JP4266586B2 - 磁器コンデンサの試験後処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁器コンデンサの特性選別試験の後に行う試験後処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁器コンデンサは、誘電体に酸化チタン、チタン酸バリウム、などの磁器を用いたコンデンサである。このような磁器コンデンサに対する製品として絶縁抵抗試験や耐圧試験など、品質保証のための特性選別試験では、直流電圧を磁器コンデンサに印加するとともに、放電することが行われる。そして、磁器コンデンサは、その放電によりすべての電荷が放電されるわけではなく、分極現象により一部の電荷が捉えられて内部に残留する。
【0003】
ここで分極について説明する。すなわち、磁器コンデンサは、誘電体に磁器を用いているために、その内部にある誘電体粒子それぞれが一対の正負極からなる分極構造となっている。この分極は、直流電圧が印加される前は、互いに自由に回転可能な状態にあるから、電気的には中和されている。そのため、磁器コンデンサは、所要の容量を有している。そして、上記試験の実施に際して直流電圧が印加されると、内部の分極は、それを構成する正極側と負極側とのうち、磁器コンデンサにおける正電荷が帯電する電極に対しては、負極側が、負電荷が帯電する電極に対しては正極側が向かうように、整列させられる。その結果、直流電圧印加後の磁器コンデンサには、前記分極の整列により、電流が流れにくい分極状態、つまり、容量が低下した状態となる。
【0004】
ところで、容量が低下した磁器コンデンサは、製品として使用できない。そのため、容量が低下した磁器コンデンサに対しては、その容量回復のために、前記絶縁抵抗試験の後は、一般に、内部誘電体のキュリー点(上記分極状態が消えてしまう温度)以上の高温にして所要時間保持するいわゆる熱戻し処理が行われる。これによって、磁器コンデンサは、誘電体の分極の整列状態が解放され、分極は互いに自由回転可能な状態となってその容量が回復する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した熱戻し処理は、磁器コンデンサを高温にする必要があるために、熱戻し作業に長時間がかかる。そのため、磁器コンデンサの製造工程では、その製造能力アップのため、これを1つずつ処理するのではなく複数個を一括処理するバッチ処理にすることが行われている。
【0006】
このバッチ処理には、多数の磁器コンデンサを金属製トレー上に搭載し、熱戻し処理することが行われるが、トレーから磁器コンデンサを取り出すときに、磁器コンデンサが熱戻し時の高熱でトレーの表面に付着してしまい、取り出しにくく、また、取り出しても、磁器コンデンサの付着成分によりそのトレーの清掃などにも時間がかかり、それらが製造能率を低下させる一因となる。
【0007】
また、磁器コンデンサの製造工程における前記試験の後の熱戻し処理工程では、磁器コンデンサが高温であるために、それを冷却する時間が必要となり、結局、その熱戻し処理工程と、製造後における製品としてテーピングやバルク詰めなどの梱包工程とを別々に行うことが必要となっている。
【0008】
このように熱戻し処理工程と梱包工程とが別々の工程となっているから、少なくとも工数の増加分だけ、磁器コンデンサの製造コストが高くつく。また、1回の熱戻し処理工程に要する時間が長くかかるから、製造能力も低下するものとなっている。
【0009】
そこで、本発明者らは、上述した熱戻し処理について鋭意研究したところ、熱戻し処理は、磁器コンデンサの容量回復のためであるが、この容量回復は、この磁器コンデンサを回路基板に半田付けで実装するときの高熱で、可能となるのではないかと考えた。すなわち、熱戻しにおける温度であるキュリー点は、チタン酸バリウムの場合、約130℃であり、これに対して、半田付け温度は、それ以上が可能である。
【0010】
そのため、熱戻しを半田付けで行うことを前提として、さらに研究を重ねたところ、半田付けによる熱戻しに際して電圧が発生することが問題となることが判明した。
【0011】
したがって、本発明は、磁器コンデンサの容量回復に対して、上述した熱戻し処理工程を用いずに、半田付けなどの高熱を磁器コンデンサに付与する後作業で行うことを前提にしている。そして、本発明は、半田付け時等の高熱作業における電荷の解放に伴なう電圧の発生に対しては、通常の電気的手段により内部の静電吸収電荷の量を低減させておくことにより、全体として、磁器コンデンサの製造工数の削減、製造時間の短縮、製造コストの低減を図ることを解決すべき課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、磁器コンデンサに直流電圧を印加して前記磁器コンデンサの特性選別試験を行った後に、前記磁器コンデンサの内部電極に残留する電荷を減じる磁器コンデンサの試験後処理方法であって、前記特性選別試験のために磁器コンデンサに直流電圧を印加した後に、前記直流電圧を印加することにより前記磁器コンデンサ内部に発生した分極と逆方向の分極を電気的手段によって発生させて前記磁器コンデンサ内部の分極を中和し残留電荷を減少させることを特徴とする。
【0013】
本発明によると、磁器コンデンサは直流電圧を印加した後であるから、磁器コンデンサ内部の分極が整列する状態となっている。そのため、磁器コンデンサは、容量が低下している状態になっている。そして、その印加により磁器コンデンサ内部に発生した分極とは逆方向の分極を電気的手段により発生させるから、磁器コンデンサ内部の残留電荷は減少する。これによって、例えば、回路基板上に磁器コンデンサを半田付けするときに発生する電圧は小さくて済む。
【0014】
結局、本発明の場合、磁器コンデンサの製造工程から上述した多数の不具合が指摘される従来の熱戻し工程が不要となる。これによって、工数削減が可能となる結果、製造コストが低減し製造時間が短縮する。そして、この場合、製造後における半田付けなどの高熱作業で分極がなくなって、低下した容量が回復する。
【0015】
本発明は、好ましくは、前記電気的手段が、磁器コンデンサに直流電圧と逆極性の直流電圧を印加する手段として、前記電荷を減じるようにしてもよい。
【0016】
本発明は、好ましくは、前記電気的手段が、前記磁器コンデンサに徐々に振幅が小さくかつ極性が変化する極性変化電圧を印加する手段とすることにより、電荷を減じるようにしてもよい。このような極性変化電圧を印加すると、特別な条件を設定することなく、電荷を中和することができて好ましい。ここでいう特別な条件とは、以下の通りである。すなわち、逆極性電圧を印加する場合、印加電圧や時間を設定する必要があるが、極性が変化する電圧の場合、磁器コンデンサの品種に無関係に同一条件で処理できることを意味する。なお、極性変化電圧には、矩形波や正弦波などがある。
【0017】
本発明は、好ましくは、前記電荷を減じる量を、前記磁器コンデンサを高温状態にした際に該磁器コンデンサが発生する電圧を所定値以下となるように設定する。こうした場合、必要十分な電荷の解放が可能となり、これに要する時間を短縮できて好ましい。
【0018】
本発明は、好ましくは、磁器コンデンサ内部に残留する電荷量を監視するとともに、前記電荷量に基づいて前記磁器コンデンサに印加される直流電圧を調整するようにしてもよい。こうすると、高精度に電荷を中和することができて好ましい。
【0019】
なお、磁器コンデンサに印加する直流電圧の調整方法については、一定の電圧を印加しておき、所望の残留電荷量になった時点で、直流電圧の印加を止める方式や、所望の残留電荷量に近付くにつれて印加電圧を徐々に下げていく方式などがあるが、特にその具体的方法については限定されない。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0021】
図1ないし図6を参照して、本実施形態の磁器コンデンサの処理方法を説明する。図1ないし図5は、それぞれ、直流電圧印加前、直流電圧印加、放電、静電吸収電荷中和、短絡の各処理に対応する。また、図6は、前記処理方法の説明に供するフローチャートである。各図において、10は、磁器コンデンサであり、この磁器コンデンサ10は、一対の電極11間に誘電体12を介装して構成されている。13は、誘電体内部の分極である。この分極の方向は、矢印で表されている。分極における正極側は+の記号で、負極側は−の記号で表されている。また、14は、正電荷、15は、負電荷である。
【0022】
16は、磁器コンデンサ10に対して第1直流電圧を印加して内部に所定方向の分極13を発生させる第1直流電圧源、17は、磁器コンデンサ10に対して第1直流電圧源16とは逆極性に接続されて、磁器コンデンサ10に対して前記第1直流電圧と逆極性の第2直流電圧を印加する第2直流電圧源である。18は、磁器コンデンサ10の両電極11間を電気的に短絡するための短絡線である。
【0023】
(直流電圧印加前)…図1および図6のステップS1参照
磁器コンデンサ10に直流電圧が印加される前は、図1で示すように、その内部の誘電体12における分極13は、自由に回転可能な状態にあって各分極13どうしは互いの正負極により電気的に中和されているため、所要の容量を有している。分極13そのものは、概念的には、自由回転可能とされた直方体形状の粒子内部に対向する正負の極を有している。
【0024】
(直流電圧印加) …図2および図6のステップS2参照
そして、磁器コンデンサ1に対して絶縁試験や耐圧試験などの特性選別試験を実施するために、ステップS2で、第1直流電圧源16を磁器コンデンサ10に接続して第1直流電圧を印加する。これによって、図2中の矢印で示すように、磁器コンデンサ10内部の分極13は、それを構成する正極側と負極側とのうち、磁器コンデンサ10における正電荷14が帯電する電極11に対しては、負極側が、負電荷15が帯電する電極11に対しては正極側が向かうように、整列させられる。
【0025】
その結果、直流電圧印加後の磁器コンデンサ10には、前記分極13の矢印方向の整列により、電流が流れにくい分極状態、つまり、容量が低下した状態となる。
【0026】
なお、充電が完了したときに、前記試験における絶縁抵抗や耐電圧の測定が実施される。
【0027】
(放電)…図3および図6のステップS3参照
次に、磁器コンデンサ10の両電極11間に短絡線18を接続して、磁器コンデンサ10を放電させる。これによって、磁器コンデンサ10の電極11における正電荷14、負電荷15が減少するが、一部正負の電荷14,15は、分極13に捕らえられて磁器コンデンサ10に残留する。これが静電吸収電荷である。
【0028】
すなわち、図3で示すように、分極13の一部は、自由回転可能な状態となるとともに、残りは、矢印方向に整列されている。このような状態では、磁器コンデンサ10は、容量が低下した状態にある。
【0029】
(逆極性の直流電圧印加)…図4および図6のステップS4参照
次に、磁器コンデンサ10に対して、第1直流電圧源16とは逆極性となる第2直流電圧源17を接続する。この接続によって、磁器コンデンサ10の内部には、第2直流電圧が印加されて、図4の矢印で示すように、分極13が前記分極の配列方向とは逆方向にも配列する。なお、図4中には、矢印が互いに逆方向の2種類が存在する。左向き矢印は、第1直流電圧源16による分極(第1配列方向分極)の配列方向であり、右向き矢印は、第2直流電圧源17による分極(第2配列方向分極)の配列方向である。
【0030】
そして、静電吸収電荷は、両配列方向の分極により、中和されてしまい、減じるかまたは解消する。
【0031】
(放電)…図5および図6のステップS6参照
次に、図5で示すように、磁器コンデンサ10の両電極11間に短絡線18を接続して、磁器コンデンサ10を放電させる。これによって、磁器コンデンサ10内部の第1配列方向分極と第2配列方向分極とがつながった状態となる。
【0032】
この状態は、静電吸収電荷の量はきわめて少なくなっているものの、図1の自由回転可能な状態となっている分極だけとは異なり、図5の状態では、分極が配列されている状態であるから、磁器コンデンサ10そのものの容量は低下している。
【0033】
以上の処理工程を有する本実施の形態においては、残留電荷が大幅に減少することで、この工程後における、例えば、回路基板上に磁器コンデンサを半田付けする作業のときに発生する電圧は小さくて済む。そして、磁器コンデンサ10の製造工程からは、従来の熱戻し工程が不要となり、工数削減が可能となる。その結果、製造コストが低減し製造時間が短縮する。
【0034】
また、磁器コンデンサ10の容量回復は、製造後における半田付けなどの高熱作業で回復可能となる。
【0035】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【0036】
(1)上述の実施形態では、第1直流電圧に対して、第2直流電圧を印加したが、第1直流電圧に対して、矩形波電圧または正弦波電圧などの極性変化電圧を印加するようにしてもよい。
【0037】
すなわち、上述の実施形態におけるステップS4の第2直流電圧の印加に代えて、矩形波電圧または正弦波電圧のように極性が変化する電圧を印加するものであり、かつ、それらの電圧の振幅を徐々に小さくなるようにし、最終的にその電圧の印加を停止するようにしている。
【0038】
この実施形態によると、極性変化電圧の印加当初では、磁器コンデンサに印加される電圧のレベルは大きいから、磁器コンデンサ内部の分極の殆どが、その向きを交互に変わる。つまり、分極が回転する。そして、時間が経過して極性変化電圧の振幅が小さくなると、その極性変化電圧の変化に追随しない分極が存在してきて、磁器コンデンサ内部には配列方向が第1と第2方向とに混在する分極が存在するようになる。さらに、そして、最終段階で、極性変化電圧のレベルがゼロ近くになり、極性変化電圧の印加が停止すると、第1と第2方向の分極量がほぼ同程度となる。このようにして、両方向の分極量がほぼ同程度となると、静電吸収電荷はほぼ打ち消しあってなくなっている。そのため、この実施形態も上述と同様の作用効果を得られる。
【0039】
(2) 上述の実施形態では、ステップS2,S4で磁器コンデンサに対して充電処理を施し、ステップS3で磁器コンデンサに対して放電処理を施すが、これらの充電、放電に際しては同時に積分処理を施すようにし、また、ステップS5でも、放電に加え、この放電に際しては同時に積分処理を施すとともに、その積分値から静電吸収電荷の量を所望量以下とするように放電の制御を行うとよい。こうした場合、その静電吸収電荷の量を実測しながら、静電吸収電荷を打ち消しあえるように制御できるから、より確実に静電吸収電荷を減じることができるようになる。これによって、磁器コンデンサ内部に残留する電荷量を高精度に監視できる。
【0040】
なお、図7を参照して前記監視をするための具体回路を説明する。図7において、10は、測定対象となる磁器コンデンサ、16は、磁器コンデンサ10に正電圧を印加する第1直流電圧源、17は、磁器コンデンサ10に負電圧を印加する第2直流電圧源、18は短絡線である。20は、マルチプレクサ、21は、電流制限抵抗、22は、リレー、23は、電流積分用コンデンサ、24は、演算増幅器である。
【0041】
磁器コンデンサ10から図中左側に位置付けられる回路は、磁器コンデンサ10に第1直流電圧源16により正電圧を、また、第2直流電圧源17により負電圧をそれぞれ印加する回路となり、マルチプレクサ20により、電流制限抵抗21を介して、第1直流電圧源16、第2直流電圧源17および短絡線18を切り換えて磁器コンデンサ10に接続することにより、磁器コンデンサ10に対する電圧の印加または放電を選択することができる。この場合、磁器コンデンサ10に対する電圧の印加に際してはマルチプレクサ20によりその印加電圧の極性の切り替えができるようになっている。
【0042】
磁器コンデンサ10から図中右側に位置付けられる回路は、リレー22、電流積分用コンデンサ23および演算増幅器24から構成される電流積分回路であり、この電流積分回路からは、磁器コンデンサ10に蓄積されている静電吸収電荷が回路出力電圧Vとして出力されるようになっている。
【0043】
この積分回路について説明する。磁器コンデンサ10からの電流iは、演算増幅器24の性質により、電流積分用コンデンサ23を通過するので、回路出力電圧Vは、電流積分用コンデンサ23の容量をCとすると、−VCで表される。これは、同時に磁器コンデンサ10を流れる電流iの時間積分であるから、蓄積電荷Qは、Q=∫idt=−VCであり、磁器コンデンサ10に正電圧が印加される時は、電流iが正なので蓄積電荷Qが増え、磁器コンデンサ10に負電圧が印加される時は、電流iが負なので蓄積電荷Qが減ずることになる。
【0044】
したがって、図7に示される回路は、磁器コンデンサ10に蓄積されている電荷量に比例する電圧が出力される回路となっている。
【0045】
なお、リレー22は電流積分コンデンサ23に蓄積されている電荷を放電して、該電流積分コンデンサ23の蓄積電荷量をゼロにリセットするためのものである。新しい磁器コンデンサ10の処理を開始する直前にリレー22を閉じ、その後、リレー22を開いて磁器コンデンサ10の処理を開始することで、処理する磁器コンデンサ10に蓄積する電荷のみを監視することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、磁器コンデンサに直流電圧を印加して前記磁器コンデンサの特性選別試験を行った後に、前記磁器コンデンサの内部電極に残留する電荷を減じる場合において、前記特性選別試験のために磁器コンデンサに直流電圧を印加した後に、前記直流電圧を印加することにより前記磁器コンデンサ内部に発生した分極と逆方向の分極を電気的手段によって発生させて前記磁器コンデンサ内部の分極を中和し残留電荷を減少させるようにしているから、磁器コンデンサの誘電体の分極を解放して容量回復するのに、熱戻し処理工程が不要となって工数の削減に伴なう製造コストの低減ならびに製造時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る磁器コンデンサの処理方法における直流電圧印加前の工程図
【図2】本発明の実施形態に係る磁器コンデンサの処理方法における直流電圧印加の工程図
【図3】本発明の実施形態に係る磁器コンデンサの処理方法における放電の工程図
【図4】本発明の実施形態に係る磁器コンデンサの処理方法における逆極性の直流電圧印加の工程図
【図5】本発明の実施形態に係る磁器コンデンサの処理方法における放電の工程図
【図6】本発明の実施形態に係る磁器コンデンサの処理方法の説明に供するフローチャート
【図7】磁器コンデンサ内部に残留する電荷を監視するための回路図
【符号の説明】
10 磁器コンデンサ
11 電極
12 誘電体
13 分極
14 正電荷
15 負電荷
16 第1直流電圧源
17 第2直流電圧源
18 短絡線

Claims (5)

  1. 磁器コンデンサに直流電圧を印加して前記磁器コンデンサの特性選別試験を行った後に、前記磁器コンデンサの内部電極に残留する電荷を減じる磁器コンデンサの試験後処理方法であって、
    前記特性選別試験のために磁器コンデンサに直流電圧を印加した後に、前記直流電圧を印加することにより前記磁器コンデンサ内部に発生した分極と逆方向の分極を電気的手段によって発生させて前記磁器コンデンサ内部の分極を中和し残留電荷を減少させる、ことを特徴とする磁器コンデンサの試験後処理方法。
  2. 請求項1に記載の磁器コンデンサの試験後処理方法において、前記電気的手段が、磁器コンデンサに前記直流電圧と逆極性の直流電圧を印加する手段である、ことを特徴とする磁器コンデンサの試験後処理方法。
  3. 請求項1に記載の磁器コンデンサの試験後処理方法において、前記電気的手段が、前記磁器コンデンサに徐々に振幅が小さくかつ極性が変化する極性変化電圧を印加する手段である、ことを特徴とする磁器コンデンサの試験後処理方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の磁器コンデンサの試験後処理方法において、前記電荷を減じる量を、前記磁器コンデンサを高温状態にした際に該磁器コンデンサが発生する電圧を所定値以下となるように設定する、ことを特徴とする磁器コンデンサの試験後処理方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の磁器コンデンサの試験後処理方法において、前記磁器コンデンサ内部に残留する電荷量を監視するとともに、前記電荷量に基づいて前記磁器コンデンサに印加される直流電圧を調整する、ことを特徴とする磁器コンデンサの試験後処理方法。
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