JP2018067981A - モータ制御装置及びヒートポンプ式冷凍サイクル装置 - Google Patents

モータ制御装置及びヒートポンプ式冷凍サイクル装置 Download PDF

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Abstract

【課題】1シャントで電流を検出する構成でも、モータが外力によって回転している状態での回転方向を判別できるモータ制御装置を提供する。【解決手段】インバータ回路23の直流側に接続され、電流検出素子24と、モータの相電流に基づきロータ位置を決定するロータ位置決定部と、ロータ位置に追従するように3相のPWM信号パターンを生成するPWM信号生成部32と、電流検出素子に発生した信号とPWM信号パターンとに基づきモータの相電流を検出する電流検出部とを備え、PWM信号生成部は、各相のオン時間を同じとし、少なくとも2つのPWMパルスのオンタイミングをシフトさせることで、搬送波周期内で2相の電流を検出可能となるようにゼロベクトルに対応する3相のPWM信号パターンを生成し、モータの起動を開始する前に、PWM信号パターンを出力させ、その際に検出される電流に基づいてモータの回転方向を判別する回転方向判別部を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、3相モータをPWM制御するモータ制御装置,及びそのモータ制御装置を備えるヒートポンプ式冷凍サイクル装置に関する。
例えば特許文献1には、モータが外力によって回転している状態から起動を開始するため、インバータ回路によりゼロベクトル通電を行い、モータの回転を停止させてから起動する技術が開示されている。
特開2000−125584号公報
ところで、モータが外力によって回転している状態から起動する際に、事前に回転方向及びロータ位置を判別できればモータの回転を停止させずとも起動できる。しかしながら、モータの相電流を、インバータ回路の直流部に挿入した1つの抵抗素子,つまり1シャント方式により検出する構成を前提にすると、ゼロベクトル通電では各相電流が検出できないという問題がある。
そこで、1シャント方式により電流を検出する構成でも、モータが外力によって回転している状態での回転方向を判別できるモータ制御装置,及びその装置を備えるヒートポンプ式冷凍サイクル装置を提供する。
実施形態のモータ制御装置は、3相ブリッジ接続された複数のスイッチング素子を所定のPWM信号パターンに従いオンオフ制御することで、直流を3相交流に変換するインバータ回路を介してモータを駆動するものにおいて、
前記インバータ回路の直流側に接続され、電流値に対応する信号を発生する電流検出素子と、前記モータの相電流に基づいてロータ位置を決定するロータ位置決定部と、前記ロータ位置に追従するように3相のPWM信号パターンを生成するPWM信号生成部と、
前記電流検出素子に発生した信号と前記PWM信号パターンとに基づいて、前記モータの相電流を検出する電流検出部とを備え、
前記PWM信号生成部は、各相のオン時間を同じとし、少なくとも2つのPWMパルスのオンタイミングをシフトさせることで、前記電流検出部が、前記PWM信号の搬送波周期内で2相の電流を検出可能となるようにゼロベクトルに対応する3相のPWM信号パターンを生成し、
前記モータの起動を開始する前に、前記PWM信号生成部に前記ゼロベクトルに対応するPWM信号パターンを出力させ、その際に検出される電流に基づいて前記モータの回転方向を判別する回転方向判別部を更に備える。
また、実施形態のヒートポンプ式冷凍サイクル装置は、ファンモータと、このファンモータを制御する上述のモータ制御装置とを備える。
第1実施形態であり、モータ制御装置の構成を示す機能ブロック図 ヒートポンプ式冷凍サイクル装置の構成を示す図 インバータ回路を構成するスイッチング素子のオン状態を空間ベクトルで表した図 PWMデューティパルスをシフトする技術を説明する図 各相パルスをシフトしたゼロベクトルPWMパルスの実際の波形を観測した一例を示す図 モータが順方向,逆方向に回転してい場合の各相電流の波形を示す図 ファンモータの回転数を推定する処理内容を示すフローチャート 回転方向の判別からモータの起動までの処理を示す状態遷移図 モータが順方向に回転している場合の推定回転数とU相電流Iuの波形とを示す図 モータが逆方向に回転している場合の推定回転数とU相電流Iuの波形とを示す図
以下、一実施形態について図面を参照しながら説明する。図2において、ヒートポンプ式冷凍サイクル装置1を構成する圧縮機2は、圧縮部3とモータ4を同一の密閉容器5内に収容して構成され、モータ4のロータシャフトが圧縮部3に連結されている。そして、圧縮機2、四方弁6、室内熱交換器7、減圧装置8、室外熱交換器9は、熱伝達媒体流路たるパイプにより閉ループを構成するように接続されている。尚、圧縮機2は、例えばロータリ型の圧縮機であり、モータ4は、例えば3相IPM(Interior Permanent Magnet)モータ,ブラシレスDCモータである。空気調和機Eは、上記のヒートポンプシステム1を有して構成されている。
暖房時には、四方弁6は実線で示す状態にあり、圧縮機2の圧縮部3で圧縮された高温冷媒は、四方弁6から室内熱交換器7に供給されて凝縮し、その後、減圧装置8で減圧され、低温となって室外熱交換器9に流れ、ここで蒸発して圧縮機2へと戻る。一方、冷房時には、四方弁6は破線で示す状態に切り替えられる。このため、圧縮機2の圧縮部3で圧縮された高温冷媒は、四方弁6から室外熱交換器9に供給されて凝縮し、その後、減圧装置8で減圧され、低温となって室内熱交換器7に流れ、ここで蒸発して圧縮機2へと戻る。室外熱交換器9は、暖房時には蒸発器として、冷房運転時には凝縮器として機能し、室内熱交換器7は、逆に、暖房時には凝縮器として、冷房運転時には蒸発器として機能するようになっている。
そして、室内側、室外側の各熱交換器7,9には、それぞれファン10,11により送風が行われ、その送風によって各熱交換器7,9と室内空気、室外空気の熱交換が効率良く行われるように構成されている。室外側の熱交換器9に送風を行うファン11は、ファンモータ12により駆動される。ファンモータ12は、例えばモータ4と同様のブラシレスDCモータである。
図1は、モータ制御装置の構成を示す機能ブロック図である。直流電源部21は、直流電源のシンボルで示しているが、商用交流電源から直流電源を生成している場合には、整流回路や平滑コンデンサ等を含んでいる。直流電源部21には、正側母線22a,負側母線22bを介してインバータ回路23が接続されているが、負側母線22b側には電流検出素子であるシャント抵抗24が挿入されている。すなわち、いわゆる1シャント電流検出方式が用いられている。インバータ回路23は、スイッチング素子として例えばNチャネル型のパワーMOSFET25(U+,V+,W+,U−,V−,W−)を3相ブリッジ接続して構成されており、各相の出力端子はモータ12の各相巻線にそれぞれ接続されている。
電流検出素子であるシャント抵抗24の端子電圧は電流値に対応した信号であり、電流検出部27により検出される。電流検出部27は、前記端子電圧をA/D変換して読み込むと、インバータ回路3に出力される3相のPWM信号パターンに基づいてU,V,W各相の電流Iu,Iv,Iwを検出する。電流検出部27が検出した各相電流は、ベクトル演算部30に入力される。
ベクトル演算部30では、制御条件を設定するマイクロコンピュータ等の機能部分よりモータ12の回転速度指令ωrefが与えられると、推定したモータ12の実際の回転速度との差分に基づいてトルク電流指令Iqrefが生成される。ベクトル演算部30内にある図示しないロータ位置決定部は、モータ12の各相電流Iu,Iv,Iw及びその時点で出力しているPWM信号からモータ12のロータ位置θを決定(推定)する。そのロータ位置θを用いるベクトル制御演算によりトルク電流Iq,界磁電流Idが算出される。トルク電流指令Iqrefとトルク電流Iqとの差分に対して例えばPI制御演算が行われ、電圧指令Vqが生成される。界磁電流Id側についても同様に処理されて電圧指令Vdが生成され、電圧指令Vq,Vdが上記ロータ位置θを用いて三相電圧Vu,Vv,Vwに変換される。三相電圧Vu,Vv,Vwは、DUTY生成部31に入力され、各相のPWM信号を生成するためのデューティU_DUTY,V_DUTY,W_DUTYが決定される。
各相デューティU,V,W_DUTYは、PWM信号生成部32に与えられ、搬送波,キャリアとのレベルが比較されることで2相又は3相PWM信号が生成される。また、2相又は3相PWM信号を反転させた下アーム側の信号も生成されて、必要に応じてデッドタイムが付加された後、それらが駆動回路33に出力される。尚、べクトル制御部30及びDUTY生成部31も、特許請求の範囲のPWM信号生成部に相当する。
駆動回路33は、与えられたPWM信号に従い、インバータ回路23を構成する6つのFET25(U+,V+,W+,U−,V−,W−)の各ゲートに、ゲート信号を出力する。尚、上アーム側については、必要なレベルだけ昇圧した電位で出力する。尚、以上において、駆動回路33を除く構成27〜34の機能は、CPUを含むマイクロコンピュータのハードウェア及びソフトウェアにより実現される機能である。また、ベクトル演算部30は、回転方向判別部に相当する。
図3は、インバータ回路を構成するスイッチング素子のオン状態を空間ベクトルと呼ばれる手法で表したものである。例えばベクトルV1(1,0,0)は,U相上側のスイッチング素子がオン、V相及びW相の上側スイッチング素子がオフの状態を示しており、電圧ベクトルはV0〜V7の8つのパターンが存在する。これらの内、V0(0,0,0)及びV7(1,1,1)がゼロベクトルである。
本実施形態では、室外側の熱交換器9に配置されているファン11が風を受けてファンモータ12が外力により回転している場合に、その回転方向を起動前に判別するためゼロベクトルV7(1,1,1)を用いる。その際に、各相のPWMデューティパルス(オンパルス)をシフトする技術を適用する。
図4(a)は、一般的なゼロベクトルV7に対応する3相PWMパルスである。この3相PWMパルスでは、3相のすべてのパルスが同じタイミングで同じ時間幅を有しているため、各相電流を検出することができない。そこで、本実施形態では、1シャント電流検出方式において、固定した2点の検出タイミングで2相の電流を検出できるように、図4(b)に示すように、図4(a)中の同じ時間幅を有する3相PWMパルスの各オン時間は変更せず、それぞれのPWMパルスのオンタイミングをずらす、すなわち、シフトさせる。
この例では、V相はオンタイミングの位相はそのままとし、U相はボトムを基準として遅れ位相側にシフトさせ、W相はボトムを基準として進み位相側にシフトさせている。これにより、図中に示す2点の検出タイミングA,Bで2相の電流を検出できる。この際、各相のPWMパルスのオン時間は同じであるため、実質的にゼロベクトル出力となっている。なお、各相のPWMパルスのオン時間はできるだけ同一であることが望ましいが、制御タイミング等の極僅かなずれは許容され、実質的に同一であればよい。
図5は、実際の波形の観測結果を一例として示しており、この例では、何れもボトムを基準としてU相は移動(シフト)させず、V相は遅れ位相側に、W相は進み位相側にシフトさせている。
図6に示すように、3相モータが外力により回転している際に検出される各相電流の大小関係は、順方向と逆方向とで異なる。したがって、各相電流を少なくとも1/6周期以内の近接する2点で検出できれば、各相電流の大小関係及び各相電流の増減変化から起動前の回転方向を判別できる。また、この時に各相電流の値からある程度のロータの回転位置も推定できるため、2点の回転位置の変化からも、起動前の回転方向を判別できる。本実施形態においては、2点のロータの回転位置の推定結果に基づく位置変化から起動前の回転方向を判別している。
図7は、ファンモータ12を起動する前に行う回転数の推定処理を示すフローチャートである。先ず、1回目のゼロベクトルを出力して(S1)U,V,Wの各相電流を検出し(S2)、その時点のロータ位置を推定する(S3)。尚、第3相の電流は、検出した2相の電流から演算で求める。続くステップS4〜S6は、2回目のゼロベクトル出力に対応してステップS1〜S3と同様の処理を行う。
次のステップS7では、ステップS3の前回位置と、ステップS6の今回位置との差からモータ12の回転方向,ロータ回転位置及び回転数を推定する。そして、推定されたモータ12の回転方向,回転数及び回転方向から、ベクトル演算した各相デューティU,V,W_DUTYに基づきPWM信号を出力する。このPWM信号を供給した結果、各相電流が「0」になるように各相デューティU,V,W_DUTYを調整していく。例えば、最初のPWM信号の後に、各相デューティU,V,W_DUTYが大きくなるように調整したPWM信号を出力した結果、各相電流が増加すれば次から各相デューティU,V,W_DUTYを徐々に減少させ、逆に各相電流が減少すれば次から各相デューティU,V,W_DUTYを徐々に増加させる。このように各相デューティU,V,W_DUTYを変更していくことで電流が「0」になるまで調整を繰り返す。
すなわち、シャント抵抗24により検出される電流が「0」になるベクトルとなるようなPWM信号でインバータ回路23をスイッチングして(S8)、各相電流を検出し(S9)、その時点のロータ位置を推定する(S10)。以降は、起動前の回転数推定時間として設定されている時間が経過するまで(S11;NO)、ステップS8に戻りフィードバック制御を継続する。
この結果、最終的にステップS11で「YES」となる時間では、電流が「0」になるPWM信号が出力されている状態となっている。ここで、電流が「0」になるということは、PWM信号の出力と外力が釣り合った状態となっていることを示している。したがって、この状態で用いられているロータ位置決定部におけるロータ位置の推定値は、正確にその時のロータ位置を示しているものと考えることができる。
図8は、回転方向の判別からモータ12の起動までの処理を示す状態遷移図である。上位の制御装置などからモータ起動指令が与えられると、起動開始前に上述したステップS7で、モータ12の回転方向の判別が実施される。続いて、順回転,逆回転の何れの場合も、ステップS11において所定時間が経過(YES)したところで、その直前のステップS10におけるロータ位置推定に基づきモータ12の回転数が推定され、その回転数から必要な風量が確保されているか否かを判別する。ヒートポンプ式冷凍サイクル装置1においては、外力,つまり外風によって装置に必要な風量が確保できていれば、モータ12を起動する必要が無いのでそのまま放置する。その方が省エネにもなる。
一方、順回転で風量が不足している場合は、モータ12の回転を停止させることなく、回転状態を維持しながら駆動を開始する。具体的には、ステップS11で所定時間が経過(YES)した時点、すなわち、ロータ位置とPWM信号が同期している状態から、モータ12が目標とする回転数に徐々に増速するようにベクトル演算を行い各相デューティU,V,W_DUTYを算出して、算出結果に応じたPWM信号を出力して行く。図9は、このケースに対応する推定回転数とU相電流Iuの波形とを示す。
これに対して、逆回転で風量が不足している場合は、ブレーキをかけるようなPWM信号を出力して、モータ12の回転を一旦停止させてから順方向に駆動する。具体的には、ステップS11で所定時間が経過(YES)した時点、すなわち、ロータ位置とPWM信号が同期している状態から、回転数に徐々に減少するようにブレーキをかけるようにベクトル演算を行い各相デューティU,V,W_DUTYを算出して、算出結果に応じたPWM信号を出力してモータ12を停止させ、その後、目標とする回転数に徐々に増速するようにベクトル演算により各相デューティU,V,W_DUTYを算出して、算出結果に応じたPWM信号を出力して行く。図10は、このケースに対応する推定回転数とU相電流Iuの波形とを示す。
以上のように本実施形態によれば、電流検出部27は、インバータ回路23の直流側に接続されるシャント抵抗24が電流値に対応して発生した信号とPWM信号パターンとに基づいてモータ4の相電流Iu,Iv,Iwを検出し、ベクトル演算部30は相電流に基づいてロータ位置θを決定し、PWM信号生成部32と共に、ロータ位置θに追従するように2相又は3相のPWM信号パターンを生成する。
ファンモータ12の起動時には、PWM信号生成部32は、3相のPWM信号パターンについては、3相ともオン期間が同一で、何れか1相はそのままとし、他の1相は遅れ側,進み側の何れか一方向に、残りの1相は前記方向とは逆方向にオン信号をシフトさせたゼロベクトル信号を出力する。
これにより、電流検出部27が、PWM信号のキャリア周期内で固定された2点のタイミングで2相の電流を検出可能となる3相のPWM信号パターンが生成される。ベクトル制御部30は、ファンモータ12の起動を開始する前に、PWM信号生成部32に前記PWM信号パターンを出力させ、その際に検出される電流に基づいてモータ12の回転方向を判別する。したがって、1シャント方式により電流を検出する構成においても、モータ12が外力によって回転している状態での回転方向を判別できる。
また、ベクトル制御部30は、モータ12の回転方向を判別した後で、シャント抵抗24により検出される電流値が「0」となるようにPWM信号パターンをフィードバック制御する。これにより、モータ12が外力を受けて回転している状態での回転数及びロータ位置を、より正確に推定できる。
更に、ベクトル制御部30は、回転方向が「順」であればモータ12をそのまま順方向に起動させ、回転方向が「逆」であれば、モータ12の回転を停止させてから順方向に起動させる。したがって、モータ12が順方向に回転している際には、一旦モータ12を停止させることなく迅速に起動することができる。
また、本実施形態のモータ制御装置を、圧縮機2と、室外熱交換器9と、減圧装置8と、室内熱交換器7とを備えるヒートポンプ式冷凍サイクル装置1を備える空気調和機Eに適用し、ファンモータ12を制御対象とするので、室外熱交換器9に配置されるファン11が風を受けて回転している状態を起動前に把握して、ファンモータ12を適切に起動することができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態においては、ゼロベクトルV1を用いたが、ゼロベクトルV0を用いても良い。この場合、PWM周期の間に、3相すべての下側素子を同じ時間幅でオンさせる出力となる。
モータ制御装置の適用対象は、空気調和機やヒートポンプ式冷凍サイクル装置に限らない。また、駆動対象もファンモータに限らず、通電しなくとも外力により回転してしまうモータを対象とすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1はヒートポンプ式冷凍サイクル装置、7は室内熱交換器、8は減圧装置、9は室外熱交換器、23はインバータ回路、24はシャント抵抗、27は電流検出部、30はベクトル演算部、31はDUTY生成部、32はPWM信号生成部を示す。

Claims (4)

  1. 3相ブリッジ接続された複数のスイッチング素子を所定のPWM信号パターンに従いオンオフ制御することで、直流を3相交流に変換するインバータ回路を介してモータを駆動するモータ制御装置において、
    前記インバータ回路の直流側に接続され、電流値に対応する信号を発生する電流検出素子と、
    前記モータの相電流に基づいてロータ位置を決定するロータ位置決定部と、
    前記ロータ位置に追従するように3相のPWM信号パターンを生成するPWM信号生成部と、
    前記電流検出素子に発生した信号と前記PWM信号パターンとに基づいて、前記モータの相電流を検出する電流検出部とを備え、
    前記PWM信号生成部は、各相のオン時間を同じとし、少なくとも2つのPWMパルスのオンタイミングをシフトさせることで、前記電流検出部が、前記PWM信号の搬送波周期内で2相の電流を検出可能となるようにゼロベクトルに対応する3相のPWM信号パターンを生成し、
    前記モータの起動を開始する前に、前記PWM信号生成部に前記ゼロベクトルに対応するPWM信号パターンを出力させ、その際に検出される電流に基づいて前記モータの回転方向を判別する回転方向判別部を更に備えるモータ制御装置。
  2. 前記PWM信号生成部は、前記回転方向判別部による前記回転方向の判別後に、前記電流検出素子により検出される電流値が「0」となるようにPWM信号をフィードバック制御し、
    前記ロータ位置決定部は、前記電流検出素子により検出される電流値がゼロとなった状態において、ロータ位置を決定する請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記回転方向が「順」であれば前記モータをそのまま順方向に起動させ、前記回転方向が「逆」であれば、前記モータの回転を停止させてから順方向に起動させる請求項1又は2記載のモータ制御装置。
  4. ファンモータと、
    このファンモータを制御する請求項1から3の何れか一項に記載のモータ制御装置とを備えるヒートポンプ式冷凍サイクル装置。
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