JP4259919B2 - ファイル及び止め具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、書類その他、紙用類等を綴じ込んでおくことができるようにしたファイル及び止め具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のファイルとして、綴じ具に、リング金具、パイプ金具、フラット金具等を使用した種々のものが開発されている。
【0003】
例えば、表紙体は、綴じ具を取り付ける取付面の離間した2位置に挿通部を有し、止め具は、綴じ具の取付面に背向する表紙体の裏面において前記挿通部の対応位置にそれぞれ配置される一対の裏当部材と、綴じ具の取付面側において前記挿通部の対応位置にそれぞれは位置される一対のバックルとを備え、前記各裏当部材に、前記挿通部を介して取付面側に引き出される係合爪が設けてある。
【0004】
そして、引き出した係合爪にそれぞれバックルを係合させ、そのバックルで、綴じ具を表紙体もろとも裏当部材との間に挟み込んだ状態に取り付けることができるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特許第3230521号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなものは、それぞれ分離した2位置で、2つの裏当部材を表紙体に挿し通し、その裏当部材にそれぞれ別体のバックルを係わり合わせなければならない。このように、裏当部材やバックルがそれぞれ単独のパーツであることから、取り扱いが煩雑であり、組立て・分解作業にも手間も掛かり、作業性が悪いという問題がある。
【0007】
また、裏当部材及びバックルからなる止め具は、綴じ具を表紙体に取り付けることによって初めて自身が表紙体に取り付くものであり、表紙体に仮保持しておくような機能はない。このため、取り扱いや組立て・分解作業が一層不便になる要因となっている。
【0008】
本発明は、このような課題を有効に解決するファイルを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような構成を採用したものである。
【0010】
すなわち、本発明に係るファイルは、表紙体に止め具を介して綴じ具を取り付けることにより構成されるものであって、前記表紙体は、綴じ具を取り付ける取付面の離間した2位置に挿通部を有するものであり、前記止め具は、綴じ具の取付面に背向する表紙体の裏面において前記挿通部の対応位置にそれぞれ配置される一対の裏当部と、これら裏当部の間を連結する連結部と、前記各裏当部から前記挿通部を介して取付面側に引き出される一対の係合部とを具備しており、引き出した一対の係合部を利用して、綴じ具を取付面に着脱可能に取り付けるようにしていることを前提とする。
【0011】
このようなものであれば、止め具を一体的に取り扱うことができるので、組立て・分解作業の便を有効に向上させることができる。
【0012】
また、本発明に係るファイルの具体的な構成としては、一対の裏当部、連結部及び一対の係合部を、樹脂により一体成形しているものが挙げられる。このようなものであれば、部品点数の削減、これによる製造工程の簡素化によって、コストダウンを有効に図ることが可能となる。
【0013】
また、本発明に係るファイルは、連結部が、伸縮することによって裏当部間の距離を可変とする弾性変形可能なものであることを特徴とする。このようなものであれば、係合部が取付面に沿ったスライド動作で綴じ具に係わり合うことになり、バックル等を用いることなく自身で表紙体に取り付き、その脱着が容易になるとともに、その係わり合い状態を連結部の弾性を利用して有効に維持することができる。
【0014】
特に、本発明に係るファイルは、連結部に引っ張り方向若しくは圧縮方向の弾性力を蓄積した状態で各係合部を各々対応する挿通部に通過させ、その位置で連結部を復元させることによって、係合部を、裏当部との間に綴じ具及び表紙体を挟み込むようにして当該綴じ具に着脱可能に係わり合わせるようにしているものが効果的である。このようなものであれば係合部が綴じ具及び表紙体に対して挟み込むように係わり合うので、取付状態を確実なものにすることができる。
【0015】
加えて、本発明に係るファイルは、係合部を、裏当部を表紙体の裏面に固定するための機能を主とする第1係合子と、裏当部との間に綴じ具及び表紙体を挟み込む機能を主とする第2係合子とから構成することを特徴とする。このようなものであれば、綴じ具を装着しないときは第1係合子により止め具を表紙体に固定した状態に保つことができる。
【0016】
またさらに、本発明に係る連結部が樹脂製のものであり、その樹脂製連結部がパンタグラフ構造によって伸縮可能とされている。このようなものであれば、連結部を樹脂成形により作っても有効な弾性を付与することができる。
【0017】
また、本発明に係るファイルは、表紙体に止め具を介して綴じ具を取り付けることにより構成されるファイルであって、前記表紙体は、綴じ具を取り付ける取付面に挿通部を有するものであり、前記止め具は、綴じ具の取付面に背向する表紙体の裏面において前記挿通部の対応位置に配置される裏当部と、この裏当部から前記挿通部を介して取付面側に引き出される係合部とを具備しており、引き出した係合部を取付面に沿ってスライド移動させ、綴じ具に直接係わり合わせることによって、綴じ具を取付面に着脱可能に取り付けるようにしていることを特徴とする。
【0018】
このようなものであれば、止め具は裏当部と係合部によってバックルに相当する部材を用いることなく自身で表紙体に取り付き、また脱着することができるので、必要であれば表紙体に止め具を仮保持させておくようなこともでき、組立て・分解作業の便を有効に向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0020】
本実施形態に係るファイルFは、図1に示すように、取付面hを形成する背表紙H1を備えた、紙あるいは樹脂をその素材とする表紙体Hと、背表紙H1の取付面hに取り付けられた金属製の綴じ具Bと、止め具1とから構成されるものであって、綴じ具Bが背表紙H1に裏側から取り付けられた止め具1を介して表紙体Hに着脱可能に取り付けられたものである。
【0021】
本実施形態に係る止め具1は、図2の斜視図に示すように、その長手方向の両端にそれぞれ位置する裏当部10と、各裏当部10の所定箇所に設けられた係合部11と、両裏当部10の間を接続する連結部12とからなり、これら裏当部10、係合部11及び連結部12は樹脂により一体成形されている。
【0022】
裏当部10は、背表紙H1の取付面hの裏側から所定距離離間した2位置において表紙体Hに当てがわれるもので、その2位置は綴じ具Bを所定取付位置に配置したときに長手方向の両端が位置する部位にそれぞれ対応している。両裏当部10の間は連結部12を介して接続されている。
【0023】
係合部11は、裏当部10の背表紙H1に接触する面に設けられたもので、第1係合子として機能する操作部113と、第2係合子として機能する第1係合突起111と第2係合突起112とからなる。
【0024】
第1係合突起111は裏当部10の長手方向の端部付近に設けられており、表紙体Hに向けて立ち上がる挿通部分111aと、該挿通部分111aの先端より連結部12に向けて直角に屈曲した係合部分111bとから構成されている。挿通部分111aの立ち上がる高さは、表紙体Hと綴じ具Bの底板bとを重ねた際の厚みに略合致させてある。挿通部分111aの立ち上がり位置に隣接した箇所には幅が挿通部分111aと略同様であるスリット111cがそれぞれ開口している。
【0025】
第2係合突起112は前記第1係合突起111に近接した箇所に設けられており、該第2係合突起112の形状、構成は第1係合突起111と同様であり、挿通部分112a、係合部分112b及びスリット112cを有している。
【0026】
操作部113は裏当部10の端部中央から立ち上がる突起であり、表紙体Hに向けて立ち上がる挿通部分113aと、該挿通部分113aの先端に拡開して設けられた楕円状の操作部分113bからなる。挿通部分113aの立ち上がる高さは、前記第1係合突起111及び第2係合突起112における挿通部分111a、112aと同様、表紙体Hの厚みに略合致させてあり、操作部分113bの上面部分には該操作部113を指で操作する際に使用者が扱いやすいよう、滑り止めの凹凸が設けられている。
【0027】
連結部12は、裏当部10をそれぞれ遠ざける方向に力を加える際、止め具1が長手方向に伸張可能となるよう、樹脂線条体を集合させた菱形構造体を長手方向に2つ連結したパンタグラフ構造となっている。前記菱形の角に該当する部分及び前記菱形を接続した部分は、その内側或いは外側の肉を部分円状に盗み、この部位に伸張又は圧縮した際に弾性力を蓄積する樹脂バネを構成している。
【0028】
背表紙H1の取付面hの拡大図を図3に示す。綴じ具Bを構成する底板bの長手方向の両端付近にそれぞれ対応する離間した2位置には、前記止め具1が所定距離伸張した状態で各々の裏当部10に設けられた第1係合突起111、第2係合突起112及び操作部113が挿通可能な位置に、第1挿通孔h1、第2挿通孔h2及び操作部挿通孔h3がそれぞれ設けられている。また、挿通後、連結部12が縮退する動作に伴って両裏当部10同士が互いに相寄る方向に移動することができるように、第1挿通孔h1及び第2挿通孔h2は第1係合突起111及び第2係合突起112の係合部分111a、112aが挿通する位置よりも上記移動側に余裕をもたせて開口させており、また、操作部挿通孔h3の上記移動側には挿通部分113aを挿入可能な逃げh3aが設けられている。h3aの幅寸法は、操作部113の挿通部分113aの幅寸法と略合致させている。
【0029】
綴じ具Bの取付箇所付近の拡大図を図4に示す。本実施形態に係る綴じ具Bは、綴じようとする紙葉類に設けられた開口に対応する箇所に綴じ桿Sを有し、該綴じ桿Sを前記開口に挿し通すことにより紙葉類を綴じるものである。背表紙H1の取付面hに接するのはこの綴じ具Bの下端側に位置する底板bである。この底板bを取付面h上に載置した状態で、前記取付面hの第1挿通孔h1に対応する箇所、すなわち該底板bの端部にはコの字型の切欠b1が幅方向に2箇所、図示しない他端も含めて計4箇所設けられているとともに、前記第2挿通孔h2に対応する箇所には矩形状の開口b2が、図示しない他端も含めて計4箇所設けられている。該開口b2の一辺には下方向へ突出した切り起こしb3が設けられ、該切り起こしb3の突出寸法は背表紙H1の厚み寸法に略一致したものとなっている。
【0030】
次に、本実施形態に係るファイルFにおいて、表紙体Hに止め具1を仮保持させる手順について説明する。まず、止め具1の一方の裏当部10を背表紙H1に取付面hの裏側からあてがい、第1係合突起111、第2係合突起112及び操作部113を背表紙H1に設けられた一方の第1挿通孔h1、第2挿通孔h2及び操作部挿通孔h3に通過させ、その状態で他方の裏当て部10を、操作部113に指を掛けるなどして連結部12が伸張する方向に引っ張って、操作部113を背表紙H1の操作部挿通孔h3に通過させる。このとき、第1係合突起111及び第2係合突起112が同時あるいは前後して第1挿通孔h1及び第2挿通孔h2を通過する。そして、この状態で手を離すことにより、伸張させた連結部12が縮退し、操作部113が操作部挿通孔h3に設けられた逃げh3aの位置に嵌入された状態となる。この状態では操作部113の操作部分113b及び第1係合突起111及び第2係合突起112の係合部分111b、112bが取付面hより突出した状態となり、第1係合突起111及び操作部113の挿通部分111a、113aが第1挿通孔h1及び操作部挿通孔h3に設けられた逃げh3aと接した状態となり、止め具1が背表紙H1に固定された状態、つまり止め具1が表紙体Hに仮保持された状態となる。なお、この状態において、連結部12には縮み方向の弾性が残存しているとともに、第2係合突起112の挿通部分112aは第2挿通孔h2に接触していない状態となっている。
【0031】
次に、表紙体Hに止め具1を仮保持させた状態より綴じ具Bを装着する際の手順及び装着した状態について図6、図7を用いて説明する。表紙体Hに止め具1を仮保持させた状態から綴じ具Bを固定するためには、まず、綴じ具Bの一方の切欠b1を挿通部分111aに嵌め込み、切り起こしb3を第2挿通孔h2へ挿入させる。次に、綴じ具Bの他方の切り起こしb3を第2係合突起112に当接させながら第2挿通孔h2へ挿入させる。そうすることにより、切り起こしb3が第2挿通孔h2へ挿入されると同時に第2係合突起112が切り起こしb3を第2挿通孔h2中央寄り内縁とで挟んで、綴じ具Bが背表紙H1に装着された状態となる。ここで、切り起こしb3を第2挿通孔h2へ挿入する際に、操作部113を指でスライドさせ、一時的に第2係合突起112を退避させるようにしてもよい。
【0032】
綴じ具Bを表紙体Hに装着した状態において、連結部12には縮み方向の弾性が残存しており、第1係合突起111の挿通部分111aは第1挿通孔h1及び切欠b1に接するとともに該切欠b1には係合部分111bも接している。また、第2係合突起112は切り起こしb3及び底板bの上面とも係合した状態となっている。すなわち、切り起こしb3は第2挿通孔h2に接していることから、第2係合突起112は切り起こしb3を介して第2挿通孔h2と係合している状態となっている。また、このとき操作部113の挿通部分113aは操作部挿通孔h3の逃げh3aに引き込まれた状態にある。
【0033】
この状態において第1係合突起111、第2係合突起112と裏当部10が綴じ具Bの底板bと表紙体Hを挟み込んでいるため、綴じ具Bが表紙体Hの取付面hから法線方向に解離する方向への移動及び長手方向へのスライド移動ができない。さらに、切り起こしb3と第2挿通孔h2の幅寸法が略一致しているため、綴じ具Bは幅方向の移動もできない状態である。つまり、この状態において綴じ具Bは表紙体Hに対してどの方向にも移動不能な固定状態となる。
【0034】
ここで、表紙体Hの個体差等により、綴じ具Bの切り起こしb3の立ち上がる長さが表紙体Hの厚みよりも長く、切り起こしb3の先端部分が表紙体Hの取付面hの裏側から突出してしまう場合も生じうるが、そのような場合であっても、切り起こしb3の先端は裏当部10に設けられたスリット112cに挿入されるため、切り起こしb3の先端が裏当部10に接して係合作用を阻害するようなことはない。また、切欠b1の位置に切り起こしを有するような別の綴じ具を用いたとしても、該切り起こしの先端部分は第1係合突起111に隣接するスリット111c通ることとなるため、前記同様係合作用が阻害されるということはない。
【0035】
なお、綴じ具Bを表紙体Hから分離させる際には、止め具1の操作部113をスライドさせることにより止め具1を伸張させながら、綴じ具Bと止め具1との係合を解除すれば、容易に背表紙H1から綴じ具Bを取り外すことができる。
【0036】
本実施形態に係るファイルFは上記したような構成、すなわち、紙や樹脂をその素材とする表紙体Hに止め具1を介して金属をその素材とする綴じ具Bを取り付ける構成としている。また、表紙体Hは、綴じ具Bを取り付ける取付面hの離間した2位置に挿通部たる挿通孔h1、h2、h3を有している。そして止め具1は取付面hに背向する表紙体Hの裏面において組をなす挿通孔h1、h2、h3の対応位置にそれぞれ配置される一対の裏当部10と、これら裏当部10の間を連結する連結部12と、各裏当部10から挿通孔h1、h2、h3を介して取付面h側に引き出される一対の係合部111、112、113(113は係合部たる操作部)を具備し、引き出した一対の係合部111、112、113を利用して、綴じ具Bを取付面hに着脱可能に取り付けている。そうすることにより、使用者は止め具1を一体的に取り扱うことができる。そのため、ファイルFを容易に組立てることができるとともに、分別廃棄を行う際の分解作業の便を有効に向上させることができ、表紙体Hが劣化したときの綴じ具Bの使いまわしも簡単にできるようになる。
【0037】
また、止め具1を構成している一対の裏当部10、連結部12及び一対の係合部11を樹脂により一体成形していることにより、ファイルFに係る部品点数の削減を実現している。そして、これによる製造工程の簡素化によって、ファイルFのコストダウンを有効に図ることが可能となる。
【0038】
止め具1においては、連結部12が樹脂製のものであり、その樹脂がパンタグラフ構造によって伸縮可能とされているため、連結部12に有効な弾性を付与することを可能ならしめている。連結部12がそのように伸縮することによって裏当部10間の距離を可変とする弾性変形可能な止め具1とすることにより、係合部11が取付面hに沿ったスライド動作で綴じ具Bに係わり合うことになり、バックル等を用いることなく止め具1自身で表紙体Hに取り付き、その脱着が容易になるとともに、その係わり合い状態を連結部12の弾性を利用して有効に維持することができる。
【0039】
特に、表紙体Hに止め具1を介して綴じ具Bを取り付ける際には、連結部12に引っ張りによる弾性力を蓄積した状態で、各係合部11を各々対応する挿通部たる挿通孔h1、h2、h3に通過させ、そしてその位置で連結部12を復元させることによって、係合部11と裏当部10との間に綴じ具B及び表紙体Hを挟み込むようにして当該綴じ具Bに着脱可能に係わり合わせるようにしている(図6、図7)。そのため、係合部11が綴じ具B及び表紙体Hに対して挟み込むように係わり合うので、綴じ具Bの取付状態を確実なものにすることができる。
【0040】
加えて、本実施形態に係るファイルFは、係合部11を、裏当部10を表紙体Hの裏面に固定するための機能を主とする第1係合子として機能する操作部113と、裏当部10との間に綴じ具B及び表紙体Hを挟み込む機能を主とする第2係合子として機能する第1係合突起111及び第2係合突起112とから構成している。そのため、綴じ具Bを装着しないときは操作部113により止め具1を表紙体Hに仮保持した状態に保つことができ(図5)、表紙体Hの裏面に背見出し等が配置されて予め綴じ具Bをセットしておかなければならないようなものにおいては特に有効なものとなる。
【0041】
また、本実施形態に係るファイルFは、表紙体Hに止め具1を介して綴じ具Bを取り付けることにより構成され、表紙体Hは綴じ具Bを取り付ける取付面hに挿通部たる挿通孔h1、h2、h3を有するものとしている。止め具1は、綴じ具Bの取付面hに背向する表紙体Hの裏面において挿通孔h1、h2、h3の対応位置に配置される裏当部10と、この裏当部10から挿通孔h1、h2、h3を介して取付面h側に引き出される係合部11とを具備するものである。そして、引き出した係合部11を取付面hに沿ってスライド移動させ、綴じ具Bに直接係わり合わせることによって、綴じ具Bを取付面hに着脱可能に取り付けるようにしている。このため、止め具1は裏当部10と係合部11によってバックルに相当する別体の部材を用いることなく、当該止め具1それ自体で表紙体Hに取り付き・脱着することができるので、上記のように必要であれば表紙体Hに止め具1を仮保持させておくようなこともできる。そして、ファイルFを組立てる作業及び分解する作業の便を有効に向上させることができる。
【0042】
次に本発明の別の実施形態である、圧縮による弾性力を蓄積した状態で表紙体H2及び綴じ具B2と係わり合う止め具2について図8を用いて説明する。止め具2は裏当て部20、係合部21の第1係合子211及び連結部22の基本的な構造については上述した止め具1と略同様である。しかし、図8(A)の側面模式図に示すように、係合部21の第2係合子212が屈曲する方向が、止め具1の第1係合突起111及び第2係合突起112とは逆の方向となっている。すなわち、係合部分212bが挿通部分212aに対して止め具2の両端へ向かってそれぞれ突出するように第2係合子212が屈曲している。また、係合部21の第1係合子211が屈曲する方向も、止め具1の第1係合突起111及び第2係合突起112とは逆の方向となっている。
【0043】
この止め具2を表紙体H2を介して綴じ具B2を固定した際の要部側断面模式図を図8(B)に示す。綴じ具B2を表紙体H2に装着した状態において、連結部22には圧縮による弾性を残存させており、第2係合子212の係合部分212aが表紙体H2に設けられた挿通孔h21及び底板b20に設けられた開口b22を挿通するとともに、係合部分212bが底板b20に接した状態となり、表紙体H2及び綴じ具B2を止め具2の裏当部20及び係合部分212bが挟み込んだ状態となっている。そうすることにより、上記止め具1と同様、綴じ具B2は表紙体H2に対してどの方向にも移動不能な固定状態となる。
【0044】
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。たとえば、上記実施形態においてはパイプ金具を採用した綴じ具Bを用いていたが、該パイプ金具の代わりにリング金具やフラット金具を採用した綴じ具を用いてもよい。また、係合部や挿通孔の具体的な位置や数についても、綴じ具の形状、仕様に応じて変更を施したものであってもよい。加えて、連結部の構造は上記実施形態においてパンタグラフ構造としたが、連結部の構造としてはほかにも波形のものや、網目状のものなど伸縮可能なものであれば本発明に係るファイルに適用することができる。
【0045】
その他の各部の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成であるから、ファイルの組立て・分解作業の便を有効に向上させることができるとともに、部品点数の削減や、これによるコストダウンを有効に図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るファイルを示す斜視図。
【図2】同実施形態に係る止め具を示す斜視図。
【図3】同実施形態に係る表紙体Hの要部拡大斜視図。
【図4】同実施形態に係る綴じ具の要部拡大斜視図。
【図5】同実施形態の止め具の仮保持状態を示す要部拡大斜視図。
【図6】同実施形態の綴じ具の取付状態を示す要部拡大斜視図。
【図7】同実施形態の綴じ具の取付状態を示す要部拡大断面図。
【図8】本発明の別の実施形態に係る止め具を示す模式図。
【符号の説明】
1、2…止め具
10、20…裏当部
11、21…係合部
111、212…第2係合子(第1係合突起)
112…第2係合子(第2係合突起)
113、211…第1係合子(操作部)
111a、112a、113a、212a…挿通部分
111b、112b、212b…係合部分
111c、112c…スリット
113b…操作部分
12、22…連結部
H、H2…表紙体
H1…背表紙
h …取付面
h1…第1挿通孔
h2…第2挿通孔
h3…操作部挿通孔
h3a…逃げ
h21…挿通孔
B、B2…綴じ具
b、b20…底面
b1…切欠
b2、b22…開口
b3…切り起こし

Claims (8)

  1. 表紙体に止め具を介して綴じ具を取り付けることにより構成されるファイルであって、
    前記表紙体は、綴じ具を取り付ける取付面の離間した2位置に挿通部を有するものであり、
    前記止め具は、綴じ具の取付面に背向する表紙体の裏面において前記挿通部の対応位置にそれぞれ配置される一対の裏当部と、これら裏当部の間を連結する連結部と、前記各裏当部から前記挿通部を介して取付面側に引き出される一対の係合部とを具備しており、
    連結部が、伸縮することによって裏当部間の距離を可変とする弾性変形可能なものであり、
    引き出した一対の係合部を利用して、綴じ具を取付面に着脱可能に取り付けるようにしていることを特徴とするファイル。
  2. 一対の裏当部、連結部及び一対の係合部を、樹脂により一体成形している請求項1記載のファイル。
  3. 連結部に引っ張り方向若しくは圧縮方向の弾性力を蓄積した状態で各係合部を各々対応する挿通部に通過させ、その位置で連結部を復元させることによって、係合部を、裏当部との間に綴じ具及び表紙体を挟み込むようにして当該綴じ具に着脱可能に係わり合わせるようにしている請求項1又は2記載のファイル。
  4. 係合部を、裏当部を表紙体の裏面に固定するための機能を主とする第1係合子と、裏当部との間に綴じ具及び表紙体を挟み込む機能を主とする第2係合子とから構成している請求項3記載のファイル。
  5. 連結部が樹脂製のものであり、その樹脂製連結部がパンタグラフ構造によって伸縮可能とされている請求項1、2、3又は4記載のファイル。
  6. 表紙体に止め具を介して綴じ具を取り付けることにより構成されるファイルであって、
    前記表紙体は、綴じ具を取り付ける取付面に挿通部を有するものであり、
    前記止め具は、綴じ具の取付面に背向する表紙体の裏面において前記挿通部の対応位置に配置される裏当部と、この裏当部から前記挿通部を介して取付面側に引き出される係合部とを具備しており、
    係合部を、裏当部を表紙体の裏面に固定するための機能を主とする第1係合子と、裏当部との間に綴じ具及び表紙体を挟み込む機能を主とする第2係合子とから構成して、
    引き出した係合部を取付面に沿ってスライド移動させ、綴じ具に直接係わり合わせることによって、綴じ具を取付面に着脱可能に取り付けるようにしていることを特徴とするファイル。
  7. 表紙体が、紙及び/又は樹脂をその素材とするものであり、綴じ具が金属をその素材とするものである請求項1、2、3、4、5又は6記載のファイル。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載のファイルを構成する止め具であって、
    綴じ具の取付面に背向する表紙体の裏面において前記挿通部の対応位置に配置される裏当部と、この裏当部から前記挿通部を介して取付面側に引き出される係合部とを具備する止め具
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