JP4261316B2 - オーディオ回路 - Google Patents

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Description

本発明はオーディオ回路に関し、更に詳しくはスピーカに供給するパワーアンプの出力を制御するようにしたオーディオ回路に関する。
オーディオ回路は、オーディオ信号を所定の振幅まで増幅し、パワーアンプに入力して、該パワーアンプでスピーカを駆動するものである。この種のオーディオ回路は各種の構成のものが使用されている。例えば、パワーアンプとしてDクラスのパワーアンプを使用し、ローパスフィルタを通して出力とするものにおいて、ローパスフィルタの出力とアンプの出力との差分を前記アンプの入力にフィードバックしてDクラスアンプの歪みの低減を行なうようにした技術がある(例えば特許文献1参照)。
また、オーディオアンプの保護回路としては、電源ラインにヒューズを挿入するものや、電流に過電流垂下特性を持たせるようにしたものがある。
図6は従来のオーディオ回路の構成例を示すブロック図である。図において、1は直流安定化電源、2は該直流安定化電源1の出力ラインに設けられた高周波ノイズ除去用のローパスフィルタ(A)、3は該ローパスフィルタ2からの電源パワーを供給され、オーディオ信号を電力増幅する電力アンプである。近年は、電力アンプとしてディジタルアンプを用いたものが増えてきている。4は電力アンプ3の出力を受けてノイズを除去するローパスフィルタ(B)である。
5は電力アンプ3から駆動され、音声を出力するスピーカである。Rsは電力供給ラインに直列に接続された電流検出抵抗、D1は電流検出抵抗Rsで検出された電圧信号のピーク値を検出するピーク検出用ダイオードである。6は該ピーク検出用ダイオードD1で整流された信号を基準電圧Vrefと比較する比較器である。
C1は検出電圧ラインに接続されたコンデンサ、R1は同じく検出電圧ラインに接続された抵抗である。コンデンサC1と抵抗R1とで構成される回路は充放電回路を構成しており、ピーク検出信号を保持し、リセットするものである。比較器6の出力は、電力アンプ3及び直流安定化電源1に制御信号として供給される。Rはスピーカ5の有する抵抗である。このように構成された回路の動作を説明すれば、以下の通りである。
電力アンプ用の電源として機能する直流安定化電源1の出力は、続くローパスフィルタ2で高周波ノイズが除去された後、電力アンプ3に供給される。この電力アンプ3には、オーディオ信号が入力される。電力アンプ3で電力増幅されたオーディオ信号は、続くローパスフィルタで高周波ノイズが除去された後、スピーカ5を駆動する。この結果、スピーカ5からは音楽が再生される。
一方、電力アンプに供給したリターン電流信号i1は、電流検出抵抗Rsを介して直流安定化電源1に戻る。この時、電流検出用抵抗Rsを流れることにより、Rs・i1の電圧に変換される。この電圧信号は、ピーク検出用ダイオードD1でピークが検出され、比較器6で基準電圧Vrefと比較される。
ここで、スピーカ5に流れる電流が定格値よりも大きくなったら、比較器6がそのことを検出し、直流安定化電源1の出力を小さくするか、又は電力アンプ3の出力を抑制する等の制御を行なう。このようにすることにより、過大な電流がスピーカ5に流れることを防止している。
従来は、直流安定化電源1から電力アンプ3に供給する直流電圧値を定格電力に相当する電圧値より高い電圧値を供給して、電流のピーク値のクリップ値を定格電力以上にして、電流のピーク値を検出し、保護回路として機能させていた。例えば、直流安定化電源1からの直流電圧を定格V1より高い電圧値(1+α)V1を供給している。
ここで、定格電力をPoとして、比較器6の比較電圧(基準電圧)Vrefを
Po・Rs/((1+α)・V1)<Vref<(1+α)Po・Rs/V1
に設定することにより、定格電力以上の時、過電流を検出することができる。
図7は図6に示す回路の帰還電流(リターン電流)i1の電流波形を示す図である。縦軸は電流値、横軸は時間tである。ローパスフィルタ4から出力されるオーディオ信号をeo、スピーカ5のインピーダンスを純抵抗R、流れる電流をioとする。スピーカ5の入力オーディオ信号をeo=Esinωt、スピーカ5を流れる電流をioとすれば、電力Poは次式のようになる。
Po=eo・io=(E2・sin2ωt/R)=E2(1−cos2ωt)/2R
これから図に示す電流i1の波形はPo/(1+α)V1より
i1=E2(1−cos2ωt)/(2R(1+α)・V1)
で表わされる。図において、ラインL1は電流クリップ値で
(1+α)・Po/V1
で表わされる。ラインL2は出力電力Po時のピーク電流値であり
Po/((1+α)・V1)
で表わされる。
図6に示す回路では、無歪み出力電力を定格出力電力以上に相当する電圧を印加して過電流を検出抵抗Rsで電圧信号に変換し、ダイオードD1を通して、コンデンサC1に充電する。R1はコンデンサC1に充電された電荷を時定数C1・R1で放電させる抵抗である。この充電電圧が設定された基準電圧Vref以上になった時に比較器出力より過電流信号を出力し、電力アンプ3のミュート回路を動作させ、スピーカ5への出力を断にしたり、又は直流安定化電源1の制御部で直流電圧を低下させて出力電圧を抑圧し、パワー素子等が破損するのを防ぐことができる。
特開2002−359525号公報(第4頁、第5頁、図1、図2)
図6に示した従来の回路では、電源部からの直流電圧を上げることが困難な場合は、定格電力以下で過電流を検知しなければならず、この場合、検知した電流に相当する出力電力で保護回路が動作するため、波形歪みが増加してしまうという問題がある。即ち、無歪み出力電力値を低下させることになる。
このように、従来の回路では、直流電圧を高く上げると、電力アンプに耐圧の高いパワー素子を使用しなければならずコストアップとなってしまう。また、定格電力以下で過電流を検知する場合は、無歪み出力電圧を低下させてしまうという問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、過大出力電力による部品の破損を防止し、また過大出力電力であることを表示することができるオーディオ回路を提供することを目的としている。
(1)請求項1記載の発明は、オーディオ信号をアンプで増幅した後、増幅したオーディオ信号をオーディオパワーアンプでスピーカに供給するようにしたオーディオ回路において、前記オーディオパワーアンプの前段に設けられたアンプの出力であってその出力が歪んでいない場合における該アンプの出力を検知するオーディオ検知部を設け、該オーディオ検知部の出力を用いてLEDを点灯させる警報を出力し、直流安定化電源及び/又は前記オーディオパワーアンプを制御する動作の少なくとも1つを実行するように構成したことを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、オーディオ信号をアンプで増幅した後、増幅したオーディオ信号をオーディオパワーアンプでスピーカに供給するようにしたオーディオ回路において、直流安定化電源から前記オーディオパワーアンプへの供給電流を電圧に変換する回路と、該電圧変換回路の出力電圧信号を入力するローパスフィルタと、該ローパスフィルタの出力を受けて所定の基準値と比較する比較回路とを設け、該比較回路の出力を用いてLEDを点灯させる警報を出力し、直流安定化電源及び/又は前記オーディオパワーアンプを制御する動作の少なくとも1つを実行するように構成したことを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、オーディオ信号をアンプで増幅した後、増幅したオーディオ信号をオーディオパワーアンプでスピーカに供給するようにしたオーディオ回路において、直流電圧をスイッチングすることにより安定化された直流電圧を得る直流安定化電源から前記オーディオパワーアンプへの供給電流を電圧に変換し、この変換された電圧信号と基準電圧との差分を積分する積分回路を設け、該積分回路の出力であるパルス幅制御信号を前記直流安定化電源に与えて、該直流安定化電源のスイッチングオンのパルス幅を変えることにより出力信号の振幅の調整を行なうことを特徴とする 。
(1)請求項1記載の発明によれば、オーディオパワーアンプの前段に設けられたアンプの出力である、クリップされていない非飽和信号を用いて基準電圧と比較するようにしているので、クリップされる直前のオーディオ信号を正確に検出することができる。従って、過大出力電力による部品の破損を防止し、また過大出力電力であることを表示することができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、リターン電流を電流検出抵抗で電圧に変換した信号をローパスフィルタを通してリターン電流を平均化したものと基準値とを比較するようにしているので、過大電流を正確に検出することができ、結果として過大出力電力による部品の破損を防止し、また過大出力電力であることを表示することができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、過大電流が流れたことを電流検出抵抗で電圧信号に変換したものと、基準電圧との差分を積分回路で積分するようにしており、比較器出力のような急激な変化ではないので、過大電流を検出した時のスピーカの音に不快感を感じなくてすむ。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態例を示すブロック図である。図6と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、1は直流安定化電源であり、後述するオーディオパワーアンプにパワーを供給するものである。該直流安定化電源1としては、例えばスイッチング電源が用いられる(以下スイッチング電源を用いるものとする)。該スイッチング電源1において、1aはオーディオパワーアンプにパワーを供給するパワースイッチング部、1bは該パワースイッチング部1aを制御する制御部である。該制御部1bとしては、例えばマイクロプロセッサが用いられる。ここで、スイッチング電源1の出力電圧をV1とする。
10はオーディオ信号を受けて増幅する第1のアンプ(アンプ1)、11はアンプ1の出力を受けて増幅する第2のアンプ(アンプ2)である。アンプ1の出力をes、アンプ2の出力をe1とする。3はスイッチング電源1からのパワーの供給を受けて、アンプ2の出力であるオーディオ信号を増幅するオーディオパワーアンプである。該オーディオパワーアンプとしては、例えばディジタルアンプが用いられる。5はオーディオパワーアンプ3により駆動され、音声を発するスピーカである。
12はアンプ1の出力を受けてオーディオ信号を検知するオーディオ検知部である。該オーディオ検知部12において、12aはアンプ1の出力esをバッファリングするバッファアンプである。D1は該バッファアンプ12aの出力のピークを検出するダイオード、C1はダイオードD1の出力から電流を充電するコンデンサ、R1はコンデンサC1の両端に並列に接続される電荷放電用の抵抗である。12bは、ピーク電圧と基準電圧Vrefとを比較する比較器である。
13はオーディオ検知部12の出力を受けるLED表示部である。該LED表示部13において、13aはLEDの駆動回路、D2はLED(発光ダイオード)である。オーディオ検知部12の出力は、前記LED表示部13の他、スイッチング電源1とオーディオパワーアンプ3に制御信号として入っている。このように構成された回路の動作を説明すれば、以下の通りである。
オーディオ信号をアンプ1,アンプ2で増幅した後、その出力e1をオーディオパワーアンプ3に送る。一方、スイッチング電源1からは直流電圧V1がオーディオパワーアンプ3に送られる。オーディオパワーアンプ3は、アンプ2の出力であるオーディオ信号e1を電力増幅し、出力電圧eoを出力し、スピーカ5を駆動し音声を発生させる。
一方、オーディオ検知部12では、アンプ1の出力電圧であるオーディオ信号esをバッファアンプ12aで受信する。バッファアンプ12aの出力は、ダイオードD1を介してコンデンサC1にesのピーク値を充電させる。この充電電圧は、続く比較器12bで基準電圧Vrefと比較される。本発明によれば、アンプの最終段出力では出力波形が歪んでいても、その前の段、特にアンプ1の出力esは歪んでいないと考えられることから、このアンプ1の出力esを過大電圧の検出に用いれば、正確に過大電力を検出することができる。この時において、どの程度の過大電力で動作させるかは、基準電圧Vrefの値により決まる。
比較器12bでオーディオ信号と基準電圧Vrefとを比較し、オーディオ信号が基準電圧Vrefよりも大きい場合、比較器12bは例えばHレベルの信号を出力する。この比較器12bの出力は、オーディオパワーアンプ3に入力され、ミュート回路(図示せず)を動作させ、出力eoを0にする。或いは、スイッチング電源1の制御部1bに入力され、制御部1bのデッドタイムコントロールでパルス幅を狭くしてその出力電圧V1を低下させ、オーディオパワーアンプ3の出力電圧を低下させる。
或いは、LED表示部13に入力され、LED D2を点灯させ、定格電力以上のオーディオ信号が入力されているこを知らせる。以上のオーディオ検知部12の出力に基づく制御は、前記した3種類の制御の内、少なくとも1つの制御を行えば、過大出力電力による部品の破損を防止するという目的を達することができる。
即ち、スイッチング電源のパルスのデューティを小さくしてその出力電圧V1を小さくすれば、オーディオパワーアンプ3の出力を低下させることができ、部品(特に出力段のトランジスタ)の破損を防止することができる。或いは、オーディオパワーアンプ3の出力eoを0にしてスピーカ5が過大電圧により破損することを防ぐことができる。或いは、操作者にLED D2を点灯させて定格電力以上のオーディオ信号が入力されていることを知らせることができる(警報出力)。操作者は、この表示を見てスイッチング電源1をオフにする等の対策をとることができる。
前述したように、第1の実施の形態例によれば、オーディオパワーアンプの前段に設けられたアンプの出力である、クリップされていない非飽和信号を用いて基準電圧と比較するようにしているので、クリップされる直前のオーディオ信号を正確に検出することができる。従って、過大出力電力による部品の破損を防止し、また過大出力電力であることを表示することができる。
図2は図1に示す回路の各部の動作波形を示す図である。図に示す波形の縦軸は電圧の振幅、横軸は時間である。図では、アンプ1の出力esとオーディオパワーアンプ3の出力(スピーカの入力)eoを示している。(イ)は定格電力以下の波形を、(ロ)は定格電力の波形を、(ハ)は定格電力以上の波形を示している。電圧基準値Vrefは、esの(ロ)波形のピーク値より高い値に設定されている。図に示す例によると、esの(イ),(ロ),(ハ)共に波形は非飽和波形であるが、オーディオパワーアンプ3の出力レベルでは、(ハ)に示す波形は定格電力以上であるため、ピークが電源電圧V1により波形が飽和し、クリップされていることが分かる。
図3は本発明の第2の実施の形態例を示すブロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、1はスイッチング電源であり、パワースイッチング部1aと制御部1bとで構成されている。3はスイッチング電源1の出力V1を電源電圧として受けるオーディオパワーアンプである。該オーディオパワーアンプ3の出力は、スピーカ5を駆動するようになっている。15はオーディオ信号を増幅するアンプで、その出力e1はオーディオパワーアンプ3に入力されている。
Rsはリターン電流i1を電圧信号に変換する電流検出抵抗である。16は電流検出抵抗Rsとリターン電流の積であるRs・i1を受けるローパスフィルタである。12bは該ローパスフィルタ16の出力と、基準電圧Vrefとを比較する比較器である。該比較器12bの出力は、スイッチング電源1、オーディオパワーアンプ3及びLED表示部13に制御信号として与えられる。
LED表示部13において、13aはLEDの駆動回路、D2は該駆動回路13aにより駆動されるLEDである。このように構成された回路の動作を説明すれば、以下の通りである。
スイッチング電源1からのオーディオパワーアンプ(ディジタルアンプ)3に供給する直流電圧V1のリターン電流i1を電流検出抵抗Rsで電圧信号Rs・i1に変換する。変換された電圧信号Rs・i1はローパスフィルタ16に入る。該ローパスフィルタ16はオーディオ信号e1の2倍以上の周波数を減衰させるように構成されている。該ローパスフィルタ16を介して平均化された変換電圧Rs・i1(ave)と基準電圧Vrefとを比較器12bで比較する。
若し、検出電圧が基準電圧Vrefよりも大きい場合、比較器12bは例えばHレベルの信号を出力する。この比較器12bの出力は、オーディオパワーアンプ3に入力され、ミュート回路(図示せず)を動作させ、出力eoを0にする。或いは、スイッチング電源1の制御部1bに入力され、制御部1bのデッドタイムコントロールでパルス幅を狭くしてその出力電圧V1を低下させ、オーディオパワーアンプ3の出力電圧を低下させる。
或いは、LED表示部13に入力され、LED D2を点灯させ、定格電力以上のオーディオ信号が入力されていることを知らせる。以上のオーディオ検知部12の出力に基づく制御は、前記した3種類の制御の内、少なくとも1つの制御を行えば、過大出力電力による部品の破損を防止するという目的を達することができる。
即ち、スイッチング電源1のパルスのデューティを小さくしてその出力電圧V1を小さくすれば、オーディオパワーアンプ3の出力を低下させることができ、部品(特に出力段のトランジスタ)の破損を防止することができる。或いは、オーディオパワーアンプ3の出力eoを0にしてスピーカ5が過大電圧により破損することを防ぐことができる。或いは、操作者にLED D2を点灯させて定格電力以上のオーディオ信号が入力されていることを知らせることができる。操作者は、この表示を見てスイッチング電源1をオフにする等の対策をとることができる。
図4は第2の実施の形態例の電流特性を示す図である。縦軸は電流、横軸はオーディオ信号電圧e1を示す。ラインL3はV1/R(Rはスピーカ5のインピーダンス)、ラインL4はV1/2Rを示している。V1/Rは波形のクリッピングレベルである。電流i1(p)はi1のピーク電流を、i1(ave)はリターン電流i1の平均電流を示す。図に示すオーディオ信号電圧0〜eOTまではオーディオ出力eoの無歪み波形範囲を示す。ピーク電流はオーディオ出力eOT以上で飽和していることが分かる。平均電流i1(ave)は飽和していない。従って、比較器12bは過大電流を正確に検出することができる。
本発明によれば、リターン電流i1を電流検出抵抗Rsで電圧に変換した信号をローパスフィルタ16を通してリターン電流を平均化したものと基準値とを比較するようにしているので、過大電流を正確に検出することができ、結果として過大出力電力による部品の破損を防止し、また過大出力電力であることを表示することができる。
図5は本発明の第3の実施の形態例を示すブロック図である。図3と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、20はオーディオパワーアンプ(ディジタルアンプ)3に電源パワーを供給するスイッチング電源である。該スイッチング電源20は、PWM(パルス幅変調)方式のものを使用している。スイッチング電源20において、20aは制御信号を受けてPWM制御を行なうPWM制御部、20bは該PWM制御部20aからの制御信号を受けて出力電圧V1を出力するパワー出力部である。
3は前述したオーディオパワーアンプであり、スイッチング電源20により駆動され、オーディオ信号e1を入力して電力増幅する。オーディオパワーアンプ3の出力でスピーカ5が駆動される。Rsはリターン電流i1を検出して電圧信号に変換する電流検出抵抗である。21は電流検出信号Rs・i1をうける積分回路である。該積分回路21において、21aは積分回路を構成するオペ(OP)アンプである。該オペアンプ21aの正入力には電流検出信号が入力され、負入力には積分抵抗R3を介して基準電圧Vrefが入力されている。
Cはオペアンプ21aの負入力と出力間に接続される積分コンデンサである。D3は積分回路21の出力を受けるダイオード、R4は該ダイオードD3のカソードとコモンライン間に接続される抵抗である。ダイオードD3と抵抗R4の共通接続点からパルス幅制御信号が出力され、スイッチング電源20のPWM制御部20aに与えられている。積分回路21の出力をexとする。このように構成された回路の動作を説明すれば、以下の通りである。
オーディオパワーアンプ3がオーディオ信号e1を電力増幅している状態では、電流検出抵抗Rsにリターン電流i1が流れている。従って、該電流検出抵抗Rsから電流検出信号Rs・i1が取り出される。この電流検出信号は、積分回路21に入力される。ここで、積分回路21の出力exは
Figure 0004261316
であるから、i≧Vref/Rs
でexは正電圧となり積分される。積分回路21の出力exが増加すると、積分回路21で作成されたパルス幅制御信号はスイッチング電源20のPWM制御部20aに与えられる。ここで、制御信号は、exの電圧増加でスイッチング電源20のパルス幅を狭くするような制御信号となる。この結果、スイッチング電源20のパワー出力部20bの出力である電源電圧V1は小さくなり、オーディオパワーアンプ3での電力は小さくなる。
上述の実施の形態例では、Rs・i1の積分を行なう場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、図1に示したオーディオ信号esを積分回路で積分するようにしてもよい。
この実施の形態例によれば、過大電流が流れたことを電流検出抵抗Rsで電圧信号に変換したものと、基準電圧Vrefとの差分を積分回路で積分するようにしており、比較器出力のような急激な変化ではないので、過大電流を検出した時のスピーカの音に不快感を感じなくてすむ。
上述の実施の形態例では、直流安定化電源としてスイッチング電源を用いた場合を例にとったが、本発明はこれに限るものではなく、他の種類の電源、例えばシリーズレギュレータ等の電源を用いることもできる。
本発明の第1の実施の形態例を示すブロック図である。 図1に示す回路の動作波形例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態例を示すブロック図である。 第2の実施の形態例の電流特性を示す図である。 本発明の第3の実施の形態例を示すブロック図である。 従来のオーディオ回路の構成例を示すブロック図である。 図6に示す回路のi1電流波形を示す図である。
符号の説明
1 スイッチング電源
1a パワースイッチング部
1b 制御部
3 オーディオパワーアンプ
5 スピーカ
10 アンプ
11 アンプ
12 オーディオ検知部
12a バッファアンプ
12b 比較器
13 LED表示部
13a 駆動回路
D1 ダイオード
D2 発光ダイオード
C1 コンデンサ
R1 抵抗
Vref基準電圧

Claims (3)

  1. オーディオ信号をアンプで増幅した後、増幅したオーディオ信号をオーディオパワーアンプでスピーカに供給するようにしたオーディオ回路において、
    前記オーディオパワーアンプの前段に設けられたアンプの出力であってその出力が歪んでいない場合における該アンプの出力を検知するオーディオ検知部を設け、
    該オーディオ検知部の出力を用いてLEDを点灯させる警報を出力し、直流安定化電源及び/又は前記オーディオパワーアンプを制御する動作の少なくとも1つを実行するように構成したことを特徴とするオーディオ回路。
  2. オーディオ信号をアンプで増幅した後、増幅したオーディオ信号をオーディオパワーアンプでスピーカに供給するようにしたオーディオ回路において、
    直流安定化電源から前記オーディオパワーアンプへの供給電流を電圧に変換する回路と、該電圧変換回路の出力電圧信号を入力するローパスフィルタと、該ローパスフィルタの出力を受けて所定の基準値と比較する比較回路とを設け、該比較回路の出力を用いてLEDを点灯させる警報を出力し、直流安定化電源及び/又は前記オーディオパワーアンプを制御する動作の少なくとも1つを実行するように構成したことを特徴とするオーディオ回路。
  3. オーディオ信号をアンプで増幅した後、増幅したオーディオ信号をオーディオパワーアンプでスピーカに供給するようにしたオーディオ回路において、
    直流電圧をスイッチングすることにより安定化された直流電圧を得る直流安定化電源から前記オーディオパワーアンプへの供給電流を電圧に変換し、この変換された電圧信号と基準電圧との差分を積分する積分回路を設け、該積分回路の出力であるパルス幅制御信号を前記直流安定化電源に与えて、該直流安定化電源のスイッチングオンのパルス幅を変えることにより出力信号の振幅の調整を行なうことを特徴とするオーディオ回路。
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