JP4263388B2 - インクジェット被記録材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット被記録材に関するものであり、更に詳しくは、インク受理層の塗層強度が高く、インクジェット記録装置での連続給紙性に優れたインクジェット被記録材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方式は、種々の作動原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙等の被記録材に付着させ、画像や文字等を記録する方式である。インクジェット記録に用いるインクジェット記録装置は、記録パターンの融通性が大きく、高速印字性や低騒音性に優れ、現像及び定着が不要等の特長があり、複雑な画像を正確・迅速に形成できるばかりでなく、特にコンピューターにより作成した文字や各種図形等の画像情報のハードコピー作成装置として、近年急速に普及している。また、複数個のインクノズルを使用して、多色記録を行うことも容易である。多色インクジェット記録方式により形成されるカラー画像は、もはや製版方式による多色印刷やカラー写真方式による印画に比較して遜色のない記録を得ることが可能であり、更に作成部数が少ない用途に於ては、印刷方式や写真方式より経済的に有利である点で広く応用されつつある。
【0003】
また、用途の多様化に伴い、大判のポスターやPOPアート、製図用途に使用されるようにもなってきている。これらの用途では、インクジェットの高鮮鋭性を生かせ、色彩性も優れていることから良好な画像を得ることが可能であり、宣伝効果が大きいものとなる。これらへの適応はパーソナルコンピューターレベルで、鮮鋭性や色彩性といった画像再現性や色再現性に優れた画像を簡単に得ることが可能であるためインクジェット被記録材を多様化する理由にもなっている。
【0004】
このようなインクジェット記録装置は、最近のハードコピー枚数の増加に伴い、更なる高速化が不可欠になってきている。インクジェット記録装置の高速化はインク噴射速度の向上、インクノズルの並列化や大サイズ化、インクノズル移動速度の向上、インクジェット被記録材のインク吸収速度の向上等により実現されてきている。このインクジェット記録装置の高速化により、インクジェット被記録材の搬送速度が上昇したため、それに対応する搬送性に優れたインクジェット被記録材が必要になってきた。
【0005】
このようなインクジェット被記録材の搬送性に影響する特性として、インクジェット被記録材の塗層強度がある。インクジェット記録装置において、インクジェット被記録材の搬送は、主としてピックアップロール被覆弾性体(給紙ローラー)によって行われる。インクジェット被記録材の塗層強度が弱いとインク受理層が支持体から剥離し、インクジェット記録装置で搬送される際に給紙ローラーにインク受理層の粉が付着してしまう。給紙ローラーに付着するインク受理層の粉が多くなってくるとインクジェット被記録材と給紙ローラーとの摩擦係数が低下し、連続給紙を行うと給紙不良や排紙不良が発生する。
【0006】
インク受理層の塗層強度を高める提案が従来から数多くされてきている。インク受理層に樹脂等をオーバーコートする方法やインク受理層中の親水性バインダーを硬化する方法は、インク受理層のインク吸収性が低下し、印字境界部における滲みを起こす。特開平5−221115号公報には、インク受理層にデンプン粒子を添加したインクジェット被記録材が開示されているが、インク受理層自体の強度は高まるが、インクのにじみ及び他紙への転写という点では不充分である。また、これらはインク受理層の塗層強度が高くなることは記載されている。
【0007】
特開平6−278357号公報にはコロイダルシリカを用いる方法が開示されているが、連続給紙を行なった場合、初期の搬送性は良好であるが、搬送枚数が多くなるにしたがってインクジェット被記録材と給紙ローラーとの摩擦係数が低下する傾向が見られ、給紙不良や排紙不良が発生するようになる。
【0008】
特開平61−154989号公報には、インク受理層にヒドラジン系化合物を含有することにより耐光性が改良されることが記載されている。
【0009】
特開昭59−155089号公報には、インク受理層に二価以上の水溶性金属塩を含有することにより耐光性が改良されることが記載されている。
【0010】
特開平1−301359号公報には、有機スルホン酸塩、有機硫酸スルホン酸塩、モノカルボン酸塩を含有することことにより耐光性が改良されることが、特開2000−203153号公報には、インク受理層にホウ化水素酸塩及びp−トルエンスルホン酸塩を含有することにより耐光性が改良されることが記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、インク受理層の塗層強度が高く、インクジェット記録装置での連続給紙性に優れたインクジェット被記録材を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、インクジェット記録装置での連続給紙性に優れたインクジェット記録材を提供するために塗装強度を高める方法に関して鋭意検討を重ねた。その結果、支持体上にインク受理層が設けられてなるインクジェット被記録媒体において、インク受理層にヒドラジン誘導体と水溶性多価金属塩を含有し、かつ該水溶性多価金属塩がフェノールスルホン酸カルシウム、フェノールスルホン酸亜鉛、スルホサリチル酸亜鉛から選ばれることで上記課題が解決された。
【0013】
支持体は酸性紙であることが好ましい様態である。
【0014】
インク受理層に用いられる顔料が非晶質シリカからなることが好ましい様態である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のインクジェット被記録材について、詳細に説明する。
【0016】
本発明に用いられるヒドラジン誘導体は、好ましくは下記化1で表される。
【0017】
【化1】
【0018】
化1中、R1〜R4は独立して水素原子、置換もしくは未置換の脂肪族基、芳香族基、複素環基、カルボニル基、スルホニル基、スルホキシ基、ホスホリル基、イミノメチレン基等が好ましい。これらは連結して環を形成してもよく、またポリマーになっていてもよい。
【0019】
上記の置換基としては、例えばアルキル基、アリール基、複素環基、アルコキシ基、アミノ基、ヒドラジノ基、カルボニル基、カルバモイル基等が挙げられ、これらの置換基はさらに別の置換基を有しても良い。
【0020】
R1〜R4の少なくとも1つに置換もしくは未置換のカルボニル基またはスルホニル基を有するヒドラジン誘導体が特に好ましい。本発明に用いられるヒドラジン誘導体としては以下の化合物が例示される。
【0021】
【化2】
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】
本発明に用いられるヒドラジン誘導体のインク受理層中における含有量は0.1〜50ミリモル/m2が好ましく、更に好ましくは0.2〜20ミリモル/m2である。50ミリモル/m2を越えるとインク受容層の色相が変わったり、画像の色相バランスが異なってくる。
【0026】
本発明に用いられる水溶性多価金属化合物としては、カルシウム、バリウム、マンガン、銅、コバルト、ニッケル、アルミニウム、鉄、亜鉛、ジルコニウム、クロム、マグネシウム、タングステン、モリブデンから選ばれる金属の水溶性塩が挙げられる。具体的には例えば、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、ギ酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸ナトリウム、硫酸バリウム、リン酸バリウム、塩化マンガン、酢酸マンガン、ギ酸マンガン二水和物、硫酸マンガンアンモニウム六水和物、塩化第二銅、塩化アンモニウム銅(II)二水和物、硫酸銅、塩化コバルト、チオシアン酸コバルト、硫酸コバルト、硫酸ニッケル六水和物、塩化ニッケル六水和物、酢酸ニッケル四水和物、硫酸ニッケルアンモニウム六水和物、アミド硫酸ニッケル四水和物、硫酸アルミニウム、亜硫酸アルミニウム、チオ硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム九水和物、塩化アルミニウム六水和物、臭化第一鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫化第一鉄、硫酸第二鉄、臭化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛六水和物、硫酸亜鉛、サリチル酸亜鉛、酢酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、塩化酸化ジルコニウム八水和物、ヒドロキシ塩化ジルコニウム、酢酸クロム、硫酸クロム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム六水和物、クエン酸マグネシウム九水和物、りんタングステン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムタングステン、12タングストりん酸n水和物、12タングストけい酸26水和物、塩化モリブデン、12モリブドりん酸n水和物等が挙げられる。
【0027】
本発明に用いられる水溶性多価金属塩は、有機酸多価金属塩がより好ましい。有機酸多価金属塩の中でも、有機スルホン酸金属塩、有機硫酸エステル金属塩が好ましく、例えば、ベンゼンスルホン酸金属塩、ナフタリンスルホン酸金属塩等が知られており、これらに有する置換基としては、アルキル基、アルケニル基、ヒドロキシル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、アミノ基、オキシアミノ基、ヒドラジノ基、ハロゲン基、アルデヒド基、ケトン基、カルボキシル基が挙げられる。また、二種類以上の異なった置換基を有しても構わない。この中で好ましいのは、トルエンスルホン酸カルシウム、トルエンスルホン酸亜鉛、フェノールスルホン酸カルシウム、フェノールスルホン酸亜鉛、スルホサリチル酸亜鉛である。
【0028】
本発明に用いられる水溶性多価金属塩とは、20℃の水に1質量%以上溶解することを意味する。本発明で用いられる水溶性多価金属塩のインク受理層中における含有量は0.1〜50ミリモル/m2が好ましく、更に好ましくは0.2〜20ミリモル/m2である。50ミリモル/m2を越えるとインク受理層の色相が変わったり、画像の色相バランスが異なってくる。
【0029】
本発明に用いられるヒドラジン誘導体と水溶性多価金属塩との両方がインク受理層中に存在すると塗層強度が高まる。理由は定かではないが、ヒドラジン誘導体の水素原子と金属塩の金属イオンとの間に相互作用があるためではないかと考える。
【0030】
本発明でいう支持体とは、パルプと填料を主成分として含有する紙である。天然パルプとしては、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMC、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプや半化学パルプ、DIP等の古紙パルプ等が挙げられ、更に、ケナフ、バカス、コットン等の非木材パルプも使用できる他、合成パルプも挙げられる。これらは1種もしくは、2種類以上混合して用いることができる。
【0031】
本発明でいう支持体としては、好ましくは、天然パルプを主成分とする酸性原紙、または、中性原紙上に硫酸バンド液等のタブサイズプレス、シムサイザー、エアーナイフコーター、ブレードコーター、ゲートロールコーター、バーコーター、ロッドコーター、ロールコーター、ビルブレードコーター、ショートドエルブレードコーターなどにて塗工した擬似酸性原紙であり、この中で特に好ましくは酸性原紙である。
【0032】
インクジェット被記録材の支持体として、天然パルプを主成分とし、内填料に重質炭酸カルシウムや軽質炭酸カルシウムなどを混入した、いわゆる中性紙を用いた場合には、経時でインク受容層の表面pHはアルカリ領域に移行していく。これは、該填料が固体アルカリであって、インク受容層をも含めたインクジェット被記録材全体のpHを左右してしまうためである。インク受容層は酸性つまりpHが3〜6.5が好ましく、表面pHが6.5を越える場合には画像の保存性が低下する。本発明において支持体として酸性原紙を用いると、塗層強度が高く、連続給紙性に優れているだけでなく、画像の保存性が良好なインクジェット被記録材が得られる。
【0033】
本発明において、インク受理層の表面pHはJ.TAPPI紙パルプ試験方法No.6に記載の方法に従って、pH指示薬を試験片表面に1滴滴下し、抽出液の色を標準変色表またはpH標準変色液と比較してpHを決定する一滴抽出法で測定する。
【0034】
本発明に用いられる支持体には、一般に製紙で用いられている従来公知の填料の他、必要に応じてバインダー(水溶性高分子)、内添サイズ剤、紙力増強剤、蛍光増白剤、歩留まり向上剤及び染料、顔料などの着色剤等の各種添加剤を一種類以上を混合しても良い。
【0035】
本発明の支持体に内添着色剤を用いる場合は、直接染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素等に代表される水溶性染料、黄色赤色橙色系などの有色無機顔料、有色有機顔料、アゾ系有機顔料等の顔料が用いられ、特に黄色系の染顔料が好ましい。
【0036】
本発明でいうインク受理層は、市販のインクジェット記録装置(インクジェットプリンター、インクジェットプロッター及びインクジェットプルーファー等)に使用される染料や顔料を含むインクに対して、吸収性、画像再現性及び色彩等の特性を満足する顔料及びバインダー(水溶性高分子)を主体成分とする組成物からなる。更に、染料インクを併用するインクジェット記録方式に適用する場合には上記の他、カチオン性化合物を含有することが好ましい。また、その他の添加剤として、顔料分散剤、増粘剤、レベリング剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、界面活性剤、消泡剤、抑泡剤、発泡剤、浸透剤、離型剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤及びpH調節剤等の各種添加剤を適宜組合わせて添加しても良い。
【0037】
本発明のインク受理層に使用する顔料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、チサンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリスチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂の有機顔料等の白色顔料を一種類以上用いることができる。中でも、多孔性無機顔料が好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、多孔性炭酸マグネシウム、多孔性アルミナ等が挙げられ、特に細孔容量の大きい多孔性合成非晶質シリカが好ましい。通常これら顔料の平均粒子径は0.1〜20μmの範囲が好ましい。本発明において非晶質シリカを用いると、塗層強度が高く、連続給紙性に優れ、画像の保存性が良好だけでなく、高いインク吸収性が得られる。
【0038】
本発明のインク受理層に使用するバインダー(水溶性高分子)としては、例えば、天然高分子物質として、馬鈴薯澱粉、甘藷澱粉、小麦澱粉、タピオカ澱粉、及びコーンスターチ等の澱粉類、ラミナラン、海藻マンナン、ふのり、アイリッシュモス、寒天、及びアルギン酸塩等の藻類から得られるもの、とろろあおい、やまいも、マンナン、クインスシード、ペクチン、トラガントガム、カラヤガム、キサンチンガム、グアーガム、ローカストビーンガム、タマリンドシードガム、アラビアガム、キャロブガム、及びベンゾインガム等の植物性粘質物、デキストラン、グルカン、キサンタンガム、及びレバン等のホモ多糖類、並びにサクシノグルカン、プルラン、カードラン、及びザンタンガム等のヘテロ糖類等の微生物粘質物、にかわ、ゼラチン、カゼイン、及びコラーゲン等のタンパク質等が挙げられる。
【0039】
また、半天然物(半合成品)としては、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ビスコース、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート等の繊維素誘導体、カルボキシメチルグアーガム、ヒドロキシプロピルグアーガム、及びヒドロキシエチルグアーガム等の変性ガム、並びに前記天然高分子物質の加工或いは誘導体が挙げられる。
【0040】
半合成品である加工澱粉としては、白色デキストリン、黄色デキストリン、及びブリディシュガム等の培焼澱粉、酵素デキストリン及びシャーディンガーデキストリン等の酵素変性デキストリン、可溶化澱粉等の酸分解澱粉、ジアルデヒドスターチ等の酸化澱粉、変性及び無変性アルファー化澱粉等のアルファー化澱粉、リン酸澱粉、脂肪酸澱粉、硫酸澱粉、硝酸澱粉、キサントゲン酸澱粉、及びカルバミン酸澱粉等のエステル化澱粉、ヒドロキシアルキル澱粉、カルボキシアルキル澱粉、スルホアルキル澱粉、シアノエチル澱粉、アリル澱粉、ベンジル澱粉、カルバミルエチル澱粉、及びジアルキルアミノ澱粉等のエーテル化澱粉、メチロール架橋澱粉、ヒドロキシアルキル架橋澱粉、リン酸架橋澱粉、及びジカルボン酸架橋澱粉等の架橋澱粉、澱粉ポリアクリルアミド共重合体、澱粉ポリアクリロニトリル共重合体、カチオン性澱粉ポリアクリル酸エステル共重合体、カチオン性澱粉ビニルポリマ共重合体、澱粉スチレンマレイン酸共重合体、及び澱粉ポリエチレンオキサイド共重合体等の澱粉グラフト共重合体等が挙げられる。
【0041】
合成品としては、ポリビニルアルコール、シリル変性ポリビニルアルコール、部分アセタール化ポリビニルアルコール、アリル変性ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル、及びポリビニルイソブチルエーテル等の変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸エステル部分けん化物、ポリメタクリル酸塩、及びポリアクリルアマイド等のポリアクリル酸誘導体及びポリメタクリル酸誘導体、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン酢酸ビニル共重合物、スチレンブタジエン共重合体(SBR)、ニトリルブタジエン共重合体(NBR)、スチレンアクリル酸エステル共重合体、スチレンマレイン酸共重合体、スチレンクロトン酸共重合体、及び塩化ビニル含有共重合体等が挙げられる。以上のバインダー(水溶性高分子)は単独または二種以上を組合わせて用いても良い。
【0042】
本発明のインク受理層に使用するカチオン性化合物としては、水溶性インク染料分である水溶性直接染料や水溶性酸性染料中のスルホン酸基、カルボキシル基、アミン基等と不溶な塩を形成する2級アミン、3級アミノ或いは4級アンモニウム塩を含有する化合物が挙げられる。カチオン性化合物は単独または二種以上を組合わせて用いても良い。
【0043】
本発明のインク受理層の層構成は、支持体上に単層であっても積層であっても良い。積層構成の場合、全層が同じ配合の層であってもよいし、他の成分で構成される層との積層構成であっても良い。積層の場合、ヒドラジン誘導体と水溶性多価金属塩は、いずれかの層にあっても良いし、二層以上に含まれても良いが、インクジェット記録装置の連続給紙性から最表層であることが好ましい。
【0044】
本発明のインク受理層の塗設量としては、1〜40g/m2の範囲であることが好ましい。塗設量が1g/m2未満ではインク受理層によるインク吸収性が充分ではないため、吸収ムラ等が発生し、インクジェット性能に悪影響が生じる。また、40g/m2を越えるとインク受理層と支持体の間の接着強度が低下する。
【0045】
本発明に係わる支持体にインク受理層の塗工及び含浸する方法としては、スライドポッパーコーティング方式、カーテンコーティング方法、エクストルージョンコーティング方式、エアーナイフコーティング方式、ブレードコーティング方式、ロールコーティング方式、ロッドバーコーティング方式、及びグラビアコーティング方式、サイズプレスコーティング方式、スプレーコーティング方式等が挙げられる。これらコーティング方式は、オンマシーン或いはオフマシンで行うことができる。また、塗工又は含浸後にはカレンダーを用いて仕上げても良い。カレンダーの方法としては、マシンカレンダー方式、TGカレンダー方式、スーパーカレンダー方式、ソフトカレンダー方式、エンボスカレンダー方式等が挙げられる。
【0046】
本発明のインクジェット被記録材の厚さは、50〜300μm程度が好ましい。300μmを越えると剛性が高くなり該被記録材の柔軟性が欠如するので、インクジェット記録装置内での搬送性が低下することになる。また、50μm未満になると印字特性(コックリング、インク吸収性等)に悪影響を与えることと、インクジェット被記録材の剛性が低くなることからインクジェット記録装置内での搬送性が低下する。
【0047】
本発明でいうインクとは、下記の着色剤、溶媒、その他の添加剤からなる記録液体である。
【0048】
該インクの着色剤としては、直接染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素などに代表される水溶性染料等の染料、カーボンブラックなどの有色無機顔料、フタロシアニン系有機顔料、アゾ系有機顔料等の顔料が挙げられる。
【0049】
該インクの溶媒としては、水及び水溶性の各種有機溶剤である。例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトンアルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ポリエチレングリコール、ポリオウロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1、2、6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個のアルキレングルコール類、グリセリン、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類等が挙げられる。これら多くの水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテルが好ましい。その他添加剤としては、例えば、pH調整剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、湿潤剤、界面活性剤、及び防錆剤等が挙げられる。
【0050】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、これらの実施例に限定されるものではない。また、実施例において示す部及び%は、特に明示しない限り質量部及び質量%を示す。
【0051】
<支持体Aの作製>
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP、濾水度370mlcsf)80部と針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP、濾水度400mlcsf)20部、タルク13部、硫酸バンド3部、市販ロジンサイズ剤0.2部、カチオン澱粉0.3部からなるスラリーから、長網抄紙機にて坪量100g/m2の原紙を抄造し、抄造時にサイズプレス装置で酸化澱粉を固形分で2g/m2付着させて酸性原紙の支持体Aを製造した。この原紙の紙面pHは4.6であった。
【0052】
<支持体Bの作製>
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP、濾水度370mlcsf)80部と針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP、濾水度400mlcsf)20部、重質炭酸カルシウム13部、カチオン澱粉1部、アルキルケテンダイマーサイズ剤0.08部及びポリアルキレンポリアミンエピクロルヒドリン樹脂0.4部からなるスラリーから、長網抄紙機にて坪量100g/m2の原紙を抄造し、抄造時にサイズプレス装置で酸化澱粉を固形分で2g/m2付着させて中性原紙の支持体Bを製造した。この原紙の紙面pHは7.8であった。
【0053】
<インク受理層塗工液A>
インク受理層の顔料として非晶質シリカ微粒子(ミズカシルP78A:二次粒子径3.3μ:水澤化学社製)100部、ポリビニルアルコール(R1130:クラレ社製)20部、カチオン性染料定着剤(スミレッズレジン1001:住友化学社製)20部を混合し、インク受理層塗工液Aとした。
【0054】
<インク受理層塗工液B>
一次粒子径10〜20nmのコロイダルシリカ(スノーテックスO、日産化学社製)20部、非晶質シリカ微粒子(ミズカシルP78A:二次粒子径3.3μ:水澤化学社製)100部、ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)20部、カチオン性染料定着剤(スミレッズレジン1001:住友化学社製)20部を混合し、インク受理層塗工液Bとした。
【0055】
<インク受理層塗工液C>
インク受理層塗工液Aにヒドラジン誘導体(3)を0.5ミリモル/m2になるように適量混合し、インク受理層塗工液Cとした。
【0056】
<インク受理層塗工液D>
インク受理層塗工液Aに塩基性ポリ水酸化アルミニウム(ピュラケムWT:理研グリーン株製)を0.5ミリモル/m2になるように適量混合し、インク受理層塗工液Dとした。
【0057】
<インク受理層塗工液E>
インク受理層塗工液Aにヒドラジン誘導体(3)を0.5ミリモル/m2、塩基基性ポリ水酸化アルミニウム(ピュラケムWT:理研グリーン株製)を0.5ミリモル/m2になるように適量混合し、インク受理層塗工液Eとした。
【0058】
<インク受理層塗工液F>
インク受理層塗工液Eのヒドラジン誘導体(3)を40ミリモル/m2になるように代えてインク受理層塗工液Fとした。
【0059】
<インク受理層塗工液G>
インク受理層塗工液Eの塩基基性ポリ水酸化アルミニウム(ピュラケムWT:理研グリーン株製)を40ミリモル/m2になるように代えてインク受理層塗工液Gとした。
【0060】
<インク受理層塗工液H>
インク受理層の顔料として非晶質シリカ微粒子(ミズカシルP50:二次粒子径9.5μ:水澤化学社製)100部、ポリビニルアルコール(R1130:クラレ社製)20部、カチオン性染料定着剤(スミレッズレジン1001:住友化学社製)20部、ヒドラジン誘導体(16)を0.5ミリモル/m2、p−フェノールスルホン酸亜鉛(キシダ化学社製)を0.5ミリモル/m2になるように適量混合し、インク受理層塗工液Hとした。
【0061】
<インク受理層塗工液I>
インク受理層の顔料として非晶質シリカ微粒子(ファインシルX60:二次粒子径6.2μ:トクヤマ社製)100部、ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)25部、カチオン性染料定着剤(スミレッズレジン1001:住友化学社製)20部、ヒドラジン誘導体(29)を0.5ミリモル/m2、5−スルホサリチル酸亜鉛(関東化学社製)を0.5ミリモル/m2になるように適量混合し、インク受理層塗工液Iとした。
【0062】
実施例1〜3、参考例1〜3及び比較例1〜4
支持体上に表1記載のインク受理層をバーコーターにより乾燥塗工量15g/m2になるように塗工乾燥し、実施例1〜3、参考例1〜3及び比較例1〜4を得た。
【0063】
以上、実施例及び比較例で作製したインクジェット被記録材について、下記の評価方法により評価し、その結果を表1に示す。
【0064】
(1)塗層強度
(1−1)インクジェット被記録材のインク受理層側表面と給紙ローラーとの100枚目の静摩擦係数の測定
ASTM D−1894−63準拠の摩擦係数測定装置(AB−401、テスター産業製)を使用して、23℃50%RHの環境下で、JIS P8147に準じてインクジェット被記録材のインク受理層側表面と給紙ローラーとの静摩擦係数を求めた。インクジェット被記録材としてはA4サイズのシードを使用し、弾性体シートとしては、エプソン社製インクジェットプリンター(PM750C)の給紙ローラーをシート状に加工したものを使用して、インクジェット被記録材側を1000mm/分の速度で移動させて、100枚目の静摩擦力(mN)を測定した。静摩擦係数は次式により求めた。
静摩擦係数=静摩擦力(mN)÷おもり垂直荷重(g)×9.8
静摩擦係数値が2を越えていれば連続給紙性が得られると判断した。
【0065】
(1−2)粉落ち
上記(1−1)の測定を行った後、給紙ローラーに付いたインク受理層の粉を目視で判断した。
○:ほとんど粉が認められない。
△:やや粉が認められる。
×:明らかに粉の付着が認められる。
連続給紙性に問題ない粉落ちは、○及び△の評価である。
【0066】
(2)画像色相
エプソン社製インクジェットプリンター(PM750C)によりBK,Y,M,Cのベタ印刷を行い、比較例1を基準(○)として、色目の違いを目視で判断した。
○:ほとんど色目の違いが認められない。
△:やや色目の違いが認められる。
×:明らかに色目の違いが認められる。
色目の違いが実用上問題ないのは、○及び△の評価である。
【0067】
(3)画像保存性の評価
画像保存性の評価として耐光性の評価を行った。上記(2)と同様にベタ印刷行い、アトラス社製サンテストCPS光退色試験機にて600W/m2で30時間照射した後、印字部の濃度を測定し、画像残存率(照射後濃度/照射前の濃度)を求め、最も残存率が低いものを示した。80%以上が実用上問題ないレベルである。
【0068】
【表1】
【0069】
以上、表1から明らかな様に、ヒドラジン誘導体とベンゼンスルホン酸金属塩を含有する実施例1〜3では、塗層強度が高く、100枚目の静摩擦係数が高い。また、画像色相及び画像保存性に優れている。これに対して、ヒドラジン誘導体及び/または水溶性多価金属塩を含まない比較例では、塗層強度が十分ではなく、100枚目の静摩擦係数が低いことがわかる。
【0070】
【発明の効果】
本発明のインクジェット被記録材を用いれば、インク受理層の塗層強度が高く、インクジェット記録装置での連続給紙性に優れたインクジェット被記録材を提供することが可能になった。
Claims (3)
- 支持体上にインク受理層が設けられてなるインクジェット被記録材において、該インク受理層にヒドラジン誘導体と水溶性多価金属塩を含有し、かつ該水溶性多価金属塩がフェノールスルホン酸カルシウム、フェノールスルホン酸亜鉛、スルホサリチル酸亜鉛から選ばれることを特徴とするインクジェット被記録材。
- 該支持体が酸性紙であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット被記録材。
- 該インク受理層に用いられる顔料が非晶質シリカからなることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット被記録材。
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