JP5551971B2 - 貯湯式の給湯装置 - Google Patents
貯湯式の給湯装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5551971B2 JP5551971B2 JP2010126050A JP2010126050A JP5551971B2 JP 5551971 B2 JP5551971 B2 JP 5551971B2 JP 2010126050 A JP2010126050 A JP 2010126050A JP 2010126050 A JP2010126050 A JP 2010126050A JP 5551971 B2 JP5551971 B2 JP 5551971B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot water
- temperature
- heating
- water supply
- tank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims description 1564
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 335
- 230000006872 improvement Effects 0.000 claims description 148
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 125
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 125
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 43
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 claims description 8
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 60
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 28
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 25
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 24
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 12
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 10
- 238000013517 stratification Methods 0.000 description 7
- 235000006506 Brasenia schreberi Nutrition 0.000 description 6
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 6
- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 6
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N Chlorine atom Chemical compound [Cl] ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000000460 chlorine Substances 0.000 description 2
- 229910052801 chlorine Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 2
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 2
- 230000004044 response Effects 0.000 description 2
- 239000008399 tap water Substances 0.000 description 2
- 235000020679 tap water Nutrition 0.000 description 2
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 2
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 239000002737 fuel gas Substances 0.000 description 1
- 239000003502 gasoline Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000000153 supplemental effect Effects 0.000 description 1
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 1
- 238000005406 washing Methods 0.000 description 1
Images
Description
前記運転制御手段は、前記貯湯槽の水質低下に対処する水質向上タイミングを判別すると、水質向上処理を実行するように構成された貯湯式の給湯装置に関する。
そして、給湯路を通して貯湯槽の上部から湯水が送出されて、台所や風呂等の給湯箇所に供給されることになり、給湯路を通流する湯水の温度が低いときには、給湯用加熱手段が湯水を加熱することになる。また、その湯水の送出に伴って、給水路を通して貯湯槽の底部に水が供給されることになる。
ちなみに、加熱手段は、例えば、熱と電気を発生する燃料電池等の熱電併給装置にて構成されることになる。
すなわち、従来では、貯湯槽の上部の湯水又はその貯湯槽の上部から送出されて温度調整が加えられることなく給湯路に存在する湯水の温度を検出する槽上部湯水温度検出手段が設けられ、運転制御手段が、給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されずに貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する非低温継続時間が低温用許容時間以上になると水質向上タイミングであると判別して、貯湯槽の湯水の水質低下を抑制するための水質向上処理を実行するように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて位置して貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が設けられ、運転制御手段が、給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されずに貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する非低温継続時間が低温用設定許容時間以上となると、水質向上タイミングであると判別する構成がある。
例えば、運転制御手段が、槽上部湯水温度検出手段が設定低温範囲を検出するまで、又は、貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられた複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲を検出するまで、貯湯用循環路における湯水循環量を通常時よりも少なくするように湯水循環手段の作動を制御する又は貯湯用循環路における湯水の循環を停止させるように湯水循環手段の作動を制御する湯水入替促進処理を実行する構成がある。
また、別の例として、運転制御手段が、水質向上タイミングになったときに、加熱手段の運転中で且つ湯水循環手段の作動中の場合には、加熱手段の運転を停止させる運転停止条件が満たされるまで待機して、運転停止条件が満たされて加熱手段の運転及び湯水循環手段の作動を停止すると、槽上部湯水温度検出手段が設定低温範囲を検出するまで、又は、貯湯槽の底部から上部にわたって間隔を隔てて設けられた複数の湯水温度検出手段の全てが設定低温範囲を検出するまで、加熱手段の運転及び湯水循環手段の作動を停止する待機式湯水入替処理を実行する構成がある。
尚、この湯水送出停止状態加熱処理を実行する場合には、給水路からの湯水を貯湯槽をバイパスして給湯用加熱手段に供給する状態にして、給湯用加熱手段にて給水路から供給される湯水を加熱して、使用者が要求する湯水として供給することになる。
すなわち、給水路を通して貯湯槽に供給される水の温度を検出する給水温度検出手段が設けられて、運転制御手段が、給水温度検出手段の検出温度に設定余裕温度(例えば、5℃)を加えた温度以下の温度範囲を、設定低温範囲とするように構成されていた。
そこで、給水路を通して供給されて加熱手段にて加熱されることなく貯湯槽に存在する湯水が、温度上昇したとしても、その水質を良好な状態に維持することが可能な上昇温度を、実験等により予め求めて、その求めた温度を設定余裕温度とし、給水温度検出手段の検出温度に設定余裕温度を加えた温度以下の温度範囲を設定低温範囲とすることが行われていた。
つまり、加熱手段が熱電併給装置である場合には、その熱電併給装置を停止させている時間は、省エネルギ性、経済性、環境性などの運転メリットを得られないという不都合を生じるものであった。
つまり、水質向上処理によって、貯湯槽の全体に高温の湯水を貯湯しても、その貯湯された湯水の全量のうちの一部しか有効に利用されないことになり、しかも、水質向上処理を実行するときには、給湯用加熱手段を用いて給水路からの湯水を加熱して給湯するために、余分なエネルギを使用しなければならないという不都合があった。
槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯用循環路を通して前記貯湯槽の湯水を循環させる湯水循環手段と、
前記貯湯用循環路を通流する湯水を加熱する加熱手段と、
前記給湯路を通流する湯水を加熱する給湯用加熱手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記運転制御手段は、前記貯湯槽の水質低下に対処する水質向上タイミングを判別すると、水質向上処理を実行するように構成されたものであって、その第1特徴構成は、
前記運転制御手段は、前記水質向上処理として、水質を向上する加熱基準温度に前記給湯路を通流する湯水を加熱するように前記給湯用加熱手段を作動させる湯水加熱処理を、前記貯湯槽の水質が向上した水質向上状態であると判別するまで実行するように構成され、
前記貯湯槽の上部の湯水又はその貯湯槽の上部から送出されて温度調整が加えられることなく前記給湯路に存在する湯水の温度を検出する槽上部湯水温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段は、
前記給水路を通して前記貯湯槽に供給されたのち前記加熱手段にて加熱されずに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内の温度を前記槽上部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する非低温継続時間が低温用設定許容時間以上となると前記水質向上タイミングであると判別し、且つ、
前記水質向上処理として、前記湯水加熱処理を実行しているときに、前記設定低温範囲内の温度を前記槽上部湯水温度検出手段により検出すると前記貯湯槽の前記水質向上状態であると判別するように構成され、
前記運転制御手段が、前記給湯用加熱手段に供給される湯水の温度又は前記貯湯槽の上部の湯水の温度が判定基準温度未満であるときには、前記加熱基準温度に湯水を加熱するように構成され、且つ、前記水質向上処理として、前記給湯用加熱手段に供給される湯水の温度又は前記貯湯槽の上部の湯水の温度が前記判定基準温度未満であるとき及び前記判定基準温度以上のときのいずれにおいても、前記湯水加熱処理を実行するように構成され、
前記設定低温範囲が、前記判定基準温度未満の範囲である点を特徴とするものである。
ちなみに、貯湯槽の水質が向上した水質向上状態とは、例えば、給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されずに貯湯槽に存在する湯水にて、貯湯槽が満たされた状態であり、給水路を通して供給される水道水は塩素を含有する等により水質が良好な状態に保たれ、かつ、加熱手段にて加熱されないときには水質が良好な状態に維持されているから、このような湯水にて貯湯槽が満たされた状態は、貯湯槽の水質が向上した水質向上状態となるのである。
したがって、例えば、加熱手段が熱電併給装置である場合には、水質向上処理を行うときにも、熱電併給装置を運転することによって、省エネルギ性、経済性、環境性などの運転メリットを得られることになるのでる。
そして、水質向上処理として、湯水加熱処理を実行しているときに、設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度検出手段により検出すると貯湯槽の水質向上状態であると判別して、湯水加熱処理の実行を停止することになる。
そして、給水路が貯湯槽の底部に接続され且つ給湯路が貯湯槽の上部に接続されているから、貯湯槽の下部に貯留される加熱手段にて加熱されていない湯水の量は、貯湯用循環路を通して循環される湯水の量よりも給湯路を通して貯湯槽の上部から送出される湯水の量の方が多くなるときには増加し、逆のときには減少することになる。
つまり、給湯路を通して貯湯槽の上部から送出される湯水の量が貯湯用循環路を通して循環される湯水の量よりも多い状態が継続することや、貯湯用循環路を通しての貯湯槽の湯水の循環が停止された状態で給湯路を通して貯湯槽の上部から湯水が送出される状態が継続すると、貯湯槽全体に加熱手段にて加熱されていない湯水が貯留されることになるのである。
したがって、槽上部湯水温度検出手段により設定低温範囲内の温度を検出すると、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になったと判別でき、逆に、槽上部湯水温度検出手段により設定低温範囲内の温度を検出しないと、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態ではないと判別できるのである。
ちなみに、給水路を通して供給される水道水は塩素を含有する等により水質が良好な状態に保たれ、かつ、加熱手段にて加熱されないときには水質が良好な状態に維持されるものであるから、このような湯水にて貯湯槽が満たされた状態は、貯湯槽の水質が向上した水質向上状態となるのである。
また、本特徴構成によれば、運転制御手段が、給湯用加熱手段に供給される湯水の温度又は貯湯槽の上部の湯水の温度が判定基準温度未満であるときには、湯水の水質を向上できる加熱基準温度(例えば、60℃)に湯水を加熱することになり、また、水質向上処理として、給湯用加熱手段に供給される湯水の温度又は貯湯槽の上部の湯水の温度が前記判定基準温度未満であるとき及び判定基準温度以上のときのいずれにおいても、湯水加熱処理を実行することになる。
説明を加えると、水質向上タイミングであると判別されていないときの給湯が、給湯用加熱手段に供給される湯水の温度又は貯湯槽の上部の湯水の温度が判定基準温度未満であるとき、つまり、貯湯槽から供給される湯水の温度が判定基準温度未満であるときには、給湯用加熱手段によって、湯水の水質を向上できる加熱基準温度(例えば、60℃)に加熱する形態で行われることになる。
判定基準温度は、例えば、使用者が要求する湯水の温度の最低温度(例えば、32℃)に定めることができる。
つまり、加熱基準温度に加熱された湯水や貯湯槽からの湯水は、その温度が使用者の要求する温度よりも高温の場合には、その湯水に給水路からの水を混合させて温度調整を行う混合手段にて温度が調整されて出湯されることになる。すなわち、混合手段が、使用者によって操作される給湯目標温度指令手段にて指令された給湯目標温度に、加熱基準温度に加熱された湯水や貯湯槽からの湯水の温度を調整することになるが、判定基準温度は、例えば、給湯目標温度指令手段にて指令可能な温度範囲の下限値(例えば、32℃)に定めることができるのである。
ちなみに、混合手段は、一般には、給湯装置に備えさせることになるが、台所や浴室等の給湯箇所に、混合手段としての自動調整式の混合栓が装備される場合には、給湯装置に備えさせる必要はない。
また、給湯用加熱手段にて加熱された湯水を、混合手段によって、予め固定値として設定されている給湯目標温度(例えば、42℃)に調整して給湯する形態の場合には、判定基準温度を、予め固定値として設定されている給湯目標温度に定めることができる。
ちなみに、この形態の場合には、一般には、給湯箇所に、自動調整式や手動操作式の混合栓が装備されることになる。
そして、運転制御手段が、非低温継続時間が低温用設定許容時間以上となると、水質向上タイミングであると判別することになるが、設定低温範囲が、上述の如く定めることになる判定基準温度未満の範囲に定められるものであるから、非低温継続時間が低温用設定許容時間以上になることが抑制されて、水質向上タイミングであると判別される頻度が減少するため、水質向上処理として、湯水加熱処理を実行する頻度が減少することになる。
つまり、設定低温範囲を、例えば、使用者が要求する湯水の温度の最低温度(例えば、32℃)未満の範囲に定めることができるから、従来の如く、給水温度検出手段の検出温度(通常は、20℃以下)に設定余裕温度(例えば、5℃)を加えた温度以下の温度範囲にする場合に較べて、設定低温範囲の上限値が高温になって、非低温継続時間が低温用設定許容時間以上になることが抑制され、水質向上処理が実行される頻度が減少されることになる。
このように、設定低温範囲を判定基準温度未満の範囲にして、水質向上処理が実行される頻度を減少させるのであるが、水質が低下した湯水が給湯されることは回避できることになる。
つまり、湯水循環手段にて湯水を循環させながら、加熱手段にて加熱した湯水を貯湯槽に貯湯するものであるため、貯湯槽には温度成層を形成する状態で湯水が貯湯されるものであり、且つ、貯湯槽の湯水が使用されると、貯湯槽の底部に給水路からの水が供給されるものであるから、貯湯槽には、底部から上部に向けて高温になる形態で湯水が貯留されることになる。
したがって、槽上部湯水温度検出手段にて検出される湯水の温度が、判定基準温度未満になれば、それ以降において貯湯槽から給湯路に給湯される湯水の温度は、判定基準温度未満になることになるため、槽上部湯水温度検出手段にて検出される湯水の温度が、判定基準温度未満になれば、それ以降において貯湯槽から給湯路に給湯される湯水は、給湯用加熱手段にて湯水の水質を向上できる加熱基準温度に加熱されることになるから、設定低温範囲を、判定基準温度未満の範囲に定めることにより、水質が低下した湯水が給湯されることを回避しながら、水質向上処理が実行される頻度を減少させることができるのである。
尚、貯湯槽の上部には、湯水循環手段にて循環されて加熱手段にて加熱された湯水が供給されるため、槽上部湯水温度検出手段にて検出される湯水の温度が、判定基準温度未満になったのちにおいて、貯湯槽の上部に加熱手段にて加熱された高温の湯水が存在する状態となる場合もあるが、湯水循環手段にて循環された湯水は、加熱手段にて水質を向上した状態に加熱されるものであり、この湯水に対しては水質を向上できるように加熱する必要はない。
要するに、本特徴構成によれば、水質向上処理を実行する頻度を低下させることができる貯湯式の給湯装置を提供するに至った。
槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯用循環路を通して前記貯湯槽の湯水を循環させる湯水循環手段と、
前記貯湯用循環路を通流する湯水を加熱する加熱手段と、
前記給湯路を通流する湯水を加熱する給湯用加熱手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記運転制御手段は、前記貯湯槽の水質低下に対処する水質向上タイミングを判別すると、水質向上処理を実行するように構成されたものであって、その第2特徴構成は、
前記運転制御手段は、前記水質向上処理として、水質を向上する加熱基準温度に前記給湯路を通流する湯水を加熱するように前記給湯用加熱手段を作動させる湯水加熱処理を、前記貯湯槽の水質が向上した水質向上状態であると判別するまで実行するように構成され、
前記貯湯槽の底部から上部にわたり間隔を隔てて位置して前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段は、
前記給水路を通して前記貯湯槽に供給されたのち前記加熱手段にて加熱されずに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する非低温継続時間が低温用設定許容時間以上となると前記水質向上タイミングであると判別し、且つ、
前記水質向上処理として、前記湯水加熱処理を実行しているときに、前記設定低温範囲内の温度を前記複数の湯水温度検出手段の全てにより検出すると、前記貯湯槽の前記水質向上状態であると判別するように構成され、
前記運転制御手段が、前記給湯用加熱手段に供給される湯水の温度又は前記貯湯槽の上部の湯水の温度が判定基準温度未満であるときには、前記加熱基準温度に湯水を加熱するように構成され、且つ、前記水質向上処理として、前記給湯用加熱手段に供給される湯水の温度又は前記貯湯槽の上部の湯水の温度が前記判定基準温度未満であるとき及び前記判定基準温度以上のときのいずれにおいても、前記湯水加熱処理を実行するように構成され、
前記設定低温範囲が、前記判定基準温度未満の範囲である点にある。
そして、設定低温範囲内の温度を複数の湯水温度検出手段の全てにより検出すると貯湯槽の水質向上であると判別して、湯水加熱処理の実行を停止することになる。
したがって、設定低温範囲内の温度を複数の湯水温度検出手段の全てが検出すると、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態になったと判別でき、逆に、設定低温範囲内の温度を複数の湯水温度検出手段のうちの1つでも検出しないと、貯湯槽の全体又は略全体が給水路を通して貯湯槽に供給されたのち加熱手段にて加熱されていない湯水にて満たされた状態ではないと判別できるのである。
つまり、湯水循環手段にて湯水を循環させながら、加熱手段にて加熱した湯水を貯湯槽に貯湯するものであるため、貯湯槽には温度成層を形成する状態で湯水が貯湯されるものであり、且つ、貯湯槽の湯水が使用されると、貯湯槽の底部に給水路からの水が供給されるものであるから、貯湯槽には、底部から上部に向けて高温になる形態で湯水が貯留されることになる。
給湯目標温度を変更設定する給湯目標温度指令手段が設けられ、
前記給湯路を通流する湯水に給水路からの湯水を混合して前記給湯目標温度に調整する混合手段が設けられ、
前記判定基準温度が、前記給湯目標温度指令手段にて指令可能な温度範囲の下限値である点を特徴とする。
そして、判定基準温度が、給湯目標温度指令手段にて指令可能な温度範囲の下限値に定められて、給湯用加熱手段に供給される湯水の温度又は貯湯槽の上部の湯水の温度が判定基準温度未満の場合には、運転制御手段が、給湯用加熱手段を作動させて、湯水の水質を向上できる加熱基準温度に湯水を加熱することになる。
そして、貯湯槽には温度成層を形成する状態で湯水が貯湯されるものであって、貯湯槽には、底部から上部に向けて高温になる形態で湯水が貯留されることになるから、給湯用加熱手段に供給される湯水又は貯湯槽の湯水の温度が設定低温範囲内になると、それ以降においても、給湯用加熱手段に供給される湯水又は貯湯槽の湯水の温度が設定低温範囲内になるため、給湯用加熱手段が湯水の水質を向上できる加熱基準温度に的確に湯水を加熱することになり、水質が向上されない湯水の給湯が抑制されることは勿論である。
給湯目標温度を変更設定する給湯目標温度指令手段が設けられ、
前記給湯用加熱手段にて加熱されたのち前記給湯路を通流する湯水に給水路からの湯水を混合して前記給湯目標温度に調整する混合手段が設けられ、
前記判定基準温度が、前記給湯目標温度指令手段にて指令可能な温度範囲の下限値に設定増加温度を加えた温度である点を特徴とする。
そして、判定基準温度が、給湯目標温度指令手段にて指令可能な温度範囲の下限値に設定増加温度を加えた温度に定められて、給湯用加熱手段に供給される湯水の温度又は貯湯槽の上部の湯水の温度が判定基準温度未満の場合には、運転制御手段が、給湯用加熱手段を作動させて、湯水の水質を向上できる加熱基準温度に湯水を加熱することになる。
そして、貯湯槽には温度成層を形成する状態で湯水が貯湯されるものであって、貯湯槽には、底部から上部に向けて高温になる形態で湯水が貯留されることになるから、給湯用加熱手段に供給される湯水又は貯湯槽の湯水の温度が設定低温範囲内になると、それ以降においても、給湯用加熱手段に供給される湯水又は貯湯槽の湯水の温度が設定低温範囲内になるため、給湯用加熱手段が湯水の水質を向上できる加熱基準温度に的確に湯水を加熱することになり、水質が向上されない湯水の給湯が抑制されることは勿論である。
以下、図面に基づいて、本発明の貯湯式の給湯装置をコージェネレーションシステムに適用した場合の第1実施形態を説明する。
図1に示すように、コージェネレーションシステムは、電力と熱とを発生する熱電併給装置としての燃料電池1と、その燃料電池1が発生する熱を冷却水にて回収して、その冷却水を利用して貯湯槽2への貯湯及び熱消費端末3への熱媒供給を行う貯湯暖房ユニット4と、燃料電池1及び貯湯暖房ユニット4の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部5などから構成されている。
ちなみに、前記熱消費端末3としては、床暖房装置、浴室暖房乾燥機又はファンコンベクタ等が設けられることになる。
つまり、商用電源7が受電電力供給ライン8を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷9に電気的に接続され、そして、インバータ6が、発電電力供給ライン10を介して受電電力供給ライン8に電気的に接続されており、燃料電池1の発電電力が、インバータ6及び発電電力供給ライン10を介して電力負荷9に供給されるように構成されている。
そして、逆潮流が生じないように、インバータ6により燃料電池1から受電電力供給ライン8に供給される電力が制御され、発電出力の余剰電力は、その余剰電力を熱に代えて回収する電気ヒータ12に供給されるように構成されている。
電気ヒータ12は、複数の電気ヒータから構成されて、インバータ6の出力側に接続された作動スイッチ14により各別にON/OFFが切り換えられるように構成され、そして、作動スイッチ14が、余剰電力の大きさが大きくなるほど電気ヒータ12の消費電力を大きくすべく、余剰電力の大きさに応じて操作されるように構成されている。
尚、電気ヒータ12の消費電力を調整する構成については、上記のように複数の電気ヒータ12のON/OFFを切り換える構成以外に、その電気ヒータ12の出力を例えば位相制御等により調整する構成を採用してもよい。
また、貯湯暖房ユニット4は、貯湯槽2に加えて、貯湯槽2の底部と上部とに接続される貯湯用循環路18(図1において太線で示す)、その貯湯用循環路18を通して槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で、貯湯槽2の湯水を循環させる湯水循環手段としての湯水循環ポンプ19、熱媒循環路20を通して熱媒を熱消費端末3に循環供給させる熱媒循環ポンプ21、貯湯用循環路18を通流する湯水を加熱する貯湯用熱交換器22、及び、熱媒循環路20を通流する熱媒を加熱する熱媒加熱用熱交換器23を備え、さらには、貯湯槽2から送出されて給湯路17を通流する湯水を加熱する給湯用加熱手段としての給湯用補助加熱器24、及び、熱媒循環路20を通流する熱媒を加熱する熱媒用補助加熱器25を備えている。
そして、熱媒加熱用熱交換器23が、熱媒加熱用流路部分18bを通流する湯水と熱媒循環路20を通流する熱媒とを熱交換させるように設けられ、更に、貯湯用循環路18における熱媒加熱用流路部分18bの分岐部分に、湯水を熱媒加熱用流路部分18bに通流させる熱媒加熱状態と湯水を熱媒加熱用流路部分18bに通流させない熱媒非加熱状態とに切り換える加熱切換用三方弁26が設けられている。
そして、これら給湯用補助加熱器24及び熱媒用補助加熱器25の運転、つまり、加熱作動は、運転制御部5により制御されるように構成されている。
尚、以下の説明においては、この制御作動を、給湯加熱処理と呼称する。
このミキシングバルブ34は、給湯路17から出湯される湯水の温度が、運転制御部5に各種の情報を指令する運転リモコンRにて設定される給湯目標温度になるように、給湯路17からの湯水に給水路部分16Aからの湯水を混合するものであって、運転制御部5が、混合された湯水温度を検出する混合湯水温度センサ(図示せず)等の検出情報に基づいて、このミキシングバルブ34の湯水混合作動を制御するように構成されている。
そして、上記判定基準温度が、運転リモコンRにて指令可能な温度範囲の下限値に設定増加温度(例えば、5℃)を加えた温度に設定されている。
ちなみに、判定基準温度を、運転リモコンRにて指令可能な温度範囲の下限値に設定して実施することも可能である。
この熱媒用補助加熱器25における目標温度は、熱消費端末3が高温を必要とする場合には、高温目標温度(例えば、80℃)に設定され、熱消費端末3が高温を必要としない場合には、低温目標温度(例えば、60℃)に設定される。
尚、これら給湯熱負荷計測手段31及び端末熱負荷計測手段32は、通流する湯水や熱媒の温度を検出する負荷検出用温度センサ(図示省略)、湯水や熱媒の流量を検出する負荷検出用流量センサ(図示省略)及び給水温度センサSiを備えて構成され、運転制御部5が、負荷検出用温度センサの検出温度、負荷検出用流量センサの検出流量及び給水温度センサSiの検出温度に基づいて、給湯熱負荷及び端末熱負荷を検出するように構成されている。
さらに、運転制御部5は、熱媒供給運転の実行中に端末用リモコンから運転の停止が指令されると、加熱切換用三方弁26を熱媒非加熱状態に切り換え、熱媒循環ポンプ21を停止させて、熱媒供給運転から貯湯運転に切り換えるように構成されている。
すなわち、例えば、貯湯槽2の貯湯量が満杯になって、貯湯用熱交換器22にて、貯湯槽2からの湯水との熱交換により冷却水を設定戻り許容温度にまで冷却できない場合おいては、ラジエータ33が作動されて、燃料電池1に戻る冷却水を設定戻り許容温度に冷却できるようになっている。
運転制御部5は、時系列的な電力負荷の過去データ及び時系列的な熱負荷(給湯熱負荷及び端末熱負荷)を記憶し、その記憶したデータに基づいて、運転周期の開始時点において、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷を求め、その求めた時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、燃料電池1を運転する運転時間帯を異ならせ且つ予測電力負荷に対する燃料電池1の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態夫々についての運転メリットを求め、そして、その求めた運転メリットが最も高い運転形態を燃料電池1の運転形態に定めて、その定めた運転形態にて燃料電池1を運転するように構成されている。
例えば、運転周期が1日に設定され、その運転周期を構成する複数の運転単位時間が1時間に設定され、運転周期の開始時点が、3時に設定されている。そして、前記運転メリットとして、燃料電池1を運転することにより得られると予測される予測エネルギ削減量を求めるように構成されている。
そして、連続運転形態としては、運転周期の全時間帯において燃料電池1の発電出力を予測電力負荷に追従させる負荷追従連続運転形態、運転周期の複数の単位時間のうちの一部の単位時間において燃料電池1の発電出力を予測電力負荷よりも小さな設定抑制出力とし且つ残りの単位時間において燃料電池1の発電出力を予測電力負荷に追従させる抑制連続運転形態、及び、運転周期の複数の単位時間のうちの一部の単位時間において燃料電池1の発電出力を予測電力負荷よりも大きな設定増大出力とし且つ残りの単位時間において燃料電池1の発電出力を予測電力負荷に追従させる強制連続運転形態がある。
そして、運転制御部5は、水質向上処理として、上述の湯水加熱処理を、設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度センサStにより検出するまで実行することになる。
つまり、湯水の温度が判定基準温度未満の範囲のときには、その湯水は給湯用補助加熱器24によって加熱基準温度(例えば、60℃)に加熱されて、水質が向上されることに鑑みて、設定低温範囲を、給湯用補助加熱器24が加熱作動を行うことになる判定基準温度未満の範囲に設定するようにしてある。
そして、運転制御部5は、水質向上処理として、上述の湯水加熱処理を、設定高温範囲内の温度を槽底部湯水温度センサSbにより検出するまで、又は、設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度センサStにより検出するまで実行することになる。
又、第1設定許容時間は、例えば96時間に設定され、第2設定許容時間も、例えば96時間に設定されている。
先ず、図2に示すフローチャートに基づいて、システム全体に対する制御動作について説明する。
尚、以下の説明においては、コージェネレーションシステムに装備した機器類のうち、燃料電池1、及び、給湯用補助熱加熱器24に関連する制御作動を説明して、冷却水循環ポンプ15や湯水循環ポンプ19等の他の機器類についての制御作動についての説明を省略する。
#1の処理にて、運転周期の開始時点でないと判別したときには、#3の燃料電池運転処理に移行する。
尚、運転形態設定処理は、上述の如く、時系列的な予測電力負荷及び時系列的な予測熱負荷に基づいて、燃料電池1を運転する運転時間帯を異ならせ且つ予測電力負荷に対する燃料電池1の電力の出力形態を異ならせた複数種の運転形態についての運転メリットを求め、そして、その求めた運転メリットが最も高い運転形態を燃料電池1の運転形態に定める処理である。
尚、給湯加熱処理は、給湯用補助加熱器24に供給される湯水の温度が判定基準温度(例えば、37℃)未満のときには、湯水を加熱基準温度(例えば、60℃)に加熱するように給湯用補助加熱器24を加熱作動させ、加えて、給湯用補助加熱器24に供給される湯水の温度が判定基準温度以上であっても、給湯用補助加熱器24に供給される湯水の温度が給湯目標温度よりも低いときには、加熱基準温度(例えば、60℃)に湯水を加熱するように給湯用補助加熱器24を加熱作動させる処理である。
尚、湯水加熱処理は、水質向上処理として、水質を向上する加熱基準温度(例えば、60℃)に給湯路17を通流する湯水を加熱するように給湯用補助加熱器24を作動させる処理である。
また、#4の処理にて、水質向上処理の実行中であると判別したときにも、#9の湯水加熱処理に移行する。
#10の処理にて、貯湯槽2の水質向上状態ではないと判別した場合や、#11の水質向上処理の停止を設定したのちは、#1の処理に移行することになる。
先ず、第1継続時間t1を計測する第1継続時間計測タイマが作動中であるか否かを判別する(#21)。
第1継続時間計測タイマは、設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度センサStにより検出しない状態、即ち、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rtよりも高い状態が継続する第1継続時間t1を計測するタイマである。
#21にて、第1継続時間計測タイマが作動中でないと判別したときには、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rtよりも高いか否かを判別する(#22)。
続いて、槽上部湯水温度センサStの検出温度Ttが設定低温範囲の上限温度Rt以下か否かを判別し(#24)、以下であると判別したときは、ステップ#25において、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を0にリセットする(#25)。
第2継続時間計測タイマは、設定高温範囲内の温度を槽底部温度センサSbにより検出しない状態、即ち、槽底部温度センサSbの検出温度Tbが設定高温範囲の下限温度Rbよりも低い状態が継続する第2継続時間t2を計測するタイマである。
#26にて、第2継続時間計測タイマが作動中でないと判別したときには、槽底部温度センサSbの検出温度Tbが設定高温範囲の下限温度Rbよりも低いか否かを判別する(#27)。
続いて、槽底部温度センサSbの検出温度Tbが設定高温範囲の下限温度Rb以上である否かを判別し(#29)、以上であると判別したときは、ステップ#30において、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を0にリセットする。
又、槽底部温度センサSbの検出温度Tbが設定高温範囲の下限温度Rb以上になると、貯湯槽2の全体又は略全体が貯湯用熱交換器22にて加熱された湯で満たされた状態となり、貯湯槽2の湯水の水質が良好な状態になったことになるので、槽底部温度センサSbの検出温度Tbが設定高温範囲の下限温度Rb以上になると、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を0にリセットする。
以下、第2実施形態を説明するが、この第2実施形態は、水質向上タイミングを判別する処理の別の実施形態を説明するものであって、その他の構成は第1実施形態と同様であるので、主として、水質向上タイミングを判別する処理について説明し、その他の説明は省略する。
また、水質向上処理として、湯水加熱処理を実行しているときに、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全てが設定低温範囲内の温度を検出することにより、湯水加熱処理を停止する。
先ず、第1継続時間t1を計測する第1継続時間計測タイマが作動中であるか否かを判別する(#51)。
第1継続時間計測タイマは、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つの検出温度が設定低温範囲の上限温度よりも高い状態が継続する第1継続時間t1を計測するタイマである。
#51にて、第1継続時間計測タイマが作動中でないと判別したときには、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つの検出温度が設定低温範囲の上限温度よりも高いか否かを判別する(#52)。
続いて、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全ての検出温度が設定低温範囲の上限温度以下か否かを判別し(#54)、以下であると判別したときは、ステップ#55において、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を0にリセットする。
第2継続時間計測タイマは、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つの検出温度が設定高温範囲の下限温度よりも低い状態が継続する第2継続時間t2を計測するタイマである。
#56にて、第2継続時間計測タイマが作動中でないと判別したときには、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbのうちの少なくとも1つの検出温度が設定高温範囲の下限温度よりも低いか否かを判別する(#57)。
続いて、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全ての検出温度が設定高温範囲の下限温度以上である否かを判別し(#29)、以上であると判別したときは、ステップ#60において、第1継続時間t1及び第2継続時間t2を0にリセットする。
又、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全ての検出温度が設定高温範囲の下限温度Rb以上になると、貯湯槽2の全体又は略全体が貯湯用熱交換器22にて加熱された湯で満たされた状態となり、貯湯槽2の湯水の水質が良好な状態になったことになるので、複数の湯水温度センサSt,Sm,Sn,Sbの全ての検出温度が設定高温範囲の下限温度Rb以上になると、第2継続時間t2を0にリセットする。
以下、第1参考例を説明するが、この第1参考例は、給湯用補助加熱器24についての制御作動の別の参考例を説明するものであって、その他の構成は第1実施形態と同様であるので、主として、給湯用補助加熱器24についての制御作動について説明し、その他の説明は省略する。
そして、運転制御部5は、水質向上処理として、上述の湯水加熱処理を、設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度センサStにより検出するまで実行することになる。
つまり、給水路16を通して供給された湯水が、貯湯用熱交換器22にて加熱されることなく貯湯槽2に存在したときに、貯湯槽2内に加熱されて貯留されている湯水からの熱伝導等により温度が上昇をしたとしても、その湯水の水質を良好な状態に維持することが可能な許容温度上昇値が、実験により求められて、その許容温度上昇値が、許容設定温度(例えば、5℃)として設定されている。
そして、運転制御部5は、水質向上処理として、上述の湯水加熱処理を、設定高温範囲内の温度を槽底部湯水温度センサSbにより検出するまで、又は、設定低温範囲内の温度を槽上部湯水温度センサStにより検出するまで実行することになる。
又、第1設定許容時間は、例えば96時間に設定され、第2設定許容時間も、例えば96時間に設定されている。
尚、第1参考例を実施するにあたり、水質向上タイミングを判別する構成は、上記の第2実施形態の構成を用いることができる。ちなみに、第2実施形態の構成を用いる場合において、設定低温範囲は、上述の如く、給水温度センサSiにて検出される給水路16を通流する湯水の温度に、許容設定温度(例えば、5℃)を加えた温度に設定することになる。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の各実施形態においては、槽上部湯水温度センサStを貯湯槽2の上部の湯水の温度を検出するように設けたが、貯湯槽2の上部から送出されて温度調整が加えられることなく給湯路17に存在する湯水の温度を検出するように、給湯路17における貯湯槽2の上部と給湯用補助加熱器24とを接続する流路部分に設けても良い。
又、上記の各実施形態においては、槽底部湯水温度センサSbを貯湯槽2の底部の湯水の温度を検出するように設けたが、貯湯槽2の底部から送出されて温度調整が加えられることなく貯湯用循環路18に存在する湯水の温度を検出するように、貯湯用循環路18における貯湯槽2の底部と貯湯用熱交換器22とを接続する流路部分に設けても良い。
また、給湯目標温度指令手段を設けずに、給湯用補助加熱器24にて加熱基準温度に加熱された湯水を、混合手段としてのミキシングバルブ34によって、予め固定値として設定されている給湯目標温度(例えば、42℃)に調整して給湯する形態の場合には、判定基準温度を、予め固定値として設定されている給湯目標温度に設定して実施することになり、この場合においても、判定基準温度を、予め固定値として設定されている給湯目標温度に設定温度(例えば、5℃)を加えた温度に設定して実施してもよい。
又、加熱部Hを熱電併給装置から発生する熱を熱源とするように構成する場合、熱電併給装置としては、上記の実施形態において例示した燃料電池1以外に、例えば、エンジン駆動式の回転式発電装置を適用することができる。
そして、上記実施形態では、複数の湯水温度センサSt〜Sbとして、4つのセンサを並置する場合を例示したが、3つのセンサを並置してもよく、また、5つ以上のセンサを並置して実施することもできる。
つまり、例えば、給湯路17における給湯用加熱手段よりも上流側箇所と下流側箇所とを接続する加熱用循環路を、熱消費端末3を経由する状態で設け、その加熱用循環路に、湯水を循環させる循環ポンプを配置することにより、給湯用加熱手段を、熱消費端末3の加熱用の加熱手段に兼用させることができる。
又、上記の実施形態では、第1設定許容時間と第2設定許容時間とを同一の時間に設定したが、異なる時間に設定しても良い。
加えて、複数の湯水温度検出手段にて設定低温範囲であるか否かのみを検出させるようにする形態で実施してもよい。
さらに、槽上部湯水温度検出手段にて設定低温範囲を検出すること、槽底部湯水温度検出手段にて設定高温範囲を検出すること、複数の湯水温度検出手段にて設定低温範囲を検出すること、及び、複数の湯水温度検出手段にて設定高温範囲を検出することを、組み合わせる形態で実施してもよい。
つまり、例えば、槽上部温水温度センサStが設定低温範囲内の温度を検出しない状態を継続する第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上となる水質向上タイミングになると、水質向上処理を実行する場合において、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、槽底部温水温度センサSbが設定高温範囲内の温度を検出すると、第1継続時間t1を0にリセットするように構成することができ、同様に、第1継続時間t1が第1設定許容時間L1以上になるまでに、複数の湯水温度センサSt〜Sbが設定低温範囲内の温度を検出する又は設定高温範囲内の温度を検出すると、第1継続時間t1を0にリセットするように構成することができる。
5 運転制御手段
16 給水路
17 給湯路
18 貯湯用循環路
19 湯水循環手段
34 混合手段
H 加熱手段
R 給湯目標温度指令手段
Sb 槽底部湯水温度検出手段、湯水温度検出手段
Si 給水温度検出手段
Sm 湯水温度検出手段
Sn 湯水温度検出手段
St 槽上部湯水温度検出手段、湯水温度検出手段
Claims (4)
- 底部に接続された給水路を通して水が供給され且つ上部に接続された給湯路を通して湯水が送出される貯湯槽と、
槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯用循環路を通して前記貯湯槽の湯水を循環させる湯水循環手段と、
前記貯湯用循環路を通流する湯水を加熱する加熱手段と、
前記給湯路を通流する湯水を加熱する給湯用加熱手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記運転制御手段は、前記貯湯槽の水質低下に対処する水質向上タイミングを判別すると、水質向上処理を実行するように構成された貯湯式の給湯装置であって、
前記運転制御手段は、前記水質向上処理として、水質を向上する加熱基準温度に前記給湯路を通流する湯水を加熱するように前記給湯用加熱手段を作動させる湯水加熱処理を、前記貯湯槽の水質が向上した水質向上状態であると判別するまで実行するように構成され、
前記貯湯槽の上部の湯水又はその貯湯槽の上部から送出されて温度調整が加えられることなく前記給湯路に存在する湯水の温度を検出する槽上部湯水温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段は、
前記給水路を通して前記貯湯槽に供給されたのち前記加熱手段にて加熱されずに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲内の温度を前記槽上部湯水温度検出手段により検出しない状態を継続する非低温継続時間が低温用設定許容時間以上となると前記水質向上タイミングであると判別し、且つ、
前記水質向上処理として、前記湯水加熱処理を実行しているときに、前記設定低温範囲内の温度を前記槽上部湯水温度検出手段により検出すると前記貯湯槽の前記水質向上状態であると判別するように構成され、
前記運転制御手段が、前記給湯用加熱手段に供給される湯水の温度又は前記貯湯槽の上部の湯水の温度が判定基準温度未満であるときには、前記加熱基準温度に湯水を加熱するように構成され、且つ、前記水質向上処理として、前記給湯用加熱手段に供給される湯水の温度又は前記貯湯槽の上部の湯水の温度が前記判定基準温度未満であるとき及び前記判定基準温度以上のときのいずれにおいても、前記湯水加熱処理を実行するように構成され、
前記設定低温範囲が、前記判定基準温度未満の範囲である貯湯式の給湯装置。 - 底部に接続された給水路を通して水が供給され且つ上部に接続された給湯路を通して湯水が送出される貯湯槽と、
槽底部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯用循環路を通して前記貯湯槽の湯水を循環させる湯水循環手段と、
前記貯湯用循環路を通流する湯水を加熱する加熱手段と、
前記給湯路を通流する湯水を加熱する給湯用加熱手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
前記運転制御手段は、前記貯湯槽の水質低下に対処する水質向上タイミングを判別すると、水質向上処理を実行するように構成された貯湯式の給湯装置であって、
前記運転制御手段は、前記水質向上処理として、水質を向上する加熱基準温度に前記給湯路を通流する湯水を加熱するように前記給湯用加熱手段を作動させる湯水加熱処理を、前記貯湯槽の水質が向上した水質向上状態であると判別するまで実行するように構成され、
前記貯湯槽の底部から上部にわたり間隔を隔てて位置して前記貯湯槽の湯水の温度を検出する複数の湯水温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段は、
前記給水路を通して前記貯湯槽に供給されたのち前記加熱手段にて加熱されずに前記貯湯槽に存在するとした場合における湯水の温度として予測される設定低温範囲よりも高い温度を前記複数の湯水温度検出手段のうちの少なくとも1つにより検出する状態を継続する非低温継続時間が低温用設定許容時間以上となると前記水質向上タイミングであると判別し、且つ、
前記水質向上処理として、前記湯水加熱処理を実行しているときに、前記設定低温範囲内の温度を前記複数の湯水温度検出手段の全てにより検出すると、前記貯湯槽の前記水質向上状態であると判別するように構成され、
前記運転制御手段が、前記給湯用加熱手段に供給される湯水の温度又は前記貯湯槽の上部の湯水の温度が判定基準温度未満であるときには、前記加熱基準温度に湯水を加熱するように構成され、且つ、前記水質向上処理として、前記給湯用加熱手段に供給される湯水の温度又は前記貯湯槽の上部の湯水の温度が前記判定基準温度未満であるとき及び前記判定基準温度以上のときのいずれにおいても、前記湯水加熱処理を実行するように構成され、
前記設定低温範囲が、前記判定基準温度未満の範囲である貯湯式の給湯装置。 - 給湯目標温度を変更設定する給湯目標温度指令手段が設けられ、
前記給湯路を通流する湯水に給水路からの湯水を混合して前記給湯目標温度に調整する混合手段が設けられ、
前記判定基準温度が、前記給湯目標温度指令手段にて指令可能な温度範囲の下限値である請求項1又は2に記載の貯湯式の給湯装置。 - 給湯目標温度を変更設定する給湯目標温度指令手段が設けられ、
前記給湯路を通流する湯水に給水路からの湯水を混合して前記給湯目標温度に調整する混合手段が設けられ、
前記判定基準温度が、前記給湯目標温度指令手段にて指令可能な温度範囲の下限値に設定増加温度を加えた温度である請求項1又は2に記載の貯湯式の給湯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010126050A JP5551971B2 (ja) | 2010-06-01 | 2010-06-01 | 貯湯式の給湯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010126050A JP5551971B2 (ja) | 2010-06-01 | 2010-06-01 | 貯湯式の給湯装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011252648A JP2011252648A (ja) | 2011-12-15 |
JP5551971B2 true JP5551971B2 (ja) | 2014-07-16 |
Family
ID=45416721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010126050A Expired - Fee Related JP5551971B2 (ja) | 2010-06-01 | 2010-06-01 | 貯湯式の給湯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5551971B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021021520A (ja) * | 2019-07-26 | 2021-02-18 | 大阪瓦斯株式会社 | 熱電併給システム |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6396833B2 (ja) * | 2015-03-20 | 2018-09-26 | 株式会社ガスター | 熱源システム |
JP6403630B2 (ja) * | 2015-04-24 | 2018-10-10 | 株式会社ガスター | 貯湯ユニット |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5222100B2 (ja) * | 2007-11-09 | 2013-06-26 | 大阪瓦斯株式会社 | 貯湯式の給湯装置 |
JP5160377B2 (ja) * | 2008-11-10 | 2013-03-13 | 大阪瓦斯株式会社 | 貯湯式の給湯装置 |
-
2010
- 2010-06-01 JP JP2010126050A patent/JP5551971B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021021520A (ja) * | 2019-07-26 | 2021-02-18 | 大阪瓦斯株式会社 | 熱電併給システム |
JP7262337B2 (ja) | 2019-07-26 | 2023-04-21 | 大阪瓦斯株式会社 | 熱電併給システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011252648A (ja) | 2011-12-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4938385B2 (ja) | 貯湯式給湯システム | |
JP5829492B2 (ja) | 貯湯式給湯システム及びその運転制御方法 | |
JP2009243852A (ja) | コージェネレーションシステム | |
JP5551971B2 (ja) | 貯湯式の給湯装置 | |
JP4036582B2 (ja) | 貯湯式の給湯設備 | |
JP2005069667A (ja) | 貯湯式の給湯熱源装置 | |
JP5222100B2 (ja) | 貯湯式の給湯装置 | |
JP4716352B2 (ja) | 貯湯式の給湯熱源装置 | |
JP5281327B2 (ja) | 貯湯式給湯装置 | |
JP5416265B2 (ja) | 貯湯式給湯装置 | |
JP7260352B2 (ja) | エネルギー供給システム | |
JP4648091B2 (ja) | 給湯装置 | |
JP5513178B2 (ja) | 風呂湯張り装置 | |
JP5210195B2 (ja) | 貯湯式給湯装置 | |
JP4833707B2 (ja) | 排熱回収装置 | |
JP5192778B2 (ja) | 給湯暖房装置 | |
JP5988080B2 (ja) | 熱源装置 | |
JP2012021751A (ja) | 排熱回収装置 | |
JP4304601B2 (ja) | 貯留式給湯装置およびコージェネレーションシステム | |
JP2011257130A (ja) | 排熱回収装置 | |
JP5126433B1 (ja) | 給湯装置 | |
JP2007333289A (ja) | コージェネレーションシステム | |
JP2004170025A (ja) | 電気温水器 | |
JP2006336938A (ja) | 温水暖房装置 | |
JP2006127867A (ja) | コージェネレーションシステム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131107 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140424 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140523 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5551971 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |