JP3077370U - 綴り具 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 用紙などを綴じ込みやすいとともに取り外し
やすく、しかも、焼却することができる綴り具を提供す
る。 【解決手段】 綴り具10は、ナイロンからなる基材1
2を含む。基材12には、一対の細長い帯状片14が形
成される。帯状片14は、基材12から直立するように
形成され、根元部分(斜線で示す部分)14aが弾性お
よび復元性に優れたシリコンゴムで形成され、先端部分
14bがナイロンで形成される。基材12には、シリコ
ンゴムからなるヒンジ部材(斜線で示す部材)18を介
して、ナイロンからなる挟持部材24が、全体で平坦な
状態に形成される。
やすく、しかも、焼却することができる綴り具を提供す
る。 【解決手段】 綴り具10は、ナイロンからなる基材1
2を含む。基材12には、一対の細長い帯状片14が形
成される。帯状片14は、基材12から直立するように
形成され、根元部分(斜線で示す部分)14aが弾性お
よび復元性に優れたシリコンゴムで形成され、先端部分
14bがナイロンで形成される。基材12には、シリコ
ンゴムからなるヒンジ部材(斜線で示す部材)18を介
して、ナイロンからなる挟持部材24が、全体で平坦な
状態に形成される。
Description
【0001】
この考案は綴り具に関し、特にたとえば、綴じ込もうとする用紙などに形成さ れた綴じ穴に挿通するための細長い帯状片を含む綴り具に関する。
【0002】
この考案の背景となる従来の綴り具が特開平9−175075号に開示されて いる。図8はそのような従来の綴り具の一例を示す斜視図であり、図9はその綴 り具の底面図である。この綴り具1は、板状の基材2を含む。基材2の長手方向 の両側には、細長い帯状片3が基材2と一体的に形成される。帯状片3の自由端 側の基材2と対向する面には、凹条部4が形成される。基材2の幅方向の一端側 には、ヒンジ部材5が形成される。ヒンジ部材5には、折曲線6が形成される。 ヒンジ部材5の基材2と反対側には、基材2との間に用紙などを挟持するための 挟持部材7が形成される。挟持部材7の帯状片3の根元部分と対応する位置には 、切欠部8が形成される。挟持部材7の上面には、切欠部8からのび出され折り 曲げられた帯状片3の凹条部4に嵌め合わせて、挟持部材7に帯状片3の自由端 を着脱自在に留め付けるための凸条部9が形成される。 この綴り具1は、全体がポリプロピレンなどの合成樹脂で一体的に形成される ため、部品点数が少なく製造が容易である。 また、この綴り具1では、用紙を綴じ込む場合、図10に示すように、綴じ込 もうとする用紙Pに形成された綴じ穴Phに帯状片3を挿通し、基材2と挟持部 材7とで用紙Pを挟み、帯状片3の凹条部4と挟持部材7の凸条部9とを嵌め合 わせるので、綴じ込んだ用紙Pが不用意にばらばらになってしまうなどの不都合 が生じにくい。 なお、この綴り具1は、たとえば、図8などに示すように、基材2がファイル 表紙Hに固着されることによってファイルFが作られ、ファイルFの綴り具とし て用いられる。
【0003】
ところが、従来の綴り具1では、帯状片3が基材2の主面に平行する方向であ って互いに逆の方向にのびるように形成されているので、そのままの状態では帯 状片3を用紙Pの綴じ穴Phに挿通することができず、用紙Pの綴じ穴Phに帯 状片3を挿通する際には、図11に示すように、帯状片3を基材2の主面に対し て直立させなければならない。 また、従来の綴り具1では、基材2と挟持部材7とで用紙Pを挟む際に、帯状 片3が邪魔にならないようにするために、帯状片3を基材2の主面に対して直立 させなければならない。 さらに、従来の綴り具1では、帯状片3やヒンジ部材5に曲げぐせがついてし まうので、挟持部材7の凸条部9から帯状片3の凹条部4を外しても、図12に 示すように、帯状片3が挟持部材7に当たるとともに、挟持部材7が基材2に重 なったままの状態になる。そのため、用紙Pを綴じ込んだり取り外したりする際 には、用紙Pが破けないようにするために、帯状片3を基材2の主面に対して直 立させなければならないとともに、挟持部材7を開かなければならない。 このように従来の綴り具1では、用紙などを綴じ込んだり取り外したりする際 に少なくとも帯状片3を基材2の主面に対して直立させなければならないので、 用紙などを綴じ込みにくいとともに取り外しにくい。 また、一般のレターファイルに用いられているようにポリエチレンなどの合成 樹脂からなる帯状片を別体である挟持部材および押さえ部材で固定する綴り具に おいても、上述の従来の綴り具1と同様に、帯状片が曲げられた状態で固定され 、帯状片に曲げぐせがつくので、用紙などを綴じ込みにくいとともに取り外しに くい。 さらに、従来、スプリングファイルに用いられているように帯状片に相当する 綴じ足としてスプリングを直立させた綴り具があるが、綴り具全体が金属製であ るため、組立て工程が必要であるとともに、ファイル表紙と分別して廃棄する必 要がある。
【0004】 それゆえに、この考案の主たる目的は、用紙などを綴じ込みやすいとともに取 り外しやすく、しかも、焼却することができる綴り具を提供することである。
【0005】
この考案にかかる綴り具は、可燃性材料からなる基材と、一端に自由端を有し 、他端が基材と一体的に形成され、綴じ込もうとする用紙などに形成された綴じ 穴に挿通するための可燃性材料からなる一対の細長い帯状片と、基材との間に用 紙などを挟持するための可燃性材料からなる挟持部材と、帯状片の根元部分を曲 げかつ帯状片の先端部分を挟持部材上に配置した状態で保持するための可燃性材 料からなる保持手段とを含む綴り具であって、帯状片は、全体が基材から直立す るように形成され、少なくとも根元部分が弾性および復元性に優れた可燃性材料 で形成される、綴り具である。 また、この考案にかかる綴り具では、基材および挟持部材の間に形成され、弾 性および復元性に優れた可燃性材料からなるヒンジ部材を含み、基材、ヒンジ部 材および挟持部材は、全体で平坦な状態に形成され、かつ、ヒンジ部材を曲げる ことによって挟持部材が基材に重なるように形成されてもよい。 さらに、この考案にかかる綴り具は、可燃性材料からなる基材と、一端に自由 端を有し、他端が基材と一体的に形成され、綴じ込もうとする用紙などに形成さ れた綴じ穴に挿通するための可燃性材料からなる一対の細長い帯状片と、基材と の間に用紙などを挟持するための可燃性材料からなる挟持部材と、基材および挟 持部材の間に形成されるヒンジ部材と、帯状片の根元部分を曲げかつ帯状片の先 端部分を挟持部材上に配置した状態で保持するための可燃性材料からなる保持手 段とを含む綴り具であって、帯状片は、全体が基材から直立するように形成され 、少なくとも根元部分が弾性および復元性に優れた可燃性材料で形成され、ヒン ジ部材は、弾性および復元性に優れた可燃性材料で形成され、基材、ヒンジ部材 および挟持部材は、全体で平坦な状態に形成され、かつ、ヒンジ部材を曲げるこ とによって挟持部材が基材に重なるように形成され、挟持部材を基材に重ねた場 合に挟持部材の帯状片にほぼ対応する位置に切欠部が形成される、綴り具である 。 また、この考案にかかる綴り具では、たとえば、少なくとも帯状片の根元部分 およびヒンジ部材は、弾性および復元性に優れたゴムまたはエラストマーで形成 される。
【0006】 この考案に係る綴り具では、用紙などを綴じ込む際には、用紙などの綴じ穴に 帯状片が挿通され、用紙などが基材と挟持部材とで挟まれ、帯状片の根元部分を 曲げかつ帯状片の先端部分を挟持部材上に配置した状態で保持される。また、用 紙などを取り外す際には、帯状片全体が直立され、帯状片が用紙などの綴じ穴か ら抜かれる。 この考案にかかる綴り具では、帯状片は、全体が基材から直立するように形成 され、少なくとも根元部分が弾性および復元性に優れた可燃性材料で形成されて いるので、先端部分が基材上に配置されるように根元部分を曲げることができる 。しかも、帯状片は、根元部分の弾性および復元性によって、根元部分に曲げぐ せがつきにくく、根元部分を曲げる力を取り除けば全体が元の直立した状態に戻 る。そのため、帯状片は、用紙などの綴じ穴に挿通しやすく用紙の綴じ穴から抜 きやすい。 したがって、この考案にかかる綴じ具では、用紙などを綴じ込みやすく取り外 しやすい。 さらに、この考案にかかる綴り具では、全体が可燃性材料で形成されているた め、燃焼することができる。 また、この考案にかかる綴り具では、基材および挟持部材の間に形成され、弾 性および復元性に優れた可燃性材料からなるヒンジ部材を含み、基材、ヒンジ部 材および挟持部材は、全体で平坦な状態に形成され、かつ、ヒンジ部材を曲げる ことによって挟持部材が基材に重なるように形成される場合、帯状片を直立させ ると、基材、ヒンジ部材および挟持部材が元の平坦な状態に戻るので、挟持部材 が邪魔にならず、帯状片を用紙などの綴じ穴に挿通しやすく用紙の綴じ穴から抜 きやすい。 また、この考案にかかる綴り具では、請求項3のように、挟持部材を基材に重 ねた場合に挟持部材の帯状片にほぼ対応する位置に切欠部が形成される場合、帯 状片が挟持部材の邪魔にならない。
【0007】 この考案の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行 う以下の考案の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
図1はこの考案にかかる綴り具の一例を示す斜視図であり、図2はその綴り具 の底面図であり、図3はその綴り具の側面図である。この綴り具10は、たとえ ばナイロンおよびシリコンゴムから、たとえば2色成形などの方法で一体的に形 成される。この綴り具10は、たとえば、ファイル表紙Hに取り付けられて用紙 Pなどを綴り込むためのファイルFの綴り具として用いられる。
【0009】 綴り具10は、たとえばナイロンからなる平面略凸字形の板状の基材12を含 む。基材12には、長手方向に間隔を隔てて2つの取り付け用の穴13が形成さ れる。基材12は、たとえばポリプロピレンからなるファイル表紙Hに固着され る。固着方法としては、取り付け用の穴13および合成樹脂製のリベット(図示 せず)が用いられる。なお、基材12がポリプロピレンで形成される場合には、 基材12は、ファイル表紙Hに、たとえば超音波溶着や高周波溶着などの溶着ま たは接着剤による接着によって固着されてもよい。また、ファイル表紙Hは、ポ リプロピレンなどの合成樹脂のほかに紙で形成されてもよい。
【0010】 基材12には、その長手方向の両端に、基材12と一体的に一対の細長い帯状 片14が形成される。帯状片14は、綴じ込もうとする用紙Pに形成された綴じ 穴Phに挿通されるものである。帯状片14は、一端が自由端になるように、全 体が基材12から直立するように形成される。また、帯状片14は、根元部分( 斜線で示す部分)14aが弾性および復元性に優れたシリコンゴムで形成され、 先端部分14bがナイロンで形成される。そのため、帯状片14は、図4に示す ように、先端部分14bが基材12の主面と平行になるように根元部分14aを 曲げることができる。しかも、帯状片14は、根元部分14aの材料であるシリ コンゴムの弾性および復元性によって、根元部分14aに曲げぐせがつきにくく 、根元部分14aを曲げる力を取り除けば全体が元の直立した状態に戻る。その ため、帯状片14は、用紙Pの綴じ穴Phに挿通しやすく用紙Pの綴じ穴Phか ら抜きやすい。
【0011】 帯状片14の根元部分14aは、用紙Pの綴り穴Phと係合させるための綴り 体として用いられる。この綴り体の長さは、この綴り具10に綴じ込むことので きる用紙Pの厚みの最大限となる。
【0012】 また、帯状片14の先端部分14bには、互いに逆方向に向く外側の面に、根 元部分14aから先端にわたって直線状にのびて、断面略凹字形状の凹条部16 が形成される。凹条部16は、保持手段の一部を構成するものである。凹条部1 6は、後述する凸条部28を着脱自在に嵌合させるためのものである。凹条部1 6は、後述するヒンジ部材18および帯状片14の根元部分14aを曲げると、 凸条部28と対向し得る。
【0013】 基材12の幅方向の一端側には、たとえば平面短冊状のヒンジ部材(斜線で示 す部材)18が形成される。ヒンジ部材18は、厚い用紙Pを綴じ込むことがで きるように、綴じ込もうとする用紙Pの厚み方向にのびるように曲げられるもの である。このヒンジ部材18は、弾性および復元性に優れたシリコンゴムで基材 12と平坦な状態に形成される。そのため、このヒンジ部材18は、図4に示す ように、後述の挟持部材24が基材12に重なるように曲げることができる。し かも、ヒンジ部材18は、その材料であるシリコンゴムの弾性および復元性によ って、曲げぐせがつきにくく、それを曲げる力を取り除けば元の平坦な状態に戻 る。
【0014】 ヒンジ部材18の基材12とは反対側には、ナイロンからなる挟持部材24が 形成される。この場合、基材12、ヒンジ部材18および挟持部材24は、全体 で平坦な状態に形成される。挟持部材24は、ヒンジ部材18で折り返されるこ とによって基材12と重なるように配置されて、基材12との間に綴じ込もうと する用紙Pを挟持するためのものである。
【0015】 挟持部材24のヒンジ部材18とは反対側には、挟持部材24を基材12上に 折り曲げた際に2つの帯状片14とほぼ対応する位置に、挟持部材24の縁部か らヒンジ部18側へとのびるように平面から見て略U字状の2つの切欠部26が それぞれ形成される。切欠部26は、凸条部28および凹条部16で留め付けら れた際の帯状片14の根元部分14aが挿通されるものである。すなわち、切欠 部26は、挟持部材24を基材12に重ねた場合に帯状片14が挟持部材24の 邪魔にならないようにするためのものである。
【0016】 さらに、挟持部材24の長手方向の2つの切欠部26の両外側は、それぞれ平 板状に形成される。そして、それらの主面から突出するようにして断面が丸みを 帯びた略T字形状に膨出した係着部材としての凸条部28が形成される。凸条部 28は、それぞれ挟持部材24の長手方向の両端部から切欠部26の近傍へと直 線状にのびるレール状に形成される。凸条部28は、帯状片14の凹条部16と 着脱自在に嵌合させるためのものである。この綴り具10では、凹条部16と凸 条部28とで、帯状片14の根元部分14aを曲げかつ帯状片14の先端部分1 4bを挟持部材24上に配置した状態で保持するための保持手段が構成される。 この場合、帯状片14の凹条部16は、凸条部28の先端に押し当てて押圧する と、押し開かれるようにして開口する。引き続き押圧し、凸条部28が凹条部1 6の内部に嵌まり込むと、凹条部16は、元の形状に復元して凸条部28に留め 付けられる。この状態では、使用者が凸条部28と凹条部16とを引き離す方向 に力を加えない限り両者は離れずしっかりと嵌合される。使用者が凸条部28と 凹条部16とを引き離す方向に力を加えた場合には、上述と逆の作用により、両 者の嵌合が外されて引き離される。
【0017】 この綴り具10は、全体がナイロンおよびシリコンゴムの2種類の材料で成型 金型によって一体的に形成されるため、部品点数が少なく製造が容易である。
【0018】 また、この綴り具10は、ナイロンおよびシリコンゴムで形成され、金属が用 いられていないので、金属が用いられていないファイル表紙Hと分別して廃棄す る必要がなく、そのようなファイル表紙とともにそのまま焼却することができる 。
【0019】 さらに、この綴り具10では、用紙を綴じ込む場合、図4に示すように、綴じ 込もうとする用紙Pに形成された綴じ穴Phに帯状片14を挿通し、ヒンジ部材 18を曲げて基材12と挟持部材24とで用紙Pを挟み、帯状片14の根元部分 14aを曲げて帯状片14の凹条部16と挟持部材24の凸条部28とを嵌め合 わせるので、綴じ込んだ用紙Pが不用意にばらばらになってしまうなどの不都合 が生じにくい。
【0020】 また、この綴り具10では、帯状片14の根元部分14aおよびヒンジ部材1 8に曲げぐせがつきにくく、帯状片14の凹条部16を挟持部材24の凸条部2 8から外すと、図1に示すように、帯状片14は元の直立した状態に戻り、ヒン ジ部材18および挟持部材24は元の平坦な状態に戻って邪魔にならない。その ため、この綴り具10では、帯状片14を用紙Pの綴じ穴Phに挿通しやすく用 紙Pの綴じ穴Phから抜きやすい。したがって、この綴り具10では、用紙など を綴じ込みやすいとともに取り外しやすい。
【0021】 図5はこの考案にかかる綴り具の他の例を示す斜視図である。図5に示す綴り 具10は、たとえば、ファイル表紙Hに取り付けられて用紙Pなどを綴り込むた めのファイルFの綴り具として用いられる。
【0022】 図5に示す綴り具10は、たとえばナイロンからなる短冊状の基材12を含む 。基材12には、長手方向に間隔を隔てて2つの取り付け用の穴13が形成され る。基材12は、たとえばポリプロピレンからなるファイル表紙Hに固着される 。固着方法としては、取り付け用の穴13および合成樹脂製のリベット(図示せ ず)が用いられる。なお、基材12がポリプロピレンで形成される場合には、基 材12は、ファイル表紙Hに、たとえば超音波溶着や高周波溶着などの溶着また は接着剤による接着によって固着されてもよい。また、ファイル表紙Hは、ポリ プロピレンなどの合成樹脂のほかに紙で形成されてもよい。
【0023】 基材12には、その長手方向の両端に、基材12と一体的に一対の細長い帯状 片14が形成される。帯状片14は、綴じ込もうとする用紙Pに形成された綴じ 穴Phに挿通されるものである。帯状片14は、一端が自由端になるように、全 体が基材12から直立するように形成される。また、帯状片14は、弾性および 復元性に優れたシリコンゴムで形成される。そのため、帯状片14は、先端部分 14bが基材12の主面と平行になるように根元部分14aを曲げることができ る。しかも、帯状片14は、その材料であるシリコンゴムの弾性および復元性に よって、曲げぐせがつきにくく、それを曲げる力を取り除けば全体が元の直立し た状態に戻る。そのため、帯状片14は、用紙Pの綴じ穴Phに挿通しやすく用 紙Pの綴じ穴Phから抜きやすい。
【0024】 また、帯状片14には、互いに逆方向に向く外側の面に、根元から先端にわた って、断面三角波形状の凹凸部17が形成される。凹凸部17は、後述する凹凸 部29と着脱自在に嵌合するためのものである。
【0025】 さらに、図5に示す綴り具10は、ABS樹脂からなる短冊状の挟持部材24 を含む。挟持部材24は、基材12と対向して配置されて、基材12との間に綴 じ込もうとする用紙Pを挟持するためのものである。
【0026】 挟持部材24には、2つの帯状片14とほぼ対応する位置に、2つの穴27が それぞれ形成される。穴27は、図6に示すように、帯状片14が挿通されるも のである。
【0027】 さらに、挟持部材24には、2つの穴27から両端にわたって、2つの溝24 aがそれぞれ形成される。これらの溝24aは、図6に示すように穴27に挿通 され図7に示すように曲げらた帯状片14を、沿わせるためのものである。挟持 部材24の2つの溝24a内には、図5および図6に示すように、断面三角波形 状の凹凸部29がそれぞれ形成される。凹凸部29は、帯状片14の凹凸部17 と着脱自在に嵌合させるためのものである。
【0028】 また、挟持部材24には、保持手段としてABS樹脂からなる2つの押さえ部 材30が、2つの穴27の間から2つの穴27の上までの部分を挟持部材24に 沿ってスライドできるように設けられる。押さえ部材30は、図6に示すように 穴27から突き出た帯状片14を、図7に示すように溝24a内に押さえつけて 、帯状片14を根元部分14aで曲げかつ帯状片14の先端部分14bを挟持部 材24上に配置した状態で保持するためのものである。
【0029】 図5に示す綴り具10も、ナイロン、シリコンゴムおよびABS樹脂で形成さ れ、金属が用いられていないので、金属が用いられていないファイル表紙Hと分 別して廃棄する必要がなく、そのようなファイル表紙とともにそのまま焼却する ことができる。
【0030】 さらに、図5に示す綴り具10では、用紙を綴じ込む場合、図6に示すように 、綴じ込もうとする用紙Pに形成された綴じ穴Phおよび挟持部材24の穴27 に帯状片14を挿通して、基材12と挟持部材24とで用紙Pを挟み、図7に示 すように、押さえ部材30を穴27の上にスライドして、帯状片14を根元部分 14aで曲げて先端部分14bを溝24aに沿わせ、凹凸部17と凹凸部29と を嵌め合わせるので、綴じ込んだ用紙Pが不用意にばらばらになってしまうなど の不都合が生じにくい。
【0031】 また、図5に示す綴り具10では、帯状片14に曲げぐせがつきにくく、図6 に示すように、押さえ部材30を穴27の横にスライドすると、帯状片14は元 の直立した状態に戻る。そのため、この綴り具10では、帯状片14を用紙Pの 綴じ穴Phおよび挟持部材24の穴27に挿通しやすく挟持部材24の穴27お よび用紙Pの綴じ穴Phから抜きやすい。したがって、この綴り具10でも、用 紙などを綴じ込みやすいとともに取り外しやすい。
【0032】 なお、上述の各綴り具10は、ファイル表紙に取り付けられているが、ファイ ル表紙に取り付けられずに単独で用いられてもよい。このようにファイル表紙を 用いない場合には、基材12の材料としては、ファイル表紙の材料を考慮する必 要がない。
【0033】 また、上述の綴り具10では、帯状片14やヒンジ部材18に弾性および復元 性に優れたシリコンゴムが用いられているが、シリコンゴム以外の弾性および復 元性に優れたゴムまたはエラストマーのように、弾性および復元性に優れた可燃 性材料が用いられてもよい。
【0034】 さらに、帯状部材14およびヒンジ部材18を除く部分には、ナイロンやAB S樹脂以外に硬質のポリプロピレンなどの硬質の合成樹脂または硬質のシリコン ゴムなどの硬質のゴムのように、硬質の可燃性材料が用いられてもよく、あるい は、たとえばシリコンゴムなどの弾性および復元性に優れたゴムまたはエラスト マーのように、弾性および復元性に優れた可燃性材料が用いられてもよい。
【0035】 また、帯状部材14は、少なくとも根元部分14aが、たとえばシリコンゴム などの弾性および復元性に優れたゴムまたはエラストマーのように弾性および復 元性に優れた可燃性材料で形成されていればよい。そのため、帯状部材14の先 端部分14bは、たとえばシリコンゴムなどの弾性および復元性に優れたゴムま たはエラストマーのように弾性および復元性に優れた可燃性材料で形成されもよ く、あるいは、たとえばナイロンやポリプロピレンなどの硬質の合成樹脂または 硬質のシリコンゴムなどの硬質のゴムのように硬質の可燃性材料で形成されても よい。
【0036】
【考案の効果】 この考案によれば、用紙などを綴じ込みやすいとともに取り外しやすく、しか も、焼却することができる綴り具が得られる。そのため、この考案にかかる綴り 具は、金属が用いられていないファイル表紙と分別して廃棄する必要がなく、そ のようなファイル表紙とともにそのまま焼却することができる。 しかも、この考案によれば、帯状片や挟持部材が邪魔にならず、用紙などを綴 じ込みやすいとともに取り外しやすく、しかも、焼却することができる綴り具が 得られる。
【図1】この考案にかかる綴り具の一例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】図1に示す綴り具の底面図である。
【図3】図1に示す綴り具の側面図である。
【図4】図1に示す綴り具の使用状態を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】この考案にかかる綴り具の他の例を示す斜視図
である。
である。
【図6】図5に示す綴り具の使用状態を示す斜視図であ
る。
る。
【図7】図5に示す綴り具に使用状態を示す斜視図であ
る。
る。
【図8】従来の綴り具の一例を示す斜視図である。
【図9】図8に示す綴り具の底面図である。
【図10】図8に示す綴り具の使用状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図11】図8に示す綴り具の使用状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図12】図8に示す綴り具の使用状態を示す斜視図で
ある。
ある。
10 綴り具 12 基材 14 帯状片 14a 根元部分 14b 先端部分 16 凹条部 17 凹凸部 18 ヒンジ部材 24 挟持部材 24a 溝 26 切欠部 27 穴 28 凸条部 29 凹凸部 30 押さえ部材 F ファイル H ファイル表紙 P 用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松本 俊吾 大阪市中央区農人橋1丁目1番22号 株式 会社リヒトラブ内 (72)考案者 山下 洋行 大阪市中央区農人橋1丁目1番22号 株式 会社リヒトラブ内
Claims (4)
- 【請求項1】 可燃性材料からなる基材、 一端に自由端を有し、他端が前記基材と一体的に形成さ
れ、綴じ込もうとする用紙などに形成された綴じ穴に挿
通するための可燃性材料からなる一対の細長い帯状片、 前記基材との間に前記用紙などを挟持するための可燃性
材料からなる挟持部材、および前記帯状片の根元部分を
曲げかつ前記帯状片の先端部分を前記挟持部材上に配置
した状態で保持するための可燃性材料からなる保持手段
を含む綴り具であって、 前記帯状片は、全体が前記基材から直立するように形成
され、少なくとも前記根元部分が弾性および復元性に優
れた可燃性材料で形成される、綴り具。 - 【請求項2】 前記基材および前記挟持部材の間に形成
され、弾性および復元性に優れた可燃性材料からなるヒ
ンジ部材を含み、 前記基材、前記ヒンジ部材および前記挟持部材は、全体
で平坦な状態に形成され、かつ、前記ヒンジ部材を曲げ
ることによって前記挟持部材が前記基材に重なるように
形成される、請求項1に記載の綴り具。 - 【請求項3】 可燃性材料からなる基材、 一端に自由端を有し、他端が前記基材と一体的に形成さ
れ、綴じ込もうとする用紙などに形成された綴じ穴に挿
通するための可燃性材料からなる一対の細長い帯状片、 前記基材との間に前記用紙などを挟持するための可燃性
材料からなる挟持部材、 前記基材および前記挟持部材の間に形成されるヒンジ部
材、および前記帯状片の根元部分を曲げかつ前記帯状片
の先端部分を前記挟持部材上に配置した状態で保持する
ための可燃性材料からなる保持手段を含む綴り具であっ
て、 前記帯状片は、全体が前記基材から直立するように形成
され、少なくとも前記根元部分が弾性および復元性に優
れた可燃性材料で形成され、 前記ヒンジ部材は、弾性および復元性に優れた可燃性材
料で形成され、 前記基材、前記ヒンジ部材および前記挟持部材は、全体
で平坦な状態に形成され、かつ、前記ヒンジ部材を曲げ
ることによって前記挟持部材が前記基材に重なるように
形成され、 前記挟持部材を前記基材に重ねた場合に前記挟持部材の
前記帯状片にほぼ対応する位置に切欠部が形成される、
綴り具。 - 【請求項4】 少なくとも前記帯状片の前記根元部分お
よび前記ヒンジ部材は、弾性および復元性に優れたゴム
またはエラストマーで形成される、請求項2または請求
項3に記載の綴り具。
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JP2000007763U JP3077370U (ja) | 2000-10-30 | 2000-10-30 | 綴り具 |
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JP2000007763U JP3077370U (ja) | 2000-10-30 | 2000-10-30 | 綴り具 |
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Family Applications (1)
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2000
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