JP4259725B2 - インバータ制御装置およびこのインバータ制御装置を用いた空気調和機 - Google Patents

インバータ制御装置およびこのインバータ制御装置を用いた空気調和機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインバータ制御装置およびこのインバータ制御装置を用いた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9に従来のインバータ制御装置の一例を示す。図9において、制御部110は外部速度指令信号に基づいてモータ103を所定の速度に制御するために、電流センサ104aおよび104bより検出するモータ103の巻線電流の値をパラメータとしてインバータ102を駆動する信号を作成して出力する。この駆動信号を受けてインバータ駆動部111がインバータ102の各スイッチング素子を駆動する。
【0003】
また、電流センサ104aおよび104bは一般的には検出した電流値を電圧値に変換して出力する。ここで、電流量がゼロの時のセンサ出力電圧をオフセット電圧といい、検出したセンサ出力電圧からこのオフセット電圧を引いた値より検出電流値を算出する。
【0004】
ところでこの電流センサ104aおよび104bのオフセット電圧には製品の初期ばらつきや周囲温度の変化等による温度ドリフトのため誤差が生じる。これは検出する電流値に誤差を与え、モータ103の電流波形の歪み、効率の低下あるいは脱調を引き起こし、制御性能を劣化させることになる。
【0005】
特開平7−271445号公報は、このような電流センサ104aおよび104bのオフセット電圧の誤差を補正する方法を開示している。特開平7−271445号公報によると、モータ103が停止する毎に電流センサ104aおよび104bのオフセット電圧が検出され、逐次更新される。このようにして製品の初期ばらつきによるオフセット電圧の誤差を補正することができる。また、モータ103の運転が停止した後に、運転中における温度ドリフト等によるオフセット電圧の誤差も補正することができる。
【0006】
また、特開平5−252785号公報も電流センサ104aおよび104bのオフセット電圧の誤差を補正する方法を開示している。特開平5−252785号公報によると、電流センサ104aおよび104bの出力電圧の1周期分を積分することによりオフセット電圧を算出して、この算出値を用いてオフセット電圧の誤差を補正する。また電流センサ104aおよび104bの出力電圧の1周期分における検出電流値が正である第1の時間と負である第2の時間とを計測し、この第1の時間と第2の時間との比に基づいてオフセット電圧を算出し、この算出値を用いてオフセット電圧の誤差を補正する。従って、製品の初期ばらつきによるオフセット電圧の誤差を補正することができるとともに、モータ103を運転状態にさせたまま、温度ドリフト等により生じるオフセット電圧の誤差を補正することができるとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
例えば空気調和機において圧縮機モータを駆動するインバータ制御装置は室外機内に設けられ、この室外機は屋外に設置される。従って、インバータ制御装置における電流センサの温度環境は外気温の変化やモータの運転状態により大きく変動する。
【0008】
上記特開平7−271445号公報に開示される従来のインバータ制御装置では、モータ103の停止中あるいは運転停止後の電流センサ104aおよび104bのオフセット電圧を検出してその誤差を補正することができるものの、圧縮機モータ運転中の外気温の変化や温度ドリフト等により変動するオフセット電圧を補正することができない。従って検出する電流値に誤差が発生して、インバータ制御装置の制御性能が劣化するという課題を有していた。
【0009】
また近年、空気調和機の更なる省エネルギー化を達成するために、メカ損失の小さい1ピストンロータリ圧縮機が用いられる場合がある。この場合、特に低速領域において圧縮機の音・振動が大きくなる。これを抑制するためにメカ1回転中のトルクを一定に保つトルク制御が用いられることがあり、この場合、圧縮機モータの電流波形は図10に示すように歪んだ電流波形となる。上記特開平5−252785号公報に開示されるインバータ制御装置では、モータの巻線電流波形が滑らかな正弦波状である場合に圧縮機モータの運転中の外気温の変化や温度ドリフト等により変動するオフセット電圧を算出してその誤差を補正することができるが、インバータのスイッチング周波数成分が重畳された電流波形や、図10に示すような1ピストンロータリ圧縮機のトルク制御時の歪んだ電流波形では正確なオフセット電圧を算出することができず、圧縮機モータ運転中の外気温の変化や温度ドリフト等により変動するオフセット電圧を補正することができない。従って上記特開平7−271445号公報と同様、検出する電流値に誤差が発生して、インバータ制御装置の制御性能が劣化するという課題を有していた。
【0010】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、負荷に流れる電流がインバータのスイッチング周波数成分が重畳された電流波形または歪んだ電流波形を有していても、制御性能を劣化させることのないインバータ制御装置およびこのインバータ制御装置を用いた空気調和機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のインバータ制御装置は、複数のスイッチング素子を有し、直流を交流に変換して負荷に供給するインバータの制御装置であって、(a)前記負荷に流れる電流値を検出し電圧値に変換して出力する電流検出手段と、(b)前記負荷の少なくとも1つの相に流れる電流値がゼロになるように前記インバータの少なくとも1つのスイッチング素子を所定時間オフさせる駆動停止手段と、(c)前記駆動停止手段が前記インバータの前記スイッチング素子をオフさせることにより前記負荷に流れる電流値がゼロになる期間中に前記電流検出手段が出力する電圧値を記憶更新するオフセット電圧検出手段と、(d)前記電流検出手段が出力する電圧値と前記オフセット電圧検出手段が記憶する電圧値とから前記負荷に流れる実電流値を演算する実電流演算手段と、(e)前記駆動停止手段および前記実電流演算手段の出力信号に基づいて前記インバータを制御する制御部とを備えたことを特徴とする。駆動停止手段により負荷の少なくとも1つの相に流れる電流値がゼロになるようにインバータの複数のスイッチング素子のうちの少なくとも1つが所定時間オフされ、この期間中に電流検出手段により出力される電圧値がオフセット電圧検出手段により記憶更新され、実電流演算手段において電流検出手段が出力する電圧値とオフセット電圧検出手段が記憶する電圧値とから負荷に流れる実電流値が演算され、駆動停止手段および実電流演算手段の出力信号に基づいてインバータが制御されるので、負荷の電流波形にインバータのスイッチング周波数成分が重畳されるような場合であっても、運転中における温度ドリフト等による電流検出部のオフセット電圧の変動誤差を補正することができる。従って制御性能を劣化させずに信頼性の高いインバータ制御装置を提供することができる。
【0012】
前記負荷に流れる電流のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出手段をさらに備え、前記駆動停止手段が前記ゼロクロス検出手段が検出する電流のゼロクロス点において前記インバータのスイッチング素子を所定時間停止させれば、電流波形の歪みを最小限に抑えることができる。
【0013】
前記ゼロクロス検出手段が前記実電流演算手段から得られる前記実電流値よりゼロクロス点を算出してもよい。
【0014】
前記負荷に流す電流値を算出する指令電流演算手段をさらに備え、前記ゼロクロス検出手段が前記指令電流演算手段が算出する電流波形の振幅値と各瞬時値よりゼロクロス点を算出すれば、非常に簡単な計算式によって運転中における温度ドリフト等による電流検出部のオフセット電圧の変動誤差を確実に補正することができる。また周期的に変動する負荷を駆動する場合であっても、容易にオフセット電圧の変動誤差を確実に補正することができる。
【0015】
ゼロクロス検出手段は、負荷に流す電流が正弦波形を有する場合に、電流の振幅値をAとし、各瞬時値をBとし、瞬時値Bにおける角度をθとすると、θ=B/A(θ≒0)によりゼロクロス点を算出することができれば、容易にゼロクロス点を推測でき、運転中における温度ドリフト等による電流検出部のオフセット電圧の変動誤差を確実に補正することができる。
【0016】
前記負荷はモータであることが好ましい。
【0017】
本発明の空気調和機が上記インバータ制御装置を備えれば、装置の大型化やコストアップを伴わずに性能の劣化がなく信頼性の高い空気調和機を提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るインバータ装置の実施の形態について添付の図面を参照して詳細に説明する。なお全ての図面において、実質的に同様の機能を有する構成要素または部分は同じ参照符号で示す。
【0019】
(実施の形態1)
図1および図2は本発明に係るインバータ制御装置の一実施形態を示す制御ブロック図である。以下これらの図を参照しながら本実施の形態のインバータ制御装置30について説明する。
【0020】
本実施の形態のインバータ制御装置30は、複数のスイッチング素子を有し、直流を交流に変換して負荷としてのモータ3に供給するインバータ2の制御装置である。インバータ制御装置30は、電流検出手段4と、駆動停止部13と、オフセット電圧検出部14と、実電流演算部15aと、制御部10とを有する。
【0021】
本実施の形態のインバータ制御装置30は特に、駆動停止部13がモータ3の少なくとも1つの相に流れる電流値がゼロになるようにインバータ2の有する複数のスイッチング素子のうちの2つを所定時間オフさせ、この期間中に電流検出手段4が出力する電圧値をオフセット電圧検出部14が記憶更新することを特徴とする。なお後述するが、上記所定時間オフさせるスイッチング素子の数はモータ3の種類によって適宜決定され、少なくとも1以上である。
【0022】
モータ3に流れる実電流は、実電流演算部15aにおいて、モータ3の運転時に電流検出手段4により検出される検出電圧から上記記憶更新されたオフセット電圧を引いた値を用いて検出される。さらに制御部10において、実電流演算部15aおよび駆動停止部13の出力信号に基づいてインバータ2が制御される。
【0023】
電流検出手段4には例えば電流センサ4aおよび4bが使用され、検出した電流値を対応する電圧値に変換して出力する。電流センサ4aおよび4bのオフセット電圧は通常、製品の初期ばらつきやモータ3の運転中の温度ドリフト等により変動する。従って、電流センサ4aおよび4bにより検出される電流値には誤差が生じ、このような電流値を用いてインバータ2の制御を行うと制御性能の劣化を引き起こす。しかしながら本実施の形態のインバータ制御装置30によると上述したように、駆動停止部13によって負荷であるモータ3の少なくとも1つの相に流れる電流値が所定時間ゼロにされ、この期間中に電流検出手段4が出力するモータ3の電圧値がオフセット電圧検出部14により記憶更新される。従ってモータ3の運転中における温度ドリフト等による電流検出手段4のオフセット電圧の変動誤差を確実に補正することができる。また駆動停止部13によってモータ3に流れる電流値が強制的に所定時間ゼロにされるので、モータ3の電流波形にインバータ2のスイッチング周波数成分が重畳されても、電流検出手段4のオフセット電圧の変動誤差を確実に補正することができる。よって本発明によると制御性能を劣化させずに信頼性の高いインバータ制御装置を提供することができる。
【0024】
下記に本実施の形態1のインバータ駆動装置30についてさらに具体的に説明する。図2に示されるようにインバータ2は例えば、6個のスイッチング素子5a〜5fを制御することにより、直流電源1から可変電圧・可変周波数のU相、V相およびW相からなる3相交流をつくりだす。この交流電圧はモータ3に出力され、モータ3の速度が制御される。負荷としてのモータ3には例えば、ブラシレスDCモータ、誘導電動機またはリラクタンスモータ等が用いられる。
【0025】
電流検出手段4は例えば電流検出センサ4aおよび4bからなり、それぞれモータ3のV相およびW相に設けられ、各相に流れる電流値IvおよびIwを検出する。U相に流れる電流値Iuは下記の(式1)
Iu=−Iv−Iw・・・(式1)
より算出する。以下特にモータ3のV相に設けられてIvを検出する電流センサ4aによるオフセット電圧の補正方法について詳細に説明する。
【0026】
駆動停止部13は、例えばモータ3のV相巻線に接続されたインバータ2のスイッチング素子5bおよび5eを所定時間強制的に停止させ、これによりモータ3のV相に流れる電流値は所定時間ゼロの状態を保持する。このように駆動停止部13がインバータ2のスイッチング素子5bおよび5eをオフさせることによりモータ3のV相に流れる電流値がゼロになる期間中に、オフセット電圧検出部14はモータ3のV相に設けられた電流センサ4aの出力電圧値をオフセット電圧として検出して、オフセット電圧を記憶更新する。更新されたオフセット電圧値と電流センサ4aより得られる電圧値とを用いて、実電流演算部15aにおいてモータ3に流れる実電流値が演算される。この演算に用いるオフセット電圧は常にモータ3の運転中の温度ドリフト等による変動を含んだ値である。従って実電流演算部15aにおいて、オフセット電圧の変動誤差の影響を受けない真の実電流値を得ることができる。なお本実施の形態では、モータ3の少なくとも1つの相(例えばV相)に流れる電流値をゼロになるように、2つのスイッチング素子(5bおよび5e)をオフさせるが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、各相に1つずつスイッチング素子を有する3相のSRM(スイッチトリラクタンスモータ)をモータ3として使用する場合には、このうちの1つのスイッチング素子をオフさせてモータ3の1つの相に流れる電流値がゼロになるようにすればよい。
【0027】
図1および図2に示されるように、本実施の形態のインバータ駆動装置30は、好ましくはゼロクロス検出部12aを有する。ゼロクロス検出部12aは、モータ3の各相に流れる電流波形のゼロクロス点を検出する。本実施の形態では実電流演算部15aにより算出される実電流値よりゼロクロス点を検出する。上述したように実電流値は、オフセット電圧検出部14において記憶更新されたオフセット電圧値と電流センサ4aより得られる電圧値とを用いて演算され、この実電流値からゼロクロス点を検出する。
【0028】
ゼロクロス検出部12aにより検出されたV相のゼロクロス点において、駆動停止部13では駆動信号作成部18を介して、図2に示すようにモータ3のV相巻線に接続されたインバータ2のスイッチング素子5bおよび5eを所定時間停止させる。これにより図3に示されるようにV相に流れる電流値は増加せずにゼロの状態を保持する。オフセット電圧検出部14はこの期間中における電流センサ4aの出力電圧値をオフセット電圧として検出して更新し記憶する。更新されたオフセット電圧値と電流センサ4aより得られる電圧値とを用いて、実電流演算部15aにおいてモータ3のV相に流れる実電流値が演算される。以上のように、モータ3の電流波形のゼロクロス点においてオフセット電圧検出が行われれば、電流波形の歪みを最小限に抑えることができるので、モータの駆動に影響を与えにくい。
【0029】
インバータ2の制御を行う制御部10は図1および図2に示されるように例えば、指令電流演算部16a、電流誤差演算部17および駆動信号作成部18を有する。指令電流演算部16aは外部速度指令に基づいてモータ3を所定の速度に制御するための指令電流値を算出する。この指令電流演算部16aより算出される指令電流値と実電流演算部15aより算出される実電流値との誤差を電流誤差演算部17において求め、この誤差値から駆動信号作成部18においてインバータ2へ出力する駆動信号を作成して出力する。インバータ駆動部11はこの駆動信号に基づいてインバータ2のスイッチングを行いモータ3の速度制御を行う。
【0030】
以上の動作を一定時間毎或いは所定周期毎等に行い、運転中に変動するオフセット電圧の誤差を確実に補正する。上記の説明では電流センサ4aのオフセット電圧の補正方法について説明したが、電流センサ4bのオフセット電圧の補正も電流センサ4aと同様に行うことが可能であり、モータ3の全ての相において本実施の形態のインバータ制御を行う。
【0031】
上述したように、本実施の形態のインバータ制御装置30によると、モータ3の電流波形にインバータ2のスイッチング周波数成分が重畳されるような場合であっても、運転中における温度ドリフト等による電流センサ4aおよび4bのオフセット電圧の変動誤差を確実に補正することができるので、制御性能を劣化させずに信頼性の高いインバータ制御装置を提供することができる。
【0032】
また、インバータ制御装置30がモータ3の各相に流れる電流波形のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出部12aを有し、モータ3の電流波形のゼロクロス点においてオフセット電圧検出が行われれば、電流波形の歪みを最小限に抑えることができる。
【0033】
さらに本実施の形態のインバータ制御装置において、制御部10にマイコン等を用いれば全ての制御をソフトウェアで行うことができるので、新たな回路等の追加を必要とせず、装置の大型化さらにはコストアップの防止を実現することができる。
【0034】
(実施の形態2)
図4は実施の形態2のインバータ制御装置32の制御ブロック図である。実施の形態2のインバータ制御装置32においては、指令電流演算部16bが算出する指令電流値に基づいてモータ3の電流波形のゼロクロス点を検出することにおいて実施の形態1のインバータ制御装置30と異なる。
【0035】
以下、本実施形態2のインバータ制御装置32について図4、図5および図6を用いて詳細に説明する。なお、電流センサ4aおよび4bの温度ドリフト等により生じるオフセット電圧の変動誤差の補正方法については実施の形態1と同様であるので詳細な説明は省略し、特に電流波形のゼロクロス点の検出方法について詳細に説明する。
【0036】
図4において、指令電流演算部16bは外部速度指令に基づいて、モータ3を所定の速度に制御するために必要な電流指令値を算出する。この電流指令値と実電流演算部15bより算出される実電流値とが一致するようにインバータ2の制御を行う。以下の説明においては、インバータ2からモータ3に流れる電流波形を正弦波状に制御すると仮定する。この場合、指令電流演算部16bが算出する指令電流波形は図5に示すような正弦波状となる。
【0037】
図5において指令電流波形の振幅値をAとし、ある瞬間での指令電流の瞬時値をBとし、このときの角度をθとすると、下記(式2)の等式が成り立つ。
B=A×sinθ・・・(式2)
【0038】
上記(式2)は、角度θがゼロに近い値、即ち正弦波のゼロクロス点近傍では下記の(式3)のように近似して表すことができる。
B≒A×θ・・・(式3)
【0039】
従って、角度θは(式4)のように簡単な数式により求めることができる。
θ=B/A・・・(式4)
(式4)の角度θにより、電流波形が次にゼロクロス点に到達するまでの時間を算出することができる。従って、ゼロクロス検出部12bは、指令電流演算部16bが算出する電流波形の振幅値Aと各瞬時値Bとによりゼロクロス点を推測することができる。
【0040】
これにより駆動停止部13は電流波形のゼロクロス点付近、例えば図6に示すようにゼロクロス点前後でインバータ2への駆動信号を所定時間停止させることができる。この間にオフセット電圧検出部14は、電流センサ4aおよび4bが出力するオフセット電圧を検出する。このオフセット電圧を用いて実電流演算部15bは実電流値を演算する。
【0041】
従って本実施形態2のインバータ制御装置32によれば、モータ3の電流波形にインバータ2のスイッチング周波数成分が重畳されるような場合であっても、(式4)に示す非常に簡単な計算式によって運転中における温度ドリフト等による電流センサ4aおよび4bのオフセット電圧の変動誤差を確実に補正することができるので、制御性能を劣化させずに信頼性の高いインバータ制御装置を容易に実現することができる。
【0042】
また、本実施形態2によっても上述の実施の形態1と同様に、運転中において変動するオフセット電圧の誤差を確実に補正することができるので、制御性能を劣化させることなく信頼性の高いインバータ制御装置を提供することができる。また、モータ3の電流波形のゼロクロス点においてオフセット電圧検出が行われるので、電流波形の歪みを最小限に抑えることができる。さらに制御部10にマイコン等を用いれば、全ての制御をソフトウェアで行うことができるので、新たな回路等の追加を必要とせず、装置の大型化さらにはコストアップの防止を実現することができる。
【0043】
(実施の形態3)
図7はモータ3の回転速度に対してその半分の速度で周期的に変動する負荷を駆動する場合のモータ3の電流波形を示す図である。本実施の形態3においては、上述の実施の形態2と同様のインバータ制御装置32を用い、図7に示されるような脈動した波形の電流がモータ3に流される。以下の説明は特に図7に示される電流波形のゼロクロス点の検出方法に関する。ゼロクロス点検出後の電流センサ4aおよび4bの温度ドリフト等により生じるオフセット電圧の変動誤差の補正方法については実施の形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。以下、本発明の実施の形態3について図4および図7を用いて詳細に説明する。
【0044】
モータ3の回転速度に対して周期的に変動する負荷のトルクを補正し、一定トルクを発生させる制御方法として、トルク制御が用いられる。トルク制御は、周期的に変動する負荷量を検出し、この負荷に対してモータ3が発生するトルクが一定値になるように、モータ3に流す電流値を補正するものである。具体的には、指令電流演算部16bにおいて、外部速度指令に基づいた正弦波状の基準電流指令値を算出し、この基準電流指令値に対して負荷の大きさに対応した電流値の補正を行う。
【0045】
この結果、トルク制御によりモータ3の発生トルクは一定になるが、電流波形は図7に示すように脈動した波形となる。このとき、電流の補正を正弦波状の基準電流指令値に対して行うため、脈動電流波形のゼロクロス点は基準電流指令値のゼロクロス点と同じになる。
【0046】
従って、図7の脈動電流波形のゼロクロス点を算出するには、基準の電流指令値のゼロクロス点を算出すればよいことになる。よって上述の実施の形態2で示した(式4)の計算式を用いて脈動電流波形のゼロクロス点を容易に算出することができる。ゼロクロス検出部12aにより得られるゼロクロス点において電流センサのオフセット電圧を補正すれば、上述の実施の形態2と同様の効果が得られる。
【0047】
従って本実施の形態3によれば、モータ3が周期的に変動する負荷を駆動する場合であっても(式4)に示す非常に簡単な計算式によって運転中における温度ドリフト等による電流センサ4aおよび4bのオフセット電圧の変動誤差を確実に補正することができるので、制御性能を劣化させずに信頼性の高いインバータ制御装置を容易に実現することができる。
【0048】
また、本実施の形態3によっても上述の実施の形態1および2と同様に、運転中において変動するオフセット電圧の誤差を確実に補正することができるので、制御性能を劣化させることなく信頼性の高いインバータ制御装置を提供することができる。また、モータ3の電流波形のゼロクロス点においてオフセット電圧検出が行われるので、電流波形の歪みを最小限に抑えることができる。さらに制御部10にマイコン等を用いれば、全ての制御をソフトウェアで行うことができるので、新たな回路等の追加を必要とせず、装置の大型化さらにはコストアップの防止を実現することができる。
【0049】
(実施の形態4)
図8は、本発明のインバータ制御装置を有する空気調和機の一構成例を示す。本発明の空気調和機40は例えば、図1のインバータ制御装置30または図4のインバータ制御装置32を有する。以下図8を用いて本発明の空気調和機40について説明する。
【0050】
図8に示される空気調和機40は、電動圧縮機82を駆動させるためのインバータ装置81と、インバータ装置81を制御するための実施の形態1と同様のインバータ制御装置30とを有する。空気調和機40は電動圧縮機82、室内ユニット92、室外ユニット95および四方弁91からなる冷凍サイクルを備えている。室内ユニット92は室内熱交換器93と室内送風機94とを有し、室外ユニット95は室外熱交換器96、室外送風機97および膨張弁98を有する。
【0051】
熱媒体である冷媒が冷凍サイクル中を循環する。冷媒は電動圧縮機82により圧縮され、室外熱交換器96において室外送風機97からの送風により室外の空気と熱交換され、また室内熱交換器93において室内送風機94からの送風により室内の空気と熱交換される。室内熱交換器93での熱交換後の空気により室内の冷暖房が行われる。冷房または暖房の切換は四方弁91を用いて冷媒の循環方向を反転させることにより行われる。
【0052】
以上のような冷凍サイクルにおける冷媒の循環は、インバータ装置81を用いて電動圧縮機82を駆動させることにより行われ、これらインバータ装置81および電動圧縮機82の制御方法は例えば実施の形態1と同様のインバータ制御装置を用いて行われる。インバータ制御装置の構成および動作については前述したとおりであるので説明は省略する。
【0053】
以上のように本発明によると、効率の低下や制御性能の劣化などが抑制された空気調和機を提供することができる。
【0054】
本実施形態では圧縮機82の駆動装置として実施の形態1で説明したインバータ制御装置30を用いた空気調和機について説明したが、実施の形態2または実施の形態3で説明したインバータ制御装置を用いても上記と同様の効果を有する空気調和機を提供することができる。なお、本発明の空気調和機に含まれるインバータ制御装置によると、電動圧縮機82が1ピストンロータリ圧縮機であっても、実施の形態3に説明したように、運転中の温度ドリフト等による電流センサのオフセット電圧の誤差を補正して制御性能の劣化を抑制することができる。従って本発明のインバータ制御装置は、特に使用温度環境の厳しい空気調和機に対して用いることによりその効果を最大限に利用することができる。
【0055】
さらに上記のオフセット電圧補正制御はソフトウエアにより実現することができる。従って、制御部10にマイコンなどを使用すれば部品の追加やコストアップを伴うことがない。
【0056】
なお、図1および図4に示される本発明の実施の形態1から3のインバータ制御装置において、制御部10に含まれる構成要素は上記実施の形態で説明した組合わせに限られず、さらにインバータ駆動部11、ゼロクロス検出部12a、12b、駆動停止部13、オフセット電圧検出部14、および実電流検出部15a、15bのうちの一部または全てを含んでもよい。また、上記実施の形態1から4において、電流センサ4aおよび4bのオフセット電圧の初期ばらつきについては、モータ3の起動前にセンサ出力電圧をオフセット電圧として予め検出することにより誤差を補正することができる。
【0057】
上記実施の形態1から4では、負荷としてのモータの全ての相に対してオフセット電圧の変動誤差補正を伴うインバータ制御を行うことを説明したが、本発明はこれに限られず、モータの少なくとも1つの相に対して上記のようなインバータ制御を行えば本発明の効果は得られる。
【0058】
【発明の効果】
上述のように本発明によると、駆動停止手段によって負荷の少なくとも1つの相に流れる電流値が所定時間ゼロにされ、この期間中に電流検出手段が出力する負荷の電圧値がオフセット電圧検出手段により記憶更新されるので、電流検出手段のオフセット電圧の変動誤差を確実に補正することができる。従って制御性能を劣化させずに信頼性の高いインバータ制御装置およびこれを用いた空気調和機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1のインバータ制御装置を示す制御ブロック図である。
【図2】 本発明の実施形態1のインバータ制御装置のインバータ回路構成図である。
【図3】 本発明の実施形態1のインバータ制御装置におけるモータ電流波形図である。
【図4】 本発明の実施形態2および3のインバータ制御装置を示す制御ブロック図である。
【図5】 本発明の実施形態2のインバータ制御装置におけるゼロクロス点検出方法を示す図である。
【図6】 本発明の実施形態2のインバータ制御装置におけるモータ電流波形図である。
【図7】 脈動電流波形およびその基準指令電流波形図である。
【図8】 本発明の実施形態4の空気調和機を示す構成のブロック図である。
【図9】 従来のインバータ制御装置における制御ブロック図である。
【図10】 1ピストンロータリ圧縮機のモータ電流波形である。
【符号の説明】
1 直流電源
2 インバータ
3 モータ
4 電流検出手段
4a、4b 電流センサ
5a、5b、5c、5d スイッチング素子
10 制御部
11 インバータ駆動部
12a、12b ゼロクロス検出部
13 駆動停止部
14 オフセット電圧検出部
15a、15b 実電流演算部
16a、16b 指令電流演算部
17 電流誤差演算部
18 駆動信号作成部
30 インバータ制御装置
32 インバータ制御装置
81 インバータ装置
82 電動圧縮機
91 四方弁
92 室内ユニット
93 室内熱交換器
94 室内送風機
95 室外ユニット
96 室外熱交換器
97 室外送風機
98 膨張弁

Claims (4)

  1. 複数のスイッチング素子を有し、直流を交流に変換して負荷に供給するインバータの制御装置であって、
    (a)前記負荷に流れる電流値を検出し電圧値に変換して出力する電流検出手段と、
    (b)前記負荷の少なくとも1つの相に流れる電流値がゼロになるように前記インバータの少なくとも1つのスイッチング素子を所定時間オフさせる駆動停止手段と、
    (c)前記駆動停止手段が前記インバータの前記スイッチング素子をオフさせることにより前記負荷に流れる電流値がゼロになる期間中に前記電流検出手段が出力する電圧値を記憶更新するオフセット電圧検出手段と、
    (d)前記電流検出手段が出力する電圧値と前記オフセット電圧検出手段が記憶する電圧値とから前記負荷に流れる実電流値を演算する実電流演算手段と、
    (e)前記駆動停止手段および前記実電流演算手段の出力信号に基づいて前記インバータを制御する制御部と
    (f)前記負荷に流れる電流のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出手段と、
    (g)前記負荷に流す電流値を算出する指令電流演算手段と、
    を備え
    前記ゼロクロス検出手段は、前記負荷に流す電流が正弦波形を有する場合に、前記指令電流演算手段が算出する電流波形の振幅値と各瞬時値とに基づいてゼロクロス点を算出し、
    前記駆動停止手段は、前記ゼロクロス検出手段が検出する電流のゼロクロス点において前記インバータのスイッチング素子を所定時間停止させることを特徴とするインバータ制御装置。
  2. 前記ゼロクロス検出手段は、前記電流の振幅値をAとし、各瞬時値をBとし、瞬時値Bにおける角度をθとすると、θ=B/A(θ≒0)によりゼロクロス点を算出することを特徴とする請求項に記載のインバータ制御装置。
  3. 前記負荷は、モータであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のインバータ制御装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載のインバータ制御装置を備えたことを特徴とする空気調和機。
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