JP6471584B2 - 液体吐出装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、複合機1は、概ね薄型の直方体に形成されており、その上面に表示部及び操作ボタンなどを有する。本発明の液体吐出装置の一例であるプリンタ部10が、複合機1の下部に設けられている。複合機1は、スキャナ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。
次に、プリンタ部10の内部構造について説明する。図2及び図3に示すように、プリンタ部10は、給送部20と、搬送ローラ対35と、記録部40と、ホルダ17と、排紙ローラ対36と、ASF(Auto Sheet Feed)モータ20M(図5参照)と、LF(Line Feed)モータ35M(図5参照)と、メンテナンス部60と、制御部5(図5参照)とを含む。給送部20は、給紙トレイ15に載置される用紙Pを搬送路25へ給送する。搬送ローラ対35は、給送部20によって給紙された用紙Pを記録部40に搬送する。記録部40は、例えば、インクジェット記録方式の構成を有し、搬送ローラ対35によって搬送された用紙Pに画像を記録する。排紙ローラ対36は、記録部40によって記録された用紙Pを排紙トレイ16に排紙する。これら給送部20、搬送ローラ対35及び排紙ローラ対36によって、用紙Pを搬送する搬送機構が構成されている。
図2に示すように、給送部20が給紙トレイ15の上側に設けられている。給送部20は、給紙ローラ21とアーム22を有する。給紙ローラ21は、アーム22の先端に軸支されている。アーム22は、支軸22aに回動自在に支持され、バネなどにより付勢されて給紙ローラ21が給紙トレイ15に接触するように下側へ回動されている。また、アーム22は、給紙トレイ15の挿抜の際に上方へ退避可能に構成されている。給紙ローラ21は、伝達機構(不図示)を介してASFモータ20Mの動力が伝達されて回転し、給紙トレイ15内に積載された用紙Pが、搬送路25へ給送される。
図2に示すように、給紙トレイ15は、斜壁部15aを有する。斜壁部15aは、給紙トレイ15に載置される用紙Pが給紙ローラ31によって給送されるときに、用紙Pを搬送路25に案内する。
搬送路25は、図2に示すように、所定間隔で対向する外側ガイド25a及び内側ガイド部材25bによって形成されている。搬送路25は、給紙トレイ15の後側の端部から上方且つプリンタ部10の前側へ曲がって構成されている。給紙トレイ15から給送された用紙Pは、搬送路25により下方から上方へUターンするように案内されて記録部40に至る。
搬送ローラ対35は、下側に配置された搬送ローラ35aと上側に配置されたピンチローラ35bとを有する。搬送ローラ35aは、伝達機構(不図示)を介してLFモータ35Mの動力が伝達されて回転する。ピンチローラ35bは、搬送ローラ35aの回転に伴って連れ回る。搬送ローラ35aとピンチローラ35bとは、協働して用紙Pを上下方向A1から挟持し、用紙Pを記録部40へ搬送する。
図2及び図3に示すように、記録部40は、記録ヘッド41(液体吐出ヘッド)と、ヘッド移動機構50と、プラテン6とを有する。ヘッド移動機構50は、キャリッジ51を含む。キャリッジ51は、走査方向(左右方向A3であって、用紙Pの搬送方向と直交する方向)へ往復移動する。記録ヘッド41は、キャリッジ51に支持されている。
次に、メンテナンス部60について、図3及び図4を参照しつつ説明する。メンテナンス部60は、吐出面41bに形成された吐出口41aからインクを排出させ、記録ヘッド41内の気泡や吐出口41a内の増粘インクなどの除去、吐出口41a近傍に付着した異物(紙粉や澱粉)の除去などを行う。メンテナンス部60は、図3に示すように、プラテン6の右側に設けられている。メンテナンス部60が配置される具体的な位置は、画像記録領域G1から右側に外れるメンテナンス領域G2に配置されている。メンテナンス部60は、キャップ61と、ワイパ62と、キャップ移動機構63と、ポンプ66と、廃液タンク68と、切換弁71と、タンク72と、ヒータ73と、4つの配管74〜77とを含む。
10 プリンタ部(液体吐出装置)
20 給送部(搬送機構の一部)
35 搬送ローラ対(搬送機構の一部)
36 排紙ローラ対(搬送機構の一部)
41 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
41a 吐出口
41b 吐出面
61 キャップ
61a 凹部
61c 連通孔(第1連通孔)
61d 連通孔(第2連通孔)
63 キャップ移動機構
64 板状部材
71 切換弁(切換機構)
72 タンク(第2流路の一部)
72b 大気連通路
73 ヒータ(加熱機構)
74 配管(第1流路)
75,76 配管(第2流路の一部)
K 内部空間
L1 第1流路
L2 第2流路
R1 経路(第2経路)
R2 経路(第1経路)
Claims (11)
- 記録媒体を搬送する搬送機構と、
前記記録媒体に液体を吐出するための吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
凹部を有するキャップと、
前記吐出口を覆うように前記キャップを前記吐出面に当接させて前記吐出面と前記凹部により内部空間を形成する当接状態と、前記キャップを前記吐出面から離隔させる離隔状態とを選択的にとるように、前記液体吐出ヘッドと前記キャップの少なくとも一方を移動させる移動機構と、
前記当接状態のときに形成される前記内部空間に一端が繋がる第1流路と、
前記当接状態のときに形成される前記内部空間に一端が繋がり、他端が外部に開放された第2流路と、
前記第1流路の他端に接続され、前記第1流路の減圧及び加圧を選択的に行うポンプと、
前記第2流路に設けられ、前記第2流路の前記他端を介して前記内部空間を外部に連通させる連通状態と、前記第2流路の前記他端を介した前記内部空間の外部との連通を遮断する遮断状態とに切換可能な切換機構と、
前記移動機構、前記ポンプ及び前記切換機構を制御する制御部とを備えており、
前記制御部は、
前記切換機構を前記遮断状態とし且つ前記キャップを前記当接状態とさせた状態で前記ポンプを駆動させて前記第1流路及び前記内部空間を減圧し、前記吐出口から前記内部空間及び前記第1流路に液体を排出させる液体排出処理と、
前記液体排出処理の後、前記切換機構を前記連通状態とし且つ前記キャップを前記当接状態とさせた状態で前記ポンプを駆動させて前記第1流路を加圧し、前記液体排出処理で排出された液体のうち前記第1流路にある液体を前記内部空間に、前記内部空間にある液体を前記第2流路に流す液体逆流処理とを実行し、
前記液体逆流処理において、前記第1流路から前記内部空間に液体が流入することで、前記内部空間の液体が前記吐出面に接触しつつ前記吐出面に沿って流れることを特徴とする液体吐出装置。 - 前記キャップは、前記当接状態のときに形成される前記内部空間と前記第1流路とを連通させる第1連通孔と、前記当接状態のときに形成される前記内部空間と前記第2流路とを連通させる第2連通孔とを有し、
前記第1連通孔及び第2連通孔は、前記吐出面の面内方向に関して、前記吐出口を挟む位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。 - 前記第1連通孔及び第2連通孔は、前記凹部の内底面に形成されており、
前記凹部内には、前記第1連通孔及び第2連通孔と対向する板状部材が配置されており、前記当接状態において、前記第1連通孔から前記吐出面と前記板状部材との間を通って前記第2連通孔に至る第1経路と、前記第1連通孔から前記板状部材と前記内底面との間を通って前記第2連通孔に至る第2経路とが構成されており、
前記第1経路における流路抵抗は、前記第2経路の流路抵抗よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。 - 前記当接状態において、前記板状部材と前記吐出面との間の隙間が、前記板状部材と前記内底面との間の隙間よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
- 前記制御部は、前記液体排出処理において、前記内部空間が収容可能な液体量以上の液体を前記吐出口から排出させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
- 前記ポンプは、第1方向に回転することで前記第1流路を減圧し、前記第1方向と逆の第2方向に回転することで前記第1流路を加圧し、
前記制御部は、前記液体逆流処理において、前記液体排出処理での前記ポンプの回転速度よりも遅い回転速度で前記ポンプを回転させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。 - 前記第2流路は、外部に連通する大気連通路を有するタンクと、前記当接状態において前記タンクと前記内部空間とを繋ぐ配管とで構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
- 前記タンク内の液体を加熱することが可能な加熱機構をさらに備えており、
前記制御部は、前記加熱機構を制御して、前記液体逆流処理で前記タンク内に流入してきた液体を澱粉の溶解温度以上に加熱する加熱処理と、
前記加熱処理の後に、前記切換機構を前記連通状態とし且つ前記キャップを前記当接状態とさせた状態で前記ポンプを駆動させて前記第1流路を減圧し、前記タンク内の加熱された液体を前記内部空間に、前記内部空間の液体を前記第1流路に流す液体正流処理とを実行することを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。 - 前記制御部は、前記液体逆流処理の後に、前記切換機構を前記連通状態とし且つ前記キャップを前記当接状態とさせた状態で前記ポンプを駆動させて前記第1流路を減圧し、前記第2流路の液体を前記内部空間に、前記内部空間の液体を前記第1流路に流す液体正流処理を実行し、
前記液体正流処理の後に、再度、前記液体逆流処理を実行することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。 - 前記制御部は、前記液体正流処理と、前記液体正流処理の後に実行される前記液体逆流処理とを繰り返すことを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
- 前記ポンプに連通する廃液タンクをさらに備えており、
前記制御部は、前記液体逆流処理の後に、前記切換機構を前記連通状態とし且つ前記キャップを前記当接状態とさせた状態で前記ポンプを駆動させて前記第1流路を減圧し、前記第2流路、前記内部空間、及び、前記第1流路の液体を前記廃液タンクに排出する廃液処理を実行することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
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