JP4265131B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17596Ink pumps, ink valves

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に関し、特に、インクを吐出する記録ヘッドと、その記録ヘッドに供給するインクを貯えるインクタンクと、そのインクタンクから記録ヘッドへインクを供給するインクチューブとを備えたインクジェット記録装置において、インクチューブ内での気泡の発生を抑制して、良好な記録品質を維持することができるインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インクタンクからインクチューブを介して記録ヘッドにインクを供給するチューブ供給形式のインクジェット記録装置が知られている。このチューブ供給形式のインクジェット記録装置では、インクチューブの一端はキャリッジ外に設けられたインクタンクに連結され、他端はキャリッジに搭載されている記録ヘッドに連結される。こうして、記録ヘッドとインクタンクとがインクチューブを介して連結され、インクタンクのインクはインクチューブを介して記録ヘッドに供給される。ここで、インクチューブの一端と連結されるインクタンクは固定されており、一方、他端と連結される記録ヘッドはキャリッジに搭載され、主走査方向に往復移動するものである。従って、インクチューブには柔軟性と屈曲耐久性とが要求され、その性能を満たすべく、インクチューブはエチレンゴムやブタジエンゴム等のオレフィン系ゴムで構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に、記録ヘッドに供給されるインクには負の背圧が付与されており、インクタンクやインクチューブにおいて内と外の圧力差からそれらの壁面を通過して空気がインク中に侵入しやすい。特に、上記のオレフィン系ゴムで構成されたインクチューブは、気体透過性を有しており、インクチューブの壁面を通過して外部から空気が侵入し、インクチューブ内に気泡が発生することが知られている。その気泡は、インクと共に記録ヘッドに搬送され、インク流路やインク吐出口を閉塞してインクを吐出不能にしたり記録品質を低下させてしまうという問題点があった。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、インクチューブ内での気泡の発生を抑制して、良好な記録品質を維持することができるインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載のインクジェット記録装置は、往復走査可能なキャリッジと、そのキャリッジに設けられインクを吐出する記録ヘッドと、前記キャッリッジ外に設けられ前記記録ヘッドに供給するインクを貯えるインクタンクと、そのインクタンクから前記記録ヘッドへインクを供給するインクチューブとを備え、前記インクチューブの少なくとも一部に沿って空間を形成する部材を配置し、前記空間を形成する部材は、前記インクチューブを内包する筒状をなし、その筒状部材と前記インクチューブとの間の前記インクチューブを包む環状の空間を形成していて、前記インクチューブおよび前記空間を形成する部材のそれぞれの一端が嵌合されて固定された前記インクタンクとのコネクタ部には、前記環状の空間と外部とを連通する通路が形成され、その通路に前記環状の空間を減圧する装置を接続した。
【0006】
この請求項1記載のインクジェット記録装置によれば、インクタンクのインクは、インクチューブを介して、往復走査可能なキャリッジに設けられている記録ヘッドに供給される。一方、インクチューブには、インクチューブの少なくとも一部に沿って配置され、前記インクチューブを内包する筒状部材によって前記インクチューブを包む環状の空間が形成されており、インクチューブおよび空間を形成する部材のそれぞれの一端を嵌合して固定するインクタンクのコネクタ部には、前記環状の空間と外部とを連通する通路が形成され、その通路に接続された装置によって前記環状の空間が減圧されている。よって、インク中に溶存する空気は、減圧された空間に吸引され、空気が集まって気泡を形成するのが抑制される。
【0007】
請求項2記載のインクジェット記録装置は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、前記空間を形成する部材は、前記記録ヘッドと前記インクタンクとの間の全長にわたって形成されている。
【0008】
この請求項2記載のインクジェット記録装置は、請求項1に記載のインクジェット記録装置と同様に作用する上、記録ヘッドとインクタンクとの間の全長にわたって配置されたことによって形成された環状の減圧空間が包むチューブの箇所では、外部から空気が侵入することなく、インク中に溶存する空気が全周において吸収される。
【0009】
請求項記載のインクジェット記録装置は、請求項に記載のインクジェット記録装置において、前記環状の空間に面するインクチューブの壁面の少なくとも一部は気体透過膜で構成されている。
請求項4記載のインクジェット記録装置は、請求項3に記載のインクジェット記録装置において、前記気体透過膜は、前記記録ヘッド側のインクチューブに配設されている。
【0010】
請求項5に記載のインクジェット記録装置は、往復走査可能なキャリッジと、そのキャリッジに設けられインクを吐出する記録ヘッドと、前記キャッリッジ外に設けられ前記記録ヘッドに供給するインクを貯えるインクタンクと、そのインクタンクから前記記録ヘッドへインクを供給するインクチューブとを備え、前記インクチューブ内の少なくとも一部に沿って空間を形成する部材が配置されており、その空間を形成する部材は、前記インクチューブよりも小径で壁面が気体透過性を有した第2のチューブであり、前記インクタンクは、前記インクチューブの一端が嵌合されて固定されるコネクタ部を有するとともに、前記インクタンクの壁面にはインクタンク内部と外部とを連通する通路が形成され、前記第2のチューブの一端は、前記インクチューブ内を前記コネクタ部側から前記インクタンク内部に進んで、前記通路から外部に引き出され、その第2のチューブの一端に第2のチューブの内部を減圧空間に形成する減圧装置が接続されている。
【0011】
この請求項に記載のインクジェット記録装置によれば、インクタンクのインクは、インクチューブを介して、往復走査可能なキャリッジに設けられている記録ヘッドに供給される。一方、インクチューブの一端は、インクタンクのコネクタ部に固定されていて、インクチューブの内部の少なくとも一部には、該インクチューブよりも小径で壁面が気体透過性を有した第2のチューブが配設されている。また、インクタンクの壁面にはインクタンク内部と外部とを連通する通路が形成され、第2のチューブの一端は、コネクタ部側からその通路によって外部に引き出され、減圧装置と接続されているため、インクチューブ内に発生する気泡を吸引するための減圧空間は、該第2のチューブ内に形成される。よって、インクチューブの壁面を通過した空気は、気体透過性を有する第2のチューブの壁面を透過して、第2のチューブ内に吸引され、気泡を形成するのが抑制される。
【0012】
請求項6記載のインクジェット記録装置は、請求項5に記載のインクジェット記録装置において、前記第2のチューブは、前記インクチューブの長手方向に沿って螺旋状をなしている。
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例であるインクジェット記録装置1の内部構成を示した平面図である。このインクジェット記録装置1は、本体フレーム2と、その本体フレーム2に内包され、記録媒体PPにインクを吐出する記録ヘッドを搭載した記録ヘッドユニット3と、前記記録ヘッドに供給するインクを貯えるインクタンク4と、そのインクタンク4から記録ヘッドへインクを供給するインクチューブ7(図2参照)と、回復装置6と、記録媒体PPを搬送するための搬送装置とを備えている。
【0016】
本体フレーム2は、記録ヘッドユニット3等を内包するためのものであり、略箱状体に形成され、難燃性のプラスチックで構成されている。本体フレーム2の長手方向には、棒状のガイドロッド16が横架されており、記録ヘッドユニット3を記録媒体PPの搬送方向Bと直交する方向A(図1の左右方向)に往復移動可能に支持している。
【0017】
記録ヘッドユニット3は、キャリッジ3aと、そのキャリッジ3aに連設された筐体3bとによって略箱状に形成されており、その内部には記録ヘッド(図示せず)が収納されている。キャリッジ3aは、ガイドロッド16上に往復移動可能に挿嵌されている。キャリッジ3aには、ベルトが装着されており、そのベルトはキャリッジモータに取着されたローラに巻回されている。キャリッジモータが回転するとローラに巻回されたベルトが駆動され記録ヘッドユニット3を移動させる。
【0018】
記録ヘッドユニット3の内部に収納されている記録ヘッドは、フルカラー記録のために複数個例えば4組並べて設けられ、それぞれ記録媒体PPに対向する側にインク吐出口を下向きに開口させている。記録ヘッドの各組は、公知のものと同様に、インクをインク吐出口ごとのインク室に分配し圧電素子等のアクチュエータによってインク吐出口から吐出するものである。また、記録ヘッドの各組は、記録ヘッドユニット3の筺体3bの下面に支持され、インク吐出口を除いて記録媒体PP側の面をカバープレートで覆われている。
【0019】
記録ヘッドユニット3の下方には、記録媒体PPを搬送するための搬送装置としての搬送ローラが配置されている。搬送ローラは、記録ヘッドユニット3の下方においてその前後に位置して、搬送モータの回転によって記録媒体PPをほぼ水平方向(矢印B方向)に搬送する。
【0020】
インクタンク4は、記録ヘッドに供給するインクを貯留しておくためのものであり、記録媒体PPの搬送経路の下方に配設されている。インクタンク4は、各記録ヘッドに対応したブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各インクが密封されている4つのインクタンク4a〜4dで構成されている。各インクタンク4a〜4dは、空間形成部材5a〜5d(以下、空間形成部材5と称する)に内包されている4本のインクチューブ7(図2参照)を介して各記録ヘッドに連結されている。尚、インクチューブ7を内包する空間形成部材5については、図2において後述する。
【0021】
回復装置6は、回復処理を実行するための装置であり、本体フレーム2の左側部分に配設されている。回復処理は、記録ヘッドからのインクの吐出状態を回復させるための処理である。回復装置6は、吸引キャップ6aと、その吸引キャップ6aを通して記録ヘッドからインク等を吸引する吸引ポンプ(図示せず)と、記録ヘッドのインク吐出口形成面を拭うワイパ6bとから構成されている。
【0022】
吸引キャップ6aは略箱状に形成されており、記録ヘッドのインク吐出口形成面に当接され、インク吐出口形成面を密閉する。吸引キャップ6aの底部には、排出チューブ6cが連通されている。吸引ポンプの作用によって吸引されるインクは、吸引キャップ6aから排出チューブ6cを通過して排出される。吸引処理が終了すると、吸引キャップ6aがインク吐出口形成面から離れる。排出されたインクによって汚れたインク吐出口形成面が板状のゴムで構成されたワイパ6bによって拭われ、回復処理が終了する。尚、回復装置6は、インクタンク4側からインクに高い圧力をかけて記録ヘッドに対しインクに速い流れを生起させるものであっても良い。
【0023】
また、本体フレーム2の内部には、インクジェット記録装置1の動作内容に関する制御プログラムに従って、インクジェット記録装置1を制御するCPU、ROM、RAM等が搭載された本体側制御基板が配設されている。上述した回復装置6における回復処理も、この本体側制御基板によって制御されている。
【0024】
次に、図2を参照して、上述したインクチューブ7を内包する空間形成部材5につい説明する。図2は、インクタンク4及び記録ヘッドユニット3に連結されたインクチューブ7と、そのインクチューブ7を内包する空間形成部材5とを示した拡大断面図である。空間形成部材5は、インクチューブ7に沿って空間8を形成するためのもので、インクチューブ7と同じ柔軟な公知のチューブ材料で構成されている。空間形成部材5は、インクチューブ7の外径より大きい内径を有する筒状に形成されており、インクチューブ7を内包するように配置されている。従って、インクチューブ7に沿って、インクチューブ7と空間形成部材5との間には、インクチューブ7を包む環状の空間8が形成される。また、その空間8には、その空間8を減圧するための減圧装置9が接続されており、減圧装置()例えば真空ポンプ)9を作動させることによって、空間8を外部の大気圧よりも減圧させることができるように構成されている。減圧装置9は、インクチューブ及び空間形成部材5を嵌合するインクタンク4又は記録ヘッドユニット3の剛性のあるコネクタ部4aに接続することが好ましい。
【0025】
以上のように構成された本発明のインクジェット記録装置1によれば、インクチューブ7の一端はキャリッジ3a外に設けられたインクタンク4に連結され、他端がキャリッジ3aに搭載されている記録ヘッドに連結される。インクタンク4のインクはインクチューブ7を介して記録ヘッドに供給される。ここで、上述したように、インクチューブ7は、柔軟性と屈曲耐久性とが要求されるため、エチレンゴムやブタジエンゴム等のオレフィン系ゴムで構成されている。
【0026】
インクチューブ7と空間形成部材5との間には、空間8が形成されており、且つ、その空間8は減圧装置9を作動することによって減圧されるので、インクタンク4に侵入した空気等のインク中に溶存する空気は、インクチューブ7の壁面を通過して減圧された空間8に吸引される。よって、インクチューブ7内で空気が集まって気泡が形成されるのを抑制することができる。こうして、記録ヘッドには、気泡がないインクが記録ヘッドに供給され、記録ヘッドは主走査方向に往復移動しながら、安定したインクの吐出状態を維持しつつ記録媒体PPに対して記録を行うことができる。尚、空間形成部材5は、インクチューブ7の全長にわたって設けられるのでなく、記録ヘッドに近い側にのみ設けられても良い。
【0027】
次に、本発明の第2実施例について図3を参照して説明する。図3は、インクタンク4及び記録ヘッドユニット3に連結されたインクチューブ7と、そのインクチューブ7を内包する空間形成部材5とを示した拡大断面図である。尚、上記実施例と同一のものには同一符号を付し、その説明を省略する。第2実施例においては、インクチューブ7の壁面の一部は、気体透過膜10によって構成されている。この気体透過膜10は、気体の通過を許容して、液体の通過を阻止するためのものであり、微小穴を有する材料で構成されている。好ましくは、ゴアテックス(ジャパンゴアテックス株式会社の登録商標)やミクロテックス(日東電工株式会社の登録商標)によって構成されている。また、この気体透過膜10は、インクタンク4と記録ヘッドユニット3とを連結するインクチューブ7において、記録ヘッドユニット3側のインクチューブ7に配設されている。
【0028】
このように、インクチューブ7の壁面の一部は、気体透過膜10によって構成されているので、気体透過膜10によって構成された部位は、他のインクチューブ7の壁面で構成されている部位と比較して、一層活発にインクチューブ7内のインクに溶存する空気を減圧された空間8へ排出することができる。また、気体透過膜10は、記録ヘッドユニット3側に配設されているので、記録ヘッドユニット3側への気泡の搬入を確実に防止することができる。尚、気体透過膜10を配置する部位は、かかる部位のみ限定されるものではなく、インクチューブ7の複数箇所にわたって配設しても良い。かかる場合には、一層効率的にインクチューブ7内に発生した気泡を排出することができる。
【0029】
次に、本発明の第3実施例について、図4を参照して説明する。図4は、インクタンク4及び記録ヘッドユニット3に連結されたインクチューブ7と、そのインクチューブ7の内部に配置された第2のチューブ11とを示した拡大断面図である。尚、上記実施例と同一のものには同一符号を付し、その説明を省略する。 第3実施例においては、インクチューブ7の内部には、インクチューブ7よりも小径の第2のチューブ11が配置されている。この第2のチューブ11は螺旋状に配置されており、その壁面は気体透過性を有している。第2のチューブ11は、インクチューブ7と同じ柔軟な材料で構成される。また、第2のチューブ11の一端には、第2のチューブ11の内部を減圧するための減圧装置9が接続されており、減圧装置9を作動させることによって、第2のチューブ11の内部を減圧することができるように構成されている。
【0030】
このように、インクチューブ7の内部に、内部を減圧可能に構成された第2のチューブ11を配置することによって、インクチューブ7の壁面から空気が侵入しても、減圧装置9を作動することによって、第2のチューブ11の内部の空間がインクチューブの外の大気圧よりも減圧されているから、インク中の空気は、気体透過性を有する第2のチューブ11の壁面を通過して、第2のチューブ11の内部に吸引される。
【0031】
よって、インクチューブ7内での気泡の発生を抑制することができる。また、インク中の空気を吸引するための空間は、インクチューブ7の内部に配置された第2のチューブ11の内部によって形成されるので、省スペースで減圧空間を形成することができる。さらに、第2のチューブ11は、螺旋状に形成されてインクチューブ7の内部に配置されているので、インクに接する表面積を大きくでき、且つ、インクチューブ7の内部に第2のチューブ11をくまなく配置でき、インクチューブ7の内部に発生した気泡を効率良く第2のチューブ11の内部に吸引することができる。
【0032】
次に、本発明の第4の実施例について、図5を参照して説明する。図5(a)は、チューブ部材12の拡大断面図であり、図5(b)は、図5(a)におけるX−X断面図である。尚、上記実施と同一のものには同一符号を付し、その説明を省略する。
【0033】
第4実施例においては、記録ヘッドユニット3とインクタンク4とは、チューブ部材12によって連結されている。このチューブ部材12は、上記インクチューブ7と同様に気体透過性を有する材料によって構成されている。このチューブ部材12の内部は、長手方向に延びる隔壁13によって、第1室14と第2室15との2室に仕切られている。その2室のうち第1室14は、インクタンク4のインクを記録ヘッドに供給するインク流路として機能するものである。従って、第1室14の一端はインクタンク4と連結され、他端は記録ヘッドに連結されている。また、第2室15は、第1室14に発生した気泡を吸引するための減圧空間として機能するものである。第2室15には、減圧装置9が接続されており、減圧装置9を作動させることによって、第2室15を減圧することができるように構成されている。
【0034】
このように、インク流路を形成する第1室14に対向する位置に、隔壁13を挟んで減圧空間を形成する第2室15を配置することによって、第1室14の外部と接する壁面14aから空気が侵入しても、減圧装置9を作動することによって、前記実施の形態と同様に第2室15に形成される減圧空間によって、インク中の空気は隔壁13を通過して、減圧された第2室14に吸引される。よって、第1室14内での気泡の発生を抑制することができる。また、第1室14に発生する気泡を吸収するための減圧空間は、第1室14と一体的に構成された第2室15によって構成されているので、省スペースで減圧空間を形成することができる。
【0035】
以上、上記実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0036】
例えば、上記各実施例では、インク流路内に発生した気泡を吸引するための減圧空間をインク流路の長手方向に沿って、略全長にわたって配置する場合について説明したが、かかる減圧空間は、インク流路の少なくと一部に沿って配置しても良いことはいうまでもない。また、チューブ7等をインクタンク4に直接接続するように図示したが、インクタンク4を着脱自在に装着するホルダ部材にチューブ7や減圧装置9等を接続しても良い。
【0037】
【発明の効果】
請求項1に記載のインクジェット記録装置によれば、インクチューブの少なくとも一部に沿って空間を形成する部材を配置し、空間を形成する部材は、インクチューブを内包する筒状をなし、その筒状部材とインクチューブとの間のインクチューブを包む環状の空間を形成し、その環状の空間に、前記環状の空間を減圧する装置を接続したので、インクチューブの少なくとも一部に沿って減圧された環状の空間を形成することができる。従って、減圧された空間にインク中の空気を吸引させ、インクチューブ内での気泡の発生を抑制することができるという効果がある。よって、従来のようにインクチューブ内に発生した気泡が、インクと共に記録ヘッドに搬送され、インク流路やインク吐出口を閉塞してインクを吐出不能にしたり記録品質を低下させることを防止でき、良好な記録品質を維持することができる。
【0038】
請求項2に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、前記環状の空間は、前記記録ヘッドとインクタンクとの間の全長にわたって配置されているため、インクチューブ内に空気が侵入するのを防ぎ、且つ、インク中の空気をインクチューブを包む環状の空間に効率良く排出することができるという効果がある。
【0039】
請求項3に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、環状の空間に面するインクチューブの壁面の少なくとも一部は気体透過膜で構成されているので、気体透過膜で構成されているインクチューブの壁面において、インク中の空気を一層効率良く排出することができるという効果がある。
請求項4に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、気体透過膜が記録ヘッド側のインクチューブに配設されているので、記録ヘッド側への気泡の半裕を確実に防止することができるという効果がある。
【0040】
請求項5に記載のインクジェット記録装置によれば、インクチューブ内に発生する気泡を吸引する減圧空間は、インクチューブ内に配置され、そのインクチューブよりも小径の第2のチューブ内に形成されているので、減圧空間を省スペースで構成することができるという効果がある。
【0041】
請求項6に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項5に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、第2のチューブは、インクチューブの長手方向に沿って螺旋状をなしているので、インクと接する表面積を大きくでき、且つ、第2のチューブをインクチューブ内にくまなく配置でき、インクチューブ内に発生した気泡を効率良く排出することができるという効果がある。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるインクジェット記録装置の内部構成を示した平面図である。
【図2】 インクチューブと空間形成部材とを示した拡大断面図である。
【図3】 気体透過膜を備えたインクチューブと空間形成部材とを示した拡大断面図である。
【図4】 インクチューブと第2のチューブとを示した拡大断面図である。
【図5】 (a)はチューブ部材の拡大断面図である。(b)は図5(a)におけるX−X断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置
3 記録ヘッドユニット
4(4a〜4d) インクタンク
5(5a〜5d) 空間形成部材
7 インクチューブ
8 空間(減圧空間)
9 減圧装置
10 気体透過膜
11 第2のチューブ
12 チューブ部材
13 隔壁
14 第1室
15 第2室

Claims (6)

  1. 往復走査可能なキャリッジと、
    そのキャリッジに設けられインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記キャッリッジ外に設けられ前記記録ヘッドに供給するインクを貯えるインクタンクと、
    そのインクタンクから前記記録ヘッドへインクを供給するインクチューブとを備えたインクジェット記録装置において、
    前記インクチューブの少なくとも一部に沿って空間を形成する部材を配置し、
    前記空間を形成する部材は、前記インクチューブを内包する筒状をなし、その筒状部材と前記インクチューブとの間の前記インクチューブを包む環状の空間を形成していて、
    前記インクタンクは、前記インクチューブおよび前記空間を形成する部材のそれぞれの一端が嵌合されて固定されたコネクタ部を有するとともに
    前記コネクタ部には、前記環状の空間と外部とを連通する通路が形成され、その通路に前記環状の空間を減圧する装置を接続したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記空間を形成する部材は、前記記録ヘッドと前記インクタンクとの間の全長にわたって配置されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記環状の空間に面するインクチューブの壁面の少なくとも一部は気体透過膜で構成されていることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記気体透過膜は、前記記録ヘッド側のインクチューブに配設されていることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 往復走査可能なキャリッジと、
    そのキャリッジに設けられインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記キャッリッジ外に設けられ前記記録ヘッドに供給するインクを貯えるインクタンクと、
    そのインクタンクから前記記録ヘッドへインクを供給するインクチューブとを備えたインクジェット記録装置において、
    前記インクチューブ内の少なくとも一部に沿って空間を形成する部材が配置されており、
    その空間を形成する部材は、前記インクチューブよりも小径で壁面が気体透過性を有した第2のチューブであり、
    前記インクタンクは、前記インクチューブの一端が嵌合されて固定されるコネクタ部を有するとともに、前記インクタンクの壁面にはインクタンク内部と外部とを連通する通路が形成され
    前記第2のチューブの一端は、前記インクチューブ内を前記コネクタ部側から前記インクタンク内部に進んで、前記通路から外部に引き出され、
    その第2のチューブの一端に、前記第2のチューブの内部を減圧空間に形成する減圧装置が接続されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 前記第2のチューブは、前記インクチューブの長手方向に沿って螺旋状をなしていることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置
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