JP4263793B2 - 折畳自転車の締結装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電車などでも運搬可能とするために車体を折畳めるようにした折畳自転車の折畳部分の締結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の折畳自転車における折畳部分は、例えばドア等に利用される蝶番機構を応用したものが一般的である。具体的には、一側を蝶番機構によって嵌合軸支させ、他端を自由端とすることで開閉自在とした一対の結合板のそれぞれの裏面側を、略中央部分で2分割した自転車のフレームパイプの夫々に一体化させて、折畳部分を構成している。そしてこの折畳部分を締結する従来の手段としては、この閉じた折畳部分の自由端をボルト等で固定して折畳部分を締結する方法がよく用いられている。
また、最近ではロックネジ付きのクイックレバーにより折畳部分の自由端を一体的に締め付けることにより折畳部分を締結する締結装置も考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の方法であれば、折畳部分の締結に利用するボルト等の部品の保管が面倒である、部品の一部でも紛失すると折畳部分の締結が行えなくなる、仮止めが出来ないので締結作業に熟練を要する、締結を確実に行うためにボルトの固定をしっかりするための力が必要である、等の問題があった。
また後者の方法であれば、これらの問題点をある程度解消出来るものの、依然として締結作用にはある程度の熟練が必要である、クイックレバーのストロークが短いと締結を確実に行えない、クイックレバーのストロークを長くするためには大きな軸支部が必要である、クイックレバーが自転車の進行方向に対し垂直方向に出っ張るので、利用者がこれに引っ掛かり怪我をしたり、衣類を破いてしまう、等の問題があった。
【0004】
さらにいずれの方法にしても、最も力のかかる折畳部分の上下部が固定されていないので自転車全体の剛性が確保できない、蝶番機構を用いた折畳部分の回転軸に大きな力がかかるので軸を大きくかつ太くする等して強度を持たせる必要がある、長期間利用すると折畳部分の回転軸が変形しスムーズな折畳ができなくなる、折畳部分の回転軸とその対面の2個所固定のため1部分に過大な負荷がかかる、等の様々な問題も有している。
【0005】
そこで本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、折畳自転車の締結を簡潔に行うことを可能とした折畳自転車の締結装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項に記載の折畳自転車の締結装置は、締付具と折畳部よりなる折畳自転車の締結装置であって、前記締付具は、少なくとも、締付軸と、前記締付軸により軸通され第1留具と、前記締付軸により軸通されて前記第1留具と対を成第2留具と、記第1留具の、前記第2留具に対向する面とは反対の面に接する押具と、前記第1留具若しくは前記第2留具を付勢するばねと、を備えてなり、前記第1留具は、前記押具が接する面及び前記第2留具に対向する面の長軸方向に溝が設けられており、前記第2留具は、前記第1留具に対向する面の長軸方向に溝が設けられており、前記押具は、前記第1留具の溝の幅よりも短い幅を短軸方向に有しており、前記折畳部は折畳む部分で2つに切断した自転車の車体構造を成すパイプの夫々に、一側を蝶番機構により開閉自在とした一対の結合板の夫々を一体化させてなるものであることを特徴とし、前記折畳部を成す、閉じた状態の結合板を前記締付具の第1留具及び第2留具で締結し、前記第1留具及び第2留具による締結を締付軸の操作により固定するようにしたことを特徴とする。
この折畳自転車の締結装置では、第1留具第2留具との、互いに対向する各面に設けられた溝は閉じた状態の結合板を挟み込んで、結合板を締付ける。締付具の押具、第1留具、第2留具、バネは、締付軸で軸通されている。押具は締付軸方向視で第1留具の、第2留具に対向する面とは反対の面に接し且つ第1留具の溝の幅よりも短い幅を短軸方向に有するので、これを第1留具の、第2留具に対向する面とは反対の面の溝に落とし込んで締付軸のストローク量を稼ぐ。バネは第1留具または第2留具を付勢して閉じた状態の結合板を仮止めの状態に保つ。
【0008】
請求項に記載の折畳自転車の締結装置は、締付具と折畳部よりなる折畳自転車の締結装置であって、前記締付具は、少なくとも、締付軸と、前記締付軸により軸通され第1留具と、前記締付軸により軸通されて前記第1留具と対を成第2留具と、前記第1留具の、前記第2留具に対向する面とは反対の面に接する押具と、からなり、前記第1留具は、前記押具が接する面略中央に凹凸突起部が、また前記第2留具に対向する面の長軸方向に凹部が、それぞれ設けられており、前記第2留具は、前記第1留具に対向する面に凹部が設けられており、前記押具は、前記第1留具の凹凸突起部と嵌合可能な凹凸部を有しており、前記折畳部は折畳む部分で2つに切断した自転車の車体構造を成すパイプの夫々に、一側を蝶番機構により開閉自在とした一対の結合板の夫々を一体化させてなるものであることを特徴とし、前記折畳部を成す、閉じた状態の結合板を前記締付具の第1留具及び第2留具で締結し、前記第1留具及び第2留具による締結を前記締付軸の操作により固定するようにしたことを特徴とする。
この折畳自転車の締結装置では、第1留具第2留具との、互いに対向する各面に設けられた凹部は閉じた状態の結合板と嵌合し、結合板が閉じた状態を固定する。締付具の押具、第1留具、第2留具は、締付軸で軸通されている。押具の凹凸部は第1留具の凹凸突起部と嵌合可能としているので、これらを嵌合させたり、嵌合を解除することで締付軸のストローク量を稼ぐ。
【0009】
また、請求項に記載のように、請求項1または請求項のいずれか1項に記載の折畳自転車の締結装置において、前記締付軸をクイックレバーとすることは好ましい実施の形態である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。尚、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
(実施の形態1)
本発明に係る折畳自転車の締結装置Lは、図1に示すように折畳部Aと締付具Bとよりなり、折畳部Aを締付具Bで締付けて折畳み部分を締結するように構成されている。まず折畳部Aについて説明すると、この折畳部Aは図2に示すように、2枚の結合板1a、1bの一端を蝶番機構2で連結し、他端を開閉自由な自由端としている。2枚の結合板1a、1bには、略中央であって2枚の結合板1a、1bの接する面3a、3bの、蝶番機構2部分と平行に、後述の締付具Bの締付軸14に応じた溝4a、4bが設けられている。そして面1a、1bの裏側は切断された自転車フレームを構成するフレームパイプP1、P2と、溶接等の方法で一体化している。また、結合板1a、1bとフレームパイプP1、P2の一体化については、予めフレームパイプP1、P2を形成する時に結合板1a、1bを一体化して形成することも考えられる。
【0012】
次に締付具Bについて説明すると、この締付具Bは図3に示すように、押具10と、第1留具11と、第2留具12と、ばね13と、これらを軸通する締付軸14と、よりなる。締付軸14の一端には、軸通する部材が抜け落ちないように係止具15がネジ止めされているが、これ以外にも、締付軸14の一端を太くする、などして部材が抜け落ちないようにすることも考えられる。
【0013】
また、ここでは締付軸14として操作のしやすさ、という観点より、この実施の形態ではクイックレバーQを用いているが、必ずしも締付軸14はクイックレバーQに限定されるものではない。
【0014】
第1留具11は直方体であって締付軸14の方向から見て平面及び底面の長軸方向に溝11a、11bが設けられている。底面の溝11bは少なくとも2枚の結合板1a、1bを閉じた時、これを安定して挟み込めるだけの幅と任意の深さを有している。またこの溝11bは断面視略コの字型でもよいが、本実施の形態のように溝11bの側壁にテーパーを設けると、閉じた状態の結合板1a、1bを挟み込みやすくなるのでよい。
【0015】
第1留具11の平面の溝11aは、少なくとも、後述する押具10を落とし込めるだけの幅を有している。この押具10は、後述するように締付軸14を操作する時のストローク量を稼ぐためのものであり、溝11aの深さは、この目的を達する任意の深さがあればよいが、本実施の形態の場合であれば、約5〜10mm程度の深さとすることが最適である。
またこの実施の形態では第1留具11の形状を直方体としたが、以上に述べた機能を備えており、また目的を達することが可能であれば、必ずしも直方体に限定されない。
【0016】
第2留具12は直方体であって締付軸14の方向から見て平面、即ち第1留具11の底面と対する面の長軸方向に溝12aが設けられている。この溝12aは少なくとも2枚の結合板1a、1bが閉じた時、これを安定して挟み込めるだけの幅と任意の深さを有している。またこの溝12aは断面視略コの字型でもよいが、本実施の形態のように溝12aの側壁にテーパーを設けると、閉じた状態の結合板1a、1bを挟み込みやすくなるのでよい。
またこの実施の形態では第2留具12の形状を直方体としたが、以上に述べた機能を備えており、また目的を達することが可能であれば、必ずしも直方体に限定するものではない。
【0017】
押具10は、長方形の板であって、その短軸方向の長さは第1留具11の溝11aの幅よりも短い。また長軸方向の長さは任意の長さでよいが、押具10を締付軸14を中心に回転させた時に第1留具11の短軸方向からはみ出さないように、第1留具11の短軸方向の長さよりも短いことが好ましい。尚、その形状は必ずしも長方形に限定されるものではない。
【0018】
ばね13は第2留具12を第1留具11の方へと付勢するために係止具15と第2留具12の間にあるが、第1留具11の溝11aに配置して第1留具11を第2留具12の方へと付勢することも考えられる。このように第1留具11の溝11aに配置した場合は、押具10を溝11aから引き出しやすくする効果も得られるが、この実施の形態では、大きいばね13を利用して、より大きな付勢力を得るために、ばね13は係止具15と第2留具12の間に配している。
【0019】
以上説明した締付具Bを用いて折畳部Aを締付ける方法について説明する。
まず、図4及び図5に示すように折畳部Aの2枚の結合板1a、1bのうち1枚の結合板、ここでは結合板1bの溝4bに、締付具の締付軸14をはめこむ。この時、結合板1bの上下にそれぞれ第1留具11、第2留具12が引っ掛けられる。これらは同時に引っ掛けられていてもよいし、どちらか一方のみでも構わない。
【0020】
次に図6に示すように締付軸14を挟み込むように2枚の結合板1a、1bを閉じる。この作業を行う時、第1留具11又は第2留具12と結合板1bの係止状態を一度解除する必要があるが、これらは締付軸14で軸止されているので、締付軸14に沿って上下させるだけでよく、この作業時にこれらの部材を紛失する心配がない。同時に、締付具Bの第1留具11の溝11aから押具10を引き上げ、押具10が再び溝11aに落ち込まないように、これを締付軸14を中心に回転させておく。押具をこのようにしておく理由については後述する。
【0021】
そして、図7に示すように、閉じた2枚の結合板1a、1bの下方を第2留具12の溝12aで挟持する。同時に2枚の結合板1a、1bの上方は第1留具11の溝11bで挟持される。この時、第2留具12の下方に配されたばね13の付勢力で折畳部Aの結合板1a、1bは第1留具11の溝11bに付勢されるので、この状態が折畳部Aを仮に締結した状態となる。つまり、この状態ではまだ完全に折畳部Aは締結されていないので、閉じた2枚の結合板1a、1bのずれが生じないように、これらの閉じ方を微調整することが容易に出来る。
【0022】
この仮止め状態の結合板1a、1bのずれ等を調整し終えると、最後に図8に示すようにクイックレバーQを操作し、全体を締付ける。この時、クイックレバーQの操作部qがフレームパイプP1、P2と並行になるように、これを回転させて、全体を完全に締付ける。このようにして締付具Bにより折畳部Aを締結するのである。尚、クイックレバーQの操作部qを回転させるのは、利用者の身体や衣類がこの部分に引っ掛からないようにするためである。
【0023】
このように締結された折畳部Aを再び開くには、上述の手順を逆に行えばよい。即ち、クイックレバーQをゆるめて、押具10を溝11aに落とし込めば、締付具Bの締付が緩くなり、結合板1a、1bは、ばねの付勢力を主とする仮止め状態となる。そして第1留具11の溝11bと第2留具12の溝12aを、接している結合板1a、1bから外し、折畳部Aから締付軸14を外し、結合板を開いて締結を解除する。
【0024】
以上の折畳自転車の締結装置Lによれば、結合板1a、1bを接してこれを締付具Bで締付けるだけで締結可能とするので、非常に操作性が高いものとなる。さらに締付具Bの締付軸14にクイックレバーQを用いるので、より締付けの操作が容易となり、かつ力も従来の締結装置に比べてさほど必要ではなくなる。そして、単にクイックレバーQを用いるだけでは、そのストローク量に自ずと限界があるので、ストローク量を稼いで確実な締付を行うためには従来公知のものに比べて大きい軸支部を有するクイックレバーQを用いなければいけないが、本発明のように溝11aと押具10を組み合わせることで、容易に必要なだけのストローク量を稼ぐことができるので、わざわざ大きな軸支部を有するクイックレバーを製作してこれを用いずとも、従来公知のクイックレバーを用いるだけで十分なストローク量を稼ぐことが出来、また確実な締結を容易に行うことが出来る。尚、溝11aと押具10を組み合わせることにより稼ぐことが出来るストローク量は溝11aの深さに等しいので、理論的にはこの溝を深くするほど多くのストローク量を稼ぐことが出来る。
【0025】
また折畳部Aを締付けるための部材は締付具Bだけでよいので、従来のようにボルトやナット、またこれらを締付ける工具、等が一切不要であり、部材の逸脱、散乱等による紛失の心配がない。
【0026】
(実施の形態2)
この第2の実施の形態では、折畳部Aの結合板1a、1bを閉じやすくするために、第1留具11と第2留具12の形状を第1の実施の形態と異なるものにしてある。
即ち、締付具Bが嵌入されていない方の結合板、図4では結合板1aを閉じる際に、第1留具11又は第2留具12を結合板1bに係止したままで結合板1aを閉じることが出来るように、図9及び図10に示すように、第1留具11及び第2留具12の結合板1a側の角部11c、12cを丸く加工してある。
【0027】
この第1留具11及び第2留具12を備えた締付具Bを用いる場合、締結の方法は第1の実施の形態で説明した通りであるが、締付軸14を結合板1bの溝4bにはめこむ時、第1留具11及び第2留具12の角部11c、12cが、折畳部Aの蝶番機構2側にくるようにセットする。このようにセットすると、結合板1aを閉じようとすると、結合板1aが第1留具11及び第2留具12の丸められた角部11c、12cの丸みに沿って、第1留具11及び第2留具12を押し広げられるので、第1の実施の形態のように、わざわざ第1留具11と第2留具12を移動させることなく、結合板1a、1bを閉じることが出来る。
【0028】
そして結合板1aを閉じると、締付具Bのバネの付勢力により、押し広げられた第1留具11と第2留具12が自動的に再び結合板1a、1bを挟持し、仮止め状態とする。
このように第1留具11と第2留具12の角部11c、12cに丸みを持たせることにより、より操作性の高い折畳自転車の締結装置Lとすることが出来る。
【0029】
(実施の形態3)
この第3の実施の形態では、締付具Bの第1留具11及び第2留具12の溝11b、12aの形状を第1の実施の形態のものと異なる形状としている。
即ち、第1の実施の形態の締付具Bの第1留具11及び第2留具12の溝11b、12aの形状は図11に示すように、深さが均一な溝となっているが、この第3の実施の形態では、図12に示すように、中央部の溝の深さが深く、両側に行くにつれて溝の深さが浅くなっている。
【0030】
このような溝の形状とすることにより、図13に示すように、結合板1a、1bと溝11b、12aの中央に空間ができ、溝11b、12aの両端では結合板1a、1bがぴったりと嵌まっている状態となる。このようにすると、折畳部Aにおいて、第1留具11及び第2留具12の中央に集中しやすい応力を、第1留具11及び第2留具12の両端に拡散することが出来るので、より寿命の長い締結装置とすることが出来る。
さらにこの第3の実施の形態において、第1留具11と第2留具12の形状を第2の実施の形態のように、角部11c、12cを丸くする事も考えられる。
【0031】
(実施の形態4)
この第4の実施の形態では、締付具Bを、先述した第1〜第3の実施の形態のものに比べて簡潔な形状としている。
即ち、第4の実施の形態による締付具Bでは、図14に示すように、第1留具11と第2留具12を付勢するばねを省略している。また、図15、図16に示すように、第1留具11の底面部と第2留具12の平面部には凹部11d、12dを設けており、この凹部11d、12dに、閉じた状態の結合板1a、1bを嵌入させて、これを固定可能としている。
【0032】
このようにしているので、まず第1〜第3の実施の形態にて示した締付具に比べ、第1留具11及び第2留具12には溝ではなく凹部11d、12dを設けたことにより、より確実に結合板1a、1bを閉じた状態で固定できる。即ち、溝であれば一旦仮止めしたはずの結合板1a、1bが、溝に沿って移動してしまう、ということが起こり得るが、この第4の実施の形態のようにすれば、一旦固定された結合板が不用意に移動することがなくなるので、より安定した締結作業が可能となって好ましい。
【0033】
また、第2留具12の凹部12dに閉じた状態の結合板1a、1bの下端を嵌め込み、それから第1留具11の凹部11dを結合板1a、1bの上端に嵌め込むようにすれば、ばねで第1留具11と第2留具12とを付勢せずとも、第1留具11の自重で第1留具11と第2留具12との位置関係を簡単に安定させられるので好ましく、また部品点数も少なくなるのでよい。
さらに、第1留具11の平面部には凹凸突起部11eを設け、この凹凸突起部11eに適応した凹凸部を有する押具10aを図17に示すように、締付軸14と一体にして設けている。
【0034】
このようにすることで、第1〜第3の実施の形態で示した締結装置よりも操作性が向上する。即ち押具10aが締付軸14と一体化することで、締付軸14を上下させるだけで押具10aと第1留具11を嵌合させたり、嵌合を解除できるので、第1から第3の実施の形態における締結装置のような、押具10を溝に落とし込んだり、溝から引き上げる、という手間のかかる作業が不要となるし、押具そのものを紛失することもなくなる。
【0035】
また押具10aと第1留具11の凹凸突起部11eの形状を図14、図17に示すような円筒状とすれば、板状と溝を組合せた第1〜第3の実施の形態の場合よりも強い負荷にも耐えられるので、好ましい。
【0036】
さらに第1留具11の凹凸突起部11eと押具10aを嵌合させる際に、押具10aのガイドとなる凹凸突起部11eには立爪11fが設けてある。つまり、この立爪11fは、押具10aが第1留具11の凹凸突起部11eにあるとき、押具10aの回転止めとして作用する。
【0037】
折畳部Aを締結する時、押具10aを持ち上げ、次いでこれを立爪11fに当たるまで回転し、押具10aが立爪11fに当たって回転が止まった位置でクイックレバーQを締める時に、クイックレバーの操作部qが自転車のパイプフレームPからはみ出さないようにしておくと、締結作業を行う毎にクイックレバーの操作部qの位置が変わってしまう、ということが無くなるのでよい。
【0038】
このように立爪11fを設けておくと、押具10aを凹凸突起部11eに嵌合させる際に押具10aを回転させても、立爪11fの部分で自動的に嵌合可能な部位で押具10aの回転が停止するので、嵌合作業をより行い易くする。
【0039】
さらにこの第4の実施の形態では、図18に示すように、結合板1aに締付具Bの締付軸14を係止する係止部1cを設けているので、図19に示すように締付具Bを結合板1aにセットする時に締付軸14を係止部1cに係止しておけば、締結作業を行う間、不意に締付軸14が移動したりせず、作業性が向上して好適である。
尚、この第4の実施の形態では、自転車を構成するフレームパイプの断面形状は楕円形となっているが、断面形状が円形のフレームパイプであっても全く構わない。
【0040】
また、以上説明した第1〜第4の実施の形態において、図20に示すように蝶番機構2の対面部分を、図示する挟持具Xやボルトとナット等の別部材でさらに締結すれば、全体をより強固な締結とでき、また応力を分散する事が可能になる。
【0041】
さらに、以上説明した第1〜第4の実施の形態において、折畳部Aは自転車のフレームパイプの略中央部1個所にだけ設けているが、折畳部Aの設ける場所と数は必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば図21に示すように、フレームパイプP以外にも、ハンドルパイプHにも設け、合計2個所で3つに折畳む自転車とすることも可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上の記載より明らかなように、本発明は次のような効果を奏する。
請求項記載に係る折畳自転車の締結装置によれば、閉じた折畳部の結合板を挟み込んだ第1留具と第2留具がバネで付勢されているので、より確実な折畳部の仮止めが可能となり、また第1留具と第2留具に溝部を形成しているので、熟練を要すること無く締結位置のずれを補正し、締結位置を決定出来るので、簡潔に操作可能となり好ましい。また第1留具と第2留具が、折畳部を、折畳部の回転軸に対して垂直方向から固定するので回転軸に過負荷がかからず、回転軸の強度確保が容易となり、また変形しにくいことより長期に渡ってスムーズな折畳を可能とするので、大変好適である。さらにはこのように固定する事で、パイプの撓みが少なくなり、フレームの剛性も確保しやすくなり、そして3個所で固定することで1つの部位にかかる負荷が小さくなるのでよい。そして締付軸自体のストローク量が短くても第1留具の、第2留具に対向する面とは反対の面に溝を設けることで締付軸方向のストローク量を稼げるので、強固な締付を実現できて、大変好適である。また自転車の横方向の出っ張りもなくなるので、使用者自身が怪我をしたり、衣類を引っ掛けたりしなくなるので、好ましいものとなる。
【0044】
請求項記載に係る折畳自転車の締結装置によれば、閉じた折畳部の結合板と第1留具と第2留具の凹部が嵌合して折畳部の仮止めを行うので、熟練を要すること無く締結作業が出来るので、簡潔に操作可能となり好ましい。また第1留具と第2留具で折畳部を回転軸に対して垂直方向から固定するので回転軸に過負荷がかからず、回転軸の強度確保が容易となり、また変形しにくいことより長期に渡ってスムーズな折畳を可能とするので、大変好適である。さらにはこのように固定する事で、パイプの撓みが少なくなり、フレームの剛性も確保しやすくなり、そして3個所で固定することで1つの部位にかかる負荷が小さくなるのでよい。そして締付軸自体のストローク量が短くても第1留具と押具に嵌合可能な凹凸部を設けることで締付軸方向のストローク量を稼げるので、強固な締付を実現できて、大変好適である。また自転車の横方向の出っ張りもなくなるので、使用者自身が怪我をしたり、衣類を引っ掛けたりしなくなるので、好ましいものとなる。
【0045】
また、請求項に係る折畳自転車の締結装置によれば、締付軸としてクイックレバーを用いるので、締付をより簡潔に、かつ操作する時にも大きな力は必要でなくなるので、大変操作性に富んだ折畳自転車の締付装置と出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る折畳自転車の締結装置を備えた自転車の概略側面図である。
【図2】折畳部の斜視図である。
【図3】締付具の分解斜視図である。
【図4】結合板の溝に締付軸を嵌め込んだ状態を示す斜視図である。
【図5】結合板の溝に締付軸を嵌め込んだ状態を示す側面図である。
【図6】締付軸を嵌め込んだ折畳部を閉じた状態を示す側面図である。
【図7】閉じた折畳部を締付具で挟持した状態を示す側面図である。
【図8】閉じた折畳部を締付具で締付けた状態を示す側面図である。
【図9】第1留具及び第2留具の角部を丸めた締付具を示す分解斜視図である。
【図10】第1留具及び第2留具の角部を丸めた締付具を折畳部に嵌め込んだ状態を示す斜視図である。
【図11】第1留具及び第2留具の溝の深さが均一である締付具を示す部分断面図である。
【図12】第1留具及び第2留具の溝の深さを変形させた締付具を示す部分断面図である。
【図13】第3の実施の形態に係る締付具を用いて折畳部を締め付けた状態を示す図である。
【図14】第4の実施の形態に係る締付具の分解斜視図である。
【図15】(a)第4の実施の形態に係る第1留具の上方斜視図である。(b)第4の実施の形態に係る第1留具の下方斜視図である。
【図16】(a)第4の実施の形態に係る第2留具の上方斜視図である。(b)第4の実施の形態に係る第2留具の下方斜視図である。
【図17】第4の実施の形態に係る締付軸の斜視図である。
【図18】第4の実施の形態に係る結合板の斜視図である。
【図19】第4の実施の形態に係る折畳部と締付具の関係を示した分解斜視図である。
【図20】折畳部を締付具と挟持具で締結した状態を示す図である。
【図21】フレームパイプとハンドルパイプに設けた折畳部を締付具で締結した状態の自転車を示す概略側面図である。
【符号の説明】
L 締結装置
A 折畳部
B 締付具
1a、1b 結合板
1c 係止部
2 蝶番機構
3a、3b 面
4a、4b 溝
P1、P2 フレームパイプ
10 押具
11 第1留具
11a、11b 第1留具の溝
11c 第1留具の角部
11d 凹部
11e 凹凸突起部
11f 立爪
12 第2留具
12a 第2留具の溝
12c 第2留具の角部
12d 凹部
13 ばね
14 締付軸
15 係止具
Q クイックレバー
q クイックレバーの操作部
X 挟持具
H ハンドルパイプ

Claims (3)

  1. 締付具と折畳部よりなる折畳自転車の締結装置であって、
    前記締付具は、少なくとも、
    締付軸と、
    前記締付軸により軸通され第1留具と、
    前記締付軸により軸通されて前記第1留具と対を成第2留具と、
    記第1留具の、前記第2留具に対向する面とは反対の面に接する押具と、
    前記第1留具若しくは前記第2留具を付勢するばねと、
    を備えてなり、
    前記第1留具は、前記押具が接する面及び前記第2留具に対向する面の長軸方向に溝が設けられており、
    前記第2留具は、前記第1留具に対向する面の長軸方向に溝が設けられており、
    前記押具は、前記第1留具の溝の幅よりも短い幅を短軸方向に有しており、
    前記折畳部は
    折畳む部分で2つに切断した自転車の車体構造を成すパイプの夫々に、一側を蝶番機構により開閉自在とした一対の結合板の夫々を一体化させてなるものであることを特徴とし、
    前記折畳部を成す、閉じた状態の結合板を前記締付具の第1留具及び第2留具で締結し、前記第1留具及び第2留具による締結を締付軸の操作により固定するようにした、
    折畳自転車の締結装置。
  2. 締付具と折畳部よりなる折畳自転車の締結装置であって、
    前記締付具は、少なくとも、
    締付軸と、
    前記締付軸により軸通され第1留具と、
    前記締付軸により軸通されて前記第1留具と対を成第2留具と、
    前記第1留具の、前記第2留具に対向する面とは反対の面に接する押具と、
    からなり、
    前記第1留具は、前記押具が接する面略中央に凹凸突起部が、また前記第2留具に対向する面の長軸方向に凹部が、それぞれ設けられており、
    前記第2留具は、前記第1留具に対向する面に凹部が設けられており、
    前記押具は、前記第1留具の凹凸突起部と嵌合可能な凹凸部を有しており、
    前記折畳部は
    折畳む部分で2つに切断した自転車の車体構造を成すパイプの夫々に、一側を蝶番機構により開閉自在とした一対の結合板の夫々を一体化させてなるものであることを特徴とし、
    前記折畳部を成す、閉じた状態の結合板を前記締付具の第1留具及び第2留具で締結し、前記第1留具及び第2留具による締結を前記締付軸の操作により固定するようにした、
    折畳自転車の締結装置。
  3. 請求項1または請求項のいずれか1項に記載の折畳自転車の締結装置において、
    前記締付軸をクイックレバーとすることを特徴とする、
    折畳自転車の締結装置。
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