯タンク選択加熱制御は、第1と第
2の貯湯タンク12A,12Bのうち、後述する給湯制
御の実行において湯水供給源として選択されていない貯
湯タンク12A,12Bが、加熱対象の貯湯タンク12
A,12Bとして選択され、その貯湯タンク12A,1
2B内の湯水が加熱される。例えば、第1貯湯タンク1
2Aが湯水供給源として選択されていると、第2貯湯タ
ンク12Bが加熱対象の貯湯タンクとして選択される。
そして、第2貯湯タンク12Bの第2貯蔵熱量検出手段
30の検出情報に基づいて、貯蔵熱量が設定最大貯蔵熱
量未満、例えば、第2貯蔵熱量検出手段30における下
部サーミスタ30cが75℃未満の温度を検出すると、
加熱対象である第2貯湯タンク12Bの貯蔵熱量が設定
最大貯蔵熱量に達していないと判断して、下部サーミス
タ30cが75℃以上の温度を検出するまで、第2貯湯
タンク12B内の湯水が加熱される。
【0029】この第2貯湯タンク12B内の湯水の加熱
は、循環切換え三方弁14が切換え操作されて、第2貯
湯タンク12B側の第2往き路13bが往き路13に連
通されるとともに、循環ポンプ15が作動され、第2貯
湯タンク12B内の湯水が、第2往き路13b、往き路
13、戻り路16、第2戻り路16bを介して温水熱交
換器10に循環供給される。その温水熱交換器10に
は、ガスエンジン1を冷却することより加熱され、更
に、排ガス熱交換器8で加熱された後の冷却水が、冷却
水ポンプ7の作動によって循環供給されているので、第
2貯湯タンク12B内の湯水は、温水熱交換器10によ
り加熱されながら循環される。温水熱交換器10に循環
される加熱後の冷却水は、温度が80℃程度であるた
め、第2貯湯タンク12B内の湯水は、比較的高速で何
度も何度も循環されて加熱され、第2貯蔵熱量検出手段
30における下部サーミスタ30cが75℃以上の温度
を検出すると、その貯蔵熱量が設定最大貯蔵熱量に達し
たものと判断して、第2貯湯タンク12Bに対する熱量
貯蔵制御を終了し、その後、下部サーミスタ30cが7
5℃未満の温度を検出すると、第2貯湯タンク12Bに
対する熱量貯蔵制御が再開される。
【0030】また、第1貯湯タンク12Aが加熱対象の
貯湯タンクとして選択されて、第1貯湯タンク12A内
の湯水を加熱する場合であれば、循環切換え三方弁14
が切換え操作されて、第1貯湯タンク12A側の第1往
き路13aが往き路13に連通され、第1貯湯タンク1
2A内の湯水が、第1往き路13a、往き路13、戻り
路16、第1戻り路16aを介して温水熱交換器10に
循環供給されて加熱される。そして、第1貯蔵熱量検出
手段29の下部サーミスタ29cが75℃以上の温度を
検出すると、第1貯湯タンク12Aの貯蔵熱量が設定最
大貯蔵熱量に達したものと判断して、熱量貯蔵制御を終
了するとともに、切換え三方弁11が切換え操作され
て、ガスエンジン1の冷却水が、ラジエータ6側に循環
供給される。
【0031】前記全貯湯タンク加熱制御は、第1と第2
の貯湯タンク12A,12Bのうち、貯蔵熱量が設定最
大貯蔵熱量未満のものがあると、つまり、第1と第2の
貯蔵熱量検出手段29,30において、その下部サーミ
スタ29c,30cが75℃未満の温度を検出すると、
貯蔵熱量が設定最大貯蔵熱量に達していないと判断し
て、下部サーミスタ29c,30cが75℃以上の温度
を検出するまで、各貯湯タンク12A,12B内の湯水
が加熱される。つまり、エンジン制御手段H2が発電優
先モードのときには、熱量貯蔵制御において、全ての貯
湯タンクの貯蔵熱量が設定最大貯蔵熱量になるように全
ての貯湯タンクの湯水を加熱する全貯湯タンク加熱制御
を行うように構成されている。
【0032】前記給湯栓27の開操作によって給湯の開
始が指令されると(ステップ5)、両貯湯タンク12
A,12B内の湯水を給湯する給湯制御が実行され、そ
の際、排熱優先モードが選択されていると、湯水使い切
り制御が、発電優先モードが選択されていると、貯蔵熱
量優先制御が実行される(ステップ6〜8)。
【0033】前記湯水使い切り制御は、第1と第2の貯
湯タンク12A,12Bのうちで貯蔵熱量が多い方の貯
湯タンク12A,12B、例えば、第1貯蔵熱量検出手
段29において、上部サーミスタ29a、中間サーミス
タ29b、下部サーミスタ29cの全てが75℃以上の
温度を検出し、第2貯蔵熱量検出手段30において、上
部サーミスタ30aが75℃以上の温度を検出し、中間
サーミスタ30bと下部サーミスタ30cとが75℃未
満の温度を検出すると、第1貯湯タンク12Aの方が貯
蔵熱量が多いものと判断して、第1貯湯タンク12Aを
湯水供給源のタンクとして選択し、第1貯湯タンク12
A内の湯水が給湯される。
【0034】具体的には、給水切換え三方弁19が切換
え操作されて、第1貯湯タンク12A側の第1給水路1
8aが給水路18に連通され、給水路18からの給水圧
によって第1貯湯タンク12A内の湯水が上方に押し上
げられて給湯路17に供給される。その際、給湯サーミ
スタ22と給水サーミスタ24からの検出情報に基づい
て、混合弁21の開度が調整されるとともに、湯温サー
ミスタ23からの検出情報に基づいて、混合弁21の開
度が微調整されて、例えば、70℃に調整された湯水
が、ガス瞬間湯沸器25に供給される。ガス瞬間湯沸器
25に供給された湯水は、必要に応じて、ガス瞬間湯沸
器25により更に加熱され、かつ、給水路26からの水
が混合されて、図外のリモコンにより設定された温度の
湯水が給湯栓27から吐出される。
【0035】前記給湯栓27の閉操作によって給湯の停
止が指令されても、第1貯蔵熱量検出手段29の上部サ
ーミスタ29aが75℃以上の温度を検出していると、
第1貯湯タンク12Aの貯蔵熱量が設定下限熱量以上で
あると判断して、給水切換え三方弁19は切換え操作さ
れず、第1貯湯タンク12A側の第1給水路18aが給
水路18に連通された状態に維持される。したがって、
その後、給湯栓27が開操作されて給湯の開始が指令さ
れると、再度、第1貯湯タンク12A内の湯水が給湯さ
れ、第1貯蔵熱量検出手段29の上部サーミスタ29a
が75℃未満の温度を検出すると、第1貯湯タンク12
Aの貯蔵熱量が設定下限貯蔵熱量に達したものと判断
し、第2貯湯タンク12Bを湯水供給源のタンクとして
選択する。具体的には、給水切換え三方弁19が切換え
操作されて、第2貯湯タンク12B側の第2給水路18
bが給水路18に連通され、給水路18からの給水圧に
よって第2貯湯タンク12B内の湯水が給湯路17に供
給される。
【0036】つまり、給湯開始指令に伴って湯水供給源
として一つの貯湯タンク、例えば、第1貯湯タンク12
Aを湯水供給源として一旦選択したのちは、その選択し
た第1貯湯タンク12Aの貯蔵熱量が設定下限熱量とな
るまで、今回の給湯開始指令による給湯のみならず、そ
れ以降の給湯開始指令による給湯においても、その選択
した第1貯湯タンク12Aの湯水を給湯してから、別の
貯湯タンク、つまり、第2貯湯タンク12Bを湯水供給
源として選択する湯水使い切り制御を行うように構成さ
れている。
【0037】上述した湯水使い切り制御において、給湯
栓27の開操作によって給湯の開始が指令されたとき、
第1と第2の貯蔵熱量検出手段29,30において、両
下部サーミスタ29c,30cが共に75℃未満の温度
を検出すると、貯蔵熱量が設定最大貯蔵熱量にまで達し
ている貯湯タンクが存在しないと判断し、給水切換え三
方弁19が切換え操作され、第1貯湯タンク12A側の
第1給水路18aも第2貯湯タンク12B側の第2給水
路18bも、共に給水路18への連通が断たれる。その
場合には、給水路18からの水が、バイパス路20を介
してガス瞬間湯沸器25に直接供給され、ガス瞬間湯沸
器25で加熱された後、給水路26からの水が混合され
て、図外のリモコンにより設定された温度の湯水が給湯
栓27から吐出される。つまり、給湯制御において、給
湯開始指令が指令されたときに、貯蔵熱量が設定最大貯
蔵熱量になるまで湯水を加熱した貯湯タンクが存在しな
いときには、給湯を開始しないように構成されている。
【0038】ただし、上述したように、例えば、第1貯
湯タンク12Aを湯水供給源のタンクとして選択し、第
1貯湯タンク12A内の湯水が給湯されている状態で、
第1貯蔵熱量検出手段29の上部サーミスタ29aが7
5℃未満の温度を検出し、第1貯湯タンク12Aの貯蔵
熱量が設定下限貯蔵熱量に達したものと判断した場合に
は、たとえ第2貯湯タンク12Bの貯蔵熱量が設定上限
貯蔵熱量未満であっても、第2貯湯タンク12Bを湯水
供給源のタンクとして選択して、第2貯湯タンク12B
からの給湯を継続する。つまり、給湯制御において、給
湯を継続するに伴って、湯水供給源として選択した貯湯
タンクの湯水を設定下限貯蔵熱量まで消費したときに、
別の貯湯タンクが設定上限貯蔵熱量未満の加熱途中であ
っても、その貯湯タンクからの湯水を給湯するように構
成されている。
【0039】前記貯蔵熱量優先制御は、両貯湯タンク1
2A,12Bのうちで貯蔵熱量が多い方の貯湯タンク1
2A,12B、例えば、第1貯蔵熱量検出手段29にお
いて、上部サーミスタ29a、中間サーミスタ29b、
下部サーミスタ29cの全てが75℃以上の温度を検出
し、第2貯蔵熱量検出手段30において、上部サーミス
タ30aと中間サーミスタ30bとが75℃以上の温度
を検出し、下部サーミスタ30cが75℃未満の温度を
検出すると、第1貯湯タンク12Aの方が貯蔵熱量が多
いものと判断して、第1貯湯タンク12Aを湯水供給源
のタンクとして選択し、第1貯湯タンク12A内の湯水
が給湯される。そして、次の給湯開始指令があると、そ
のときに貯蔵熱量が多い方の貯湯タンク12A,12
B、例えば、第1貯蔵熱量検出手段29において、上部
サーミスタ29aのみが75℃以上の温度を検出し、第
2貯蔵熱量検出手段30において、上部サーミスタ30
aと中間サーミスタ30bとが75℃以上の温度を検出
すると、第2貯湯タンク12Bの方が貯蔵熱量が多いも
のと判断して、第2貯湯タンク12Bを湯水供給源のタ
ンクとして選択し、第2貯湯タンク12B内の湯水が給
湯される。
【0040】つまり、エンジン制御手段H2が発電優先
モードのときには、給湯制御において、給湯が一旦中断
すれば、次の給湯開始指令に伴って、そのときの最も貯
蔵熱量が多い貯湯タンク、上述の例では第2貯湯タンク
12Bを湯水供給源として選択して給湯する貯蔵熱量優
先制御を行うように構成されている。
【0041】そして、この貯蔵熱量優先制御において
も、上述したように、給湯開始指令が指令されたとき
に、貯蔵熱量が設定最大貯蔵熱量になるまで湯水を加熱
した貯湯タンクが存在しないときには、給湯を開始しな
いように構成され、また、給湯を継続するに伴って、湯
水供給源として選択した貯湯タンクの湯水を設定下限貯
蔵熱量まで消費したときに、別の貯湯タンクが設定上限
貯蔵熱量未満の加熱途中であっても、その貯湯タンクか
らの湯水を給湯するように構成されている。
【0042】〔別実施形態〕 (1)先の実施形態では、湯水使い切り制御において、
湯水供給源として選択した貯湯タンクの貯蔵熱量が設定
下限熱量となるまで、その選択した貯湯タンクからの給
湯を実行し、その後、別の貯湯タンクを湯水供給源とし
て選択するように構成した例を示したが、湯水供給源と
して貯湯タンクを選択してからの経過時間に基づいて、
その経過時間が設定時間に達するまで、その選択した貯
湯タンクからの給湯を実行し、その後、別の貯湯タンク
を湯水供給源として選択するように構成することもでき
る。また、この湯水使い切り制御については、エンジン
制御手段H2が排熱優先モードに設定されているときに
のみ実行するように構成した例を示したが、エンジン制
御手段H2が発電優先モードに設定されているときに
も、湯水使い切り制御を実行するように構成することも
できる。
【0043】(2)先の実施形態では、給湯制御におけ
る湯水使い切り制御と貯蔵熱量優先制御において、給湯
開始指令が指令されたときに、貯蔵熱量が設定最大貯蔵
熱量になるまで湯水を加熱した貯湯タンクが存在しない
ときには、給湯を開始しないように構成した例を示した
が、貯蔵熱量が設定最大貯蔵熱量に達した貯湯タンクが
存在しないときにも、貯湯タンクからの給湯を開始する
ように構成することもできる。例えば、第1貯湯タンク
12Aの第1貯蔵熱量検出手段29において、下部サー
ミスタ29cが75℃未満の温度を検出しても、中間サ
ーミスタ29bまたは上部サーミスタ29aが75℃以
上の温度を検出すれば、第1貯湯タンク12A内に75
℃以上の湯が存在すると判断して、第1貯湯タンク12
Aからの給湯を開始するように構成することもできる。
【0044】(3)先の実施形態では、給湯制御におけ
る湯水使い切り制御と貯蔵熱量優先制御において、給湯
を継続するに伴って、湯水供給源として選択した貯湯タ
ンクの湯水を設定下限貯蔵熱量まで消費したときに、別
の貯湯タンクが設定上限貯蔵熱量未満の加熱途中であっ
ても、その貯湯タンクからの湯水を給湯するように構成
した例を示したが、湯水供給源として選択した貯湯タン
クの湯水を設定下限貯蔵熱量まで消費したときに、別の
貯湯タンクが設定上限貯蔵熱量未満であれば、別の貯湯
タンクからの給湯を行わないように構成することもでき
る。
【0045】(4)先の実施形態では、貯湯タンクの貯
蔵熱量が設定最大貯蔵熱量に達して熱量貯蔵制御を終了
した後、その貯湯タンクの貯蔵熱量が設定最大貯蔵熱量
未満になると、熱量貯蔵制御を再開するように構成した
例を示したが、この熱量貯蔵制御の再開時期について
は、種々の変更が可能である。例えば、第1貯湯タンク
12Aであれば、第1貯蔵熱量検出手段29の中間サー
ミスタ29bが75℃未満の温度を検出すると、熱量貯
蔵制御を再開するように構成したり、あるいは、上部サ
ーミスタ29aが75℃未満の温度を検出すると、熱量
貯蔵制御を再開するように構成することもできる。
【0046】(5)先の実施形態では、湯水加熱手段と
して、発電機2を駆動するガスエンジン1からの排熱を
熱媒とする温水熱交換器10を使用した例を示したが、
例えば、ガスエンジンを使用したエンジンヒートポンプ
式冷暖房装置に適用して、そのガスエンジンや凝縮器か
らの排熱を熱媒とする温水熱交換器に置き換えることも
でき、また、湯水加熱手段の数もひとつに限るものでは
なく、複数の湯水加熱手段を直列に接続したり、並列に
接続して実施することもできる。また、給湯路17にガ
ス瞬間湯沸器25を接続して、ガス瞬間湯沸器25の出
湯路28に設けた給湯栓27から所望温度の湯水を供給
するように構成した例を示したが、ガス瞬間湯沸器25
を無くして、給湯路17からの湯水によって、床暖房装
置の熱媒を加熱したり、風呂の浴槽内湯水を加熱するよ
うに構成するなど、給湯路17からの湯水の使用態様に
ついては、種々の変更が可能である。更に、貯湯タンク
の本数についても、先の実施形態のように2本に限るこ
とはなく、3本以上の貯湯タンクを使用して実施するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コージェネレーションシステムの全体構成図
【図2】制御装置のブロック図
【図3】給湯制御の作動を示すフローチャート
【符号の説明】
1 エンジン 2 他装置としての発電機 10 湯水加熱手段としての熱交換器 12A,12B 貯湯タンク 17 給湯路 29,30 貯蔵熱量検出手段 A 循環手段 B 給湯手段 H1 給湯制御手段 H2 エンジン制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 真 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 安田 明彦 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 東 尚嗣 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 藤本 善夫 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 Fターム(参考) 3L025 AD09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の貯湯タンクと、 その複数の貯湯タンク内の湯水を湯水加熱手段により加
    熱するべく、前記複数の貯湯タンク内の湯水を前記湯水
    加熱手段に択一的に循環させる循環手段と、 前記複数の貯湯タンク内の湯水を択一的に給湯路に供給
    する給湯手段と、 前記複数の貯湯タンクの夫々について、湯水にて貯蔵す
    る貯蔵熱量を各別に検出する貯蔵熱量検出手段と、 給湯運転を実行する給湯制御手段とが設けられ、 前記給湯制御手段は、 給湯開始指令に伴って、前記複数の貯湯タンクのうちで
    貯蔵熱量が最も多い貯湯タンクを湯水供給源の貯湯タン
    クとして選択して、その貯湯タンクの湯水を給湯するよ
    うに、前記貯蔵熱量検出手段の検出情報に基づいて前記
    給湯手段を作動させる給湯制御、および、 前記複数の貯湯タンクのうちの湯水供給源に選択されて
    いない貯湯タンクについて、その貯蔵熱量が設定最大貯
    蔵熱量になるまで湯水を加熱する加熱形態で、複数の貯
    湯タンク内の湯水を順次加熱するように、前記貯蔵熱量
    検出手段の検出情報に基づいて前記循環手段を作動させ
    る熱量貯蔵制御を実行するように構成された貯湯式の給
    湯設備であって、 前記給湯制御手段が、 前記給湯制御において、前記給湯開始指令に伴って湯水
    供給源として一つの貯湯タンクを一旦選択したのちは、
    その選択した貯湯タンクの貯蔵熱量が設定下限熱量とな
    るまで、または、湯水供給源として貯湯タンクを選択し
    てからの経過時間が設定時間に達するまで、今回の給湯
    開始指令による給湯のみならず、それ以降の給湯開始指
    令による給湯においても、その選択した貯湯タンクの湯
    水を給湯してから、別の貯湯タンクを湯水供給源として
    選択する湯水使い切り制御を行うように構成され、か
    つ、 前記熱量貯蔵制御において、前記貯湯タンクのうち、前
    記給湯制御の実行において湯水供給源としては選択され
    ていない貯湯タンクを加熱対象の貯湯タンクとして選択
    して、その貯湯タンクについての湯水を加熱する貯湯タ
    ンク選択加熱制御を行うように構成されている貯湯式の
    給湯設備。
  2. 【請求項2】 前記給湯制御手段が、前記給湯制御にお
    いて、前記給湯開始指令が指令されたときに、前記貯蔵
    熱量が設定最大貯蔵熱量になるまで湯水を加熱した貯湯
    タンクが存在しないときには、給湯を開始しないように
    構成されている請求項1に記載の貯湯式の給湯設備。
  3. 【請求項3】 前記給湯制御手段が、前記給湯制御にお
    いて、給湯を継続するに伴って、湯水供給源として選択
    した貯湯タンクの湯水を設定下限貯蔵熱量まで消費した
    ときに、別の貯湯タンクが設定上限貯蔵熱量未満の加熱
    途中であっても、その貯湯タンクからの湯水を給湯する
    ように構成されている請求項2に記載の貯湯式の給湯設
    備。
  4. 【請求項4】 前記湯水加熱手段が、他装置を駆動する
    エンジンからの排熱を熱媒とする熱交換器で構成されて
    いる請求項1〜3のいずれか1項に記載の貯湯式の給湯
    設備。
  5. 【請求項5】 前記他装置が発電機であって、前記エン
    ジンの作動を制御するエンジン制御手段が、電力要求に
    合わせて前記エンジンを駆動する発電優先モードと、前
    記熱交換器の排熱要求に合わせて前記エンジンを駆動す
    る排熱優先モードとに切換え自在に構成されている請求
    項4に記載の貯湯式の給湯設備。
  6. 【請求項6】 前記給湯制御手段が、 前記エンジン制御手段が前記排熱優先モードのときに
    は、前記給湯制御において前記湯水使い切り制御を行
    い、かつ、前記熱量貯蔵制御において前記貯湯タンク選
    択加熱制御を行うように構成され、 前記エンジン制御手段が前記発電優先モードのときに
    は、前記給湯制御において、給湯が一旦中断すれば、次
    の給湯開始指令に伴って、そのときの最も貯蔵熱量が多
    い貯湯タンクを湯水供給源として選択して給湯する貯蔵
    熱量優先制御を行い、かつ、前記熱量貯蔵制御におい
    て、全ての貯湯タンクの貯蔵熱量が設定最大貯蔵熱量に
    なるように全ての貯湯タンクの湯水を加熱する全貯湯タ
    ンク加熱制御を行うように構成されている請求項5に記
    載の貯湯式の給湯設備。
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