JP2018083342A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】廃液の逆流を抑える機構を備えたインクジェットプリンタを提案する。【解決手段】本発明に係るインクジェットプリンタは、インクヘッド34と、インクヘッド34のノズル面を払拭するワイパー62と、ワイパー洗浄液CLを貯留する洗浄液槽66と、洗浄液槽66内のワイパー洗浄液CLにワイパー62を浸漬させるようにワイパー62を移動させるワイパー移動機構64と、ワイパー洗浄液CLの廃液を回収する廃液タンク72と、洗浄液槽66から廃液タンク72に向かって廃液を送液する廃液ポンプ74と、洗浄液槽66と廃液ポンプ74とを接続する第1の廃液流路76と、廃液ポンプ74と廃液タンク72を接続する第2の廃液流路78と、を備えている。第2の廃液流路78の断面積は、第1の廃液流路76の断面積よりも大きい。【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェットプリンタに関する。
インクジェットプリンタにおいて、従来から、インクヘッドのノズル面を清掃するワイピング装置が知られている。ワイピング装置は、例えば、ゴム製のワイパーと、ワイパーが払拭したインクを受ける廃液受け部材とを備え、インクヘッドがワイパーに接触した状態で移動することによって、インクヘッドのノズル面を払拭する。特許文献1には、内部にワイパーが配置されることによって廃液受け部を兼用するキャップを備えた液体噴出装置が開示されている。
特開2005−81594号公報
ところで、上記ワイパーは、インクヘッドのインクを払拭することによって、それ自体が汚染される。汚染されたワイパーでインクヘッドのノズル面を清掃すると、却ってノズル面を汚染する虞がある。そこで、インクジェットプリンタには、ワイパーを洗浄するワイパー洗浄機構を備えたものがある。ワイパー洗浄機構は、例えば、ワイパー洗浄液を収容する洗浄液槽を備えている。ワイパーは洗浄液槽内のワイパー洗浄液に浸され、洗浄される。ワイパー洗浄後のワイパー洗浄液の廃液は、廃液ポンプで送液され、廃液タンクに送られる。しかし、廃液ポンプを停止した後に、廃液ポンプ内の残圧(負圧)や廃液の表面張力等のために、廃液が廃液タンクから廃液ポンプ側に逆流することがある。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、その目的は、廃液タンクからの廃液の逆流を抑制する機構を備えたインクジェットプリンタを提案することである。
本発明に係るインクジェットプリンタは、インクを吐出するノズルが形成されたノズル面を備えたインクヘッドと、前記インクヘッドの前記ノズル面を払拭するワイパーと、前記ワイパーを洗浄するワイパー洗浄液を貯留する洗浄液槽と、前記洗浄液槽内に貯留された前記ワイパー洗浄液に前記ワイパーを浸漬させるように前記ワイパーを移動させるワイパー移動機構と、前記ワイパーを浸漬後の前記ワイパー洗浄液の廃液を回収する廃液タンクと、前記洗浄液槽から前記廃液タンクに向かって前記廃液を送液する廃液ポンプと、前記洗浄液槽と前記廃液ポンプとを接続する第1の廃液流路と、前記廃液ポンプと前記廃液タンクを接続する第2の廃液流路と、を備えている。そして、前記第2の廃液流路の断面積は、前記第1の廃液流路の断面積よりも大きい。
上記インクジェットプリンタによれば、第2の廃液流路を太くすることによって、負圧の影響、および廃液の表面張力の影響を抑え、廃液タンクからの廃液の逆流を抑制することができる。
一実施形態に係るプリンタの斜視図である。 キャリッジ、キャッピング機構、クリーニング機構を正面から見たときの模式図である。 インク供給機構、キャッピング機構、およびクリーニング機構の模式図である。 クリーニング機構を正面から見たときの模式図である。 プリンタにおけるインクヘッド、クリーニング機構、および廃液機構の位置を示す図である。 プリンタのブロック図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタという。)について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、一実施形態に係るプリンタ10の斜視図である。図1において、プリンタ10を正面から見たときに、プリンタ10から遠ざかる方を前方、プリンタ10に近づく方を後方とする。左、右、上、下とは、プリンタ10を正面から見たときの左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味するものとする。ただし、上記方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、プリンタ10の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。また、図面中の符号Yは主走査方向を示している。ここでは、主走査方向Yは左右方向である。符号Xは、副走査方向を示している。ここでは、副走査方向Xは前後方向である。主走査方向Yと副走査方向Xとは平面視において直交している。ただし、主走査方向Yおよび副走査方向Xは、特に限定されず、プリンタ10の形態に応じて適宜に設定可能である。
本実施形態に係るプリンタ10は、インクジェット方式のプリンタである。本実施形態において、「インクジェット方式」には、二値偏向方式または連続偏向方式などの各種の連続方式、および、サーマル方式または圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式が含まれる。プリンタ10は、記録媒体5に印刷を行うものである。
記録媒体5は、例えば、記録紙である。ただし、記録媒体5は、記録紙に限定されない。例えば、記録媒体5は、シート状の記録媒体、例えば、PVC、ポリエステルなどの樹脂製のシートなどであってもよい。記録媒体5には、アルミ、鉄、木材、皮革などによって形成された媒体であってもよい。また、記録媒体5の可撓性や厚みの如何は問わない。すなわち、記録媒体5は、ガラス基板などの硬いものであってもよいし、段ボールなどの厚みのあるものであってもよい。
プリンタ10は、本体10Aと、脚12と、プラテン14と、ガイドレール16と、キャリッジ26と、インク供給機構30(図3参照)と、キャッピング機構50(図3参照)と、クリーニング機構60(図3参照)と、廃液機構70(図3参照)と、制御装置100(図6参照)と、を備えている。本体10Aは、脚12に支持されている。脚12は、本体10Aの下面に設けられている。プラテン14には、記録媒体5が載置される。図示は省略するが、プラテン14には、円筒状のグリッドローラが設けられている。このグリッドローラは、その上面部を露出させた状態でプラテン14に埋設されている。グリッドローラは、副走査方向Xに回転するように設置され、フィードモータ22(図6参照)によって回転される。
ガイドレール16は、プラテン14の上方に配置されている。ガイドレール16は、プラテン14と平行に配置され、主走査方向Yに延びている。図示は省略するが、ガイドレール16の下方には、複数のピンチローラが略等間隔に配置されている。これらピンチローラは、上記グリッドローラに対向している。上記ピンチローラは、記録媒体5の厚さに応じて上下方向の位置を設定可能に構成されている。上記グリッドローラと上記ピンチローラとの間には、記録媒体5が挟み込まれる。上記グリッドローラおよび上記ピンチローラは、記録媒体5を挟持した状態で、記録媒体5を副走査方向Xに搬送可能に構成されている。記録媒体5は、フィードモータ22によるグリッドローラの回転によってプラテン14上を搬送される。
図2は、キャリッジ26、キャッピング機構50、クリーニング機構60を前方F側から見たときの模式図である。キャリッジ26には、インクヘッド34が搭載されている。キャリッジ26は、ガイドレール16に係合している。キャリッジ26は、ガイドレール16に沿って摺動可能であり、主走査方向Yに移動可能である。複数のインクヘッド34は、キャリッジ26を介してガイドレール16に沿って主走査方向Yに移動可能である。キャリッジ26には、キャリッジ26を主走査方向Yに移動させる移動機構が接続されている。移動機構の構成は特に限定されない。本実施形態では、図示は省略するが、キャリッジ26の背面上部には、主走査方向Yに延びる駆動ベルトの一部が固定されている。上記駆動ベルトは、スキャンモータ24(図6参照)に電気的に接続されている。このスキャンモータ24が駆動することによって、キャリッジ26およびキャリッジ26に搭載された複数のインクヘッド34は、主走査方向Yに移動する。
図2において、インクヘッド34を搭載したキャリッジ26の右下方にはクリーニング機構60が配置されている。図2に示される状態では、クリーニング機構60は、キャリッジ26の右方に位置しているが、クリーニング機構60の左右方向の位置は、キャリッジ26の主走査方向Yに関する可動範囲内である。つまり、キャリッジ26は、クリーニング機構60の上方を、左右方向に通過することができる。
キャッピング機構50は、クリーニング機構60のさらに右方かつキャリッジ26の下方に当たる位置に配置されている。このキャッピング機構50の位置は、キャリッジ26のホームポジションHPの真下である。図2において、仮想線で示したキャリッジ26が、ホームポジションHPに配置された状態のキャリッジ26である。ホームポジションHPは、印刷待機時に、キャリッジ26が待機する位置であって、ガイドレール16の右端部に位置する。
図3は、インク供給機構30、キャッピング機構50、およびクリーニング機構60、廃液機構70を示す模式図である。インク供給機構30は、インクカートリッジ32から、インクヘッド34に向かってインクを供給する機構である。本実施形態に係るプリンタ10は、インクヘッド34の数と同じ数のインク供給機構30を備えている。図2に示されるように、本実施形態にあっては、インクヘッドの数は「8」である。従って、インク供給機構30の数は「8」である。複数のインク供給機構30は、それぞれ同じ構成をしている。そのため、以下では、1つのインク供給機構30の構成について説明する。
図3に示すように、インク供給機構30は、インクヘッド34と、インクカートリッジ32と、流路40と、ダンパ44と、圧力制御弁46と、供給ポンプ48と、を備えている。
インクヘッド34は、プラテン14に載置された記録媒体5にインクを吐出する。インクヘッド34の底面は、インクを吐出するノズルが形成されたノズル面である。インクヘッド34は、平面視において長方形の形状を備えている。上記長方形は、副走査方向Xを長手方向とする長方形である。インクヘッド34は、長手方向に、例えば、1インチ当たり360個のノズルを備えている。ただし、上記1インチ当たりのノズル数は特に限定されない。
インクカートリッジ32は、インクを貯留する部材である。本実施形態では、インクカートリッジ32の数は、インクヘッド34の数と同じである。1つのインクカートリッジ32には、1つのインクヘッド34が接続されている。インクカートリッジ32に貯留されたインクは、インクヘッド34に供給される。複数のインクカートリッジ32には、通常、それぞれ異なる色のインクが貯留されている。ただし、複数のインクカートリッジ32のうち一部は、同じ色のインクであってもよい。各インクカートリッジ32に貯留されているインクの色の種類は特に限定されない。例えば、各インクカートリッジ32に貯留されているインクは、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインク、ライトシアンインク、ライトマゼンタインク、および、ライトブラックインクなどのプロセスカラーインクと、ホワイトインク、メタリックインク、および、クリアインクなどの特色インクのうちの何れかのインクである。
図3に示すように、流路40は、インクカートリッジ32に貯留されたインクをインクヘッド34に供給する流路である。流路40の種類および材質は特に限定されないが、流路40は、例えば、可撓性を有するチューブである。
流路40の途中には、供給ポンプ48が設けられている。供給ポンプ48は、インクカートリッジ32に貯留されたインクをインクヘッド34に供給する部材である。供給ポンプ48は、動作時には、インクカートリッジ32側からインクヘッド34側に向かってインクを送液する。供給ポンプ48の種類は特に限定されないが、供給ポンプ48の種類は、例えば、チューブポンプである。チューブポンプは、内部に内部チューブとローラーとを備え、ローラーで内部チューブを押し潰すことによって、ローラーの進行方向にインクを送液する。
インクヘッド34のすぐ上流には、ダンパ44設けられている。ダンパ44は、インクの圧力変動を緩和して、インクヘッド34の吐出動作を安定させる部材である。本実施形態に係るダンパ44は、インクを貯留する貯留室と、貯留室に貯留されているインクの圧力を検出するセンサ44aを備えている。印刷時、ダンパ44は、貯留室に貯留されるインクの圧力を一定範囲に保つことで、インクの圧力変動を緩和する。貯留室に貯留されるインクの圧力は、センサ44aが検知している。センサ44aは、例えば、位置検出用のフォトセンサである。貯留室は、壁面の一つが伸縮する膜になっており、貯留室に貯留されているインクの圧力に応じて、膜が凹凸する。センサ44aは、膜の凹凸位置によって、貯留室内のインクの圧力を検出する。センサ44aは、膜が一定の位置を超えて膨張すると、制御装置100に上限信号を送信する。また、センサ44aは、膜が一定の位置以下に収縮すると、制御装置100に下限信号を送信する。もちろん、上記ダンパの圧力検出機構は一実施形態によるものであって、貯留室内のインクの圧力を検出する手段は、上記機構に限定されない。
流路40の、インクカートリッジ32と供給ポンプ48の間には、圧力制御弁46が設けられている。圧力制御弁46は、インクを吐出していないときに、インクヘッド34内を負圧に保つ部材である。インクヘッド34内が負圧に保たれることによって、インクヘッド34内のインクがノズルから外部に垂れ落ちることを抑制できる。圧力制御弁46によって、インクヘッド34内のインクは−1kPa程度に維持されている。圧力制御弁46は、インクが流れる流路と、流路を開閉する弁機構とを備えている。弁機構は、弁機構よりも下流側の液圧に応じて開閉するようになっている。弁機構には、弁機構よりも上流側のインクの液圧と、弁機構よりも下流側のインクの液圧と、弁機構を閉塞しようとする機械的な力と、弁機構を開放しようとする機械的な力が加えられており、プリンタ不使用時には、これらの力が釣り合っている。この釣り合った状態においては、弁機構は流路を封止している。このときのインクの液圧が、約−1kPaに維持された、静止時のインクの液圧である。弁機構を閉塞または開放しようとする機械的な力は、例えば、スプリングの復元力である。供給ポンプ48が稼働し、弁機構より下流側からインクが吸い出されると、下流側のインクの液圧が減少して釣り合いが崩れ、弁機構は開放方向に動く。弁機構が開放されると、流路が開放され、下流方向に向かってインクが供給される。上記のような機構により、圧力制御弁46は、不使用時にはインクを負圧に保ちながら、使用時にはインクをインクヘッド34方向に送り出す。
キャッピング機構50は、複数のキャップ56と、キャップ移動機構52と、吸引装置54とを備えている。キャッピング機構50は、印刷待機時に、インクヘッド34を乾燥やゴミの付着から守る機構である。図3に示すように、キャップ56は、印刷待機時において、インクヘッド34のノズルを覆うように、下方からインクヘッド34に装着される。キャップ56の個数は、インクヘッド34と同数であり、本実施形態にあっては「8」である。キャップ56は、インクヘッド34の外周に対応した内周を備えた上開きの容器型に構成されている。キャップ移動機構52は、キャップ56を支持し、インクヘッド34のノズル面の下方で、キャップ56を上下に移動させる機構である。キャップ移動機構52は、例えば、駆動モータとボールねじから成る機構である。
複数のキャップ56には、吸引装置54が下方から接続されている。吸引装置54は、負圧を発生させる部材であって、キャップ56内のインクおよび空気を吸引する部材である。吸引装置54は、例えば、吸引ポンプである。吸引装置54は、吸引口から延びてキャップ56の個数に分岐したチューブを備え、分岐したチューブは各キャップ56に接続されている。吸引装置54の下流側には、廃液タンク72が接続されている。廃液タンク72は、吸引装置54で吸引されたインクおよび、後述するワイパー洗浄液の廃液が廃棄される部材である。
クリーニング機構60は、インクヘッド34のノズル面を払拭し、また、ノズル面の払拭に使用した部材を洗浄する機構である。図4に、前方F側から見たクリーニング機構60の模式図を示す。図4に示されるように、クリーニング機構60は、ワイパー62と、ワイパー移動機構64と、洗浄液槽66とを備えている。ワイパー62は、インクヘッド34のノズル面に接触し、ノズル面を払拭する部材である。ワイパー62は、前後方向に延びる板状の形状を備えている。ワイパー62の前後方向の長さは、インクヘッド34の前後方向の長さよりも長く構成されている。ワイパー62の材質は、例えば、ゴムである。
ワイパー移動機構64は、ワイパー62を保持し、回転させる部材である。ワイパー移動機構64は、回転軸64aと、駆動装置64bとを備える。回転軸64aは、ワイパー62を把持するクランプ等を備えた部材であって、自身を軸に、図4のT方向にワイパー62を回転させられるようになっている。回転軸64aには、駆動装置64bが接続されている。駆動装置64bは、回転軸64aに駆動力を与える部材である。駆動装置64bは、例えば、サーボモーターである。
洗浄液槽66は、回転軸64aの下方に配置されている。洗浄液槽66には、ワイパー洗浄液CLが貯留されている。ワイパー62は、ワイパー移動機構64によって回転させられることによって、洗浄液槽66内に貯留されたワイパー洗浄液CLの中を通過する。それによって、ワイパー62は洗浄される。ワイパー洗浄液CLの種類は限定されないが、例えば、水や有機溶剤である。ワイパー洗浄液CLの種類は、インクの種類等によって選定される。
廃液機構70は、ワイパー洗浄液CLの廃液を廃棄する機構である。図3に示されるように、廃液機構70は、廃液タンク72と、廃液ポンプ74と、洗浄液槽66と廃液ポンプ74とを接続する第1の廃液流路76と、廃液ポンプ74と廃液タンク72とを接続する第2の廃液流路78とを備えている。廃液ポンプ74は、駆動時には、洗浄液槽66から廃液タンク72に向かって送液するように設定されている。廃液ポンプ74の種類は特に限定されないが、廃液ポンプ74としては、例えば、チューブポンプを用いることができる。チューブポンプは、駆動時に経路を閉塞し、停止時に経路を開放するポンプである。2つの廃液流路は、廃液ポンプ74を挟んで、上流側が第1の廃液流路76、下流側が第2の廃液流路78である。第1の廃液流路76および第2の廃液流路78は、例えば、可撓性のチューブである。廃液タンク72は、廃液機構70の中で最も下流に位置し、第2の廃液流路78を構成するチューブが挿入されている。廃液タンク72には、キャッピング機構50の吸引装置54も接続され、吸引装置54が吸引したインクも貯留されるようになっている。図示は省略するが、廃液タンク72の底部には、廃液を捨てることができるように、例えば、コック等が設けられている。
キャリッジ26、クリーニング機構60および廃液機構70は、それぞれ、図5に示す位置関係で配置されている。図5は、プリンタ10におけるキャリッジ26、クリーニング機構60、および廃液機構70の位置を示す図である。クリーニング機構60の配置される位置は、キャリッジ26の下方である。洗浄液槽66は、ワイパー62(図5では図示略。図4参照)および回転軸64a(図5では図示略。図4参照)の下方にあって、クリーニング機構60の部材のうちでも最も低い位置に配置されている。廃液機構70のうち、廃液タンク72は、本実施形態にあっては、本体10Aの最下辺近くであってプリンタ10の後方Rr側に面した位置に配置されている。廃液ポンプ74は、洗浄液槽66の上後方に配置されている。第1の廃液流路76、第2の廃液流路78を構成するチューブは、例えば、図5のように取り回されている。
制御装置100は、上述した機構の一部を制御する。図6は、プリンタ10に係るブロック図である。制御装置100は、吐出制御部102、移動制御部104、供給制御部106、キャッピング制御部108、クリーニング制御部110、廃液制御部112と、を備えている。制御装置100の構成は特に限定されない。例えば、制御装置100は、コンピュータであり、中央演算処理装置(以下、CPUという)と、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMと、RAMなどを備えていてもよい。
吐出制御部102は、インクヘッド34に接続されている。吐出制御部102は、インクヘッド34の吐出機構(例えば、圧電素子)を制御することで、インクが吐出されるタイミングを制御する。
移動制御部104は、フィードモータ22、スキャンモータ24に接続されている。移動制御部104は、フィードモータ22を制御することで、記録媒体5の副走査方向Xへの移動を制御する。また、スキャンモータ24を制御することで、インクヘッド34の主走査方向Yへの移動を制御する。移動制御部104は、印刷待機時には、スキャンモータ24を制御することによって、キャリッジ26をホームポジションHP(図2参照)に待機させる。
供給制御部106は、ダンパ44のセンサ44a、供給ポンプ48と接続され、インクヘッド34へのインクの供給を制御している。印刷時、供給制御部106は、供給ポンプ48を制御して駆動させる。供給ポンプ48によって送液されるインクによってダンパ44の貯留室内のインクの圧力が上昇し、ダンパ44内のセンサ44aが上限信号を送信すると、供給制御部106は、供給ポンプ48を制御して、ダンパ44への送液量を減少させる。上記制御により、ダンパ44の貯留室内のインクの圧力が所定の圧力を下回ると、センサ44aは、供給制御部106に下限信号を送信する。供給制御部106は、下限信号を受信すると、供給ポンプ48を制御して、ダンパ44への送液量を増加させる。このようなフィードバック制御を繰り返すことにより、供給ポンプ48の送液量が制御され、インクの圧力変動が抑制される。
キャッピング制御部108は、キャップ移動機構52、および吸引装置54に接続され、キャップ56および吸引装置54の動きを制御している。印刷待機中、キャッピング制御部108は、キャップ移動機構52を上昇させて、ホームポジションHPに配置されているインクヘッド34のノズル面に対して、キャップ56を当接させる。印刷時には、キャッピング制御部108は、キャップ移動機構52を下降させて、インクヘッド34のノズル面に対して、キャップ56を離間させる。印刷待機時、キャップ56がインクヘッド34に装着されている状態で、キャッピング制御部108は、吸引装置54を駆動させ、キャップ56およびインクヘッド34からインクを吸引させる。上記吸引は、例えば、一定時間に亘って印刷が行われなかったような所定の場合に実施される。
クリーニング制御部110は、駆動装置64b、およびスキャンモータ24に接続され、ワイパー62の回転動作、およびキャリッジ26の主走査方向への移動を制御している。クリーニング時以外のとき、ワイパー62は、図4における洗浄位置P2に配置されている。洗浄位置P2は、ワイパー62の先端が洗浄液槽66内のワイパー洗浄液CLに浸漬される位置である。クリーニング時、ワイパー62は、回転軸64aを介して駆動装置64bによって回転され、クリーニング位置P1に配置される。ワイパー62がクリーニング位置P1に配置された状態で、キャリッジ26がクリーニング機構60の上方を移動することで、ワイパー62がノズル面の汚れ等を掻き落とす。それによって、ノズル面がクリーニングされる。クリーニングが終了すると、ワイパー62は洗浄位置P2に戻され、キャリッジ26は、ホームポジションHPに戻される。
廃液制御部112は、廃液ポンプ74に接続され、洗浄液槽66に貯留されているワイパー洗浄液CLを廃液として廃棄するとき、廃液ポンプ74を駆動させる。ワイパー洗浄液CLを廃棄するタイミングは、例えば、所定の回数だけクリーニングが行われた後などである。
上記制御装置100の各部は、ソフトウェアによって構成されていてもよいし、ハードウェアによって構成されていてもよい。また、各部は、プロセッサによって行われるものであってもよいし、回路に組み込まれるものであってもよい。
ところで、先述したように、ワイパー洗浄液CLの廃棄において、廃液ポンプ74を停止した後に、廃液ポンプ74内にて発生している負圧や、廃液の表面張力等のために、廃液が廃液タンク72から廃液ポンプ74側に逆流することがある。廃液が逆流し、洗浄液槽66にまで達すると、廃液によってワイパー洗浄液CLが汚染されてしまう。
そこで、本実施形態に係るプリンタ10は、第2の廃液流路78の断面積を、第1の廃液流路76の断面積よりも大きく構成している。このように構成することによって、廃液タンク72より上流側の負圧の影響や、廃液の表面張力の影響が緩和され、廃液の廃液タンク72からの逆流を抑制することができる。
本実施形態では、第1の廃液流路76、第2の廃液流路78はともに可撓性を備えた円形の断面を持つチューブである。第1の廃液流路76を構成するチューブの内径(直径)は、例えば、3mmである。第2の廃液流路76を構成するチューブの内径(直径)は、例えば、6mmである。
本願発明者の知見によれば、第2の廃液流路78を構成するチューブの内径(直径)が4mm以上の場合、廃液の廃液タンク72からの逆流は抑制される。第2の廃液流路78を構成するチューブの内径(直径)は、より好ましくは、6mm以上である。
さらに、図5に示されているように、本実施形態に係るプリンタ10にあっては、廃液ポンプ74が廃液タンク72よりも高い位置に配置されている。両者をそのように配置することによって、第2の廃液流路は、廃液タンク72から廃液ポンプ74の方に向かって上昇する上り勾配を持つことになり、重力の作用によって、廃液の逆流が起きにくくなる。
また、本実施形態に係るプリンタ10にあっては、廃液ポンプ74が洗浄液槽66よりも高い位置に配置されている。廃液ポンプ74が洗浄液槽66よりも高い位置に配置されることによって、第1の廃液流路76は、洗浄液槽66から廃液ポンプ74の方に向かう上り勾配を備えることになる。この上り勾配によって、廃液時(廃液ポンプ74駆動時)以外のときに、洗浄液槽66内のワイパー洗浄液CLが、廃液タンク72に流入するのを抑制することができる。
さらに、本実施形態に係るプリンタ10では、洗浄液槽66が廃液タンク72よりも高い位置に配置されている。つまり、廃液ポンプ74、洗浄液槽66、および廃液タンク72は、この順で高い位置に配置されている。高さ方向において、廃液ポンプ74、洗浄液槽66、および廃液タンク72をその順番に配置することによって、廃液ポンプ74と洗浄液槽66との高さの差が小さくなり、廃液ポンプ74の揚程が小さくなる。よって、廃液ポンプ74に揚程の小さいポンプを採用したり、廃液ポンプ74の使用エネルギーを削減したりすることができる。
上記のように、本実施形態に係るプリンタ10によれば、第2の廃液流路78の断面積を第1の廃液流路76の断面積よりも大きくすることで、廃液ポンプ74を停止したときに、廃液タンク72から廃液が逆流するのを抑制することができる。この方法は逆止弁等が不要であり、部品点数を増加させることなく実施することができる。
廃液ポンプ74、洗浄液槽66、および廃液タンク72が配置される高さを調整することで、本実施形態に係るプリンタ10は、さらなる効果を奏することができる。廃液ポンプ74を廃液タンク72よりも高い位置に配置することで、重力の作用によっても廃液の逆流を抑制できる。廃液ポンプ74を洗浄液槽66よりも高い位置に配置することで、廃液ポンプ74の駆動時以外のときに、洗浄液槽66内に貯留されたワイパー洗浄液CLが廃液タンク72に流入するのを抑制できる。さらに、洗浄液槽66を、廃液ポンプ74と廃液タンク72の間の高さに配置することで、廃液ポンプ74の揚程を少なくすることができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明に係るプリンタは、上述した実施形態に限られるものではない。例えば、本発明は、チューブ以外の配管部材を使って実施することも可能である。
さらに例えば、上記に説明した実施形態においては、インク供給機構30は1本の流路しか備えていないが、インク供給機構30は、メイン流路のほかに、印刷待機時のインク成分の沈降を抑制するためにインクを循環させる循環流路、および循環システムを備えていてもよい。
また、廃液タンクに回収される廃液は、洗浄液槽66内のワイパー洗浄液CLだけに限られない。例えば、プリンタ10は、ワイパー62が落としたインクを受けるインク受けを備え、上記インク受けも廃液タンク72に接続されていてよい。
5 記録媒体
10 プリンタ(インクジェットプリンタ)
32 インクカートリッジ
34 インクヘッド
40 流路
48 供給ポンプ
54 吸引装置
56 キャップ
62 ワイパー
66 洗浄液槽
70 廃液機構
72 廃液タンク
74 廃液ポンプ
76 第1の廃液流路
78 第2の廃液流路
100 制御装置
110 クリーニング制御部
112 廃液制御部

Claims (5)

  1. インクを吐出するノズルが形成されたノズル面を備えたインクヘッドと、
    前記インクヘッドの前記ノズル面を払拭するワイパーと、
    前記ワイパーを洗浄するワイパー洗浄液を貯留する洗浄液槽と、
    前記洗浄液槽内に貯留された前記ワイパー洗浄液に前記ワイパーを浸漬させるように前記ワイパーを移動させるワイパー移動機構と、
    前記ワイパーを浸漬後の前記ワイパー洗浄液の廃液を回収する廃液タンクと、
    前記洗浄液槽から前記廃液タンクに向かって前記廃液を送液する廃液ポンプと、
    前記洗浄液槽と前記廃液ポンプとを接続する第1の廃液流路と、
    前記廃液ポンプと前記廃液タンクを接続する第2の廃液流路と、
    を備え、
    前記第2の廃液流路の断面積は、前記第1の廃液流路の断面積よりも大きい、インクジェットプリンタ。
  2. 前記第1の廃液流路の断面は、4mm未満の直径の円形の断面であり、
    前記第2の廃液流路の断面は、4mm以上の直径の円形の断面である、
    請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記廃液ポンプは、前記廃液タンクよりも高い位置に配置されている、
    請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記廃液ポンプは、前記洗浄液槽よりも高い位置に配置されている、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記洗浄液槽は、前記廃液タンクよりも高い位置に配置され、
    前記廃液ポンプは、前記洗浄液槽よりも高い位置に配置されている、
    請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
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