JP2009243852A - コージェネレーションシステム - Google Patents

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彰人 早野
Naoya Maki
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Abstract

【課題】放熱運転でのエネルギ消費量の低減により、省エネルギ化を図ることができるコージェネレーションシステムを提供する。
【解決手段】放熱用循環経路R2を通して湯水を循環させるための放熱用循環状態を現出する流路切換手段Cが、放熱用循環状態と、放熱用循環経路R2及び槽用循環経路R1の両者を通して湯水を循環させるための両経路循環状態とに切り換え自在に構成され、運転制御手段が、放熱用循環経路R2を通して湯水を循環させる放熱運転が指令されたときに、給湯路4を通しての貯湯槽2からの湯水の送出が停止されている給湯停止状態で且つ貯湯槽2の貯湯状態がその貯湯槽2の湯水の保有熱を放熱部22にて放熱させるのに適する設定貯湯条件を満たす場合には、流路切換手段Cを両経路循環状態に切り換え且つ湯水循環手段24を作動させ且つ前記補助加熱手段18停止させる槽放熱状態での放熱運転を実行するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、
槽下部から給水路を通して給水され且つ槽上部から給湯路を通して湯水が送出される貯湯槽と、
槽下部から取り出した湯水を前記熱電併給装置にて発生する熱にて加熱したのち槽上部に戻す形態で前記貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、
前記給湯路を通流する湯水を加熱する補助加熱手段と、
前記貯湯槽の下部と前記給湯路における前記補助加熱手段よりも上流側の箇所とに接続された槽用循環路部分と、
前記給湯路における前記補助加熱手段よりも下流側の箇所と前記槽用循環路部分とに接続され、且つ、通流する湯水の保有熱を放熱対象流体循環路を通流する放熱対象流体に放熱させる放熱部を備えた放熱用循環路部分と、
前記放熱用循環路部分、前記槽用循環路部分における前記放熱用循環路部分の接続箇所よりも前記給湯路側の部分及び前記給湯路における前記槽用循環路部分の接続箇所よりも下流側の部分を経由する放熱用循環経路を通して湯水を循環させるための放熱用循環状態を現出する流路切換手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられたコージェネレーションシステムに関する。
かかるコージェネレーションシステムは、一般家庭等に設置されるものであり、貯湯手段によって、熱電併給装置にて発生する熱にて加熱されながら、槽下部から取り出された湯水が槽上部に戻される形態で貯湯槽の湯水が循環されることにより、貯湯槽に温度成層を形成する状態で湯水が貯留されることになり、そのように貯湯槽に貯留される湯水が給湯路を通して送出されて、台所や風呂等にて消費されることになる。
又、放熱用循環経路を通して湯水を循環させる放熱運転が実行されると、そのように循環させる湯水の保有熱が放熱部にて放熱対象流体循環路を通流する放熱対象流体に放熱されて、その放熱対象流体が加熱されることになる。
前記放熱対象流体循環路は、例えば、床暖房装置等の低温暖房端末に熱媒を循環供給するように構成される。(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、前記特許文献1には記載されていないが、前記流路切換手段が、前記放熱用循環状態と、前記放熱用循環経路及び前記貯湯槽の下部から前記槽用循環路部分、前記給湯路における前記槽用循環路部分の接続箇所よりも上流側の部分を経由して前記貯湯槽の上部に至る槽用循環経路の両者を通して湯水を循環させるための両経路循環状態とに切り換え自在なように構成されて、前記運転制御手段が、予め設定された水質維持タイミングで、流路切換手段を両経路循環状態に切り換え、湯水循環手段を作動させ並びに補助加熱手段を加熱作動させて、貯湯槽の湯水をその水質の維持が可能な水質維持温度に加熱する水質維持運転を実行するように構成される場合がある。
つまり、湯水が貯湯槽に貯えられている時間が長くなると湯水の水質が低下する虞があるので、予め設定された水質維持タイミングで前述のように水質維持運転が実行されるように構成されている。そして、その水質維持運転では、放熱用循環経路を通流する湯水が補助加熱手段にて加熱されながら、槽用循環経路及び放熱用循環経路の両者を通して湯水が循環されて、補助加熱手段にて加熱された湯水が貯湯槽の上部に供給されることにより、貯湯槽の湯水が水質維持温度に加熱されることになる。
特開2002−364917号公報
ところで、このようなコージェネレーションシステムでは、エネルギ消費量を低減して、省エネルギ化を図ることが望まれている。
しかしながら、従来のコージェネレーションシステムでは、放熱運転において、補助加熱手段を加熱作動させることが多く、放熱運転でのエネルギ消費量の低減を図り難く、改善が望まれていた。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、放熱運転でのエネルギ消費量の低減により、省エネルギ化を図ることができるコージェネレーションシステムを提供することにある。
本発明のコージェネレーションシステムは、電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、
槽下部から給水路を通して給水され且つ槽上部から給湯路を通して湯水が送出される貯湯槽と、
槽下部から取り出した湯水を前記熱電併給装置にて発生する熱にて加熱したのち槽上部に戻す形態で前記貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、
前記給湯路を通流する湯水を加熱する補助加熱手段と、
前記貯湯槽の下部と前記給湯路における前記補助加熱手段よりも上流側の箇所とに接続された槽用循環路部分と、
前記給湯路における前記補助加熱手段よりも下流側の箇所と前記槽用循環路部分とに接続され、且つ、通流する湯水の保有熱を放熱対象流体循環路を通流する放熱対象流体に放熱させる放熱部を備えた放熱用循環路部分と、
前記槽用循環路部分における前記放熱用循環路部分との接続箇所よりも前記給湯路側の部分に湯水を前記給湯路の側に向けて流動させるように装備された湯水循環手段と、
前記放熱用循環路部分、前記槽用循環路部分における前記放熱用循環路部分の接続箇所よりも前記給湯路側の部分及び前記給湯路における前記槽用循環路部分の接続箇所よりも下流側の部分を経由する放熱用循環経路を通して湯水を循環させるための放熱用循環状態を現出する流路切換手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられたものであって、
第1特徴構成は、前記流路切換手段が、前記放熱用循環状態と、前記放熱用循環経路及び前記貯湯槽の下部から前記槽用循環路部分、前記給湯路における前記槽用循環路部分の接続箇所よりも上流側の部分を経由して前記貯湯槽の上部に至る槽用循環経路の両者を通して湯水を循環させるための両経路循環状態とに切り換え自在なように構成され、
前記運転制御手段が、前記放熱用循環経路を通して湯水を循環させる放熱運転が指令されたときに、前記給湯路を通しての前記貯湯槽からの湯水の送出が停止されている給湯停止状態で且つ前記貯湯槽の貯湯状態がその貯湯槽の湯水の保有熱を前記放熱部にて放熱させるのに適する設定貯湯条件を満たす場合には、前記流路切換手段を前記両経路循環状態に切り換え且つ前記湯水循環手段を作動させ且つ前記補助加熱手段を停止させる槽放熱状態での放熱運転を実行するように構成されている点にある。
即ち、運転制御部は、放熱運転が指令されたときに、給湯路を通しての貯湯槽からの湯水の送出が停止されている給湯停止状態で且つ貯湯槽の貯湯状態がその貯湯槽の湯水の保有熱を放熱部にて放熱させるのに適する設定貯湯条件を満たす場合には、流路切換手段を両経路循環状態に切り換え且つ湯水循環手段を作動させ且つ補助加熱手段を停止させる槽放熱状態での放熱運転を実行する。
そして、その放熱運転では、槽下部から取り出されて槽用循環路部分を通流する湯水にその槽用循環路部分における放熱用循環路部分の接続箇所にて放熱用循環路部分からの湯水が合流して混合され、その混合された湯水が槽用循環路部分を通流して給湯路の上流側と下流側とに分流する形態で、貯湯槽の湯水が槽用循環経路及び放熱用循環経路の両循環経路を通して循環されることになり、放熱部において、放熱用循環経路を通流する湯水の保有熱が放熱対象流体循環路を通流する放熱対象流体に放熱されてその放熱対象流体が加熱される。
一般に、床暖房装置等の低温暖房端末にて暖房対象空間に放熱して暖房対象空間を暖房するに当たっては、その低温暖房端末に循環供給する熱媒を暖房対象空間の暖房が可能な温度に加熱するために、放熱部に通流させる湯水を例えば40〜60°Cの範囲の温度に加熱することになるが、貯湯槽に貯湯される湯水の温度は一般に40〜60°Cの範囲であるので、貯湯槽に貯湯される湯水により、低温暖房端末に循環供給する熱媒を暖房対象空間を暖房するのに必要な温度に加熱することができる。
そこで、放熱運転が指令されたときに、給湯停止状態であり且つ設定貯湯条件を満たす場合には、上述のように槽放熱状態での放熱運転を実行するように構成することにより、補助加熱手段を加熱作動させることなく、低温暖房端末に循環供給する熱媒を暖房対象空間を暖房するのに必要な温度に加熱することができものとなり、放熱運転でのエネルギ消費量を低減することができる。
しかも、このようなコージェネレーションシステムには、放熱用循環経路を通して湯水を循環させるための放熱用循環状態を現出する流路切換手段が設けられているので、その流路切換手段を、単に、放熱用循環状態と、放熱用循環経路及び槽用循環経路の両者を通して湯水を循環させるための両経路循環状態とに切り換え自在なように構成することにより、槽放熱状態での放熱運転を実行できるようにすることができるのである。
従って、放熱運転でのエネルギ消費量の低減により、省エネルギ化を図ることができるコージェネレーションシステムを提供することができるようになった。
第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記設定貯湯条件が、前記貯湯槽の下部の湯水の温度が設定貯湯温度以上である条件である点にある。
即ち、設定貯湯条件が、貯湯槽の下部の湯水の温度が設定貯湯温度以上であるので、槽放熱状態での放熱運転の開始後、速やかに設定貯湯温度以上の湯水が放熱用循環経路を通して循環されることになる。
つまり、貯湯槽には温度成層を形成する状態で湯水が貯留されるので、貯湯槽の下部の湯水の温度が設定貯湯温度以上であれば、貯湯槽の全体にわたって設定貯湯温度以上の湯水が貯湯されていることになり、槽放熱状態での放熱運転の開始後、速やかに設定貯湯温度以上の湯水が放熱用循環経路を通して循環されることになる。
そして、前記設定貯湯温度として、低温暖房端末に循環供給する熱媒を暖房対象空間を暖房するのに必要な温度に加熱することができる湯水の温度に設定することにより、槽放熱状態での放熱運転の開始後、速やかに、低温暖房端末に循環供給する熱媒を暖房対象空間を暖房するのに必要な温度に加熱することができることになり、低温暖房端末にて適切に暖房を行うことができる。
従って、省エネルギ化を図ることができながらも、速やか且つ適切に低温暖房端末にて暖房を行えるようにコージェネレーションシステムを運転することができるようになった。
第3特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記設定貯湯条件が、前記貯湯槽の下部の湯水の温度が設定貯湯温度以上で、且つ、前記槽放熱状態での放熱運転を実行したと仮定したときに予測される前記貯湯槽における槽上部の湯水の温度が設定目標給湯温度以上である条件である点にある。
即ち、設定貯湯条件が、貯湯槽の下部の湯水の温度が設定貯湯温度以上で、且つ、槽放熱状態での放熱運転を実行したと仮定したときに予測される貯湯槽における槽上部の湯水の温度が設定目標給湯温度以上である条件であるので、槽放熱状態での放熱運転の開始後、速やかに設定貯湯温度以上の湯水が放熱用循環経路を通して循環されることになり、しかも、その槽放熱状態での放熱運転の終了後も、補助加熱手段が加熱作動されることなく、貯湯槽から給湯路を通して設定目標給湯温度の湯水が給湯されることになる。
従って、省エネルギ化を図ることができながら、速やか且つ適切に低温暖房端末にて暖房を行え、しかも、その暖房を行った後も補助加熱手段を加熱作動させることなく適切に給湯を行えるようにコージェネレーションシステムを運転することができるようになった。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
〔第1実施形態〕
先ず、第1実施形態を説明する。
コージェネレーションシステムは、図1及び図2に示すように、電力と熱とを発生する熱電併給装置としての燃料電池1と、槽下部から給水路3を通して給水され且つ槽上部から給湯路4を通して湯水が送出される貯湯槽2と、前記燃料電池1が発生する熱にて貯湯槽2への貯湯を行い且つ低温暖房端末の一例としての床暖房装置5に循環供給する熱媒を加熱する貯湯暖房ユニット6と、前記燃料電池1及び前記貯湯暖房ユニット6等の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部7等から構成されている。
前記燃料電池1は、周知であるので、詳細な説明及び図示を省略して簡単に説明すると、その燃料電池1は、水素を含有する燃料ガス及び酸素含有ガスが供給されて発電するセルスタック、そのセルスタックに供給する燃料ガスを生成する燃料ガス生成部、前記セルスタックに酸素含有ガスとして空気を供給するブロア等を備えて構成されている。
前記燃料ガス生成部は、供給される都市ガス(例えば、天然ガスベースの都市ガス)等の炭化水素系の原燃料ガスを脱硫処理する脱硫器、その脱硫器から供給される脱硫原燃料ガスと別途供給される水蒸気とを改質反応させて水素を主成分とする改質ガスを生成する改質器、その改質器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を水蒸気にて二酸化炭素に変成処理する変成器、その変成器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を別途供給される選択酸化用空気にて選択酸化する一酸化炭素除去器等から構成され、一酸化炭素を変成処理及び選択酸化処理により低減した改質ガスを前記燃料ガスとして前記セルスタックに供給するように構成されている。
そして、前記燃料ガス生成部への原燃料ガスの供給量を調節することにより、前記燃料電池1の発電電力を調節するように構成されている。
前記燃料電池1の電力の出力側には、系統連系用のインバータ8が設けられ、そのインバータ8は、燃料電池1の発電電力を商用電源9から受電する受電電力と同じ電圧及び同じ周波数にするように構成されている。
前記商用電源9は、例えば、単相3線式100/200Vであり、受電電力供給ライン10を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷11に電気的に接続されている。
また、インバータ8は、発電電力供給ライン12を介して受電電力供給ライン10に電気的に接続され、燃料電池1からの発電電力がインバータ8及び発電電力供給ライン12介して電力負荷11に供給するように構成されている。
前記受電電力供給ライン10には、電力負荷11の負荷電力を計測する負荷電力計測手段13が設けられ、この負荷電力計測手段13は、受電電力供給ライン10を通して流れる電流に逆潮流が発生するか否かをも検出するように構成されている。
そして、逆潮流が生じないように、インバータ8により燃料電池1から受電電力供給ライン10に供給される電力が制御され、発電出力の余剰電力は、その余剰電力を熱に代えて回収する電気ヒータ14に供給されるように構成されている。
前記電気ヒータ14は、複数の電気ヒータから構成され、冷却水循環ポンプ15の作動により冷却水循環路16を通流する前記燃料電池1の冷却水を加熱するように設けられ、インバータ8の出力側に接続された作動スイッチ17により各別にON/OFFが切り換えられている。
また、作動スイッチ17は、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ14の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて電気ヒータ14の消費電力を調整するように構成されている。
尚、電気ヒータ14の消費電力を調整する構成については、上記のように複数の電気ヒータ14のON/OFFを切り換える構成以外に、その電気ヒータ14の出力を例えば位相制御等により調整する構成を採用しても構わない。
前記貯湯暖房ユニット6は、前記貯湯槽2に加えて、前記給湯路4を通流する湯水を加熱する補助加熱器18(補助加熱手段に相当する)と、槽下部から取り出した湯水を前記燃料電池1にて発生する熱にて加熱したのち槽上部に戻す形態で前記貯湯槽に貯湯する貯湯手段Hと、前記貯湯槽2の下部と前記給湯路4における前記補助加熱器18よりも上流側の箇所とに接続された槽用循環路部分20と、前記給湯路4における前記補助加熱器18よりも下流側の箇所と前記槽用循環路部分20とに接続され、且つ、通流する湯水の保有熱を暖房用熱媒循環路21(放熱対象流体循環路に相当する)を通流する熱媒(放熱対象流体に相当する)に放熱させる暖房用熱交換器22(放熱部に相当する)を備えた放熱用循環路部分23と、前記槽用循環路部分20における前記放熱用循環路部分23との接続箇所よりも前記給湯路4側の部分に湯水を前記給湯路4の側に向けて流動させるように装備された湯水循環ポンプ24(湯水循環手段に相当する)と、前記放熱用循環路部分23、前記槽用循環路部分20における前記放熱用循環路部分23の接続箇所よりも前記給湯路4側の部分及び前記給湯路4における前記槽用循環路部分20の接続箇所よりも下流側の部分を経由する放熱用循環経路R2を通して湯水を循環させるための放熱用循環状態を現出する流路切換手段C等を備えて構成されている。
更に、貯湯用循環路41が、前記貯湯槽2の下部と上部とに接続された状態で設けられ、その貯湯用循環路41に、槽下部から取り出した湯水を槽上部に戻すように通流作用する貯湯用循環ポンプ42が設けられ、更に、貯湯用循環路41には、通流する湯水を加熱する貯湯用熱交換器43が設けられている。
前記冷却水循環路16は、前記燃料電池1から送出される冷却水を前記貯湯用熱交換器43を通過させて前記燃料電池1に戻す形態で循環させるように設けられて、その貯湯用熱交換器43にて、前記燃料電池1にて発生する熱を回収した状態で前記冷却水循環路16を通流する冷却水と前記貯湯用循環路41を通流する前記貯湯槽2の湯水とを熱交換させるように構成されている。
この実施形態では、前記流路切換手段Cが、前記槽用循環路部分20における前記放熱用循環路部分23の接続箇所よりも前記貯湯槽2側の部分に装備されてその槽用循環路部分20を開閉する槽用循環路開閉弁V1と、前記放熱用循環路部分23に装備されてその放熱用循環路部分23を開閉する放熱用循環路開閉弁V2とから構成されている。
つまり、前記槽用循環路開閉弁V1を閉弁し且つ前記放熱用循環路開閉弁V2を開弁すると、前記放熱用循環経路R2を通して湯水を循環させるための前記放熱用循環状態が現出される。
又、前記槽用循環路開閉弁V1を開弁し且つ前記放熱用循環路開閉弁V2を開弁すると、前記放熱用循環経路R2及び前記貯湯槽2の下部から前記槽用循環路部分20、前記給湯路4における前記槽用循環路部分20の接続箇所よりも上流側の部分を経由して前記貯湯槽2の上部に至る槽用循環経路R1の両者を通して湯水を循環させるための両経路循環状態に切り換えられることになる。
つまり、前記流路切換手段が、前記放熱用循環状態と、前記放熱用循環経路R2及び前記槽用循環経路R1の両者を通して湯水を循環させるための両経路循環状態とに切り換え自在なように構成されている。
前記暖房用熱媒循環路21には、熱媒循環ポンプ25が装備されて、前記熱媒循環ポンプ25の通流作用により、暖房用熱媒循環路21を通して前記暖房用熱交換器22と前記床暖房装置5とにわたって熱媒を循環させるように構成されている。
前記補助加熱器18は、前記給湯路4に設けられた補助加熱用熱交換器18a、その補助加熱用熱交換器18aを加熱するバーナ18b、そのバーナ18bに燃焼用空気を供給するファン18c、補助加熱用熱交換器18aに流入する湯水の流入温度を検出する流入温度センサ(図示省略)、補助加熱用熱交換器18aから流出する湯水の温度を検出する流出温度センサ(図示省略)、補助加熱用熱交換器18aに流入する湯水の流量を検出する流量センサ(図示省略)等を備えて構成され、この補助加熱器18の運転は前記運転制御部7により制御される。
更に、前記給湯路4における前記放熱用循環路部分23との接続箇所よりも下流側の箇所と、前記槽用循環路部分20における前記槽用循環路開閉弁V1と前記放熱用循環路部分23の接続箇所との間の部分とに接続され、且つ、通流する湯水の保有熱を浴槽湯水循環路27を通流する浴槽28の湯水に放熱させる追焚用熱交換器29を備えた追焚用循環路部分30が設けられている。
そして、前記追焚用循環路部分30には、その追焚用循環路部分30、前記槽用循環路部分20における前記追焚用循環路部分30の接続箇所よりも前記給湯路4側の部分及び前記給湯路4における前記槽用循環路部分20の接続箇所よりも下流側の部分を経由する追焚用循環経路R3を通しての湯水の循環を断続する追焚用循環路開閉弁V3が設けられている。
又、前記浴槽湯水循環路27には浴槽湯水循環ポンプ26が装備されて、その浴槽湯水循環ポンプ26の通流作用により、浴槽28の湯水を浴槽湯水循環路27を通して追焚用熱交換器29を通過させる状態で循環させるように構成されている。
前記給水路3から分岐された混合用給水路31が、前記給湯路4における前記追焚用循環路部分30の接続箇所よりも下流側の箇所に接続され、その給湯路4と混合用給水路31との接続箇所に、前記給湯路4から供給される湯水と前記混合用給水路31から供給される水とを一方を増量させると他方を減量させる状態で混合する温調用三方弁32が設けられている。
前記貯湯用循環路41における前記貯湯用熱交換器43よりも下流側の部分に、その貯湯用熱交換器43にて加熱された湯水の温度を検出する加熱温度センサS1が設けられ、前記貯湯槽2の下部に、その槽下部の湯水の温度を検出する貯湯温度センサS2が設けられている。
又、前記給湯路4における温調用三方弁32の設置箇所よりも下流側の部分に、給湯先に給湯する湯水の給湯温度を検出する給湯温度センサS3が設けられている。
次に、前記運転制御部7の制御作動について説明する。
この運転制御部7は、遠隔操作式の操作部33と通信自在に構成され、この操作部33には、図示を省略するが、前記燃料電池1の運転の開始及び停止を指令する運転スイッチ、目標給湯温度を設定する給湯温度設定部、前記床暖房装置5を運転させる放熱運転の開始及び停止を指令する暖房スイッチ、前記浴槽28を追焚する追焚運転の開始及び停止を指令する追焚スイッチ等が設けられている。つまり、操作部33の暖房スイッチにより、前記放熱用循環経路R2を通して湯水を循環させる放熱運転が指令されることになる。
そして、前記運転制御部7は、操作部33の運転スイッチにより燃料電池1の運転の開始が指令されると、前記燃料電池1をその発電電力を現在要求されている現負荷電力に追従させる電主運転にて連続して運転させる。
その電主運転では、1分等の比較的短い所定の出力調整周期毎に現負荷電力を求め、燃料電池1の発電電力調整範囲(例えば250〜750W)内で、連続的に現負荷電力に追従する電主出力を決定し、燃料電池1の発電出力をその決定した電主出力に調整する形態で運転する。
尚、前記現負荷電力は、前記負荷電力計測手段13の計測値及び前記インバータ8の出力値に基づいて計測し、更に、その現負荷電力は、前の出力調整周期において所定のサンプリング時間(例えば1秒)でサンプリングしたデータの平均値として求められる。
そして、前記運転制御部7は、前記燃料電池1の運転中は、前記冷却水循環ポンプ15及び前記貯湯用循環ポンプ42を作動させることによって、貯湯槽2内に湯水を貯湯する貯湯運転を行うように構成されている。
そして、前記運転制御部7は、その貯湯運転では、前記加熱温度センサS1の検出情報に基づいて、前記貯湯槽2に供給される湯水の温度が予め設定された目標加熱温度(例えば60°C)になるように湯水循環量を調節すべく、前記貯湯用循環ポンプ42の作動を制御するように構成されている。
前記貯湯運転では、前記貯湯用循環ポンプ42により、槽下部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯槽2の湯水を前記貯湯用循環路41を通して循環させ、そのように貯湯用循環路41を通して循環される湯水を前記貯湯用熱交換器43において燃料電池1の発生熱を回収した冷却水にて加熱することにより、貯湯槽2に温度成層を形成する状態で湯水が貯留されることになる。
つまり、前記貯湯手段Hが、前記冷却水循環路16、前記冷却水循環ポンプ15、前記貯湯用循環路41、前記貯湯用循環ポンプ42及び前記貯湯用熱交換器43等を用いて構成されている。
更に、前記運転制御部5は、前記貯湯運転の実行中に、前記貯湯温度センサS2の検出温度が予め設定した設定満杯判別用温度(例えば55°C)以上になると、貯湯槽2の下部にまで貯湯されて貯湯槽2の貯湯量が満杯になったとして、前記燃料電池1を停止させ、並びに、前記冷却水循環ポンプ15及び前記貯湯用循環ポンプ42を停止させて貯湯運転を停止するように構成されている。
前記運転制御部5は、前記補助加熱器18の流入温度センサにて検出される湯水の温度が前記操作部33の給湯温度設定部にて設定される目標給湯温度よりも高いときは、前記給湯温度センサS3の検出温度が前記目標給湯温度になるように前記温調用三方弁32の作動を制御するように構成されている。
又、運転制御部5は、前記補助加熱器18の流入温度センサにて検出される湯水の温度が前記目標給湯温度よりも低いときは、補助加熱器18の流出温度センサの検出温度が前記目標給湯温度になるように補助加熱器18の燃焼量を制御するように構成されている。
前記運転制御部7は、前記操作部33の暖房スイッチにて放熱運転の開始が指令されたときに、前記給湯路6を通しての前記貯湯槽2からの湯水の送出が停止されている給湯停止状態で且つ前記貯湯槽2の貯湯状態がその貯湯槽2の湯水の保有熱を前記放熱部としての暖房用熱交換器22にて放熱させるのに適する設定貯湯条件を満たす場合には、前記流路切換手段Cを前記両経路循環状態に切り換え且つ前記湯水循環ポンプ24及び前記熱媒循環ポンプ25を作動させ且つ前記補助加熱器18を停止させる槽放熱状態での放熱運転を実行するように構成されている。
又、前記運転制御部7は、前記操作部33の暖房スイッチにて放熱運転の開始が指令されたときに、前記給湯路6を通して前記貯湯槽2から湯水が送出されている給湯状態の場合、又は、前記設定貯湯条件を満たさない場合には、前記流路切換手段Cを前記放熱用循環状態に切り換え且つ前記湯水循環ポンプ24及び前記熱媒循環ポンプ25を作動させ、並びに、前記補助加熱器18の流入温度センサにて検出される湯水の温度が予め設定されている設定暖房用加熱温度よりも低いときはその補助加熱器18の流出温度センサの検出温度が前記設定暖房用加熱温度になるように補助加熱器18の燃焼量を制御する補助加熱作動状態での放熱運転を実行するように構成されている。
そして、前記運転制御部7は、前記補助加熱器18の流量センサの検出流量が、前記給湯路4を通して貯湯槽の湯水が送出される給湯状態を判別するための設定流量以上の場合は、給湯状態であると判別し、前記流量センサの検出流量が前記設定流量よりも少ないときは給湯停止状態であると判別するように構成されている。
この第1実施形態では、前記設定貯湯条件が、前記貯湯温度センサS2にて検出される貯湯槽2の下部の湯水の温度が設定貯湯温度以上である条件に設定されている。つまり、前記貯湯温度センサS2にて検出される槽下部の湯水の温度が前記設定貯湯温度よりも低い場合は、前記設定貯湯条件を満たさないことになる。
前記設定暖房用加熱温度は、床暖房装置5に循環供給する熱媒を暖房対象空間の暖房が可能な温度に加熱するために必要な湯水の温度、例えば、40〜60°Cの範囲の温度に設定され、前記設定貯湯温度は前記設定暖房用加熱温度と同じ温度に設定される。ちなみに、この第1実施形態では、前記設定暖房用加熱温度が例えば50°Cに設定される。
つまり、前記放熱運転の開始が指令されたときに、前記給湯停止状態で且つ前記貯湯温度センサS2の検出温度が前記設定貯湯温度以上である場合には、前記槽放熱状態での放熱運転を実行し、前記放熱運転の開始が指令されたときに、前記給湯状態の場合、又は、前記貯湯温度センサS2の検出温度が前記設定貯湯温度よりも低い場合は、前記補助加熱作動状態での放熱運転を実行するように構成されている。
前記運転制御部7は、前記槽放熱状態での放熱運転の実行中に、前記給湯状態になるか、あるいは、前記設定貯湯条件を満たさなくなると、前記流路切換手段Cを前記放熱用循環状態に切り換えて、前記補助加熱作動状態での放熱運転に切り換えるように構成されている。
更に、前記運転制御部7は、前記槽放熱状態での放熱運転又は前記補助加熱作動状態での放熱運転のいずれかの実行中に、前記操作部33の暖房スイッチにて放熱運転の停止が指令されると、前記槽用循環路開閉弁V1及び放熱用循環路開閉弁V2を閉弁し、且つ、前記湯水循環ポンプ24及び前記熱媒循環ポンプ25を停止させるように構成されている。
前記槽放熱状態での放熱運転においては、槽下部から取り出されて槽用循環路部分20を通流する湯水にその槽用循環路部分20における放熱用循環路部分23の接続箇所にて放熱用循環路部分23からの湯水が合流して混合され、その混合された湯水が槽用循環路部分20を通流して給湯路4の上流側と下流側とに分流する形態で、貯湯槽2の湯水が槽用循環経R1及び放熱用循環経路R2の両循環経路を通して循環されることになり、前記暖房用熱交換器22において、放熱用循環経路R2を通流する湯水の保有熱が暖房用循環路21を通流する熱媒に放熱されてその熱媒が加熱される。
従って、前記燃料電池1が停止されているときも、前記暖房用熱交換器22にて、放熱用循環経路R2を通流する湯水により暖房用循環路21を通流する熱媒を暖房対象空間の暖房に必要な温度に加熱されるので、補助加熱器18を加熱作動させることなく放熱運転を実行することができる。
前記運転制御部7は、前記操作部33の追焚スイッチにより追焚運転が指令されると、前記追焚用循環路開閉弁V3を開弁し、前記湯水循環ポンプ24及び前記浴槽湯水循環ポンプ26を作動させ、並びに、前記補助加熱器18の流入温度センサにて検出される湯水の温度が予め設定されている設定追焚用温度(例えば80°C)よりも低いときはその補助加熱器18の流出温度センサの検出温度が前記設定追焚温度になるように補助加熱器18の燃焼量を制御する追焚運転を実行するように構成されている。
尚、前記追焚運転の開始が指令されたときに、前記槽放熱状態での放熱運転の実行中の場合は、前記給湯停止状態で且つ設定貯湯条件を満たす間は、前記槽用循環路開閉弁V1及び前記放熱用循環路開閉弁V2の開弁状態を維持して、槽放熱状態での放熱運転を継続し、その槽放熱状態での放熱運転の継続中に、前記給湯状態になるか、あるいは、前記設定貯湯条件を満たさなくなると、前記槽用循環路開閉弁V1を閉弁して、前記補助加熱作動状態での放熱運転に切り換える。又、前記追焚運転の開始が指令されたときに、前記補助加熱作動状態での放熱運転実行中の場合は、前記槽用循環路開閉弁V1の閉弁状態及び前記放熱用循環路開閉弁V2の開弁状態を維持して、前記補助加熱作動状態での放熱運転を継続するように構成されている。
又、前記運転制御部7は、前記追焚運転の実行中に、前記操作部33の追焚スイッチにより追焚運転の停止が指令されるか、又は、前記浴槽水湯水循環路27の戻り路部分に設けられた浴槽温度センサ(図示省略)の検出温度が前記操作部33の湯張り温度設定部にて設定された設定湯張り温度以上になると、前記追焚用循環路開閉弁V3を閉弁し、前記湯水循環ポンプ24及び浴槽湯水循環ポンプ26を停止して、前記追焚運転を停止するように構成されている。
尚、前記追焚運転の停止が指令されたときに、前記補助加熱作動状態での放熱運転を実行中の場合は、前記湯水循環ポンプ24の作動状態及び前記放熱用循環路開閉弁V2の開弁状態を継続して、前記補助加熱作動状態での放熱運転を継続するように構成されている。
又、前記運転制御部5は、予め設定された水質維持タイミングなると、前記流路切換手段Cを前記両経路循環状態に切り換え、前記湯水循環ポンプ24を作動させ、並びに、補助加熱器18の流出温度センサの検出温度が設定水質維持温度になるように補助加熱器18の燃焼量を制御する水質維持運転を実行し、その水質維持運転の実行開始後、設定水質維持運転時間が経過すると、水質維持運転を終了するように構成されている。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を説明するが、この第2実施形態は放熱運転の別の実施形態を説明するものであるので、主として、放熱運転について説明する。
この第2実施形態では、前記槽放熱状態での放熱運転か前記補助加熱作動状態での放熱運転かを選択するための前記設定貯湯条件が上記の第1実施形態と異なる。
即ち、前記設定貯湯条件が、前記貯湯槽2の下部の湯水の温度が設定貯湯温度以上で、且つ、前記槽放熱状態での放熱運転を実行したと仮定したときに予測される前記貯湯槽2における槽上部の湯水の温度(以下、予測槽上部温度と記載する場合がある)が設定目標給湯温度以上である条件に設定されている。
説明を加えると、前記槽放熱状態での放熱運転においては、放熱用循環路部分23を通流した湯水が貯湯槽2の槽下部から取り出されて槽用循環路部分20を通流する湯水に合流して混合され、その混合された湯水が給湯路4の上流側と下流側とに分流して、その給湯路4の上流側に分流した湯水は貯湯槽2に戻され、給湯路4の下流側に分流した湯水は放熱用循環路部分23を通流することになるが、放熱用循環路部分23を通流する湯水は前記暖房用熱交換器22での熱媒との熱交換により温度が低下するので、貯湯槽2の槽上部に戻される湯水の温度は貯湯槽2の槽下部から取り出されたときの温度から低下することになる。
前記槽放熱状態での放熱運転において、貯湯槽2の槽上部に戻される湯水の温度が貯湯槽2の槽下部から取り出されたときの温度よりも低下する温度は、予め予測することができ、その予測温度を設定低下温度として設定する。この第2実施形態では、前記設定低下温度を例えば5〜7°Cの範囲に設定される。
そして、前記運転制御部7は、前記貯湯温度センサS2にて検出される槽下部の温度から前記設定低下温度を減じた温度を前記予測槽上部温度として求めるように構成されている。
つまり、前記運転制御部7は、前記放熱運転の開始が指令されたときに、前記給湯停止状態で且つ前記貯湯温度センサS2の検出温度が前記設定貯湯温度以上であり且つ前記槽予測上部温度が前記操作部33の給湯温度設定部にて設定された設定目標給湯温度以上の場合には、前記槽放熱状態での放熱運転を実行し、前記放熱運転の開始が指令されたときに、前記給湯状態の場合、前記貯湯温度センサS2の検出温度が前記設定貯湯温度よりも低い場合は、又は、前記槽予測上部温度が前記操作部33の給湯温度設定部にて設定された設定目標給湯温度よりも低い場合には、前記補助加熱作動状態での放熱運転を実行するように構成されている。
〔第3実施形態〕
以下、図3及び図4に基づいて本発明の第3実施形態を説明するが、この第3実施形態は貯湯手段Hの別の実施形態を説明するものであるので、主として、貯湯手段H、並びに、前記運転制御部7の制御動作のうちで上記の第1実施形態と異なる点について説明する。
この第3実施形態では、上記の第1実施形態において設けられた前記貯湯用循環路41、前記貯湯用循環ポンプ42及び前記貯湯用熱交換器43が省略されて、前記槽用循環路部分20における前記追焚用循環路部分30の接続箇所と前記放熱用循環路部分23の接続箇所との間の部分に、貯湯用排熱回収熱交換器19が設けられている。
又、前記暖房用熱媒循環路21には、暖房用排熱回収熱交換器34が装備されている。
前記冷却水循環路16は、前記燃料電池1から送出される冷却水を前記貯湯用排熱回収熱交換器19、前記暖房用排熱回収熱交換器34の順に通過させて前記燃料電池1に戻す形態で循環させるように設けられて、その貯湯用排熱回収熱交換器19にて、前記燃料電池1にて発生する熱を回収した状態で前記冷却水循環路16を通流する冷却水と前記槽用循環経路R1を通流する前記貯湯槽2の湯水とを熱交換させ、前記暖房用排熱回収熱交換器34にて、前記燃料電池1にて発生する熱を回収した状態で前記冷却水循環路16を通流する冷却水と前記暖房用熱媒循環路21を通流する熱媒とを熱交換させるように構成されている。
又、この第3実施形態では、前記加熱温度センサS1が、前記槽用循環路部分20における前記排熱回収用熱交換器19と前記放熱用循環路部分23の接続箇所との間の部分に設けられて、その加熱温度センサS1により、前記排熱回収用熱交換器19にて加熱された湯水の温度を検出するように構成されている。
更に、前記流路切換手段Cが、前記放熱用循環状態及び前記両経路循環状態に加えて、前記槽用循環路開閉弁V1を開弁し且つ前記放熱用循環路開閉弁V2を閉弁して、前記槽用循環経路R1を通して湯水を循環させるための槽湯水循環状態にも切り換え自在に構成されている。
以下、前記運転制御部7の制御動作について、主として、上記の第1実施形態と異なる点を説明する。
前記運転制御部7は、前記燃料電池1の運転中は、前記流路切換手段Cを前記槽湯水循環状態に切り換えた状態で、前記冷却水循環ポンプ15及び前記湯水循環ポンプ24を作動させることによって、貯湯槽2内に湯水を貯湯する貯湯運転を行うように構成されている。
そして、前記運転制御部7は、その貯湯運転では、前記加熱温度センサS1の検出情報に基づいて、前記貯湯槽2に供給される湯水の温度が前記目標加熱温度になるように湯水循環量を調節すべく、前記湯水循環ポンプ24の作動を制御するように構成されている。
前記貯湯運転では、前記湯水循環ポンプ24により、槽下部から取り出した湯水を槽上部に戻す形態で貯湯槽2の湯水を前記槽用循環経路R1を通して循環させ、そのように槽用循環経路R1を通して循環される湯水を前記貯湯用排熱回収熱交換器19において燃料電池1の発生熱を回収した冷却水にて加熱することにより、貯湯槽2に温度成層を形成する状態で湯水が貯留されることになる。
つまり、前記貯湯手段Hが、前記冷却水循環路16、前記冷却水循環ポンプ15、前記槽用循環経R1、前記湯水循環ポンプ24及び前記貯湯用排熱回収熱交換器19等を用いて構成されている。
更に、前記運転制御部5は、前記貯湯運転の実行中に、前記貯湯温度センサS2の検出温度が前記設定満杯判別用温度以上になると、貯湯槽2の下部にまで貯湯されて貯湯槽2の貯湯量が満杯になったとして、前記燃料電池1を停止させるように構成されている。
前記放熱運転における前記運転制御部7の制御動作は、前記操作部33の暖房スイッチにて放熱運転の停止が指令されたときの制御動作が異なる以外は、上記の第1実施形態と同様である。
即ち、上記の第1実施形態と同様に、前記運転制御部7は、前記放熱運転の開始が指令されたときに、前記給湯停止状態で且つ前記貯湯温度センサS2の検出温度が前記設定貯湯温度以上である場合には、前記槽放熱状態での放熱運転を実行し、前記放熱運転の開始が指令されたときに、前記給湯状態の場合、又は、前記貯湯温度センサS2の検出温度が前記設定貯湯温度よりも低い場合は、前記補助加熱作動状態での放熱運転を実行するように構成されている。
そして、前記運転制御部7は、前記槽放熱状態での放熱運転又は前記補助加熱作動状態での放熱運転のいずれかの実行中に、前記操作部33の暖房スイッチにて放熱運転の停止が指令されると、前記燃料電池1が運転中の場合には、前記湯水循環ポンプ24の作動を継続した状態で、前記流路切換手段Cを前記槽湯水循環状態に切り換え且つ前記熱媒循環ポンプ25を停止させ、前記燃料電池1が停止中の場合には、前記槽用循環路開閉弁V1及び放熱用循環路開閉弁V2を閉弁し、且つ、前記湯水循環ポンプ24及び前記熱媒循環ポンプ25を停止させるように構成されている。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 前記設定貯湯条件は、上記の第1〜第3の各実施形態において例示した条件に設定する場合に限定されるものではない。
例えば、時系列的な予測給湯負荷熱量及び時系列的な予測暖房負荷熱量に基づいて、槽放熱状態での放熱運転を実行すると補助加熱作動状態での放熱運転を実行する場合に比べて運転メリットが得られるか否かを判別して、前記設定貯湯条件を運転メリットが得られる条件に設定しても良い。
例えば、運転メリットが得られるか否かは、槽放熱状態での放熱運転を実行する場合と補助加熱作動状態での放熱運転を実行する場合とで、運転メリットを示す指標(例えば、エネルギ消費量、エネルギコスト、二酸化炭素発生量)を比較することになる。槽放熱状態での放熱運転を実行する場合は、エネルギ消費量、エネルギコスト、二酸化炭素発生量を、時系列的な予測給湯負荷熱量に基づいて、給湯負荷熱量に対して貯湯槽2の貯湯熱量が不足する分を補助加熱器18にて補うときのものとして求め、補助加熱作動状態での放熱運転を実行する場合は、エネルギ消費量、エネルギコスト、二酸化炭素発生量を、時系列的な暖房負荷熱量に基づいて、暖房負荷熱量を補助加熱器18にて賄うときのものとして求めることになる。
又、前記設定貯湯条件として、貯湯槽2の下部の湯水の温度が設定貯湯温度以上であり且つ、貯湯槽2の上部の湯水の温度が設定目標給湯温度以上である条件を設定しても良い。
(ロ) 流路切換手段Cの具体構成は、上記の第1〜第3の各実施形態において例示した構成に限定されるものではない。例えば、槽用循環路部分20における給湯路4側の部分を開いた状態で貯湯槽2側の部分を閉じる状態と放熱用循環路部分23を閉じる状態とに切り換え自在な三方弁を槽用循環路部分20と放熱用循環路部分23との接続箇所に設けても良い。
(ハ) 燃料電池1の運転形態は、上記の第1〜第3の各実施形態で例示した如き形態、即ち、前記貯湯温度センサS2の検出温度が設定満杯判別用温度以上になるまで電主運転を連続して実行する形態に限定されるものではない。
例えば、燃料電池1の出力電力をその発電電力調整範囲の最大発電電力に調整する定格運転を前記貯湯温度センサS2の検出温度が設定満杯判別用温度以上になるまで連続して実行する形態でも良い。
又、1日等に設定される運転周期における一部の時間帯に定めた運転時間帯において電主運転又は定格運転を実行する形態でも良い。
又、時系列的な予測電力負荷に対する燃料電池1の電力の出力形態又は前記燃料電池1を運転する運転時間帯を異ならせた複数種の運転形態のうち、運転メリットが最も優れた運転形態を選択して、その選択した運転形態にて燃料電池1を運転する形態でも良い。
例えば、時系列的な予測負荷電力及び時系列的な予測給湯負荷熱量に基づいて、燃料電池1を運転することにより削減されると予測される予測エネルギ削減量や、予測二酸化炭素削減量等を求めて、その予測エネルギ削減量や予測二酸化炭素削減量を運転メリットとして用いることができる。
(ニ) 上記の第3実施形態において説明した貯湯手段Hを上記の第2実施形態に適用しても良い。
(ホ) 上記の第1〜第3の各実施形態においては、貯湯温度センサS2の検出温度が設定満杯判別用温度以上になって貯湯槽2の貯湯量が満杯になると、燃料電池1を停止させるように構成したが、冷却水循環路16にそこを通流する冷却水を放熱させるラジエータを設けて、貯湯槽2の貯湯量が満杯になっても、前記ラジエータを放熱作動させることにより、燃料電池1の運転を継続するように構成しても良い。
(ヘ) 熱電併給装置として、上記の各実施形態では燃料電池1を適用したが、これ以外に、例えば、ガスエンジンにより発電機を駆動するように構成したもの等、種々のものを適用することができる。
第1及び第2の各実施形態に係わるコージェネレーションシステムの全体構成を示すブロック図 第1及び第2の各実施形態に係わるコージェネレーションシステムの制御構成を示すブロック図 第3実施形態に係わるコージェネレーションシステムの全体構成を示すブロック図 第3実施形態に係わるコージェネレーションシステムの制御構成を示すブロック図
符号の説明
1 熱電併給装置
2 貯湯槽
3 給水路
4 給湯路
7 運転制御手段
18 補助加熱手段
20 槽用循環路部分
21 放熱対象流体循環路
22 放熱部
23 放熱用循環路部分
24 湯水循環手段
C 流路切換手段
H 貯湯手段
R1 槽用循環経路
R2 放熱用循環経路

Claims (3)

  1. 電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、
    槽下部から給水路を通して給水され且つ槽上部から給湯路を通して湯水が送出される貯湯槽と、
    槽下部から取り出した湯水を前記熱電併給装置にて発生する熱にて加熱したのち槽上部に戻す形態で前記貯湯槽に貯湯する貯湯手段と、
    前記給湯路を通流する湯水を加熱する補助加熱手段と、
    前記貯湯槽の下部と前記給湯路における前記補助加熱手段よりも上流側の箇所とに接続された槽用循環路部分と、
    前記給湯路における前記補助加熱手段よりも下流側の箇所と前記槽用循環路部分とに接続され、且つ、通流する湯水の保有熱を放熱対象流体循環路を通流する放熱対象流体に放熱させる放熱部を備えた放熱用循環路部分と、
    前記槽用循環路部分における前記放熱用循環路部分との接続箇所よりも前記給湯路側の部分に湯水を前記給湯路の側に向けて流動させるように装備された湯水循環手段と、
    前記放熱用循環路部分、前記槽用循環路部分における前記放熱用循環路部分の接続箇所よりも前記給湯路側の部分及び前記給湯路における前記槽用循環路部分の接続箇所よりも下流側の部分を経由する放熱用循環経路を通して湯水を循環させるための放熱用循環状態を現出する流路切換手段と、
    運転を制御する運転制御手段とが設けられたコージェネレーションシステムであって、
    前記流路切換手段が、前記放熱用循環状態と、前記放熱用循環経路及び前記貯湯槽の下部から前記槽用循環路部分、前記給湯路における前記槽用循環路部分の接続箇所よりも上流側の部分を経由して前記貯湯槽の上部に至る槽用循環経路の両者を通して湯水を循環させるための両経路循環状態とに切り換え自在なように構成され、
    前記運転制御手段が、前記放熱用循環経路を通して湯水を循環させる放熱運転が指令されたときに、前記給湯路を通しての前記貯湯槽からの湯水の送出が停止されている給湯停止状態で且つ前記貯湯槽の貯湯状態がその貯湯槽の湯水の保有熱を前記放熱部にて放熱させるのに適する設定貯湯条件を満たす場合には、前記流路切換手段を前記両経路循環状態に切り換え且つ前記湯水循環手段を作動させ且つ前記補助加熱手段を停止させる槽放熱状態での放熱運転を実行するように構成されているコージェネレーションシステム。
  2. 前記設定貯湯条件が、前記貯湯槽の下部の湯水の温度が設定貯湯温度以上である条件である請求項1記載のコージェネレーションシステム。
  3. 前記設定貯湯条件が、前記貯湯槽の下部の湯水の温度が設定貯湯温度以上で、且つ、前記槽放熱状態での放熱運転を実行したと仮定したときに予測される前記貯湯槽における槽上部の湯水の温度が設定目標給湯温度以上である条件である請求項1記載のコージェネレーションシステム。
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