JP5739510B2 - 風呂湯張り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、熱源手段が発生する熱を蓄熱する蓄熱槽に蓄熱された熱を用いて浴槽の湯張りを行う湯張り手段と、前記湯張り手段の作動を制御する制御手段とが設けられた風呂湯張り装置に関する。
このような風呂湯張り装置は、一般家庭に設置して使用されるものであって、蓄熱槽に蓄熱された熱を用いて浴槽に湯張りを行えるようにしたものである。
ちなみに、蓄熱槽に蓄熱する熱源手段としては、太陽熱集熱器を用いる場合、発電機を駆動するエンジンの排熱を回収する排熱回収手段を用いる場合、燃料電池の排熱を回収する排熱回収手段を用いる場合、及び、商用電源の深夜電力にて駆動されるヒータを用いる場合等がある。
湯張り手段は、蓄熱槽が、湯張りする湯水を加熱するための熱媒を貯留するように構成される場合には、蓄熱槽に貯留される熱媒により給水路からの湯水を加熱して出湯する湯水加熱用の熱交換部と、熱交換部にて加熱されて出湯される湯水の温度が設定目標温度よりも高いときにはその湯水の温度を設定目標温度にすべく、給水路からの湯水を混合する湯水混合手段と、熱交換部にて加熱されて出湯される湯水の温度が設定目標温度よりも低いときにその湯水の温度を設定目標温度にするために加熱作動する湯張り用加熱手段を備える状態に構成されることになる(例えば、特許文献1参照。)。
また、湯張り手段は、蓄熱槽が、浴槽に供給する湯水を貯留するように構成される場合には、蓄熱槽に貯留された湯水の温度が設定目標温度よりも高いときにはその湯水の温度を設定目標温度にすべく、給水路からの湯水を混合する湯水混合手段と、蓄熱槽に貯留される湯水の温度が設定目標温度よりも低いときにその湯水の温度を設定目標温度にするために加熱作動する湯張り用加熱手段とを備える状態に構成されることになる(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−333207号公報 特開2004−263941号公報
風呂湯張り装置においては、湯張り用加熱手段の作動を極力抑えて、蓄熱槽に蓄熱された熱をできるだけ利用しながら湯張りを行うことにより、省エネルギー化が望まれるものであるが、従来では、十分に省エネルギー化を図ることができない場合があり改善が望まれるものであった。
すなわち、蓄熱槽が、湯張りする湯水を加熱するための熱媒を貯留するように構成されて、湯張り手段に、蓄熱槽に貯留される熱媒により給水路からの湯水を加熱して出湯する湯水加熱用の熱交換部と、熱交換部にて加熱されて出湯される湯水の温度が設定目標温度よりも高いときにはその湯水の温度を設定目標温度にすべく、給水路からの湯水を混合する湯水混合手段と、熱交換部にて加熱されて出湯される湯水の温度が設定目標温度よりも低いときにその湯水の温度を設定目標温度にするために加熱作動する湯張り用加熱手段とが備えられる場合において、従来では、熱交換部にて加熱されて出湯される湯水の温度が設定目標温度よりも低いときには、単に、湯張り用加熱手段にて湯水を加熱させるようしているため、湯張り用加熱手段の使用頻度が高くなるものであった。
また、蓄熱槽が、浴槽に供給する湯水を貯留するように構成されて、湯張り手段に、蓄熱槽に貯留された湯水の温度が設定目標温度よりも高いときにはその湯水の温度を設定目標温度にすべく、給水路からの湯水を混合する湯水混合手段と、蓄熱槽に貯留される湯水の温度が設定目標温度よりも低いときにその湯水の温度を設定目標温度にするために加熱作動する湯張り用加熱手段とが備えられる場合において、従来では、蓄熱槽に貯留される湯水の温度が設定目標温度よりも低いときには、単に、湯張り用加熱手段にて湯水を加熱させるようしているため、湯張り用加熱手段の使用頻度が高くなるものであった。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、湯張り用加熱手段の作動を極力抑えて、省エネルギー化の向上を図ることができる風呂湯張り装置を提供する点にある。
本発明の風呂湯張り装置は、熱源手段が発生する熱を蓄熱する蓄熱槽に蓄熱された熱を用いて浴槽の湯張りを行う湯張り手段と、その湯張り手段の作動を制御する制御手段とが設けられたものであって、その第1特徴構成は、
前記蓄熱槽が、前記浴槽に供給する湯水を貯留するように構成され、
前記湯張り手段に、前記蓄熱槽に貯留された湯水の温度が設定目標温度よりも高いときにはその湯水の温度を前記設定目標温度にすべく、給水路からの湯水を混合する湯水混合手段と、前記蓄熱槽に貯留された湯水の温度が前記設定目標温度よりも低いときにその湯水の温度を前記設定目標温度にするために最小加熱量以上の加熱量にて加熱作動する湯張り用加熱手段と、前記浴槽の湯水を追焚きする追焚き用加熱手段とが備えられ、
前記制御手段が、湯張り指令が指令されたときに、
前記蓄熱槽に貯留される湯水の温度が前記設定目標温度よりも低い場合においては、
前記蓄熱槽に貯留された湯水を前記浴槽に設定目標湯張り量にて湯張りし、その後、前記追焚き用加熱手段にて前記浴槽の湯水を前記設定目標温度に加熱することを仮定したときの追焚き量が設定許容量以内であるか否かを判別する判別処理を実行して、前記追焚き量が前記設定許容量以内である場合には、前記湯張り用加熱手段の停止状態で、前記蓄熱槽に貯留された湯水を前記浴槽に前記設定目標湯張り量にて湯張りし、その後、前記追焚き用加熱手段にて前記浴槽の湯水を前記設定目標温度に加熱する加熱停止湯張り処理を実行し、かつ、前記追焚き量が前記設定許容量以内でない場合には、前記湯張り用加熱手段の作動状態で湯張りを行う加熱湯張り処理を実行するように構成され
前記追焚き量が、前記設定目標温度と前記蓄熱槽に貯留された湯水の温度との差に対して、前記設定目標湯張り量を乗算して求める必要熱量を、追焚きの熱効率にて除算して求められ、
前記設定許容量が、前記蓄熱槽に貯留された湯水を前記設定目標温度にするために前記最小加熱量以上の加熱量にて前記湯張り用加熱手段にて加熱したときの温度と前記蓄熱槽に貯留される湯水の温度との差に対して、前記設定目標湯張り量を乗算して求める消費熱量を、前記湯張り用加熱手段の加熱効率にて除算して求められ、
前記加熱湯張り処理において、前記湯張り用加熱手段にて加熱された湯水が前記設定目標温度よりも高いときには、前記湯張り用加熱手段にて加熱された湯水を前記給水路からの湯水を混合して前記設定目標温度にすべく前記湯水混合手段を作動させる混合処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、貯湯槽に浴槽に供給する湯水が貯留され、その湯水が浴槽に湯張りされることになる。
そして、蓄熱槽に貯留された湯水の温度が設定目標温度よりも高いときにはその湯水の温度を設定目標温度にすべく、給水路からの湯水を混合する湯水混合手段により、湯水の温度を目標設定温度に調整することにより、設定目標温度の湯張りを行う。
ちなみに、蓄熱槽に貯留された湯水の温度が設定目標温度であるときには、その湯水を浴槽に供給することにより、設定目標温度の湯張りを行えることになる。
また、蓄熱槽に貯留される湯水の温度が設定目標温度よりも低い場合においては、制御手段が、判別処理を実行して、その判別結果に基づいて、加熱停止湯張り処理又は加熱湯張り処理を実行することになる。
つまり、制御手段は、湯張り指令が指令されたときに、蓄熱槽に貯留される湯水の温度が設定目標温度よりも低い場合においては、判別処理を実行する。
この判別処理は、蓄熱槽に貯留された湯水を浴槽に設定目標湯張り量にて湯張りし、その後、追焚き用加熱手段にて浴槽の湯水を設定目標温度に加熱することを仮定したときの追焚き量が設定許容量以内であるか否かを判別することになる。
ちなみに、上述の追焚き量は、蓄熱槽に貯留される湯水の温度、設定目標温度、設定目標湯張り量、及び、追焚きの熱効率に基づいて、演算にて求められることになる。
つまり、設定目標温度と蓄熱槽に貯留される湯水の温度と差に対して、設定目標湯張り量を乗算することにより、必要熱量を求めることができ、その必要熱量を追焚きの熱効率にて除算することにより、追焚き用加熱手段にて出力する熱量を、追焚き量として求めることができる。
そして、設定許容量は、湯張り用加熱手段の最小加熱量(最小インプット)を考慮して定めることになる。つまり、湯張り用加熱手段は、一般にガスバーナを加熱源として備えるものが用いられるが、このような湯張り用加熱手段における加熱量の最小加熱量は、ゼロでははく、ゼロよりもかなり大きな値になる。
そのため、蓄熱槽に貯留される湯水の温度が、設定目標温度よりも低いものの、設定目標温度との差が少ない場合には、そのような湯水を最小加熱量の湯張り用加熱手段にて加熱しても、湯水の温度は設定目標温度よりも高くなることになり、このように高温になった湯水は、湯水混合手段にて設定目標温度に調整されて、浴槽に湯張りされることになるのである。
尚、高温になった湯水を湯水混合手段にて設定目標温度に調整するのは、高温の湯水が空状態の浴槽に供給される危険を回避するためである。
したがって、蓄熱槽に貯留される湯水の温度が、設定目標温度よりも低いものの、設定目標温度との差が少ない場合には、湯張り用加熱手段にて加熱された湯水の温度と蓄熱槽に貯留される湯水の温度との差に対して、設定目標湯張り量を乗算することにより、消費熱量を求めることができ、その消費熱量を湯張り用加熱手段の加熱効率にて除算することにより、湯張り用加熱手段が出力する熱量を求めることができ、この熱量を設定許容量に定めることができる。
尚、上述の説明から明らかな如く、設定許容量は、湯張り用加熱手段の最小加熱量に関係するものであり、設定許容量は、蓄熱槽に貯留される湯水の温度が設定目標温度に限りなく近くほど大きくなり、且つ、設定目標湯張り量が多くなるほど大きくなる。つまり、設定許容量は、蓄熱槽に貯留される湯水の温度の変化によって湯張り用加熱手段の加熱効率が変化しないとすれば、蓄熱槽に貯留される湯水の温度や設定目標温度によっては変化することはなく、設定目標湯張り量によって変化するものであるが、湯張りのための設定目標湯張り量は、大きく変動しないものであるから、標準的な設定目標湯張り量に基づいて、一定値を設定許容量として定めることも可能である。
そして、制御手段は、判別処理の結果に基づいて、追焚き量が設定許容量以内である場合には、蓄熱槽に貯留された湯水を浴槽に設定目標湯張り量にて湯張りし、その後、追焚き用加熱手段にて浴槽の湯水を設定目標温度に加熱する加熱停止湯張り処理を実行することになり、また、追焚き量が設定許容量以内でない場合には、湯張り用加熱手段の作動状態で湯張りを行う加熱湯張り処理を実行することになる。
このように、蓄熱槽に貯留される湯水の温度が設定目標温度よりも低い場合において、加熱停止湯張り処理を行うようにするものであるから、湯張り用加熱手段をできるだけ作動させずに湯張り処理を行えるものとなる。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、湯張り用加熱手段の作動を極力抑えて、省エネルギー化の向上を図ることができる風呂湯張り装置を提供するに至った。
本発明の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記湯張り用加熱手段が、湯張り用湯水以外の熱媒の加熱を行うように構成され、
前記制御手段が、湯張り用湯水以外の熱媒の加熱のために前記湯張り用加熱手段を作動させる場合には、前記加熱湯張り処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、制御手段は、湯張り用湯水以外の熱媒の加熱のために湯張り用加熱手段を作動させる場合には、加熱湯張り処理を実行することになる。
ちなみに、湯張り用湯水以外の熱媒の加熱のために湯張り用加熱手段を作動させる場合とは、湯張り指令が指令されたときに、湯張り用湯水以外の熱媒の加熱のために湯張り用加熱手段が既に作動されている場合、及び、加熱停止湯張り処理を実行しているときに、湯張り用湯水以外の熱媒の加熱のために前記湯張り用加熱手段を作動させる場合とを含むものである。
このように、湯張り用湯水以外の熱媒の加熱のために湯張り用加熱手段を作動させる場合には、加熱停止処理を実行せずに、加熱湯張り処理を実行するから、湯張り用加熱手段にて、湯張り用湯水以外の熱媒や湯張り用湯水を加熱しながら、湯張りを適正通り行え、しかも、湯張り用湯水以外の熱媒を適正に加熱することができる。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、湯張りを適正通り行え、しかも、湯張り用湯水以外の熱媒を適正に加熱することができる風呂湯張り装置を提供するに至った。
本発明の第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、
前記熱源手段が、太陽熱集熱器である点を特徴とする。
すなわち、太陽熱集熱器にて集熱された熱が蓄熱槽に蓄熱され、その蓄熱された熱にて浴槽の湯張りが行われることになる。
このように、自然エネルギーである太陽熱を用いて湯張りを行うものであるから、省エネルギー化を図る形態で浴槽の湯張りを行えるものとなる。
要するに、本発明の第3特徴構成によれば、上記第1又は第2特徴構成のいずれかによる作用効果に加えて、自然エネルギーを有効利用して省エネルギー化を図る形態で浴槽の湯張りを行える風呂湯張り装置を提供するに至った。
第1実施形態の熱供給装置を示す図 第1実施形態の制御作動を示すフローチャート 第2実施形態の熱供給装置を示す図 第2実施形態の制御作動を示すフローチャート
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の参考の実施形態である第1実施形態について説明すると、図1に示すように、太陽熱利用の熱電併給システムが、太陽熱利用の熱電併給装置1と、その熱電併給装置1にて生成された熱を利用する貯湯ユニット2と、熱電併給装置1及び貯湯ユニット2の運転を制御する制御手段としての運転制御部Hなどから構成されている。
貯湯ユニット2は、蓄熱槽としての貯湯タンクTに対する貯湯(蓄熱)、一般給湯栓への給湯(一般給湯)、浴槽3への湯張り、浴槽3の追焚き、及び、暖房用の端末Dへの熱媒供給(暖房)を行うように構成されている。
尚、暖房用の端末Dとしては、床暖房パネル、浴室暖房乾燥機、及び、ファンコンベクタ等が設けられることになる。
熱電併給装置1は、太陽熱にて熱媒を加熱する太陽熱加熱器としての太陽熱加熱部4及び光電変換作用により太陽光により発電する太陽光発電部5が組み込まれた熱電併給パネルPを備えている。
そして、熱電併給パネルPにおける太陽光発電部4の発電電力が、系統連系用のインバータ6に入力され、そのインバータ6が、太陽光発電部5の発電電力を商用電源7から受電する受電電力と同じ電圧及び同じ周波数に調整するように構成されている。
つまり、商用電源7の電力が、受電電力供給ライン8を通して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷9に供給されている。そして、インバータ6にて調整された電力が、発電電力供給ライン10を介して受電電力供給ライン8に供給され、結果的に、太陽光発電部5の発電電力が電力負荷9に供給されるように構成されている。
熱電併給装置1の太陽熱加熱部4にて加熱された熱媒が保有する熱を貯湯タンクTに蓄熱させるように熱媒を循環させる循環路として、太陽熱加熱部4、貯湯タンクT内に設置された放熱部としての授熱用熱交換器11、及び、気液分離用のタンク部12を経由する熱媒循環路13が設けられ、そして、太陽熱加熱部4にて加熱された熱媒を貯湯タンクTに対して熱媒循環路13を通して循環させる循環手段としての循環ポンプ14が設けられている。
したがって、本実施形態においては、熱源手段としての太陽熱加熱部4が発生する熱が蓄熱槽としての貯湯タンクTに蓄熱されることになる。
気液分離用のタンク部12には、補給用のエンジン冷却水を貯留する大気開放型のリザーブタンク15が接続され、また、熱媒循環路13の圧力が大気圧よりも高い高圧側の設定圧以上になると、そのタンク部12をリザーブタンク15に連通させるように開き、且つ、熱媒循環路13内の圧力が大気圧よりも低い低圧側の設定圧以下になると、そのタンク部58をリザーブタンク15と連通させるように開くプレッシャーキャップ16が、タンク部12に設けられている。
貯湯ユニット2には、貯湯タンクTの上部から取り出した熱媒を貯湯タンクTの底部に戻す形態で循環させる加熱用循環路17が設けられ、その加熱用循環路17には、ガスバーナ加熱式の補助熱源機18、熱交換部としての給湯用熱交換器19、熱交換部としての暖房用熱交換器20、熱交換部としての風呂追焚き用熱交換器21、及び、熱媒循環用の循環ポンプ22が装備されている。
尚、補助熱源機18は、後述の如く、湯張り運転を行うときに湯張り用加熱手段として機能し、また、給湯用熱交換器19は、後述の如く、湯張り運転を行うときに湯水加熱用の熱交換部として機能することになる。
加熱用循環路17に、貯湯タンクTを迂回して熱媒を流動させるバイパス路17Aが接続され、貯湯タンクTを通して熱媒を流動させるタンク経由状態とバイパス路17を通して熱媒を流動させるバイパス状態とに切換える三方弁23が設けられている。
貯湯タンクTは、大気開放型であり、その上部には、オーバーフロー路24が接続されている。
また、貯湯タンクT内には、貯留されている熱媒の温度を検出する貯留温度検出手段としてのサーミスタSが上下に間隔を隔てて複数設けられている。そして、本実施形態においては、運転制御部Hが、複数のサーミスタSの検出温度の平均値を、貯湯タンクTに貯留されている熱媒(湯水)の温度として求めるように構成されている。
尚、例示はしないが、貯湯タンクTには熱媒補給口が備えられており、適宜熱媒を補給できるように構成されている。
給湯用熱交換器19には、水道水圧を用いて給水する給水路25及び給湯路26が接続されている。つまり、給水路25を通して供給される湯水が、加熱用循環路17を通流する熱媒にて加熱されて、加熱された湯水が給湯路26を通して給湯されるように構成されている。
給湯路26には、給水路25から分岐された混合用給水路27が接続され、その接続箇所に、給湯路26からの湯水と混合用給水路27からの水との混合比を調整して給湯温度を調節する湯水混合手段としてのミキシングバルブ28が設けられている。
給水路25における混合用給水路27の分岐箇所よりも上流側箇所には、給水温度を検出する給水サーミスタ29が設けられている。
給湯路26におけるミキシングバルブ28よりも上流側には、給湯用熱交換器19から給湯路26に給湯された湯水の温度を検出する給湯サーミスタ30が設けられ、給湯路26におけるミキシングバルブ28の下流側箇所には、ミキシングバルブ28にて混合された湯水の温度を検出するミキシングサーミスタ31、及び、給水路25から給湯用熱交換器19に供給する湯水の通流量を調整する通流量調整手段としての流量制御弁32が設けられている。
給湯路26におけるミキシングサーミスタ31及び流量制御弁32の配設箇所よりも下流側が、台所や洗面所などの図外の給湯栓に給湯する一般給湯路26Aと、浴槽3に湯水を供給するための湯張り路26Bとに分岐されている。
一般給湯路26Aには、一般給湯路26Aを通流する湯水の流量を検出する流量センサ33が設けられている。
湯張り路26Bには、湯張り路26Bを通流する湯水の流量を検出する湯張り流量センサ34、湯張り電磁弁35、バキュームブレーカ36、湯張り逆止弁37が上流側から順に設けられている。
風呂追焚き用熱交換器21には、浴槽3からの湯水を風呂追焚き用熱交換器21に戻すための風呂戻り路38、及び、風呂追焚き用熱交換器21にて加熱した湯水を浴槽3に供給するための風呂往き路39が接続され、風呂戻り路38には、風呂ポンプ40が装備されている。
そして、風呂ポンプ49を作動させて、風呂戻り路38および風呂往き路39を通して浴槽3内の湯水を循環させることにより、浴槽3内の湯水を、加熱用循環路17を通流する熱媒により風呂追焚き用熱交換器21にて加熱するように構成されている。
したがって、本実施形態においては、風呂追焚き用熱交換器21、風呂戻り路38、風呂往き路39、及び、風呂ポンプ40にて、追焚き用加熱手段Fが構成されている。
風呂戻り路38には、浴槽3内の湯水の循環方向に沿って上流側から順に、浴槽3内の湯水の水位を検出する水位センサ41、風呂戻り路38内の湯水の温度を検出する風呂戻りサーミスタ42、二方弁43、風呂水流スイッチ44が設けられている。
上述した給湯路26から分岐した湯張り路26Bが、浴槽3からの風呂戻り路38に接続され、風呂戻り路38および風呂往き路39の両路を通して浴槽3に湯水を供給できるように構成されている。
暖房用熱交換器20には、暖房用の端末Dからの熱媒を戻す暖房戻り路45及び暖房用熱交換器20に加熱された熱媒を暖房用の端末Dに供給する暖房往き路46が接続され、暖房戻り路45には、暖房ポンプ47が装備されている。
そして、暖房ポンプ47を作動させて、暖房戻り路37および暖房往き路38を通して暖房用の熱媒を循環させることにより、暖房用の熱媒を、加熱用循環路17を通流する熱媒により暖房用熱交換器20にて加熱するように構成されている。
暖房戻り路45には、熱媒の循環方向に沿って上流側から順に、暖房戻り路45の熱媒の温度を検出する暖房戻りサーミスタ48、大気開放式の膨張タンク49が設けられている。
また、暖房往き路46には、暖房往き路46の熱媒の温度を検出する暖房往きサーミスタ50設けられている。
尚、暖房戻り路45と暖房往き路46とが、バイパス路51にて連通接続されている。
運転制御部Hは、電源の投入によって、熱電併給装置1における循環ポンプ14の作動を制御する貯湯運転処理(蓄熱運転)を実行して、貯湯タンクTの熱媒を太陽熱加熱部4にて加熱することになる。
また、運転制御部Hは、運転リモコンRにて指令された情報及びセンサ類の検出情報等に基づいて、一般給湯路26Aに目標設定温度の湯水を給湯する一般給湯処理(一般給湯運転)、湯張り路26Bに目標設定温度の湯水を給湯する湯張り処理(湯張り運転)、浴槽3の湯水を目標設定温度に追焚きする追焚き処理(追焚き運転)、及び、暖房用の熱媒を目標設定温度に加熱する暖房運転処理(暖房運転)を実行することになる。
運転制御部Hは、一般給湯処理、湯張り処理、追焚き処理、及び、暖房運転処理を実行する際には、熱媒循環用の循環ポンプ22を作動させることになり、そして、貯湯タンクT内の熱媒の温度が設定温度(例えば、20℃)以上である場合には、タンク経由状態となるように三方弁23を切換え、且つ、貯湯タンクT内の熱媒の温度が設定温度(例えば、20℃)未満である場合には、バイパス状態となるように三方弁23を切換えることになり、また、熱媒の温度が不足する場合には、補助熱源機18を作動させる。
ちなみに、貯湯タンクT内の熱媒の温度が設定温度(例えば、20℃)未満である場合において、バイパス状態となるように三方弁23を切換えるのは、貯湯タンクTが蓄熱されていなことが明らかであり、かつ、このように貯湯タンクTに蓄熱されていないときに、補助熱源機18を作動させて熱媒を加熱した際に、補助加熱機18が発生する熱量が貯湯タンクTに蓄熱されないようにした方が好ましいからである。
補助熱源機18は、詳述はしないが、バーナの燃焼量を制御する制御手段や加熱後の熱媒の温度を検出する熱媒温度センサ等を備えるものであり、例えば、追焚き処理や暖房運転処理においては、通流する熱媒を目標設定温度(例えば、60℃)に加熱するように構成されている。
本実施形態は、上述の説明から明らかなように、一般給湯処理、湯張り処理、追焚き処理、及び、暖房運転処理を行うように構成されるものであるが、以下、湯張り処理について詳細に説明し、その他の処理については、本書においては、詳細な説明は省略する。
尚、以下の説明においては、貯湯タンクT内の熱媒の温度が設定温度(例えば、20℃)以上である場合を例に挙げて説明する。
運転制御部Hは、運転リモコンRにて湯張り指令が指令されると、湯張り処理を行うことになる。
但し、運転制御部Hは、一般給湯路26Aの先端部に装備されることになる一般給湯栓(図示せず)が開かれて、一般給湯路26Aに装備された給湯流量センサ33にて設定量以上の通水が検出された際には、ミキシングバルブ28を調整しながら設定目標温度の湯水を給湯する一般給湯処理を、湯張り処理よりも優先して行うことになる。
尚、湯張り指令とは、運転リモコンRに装備した湯張りスイッチにて湯張り指令が指令される場合と、運転リモコンRにて設定された湯張時刻になって湯張り指令が指令される場合とがある。
運転制御部Hは、湯張り処理を開始するときには、湯張り電磁弁35を開き、給水路25から給湯用熱交換器19に供給する湯水の通流量を調整する流量制御弁32を、通流量が最大量になる最大開度に調整し、給湯サーミスタ30の検出温度(以下、出湯温度と略称する)が、運転リモコンRにて設定された設定目標温度よりも高いか、低いか、同じであるかを判定する。
ちなみに、出湯温度(給湯サーミスタ30の検出温度)が設定目標温度と同じであるとは、出湯温度と設定目標温度との差が、設定許容範囲内にあることを意味するものであり、出湯温度が設定目標温度よりも高いとは、出湯温度が設定許容範囲を超えて高いことを意味し、出湯温度が設定目標温度よりも低いとは、出湯温度が設定許容範囲を超えて低いことを意味する。
運転制御部Hは、出湯温度(給湯サーミスタ30の検出温度)が設定目標温度よりも高いときには、設定目標温度になるようにミキシングバルブ28を作動させ(以下、混合処理と略称する)、湯張り流量センサ34にて検出される通流量の積算値が、運転リモコンRにて設定された設定目標湯張り量になると、湯張り電磁弁35を閉じて、湯張り処理(湯張り運転)を終了することになる。
尚、湯張りを開始するときには、出湯温度が設定目標温度よりも高くても、その後、出湯温度が設定目標温度よりも低くなった場合には、後述する加熱湯張り処理を実行することになる。
運転制御部Hは、混合処理を行う場合(ミキシングバルブ28を作動させる場合)には、給湯サーミスタ30の検出温度と給水サーミスタ29の検出温度に基づいて、ミキシングバルブ28の混合比を設定するフィードフォワード制御と、ミキシングサーミスタ31の検出温度に基づいて、フィードフォワード制御にて設定された混合比を補正するフィードバック制御を行うことになる。
運転制御部Hは、出湯温度(給湯サーミスタ30の検出温度)が設定目標温度と同じである場合には、その湯水をそのまま浴槽3に供給し、湯張り流量センサ34にて検出される通流量の積算値が、運転リモコンRにて設定された設定目標湯張り量になると、湯張り電磁弁35を閉じて、湯張り処理(湯張り運転)を終了することになる。
尚、湯張りを開始するときには、出湯温度が設定目標温度と同じであっても、その後、出湯温度が設定目標温度よりも低くなった場合には、後述する加熱湯張り処理を実行することになり、また、給湯サーミスタ30の検出温度が設定目標温度よりも高くなった場合には、混合処理を実行することになる。
ちなみに、出湯温度(給湯サーミスタ30の検出温度)が設定目標温度と同じであるときに、湯水をそのまま浴槽3に供給する場合には、ミキシングバルブ28が給水路25からの湯水を混合しない状態に調整されることになるため、本実施形態では、出湯温度が設定目標温度と同じである場合にも、混合処理が実行されるものであるとして説明する。
運転制御部Hは、出湯温度(給湯サーミスタ30の検出温度)が設定目標温度よりも低いときには、補助熱源機18の停止状態で、給水路25から給湯用熱交換器19に供給する湯水の通流量を流量調整弁32にて上述した最大量よりも減少側に調整することにより、給湯用熱交換器19にて加熱されて出湯される湯水の温度(出湯温度に相当)を設定目標温度に調整可能であるか否かを判別し、その判別により給湯用熱交換器19にて加熱されて出湯される湯水の温度(出湯温度に相当)を設定目標温度に調整可能であるときには、そのときの単位時間当たりの湯張り量にて設定目標湯張り量を湯張りするのに要する時間が設定許容時間以内であるか否かを判別する判別処理を実行する。
すなわち、運転制御部Hは、出湯温度(サーミスタ30の検出温度)が設定目標温度よりも低いときには、補助熱源機18の停止状態で、流量調整弁32を最大量に対応する開度から通流量が減少する側の開度に漸次調整し、出湯温度を監視する。
そして、流量調整弁32の開度を最小開度に調整するまでに、出湯温度が設定目標温度になる場合には、給湯用熱交換器19にて加熱されて出湯される湯水の温度を設定目標温度に調整可能であると判別し、流量調整弁32の開度を最小開度に調整しても、給湯サーミスタ30の検出温度が設定目標温度にならない場合には、給湯用熱交換器19にて加熱されて出湯される湯水の温度を設定目標温度に調整できないと判断する。
次に、運転制御部Hは、補助熱源機18の停止状態で、流量調整弁32の調整によって、給湯用熱交換器19にて加熱されて出湯される湯水の温度を設定目標温度に調整可能であると判別したときは、湯張り流量センサ34にて検出される通流量を、そのときの単位時間当たりの湯張り量として、設定目標湯張り量を湯張り流量センサ34にて検出される通流量にて除算することにより、設定目標湯張り量を湯張りするのに要する時間を求めて、その時間が、設定許容時間以内であるか否かを判別する。
設定許容時間は、使用者に不便を掛けることのない時間として設定されるものであって、例えば、15分〜30分の間で適宜設定される。
そして、運転制御部Hは、補助熱源機18の停止状態で、流量制御弁32の調整により、設定許容時間内に前記設定目標温度で湯張りを行える場合には、補助熱源機18の停止状態で、流量制御弁32の調整により設定目標温度の湯水を湯張りする加熱停止湯張り処理を実行し、且つ、設定許容時間内に設定目標温度で湯張りを行えない場合には、補助熱源機18の作動状態で湯張りを行う加熱湯張り処理を実行することになる。
加熱停止湯張り処理を実行する場合、及び、加熱湯張り処理を実行する場合のいずれの場合においても、湯張り流量センサ34にて検出される通流量の積算値が、運転リモコンRにて設定された設定目標湯張り量になると、湯張り電磁弁35を閉じて、湯張り処理(湯張り運転)を終了することになる。
加熱湯張り処理は、先ず、流量制御弁32を通流量が最大量になる最大開度に調整して、補助熱源機18を調整可能な最小加熱量にて作動させるようにし、そのときの給湯サーミスタ30の検出温度が設定目標温度よりも低いときには、給湯サーミスタ30の検出温度と給水サーミスタ29の検出温度に基づいて、補助熱源機18の加熱量の増加分を求めて、補助熱源機18の加熱量を調整することを繰り返すことになる。
ちなみに、流量制御弁32を通流量が最大量になる最大開度に調整して、補助熱源機18を調整可能な最小加熱量にて作動させるようにしたときの給湯サーミスタ30の検出温度が設定目標温度よりも高いときには、混合処理にて設定目標温度になるように調整することになる。
さらに、流量制御弁32を通流量が最大量になる最大開度に調整して、補助熱源機18を調整可能な最小加熱量にて作動させるようにしたときの給湯サーミスタ30の検出温度が設定目標温度であるときには、その湯水をそのまま浴槽3に供給することになる。
また、運転制御部Hは、湯張り指令が指令されたときに、暖房運転処理のために補助熱源機18が作動されている場合、及び、加熱停止湯張り処理を実行しているときに、暖房運転処理のために補助熱源機18が作動されたときには、加熱停止湯張り処理を実行しないように構成されている。
以下、運転制御部Hが実行する湯張り処理について、図2に示すフローチャートに基づいて説明する。
ちなみに、運転制御部Hは、上述の如く、一般給湯処理、湯張り処理、追焚き処理、及び、暖房運転処理を順次実行することになるが、以下の説明では湯張り処理についてのみ説明し、また、運転制御部Hは、湯張り処理の実行中においても一般給湯処理の要求があると、湯張り処理を中断して一般給湯処理を実行することになるが、以下の説明では、一般給湯処理に関係する説明は省略する。
先ず、湯張り中であるか否かを判断し(#1)、湯張り中でないときには、湯張り指令があるか否かを判断する(#2)。
湯張り指令が指令されていないときには、暖房運転処理等の別の処理に移行することになる。
#2にて、湯張り指令が指令されたと判別したときは、湯張り電磁弁35を開き、給水路25から給湯用熱交換器19に供給する湯水の通流量を調整する流量制御弁32を、通流量が最大量になる最大開度に調整する、湯張り開始の処理を実行する(#3)。
その後、出湯温度(給湯サーミスタ30の検出温度)が、運転リモコンRにて設定された設定目標温度よりも低いか否かを判定する(#4)。
#4にて、出湯温度が設定目標温度より低くないと判定したとき、つまり、出湯温度が設定目標温度と同じ、又は、出湯温度が設定目標温度よりも高いと判定したときには、ミキシングバルブ28を作動させる混合処理を実行し(#5)、その後、暖房運転処理等の別の処理に移行する。
#4にて、出湯温度が設定目標温度より低いと判定したときには、判別処理を実行する。
この判別処理は、上述の通り、補助熱源機18の停止状態で、流量調整弁32を最大量に対応する開度から通流量が減少する側の開度に漸次調整し、出湯温度を監視して、流量調整弁32の開度を最小開度に調整するまでに、出湯温度が設定目標温度になる場合には、給湯用熱交換器19にて加熱されて出湯される湯水の温度を設定目標温度に調整可能であると判別し、そして、補助熱源機18の停止状態で、流量調整弁32の調整によって、給湯用熱交換器19にて加熱されて出湯される湯水の温度を設定目標温度に調整可能であると判別したときは、湯張り流量センサ34にて検出される通流量を、そのときの単位時間当たりの湯張り量として、設定目標湯張り量を湯張り流量センサ34にて検出される通流量にて除算することにより、設定目標湯張り量を湯張りするのに要する時間を求めて、その時間が、設定許容時間以内であるか否かを判別することになる。
次に、判別処理(#6)の判別結果に基づいて、補助熱源機18の停止状態で、流量制御弁32の調整により、設定許容時間内に設定目標温度で湯張りを行える場合であるか否か、つまり、加熱停止可であるか否かを判断する(#7)。
#7にて、加熱停止可でないと判断した場合には、加熱湯張り処理を実行し(#8)、その後、暖房運転処理等の別の処理に移行することになる。
加熱湯張り処理は、上述の如く、加熱量を調整しながら補助熱源機18を作動させ、また、必要に応じてミキシングバルブ28を作動させることになる。
#7にて、加熱停止可であると判断した場合には、後述の如く湯張り中における判断にて使用する加熱停止フラグをONにし(#9)、次に、補助熱源機18の作動中であるか否かを判断する(#10)。
#10にて、補助熱源機18が暖房運転処理等のために作動されていると判断したときには、上述した、#8の加熱湯張り処理を実行し、また、補助熱源機18が暖房運転処理等のために作動されていないと判断したときには、加熱停止湯張り処理を実行する(#11)。
加熱停止湯張り処理は、上述の如く、補助熱源機18の停止状態で、流量制御弁32の調整により設定目標温度の湯水を湯張りする処理である。
そして、加熱湯張り処理や加熱停止湯張り処理を実行したのちは、暖房処理等の別の処理に移行することになる。
#1にて、湯張り中であると判別したときには、湯張り流量センサ34にて検出される通流量の積算値、つまり、湯張り量が、運転リモコンRにて設定された設定目標湯張り量になったか否かを判別する(#12)。
そして、湯張り量が設定目標湯張り量である場合には、湯張り電磁弁35を閉じる停止処理を実行し(#16)、さらに、加熱停止フラグをOFFにし(#17)、その後、暖房運転処理等の別の処理に移行することになる。
#12にて、湯張り量が設定目標湯張り量に達していないと判別したときには、加熱停止フラグが「ON」であるか否かを判別し(#13)、「ON」であると判別したときには、暖房運転処理等により補助熱源機18の作動中であるか否かを判別する(#14)。
そして、補助熱源機18が作動中でないときには、#11の加熱停止湯張り処理を実行し、また、補助熱源機18が作動中であるときには、#8の加熱湯張り処理を実行することになる。
#13にて、加熱停止フラグが「ON」でないと判別したときには、出湯温度(給湯サーミスタ30の検出温度)が、運転リモコンRにて設定された設定目標温度よりも低いか否かを判定する(#15)。
そして、出湯温度が設定目標温度以上のときには、#5の混合処理を実行し、出湯温度が設定目標温度よりも低いときには、#8の加熱湯張り処理を実行することになる。
ちなみに、第1実施形態においては、判別処理として、流量制御弁32を実際に調整しながら判別する場合を例示したが、貯湯タンクTに貯湯されている熱媒の温度、給水路25から供給される湯水の温度、給水路25から供給される湯水の量、給湯用熱交換器19の熱交換率等の諸々の情報に基づいて、流量制御弁32を実際に調整することなく、演算処理にて判別することも可能である。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の実施形態である第2実施形態を図面に基づいて説明する。
この第2実施形態は、貯湯タンクTの構成、及び、給湯の構成が、第1実施形態とは異なり、それに伴って、運転制御部Hが実行する制御内容が異なるものであるが、その他の構成は、第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、図3に示すように、貯湯タンクTが密閉式に構成され、貯湯タンクTの底部には、給水路25から分岐したタンク用給水路25Aが接続されている。
そして、給湯路26が、タンク用給水路25Aを通して貯湯タンクTに供給される湯水を循環させることになる熱媒循環路17から分岐する状態で設けられている。
尚、貯湯タンクTの上部には、タンク内圧力が設定圧力以上になると開く圧力逃し弁52が設けられている。
つまり、この第2実施形態においては、貯湯タンクTが、一般給湯や湯張りに用いる湯水を貯留するように構成され、一般給湯を行う場合には、給湯路26及び一般給湯路26Aを通して貯湯タンクTの湯水が給湯され、湯張りを行う場合には、給湯路26及び湯張り26Bを通して貯湯タンクTの湯水が浴槽3に湯張りされるように構成されている。
運転制御部Hは、一般給湯処理、湯張り処理、追焚き処理、及び、暖房運転処理を行うように構成されるものであるが、以下、湯張り処理について詳細に説明し、その他の処理については、詳細な説明は省略する。
運転制御部Hは、運転リモコンRにて湯張り指令が指令されると、湯張り処理を行うことになる。
運転制御部Hは、湯張り処理を開始するときには、湯張り電磁弁35を開き、給水路25から給湯用熱交換器19に供給する湯水の通流量を調整する流量制御弁32を、通流量が最大量になる最大開度に調整する。
運転制御部Hは、貯湯タンクTに貯湯されている湯水の温度(以下、貯湯温度と略称する)が、運転リモコンRにて設定される設定目標温度よりも高いときには、設定目標温度になるようにミキシングバルブ28を作動させ(以下、混合処理と略称する)、湯張り流量センサ34にて検出される通流量の積算値が、運転リモコンRにて設定された設定目標湯張り量になると、湯張り電磁弁35を閉じて、湯張り処理(湯張り運転)を終了することになる。
尚、湯張りを開始するときには、貯湯温度が設定目標温度よりも高くても、その後、貯湯温度が設定目標温度よりも低くなった場合には、後述する加熱湯張り処理を実行することになる。
運転制御部Hは、混合処理を行う場合(ミキシングバルブ28を作動させる場合)には、給湯サーミスタ30の検出温度と給水サーミスタ29の検出温度に基づいて、ミキシングバルブ28の混合比を設定するフィードフォワード制御と、ミキシングサーミスタ31の検出温度に基づいて、フィードフォワード制御にて設定された混合比を補正するフィードバック制御を行うことになる。
運転制御部Hは、貯湯温度が設定目標温度と同じである場合には、その湯水をそのまま浴槽3に供給し、湯張り流量センサ34にて検出される通流量の積算値が、運転リモコンRにて設定された設定目標湯張り量になると、湯張り電磁弁35を閉じて、湯張り処理(湯張り運転)を終了することになる。
尚、湯張りを開始するときには、貯湯温度が設定目標温度と同じであっても、その後、貯湯温度が設定目標温度よりも低くなった場合には、後述する加熱湯張り処理を実行することになり、また、貯湯温度が設定目標温度よりも高くなった場合には、混合処理を実行うることになる。
ちなみに、貯湯温度が設定目標温度と同じであるときに、湯水をそのまま浴槽3に供給する場合には、ミキシングバルブ28が給水路25からの湯水を混合しない状態に調整されることになるため、本実施形態では、貯湯温度が設定目標温度と同じである場合にも、混合処理が実行されるものであるとして説明する。
運転制御部Hは、貯湯温度が設定目標温度よりも低いときには、貯湯タンクTに貯留された湯水を浴槽3に設定目標湯張り量にて湯張りし、その後、追焚き用加熱手段Fにて浴槽3の湯水を設定目標温度に加熱することを仮定したときの追焚き量が設定許容量以内であるか否かを判別する判別処理を実行する。
そして、運転制御部Hは、追焚き量が設定許容量以内である場合には、湯張り用加熱手段としての補助熱源機18の停止状態で、貯湯タンクTに貯留された湯水を浴槽3に設定目標湯張り量にて湯張りし、その後、追焚き用加熱手段Fにて浴槽の湯水を設定目標温度に加熱する加熱停止湯張り処理を実行し、かつ、追焚き量が設定許容量以内でない場合には、前記湯張り用加熱手段の作動状態で湯張りを行う加熱湯張り処理を実行するように構成されている。
上述の判別処理における追焚き量は、貯湯温度(貯湯タンクTに貯留される湯水の温度)、設定目標温度、設定目標湯張り量、及び、追焚きの熱効率に基づいて、演算にて求められることになる。
つまり、設定目標温度と貯湯温度との差に対して、設定目標湯張り量を乗算することにより、必要熱量を求めることができ、その必要熱量を追焚きの熱効率にて除算することにより、追焚き用加熱手段にて出力する熱量を、追焚き量として求めることができる。
また、設定許容量は、湯張り用加熱手段としての補助熱源機18の最小加熱量(最小インプット)を考慮して定めることになる。
つまり、本実施形態の場合には、加熱用循環路17を通して湯水(熱媒)を通流させる状態で、湯張り用加熱手段としての補助熱源機18を作動させることになるが、補助熱源機18の最小加熱量は、ゼロよりもかなり大きな値である。
そのため、貯湯温度(貯湯タンクTに貯留される湯水の温度)が、設定目標温度よりも低いものの、設定目標温度との差が少ない場合には、そのような湯水を最小加熱量の補助熱源機18にて加熱しても、湯水の温度は設定目標温度よりも高くなる。換言すれば、補助熱源機18が、貯湯温度の湯水を設定目標温度に加熱するのに必要な熱量よりも多量の熱量を出力することになる。
したがって、貯湯温度が、設定目標温度よりも低いものの、設定目標温度との差が少ない場合には、補助熱源機18にて加熱された湯水の温度と貯湯温度との差に対して、設定目標湯張り量を乗算することにより、消費熱量を求めることができ、その消費熱量を補助熱源機18の加熱効率にて除算することにより、補助熱源機18が出力する熱量を求めることができ、この熱量を設定許容量に定めることができる。
尚、上述の説明から明らかな如く、設定許容量は、湯張り用加熱手段としての補助熱源機18の最小加熱量に関係するものであり、設定許容量は、貯湯タンクTに貯留される湯水の温度(貯湯温度)が設定目標温度に限りなく近くほど大きくなり、且つ、設定目標湯張り量が多くなるほど大きくなる。つまり、設定許容量は、貯湯温度の変化によって補助熱源機18の加熱効率が変化しないとすれば、貯湯温度や設定目標温度によっては変化することはなく、設定目標湯張り量によって変化するものであるが、湯張りのための設定目標湯張り量は、大きく変動しないものであるから、標準的な設定目標湯張り量に基づいて、一定値を設定許容量として定めることも可能である。
そして、運転制御部Hは、判別処理の結果に基づいて、追焚き量が設定許容量以内である場合には、貯湯タンクTに貯留された湯水を浴槽3に設定目標湯張り量にて湯張りし、その後、追焚き用加熱手段Fにて浴槽3の湯水を設定目標温度に加熱する加熱停止湯張り処理を実行することになり、また、追焚き量が設定許容量以内でない場合には、湯張り用加熱手段の作動状態で湯張りを行う加熱湯張り処理を実行することになる。
加熱湯張り処理は、貯湯温度と設定目標温度との差、及び、湯張り量センサ34にて検出される湯張り量に基づいて、補助熱源機18の加熱量を求めて、その加熱量を出力するように補助熱源機18を作動させることになり、また、給湯サーミスタ30の検出温度に基づいて、補助熱源機18の加熱量を補正することになる。
ちなみに、加熱湯張り処理においても、必要に応じて混合処理が実行される。
また、運転制御部Hは、湯張り指令が指令されたときに、暖房運転処理のために補助熱源機18が作動されている場合、及び、加熱停止湯張り処理を実行しているときに、暖房運転処理のために補助熱源機18が作動されたときには、加熱停止湯張り処理を実行せずに、加熱湯張り処理を実行することになる。
ちなみに、暖房運転処理にて補助熱源機18が作動されるときには、本実施形態の場合には、補助熱源機18が設定温度(例えば、60℃)の湯水(熱媒)を出湯することになり、このように補助熱源機18が作動された状態における加熱湯張り処理は、混合処理にて設定目標温度になるように湯水の温度を調整して湯張りすることになる。
以下、運転制御部Hが実行する湯張り処理について、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
ちなみに、運転制御部Hは、上述の如く、一般給湯処理、湯張り処理、追焚き処理、及び、暖房運転処理を順次実行することになるが、以下の説明では湯張り処理についてのみ説明し、また、運転制御部Hは、湯張り処理の実行中においても一般給湯処理の要求があると、湯張り処理を中断して一般給湯処理を実行することになるが、以下の説明では、一般給湯処理に関係する説明は省略する。
先ず、湯張り中であるか否かを判断し(#21)、湯張り中でないときには、湯張り指令があるか否かを判断する(#22)。
湯張り指令が指令されていないときには、暖房運転処理等の別の処理に移行することになる。
#22にて、湯張り指令が指令されたと判別したときは、湯張り電磁弁35を開き、給水路25から給湯用熱交換器19に供給する湯水の通流量を調整する流量制御弁32を、通流量が最大量になる最大開度に調整する、湯張り開始の処理を実行する(#23)。
その後、貯湯温度(貯湯タンクTに貯留された湯水の温度)が、運転リモコンRにて設定された設定目標温度よりも低いか否かを判定する(#24)。
#24にて、貯湯温度が設定目標温度より低くないと判定したとき、つまり、貯湯温度が設定目標温度と同じ、又は、貯湯温度が設定目標温度よりも高いと判定したときには、ミキシングバルブ28を作動させる混合処理を実行し(#25)、その後、暖房運転処理等の別の処理に移行する。
#24にて、貯湯温度が設定目標温度より低いと判定したときには、判別処理を実行する。
この判別処理は、上述の通り、貯湯タンクTに貯留された湯水を浴槽3に設定目標湯張り量にて湯張りし、その後、追焚き用加熱手段Fにて浴槽3の湯水を設定目標温度に加熱することを仮定したときの追焚き量が設定許容量以内であるか否かを判別することを行う。
次に、判別処理(#26)の判別結果に基づいて、貯湯タンクTに貯留された湯水を浴槽3に設定目標湯張り量にて湯張りし、その後、追焚き用加熱手段Fにて浴槽3の湯水を設定目標温度に加熱することを仮定したときの追焚き量が設定許容量以内であるか否か、つまり、加熱停止可であるか否かを判断する(#27)。
#27にて、加熱停止可でないと判断した場合には、加熱湯張り処理を実行し(#28)、その後、暖房運転処理等の別の処理に移行することになる。
加熱湯張り処理は、上述の如く、加熱量を調整しながら補助熱源機18を作動させ、また、必要に応じてミキシングバルブ28を作動させることになる。
#27にて、加熱停止可であると判断した場合には、後述の如く湯張り中における判断にて使用する加熱停止フラグをONにし(#29)、次に、補助熱源機18の作動中であるか否かを判断する(#30)。
#30にて、補助熱源機18が暖房運転処理等のために作動されていると判断したときには、上述した、#28の加熱湯張り処理を実行し、また、補助熱源機18が暖房運転等のために作動されていないと判断したときには、加熱停止湯張り処理を実行する(#31)。
そして、加熱湯張り処理や加熱停止湯張り処理を実行したのちは、暖房運転処理等の別の処理に移行することになる。
加熱停止湯張り処理は、上述の如く、補助熱源機18の停止状態で、貯湯タンクTに貯留された湯水を浴槽3に設定目標湯張り量にて湯張りし、その後、追焚き用加熱手段Fにて浴槽3の湯水を設定目標温度に加熱する処理であるが、本実施形態においては、追焚き用加熱手段Fにて浴槽3の湯水を設定目標温度に加熱する追焚きは、本湯張り処理とは異なる追焚き処理にて行う構成であり、このため、本湯張り処理においては、追い焚き設定(#38参照)を行う。
#21にて、湯張り中であると判別したときには、湯張り流量センサ34にて検出される通流量の積算値、つまり、湯張り量が、運転リモコンRにて設定された設定目標湯張り量になったか否かを判別する(#32)。
#32にて、湯張り量が設定目標湯張り量に達していないと判別したときには、加熱停止フラグが「ON」であるか否かを判別し(#33)、「ON」であると判別したときには、暖房運転処理等により補助熱源機18の作動中であるか否かを判別する(#34)。
そして、補助熱源機18が作動中でないときには、#31の加熱停止湯張り処理を実行し、また、補助熱源機18が作動中であるときには、#28の加熱湯張り処理を実行することになる。
#33にて、加熱停止フラグが「ON」でないと判別したときには、貯湯温度が、運転リモコンRにて設定された設定目標温度よりも低いか否かを判定する(#35)。
そして、貯湯温度が設定目標温度以上のときには、#25の混合処理を実行し、貯湯温度が設定目標温度よりも低いときには、#28の加熱湯張り処理を実行する。
#32にて、湯張り量が設定目標湯張り量であると判別した場合には、湯張り電磁弁35を閉じる停止処理を実行し(#36)、次に、加熱停止フラグが「ON」であるか否かを判別する(#37)。
加熱停止フラグが「ON」である場合には、本湯張り処理とは別の処理である追焚き処理にて、浴槽3の湯水を設定目標温度に加熱するための追い焚き設定を行うことになる(#38)。
#37にて、加熱停止フラグが「ON」でないと判別した場合、及び、#38にて、追焚き設定を行った場合には、その後、暖房運転処理等の別の処理に移行する。
上述の追焚き処理は、例えば、加熱用循環路17を通流する湯水を設定温度(例えば、60℃)に加熱するように補助加熱機18を作動させ、且つ、風呂ポンプ40を作動させることになり、そして、風呂戻りサーミスタ42の検出温度が目標設定温度になると、追焚きを終了する処理である。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記実施形態では、蓄熱槽に蓄熱する熱源手段として、太陽熱加熱器を用いる場合を例示したが、蓄熱槽に蓄熱する熱源手段としては、発電機を駆動するエンジンの排熱を回収する排熱回収手段、燃料電池の排熱を回収する排熱回収手段、及び、商用電源の深夜電力にて駆動されるヒータ等、種々のものを用いることができる。
(ロ) 上記実施形態では、湯張り処理に加えて、一般給湯処理や暖房運転処理を実行する場合を例示したが、一般給湯処理や暖房運転処理を実行しない形態で実施してもよい。
(ハ) 加熱湯張り処理の形態は、種々の形態が適用できるものであって、上記実施形態に述べた形態以外の形態で、本発明を実施してもよい。
(ニ) 上記実施形態では、湯張り用加熱手段を構成する補助熱源機を、追焚き用加熱手段の熱源として利用する場合を例示したが、追焚き用加熱手段の熱源を、補助熱源機とは別に設ける形態で実施してもよい。
(ホ) 上記第1実施形態においては、制御手段が、判別処理において、湯張り用加熱手段の停止状態で、給水路から熱交換部に供給する湯水の通流量を通流量調整手段にて最大量よりも減少側に調整することにより、熱交換部にて加熱されて出湯される湯水の温度を設定目標温度に調整可能であるか否かを判別し、その判別により出湯される湯水の温度を設定目標温度に調整可能であるときには、そのときの単位時間当たりの湯張り量にて設定目標湯張り量を湯張りするのに要する時間が設定許容時間以内であるか否かを判別するようにし、そして、その判別処理の結果に基づいて、設定許容時間内に設定目標温度で湯張りを行える場合には、湯張り用加熱手段の停止状態で通流量調整手段の調整により設定目標温度の湯水を湯張りする加熱停止湯張り処理を実行し、また、設定許容時間内に設定目標温度で湯張りを行えない場合には、湯張り用加熱手段の作動状態で湯張りを行う加熱湯張り処理を実行するように構成する場合を例示したが、湯張り開始しから終了するまでの時間にこだわりがない場合には、次に述べる形態で実施できる。
すわなち、判別処理において、湯張り用加熱手段の停止状態で、給水路から熱交換部に供給する湯水の通流量を通流量調整手段にて最大量よりも減少側に調整することにより、熱交換部にて加熱されて出湯される湯水の温度を設定目標温度に調整可能であるか否かを判別して、設定目標温度で湯張りを行える場合には、湯張り用加熱手段の停止状態で、通流量調整手段の調整により設定目標温度の湯水を湯張りする加熱停止湯張り処理を実行し、かつ、設定許容時間内に設定目標温度で湯張りを行えない場合には、湯張り用加熱手段の作動状態で湯張りを行う加熱湯張り処理を実行するように構成してもよい。
3 浴槽
4 熱源手段
18 湯張り用加熱手段
19 湯水加熱用の熱交換部
25 給水路
28 湯水混合手段
32 通流量調整手段
F 追い焚き用加熱手段
H 制御手段
T 蓄熱槽

Claims (3)

  1. 熱源手段が発生する熱を蓄熱する蓄熱槽に蓄熱された熱を用いて浴槽の湯張りを行う湯張り手段と、その湯張り手段の作動を制御する制御手段とが設けられた風呂湯張り装置で
    あって、
    前記蓄熱槽が、前記浴槽に供給する湯水を貯留するように構成され、
    前記湯張り手段に、前記蓄熱槽に貯留された湯水の温度が設定目標温度よりも高いときにはその湯水の温度を前記設定目標温度にすべく、給水路からの湯水を混合する湯水混合手段と、前記蓄熱槽に貯留された湯水の温度が前記設定目標温度よりも低いときにその湯水の温度を前記設定目標温度にするために最小加熱量以上の加熱量にて加熱作動する湯張り用加熱手段と、前記浴槽の湯水を追焚きする追焚き用加熱手段とが備えられ、
    前記制御手段が、湯張り指令が指令されたときに、
    前記蓄熱槽に貯留される湯水の温度が前記設定目標温度よりも低い場合においては、
    前記蓄熱槽に貯留された湯水を前記浴槽に設定目標湯張り量にて湯張りし、その後、前記追焚き用加熱手段にて前記浴槽の湯水を前記設定目標温度に加熱することを仮定したときの追焚き量が設定許容量以内であるか否かを判別する判別処理を実行して、前記追焚き量が前記設定許容量以内である場合には、前記湯張り用加熱手段の停止状態で、前記蓄熱槽に貯留された湯水を前記浴槽に前記設定目標湯張り量にて湯張りし、その後、前記追焚き用加熱手段にて前記浴槽の湯水を前記設定目標温度に加熱する加熱停止湯張り処理を実行し、かつ、前記追焚き量が前記設定許容量以内でない場合には、前記湯張り用加熱手段の作動状態で湯張りを行う加熱湯張り処理を実行するように構成され
    前記追焚き量が、前記設定目標温度と前記蓄熱槽に貯留された湯水の温度との差に対して、前記設定目標湯張り量を乗算して求める必要熱量を、追焚きの熱効率にて除算して求められ、
    前記設定許容量が、前記蓄熱槽に貯留された湯水を前記設定目標温度にするために前記最小加熱量以上の加熱量にて前記湯張り用加熱手段にて加熱したときの温度と前記蓄熱槽に貯留される湯水の温度との差に対して、前記設定目標湯張り量を乗算して求める消費熱量を、前記湯張り用加熱手段の加熱効率にて除算して求められ、
    前記加熱湯張り処理において、前記湯張り用加熱手段にて加熱された湯水が前記設定目標温度よりも高いときには、前記湯張り用加熱手段にて加熱された湯水を前記給水路からの湯水を混合して前記設定目標温度にすべく前記湯水混合手段を作動させる混合処理を実行するように構成されている風呂湯張り装置。
  2. 前記湯張り用加熱手段が、湯張り用湯水以外の熱媒の加熱を行うように構成され、
    前記制御手段が、湯張り用湯水以外の熱媒の加熱のために前記湯張り用加熱手段を作動させているときに前記湯張り指令が指令された場合には、前記加熱湯張り処理を実行するように構成されている請求項1に記載の風呂湯張り装置。
  3. 前記熱源手段が、太陽熱集熱器である請求項1又は2に記載の風呂湯張り装置。
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