JP2005246885A - 画像形成装置 - Google Patents

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裕 川又
Yoshiharu Yamashita
芳晴 山下
Nobumori Shimizu
信盛 清水
Yoshihito Fukuda
佳人 福田
Kazunori Ikui
一徳 生井
Hironori Fujiwara
裕紀 藤原
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Abstract

【課題】インクタンク内のインクを使い切ってもインクが印字ヘッドから垂れ落ちたりしない画像形成装置を提供する。
【解決手段】インクタンク40内のインクを使い切った場合、チューブ42に空気42aが入り込む。この状態でインクタンク40を新品のインクタンク40’に取り替える。この取替え後にポンプ72を駆動させてサブバッファ室70内からエアを大気に放出させてサブバッファ室70内を減圧する。これによりインクタンク40’内のインクの一部がサブバッファ室70に流れると共にインクタンク40’内の上方の空気41が減圧され、さらに、チューブ42、印字ヘッド22Kのエアバッファ22Kaも減圧される。この結果、チューブ42内に残っているインクがインクタンク40’に流れ込み、この流れに伴ってチューブ42内の空気42aもインクタンク40’に入り込む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置に関する。
コンピュータやワークステーションの出力装置の一つとして、記録紙などの記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置が知られている。このインクジェット方式画像形成装置は、通常、インクが吐出する複数のノズルが形成された印字ヘッドと、この印字ヘッドを搭載して主走査方向に往復動するキャリッジと、この主走査方向に直交する方向(副走査方向であり記録媒体搬送方向)に記録媒体を搬送する記録媒体搬送装置とを備えている。このようにキャリッジの走査方向と記録媒体の搬送方向が直交するタイプはシリアルタイプと呼ばれる。
このシリアルタイプのインクジェット方式画像形成装置で記録媒体に画像を形成する際は、記録媒体搬送装置で搬送中の記録媒体を一時的に停止させ、キャリッジを主走査方向に往復動させながら、画像情報を担持した画像信号に基づいて複数のノズルから選択的にインクを吐出し、記録媒体のうちノズルの出口(インク吐出口)に向き合う画像形成領域に位置する部分に1バンド分の画像を形成する。その後、記録媒体を1バンド分の幅だけ搬送して停止させ、再び、キャリッジを主走査方向に往復動させながら、画像信号に基づいてノズルからインクを吐出し、記録媒体のうち画像形成領域に新たに位置する部分に画像を形成する。このような動作を繰り返すことによって記録媒体に画像を形成する。
ところで、上記した印字ヘッドにはインクが供給される。インクを供給する技術としては、印字ヘッドとインクタンクを一体型にしてインクを印字ヘッドに供給する技術や、大容量インクタンクからチューブを介して(経由して)印字ヘッドにインクを供給する技術などが知られている。大容量インクタンクからチューブを介して印字ヘッドにインクを供給する技術では、インクタンクには多量のインクが貯められているのでインクタンクを交換する手間が少ない。このため、この技術は、A0サイズやB0サイズの記録媒体に画像を形成できるプロッタでは広く採用されている。
上記した大容量のインクタンクを用いる技術では、インクタンクと印字ヘッドはチューブでつながれている。印字ヘッドからインクを繰り返し吐出してインクタンク内のインクを消費したときは、インクタンクが取り替えられる。このようにインクタンクを取り替える際にチューブに空気が入り込んだ(侵入した)場合、印字ヘッドとインクタンクとの水頭差が保てなくなるので、印字ヘッドからインクが垂れ落ちたりインクの吐出が妨げられたりするおそれがある。
そこで、インクタンク内のインク残量を検知する機器を備えておき、インクタンク内に所定量のインクが残っている状態で、インクタンクを交換させるようにしている。これによりチューブに空気が入り込むことを防止している。
しかし、上記のようにインクタンク内に所定量のインクが残っている状態でインクタンクを交換した場合は、インクタンク内のインクを使い切ることはできない。即ち、インクが残っているインクタンクを廃棄することとなる。
本発明は、上記事情に鑑み、インクタンク内のインクを使い切ってもインクが印字ヘッドから垂れ落ちたりしない画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の画像形成装置は、インクを貯めるインクタンクからチューブを経由して印字ヘッドにインクを供給し、この印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置において、
(1)前記インクタンクの内部を減圧する減圧手段を備えたことを特徴とするものである。
ここで、
(2)前記減圧手段は、
(2−1)前記インクタンクに連通すると共に大気に連通するサブバッファ室と、
(2―2)該サブバッファ室のうち大気に連通した部分に取り付けられた、サブバッファ室内を減圧するためのポンプとを有するものであってもよい。
さらに、
(3)前記印字ヘッドは、空気が溜め込まれた、内容積が変化する弾性部材を備えたものであってもよい。
また、上記目的を達成するための本発明の第2の画像形成装置は、インクを貯めるインクタンクからチューブを経由して印字ヘッドにインクを供給し、この印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置において、
(4)前記インクタンクを取り替える際に、内部が負圧になったインクタンクが装着されることを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するための本発明の第3の画像形成装置は、インクを貯めるインクタンクからチューブを経由して印字ヘッドにインクを供給し、この印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置において、
(5)その内部を負圧にする手段を備えたインクタンクを装着することを特徴とするものである。
ここで、
(6)前記チューブに取り付けられた、該チューブを遮断するインク供給弁と、
(7)前記インクタンクに連通すると共に大気に連通するサブバッファ室と、
(8)該サブバッファ室のうち大気に連通した部分に取り付けられた、該サブバッファ室を大気に連通させる大気連通弁とを備えてもよい。
さらに、
(9)前記印字ヘッドは、空気が溜め込まれた、内容積が変化する弾性部材を備えたものであってもよい。
本発明の画像形成装置によれば、インクタンク内のインクを使い切った場合はチューブ内にインクタンクから空気が入り込むが、インクタンク内を減圧することにより、チューブ内の空気はインクタンクに戻る。従って、インクタンク内のインクを使い切った後に、新たなインクタンクを画像形成装置に取り付けても、印字ヘッドからインクが垂れ落ちたり印字ヘッドからのインク吐出が不良になったりすることはない。
ここで、前記減圧手段は、前記インクタンクに連通すると共に大気に連通するサブバッファ室と、該サブバッファ室のうち大気に連通した部分に取り付けられた、サブバッファ室内を減圧するためのポンプとを有するものである場合は、簡易な構成の減圧手段が得られる。
さらに、前記印字ヘッドは、空気が溜め込まれた、内容積が変化する弾性部材を備えたものである場合は、印字ヘッド内の負圧を小さくできるので、ポンプの能力が低いときや、チューブに入り込んだ空気の量が多いときに、チューブ内の空気をいっそう確実にインクタンクに戻せる。
また、インクタンク内のインクを使い切った場合はチューブ内にインクタンクから空気が入り込むが、取り替えられたインクタンクの内部は負圧なので、チューブ内の空気はインクタンクに戻る。従って、インクタンク内のインクを使い切った後に、新たなインクタンクを画像形成装置に取り付けても、印字ヘッドからインクが垂れ落ちたり印字ヘッドからのインク吐出が不良になったりすることはない。
ここで、前記チューブに取り付けられた、該チューブを遮断するインク供給弁と、前記インクタンクに連通すると共に大気に連通するサブバッファ室と、該サブバッファ室のうち大気に連通した部分に取り付けられた、該サブバッファ室を大気に連通させる大気連通弁とを備えた場合は、インクタンクを取り替える際に、大気連通弁と閉じると共にインク供給弁を閉じておき、内部が負圧になったインクタンクを装着する。続いてインク供給弁を開くことにより、チューブ内の空気はインクタンクにいっそう確実に戻る。
さらに、前記印字ヘッドは、空気が溜め込まれた、内容積が変化する弾性部材を備えたものである場合は、印字ヘッド内の負圧を弾性部材の分だけ大きくできるので、チューブに入り込んだ空気の量が多いときには、チューブ内の空気をポンプなどで吸引しなくてもチューブ内の空気をいっそう確実にインクタンクに戻せる。
さらにまた、内部が負圧になったインクタンクを装着することに代えて、内部を負圧にする手段(例えばシリンジ)を備えたインクタンクを装着する場合は、インクタンク内のインクを使い切った場合はチューブ内にインクタンクから空気が入り込むが、取り替えられたインクタンクの内部を負圧にすることにより、チューブ内の空気はインクタンクに戻る。従って、インクタンク内のインクを使い切った後に、新たなインクタンクを画像形成装置に取り付けても、印字ヘッドからのインク吐出が不良になることはない。
本発明は、印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置に実現された。
図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1を参照して、本発明の画像形成装置の一例であるインクジェット方式のプロッタを説明する。
図1は、インクジェット方式のプロッタの概略構成を示す斜視図である。
プロッタ10は、矢印A方向に搬送される記録紙12が載置されるプラテン14を備えている。このプラテン14の上方には、プラテン14に対して平行に2本の走査レール(ガイドレール)16が掛け渡されている。この走査レール16には、モータ(図示せず)とベルト18によって矢印B,C方向(矢印A方向に直交する方向)に往復動する(走査する)キャリッジ20がスライド軸受(図示せず)を介して取り付けられている。
キャリッジ20には、インクを吐出するインク吐出口(ノズルの出口であり、図示せず)を有する4つの印字ヘッド22K(ブラック),22C(シアン),22M(マゼンタ),22Y(イエロー)が搭載されている。インク吐出口の前方は、画像が形成される画像形成領域23である。記録紙12のうち画像形成領域23に位置する部分にインク吐出口からインクが吐出され、これにより、この部分に画像が形成される。
また、キャリッジ20の移動可能な領域のうち画像形成領域23から離れた領域には、ノズルからインクを強制的に吸引し、印字ヘッド22K,22C,22M,22Yに形成されたインク供給経路やノズルなどをクリーニングして印字ヘッド22K,22C,22M,22Yのインク吐出状態を初期の吐出状態にする回復装置30が配置されている。
回復装置30には、4つの印字ヘッド22K,22C,22M,22Yそれぞれのインク吐出口を覆うゴム製の4つのキャップ32K,32C,32M,32Yが備えられている。各キャップ32K,32C,32M,32Yには廃インクチューブ(図示せず)の一端が接続されており、この廃インクチューブの他端は吸引ポンプ(図示せず)に接続されている。なお、4つのキャップ32K,32C,32M,32Yはキャップ台32に固定されている。
ロール紙などの記録紙12に画像を形成するに当っては、プラテン14に記録紙12を載置して、プラテン14に形成された開口部(図示せず)から外周面の一部を露出した搬送ローラ24と、記録紙12の両端部を上方から押えるピンチローラ26とによって記録紙12を挟持しながら、搬送モータ(図示せず)によって搬送ローラ24を回転させて記録紙12を搬送する。記録紙12の上方でキャリッジ20を矢印B,C方向に往復動させ、ヘッド制御部(図示せず)から印字ヘッド22K,22C,22M,22Yに送信された画像情報を担持する画像信号に基づいてノズルからインクを吐出して、記録紙12のうち画像形成領域23に位置する部分に画像を形成する。
画像を形成し終ると、キャリッジ20に搭載されたカッタ(図示せず)を所定位置まで飛び出させて記録紙12を所定サイズに裁断する。なお、画像形成動作中、ノズルなどをクリーニングするために、ノズルからインクを吸引することが必要な状態になると、キャリッジ20を回復装置30の上方に移動させる。
上記した各印字ヘッド22K,22C,22M,22Yには、インクが貯められたインクタンクからチューブを経由してインクが供給される。図2を参照して、インクタンクから印字ヘッドまでのインク供給機構を説明する。
図2は、インクタンクから印字ヘッドまでインクを供給するインク供給機構を上面から見て示す模式図である。図2では、図1に示された構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
プロッタ10には、インクが貯められたインクタンク40が着脱自在に装着されている。インクタンク40は、各印字ヘッド22K,22C,22M,22Y(図1参照)ごとに4つ配置されている。各インクタンク40は、キャリッジ20に搭載された各印字ヘッド22K,22C,22M,22Yにそれぞれチューブ42で接続されている。従って、1つのインクタンク40は1本のチューブ42で1つの印字ヘッド(例えば印字ヘッド22K)に接続されている。1つのインクタンク40に貯められたインクは1本のチューブ(インク供給チューブ)42を通って1つの印字ヘッドに供給される。
また、チューブ42の途中には固定部43があり、チューブ42のうち固定部43よりもインク供給方向下流側の部分(印字ヘッドに近い部分)がキャリッジ20の走査に追従して移動する。
図3から図5までを参照して、インクタンク40を取り替える(新品に交換する)際の手順の第1例を説明する。
図3は、印字ヘッドのインク吐出口をキャップで塞いだ状態を示す模式図である。図4は、インクタンクのインクを使い切った状態を示す模式図である。図5は、インクタンクを取り替える状態を示す模式図である。これらの図では、図2に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
インクタンク40には、大気に連通するサブバッファ室70が接続(連通)されている。サブバッファ室70には、インクタンク40内のインクが使用(消費)された分だけ大気が取り込まれる。また、サブバッファ室70のうち大気に連通した部分にはポンプ72が取り付けられている。このポンプ72を駆動させることによりサブバッファ室70内が減圧される。チューブ42の一端はインクタンク40に接続されており、他端は印字ヘッド22Kに接続されている。
印字ヘッド22Kの内部の上方部分は、空気の溜まったエアバッファ22Kaになっている。印字ヘッド22Kのインク吐出口がキャップ32Kで塞がれた状態でポンプ33Kを駆動させることにより、印字ヘッド22Kからインクが強制的に吸引される。
所定のタイミングで回復動作を行う場合は、図3に示すように印字ヘッド22Kのインク吐出口をキャップ32Kで塞いだ状態でポンプ33Kを駆動させて印字ヘッド22Kからインクを強制的に吸引する。例えば回復動作を繰り返し行っているうちに、インクタンク40内のインクを使い切ることがある。この場合、図4に示すようにチューブ42に空気42aが入り込む。チューブ42に空気42aが入り込んだ状態で、インクタンク40を新品のインクタンク40’に取り替える。
この取替え後にポンプ72を駆動させる。この駆動によってサブバッファ室70内からエアが大気に放出されるので、サブバッファ室70内が減圧される。この減圧によってインクタンク40’内のインクの一部がサブバッファ室70に流れると共にインクタンク40’内の上方の空気41が減圧され、さらに、チューブ42、印字ヘッド22Kのエアバッファ22Kaも減圧される。この結果、チューブ42内に残っているインクがインクタンク40’に流れ込み(逆流し)、図5に示すように、この流れに伴ってチューブ42内の空気42aもインクタンク40’に入り込む。インクタンク40’に入り込んだ空気42aは、インクタンク40’の上方の空気41として貯められる。なお、ポンプ72を駆動する時間は、チューブ42に入り込んだ空気42aの量に応じて決定される。空気42aの量が多いと判断されるときは、ポンプ72の駆動時間を長くして、空気42aの量が少ないと判断されるときは、ポンプ72の駆動時間を短くする。この駆動時間は予め設定しておいてもよい。上記の作業の後は、回復動作を行って印字ヘッド22Kに侵入した空気をインクと共に除去する。また、上記の動作は、インクタンクを交換した後にプロッタ10(図1参照)の所定のボタンを押すことにより自動で行われるように構成されている。
上記のようにインクタンク40内のインクを使い切ってチューブ42内に空気42aが入り込んでも、インクタンク40を新品のインクタンク40’に取り替える際にチューブ42内の空気42aを除去するので、印字ヘッド22Kからのインク吐出が不良になることはない。他の印字ヘッド22C,22M,22Yについても同様である。
図6から図8までを参照して、インクタンク40を取り替える(新品に交換する)際の手順の第2例を説明する。
図6は、印字ヘッドのインク吐出口をキャップで塞いだ状態を示す模式図である。図7は、インクタンクのインクを使い切った状態を示す模式図である。図8は、インクタンクを取り替える状態を示す模式図である。これらの図では、図3から図5までに示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
第2例の特徴は、印字ヘッド22Kの上部に、空気が溜め込まれた弾性部材23Kを配置した点にある。この弾性部材23Kはエアバッファ22Kaに連通しており、弾性変形することにより内容積が変化するものである。
インクの吐出状態を回復させるために所定のタイミングで回復動作が行なわれる。この場合は、図6に示すように印字ヘッド22Kのインク吐出口をキャップ32Kで塞いだ状態でポンプ33Kを駆動させて印字ヘッド22Kからインクを強制的に吸引する。例えば回復動作を繰り返し行っているうちに、インクタンク40内のインクを使い切ることがある。この場合、図7に示すようにチューブ42に空気42aが入り込む。チューブ42に空気42aが入り込んだ状態で、インクタンク40を新品のインクタンク40’に取り替える。
この取替え後にポンプ72を駆動させる。この駆動によってサブバッファ室70内からエアが大気に放出されるので、サブバッファ室70内が減圧される。この減圧によってインクタンク40’内のインクの一部がサブバッファ室70に流れると共にインクタンク40’内の上方の空気41が減圧され、さらに、チューブ42、印字ヘッド22Kのエアバッファ22Kaも減圧される。さらに、弾性部材23Kは萎んでその内容積が減少する。これらの結果、印字ヘッド22K内のインクがチューブ42に移動して、チューブ42内に残っているインクがインクタンク40’に流れ込み(逆流し)、図8に示すように、この流れに伴ってチューブ42内の空気42aもインクタンク40’に入り込む。インクタンク40’に入り込んだ空気42aは、インクタンク40’の上方の空気41として貯められる。なお、ポンプ72を駆動する時間は、チューブ42に入り込んだ空気42aの量に応じて決定される。空気42aの量が多いと判断されるときは、ポンプ72の駆動時間を長くして、空気42aの量が少ないと判断されるときは、ポンプ72の駆動時間を短くする。この駆動時間は予め設定しておいてもよい。上記の作業の後は、回復動作を行って印字ヘッド22Kに侵入した空気をインクと共に除去する。また、上記の動作は、インクタンクを交換した後にプロッタ10(図1参照)の所定のボタンを押すことにより自動で行われるように構成されている。
上記のようにインクタンク40内のインクを使い切ってチューブ42内に空気42aが入り込んでも、インクタンク40を新品のインクタンク40’に取り替える際にチューブ42内の空気42aを除去するので、印字ヘッド22Kからのインク吐出が不良になることはない。また、弾性部材23Kを使ってエアバッファ22Kaの負圧を大きくしているので、ポンプ72の能力が小さくても、また、チューブ42に入り込んだ空気42aの量が多くても、チューブ42から空気42aを完全に排除できる。なお、他の印字ヘッド22C,22M,22Yについても同様である。
図9から図11までを参照して、インクタンク40を取り替える(新品に交換する)際の手順の第3例を説明する。
図9は、インクタンク内のインクを使い切ってチューブに空気が入り込んだ状態を示す模式図である。図10は、チューブ内の空気をインクタンクに逆流させる状態を示す模式図である。図11は、チューブ内の空気を取り除いた状態を示す模式図である。
インクタンク40には、大気に連通するサブバッファ室70が接続(連通)されている。サブバッファ室70には、インクタンク40内のインクが使用(消費)された分だけ大気が取り込まれる。また、サブバッファ室70のうち大気に連通した部分には大気連通弁74が取り付けられている。この大気連通弁74を開らく(閉じる)ことによりサブバッファ室70が大気に連通する(大気から遮断される)。チューブ42の一端はインクタンク40に接続されており、他端は印字ヘッド22Kに接続されている。チューブ42のうちインクタンク40の近傍部分には、この近傍部分を開閉するインク供給弁50が取り付けられている。インク供給弁50を開けたときは、チューブ42が開くのでインクタンク40から印字ヘッド22Kにインクが供給される。この逆に、弁50を閉じたときは、チューブ42が閉じるのでインクタンク40から印字ヘッド22Kにインクが供給できない。印字ヘッド22Kの内部の上方部分は、空気の溜まったエアバッファ22Kaになっている。
インクタンク40内のインクを完全に使い切ったときは、図9に示すように、チューブ42に空気42aが入り込む。この場合は、インク供給弁50を閉めてインクタンク40を交換する準備をする。インクタンク40を交換するに先立って、図9に示すように、大気連通弁74を閉じ、続いて、インク供給弁50も閉じて、キャップ32Kを印字ヘッド22Kから離す。その後、インクタンク40に代えて、内部が負圧になったインクタンク40’を装着する。続いて、図10に示すように、インク供給弁50を開く。これにより、インクタンク40’の負圧が大気圧に戻ろうとして、チューブ42内に残っているインクがインクタンク40’に流れ込み(逆流し)、図10に示すように、この流れに伴ってチューブ42内の空気42aもインクタンク40’に入り込む。インクタンク40’に入り込んだ空気42aは、インクタンク40’の上方の空気41として貯められる。その後、図11に示すように、大気連通弁74を開放して回復動作を行う。これにより、印字ヘッド22Kに混入している空気を排出でき、印字可能な状態となる。なお、インクタンク40’は負圧状態ではなく大気圧になっている。また、上記の動作は、インクタンクを交換した後にプロッタ10(図1参照)の所定のボタンを押すことにより自動で行われるように構成されている。
上記のようにインクタンク40内のインクを使い切ってチューブ42内に空気42aが入り込んでも、インクタンク40を新品のインクタンク40’に取り替える際にチューブ42内の空気42aを除去するので、印字ヘッド22Kからのインク吐出が不良になることはない。他の印字ヘッド22C,22M,22Yについても同様である。
図12から図14までを参照して、インクタンク40を取り替える(新品に交換する)際の手順の第4例を説明する。
図12は、インクタンク内のインクを使い切ってチューブに空気が入り込んだ状態を示す模式図である。図13は、チューブ内の空気をインクタンクに逆流させる状態を示す模式図である。図14は、チューブ内の空気を取り除いた状態を示す模式図である。これらの図では、図9から図11までに示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
第4例の特徴は、印字ヘッド22Kの上部に、空気が溜め込まれた弾性部材23Kを配置した点にある。この弾性部材23Kはエアバッファ22Kaに連通しており、弾性変形することにより内容積が変化するものである。
インクタンク40内のインクを完全に使い切ったときは、図12に示すように、チューブ42に空気42aが入り込む。この場合は、インク供給弁50を閉めてインクタンク40を交換する準備をする。インクタンク40を交換するに先立って、図12に示すように、大気連通弁74を閉じ、続いて、インク供給弁50も閉じて、キャップ32Kで印字ヘッド22Kのインク吐出口を覆っておく。その後、インクタンク40に代えて、内部が負圧になったインクタンク40’を装着する。
続いて、図11に示すように、インク供給弁50を開く。これにより、インクタンク40’の負圧が大気圧に戻ろうとして、チューブ42内に残っているインクがインクタンク40’に流れ込み(逆流し)、図13に示すように、この流れに伴ってチューブ42内の空気42aもインクタンク40’に入り込む。この場合、インクタンク40’の負圧に起因して弾性部材23Kは萎んでその内容積が減少するので、印字ヘッド22K内のインクや空気がチューブ42に移動して空気42aはインクタンク40’にいっそう確実に戻る。インクタンク40’に入り込んだ空気42aは、インクタンク40’の上方の空気41として貯められる。その後、大気連通弁74を開く。これにより、図14に示すように、インクタンク40’や弾性部材23Kが大気圧となるので、弾性部材23Kは元の形状に戻る。また、印字ヘッド22Kからチューブ42に移動した空気は、弾性部材23Kが元の形状に戻ることにより印字ヘッド22Kに移動して戻る。さらに、キャップ32Kで印字ヘッド22Kのインク吐出口を覆った状態で行うので、印字ヘッド22Kのインク吐出口から外部の空気が入り込むこともない。従って、回復動作は不要であり、印字可能な状態となる。また、上記の動作は、インクタンクを交換した後にプロッタ10(図1参照)の所定のボタンを押すことにより自動で行われるように構成されている。
上記のようにインクタンク40内のインクを使い切ってチューブ42内に空気42aが入り込んでも、インクタンク40を新品のインクタンク40’に取り替える際にチューブ42内の空気42aを除去するので、印字ヘッド22Kからのインク吐出が不良になることはない。他の印字ヘッド22C,22M,22Yについても同様である。
図15から図17までを参照して、インクタンク40を取り替える(新品に交換する)際の手順の第5例を説明する。
図15は、インクタンク内のインクを使い切ってチューブに空気が入り込んだ状態で新しいインクタンクを装着した場合を示す模式図である。図16は、チューブ内の空気をインクタンクに逆流させる状態を示す模式図である。図17は、チューブ内の空気を取り除いた状態を示す模式図である。これらの図では、図9から図11までに示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
第5例の特徴は、内部が負圧になったインクタンクを装着することに代えて、内部を負圧にする手段82(負圧手段)を備えたインクタンク80をプロッタ10に装着する点にある。ここでは、負圧手段82の一例としてシリンジについて説明する。
インクタンク40内のインクを完全に使い切ったときは、チューブ42に空気42aが入り込む。この場合は、図15に示すように、インク供給弁50と大気連通弁74を閉めると共に印字ヘッド22Kのインク吐出口をキャップ32Kで覆っておきインクタンク40を交換する。
続いて、図16に示すように、インク供給弁50を開くと共に印字ヘッド22Kからキャップ32Kを離し、手段82を引き上げる。これにより、インクタンク80内に負圧が発生して、チューブ42内に残っているインクがインクタンク80に流れ込み(逆流し)、図16に示すように、この流れに伴ってチューブ42内の空気42aもインクタンク80に入り込む。インクタンク80に入り込んだ空気42aは、インクタンク80の上方の空気81として貯められる。
その後、図17に示すように、大気連通弁74を開放して手段82を元の位置に戻す。さらに、印字ヘッド22Kのインク吐出口をキャップ32Kで覆って回復動作を行う。これにより、印字ヘッド22Kに混入している空気を排出でき、印字可能な状態となる。上記の動作は、インクタンクを交換した後にプロッタ10(図1参照)の所定のボタンを押すことにより自動で行われるように構成されている。
上記のようにインクタンク80内のインクを使い切ってチューブ42内に空気42aが入り込んでも、インクタンク80を取り替える際にチューブ42内の空気42aを除去するので、印字ヘッド22Kからのインク吐出が不良になることはない。他の印字ヘッド22C,22M,22Yについても同様である。
インクジェット方式のプロッタの概略構成を示す斜視図である。 インクタンクから印字ヘッドまでインクを供給するインク供給機構を上面から見て示す模式図である。 印字ヘッドのインク吐出口をキャップで塞いだ状態を示す模式図である。 インクタンクのインクを使い切った状態を示す模式図である。 インクタンクを取り替える状態を示す模式図である。 印字ヘッドのインク吐出口をキャップで塞いだ状態を示す模式図である。 インクタンクのインクを使い切った状態を示す模式図である。 インクタンクを取り替える状態を示す模式図である。 インクタンク内のインクを使い切ってチューブに空気が入り込んだ状態を示す模式図である。 チューブ内の空気をインクタンクに逆流させる状態を示す模式図である。 チューブ内の空気を取り除いた状態を示す模式図である。 インクタンク内のインクを使い切ってチューブに空気が入り込んだ状態を示す模式図である。 チューブ内の空気をインクタンクに逆流させる状態を示す模式図である。 チューブ内の空気を取り除いた状態を示す模式図である。 インクタンク内のインクを使い切ってチューブに空気が入り込んだ状態で新しいインクタンクを装着した場合を示す模式図である。 チューブ内の空気をインクタンクに逆流させる状態を示す模式図である。 チューブ内の空気を取り除いた状態を示す模式図である。
符号の説明
10 プロッタ
40,40’,80 インクタンク
42 チューブ
50 インク供給弁
70 サブバッファ室
72 ポンプ
74 大気連通弁
82 シリンジ

Claims (7)

  1. インクを貯めるインクタンクからチューブを経由して印字ヘッドにインクを供給し、この印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置において、
    前記インクタンクの内部を減圧する減圧手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記減圧手段は、
    前記インクタンクに連通すると共に大気に連通するサブバッファ室と、
    該サブバッファ室のうち大気に連通した部分に取り付けられた、サブバッファ室内を減圧するためのポンプとを有するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記印字ヘッドは、
    空気が溜め込まれた、内容積が変化する弾性部材を備えたものであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. インクを貯めるインクタンクからチューブを経由して印字ヘッドにインクを供給し、この印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置において、
    前記インクタンクを取り替える際に、内部が負圧になったインクタンクが装着されることを特徴とする画像形成装置。
  5. インクを貯めるインクタンクからチューブを経由して印字ヘッドにインクを供給し、この印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置において、
    その内部を負圧にする手段を備えたインクタンクを装着することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記チューブに取り付けられた、該チューブを遮断するインク供給弁と、
    前記インクタンクに連通すると共に大気に連通するサブバッファ室と、
    該サブバッファ室のうち大気に連通した部分に取り付けられた、該サブバッファ室を大気に連通させる大気連通弁とを備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記印字ヘッドは、
    空気が溜め込まれた、内容積が変化する弾性部材を備えたものであることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007268894A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタ装置およびインクカートリッジの装着方法
JP2007331383A (ja) * 2006-05-19 2007-12-27 Seiko Epson Corp インクカートリッジおよび印刷装置
JP2009006618A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Brother Ind Ltd 液滴吐出装置

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