JP2019176554A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Naohito Kamiya
直仁 神谷
正樹 金森
Masaki Kanamori
正樹 金森
吉村 公志
Masayuki Yoshimura
吉村  公志
志剛 李
Zhigang Li
志剛 李
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【課題】零相電流の発生を回避してモータを高効率で起動できるモータ駆動装置を提供する。【解決手段】互いに非接続状態の複数の相巻線を有するモータの一端に第1インバータを接続し、上記各相巻線の他端に第2インバータを接続し、上記各相巻線の他端の相互間に開閉器を接続する。そして、上記開閉器の開閉および上記第1および第2インバータの運転をコントローラで制御する。とくに、コントローラは、上記モータの起動時に上記開閉器を閉成して、前記第1インバータのみを駆動する。【選択図】図1

Description

本発明は、互いに非接続状態の複数の相巻線を有する永久磁石同期モータいわゆるオープン巻線モータを駆動するモータ駆動装置に関する。
空気調和機や熱源機などの冷凍サイクル装置に搭載される圧縮機の駆動用モータとして、複数の相巻線を有する永久磁石同期モータが使用される。また、この永久磁石同期モータの一例として、複数の相巻線を互いに非接続状態とした構成のオープン巻線モータ(Open-Windings Motor)が知られている。
このような永久磁石同期モータは、高温高圧となる圧縮機の内部に収納されるため、ロータ位置検知用のセンサを備えない、いわゆるセンサレスモータとなっている。センサレスモータでは、モータの各相巻線への通電パターンとその時に流れる各相巻線電流の応答からロータ位置を推定する。
このような永久磁石同期モータを起動する場合、相巻線電流を流していない状態であるため、位置検知(推定)ができない。このため、まず励磁電流を各相巻線に加えてロータを指定の位置まで回動させる“初期位置決め”を行い、次に界磁成分電流を各相巻線に加えてロータを強制的に牽引する“強制転流”を行い、続いて、徐々に増加するトルク成分電流を各相巻線に与えてロータの回転数を上昇させ、これに伴い、各相巻線に流れる電流を検出し、検出した電流の値からロータの位置及び回転数を推定する。以後、ロータ位置に応じた巻線電流を流して推定した回転数が目標回転数となるように駆動を続ける。
特許第4906836号公報 特開2016−099029号公報
三相オープン巻線モータでは、2つの三相インバータによってモータが駆動されるが、この2つのインバータ間で流れる電流、いわゆる零相電流(零軸電流ともいう)が発生する。この零相電流は、効率の低下を招くだけで、オープン巻線モータの駆動には何ら寄与しない。
本発明の実施形態の目的は、零相電流の発生を回避してモータを高効率で起動できるモータ駆動装置を提供することである。
請求項1のモータ駆動装置は、互いに非接続状態の複数の相巻線を有するモータを駆動するものであって;前記各相巻線の一端に接続され、その各相巻線の一端への通電を制御する第1インバータと;前記各相巻線の他端に接続され、その各相巻線の他端への通電を制御する第2インバータと;前記各相巻線の他端の相互間に接続された開閉器と;この開閉器および前記第1および第2インバータの運転を制御するコントローラと;を備える。コントローラは、前記モータの起動時に前記開閉器を閉成する。
一実施形態に係る冷凍サイクル装置の構成を示す図。 一実施形態の構成を示すブロック図。 一実施形態のモータコントローラの制御を示すフローチャート。 一実施形態におけるオープン巻線モータの回転数と星形結線モードおよびオープン巻線モードとの関係を示すタイムチャート。
本発明の一実施形態に係る空気調和機の冷凍サイクル装置の構成を図1に示す。
オープン巻線モータ(Open-Windings Motor)1M(以下、モータ1Mという)を駆動用モータとして有する圧縮機1の吐出口に、四方弁2を介して室外熱交換器3の一端が配管接続され、その室外熱交換器3の他端に減圧器である電動膨張弁4を介して室内熱交換器5の一端が配管接続されている。そして、室内熱交換器5の他端が上記四方弁2を介して圧縮機1の吸込口に配管接続されている。
室外熱交換器3の近傍に室外ファン6が配置され、室内熱交換器5の近傍に室内ファン7が配置されている。モータ1M、四方弁2、電動膨張弁4、室外ファン6、および室内ファン7は、コントローラ10により駆動制御される。
冷房運転時、コントローラ10は、図1中の実線矢印で示すように、圧縮機1が吐出するガス冷媒を四方弁2を介して室外熱交換器3に流す。室外熱交換器3に流れたガス冷媒は、外気に熱を放出して凝縮する。この室外熱交換器(凝縮器)3から流出する液冷媒は、電動膨張弁4で減圧された状態で室内熱交換器5に流れる。室内熱交換器5に流れた液冷媒は、室内空気から熱を奪って蒸発する。この室内熱交換器(蒸発器)5から流出するガス冷媒は、四方弁2を通って圧縮機1に吸い込まれる。暖房運転時、コントローラ10は、四方弁2を切換え、図1中の破線矢印で示すように、圧縮機1が吐出するガス冷媒を四方弁2を介して室内熱交換器5に流す。室内熱交換器5に流れたガス冷媒は、室内空気に熱を放出して凝縮する。この室内熱交換器(凝縮器)5から流出する液冷媒は、電動膨張弁4で減圧されて室外熱交換器3に流れる。室外熱交換器3に流れた液冷媒は、外気から熱を奪って蒸発する。この室外熱交換器(蒸発器)3から流出するガス冷媒は、四方弁2を通って圧縮機1に吸い込まれる。圧縮機1、四方弁2、室内熱交換器5、電動膨張弁4(減圧装置)、室外熱交換器3及びこれらを接続する冷媒配管によって冷凍サイクルが形成される。
本実施形態のモータ駆動装置は、図2に示すように、モータ1Mの駆動回路およびコントローラ10の一部により構成される。モータ1Mは、互いに非接続状態の複数たとえば3つの相巻線Lu,Lv,Lwを有する永久磁石同期モータである。
三相交流電源20にノイズフィルタ21を介してダイオードブリッジの全波整流回路22が接続され、その全波整流回路22の出力端にリアクタ23を介してコンデンサ24が接続されている。この全波整流回路22、リアクタ23、コンデンサ24により、直流電圧Vdcを出力する直流電源25が構成される。
この直流電源25とモータ1Mの相巻線Lu,Lv,Lwの一端との間に、相巻線Lu,Lv,Lwの一端への通電を制御するインバータ(第1三相インバータ;1次側インバータあるいはマスタインバータともいう)30が接続されている。上記直流電源25とモータ1Mの相巻線Lu,Lv,Lwの他端との間に、相巻線Lu,Lv,Lwの他端への通電を制御するインバータ(第2三相インバータ;2次側インバータあるいはスレーブインバータともいう)40が接続されている。すなわち、インバータ30,40を同じ直流電源25に接続する電源共通方式が採用されている。
インバータ30は、IGBT31,32を直列接続しそのIGBT31,32の相互接続点がモータ1Mの相巻線Luの一端に接続されるU相用直列回路、IGBT33,34を直列接続しそのIGBT33,34の相互接続点がモータ1Mの相巻線Lvの一端に接続されるV相用直列回路、IGBT35,36を直列接続しそのIGBT35,36の相互接続点がモータ1Mの相巻線Lwの一端に接続されるW相用直列回路を含み、直流電源25の直流電圧VdcをIGBT31〜36のスイッチングにより所定周波数の三相交流電圧に変換し、それをモータ1Mの相巻線Lu,Lv,Lwのそれぞれ一端へ供給する。IGBT31〜36には、回生用ダイオード(フリー・ホイール・ダイオードともいう)31a〜36aが逆並列接続されている。
インバータ40は、IGBT41,42を直列接続しそのIGBT41,42の相互接続点がモータ1Mの相巻線Luの他端に接続されるU相用直列回路、IGBT43,44を直列接続しそのIGBT43,44の相互接続点がモータ1Mの相巻線Lvの他端に接続されるV相用直列回路、IGBT45,46を直列接続しそのIGBT45,46の相互接続点がモータ1Mの相巻線Lwの他端に接続されるW相用直列回路を含み、直流電源25の直流電圧VdcをIGBT41〜46のスイッチングにより所定周波数の三相交流電圧に変換し、それをモータ1Mの相巻線Lu,Lv,Lwのそれぞれ他端へ供給する。IGBT41〜46には、回生用ダイオード(フリー・ホイール・ダイオードともいう)41a〜46aが逆並列接続されている。
オープン巻線モータ1Mは、巻線への印加電圧を高めることができることから、高回転まで回すことができる。しかしながら、2つのインバータを動作させて駆動する必要があるため、1台分のインバータの動作が余分に必要でその分の効率低下が発生する。そこで、オープン巻線状態を必要としない低回転数域では、モータ巻線を星形結線に切り替えて1つのインバータの動作のみでモータ1Mを駆動することで効率向上を得ることが好ましい。さらに、低回転数域の運転では、巻線の線径を細くして巻線の巻回数を多くし、これにより巻線密度を高めることがモータ1Mの効率向上につながる。この点からも相巻線Lu,Lv,Lwをオープン巻線状態と星形結線状態に切り替え可能とすることが好適である。そこで、モータ1Mの相巻線Luの他端と相巻線Lvの他端との相互間に、開閉器たとえばリレー51の常開形接点(リレー接点という)51aが接続される。モータ1Mの相巻線Lvの他端と相巻線Lwの他端との相互間に、開閉器たとえばリレー52の常開形接点(リレー接点という)52aが接続される。リレー接点51a,52aが閉成すると、相巻線Lu,Lv,Lwの他端が相互接続されて、相巻線Lu,Lv,Lwが星形結線される。相互接続点が星形結線の中性点となる。リレー接点51a,52aが開放すると、相巻線Lu,Lv,Lwの他端が開放して、相巻線Lu,Lv,Lwが電気的に分離したオープン巻線状態となる。
一方のインバータ30とモータ1Mとの間の通電ラインに電流センサ53,53v,53wが配置され、これら電流センサ53,53v,53wの検知信号がコントローラ10に送られる。
コントローラ10は、上記冷凍サイクル装置を制御するメインコントローラ10a、直流電源25の出力電圧Vdcを検出する電圧検出部61、モータ1Mの各相巻線に流れる電流を電流センサ53,53v,53wを介して検出する電流検出部62、相巻線Lu,Lv,Lwの他端の相互接続点における中性点電位Voを検出する中性点電位検出部63、リレー51,52を駆動するリレー駆動部64、およびモータコントローラ60を含む。
モータコントローラ60は、メインコントローラ10aの制御、電圧検出部61の検出電圧、電流検出部62の検出電流、中性点電位検出部63の検出電圧などに応じて、リレー接点51a,52aの開閉およびインバータ30,40の運転を制御する。
とくに、モータコントローラ60は、モータ1Mの起動に際し、リレー接点51a,52aの閉成により相巻線Lu,Lv,Lwの他端を相互接続しかつインバータ30を単独運転(“初期位置決め”及び“強制転流”)する星形結線モードを設定する。
さらに、モータコントローラ60は、モータ1Mの起動後(“強制転流”の終了後)、上記星形結線モードと、リレー接点51a,52aの開放により相巻線Lu,Lv,Lwの他端を開放しかつインバータ30,40を互いに連系運転(協調運転ともいう)するオープン巻線モードとを、空調負荷に応じて選択的に設定する。具体的には、モータコントローラ60は、上述の効率向上を目指して、低空調負荷状態のモータ1Mの低回転数域の運転要求に対してはリレー接点51a,52aを閉じて、星形結線状態とし、高空調負荷状態のモータ1Mの高回転数域での運転要求に対してはリレー接点51a,52aを開いてオープン巻線状態に切り換えることを基本としている。
つぎに、モータコントローラ60が実行する制御を図3のフローチャートおよび図4のタイムチャートを参照しながら説明する。フローチャートのステップS1,S2…については、単にS1,S2…と略称する。
モータコントローラ60は、メインコントローラ10aから運転開始指令を受けた場合(S1のYES)、リレー接点51a,52aを閉成して相巻線Lu,Lv,Lwの他端を相互接続しかつインバータ30を単独運転(インバータ40は停止)する星形結線モードを設定する(S2)。そして、モータコントローラ60は、所定の励磁電流をインバータ30から相巻線Lu,Lv,Lwに加えてモータ1Mのロータを指定の位置(角度)まで回動させる“初期位置決め”を実行する(S3)。
“初期位置決め”を一定時間t1続けた後(S4のYES)、モータコントローラ60は、界磁成分電流をインバータ30から相巻線Lu,Lv,Lwに加えてロータを強制的に牽引する“強制転流”を実行する(S5)。この“強制転流”を一定時間t2続けた後(S6のYES)、モータコントローラ60は、界磁成分電流を低減しながら、徐々に増加するトルク成分電流をインバータ30から相巻線Lu,Lv,Lwに与えてロータの回転数Nを上昇させ、この回転数Nの上昇に伴い、相巻線Lu,Lv,Lwに誘起する電圧によってモータ1Mとインバータ30との間に流れる電流を電流検出部62により検出し、検出した電流の値からロータの回転数Nを推定し、推定した回転数Nが空調負荷に応じた目標回転数Ntとなるようインバータ30のスイッチングをPWM(Pulse Width Modulation)制御する(S7)。
続いて、モータコントローラ60は、モータ1Mの回転数Nが閾値N2(<Nt)まで上昇したかどうかを判定する(S8)。回転数Nが閾値N2へ向かって上昇する間(S8のNO,S11のNO)、上記S7に戻り、回転数Nを空調負荷に応じた目標回転数Ntへ上昇させるべく、インバータ30のスイッチングのPWM制御を続ける(S7)。
相巻線Lu,Lv,Lwの他端が相互接続される星形結線モードでは、効率の低下を招く零相電流(零軸電流ともいう)が相巻線Lu,Lv,Lwに流れない。零相電流が流れないので、モータ1Mを高効率で起動できる。
[星形結線モードからオープン巻線モードへの切換え]
回転数Nが上昇して閾値N2に達した場合(高回転数領域;S8のYES)、モータコントローラ60は、回転数Nを一定時間tsにわたり閾値N2一定に保持する(S9)。回転数Nを閾値N2一定に保持している間、モータコントローラ60は、リレー接点51a,52aを開放して相巻線Lu,Lv,Lwの他端を開放しかつインバータ30,40を連系運転するオープン巻線モードを設定する(S10)。そして、モータコントローラ60は、メインコントローラ10aから運転停止指令を受けていなければ(S14のNO)、上記S7に戻り、回転数Nが空調負荷に応じた目標回転数Ntとなるよう、インバータ30のIGBT31〜36のスイッチングおよびインバータ40のIGBT41〜46のスイッチングを互いに連系してPWM制御する(S7)。このオープン巻線モードの設定により、星形結線モード時のほぼ2倍の高レベルの電圧を相巻線Lu,Lv,Lwに印加することができる。高負荷運転に対応し得る十分な圧縮機能力を発揮できる。
オープン巻線モードの設定時、効率の低下を招く零相電流が相巻線Lu,Lv,Lwのいずれかに流れてしまう。ただし、モータ1Mの起動が完了した後は、“初期位置決め”および“強制転流”がないので、零相電流を抑制する制御を容易かつ的確に実施することが可能となる。すなわち、“初期位置決め”および“強制転流”の実行中は零相電流を抑制する制御が不可能であるが、“初期位置決め”および“強制転流”がすでに終わっているので、その抑制制御を容易かつ的確に実施してモータ1Mを高効率で駆動することが可能となる。
[オープン巻線モードから星形結線モードへの切換え]
回転数Nが下降して閾値N1に達した場合(低回転数領域;S8のNO,S11のYES)、モータコントローラ60は、回転数Nを一定時間tsにわたり閾値N1一定に保持する(S12)。回転数Nを閾値N1一定に保持している間、モータコントローラ60は、リレー接点51a,52aを閉成して相巻線Lu,Lv,Lwの他端を相互接続しかつインバータ30を単独運転する星形結線モードを設定する(S13)。そして、モータコントローラ60は、メインコントローラ10aから運転停止指令を受けていなければ(S14のNO)、上記S7に戻り、回転数Nが空調負荷に応じた目標回転数Ntとなるよう、インバータ30のIGBT31〜36のスイッチングをPWM制御する(S7)。この星形結線モードの設定により、低負荷運転に対応し得る低レベルの電圧を相巻線Lu,Lv,Lwに印加することができる。
この星形結線モードの設定時、零相電流が相巻線Lu,Lv,Lwに流れないので、モータ1Mを高効率で駆動できる。
メインコントローラ10aから運転停止指令を受けた場合(S14のYES)、モータコントローラ60は、インバータ30およびインバータ40の全ての運転を停止する(S15)。
なお、星形結線モードからオープン巻線モードへの切換え時及びオープン巻線モードから星形結線モードへの切換え時に、モータコントローラ60が、回転数Nを一定時間tsにわたり閾値N2または閾値N1で一定に保持するのは、回転数Nの変動中にモードを切換えると、脱調などの恐れがあるため、これを回避するためのもので、一定時間tsは少なくとも1秒以上を必要とする。
モータ1Mの起動時には、一般に空調負荷が重い状態であることが多く、メインコントローラ10aからは、高回転数域での運転要求が出る可能性が高い。このため、起動時からオープン巻線モードで運転することが考えられるが、上述の通り、起動時の初期位置決めや強制転流では大電流を流すため、オープン巻線モードでは、発生する零相電流が大きくなってしまい、効率が大きく低下する。そこで、本実施形態では、起動時は空調負荷にかかわらず、モータ1Mを星形結線モードで起動することで、このような効率の低下を防止している。
[変形例]
上記実施形態では、電流検出部62で検出した電流の値からモータ1Mの回転数Nを推定する構成としたが、中性点電位検出部63で検出した中性点電位Voからモータ1Mの回転数Nを推定する構成としてもよい。中性点電位Voからモータ1Mの回転数Nを推定する構成であれば、起動の早い段階で位置検知が可能となるので、界磁成分電流を相巻線Lu,Lv,Lwに加える“強制転流”を要することなく回転数Nを上昇させることができるので、その界磁成分電流が不要となる分、さらに高い効率でモータ1Mを起動できる。
上記実施形態では、開閉器がリレー接点51a,52aである場合を例に説明したが、半導体スイッチを開閉器として用いる場合も、同様に実施できる。
上記実施形態では、圧縮機の駆動用モータとして用いるオープン巻線モータを例に説明したが、他の用途に用いるオープン巻線モータについても同様に実施できる。
上記実施形態では、全波整流回路22、リアクタ23、コンデンサ24により構成される直流電源25を用いたが、それに限らず例えば昇圧型コンバータを直流電源25として用いてもよい。
その他、上記実施形態および変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態や変形は、発明の範囲は要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…圧縮機、1M…オープン巻線モータ、Lu,Lv,Lw…相巻線、2…四方弁、3…室外熱交換器、4…電動膨張弁、5…室内熱交換器、10…コントローラ、10a…メインコントローラ、20…三相交流電源、22…全波整流回路、24…コンデンサ、25…直流電源、30…インバータ(第1インバータ)、40…インバータ(第2インバータ)、51,52…リレー、51a,52a…リレー接点、53u,53v,53w…電流センサ、60…モータコントローラ、61…電圧検出部、62…電流検出部、63…中性点電位検出部、64…リレー駆動部

Claims (5)

  1. 互いに非接続状態の複数の相巻線を有するモータのモータ駆動装置であって、
    前記各相巻線の一端に接続され、その各相巻線の一端への通電を制御する第1インバータと、
    前記各相巻線の他端に接続され、その各相巻線の他端への通電を制御する第2インバータと、
    前記各相巻線の他端の相互間に接続された開閉器と、
    前記開閉器の開閉および前記第1および第2インバータの運転を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記モータの起動時に前記開閉器を閉成して、前記第1インバータのみを駆動する
    ことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記コントローラは、
    前記モータの起動時、前記開閉器の閉成により前記各相巻線の他端を相互接続する星形結線モードを設定し、
    前記モータの起動後、前記星形結線モードと、前記開閉器の開放により前記各相巻線の他端を開放するオープン巻線モードとを、負荷に応じて選択的に設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記コントローラは、
    前記モータの起動時、前記開閉器の閉成により前記各相巻線の他端を相互接続しかつ前記第1インバータを単独運転する星形結線モードを設定し、
    前記モータの起動後、前記星形結線モードと、前記開閉器の開放により前記各相巻線の他端を開放しかつ前記第1および第2インバータを互いに連系運転するオープン巻線モードとを、負荷に応じて選択的に設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記コントローラは、
    前記モータの起動時、
    励磁電流を前記第1インバータから前記各相巻線に加えて前記モータのロータを指定の位置まで回動させる“初期位置決め”を実行し、
    前記“初期位置決め”の実行後、界磁成分電流を前記第1インバータから前記各相巻線に加えて前記ロータを強制的に牽引する“強制転流”を実行し、
    前記“強制転流”の実行後、徐々に増加するトルク成分電流を前記第1インバータから前記各相巻線に与えて前記ロータの回転数を上昇させ、これに伴い、前記各相巻線に誘起する電圧によって前記モータと前記第1インバータとの間に流れる電流を検出し、検出した電流の値から前記ロータの回転数を推定し、推定した回転数が負荷に応じた目標回転数となるよう前記第1インバータのスイッチングを制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記コントローラは、前記開閉器の開閉に際し前記モータの回転数を、一定時間にわたり、一定に保持する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
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