JP4259833B2 - 部品装着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品を保持可能な複数の部品保持部材を有する部品装着ヘッドにより、上記夫々の部品を基板に装着する部品装着装置に関するものであり、特に、様々な種類の上記部品の装着に対応することができる部品装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の部品装着装置は、様々な種類のものが知られている。例えば、部品として、電子部品を吸着保持可能な複数の吸着ノズルを有するヘッド部を備える電子部品装着装置においては、上記ヘッド部を支持するとともに、基板としての回路基板の大略表面沿いの方向において上記ヘッド部の移動を行なう移動装置であるXYロボットと、上記回路基板を部品装着位置に搬送するとともに、上記回路基板を上記部品装着位置に解除可能に保持する基板搬送保持装置と、上記夫々の吸着ノズルにより吸着保持されることにより、取出可能に、複数の上記電子部品を収納する部品供給部と、さらに、上記XYロボット、上記基板搬送保持装置、及び上記部品供給部とがその天板部に備えられた架台とが備えられている。
【0003】
このような電子部品装着装置において、上記電子部品の上記回路基板への装着動作を行なうような場合にあっては、まず、上記XYロボットにより上記ヘッド部が上記部品供給部の上方ヘ移動されて、上記夫々の吸着ノズルにより上記部品供給部に収納されている上記夫々の電子部品を吸着保持して取り出す。それとともに、上記電子部品装着装置において供給される上記回路基板が、上記基板搬送保持装置により上記部品装着位置に搬送されて保持される。その後、上記移動装置により上記ヘッド部の移動が行なわれ、上記吸着保持された状態の上記夫々の電子部品が、上記回路基板の上方に移動される。上記移動の後、上記夫々の吸着ノズルの下降動作が順次行なわれることにより、上記夫々の電子部品を上記回路基板に装着することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような上記回路基板に上記夫々の電子部品が装着されて形成される電子回路には、様々な種類のものがあり、従って、上記装着される電子部品や上記回路基板の種類や大きさにも様々なものがある。
【0005】
そのため、従来の電子部品装着装置においては、このような多種の上記電子部品や上記回路基板に対応すべく、夫々の種類に応じた電子部品装着装置が夫々製作されて用いられている。すなわち、取り扱われる上記電子部品や上記回路基板の種類に応じて上記部品供給部等も異なり、この異なる上記部品供給部を装備させるために架台の形状や大きさも夫々異なって個別に製作されている。
【0006】
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、様々な種類の部品の装着に効率的に対応することが可能であって、部品装着装置における部材の共用化を図って製作コストの削減を図ることができるとともに、上記部品の装着精度を向上させることができる部品装着装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
【0008】
本発明の第1態様によれば、基板搬送方向の中央部でかつ上記基板搬送方向とは直交する支柱配置ライン上に支柱が配置された共用架台と、
上記共用架台の上記支柱配置ライン上に配置され、かつ、部品認識装置を配置可能な部品認識領域と、
上記共用架台に固定され、かつ、基板を上記基板搬送方向沿いに搬送するとともに、上記共用架台の中央付近の部品装着位置で位置決め保持可能な基板搬送保持装置と、
上記基板搬送保持装置よりも作業者手前側であって、上記支柱配置ラインを境に2つに区分けされた部品供給領域の一方の部品供給領域に、上記共用架台の作業者手前側縁部から所定距離離れてかつ上記基板搬送方向と平行に配置された作業者手前側部品取出ライン沿いに夫々の部品取出口が配置されるように複数の部品供給カセットが配置可能な第1部品供給領域と、
上記作業者手前側の上記部品供給領域の他方の上記部品供給領域に、上記作業者手前側部品取出ライン沿いに夫々の部品取出口が配置されるように複数の部品供給カセットが配置可能な第2部品供給領域と、
上記基板搬送保持装置よりも作業者奥側であって、上記支柱配置ラインを境に2つに区分けされた部品供給領域の一方の部品供給領域に、上記共用架台の作業者奥側縁部から上記所定距離と同じ距離だけ離れてかつ上記基板搬送方向と平行に配置された作業者奥側部品取出ライン沿いに夫々の部品取出口が配置されるように複数の部品供給カセットが配置可能な第3部品供給領域と、
上記作業者奥側の上記部品供給領域の他方の上記部品供給領域に、上記作業者奥側部品取出ライン沿いに夫々の部品取出口が配置されるように、複数の部品供給カセットと、複数の部品供給トレイを備えたトレイ供給部とのいずれかを選択的に配置可能な第4部品供給領域と、
上記夫々の部品供給領域から供給される上記部品を解除可能に保持するとともに、上記保持した部品を上記基板に装着する複数の部品保持部材を備える部品装着ヘッドと、
上記共用架台上に固定され、かつ、上記部品装着ヘッドを上記基板の大略表面沿いの方向に移動させる移動装置とを備えることを特徴とする部品装着装置を提供する。
【0009】
本発明の第2態様によれば、上記基板搬送保持装置は、上記共用架台上に固定され、かつ、上記基板の上記基板搬送方向沿いの一方の端部を搬送可能に支持する基準側レール部材と、上記基準側レール部材に平行で、かつ、上記基準側レール部材に対して上記基板搬送方向と直交する基板幅方向に可動に配置され、かつ、上記基板の上記基板搬送方向沿いの他方の端部を搬送可能に支持する可動側レール部材とを備え、上記基準側レール部材と上記可動側レール部材とにより上記基板搬送方向沿いに上記基板を搬送可能であり、
上記第1部品供給領域及び上記第2部品供給領域は、上記基準側レール部材よりも上記作業者手前側に配置されており、
上記第3部品供給領域及び上記第4部品供給領域は、上記可動側レール部材よりも上記作業者奥側に配置されている第1態様に記載の部品装着装置を提供する。
【0010】
本発明の第3態様によれば、上記部品認識領域は、上記部品供給カセット又は上記部品供給トレイのいずれかの上記第4部品供給領域への選択的な配置に応じて、上記部品供給カセットより供給される上記部品の認識を行なう第1部品認識装置と、上記部品供給トレイより供給される上記部品の認識を行なう第2部品認識装置とのいずれかを選択的に配置可能である第1態様又は第2態様に記載の部品装着装置を提供する。
【0011】
本発明の第4態様によれば、上記第4部品供給領域において、上記選択的に配置可能な上記トレイ供給部は、上記複数の部品供給トレイとして、2枚の上記部品供給トレイを同時に配置可能であって、
上記トレイ供給部は、
上記2枚の部品供給トレイのうちの一方の上記部品供給トレイを、上記支柱配置ラインを介して上記第3部品供給領域に隣接させて配置可能な第1トレイ配置領域と、
上記第1トレイ配置領域に隣接され、かつ、上記作業者奥側部品取出ライン沿いの寸法が上記第1トレイ配置領域よりも大きく、かつ、他方の上記部品供給トレイとして、上記第1トレイ配置領域に配置可能な小型の上記部品供給トレイと、上記第1トレイ配置領域に配置可能な上記小型の部品供給トレイよりも、上記作業者奥側部品取出ライン沿いの寸法が大きな大型の上記部品供給トレイとのいずれかを選択的に配置可能な第2トレイ配置領域とを備える第1態様から第3態様のいずれか1つに記載の部品挿入装置を提供する。
【0012】
本発明の第5態様によれば、上記部品装着ヘッドは、上記複数の部品保持部材を上記基板搬送方向沿いに一列に備え、
上記移動装置は、
上記夫々の部品供給領域において、上記配置された上記夫々の部品供給カセット又は上記夫々の部品供給トレイにおける上記夫々の部品取出口の上方に、上記複数の部品保持部材のうちのいずれかの上記部品保持部材を配置可能なように、上記部品装着ヘッドを移動可能であるとともに、
上記第4部品供給領域において、上記トレイ供給部の上記第2トレイ配置領域に上記選択的に配置された上記小型の部品供給トレイにおける上記夫々の部品取出口の上方に、上記複数の部品保持部材を夫々配置可能なように、上記部品装着ヘッドを移動可能である第4態様に記載の部品装着装置を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
本発明の第1の実施形態にかかる部品装着装置の一例である電子部品装着装置101の平面的な構成を示す模式平面図を図1に示す。
【0015】
(電子部品装着装置101の構造)
図1に示すように、部品の一例である電子部品を回路基板に装着する電子部品装着装置101は、部品保持部材の一例である吸着ノズル11を複数本、例えば8本一列に備えられた部品装着ヘッドの一例であるヘッド部10と、ヘッド部10を支持して、上記回路基板の大略表面沿いの方向である図示X軸方向又はY軸方向に移動させる移動装置の一例であるXYロボット12と、電子部品装着装置101に供給される上記回路基板を、電子部品装着装置101の略中央付近に位置される部品装着位置に搬送するとともに、上記部品装着位置において解除可能に位置決め保持する基板搬送保持装置6とを備えている。また、電子部品装着装置101は、XYロボット12と基板搬送保持装置6とを、その上面において固定されて支持する共用架台の一例である架台14を備えている。
【0016】
図1に示すように、このような電子部品装着装置101に備えられているヘッド部10は、上記8本の吸着ノズル11を、図示X軸方向沿いに一定の間隔ピッチでもって一列に配列させて備えている。また、ヘッド部10は、夫々の吸着ノズル11のその軸芯沿いの昇降動作、及び上記軸芯回りの回転動作、さらに、その先端部における電子部品の吸着保持動作を行うことが可能となっている。なお、図1においては、このヘッド部10が透過された状態の模式平面図となっている。
【0017】
また、ヘッド部10は、一列に配列されて備えられた8本の吸着ノズル11の図示X軸方向における両端部近傍に、2つの基板撮像カメラ20が備えられている。この基板撮像カメラ20は、基板搬送保持装置6により搬送されて、上記部品装着位置に位置決めされた回路基板における予め定められた位置であるいわゆる基板マークの画像を撮像することにより、上記撮像された画像に基づいて、上記回路基板のその表面沿いの位置を認識することが可能となっている。
【0018】
また、図1に示すように、XYロボット12は、剛体により大略門型形状に形成された2つの支持フレーム12aを備えており、夫々の支持フレーム12aは、架台14の上面における図示X軸方向の両端部近傍において、互いに対向するように設置されている。また、XYロボット12は、夫々の支持フレーム12aのその大略門型形状の上面に、図示X軸方向に沿ってその両端部が支持され、かつ、それ自体が図示Y軸方向に移動可能であるとともに、その下部においてヘッド部10を図示X軸方向に移動可能に支持する移動フレーム12bを備えている。このようにXYロボット12が構成されていることにより、ヘッド部10の図示X軸方向又はY軸方向の上記移動が可能となっている。なお、図1において、図示X軸方向とY軸方向とは互いに直交するように配置されている。また、図1においては、この移動フレーム12bが透過された状態の模式平面図となっている。
【0019】
また、図1に示すように、基板搬送保持装置6は、上記架台14の上面に固定され、かつ、回路基板2の基板搬送方向沿い(図1のX軸方向沿いである)における回路基板2の一方の端部である図示下側の端部を搬送可能に支持する基準側レール部材の一例である基準側レール7と、この基準側レール7に平行で、かつ、基準側レール7に対して、上記基板搬送方向と直交する回路基板2の幅方向(基板幅方向)、すなわち、図示Y軸方向に可動に配置され、かつ、回路基板2の上記基板搬送方向沿いの他方の端部である図示上側の端部を搬送可能に支持する可動側レール部材の一例である可動側レール8とを備えている。基板搬送保持装置6は、このように一対に備えられた基準側レール7と可動側レール8とにより、回路基板2の上記夫々の端部を支持しながら、回路基板2を上記部品装着位置にまで搬送して、上記部品装着位置に回路基板2を位置決めして保持することができるとともに、上記保持を解除して回路基板2を搬送して、上記部品装着位置から排出することができる。また、基板搬送保持装置6において、可動側レール8が上記基板幅方向沿いに移動可能となっていることにより、電子部品装着装置101に供給される様々な大きさの回路基板2に対して、夫々の上記幅の寸法に合致するように、可動側レール8を移動させて、上記様々な大きさの回路基板2の上記搬送及び上記位置決め保持を行うことが可能となっている。なお、電子部品装着装置101においては、図1の右側より左側に向けて、回路基板2の搬送が行なわれる。
【0020】
また、図1に示すように、架台14は、その上面に、電子部品装着装置101を構成する様々な部材や装置が配置されて支持しているため、上記基板搬送方向の中央部でかつ上記基板搬送方向とは直交する方向である支柱配置ラインP上に、その内部において図示しない支柱が配置されている。
【0021】
また、図1に示すように、電子部品装着装置101においては、図示下側が電子部品装着装置101の操作を行なう作業者の操作側である作業者手前側となっており、図示上側が作業者奥側となっている。
【0022】
また、図1に示すように、電子部品装着装置101は、架台14の上面の上記作業者手前側の近傍と上記作業者奥側の近傍との夫々の2箇所ずつ、合計4箇所の部品供給領域(後述する第1〜第4部品供給領域である)を備えており、夫々の部品供給領域において、複数の電子部品が供給可能に収納された部品供給部を配置させて装備させることが可能となっている。
【0023】
まず、図1に示す基板搬送保持装置6の基準側レール7の上記作業者手前側における架台14の上面には、支柱配置ラインPを境に2つに区分けされた部品供給領域が備えられており、支柱配置ラインPの図示右側に第1部品供給領域30が、支柱配置ラインPの図示左側に第2部品供給領域40が、夫々配置されている。また、図1に示す基板搬送保持装置6の可動側レール8の上記作業者奥側における架台14の上面にも、支柱配置ラインPを境に2つに区分けされた部品供給領域が備えられており、支柱配置ラインPの図示右側に第3部品供給領域50が、支柱配置ラインPの図示左側に第4部品供給領域60が、夫々配置されている。
【0024】
また、図1に示すように、第1部品供給領域30及び第2部品供給領域40の夫々には、架台14の上記作業者手前側の縁部から所定距離である距離Dだけ離れてかつ上記基板搬送方向(すなわち、図示X軸方向)と平行に配置された作業者手前側部品取出ラインS沿いに、夫々の部品取出口31a及び41aが配置されるように、複数の部品供給カセット31及び41(上記部品供給部の一例である)が夫々連設されている。また、第1部品供給領域30に連設されている夫々の部品供給カセット31、及び第2部品供給領域40に連設されている夫々の部品供給カセット41の夫々には、テープ状部材に収納された複数の電子部品が夫々の部品取出口31a及び41aから連続的に取り出し可能に収納されている。
【0025】
また、図1に示すように、第3部品供給領域50及び第4部品供給領域60の夫々には、架台14の上記作業者奥側の縁部から上記所定距離と同じ距離である距離Dだけ離れてかつ上記基板搬送方向(すなわち、図示X軸方向)と平行に配置された作業者奥側部品取出ラインT沿いに、夫々の部品取出口51a及び61aが配置されるように、複数の部品供給カセット51及び61(上記部品供給部の一例である)が夫々連設されている。また、第3部品供給領域50に連設されている夫々の部品供給カセット51、及び第4部品供給領域60に連設されている夫々の部品供給カセット61の夫々には、テープ状部材に収納された複数の電子部品が夫々の部品取出口51a及び61aから連続的に取り出し可能に収納されている。
【0026】
なお、第1部品供給領域30から第4部品供給領域60の夫々において装備されている夫々の部品供給カセット31から61の夫々は、着脱可能となっており、電子部品供給装置101がら取り外すことが可能となっている。
【0027】
また、上記夫々の部品供給領域のうち、第4部品供給供給領域60においては、複数の種類の上記部品供給部のうちのいずれかを選択的に配置装備させることが可能となっており、本実施形態においては、上記複数種類の部品供給部として、上述した夫々の部品供給カセット61と、後述する複数の部品供給トレイを備えるトレイ供給部とのいずれかを選択的に配置装備させることが可能となっている。なお、電子部品供給装置101の第4部品供給領域60には、上記夫々の部品供給部のうちの夫々の部品供給カセット61が選択されて、配置装備されている。
【0028】
さらに、第1部品供給領域30から第4部品供給領域60の夫々において、夫々の部品供給カセット31、41、51、及び61は、夫々の部品取出口31a、41a、51a、及び61aが夫々一定の配列間隔ピッチでもって配列されており、ヘッド部10が備える8本の吸着ノズル11の上記配列の間隔ピッチは、この部品取出口の上記一定の配列間隔ピッチの整数倍(例えば、1倍又は2倍)の寸法となっている。これにより、XYロボット12によりヘッド部10をいずれかの上記部品供給領域の上方に移動させて、夫々の吸着ノズル11を、夫々の部品取出口31a、41a、51a又は61aの上方に位置させることができ、複数の吸着ノズル11による複数の部品取出口からの同時的な電子部品の取り出しを行なうことが可能となっている。
【0029】
なお、このような夫々の部品供給カセット31、41、51、及び61により供給される電子部品としては、例えば、チップ部品(テーピング部品という場合もある)等であり、回路基板2に装着される様々な種類の電子部品のなかでも、比較的小型の電子部品である。従って、以降の説明において「小型電子部品」と用いる場合には、「小型電子部品」とは、これらの部品供給カセットから供給される電子部品のことである。
【0030】
また、図1に示すように、電子部品装着装置101の架台14の上面において、支柱配置ラインP上であり、かつ、基板搬送保持装置6の可動側レール8の上記作業者奥側(ただし、第3部品供給領域50及び第4部品供給領域60の図示下側である)に、吸着ノズル11による電子部品の吸着保持姿勢の認識を行なう部品認識装置を配置可能な部品認識領域17が配置されている。この部品認識領域17には、上記部品認識装置の一例である撮像カメラ18(第1部品認識装置の一例でもある)が架台14の上面に固定されて配置されている。この撮像カメラ18は、吸着ノズル11により吸着保持されている電子部品の下面側からの画像を撮像することにより、上記撮像された画像に基づいて、上記電子部品の吸着保持姿勢を2次元的に(すなわち、2Dで)認識することが可能となっている。なお、この画像の認識処理等に関しては、電子部品装着装置101の夫々の動作を統括的に制御することができる制御部(図示しない)において行なわれる。また、この撮像カメラ18は、上記小型電子部品の画像を撮像することを主目的としており、この目的に見合うようにその撮像視野も小視野であり、上記小型電子部品に対して、効率的な吸着保持姿勢の認識を行なうことが可能となっている。また、部品認識領域17が支柱配置ラインP上に設けられていることにより、部品認識領域は17は、図示しない支柱により支持された領域となって、電子部品装着装置101の稼動時において発生する振動の影響を受け難い領域となっている。これにより、設置される撮像カメラ18は、上記振動を受け難いこととなり、高精度な画像の撮像を行うことができ、高精度な部品認識を行なうことができる。
【0031】
また、この部品認識領域17においては、複数の種類の上記部品認識装置のうちのいずれかを選択的に配置装備させることが可能となっており、本実施形態においては、上記複数種類の部品認識装置として、上述した小視野の撮像カメラ18(主に小型電子部品の撮像の目的としている)と、後述する上記撮像カメラ18よりも大視野を有している2D撮像カメラと、高精度な部品認識に用いられる3D撮像カメラ(第2部品認識装置の一例である)とのいずれかを選択的に配置装備させることが可能となっている。なお、電子部品供給装置101の部品認識領域17には、上記夫々の部品認識装置のうちの撮像カメラ18が選択されて、配置装備されている。
【0032】
また、図1に示すように、基板搬送保持装置6の可動側レール8の上記作業者奥側には、部品認識領域17を介して、図示右側にノズル交換部16が、図示左側に小型電子部品廃棄部22が、架台14の上面に設置されている。
【0033】
このノズル交換部16には、ヘッド部10に装備可能な複数の種類の吸着ノズル11が、交換可能に収納されており、XYロボット12によりヘッド部10をこのノズル交換部16の上方に移動させて、夫々の吸着ノズル11の昇降動作を行うことにより、夫々の吸着ノズル11の種類の交換を行なうことができる。
【0034】
また、この小型電子部品廃棄部22は、不良な電子部品を廃棄するボックスであり、主に上記小型電子部品の廃棄用に用いられる。
【0035】
また、電子部品装着装置101においては、ヘッド部10における夫々の吸着ノズル11の動作(上記昇降、上記回転、及び上記吸着保持)、XYロボット12によるヘッド部10の移動動作、基板搬送保持装置6による回路基板2の搬送及び保持動作、及び、撮像カメラ18並びに基板撮像カメラ20による撮像動作等の夫々の動作の制御を行う制御部(図示しない)が備えられており、上記制御部により上記夫々の動作が互いに関連付けられて制御されることにより、電子部品装着装置101における回路基板2への電子部品の装着動作を行うことが可能となっている。
【0036】
(電子部品装着装置101の動作)
次に、このような電子部品装着装置101において行なわれる電子部品の装着動作について説明する。
【0037】
まず、XYロボット12により、ヘッド部10が、第1部品供給領域30から第4部品供給領域60の夫々に配置装備された夫々の部品供給カセット31、41、51、又は61のいずれかの上方に移動され、ヘッド部10の夫々の吸着ノズル11の昇降動作及び吸着保持動作が行なわれることにより、上記いずれかの部品供給カセットにおける夫々の部品取出口31a、41a、51a、又は61aのいずれかよりの電子部品の吸着取り出しが行なわれる。
【0038】
この動作とともに、又は、その前に、基板搬送保持装置6により回路基板2が上記部品装着位置に向けて搬送され、上記部品装着位置において上記搬送された回路基板2が解除可能に保持される。なお、この回路基板2の搬送に際しては、図1における図示Y軸方向沿いの方向である回路基板2の幅方向において、基板搬送保持装置6の可動側レール8が移動されることにより、回路基板2の上記幅方向における夫々の端部が、基準側レール7及び可動側レール8により搬送可能に支持することができる。
【0039】
その後、XYロボット12により、夫々の吸着ノズル11により電子部品を吸着保持させた状態で、部品認識領域17に設置されている撮像カメラ18の上方を夫々の電子部品が通過するようにヘッド部10が移動される。この撮像カメラ18の上方を夫々の電子部品が通過されるタイミングで、撮像カメラ18により夫々の電子部品の吸着保持姿勢の画像が撮像される。なお、この撮像の際には、夫々の吸着ノズル11の上記昇降動作方向沿いの高さ位置が、撮像カメラ18の撮像焦点位置に合致するように、予め夫々の吸着ノズル11の上記昇降動作が行われている。また、上記夫々の画像は、画像データとして上記制御部に出力されて、上記制御部において上記夫々の画像の認識処理が行なわれ、夫々の電子部品の吸着保持姿勢が認識される。
【0040】
その後、ヘッド部10は、XYロボット12により回路基板2の上方ヘと移動される。回路基板2の上方において、ヘッド部10が備える基板撮像カメラ20により、回路基板2の上面の所定位置に形成されている上記基板マークの画像の撮像が行なわれる。この撮像された画像は、画像データとして制御部に出力されて、上記制御部において上記画像の認識処理が行なわれ、回路基板2における夫々の電子部品の装着位置が認識される。なお、この基板撮像カメラ20による回路基板2の上記基板マークの撮像は、ヘッド部10による夫々の電子部品の吸着保持動作の前に行なわれるような場合であってもよい。
【0041】
その後、ヘッド部10が備える夫々の吸着ノズル11のうちの一番目に電子部品の装着が行なわれる吸着ノズル11が選択されて、上記選択された吸着ノズル11の下降動作が行なわれることにより、回路基板2に電子部品が装着される。なお、この装着の前に、上記制御部において認識された夫々の電子部品の吸着保持姿勢の認識結果に基づいて、吸着ノズル11による電子部品の吸着保持姿勢の補正が、例えば、吸着ノズル11がその軸芯回りに回転されること等により行なわれる。また、ヘッド部10においては、上記1番目の吸着ノズル11による電子部品の装着動作が行われた後、順次その他の吸着ノズル11が選択されて、上記同様な手順により夫々の電子部品の装着動作が、繰り返されることにより行なわれる。また、回路基板2に装着される電子部品が多数あるような場合にあっては、XYロボット12によりヘッド部10が、再び、上記夫々の部品供給カセット31、41、51、又は61のいずれかの上方に移動されて、新たな電子部品が吸着保持され、上記同様な手順により、回路基板2への装着動作が行なわれる。
【0042】
その後、電子部品装着装置101において、回路基板2に装着されるべき夫々の電子部品の装着が行われたものと上記制御部において判断されると、上記部品装着位置に保持されていた回路基板2の基板搬送保持装置6による上記保持が解除されるとともに、図1の図示左向きに回路基板2が搬送されて、電子部品装着装置101から排出される。
【0043】
また、上記制御部において認識された電子部品の吸着保持姿勢の認識結果に基づいて、上記吸着保持された電子部品に不良等が認識されるような場合にあっては、その不良を有する電子部品を回路基板2に装着することなく、XYロボット12により、ヘッド部10を小型電子部品廃棄部22の上方に移動させて、当該不良を有する電子部品の吸着ノズル11による吸着保持を解除して、小型電子部品廃棄部22内に当該電子部品を廃棄する。
【0044】
また、ヘッド部10において吸着保持する電子部品に対応する吸着ノズル11が装備されていないような場合、すなわち、吸着ノズル11の交換が必要な場合にあっては、XYロボット12によりヘッド部10をノズル交換部16の上方に移動させて、上記ノズル交換が必要な吸着ノズル11を下降させることにより、吸着ノズル11の交換を行なう。
【0045】
(電子部品装着装置102の構造)
このような構造及び動作を備える電子部品装着装置101においては、上述したように、第4部品供給領域60に選択的に上記部品供給カセット61以外の部品供給部を配置装備させることができるとともに、部品認識領域17に選択的に上記撮像カメラ18以外の部品認識装置を配置装備させることができる。このような選択的な配置装備が行われた部品装着装置の例として、電子部品装着装置102の模式的な平面図を図2に示し、電子部品装着装置102について、図2に基づいて以下に説明する。
【0046】
図2に示すように、電子部品装着装置102おいては、架台14、XYロボット12、ヘッド部10、及び夫々の吸着ノズル11が、電子部品装着装置101と共用的に用いられている。従って、架台14に配置されていた第1部品供給領域30から第4部品供給領域60、さらに、部品認識領域17も、電子部品装着装置101と共通して用いられている。以下、この共通している構成以外の構成、すなわち、異なる構成を中心に説明する。
【0047】
まず、図2に示すように、電子部品装着装置102においては、電子部品装着装置101に備えられていた基板搬送保持装置6に代えて、同様な構造及び機能を備えた基板搬送保持装置76が備えられている。ただし、基板搬送保持装置76は、その可動側レール78の可動範囲が、基板搬送保持装置6の可動側レール8よりも小さく設定されている。例えば、基板搬送保持装置6の可動側レール8の最大可動位置は、図示Y軸方向において、基準側レール7から460mm程度離間された位置であるのに対して、基板搬送保持装置76の可動側レール78の最大可動位置、図示Y軸方向において、基準側レール77から250mm程度離間された位置となっている。なお、電子部品装着装置102において、基準側レール77の設置位置は、電子部品装着装置101における基準側レール7の設置位置と同じとなっている。従って、電子部品装着装置102においては、可動側レール78の可動範囲が制限されていることにより、架台14の上面における可動側レール78の上記作業者奥側に新たなスペースが現われることとなり、このスペースが以下に説明するように有効的に利用されている。
【0048】
まず、図2に示すように、電子部品装着装置102において、第1部品供給領域30には夫々の部品供給カセット31が配置装備されているとともに、第2部品供給領域40には、夫々の部品供給カセット41が配置装備されている。また、夫々の部品供給カセット31の夫々の部品取出口31a、及び夫々の部品供給カセット41の夫々の部品取出口41aが、作業者手前側部品取出ラインS上に位置されている。また、図2に示すように、第3部品供給領域50には、夫々の部品供給カセット51が配置装備されており、夫々の部品供給カセット51の夫々の部品取出口51a、及び夫々の部品供給カセット51の夫々の部品取出口51aが、作業者奥側部品取出ラインT上に位置されている。
【0049】
また、図2に示すように、第4部品供給領域60には、部品供給部の一例として、複数の電子部品が取り出し可能に収納された複数の部品供給トレイを備えたトレイ供給部80が配置装備されている。トレイ供給部80は、複数の部品供給部を階層的に配置させて備えており、上記階層的に配置させた複数の部品供給トレイのうちより、平面的に図示X軸方向において2枚の部品供給トレイを同時に隣接させて、架台14の上面において配置させて引き出すことが可能となっている。また、トレイ供給部80は、上記複数の部品供給トレイの階層的な配置収納部分と、架台14の上面における上記部品供給トレイの引き出し位置との間において、架台14の上面沿いかつ図示Y軸方向に沿って移動可能な大小2つのサイズの引き出し板である小型引き出し板81及び大型引き出し板82とを備えている。なお、図2に示すように、架台14の上面において、小型引き出し板81が図示右側に、大型引き出し板82が図示左側に配置されている。
【0050】
ここで、このトレイ供給部80についてさらに詳細に説明する。図6にこのトレイ供給部80の模式的な平面構成を示す模式説明図を示す。図2及び図6に示すように、トレイ供給部80に収納される部品供給トレイには、例えば、その図示X軸方向沿いの寸法である幅寸法が、略140mmである小型の部品供給トレイ83(JEDEC規格における140幅トレイ)と、略210mmである大型の部品供給トレイ84(JEDEC規格における210幅トレイ)とがある。また、小型引き出し板81には、これら2つのサイズの部品供給トレイのうちの小型の部品供給トレイ83を搭載して、上記夫々の部品供給トレイの収納部分より引き出すことが可能となっている。また、大型引き出し板82には、これら2つのサイズの部品供給トレイのいずれかを選択的に搭載して、引き出すことが可能となっている。なお、トレイ供給部80に収納される上記部品供給トレイは、上述の小型の部品供給トレイ83及び大型の部品供給トレイ84にのみ限定されるものではなく、その他様々なサイズの部品供給トレイが収納されるような場合であってもよい。
【0051】
すなわち、図6に示すように、小型引き出し板81の上面には、第1トレイ配置領域R1が設けられており、一方、大型引き出し板82の上面には、第2トレイ配置領域R2が設けられており、第1トレイ配置領域R1及び第2トレイ配置領域R2の夫々には、共に、小型の部品供給トレイ83を配置させることが可能となっており、さらに、第2トレイ配置領域R2に限っては、さらに、大型の部品供給トレイ84をも配置させることが可能となっている。
【0052】
また、図2に示すように、トレイ供給部80においては、小型引き出し板81及び大型引き出し板82が、夫々に配置された部品供給トレイの部品取出位置(部品取出口の一例である)が、作業者奥側部品取出ラインT上に位置させることができるような移動範囲において、移動可能となっている。
【0053】
なお、このような夫々の部品供給トレイにより供給される電子部品としては、例えば、大型の電子部品や異型の電子部品等があり、具体的な例としては、QFP、BGA、CSP、さらに、コネクタ等の電子部品である。なお、以降の説明において「大型電子部品」と用いる場合には、「大型電子部品」とは、これらのトレイ供給部80から供給される電子部品のことである。
【0054】
また、図2に示すように電子部品装着装置102においては、可動側レール78の作業者奥側における部品認識領域17のスペースが、上述の通り広がったことを利用して、部品認識領域17に、2D撮像カメラ26と3D撮像カメラ25とが選択されて配置装備されている。また、撮像カメラ18は、第1部品供給領域30と第2部品供給領域40との間における支柱配置ラインP上に配置装備されている。なお、撮像カメラ18が、上記位置に配置されるような場合に代えて、部品認識領域17において、2D撮像カメラ26及び3D撮像カメラ25に隣接されるように配置されるような場合であってもよい。このような場合にあっては、第1部品供給領域30及び第2部品供給領域40に配置される夫々の部品供給カセット31及び41の配置を、電子部品装着装置101と電子部品装着装置102との間で全く同じ配置とさせることができる。
【0055】
また、2D撮像カメラ26及び3D撮像カメラ25の作業者奥側には、小型電子部品廃棄部22と、ノズル交換部16とが配置されている。また、第3部品供給領域50に配置されている夫々の部品供給カセット51の図示左端には、不良が発見されたQFP等の大型電子部品の廃棄回収が行なわれる大型電子部品廃棄部24が設けられている。
【0056】
また、電子部品装着装置102においては、上記制御部により、夫々の動作が互いに関連付けられて制御されることにより、電子部品の装着動作を行うことが可能となっている。
【0057】
(電子部品装着装置102の動作)
次に、このような電子部品装着装置102において行なわれる電子部品の装着動作について説明する。なお、第1部品供給領域30から第3部品供給領域50の夫々に配置装備された夫々の部品供給カセット31、41、又は51のいずれかより電子部品と取り出しが行われて、回路基板2に装着する動作については、上述した電子部品装着装置101の動作と類似するため、トレイ供給部80からの電子部品の取り出しが行なわれる場合に限って、以下に説明する。
【0058】
まず、図2において、XYロボット12により、ヘッド部10が、第4部品供給領域60に配置装備されたトレイ供給部80における作業者奥側部品取出ラインの上方ヘと移動される。この移動とともに、もしくはその前に、トレイ供給部80において、小型引き出し板81により小型の部品供給トレイ83が、又は、大型引き出し板82により大型の部品供給トレイ84(あるいは小型の部品供給トレイ83である場合であってもよい)が、図示Y軸方向下側に向けて引き出されて、取り出しが行なわれる電子部品の取出位置と作業者奥側部品取出ラインTが合致するように、上記引き出しの移動が行なわれる。その後、ヘッド部10の夫々の吸着ノズル11の昇降動作及び吸着保持動作が行なわれることにより、上記いずれかの部品供給トレイ83又は84より電子部品の吸着取り出しが行なわれる。
【0059】
この動作とともに、又は、その前に、基板搬送保持装置76により回路基板2が上記部品装着位置に向けて搬送され、上記部品装着位置において上記搬送された回路基板2が解除可能に保持される。なお、この回路基板2の搬送に際しては、図1における図示Y軸方向沿いの方向である回路基板2の幅方向において、基板搬送保持装置76の可動側レール78が移動されることにより、回路基板2の上記幅方向における夫々の端部が、基準側レール77及び可動側レール78により搬送可能に支持することができる。
【0060】
その後、XYロボット12により、夫々の吸着ノズル11により電子部品を吸着保持させた状態で、部品認識領域17に設置されている3D撮像カメラ25の上方を夫々の電子部品が通過するようにヘッド部10が移動される。この3D撮像カメラ25の上方を夫々の電子部品が通過されるタイミングで、3D撮像カメラ25により夫々の電子部品の吸着保持姿勢の画像が撮像される。なお、この撮像の際には、夫々の吸着ノズル11の上記昇降動作方向沿いの高さ位置が、3D撮像カメラ25の撮像焦点位置に合致するように、予め夫々の吸着ノズル11の上記昇降動作が行われている。また、上記夫々の画像は、画像データとして上記制御部に出力されて、上記制御部において上記夫々の画像の認識処理が行なわれ、夫々の電子部品の吸着保持姿勢が認識される。なお、このように3D撮像カメラ25のみが用いられる場合に代えて、2D撮像カメラ26も組み合わせられて用いられるような場合であってもよい。トレイ供給部80より供給される電子部品の中には、3D撮像カメラ25により撮像させるまでの認識精度が要求されず、2D撮像カメラ26による撮像で十分であるような場合もあるからである。また、このように撮像させる電子部品に要求される認識精度に応じて、3D撮像カメラ25と2D撮像カメラ26とを使い分けることにより、効率的な撮像を行なうことができるからである。
【0061】
その後、ヘッド部10は、XYロボット12により回路基板2の上方ヘと移動される。回路基板2の上方において、ヘッド部10が備える基板撮像カメラ20により、回路基板2の上面の所定位置に形成されている上記基板マークの画像の撮像が行なわれる。この撮像された画像は、画像データとして制御部に出力されて、上記制御部において上記画像の認識処理が行なわれ、回路基板2における夫々の電子部品の装着位置が認識される。なお、この基板撮像カメラ20による回路基板2の上記基板マークの撮像は、ヘッド部10による夫々の電子部品の吸着保持動作の前に行なわれるような場合であってもよい。
【0062】
その後、ヘッド部10が備える夫々の吸着ノズル11のうちの一番目に電子部品の装着が行なわれる吸着ノズル11が選択されて、上記選択された吸着ノズル11の下降動作が行なわれることにより、回路基板2に電子部品が装着される。なお、この装着の前に、上記制御部において認識された夫々の電子部品の吸着保持姿勢の認識結果に基づいて、吸着ノズル11による電子部品の吸着保持姿勢の補正が、例えば、吸着ノズル11がその軸芯回りに回転されること等により行なわれる。また、ヘッド部10においては、上記1番目の吸着ノズル11による電子部品の装着動作が行われた後、順次その他の吸着ノズル11が選択されて、上記同様な手順により夫々の電子部品の装着動作が、繰り返されることにより行なわれる。
【0063】
その後、電子部品装着装置102において、回路基板2に装着されるべき夫々の電子部品の装着が行われたものと上記制御部において判断されると、上記部品装着位置に保持されていた回路基板2の基板搬送保持装置76による上記保持が解除されるとともに、図2の図示左向きに回路基板2が搬送されて、電子部品装着装置102から排出される。
【0064】
また、上記制御部において認識された電子部品の吸着保持姿勢の認識結果に基づいて、上記吸着保持された電子部品に不良等が認識されるような場合にあっては、その不良を有する電子部品を回路基板2に装着することなく、XYロボット12により、ヘッド部10を大型電子部品廃棄部24の上方に移動させて、当該不良を有する電子部品の吸着ノズル11による吸着保持を解除して、大型電子部品廃棄部24内に当該電子部品を廃棄する。
【0065】
また、ヘッド部10において吸着保持する電子部品に対応する吸着ノズル11が装備されていないような場合、すなわち、吸着ノズル11の交換が必要な場合にあっては、XYロボット12によりヘッド部10をノズル交換部16の上方に移動させて、上記ノズル交換が必要な吸着ノズル11を下降させることにより、吸着ノズル11の交換を行なう。
【0066】
(電子部品装着装置における吸着取り出し、撮像、及び装着の高さ位置関係)次に、このような電子部品装着装置101及び102における吸着ノズル11の夫々の動作におけるその昇降動作方向の高さ位置について説明する。なお、この高さ位置については、夫々の電子部品装着装置101及び102において、同様であるため、夫々を代表して電子部品装着装置101について説明する。
【0067】
まず、図5に電子部品装着装置101における上記高さ位置の関係を説明する模式説明図を示す。図5に示すように、架台14の図示右側に部品供給カセット41が配置装備されており、図示左側には部品供給カセット61が配置装備されている。また、夫々の部品供給カセット41及び61における部品取出口41a及び61aより電子部品1が、ヘッド部10の吸着ノズル11により吸着保持されることにより取り出されることが可能となっている。また、上記吸着保持された電子部品1は、撮像カメラ18の上方ヘと移動されて、その吸着ノズル11による吸着保持姿勢の画像が撮像され、その後、回路基板2の上方に移動されて、回路基板2に装着される。
【0068】
ここで、ヘッド部10が備える夫々の吸着ノズル11は、個別に昇降動作を行なうことが可能となっているが、その昇降動作の範囲は、その昇降の原点位置(H=0mm)を基準高さ位置として、下方に63mm下がった高さ位置(H=−63mm)までの範囲となっている。ただし、機械的な制限を受ける昇降動作の範囲としては、上限高さがH=2mm、及び下限高さがH=−65mmとなっている。
【0069】
図5に示すように、部品供給カセット41及び61よりの電子部品1の吸着取り出しの高さ位置と、撮像カメラ18による電子部品1の画像の撮像の高さ位置と、回路基板2における電子部品1の装着の高さ位置とは、夫々同じ高さ位置(H=−46mm)とされている。これにより、上記吸着取り出し、上記撮像、及び上記装着の夫々の動作における吸着ノズル11の状態をより同じ状態に近づけることができる。従って、吸着ノズル11による吸着取り出し、撮像、及び装着の精度を高めることができ、電子部品装着装置101における電子部品1の装着精度を向上させることができる。なお、電子部品装着装置102におけるトレイ供給部80における夫々の部品供給トレイ83及び84よりの電子部品の吸着取り出し高さ位置は、H=−63mmとなっている。
【0070】
(XYロボットによるヘッド部移動範囲)
次に、電子部品装着装置101及び102におけるXYロボット12によるヘッド部10の移動可能範囲について説明する。なお、XYロボット12は、夫々の電子部品装着装置101及び102において共通しているため、代表して電子部品装着装置102について説明する。
【0071】
この電子部品装着装置102におけるヘッド部10の移動範囲を決定するにあっては、第4部品供給領域60に配置装備されるトレイ供給部80よりのヘッド部10により電子部品取り出し可能範囲が考慮されて決定されている。まず、このトレイ供給部80における上記電子部品取り出し可能範囲について、図6を用いて説明する。
【0072】
図6(A)は、トレイ供給部80が備える第1トレイ配置領域R1に小型の部品供給トレイ83が配置され、かつ、第2トレイ配置領域R2にも小型の部品供給トレイ83が配置された状態を示している。一方、図6(B)は、トレイ供給部80が備える第1トレイ配置領域R1に小型の部品供給トレイ83が配置され、かつ、第2トレイ配置領域R2には、大型の部品供給トレイ84が配置された状態を示している。
【0073】
図6(A)に示すように、第2トレイ配置領域R2内においてに配置された小型の部品供給トレイ83は、同領域内の図示左側端部に寄せられるようにして配置されている。また、ヘッド部10における上記8本の吸着ノズル11を図示左側より右側に向けて、吸着ノズル11−1、11−2、・・・、11−8とすると、ヘッド部10の図示右側方向(すなわち、図2のX軸方向左側方向)の移動範囲は、ヘッド部10が備える夫々の吸着ノズル11が、夫々の小型の部品供給トレイ83における夫々の部品取出位置83aの上方に配置可能となるような移動範囲とされている。すなわち、ヘッド部10における図示左端の吸着ノズル11−1が、第2トレイ配置領域R2に配置された小型の部品供給トレイ83における図示右端の部品取出位置83aの上方に配置可能となるように、上記移動範囲が設定されている。従って、図6(A)に示すようなトレイ供給部80からは、ヘッド部10が備える夫々の吸着ノズル11のうちの所望の吸着ノズル11を、夫々の小型の部品供給トレイ83の夫々の部品取出位置83aのうちの所望の部品取出位置83aの上方に配置させて、電子部品の吸着取り出しを行なうことが可能となっている。
【0074】
このようにヘッド部10の図示右側方向の移動範囲が設定された場合であっても、図6(B)に示すように、ヘッド部10が備える8本の吸着ノズル11のうちのいずれかの吸着ノズル11を、第2トレイ配置領域R2に配置された大型の部品供給トレイ84の夫々の部品取出位置84aの上方に配置させることは可能となっている。ただし、図6(A)においての場合にように、所望の吸着ノズル11を、大型の部品供給トレイ84における所望の部品取出位置84aの上方に配置させることまでは可能となっていない。具体的には、例えば、図6(B)に示すように、ヘッド部10が備える夫々の吸着ノズル11のうちの吸着ノズル11−3から吸着ノズル11−8までを、大型の部品供給トレイ84の図示右端の部品取出位置84aに配置させることができるが、吸着ノズル11−1及び吸着ノズル11−2を当該部品取出位置84aに配置させることはできない。
【0075】
また、小型の部品供給トレイ83により供給される電子部品は、電子部品装着装置で取り扱われる様々な種類の電子部品のうちの約95%の電子部品を収納可能となっており、逆に、大型の部品供給トレイ84により供給される電子部品は、上記様々な種類の電子部品のうちの約5%の電子部品のみが収納可能となっている。すなわち、電子部品装着装置において、小型の部品供給トレイ83の使用頻度が高く、大型の部品供給トレイ84の使用頻度は低くなっている。
【0076】
従って、上述のように、第2トレイ配置領域R2に小型の部品供給トレイ83が配置された場合には、その使用頻度が高いことを考慮して、夫々の吸着ノズル11による電子部品の吸着取り出しに制限がかからないようにするとともに、第2トレイ配置領域R2に大型の部品供給トレイ84が配置された場合には、その使用頻度が高くないことを考慮して、吸着ノズル11による電子部品の吸着取り出しに制限を加えて、いずれかの吸着ノズル11により電子部品の吸着取り出しが可能でありさえすればよいようにしている。
【0077】
このように、夫々の部品供給トレイ83及び84の使用頻度を考慮して、ヘッド部10の図示右側方向の移動範囲に制限を加えることにより、電子部品装着装置102における電子部品の装着効率に影響を与えることなく、電子部品装着装置102における上記基板搬送方向沿いの寸法を必要最小限に抑えて、コンパクト化を図ることが可能となっている。
【0078】
また、このようにして設定されたヘッド部10の移動範囲に基づいて、ヘッド部10が備える少なくとも1本の吸着ノズル11により、夫々の部品供給カセット31、41、及び51の夫々の部品取出口31a、41a、及び51aから電子部品の吸着取り出しを行なうことが可能なように、ヘッド部10の全移動範囲が設定されている。
【0079】
具体的には、図6のヘッド部10の吸着ノズル11−8により、図2の第2部品供給領域40に配置装備されている図示左端の部品供給カセット41よりの電子部品の吸着取出しが可能であって、かつ、図6のヘッド部10の吸着ノズル11−1により、図2の第1部品供給領域30に配置装備されている図示右端の部品供給カセット31よりの電子部品の吸着取出しが可能であって、かつ、図6のヘッド部10の吸着ノズル11−8により、図2の第3部品供給領域50に配置装備されている図示右端の部品供給カセット51よりの電子部品の吸着取出しが可能であるように、上記ヘッド部10の全移動範囲が設定されている。
【0080】
(実施形態の変形例)
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、本実施形態の変形例として、図3に電子部品装着装置201の模式平面図を示す。
【0081】
図3に示すように、電子部品装着装置201は、図1に示す電子部品装着装置101と略同様な構成を有するが、基板搬送保持装置6に代えて、図2に示す電子部品装着装置102に配置装備されている基板搬送保持装置76が配置装備されて、架台214における回路基板2の幅方向の長さを短くさせている。また、この架台214の上記幅方向の長さの短縮化に伴い、XYロボット212の長さも短縮化されている。
【0082】
このように電子部品装着装置201が形成されることにより、コンパクト化された電子部品装着装置を提供することができる。特に、小さなサイズの回路基板2しか取り扱わないような場合に有効な電子部品装着装置となっている。
【0083】
さらに、別の変形例として、図4に電子部品装着装置301の模式平面図を示す。
【0084】
図4に示すように、電子部品装着装置301は、図2に示す電子部品装着装置102と略同様な構成を有するが、基板搬送保持装置76に代えて、図1に示す電子部品装着装置101に配置装備されている基板搬送保持装置6が配置装備されて、架台314における回路基板2の幅方向の長さを長くさせている。また、この架台314の上記幅方向の長さが長くされたことに伴い、XYロボット312の長さも長くされている。
【0085】
このような電子部品装着装置301によれば、電子部品装着装置102よりも大きなサイズの回路基板2に対応することができる。
【0086】
(実施形態による効果)
上記実施形態によれば、以下のような種々の効果を得ることができる。
【0087】
まず、電子部品装着装置の架台14において、第1部品供給領域30から第4部品供給領域60までの4つの部品供給領域を設け、第4部品供給領域60において、複数の部品供給カセット61とトレイ供給部80とのいずれかを選択的に配置装備可能としていることにより、共用化された架台14を用いて、種類の異なる部品供給部により供給される電子部品の装着を、夫々得意とする2つの種類の電子部品装着装置を構成することが可能となる。
【0088】
すなわち、第4部品供給領域60に複数の部品供給カセット61が選択的に配置装備された電子部品装着装置101においては、第1部品供給領域30から第4部品供給領域60までの全ての部品供給領域に、部品供給カセット31、41、51、又は61を配置装備させることとなり、特に、このような部品供給カセットから供給されるような電子部品(例えば、小型電子部品として、チップ部品等)の装着動作を効率的に行うことができる。
【0089】
一方、第4部品供給領域60にトレイ供給部80が選択的に配置装備された電子部品装着装置102においては、第1部品供給領域30から第3部品供給領域50までの部品供給領域に、部品供給カセット31、41、又は51を配置装備させるとともに、第4部品供給領域60に異なる種類の部品供給部としてトレイ供給部80を配置装備しているため、より様々な種類の電子部品の装着動作に対応することができるとともに、特に、このようなトレイ供給部80から供給されるような電子部品(例えば、大型電子部品として、QFPやコネクタ等)の装着動作を効率的に行うことができる。
【0090】
また、このような架台14の共用化に加えて、XYロボット12の共用化も行われており、このように電子部品装着装置において、中心的な構成部材や構成装置である架台14やXYロボット12の共用化を行ないながら、上記特徴の異なる電子部品装着装置101及び102を形成可能としていることにより、電子部品装着装置の製作コストの削減を図ることができる。
【0091】
それとともに、上記中心的な構成部材や構成装置が共用化されているため、夫々の構成部材や構成装置の製作精度を向上させることができる。これにより、製作される電子部品装着装置の夫々の動作の信頼性を高めることができ、安定した電子部品の装着動作を提供することができるとともに、その動作自体の精度を向上させることができ、電子部品の装着精度を高めることができる。
【0092】
また、このような電子部品装着装置の第4部品供給領域60における上記選択的な部品供給部の配置装備は、電子部品装着装置の製作工場等における製作段階で選択的に行なわれるような場合に限らず、電子部品装着装置がユーザーに納入された後に、ユーザーにおける上記電子部品装着装置の使用形態の変更等によって、上記選択的な配置装備が行なわれるような場合であってもよく、このような場合にあっては、ユーザー側における設備投資のコストを削減することが可能となる。
【0093】
また、このような架台14においては、第1部品供給領域30及び第2部品供給領域40において選択的に配置装備される夫々の部品供給部の部品取出口が、架台14の作業者手前側の縁部から距離Dだけ離間された位置である作業者手前側部品取出ラインS上に配置され、また、第3部品供給領域50及び第4部品供給領域60において選択的に配置装備される夫々の部品供給部の部品取出口(又は部品取出位置)が、架台14の作業者奥側の縁部から距離Dだけ離間された位置である作業者奥側部品取出ラインT上に配置されていることにより、特に、第4部品供給領域に選択的に配置装備される部品供給部の種類に拘らず、夫々の部品取出口(又は部品取出位置)が常に一定の位置に配置されていることとなる。このように夫々の部品取出口が常に一定の位置に配置されていることにより、ヘッド部10により電子部品の吸着取出しにおける動作を安定して行なうことができるとともに、上記動作の精度を高めることができる。
【0094】
さらに、架台14の略中央部分である基板搬送保持装置6又は76による回路基板2の保持位置(部品装着位置)に隣接させて、撮像カメラ18、2D撮像カメラ26、又は3D撮像カメラ25を選択的に配置装備させることが可能である部品認識領域17が設けられていることにより、夫々の部品供給部から吸着取出しが行われた電子部品を、上記夫々の撮像カメラの上方まで移動させるのに要する時間を短縮化することができるとともに、上記夫々の撮像カメラの上方から回路基板2の上方まで移動させるのに要する時間も短縮させることができ、効率的な電子部品の装着を行なうことができる。
【0095】
特に、電子部品装着装置102においては、第4部品供給領域60の近傍に、主に大型電子部品の撮像に用いられる3D撮像カメラ25が配置されており、夫々の部品供給カセットから供給される小型電子部品の撮像に主に用いられる撮像カメラ18が第1部品供給領域30及び第2部品供給領域40の近傍に配置されていることにより、夫々の電子部品の撮像に要する時間の短縮化を行うことができ、さらに効率的な電子部品の装着を行なうことができる。
【0096】
また、部品認識領域17が、架台14の支柱配置ラインP上に配置されていることにより、上記夫々の撮像カメラに対する電子部品装着装置の稼動時に発生する振動の影響を少なくすることができ、高精度な撮像を行なうことができ、電子部品の装着を高精度に行なうことができる。
【0097】
また、第4部品装着領域60に選択的に配置装備可能であるトレイ供給部80が、小型の部品供給トレイ83を配置可能な第1トレイ配置領域R1を備えた小型引き出し板81と、小型の部品供給トレイ83又は大型の部品供給トレイ84のいずれかを選択的に配置可能な第2トレイ配置領域R2を備えた大型引き出し板82とを備えていることにより、より様々な種類の電子部品の装着に対応することが可能となる。
【0098】
また、トレイ供給部80において、第2トレイ配置領域R2に小型の部品供給トレイ83が配置された場合には、その使用頻度が高いことを考慮して、夫々の吸着ノズル11による電子部品の吸着取り出しに制限がかからないようにするとともに、第2トレイ配置領域R2に大型の部品供給トレイ84が配置された場合には、その使用頻度が高くないことを考慮して、吸着ノズル11による電子部品の吸着取り出しに制限を加えて、少なくともいずれかの吸着ノズル11により電子部品の吸着取り出しが可能でありさえすればよいようにしていることにより、電子部品装着装置102における電子部品の装着効率に影響を与えることなく、電子部品装着装置102における上記基板搬送方向沿いの寸法を必要最小限に抑えて、コンパクト化を図ることが可能となっている。
【0099】
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
【0100】
【発明の効果】
本発明の上記第1態様によれば、部品装着装置の共用架台において、第1部品供給領域から第4部品供給領域までの4つの部品供給領域が配置されて、上記第4部品供給領域において、複数の部品供給カセットとトレイ供給部とのいずれかを選択的に配置可能としていることにより、上記共用架台を用いて、互いに種類の異なる2つの部品供給部夫々により供給される夫々の部品の装着を、夫々得意とする2つの種類の部品装着装置を選択的に構成することが可能となる。
【0101】
すなわち、上記第4部品供給領域に上記複数の部品供給カセットが選択的に配置された部品装着装置においては、上記第1部品供給領域から上記第4部品供給領域までの全ての上記部品供給領域に、上記複数の部品供給カセットを配置させることとなり、特に、このような上記夫々の部品供給カセットから供給されるような上記部品(例えば、テーピング部品として、チップ部品等)の装着動作を効率的に行うことができる。
【0102】
一方、上記第4部品供給領域に上記トレイ供給部が選択的に配置された部品装着装置においては、上記第1部品供給領域から上記第3部品供給領域までの上記夫々の部品供給領域に、上記複数の部品供給カセットを配置させるとともに、上記第4部品供給領域に上記異なる種類の部品供給部として上記トレイ供給部を配置しているため、より様々な種類の上記部品の装着動作に対応することができるとともに、特に、このような上記トレイ供給部から供給されるような上記部品(例えば、大型の部品や異型の部品として、QFPやコネクタ等)の装着動作を効率的に行うことができる。
【0103】
また、上記のような夫々の部品挿入装置においては、このような上記共用架台を共用することに加えて、移動装置の共用化も行われており、このように上記部品装着装置において、中心的な構成部材や構成装置である上記共用架台や上記移動装置の共用化を行ないながら、互いに特徴の異なる上記2種類の部品装着装置を夫々形成可能としていることにより、部品装着装置の製作コストの削減を図ることができる。
【0104】
それとともに、上記中心的な構成部材や構成装置が共用化されているため、上記夫々の構成部材や構成装置(すなわち、上記共用架台や上記移動装置)の製作精度を向上させることができる。これにより、製作される上記部品装着装置の夫々の動作の信頼性を高めることができ、安定した上記部品の装着動作を提供することができるとともに、その動作自体の精度を向上させることができ、部品の装着精度を高めることができる。
【0105】
また、このような上記部品装着装置の上記第4部品供給領域における上記選択的な上記部品供給部の配置は、上記部品装着装置の製作工場等における製作段階で選択的に行なわれるような場合に限らず、上記部品装着装置がユーザーに納入された後に、ユーザーにおける上記部品装着装置の使用形態の変更等によって、上記選択的な配置が行なわれるような場合であってもよく、このような場合にあっては、ユーザー側における上記部品装着装置に対する設備投資のコストを削減することが可能となる。
【0106】
また、このような上記共用架台においては、上記第1部品供給領域及び上記第2部品供給領域において選択的に配置される上記夫々の部品供給部の部品取出口が、上記共用架台の作業者手前側の縁部から所定距離だけ離間された位置である作業者手前側部品取出ライン上に配置され、また、上記第3部品供給領域及び上記第4部品供給領域において選択的に配置される上記夫々の部品供給部の部品取出口が、上記共用架台の作業者奥側の縁部から上記所定距離と同じ距離だけ離間された位置である作業者奥側部品取出ライン上に配置されていることにより、特に、上記第4部品供給領域に選択的に配置される上記部品供給部の種類に拘らず、上記夫々の部品取出口(又は部品取出位置)が常に一定の位置に配置されていることとなる。このように上記夫々の部品取出口が常に一定の位置に配置されていることにより、部品装着ヘッドにより上記部品の保持取出しにおける動作を安定して行なうことができるとともに、上記動作の精度を高めることができる。
【0107】
さらに、上記共用架台の支柱配置ライン上に、部品認識装置を配置可能な部品認識領域が備えられていることにより、上記部品装着装置の稼動時に発生する振動を上記部品認識領域に伝達し難くさせることができ、上記部品認識装置による上記部品の認識精度を向上させることができる。
【0108】
本発明の上記第2態様によれば、上記部品装着装置に備えられている基板搬送保持装置が、上記基板の上記基板搬送方向沿いの一方の端部を搬送可能に支持する基準側レール部材と、上記基準側レール部材に対して上記基板搬送方向と直交する基板幅方向に可動に配置され、かつ、上記基板の上記基板搬送方向沿いの他方の端部を搬送可能に支持する可動側レール部材とを備えていることにより、様々な幅寸法の上記基板に対して上記部品の装着を施すことができ、上記態様の効果に加えて、より多様性を有する部品装着装置を提供することができる。
【0109】
本発明の上記第3態様によれば、上記部品認識領域が、上記部品供給カセット又は上記部品供給トレイのいずれかの上記第4部品供給領域への選択的な配置に応じて、上記部品供給カセットより供給される上記部品の認識を行なう第1部品認識装置と、上記部品供給トレイより供給される上記部品の認識を行なう第2部品認識装置とのいずれかを選択的に配置可能であることにより、上記選択的に配置された上記部品供給部から供給される上記部品を確実にかつ効率的に認識することができ、部品の装着精度を向上させることができる。
【0110】
本発明の上記第4態様によれば、上記第4部品装着領域に選択的に配置可能である上記トレイ供給部が、小型の上記部品供給トレイを配置な第1トレイ配置領域と、上記小型の部品供給トレイ又は大型の上記部品供給トレイのいずれかを選択的に配置可能な第2トレイ配置領域とを備えていることにより、上記夫々の態様による効果に加えて、より様々な種類の部品の装着に対応することが可能となる。
【0111】
本発明の上記第5態様によれば、上記移動装置が、上記夫々の部品供給領域において、上記配置された上記夫々の部品供給カセット又は上記夫々の部品供給トレイにおける上記夫々の部品取出口の上方に、上記複数の部品保持部材のうちのいずれかの上記部品保持部材を配置可能なように、上記部品装着ヘッドを移動可能であるとともに、上記第4部品供給領域において、上記トレイ供給部の上記第2トレイ配置領域に上記選択的に配置された上記小型の部品供給トレイにおける上記夫々の部品取出口の上方に、上記複数の部品保持部材を夫々配置可能なように、上記部品装着ヘッドを移動可能としている。すなわち、上記第2トレイ配置領域に上記小型の部品供給トレイが配置された場合には、その使用頻度が高いことを考慮して、上記夫々の部品保持部材による上記部品の保持取り出しに制限がかからないようにするとともに、上記第2トレイ配置領域に上記大型の部品供給トレイが配置された場合には、その使用頻度が高くないことを考慮して、上記夫々の部品保持部材による上記部品の保持取り出しに制限を加えて、少なくともいずれかの上記保持部材により上記部品の保持取り出しが可能でありさえすればよいようにしている。これにより、上記部品装着装置における部品の装着効率に影響を与えることなく、部品装着装置における上記基板搬送方向沿いの寸法を必要最小限に抑えて、コンパクト化を図ることが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる電子部品装着装置の模式平面図であり、第4部品供給領域に部品供給カセットが配置された状態である。
【図2】 上記実施形態の電子部品装着装置の模式平面図であり、第4部品供給領域にトレイ供給部が配置された状態である。
【図3】 上記実施形態の変形例にかかる電子部品装着装置の模式平面図である。
【図4】 上記実施形態の別の変形例にかかる電子部品装着装置の模式平面図である。
【図5】 図1の電子部品装着装置における吸着ノズルの高さ位置関係を説明する模式説明図である。
【図6】 図2の電子部品装着装置におけるトレイ供給部の模式説明図であり、(A)は第2トレイ配置領域に小型の部品供給トレイが配置された状態であり、(B)は第2トレイ配置領域に大型の部品供給トレイが配置された状態である。
【符号の説明】
1…電子部品、2…回路基板、6…基板搬送保持装置、7…基準側レール、8…可動側レール、10…ヘッド部、11…吸着ノズル、12…XYロボット、14…架台、16…ノズル交換部、17…部品認識領域、18…撮像カメラ、20…基板撮像カメラ、22…小型電子部品廃棄部、25…3D撮像カメラ、26…2D撮像カメラ、30…第1部品供給領域、31…部品供給カセット、31a…部品取出口、40…第2部品供給領域、41…部品供給カセット、41a…部品取出口、50…第3部品供給領域、51…部品供給カセット、51a…部品取出口、60…第4部品供給領域、61…部品供給カセット、61a…部品取出口、76…基板搬送保持装置、77…基準側レール、78…可動側レール、80…トレイ供給部、81…小型引き出し板、82…大型引き出し板、83…小型の部品供給トレイ、83a…部品取出位置、84…大型の部品供給トレイ、84a…部品取出位置、101及び102…電子部品装着装置、D…距離、P…支柱配置ライン、S…作業者手前側部品取出ライン、T…作業者奥側部品取出ライン、R1…第1トレイ配置領域、R2…第2トレイ配置領域。

Claims (2)

  1. 基板搬送方向の中央部でかつ上記基板搬送方向とは直交する支柱配置ライン(P)上に支柱が配置された共用架台(14)と、
    上記共用架台の上記支柱配置ライン上に配置され、かつ、部品認識装置(18、25)を配置可能な部品認識領域(17)と、
    上記共用架台に固定され、かつ、基板(2)を上記基板搬送方向沿いに搬送するとともに、上記共用架台の中央付近の部品装着位置で位置決め保持可能な基板搬送保持装置(6、76)と、
    上記基板搬送保持装置よりも作業者手前側であって、上記支柱配置ラインを境に2つに区分けされた部品供給領域の一方の部品供給領域に、上記共用架台の作業者手前側縁部から所定距離(D)離れてかつ上記基板搬送方向と平行に配置された作業者手前側部品取出ライン(S)沿いに夫々の部品取出口(31a)が配置されるように複数の部品供給カセット(31)が配置可能な第1部品供給領域(30)と、
    上記作業者手前側の上記部品供給領域の他方の上記部品供給領域に、上記作業者手前側部品取出ライン沿いに夫々の部品取出口(41a)が配置されるように複数の部品供給カセット(41)が配置可能な第2部品供給領域(40)と、
    上記基板搬送保持装置よりも作業者奥側であって、上記支柱配置ラインを境に2つに区分けされた部品供給領域の一方の部品供給領域に、上記共用架台の作業者奥側縁部から上記所定距離と同じ距離だけ離れてかつ上記基板搬送方向と平行に配置された作業者奥側部品取出ライン(T)沿いに夫々の部品取出口(51a)が配置されるように複数の部品供給カセット(51)が配置可能な第3部品供給領域(50)と、
    上記作業者奥側の上記部品供給領域の他方の上記部品供給領域に、上記作業者奥側部品取出ライン沿いに夫々の部品取出口(61a、83a、84a)が配置されるように、複数の部品供給カセット(61)と、2枚の部品供給トレイ(83、84)を備えたトレイ供給部(80)とのいずれかを選択的に配置可能な第4部品供給領域(60)と、
    上記夫々の部品供給領域から供給される上記部品を解除可能に保持するとともに、上記保持した部品を上記基板に装着する複数の部品保持部材(11)を備える部品装着ヘッド(10)と、
    上記共用架台上に固定され、かつ、上記部品装着ヘッドを上記基板の大略表面沿いの方向に移動させる移動装置(12)とを備え、
    上記第4部品供給領域において、上記選択的に配置可能な上記トレイ供給部は、上記複数の部品供給トレイとして、2枚の上記部品供給トレイを同時に配置可能であって、
    上記トレイ供給部は、
    上記2枚の部品供給トレイのうちの一方の上記部品供給トレイ(83)を、上記支柱配置ラインを介して上記第3部品供給領域に隣接させて配置可能な第1トレイ配置領域(R1)と、
    上記第1トレイ配置領域に隣接され、かつ、上記作業者奥側部品取出ライン沿いの寸法が上記第1トレイ配置領域よりも大きく、かつ、他方の上記部品供給トレイとして、上記第1トレイ配置領域に配置可能な小型の上記部品供給トレイ(83)と、上記第1トレイ配置領域に配置可能な上記小型の部品供給トレイよりも、上記作業者奥側部品取出ライン沿いの寸法が大きな大型の上記部品供給トレイ(84)とのいずれかを選択的に配置可能な第2トレイ配置領域(R2)とを備え、
    上記部品装着ヘッドは、上記複数の部品保持部材を上記基板搬送方向沿いに一列に備え、
    上記移動装置は、上記夫々の部品供給領域において、上記配置された上記夫々の部品供給カセット又は上記夫々の部品供給トレイにおける上記夫々の部品取出口の上方に、上記複数の部品保持部材のうちのいずれかの上記部品保持部材を配置可能なように、上記部品装着ヘッドを移動可能であるとともに、
    上記基板搬送方向において上記支柱配置ラインに対して上記第3部品供給領域側の方向を第1方向とし、上記第4部品供給領域側の方向を第2方向とした場合に、
    上記第4部品供給領域の上記第2トレイ配置領域において、上記第1トレイ配置領域に第1方向側の端部を隣接させた状態で上記小型の部品供給トレイが配置された場合に、上記小型の部品供給トレイにおける上記複数の部品取出口のうちの第2方向側の端部に近接する上記部品取出口の上方に、上記部品装着ヘッドの第1方向側の端部に配置されている第1方向端の部品保持部材を配置可能であって、
    上記第4部品供給領域の上記第2トレイ配置領域に上記大型の部品供給トレイが配置された場合に、上記大型の部品供給トレイにおける上記複数の部品取出口のうちの第2方向側の端部に近接する上記部品取出口の上方に、上記部品装着ヘッドの第1方向端側の2本を除くいずれかの部品保持部材を配置可能なように、上記移動装置による上記部品装着ヘッドの移動範囲が上記基板搬送方向において設定されていることを特徴とする部品装着装置。
  2. 上記基板搬送保持装置は、上記共用架台上に固定され、かつ、上記基板の上記基板搬送方向沿いの一方の端部を搬送可能に支持する基準側レール部材(7、77)と、上記基準側レール部材に平行で、かつ、上記基準側レール部材に対して上記基板搬送方向と直交する基板幅方向に可動に配置され、かつ、上記基板の上記基板搬送方向沿いの他方の端部を搬送可能に支持する可動側レール部材(8、78)とを備え、上記基準側レール部材と上記可動側レール部材とにより上記基板搬送方向沿いに上記基板を搬送可能であり、
    上記第1部品供給領域及び上記第2部品供給領域は、上記基準側レール部材よりも上記作業者手前側に配置されており、
    上記第3部品供給領域及び上記第4部品供給領域は、上記可動側レール部材よりも上記作業者奥側に配置されている請求項1に記載の部品装着装置。
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