JP7255015B2 - モータ駆動装置及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに非接続状態の複数の相巻線を有する永久磁石同期モータいわゆるオープン巻線モータを駆動するモータ駆動装置及びそのモータ駆動装置を備える冷凍サイクル装置に関する。
空気調和機等の冷凍サイクル装置に搭載される圧縮機の駆動モータとして、複数の相巻線を有する永久磁石同期モータが使用される。また、永久磁石同期モータ(DCブラシレスモータともいう)の一例として、複数の相巻線を互いに非接続状態とした構成のオープン巻線モータ(Open-Windings Motor)が知られている。
このオープン巻線モータ(モータと略称する)を駆動するモータ駆動装置は、モータの各相巻線の一端への通電を制御する第1インバータ、モータの各相巻線の他端への通電を制御する第2インバータ、各相巻線の他端の相互間に接続される開閉器を備え、この開閉器の閉成により各相巻線をスター結線(星形結線ともいう)して第1インバータを単独でスイッチングするスター結線モード、及び開閉器の開放により各相巻線を非接続状態として第1および第2インバータを互いに連係してスイッチングするオープン巻線モードを、選択的に設定する。
オープン巻線モードでは、スター結線モード時の約2倍の電圧を各相巻線に印加することができる。この点を考慮し、モータ駆動装置は、モータの回転数(速度)が閾値未満の低回転数域(低・中回転数域ともいう)ではスター結線モードを設定し、モータの回転数が負荷に応じた目標回転数となるよう第1インバータのスイッチングを制御する。モータの回転数が閾値以上の高回転数域ではオープン巻線モードを設定し、モータの回転数が負荷に応じた目標回転数となるよう第1および第2インバータのスイッチングを制御する。このようにスター結線モードとオープン巻線モードを切換えることで、低回転数域から高回転数域まで幅広い回転数範囲で高効率の運転を行うことができる。
特許第4906836号
第1および第2インバータのスイッチ素子に故障が生じると、モータ駆動が困難となる。ビル用の空気調和機や熱源装置等の大型の業務用設備として用いられる冷凍サイクル装置では、機器が故障で停止すると使用者に迷惑がかかったり、製造工程では生産に遅延を招いたりすることから、極力運転を継続できるようにすることが望まれる。
本発明の実施形態の目的は、第1および第2インバータのスイッチ素子に故障が生じた場合でも、故障の状態によってはモータ駆動を続けることができるモータ駆動装置及び冷凍サイクル装置を提供することである。
請求項1のモータ駆動装置は、開閉器の開放によりモータの各相巻線の他端を非接続状態とし第1および第2インバータを互いに連係してスイッチングするオープン巻線モード、及び上記開閉器の閉成により上記各相巻線の他端を相互接続し上記第1インバータをスイッチングするスター結線モードを、選択的に設定する。そして、上記オープン巻線モードの設定時に上記モータが異常停止した場合、そのオープン巻線モードに代えて上記スター結線モードを設定し、前記モータを再起動する。
請求項9の冷凍サイクル装置は、上記請求項1に記載のモータ駆動装置を備えたものでであって、上記モータにより駆動され、冷媒を吸込んで圧縮し吐出する圧縮機と;この圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器を接続して上記冷媒を循環させる冷凍サイクルと;を備える。
第1および第2実施形態に関わる空気調和機の構成を示すブロック図。 第1および第2実施形態の構成を示すブロック図。 第1および第2実施形態のモード選択条件を示す図。 第1実施形態の制御を示すフローチャート。 図4および図6に続くフローチャート。 第2実施形態の制御を示すフローチャート。 図6における故障検出ルーチンを示す図。
[1]第1実施形態
第1実施形態の構成について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、室外機Aに液側管C1およびガス側管C2を介して、例えば2台の室内機B1,B2が互いに並列状態で接続されている。そして、室外機Aおよび室内機B1,B2の相互間にデータ伝送用および制御用の信号ラインEが接続されている。これら室外機Aおよび室内機B1,B2の接続により、冷暖房を行うマルチタイプの冷凍サイクル装置が構成される。この冷凍サイクル装置では、室外機Aが全体制御用の親機として機能し、室内機B1,B2が親機からの指示に従って動作する子機として機能する。
室外機Aは、圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、膨張弁(減圧器)4、アキュームレータ5、室外ファン6、室外温度センサ7、室外コントローラ8、および本実施形態のモータ駆動装置9を備える。冷房運転時、実線矢印で示すように、室内機B1,B2からガス側管C2に流れるガス冷媒が四方弁2およびアキュームレータ5を通って圧縮機1に吸込まれ、その圧縮機1で圧縮され吐出されるガス冷媒が四方弁2を通って室外熱交換器3(凝縮器)に流れ、その室外熱交換器3で外気と熱交換して凝縮する冷媒が膨張弁4および液側管C1を通って室内機B1,B2へ流れる。暖房運転時、室内機B1,B2から液側管C1に流れる液冷媒が膨張弁4を通って室外熱交換器3(蒸発器)に流れ、その室外熱交換器3で外気と熱交換して気化する冷媒が四方弁2およびアキュームレータ5を通って圧縮機1に吸込まれ、その圧縮機1で圧縮され吐出されるガス冷媒が四方弁2およびガス側管C2を通って室内機B1,B2へ流れる。
室内機B1,B2は、それぞれ、流量調整弁11、室内熱交換器12、室内ファン13、室内温度センサ14、および室内コントローラ15を含む。冷房運転時、実線矢印で示すように、室外機Aから液側管C1に流れる液冷媒が流量調整弁11を通って室内熱交換器(蒸発器)12に流れ、その室内熱交換器12で室内空気と熱交換して気化する冷媒がガス側管C2を通って室外機Aへ戻る。暖房運転時、室外機Aからガス側管C2に流れるガス冷媒が室内熱交換器(凝縮器)12に流れ、その室内熱交換器12で室内空気と熱交換して凝縮する冷媒が液側管C1を通って室外機Aへ戻る。流量調整弁11は、供給される駆動電圧パルスの数に応じて開度が全閉から全開まで連続的に変化するパルスモータバルブ(PMV)である。室内ファン13は、室内空気を吸込んで室内熱交換器12に送る。室内温度センサ14は、室内ファン13により吸込まれる室内空気の流路に配置され、その室内空気の温度Taを検知する。室内コントローラ15は、室内温度センサ14の検知温度Taと予め設定される室内設定温度Tsとの差ΔTaを空調負荷として検出し、その空調負荷ΔTaに応じて流量調整弁11の開度を制御するとともに、その空調負荷ΔTaを信号ラインEにより室外コントローラ8に通知する。
室外コントローラ8は、室内機B1,B2から通知される空調負荷ΔTaの合計負荷に対応する能力を室外機Aが発揮できるよう圧縮機1や室外ファン6の回転数等を制御する。
圧縮機1は、図2に示すモータ1Mを駆動モータとして圧縮部と共に密閉ケースに収容した密閉型圧縮機である。モータ1Mは、互いに非接続状態の複数の相巻線Lu,Lv,Lwを有する永久磁石同期モータいわゆるオープン巻線モータ(Open-Windings Motor)である。相巻線Lu,Lv,Lwは、低回転数域(低・中回転数域ともいう)で効率が向上するよう、細径の銅線を高い密度で巻回して構成される。ただし、高密度に多く巻かれた相巻線を用いると、モータ1Mの回転数(速度)の上昇に伴って相巻線Lu,Lv,Lwに誘起する電圧が早期に上昇し、その誘起電圧と後述のインバータから相巻線Lu,Lv,Lwに供給される電圧との差が早い段階で小さくなり、それ以上はモータ1Mの回転数を上昇させることができなくなる。そこで、後述のモータコントローラ9bは、起動時を除き、低回転数域では相巻線Lu,Lv,Lwをスター結線(星形結線ともいう)して後述のインバータINV1のみを単独でスイッチングするスター結線モードを設定し、高回転数域では相巻線Lu,Lv,Lwを非接続状態(オープン状態)として後述のインバータINV1および後述のインバータINV2を互いに連係(協調ともいう)してスイッチングするオープン巻線モードを設定する。この設定により、低回転数域で高効率の運転を可能としながら、その低回転数域から高回転数域まで幅広い回転数範囲で高効率の運転を行うことが可能である。
室外機Aのモータ駆動装置9は、図2に示す駆動回路9aおよびモータコントローラ9bを含む。駆動回路9aは、三相交流電源50の交流電圧を全波整流して平滑し出力する直流電源部40、この直流電源部40の出力端とオープン巻線モータ1Mの相巻線Lu,Lv,Lwの一端との間の通電を制御するインバータ(第1インバータ;マスタインバータともいう)INV1、および直流電源部40の出力端とオープン巻線モータ1Mの相巻線Lu,Lv,Lwの他端との間の通電を制御するインバータ(第2インバータ;スレーブインバータともいう)INV2を含む。直流電源部40をインバータINV1,INV2の共通の直流電源とする電源共通方式を採用している。
インバータINV1は、上流側スイッチ素子Tu1と下流側スイッチ素子Tx1を直列接続しその相互接続点が相巻線Luの一端に接続される第1直列回路、上流側スイッチ素子Tv1と下流側スイッチ素子Ty1を直列接続しその相互接続点が相巻線Lvの一端に接続される第2直列回路、上流側スイッチ素子Tw1と下流側スイッチ素子Tz1を直列接続しその相互接続点が相巻線Lwの一端に接続される第3直列回路を互いに並列接続し、直流電源部40の正側出力端から相巻線Lu,Lv,Lwの一端への通電および相巻線Lu,Lv,Lwの一端から直流電源部40の負側出力端への通電を上流側スイッチ素子Tu1~Tw1および下流側スイッチ素子Tx1~Tz1のスイッチングにより制御する。上流側スイッチ素子Tu1~Tw1および下流側スイッチ素子Tx1~Tz1にはダイオード(フリー・ホイール・ダイオードともいう)Dがそれぞれ逆並列接続されている。上流側スイッチ素子Tu1~Tw1および下流側スイッチ素子Tx1~Tz1として例えばIGBTを用いる。
インバータINV2は、上流側スイッチ素子Tu2と下流側スイッチ素子Tx2を直列接続しその相互接続点が相巻線Luの他端に接続される第4直列回路、上流側スイッチ素子Tv2と下流側スイッチ素子Ty2を直列接続しその相互接続点が相巻線Lvの他端に接続される第5直列回路、上流側スイッチ素子Tw2と下流側スイッチ素子Tz2を直列接続しその相互接続点が相巻線Lwの他端に接続される第6直列回路を互いに並列接続し、直流電源部40の正側出力端から相巻線Lu,Lv,Lwの他端への通電および相巻線Lu,Lv,Lwの他端から直流電源部40の負側出力端への通電を上流側スイッチ素子Tu2~Tw2および下流側スイッチ素子Tx2~Tz2のスイッチングにより制御する。上流側スイッチ素子Tu2~Tw2および下流側スイッチ素子Tx2~Tz2にはダイオードDがそれぞれ逆並列接続されている。上流側スイッチ素子Tu2~Tw2および下流側スイッチ素子Tx2~Tz2として例えばIGBTを用いる。
なお、インバータINV1は、実際には、上記第1~第3直列回路を互いに並列接続してなる主回路、およびこの主回路の各スイッチ素子を駆動する駆動回路などの周辺回路を、単一のパッケージに収納したモジュールいわゆるIPM(Intelligent Power Module)である。インバータINV2も、同様の構成のIPMである。
モータ1Mの相巻線Luの他端と相巻線Lvの他端との間に第1開閉器として例えばリレー51の常開形接点(リレー接点という)51aが接続され、モータ1Mの相巻線Lvの他端と相巻線Lwの他端との間に第2開閉器として例えばリレー52の常開形接点(リレー接点という)52aが接続されている。リレー51,52は、モータコントローラ9bにより、互いに同期した状態で付勢と消勢が制御される。リレー51,52が付勢されるとリレー接点51a,52aが閉成し、相巻線Lu,Lv,Lwの他端が相互接続されて相巻線Lu,Lv,Lwがスター結線状態となる。リレー51,52が消勢されるとリレー接点51a,52aが開放し、相巻線Lu,Lv,Lwが非接続状態つまり電気的に分離したオープン巻線状態となる。
インバータINV1と相巻線Lu,Lv,Lwの一端との間の3つの通電ラインに電流センサ53u,53v,53wが配置され、これら電流センサ53u,53v,53wの出力信号がモータコントローラ9bに送られる。
モータコントローラ9bは、室外コントローラ8からの指令に応じて駆動回路9aを制御するもので、主制御部60、電流検出部61、リレー駆動部62、表示部63、リレー51,52などを含む。電流検出部61は、モータ1Mの相巻線Lu,Lv,Lwに流れる電流(モータ電流という)Iu,Iv,Iwを電流センサ53,53v,53wの出力信号に基づき検出する。リレー駆動部62は、主制御部60からの指令に応じてリレー51,52を付勢(通電オン)および消勢(通電オフ)する。主制御部60は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路により構成され、室外コントローラ8からの指令および電流検出部62の検出結果などに応じてリレー接点51a,52aの開閉およびインバータINV1,INV2のスイッチングを制御する。
とくに、主制御部60は、リレー接点51a,52aの開放により相巻線Lu,Lv,Lwの他端を非接続状態としかつインバータINV1,INV2を互いに連係してスイッチングするオープン巻線モード、及びリレー接点51a,52aの閉成により相巻線Lu,Lv,Lwの他端を相互接続しかつインバータINV1を単独でスイッチングするスター結線モードを、選択的に設定する。主制御部60は、これらモードの設定に関わる主要な構成として、回転数検出部60a,第1制御部60b,第2制御部60c,第3制御部60dを含む。
回転数検出部60aは、電流検出部61で検出されるモータ電流Iu,Iv,Iwに基づき、モータ1Mの回転数(速度ともいう)Nを検出(推定ともいう)する。
第1制御部60bは、モータ1Mの起動に際し、オープン巻線モードを設定し、回転数検出部60aの検出回転数Nが図3のモード選択条件における高回転数域の所定値N3まで上昇するよう、そのオープン巻線モードのスイッチング(インバータINV1,INV2の連係スイッチング)を制御する。そして、第1制御部60bは、回転数検出部60aの検出回転数Nが上記所定値N3(例えば50rps)まで上昇した後、室外コントローラ8からの割当て能力に対応する目標回転数(目標速度ともいう)Ntを設定し、この目標回転数Ntが上記高回転数域にある場合はオープン巻線モードを設定して回転数検出部60aの検出回転数Nが目標回転数Ntとなるようそのオープン巻線モードのスイッチングを制御し、上記目標回転数Ntが図3のモード選択条件における低回転数域にある場合はスター結線モードを設定して回転数検出部60aの検出回転数Nが目標回転数Ntとなるようそのオープン巻線モードのスイッチング(インバータINV1の単独スイッチング)を制御する。
モード選択条件は、目標回転数Ntの上昇方向の変化に際し、目標回転数Ntが第2閾値N2(例えば40rps)未満の低回転数域に存する場合にスター結線モードを指定し、目標回転数Ntが第2閾値N2以上の高回転数域に存する場合にオープン巻線モードを指定する。さらに、モード選択条件は、目標回転数Ntの下降方向の変化に際し、目標回転数Ntが第2閾値N2より少し低い第1閾値N1(例えば35rps)超の高回転数域に存する場合にオープン巻線モードを指定し、目標回転数Ntが第1閾値N1以下の低回転数域に存する場合にスター結線モードを指定する。低回転数域と高回転数域の境界に第2閾値N2と第1閾値N1によるヒステリシス幅を設けることにより、スター結線モードとオープン巻線モードの頻繁な切換えを防止している。
第2制御部60cは、回転数検出部60aの検出回転数Nが急低下する異常が生じた場合、あるいは電流検出部61で検出されるモータ電流Iu,Iv,Iwのいずれかが過大または過少に変化する異常が生じた場合等に、インバータINV1,INV2のスイッチングを終了してモータ1Mを停止する。このような異常が生じた場合にモータ1Mを停止することを、モータ1Mの異常停止という。異常の原因として、インバータINV1,INV2における各スイッチ素子のいずれかの短絡故障やオープン故障、インバータINV1,INV2のスイッチングとモータ1Mの実際の回転とが同期しない脱調、電源電圧が一時的に低下するサグ等がある。
第3制御部60dは、オープン巻線モードの設定時にモータ1Mが異常停止した場合、オープン巻線モードに代えてスター結線モードを設定し、モータ1Mを再起動する。なお、第3制御部60dは、具体的には、オープン巻線モードの設定時にモータ1Mが異常停止した場合、先ずオープン巻線モードの設定のままモータ1Mを再起動し、この再起動にもかかわらずモータ1Mの異常停止が再発した場合にオープン巻線モードに代えてスター結線モードを設定し、モータ1Mを再起動する。そして、第3制御部60dは、スター結線モードを設定してモータ1Mを再起動したにもかかわらずモータ1Mの異常停止が続いた場合、モータ1Mの駆動を停止する。
なお、上記第2制御部60cは、圧縮機1やモータ1Mの異常温度上昇に際し、モータ1Mを異常停止する機能を有する。これに伴い、上記第3制御部60dは、異常温度上昇によるモータ1Mの異常停止に際しては、オープン巻線モードおよびスター結線モードのどちらを設定している場合でも、異常温度上昇が解消した時点でモータ1Mを再起動する。
つぎに、モータコントローラ9bが実行する制御を図4およびそれに続く図5のフローチャートを参照しながら説明する。フローチャート中のステップS1,S2…については単にS1,S2…と略称する。
[モータ1Mの起動時]
室外コントローラ8から運転開始指令を受けた場合(S1のYES)、モータコントローラ9bは、当該モータコントローラ9bの異常判定フラグfに“0”をセットするとともに当該モータコントローラ9bのリトライカウントR1,R2,R3をそれぞれ“0”にクリアする(S2)。そして、モータコントローラ9bは、リレー51,52の消勢(通電オフ)によるリレー接点51a,52aの開放状態(つまり相巻線Lu,Lv,Lwの非接続状態)を維持したままインバータINV1,INV2を連係スイッチングするオープン巻線モードを設定する(S3)。続いて、モータコントローラ9bは、回転数検出部60aの検出回転数Nが高回転数域の所定値N3まで上昇するよう、そのオープン巻線モードのスイッチングを制御する(S4)。
オープン巻線モード時に形成される電流経路の一部を図2に破線で示す。まず、インバータINV1の上流側スイッチ素子Tu1がオンしてインバータINV2の下流側スイッチ素子Tx2がオン,オフを繰返すとともに、インバータINV2の上流側スイッチ素子Tv2,Tw2が共にオンしてインバータINV1の下流側スイッチ素子Ty1,Tz1が互いに同期してオン,オフを繰返す。これにより、破線矢印で示すように、直流電源部40の正側出力端から上流側スイッチ素子Tu1を通って相巻線Luに電流が流れ、その相巻線Luを経た電流が下流側スイッチ素子Tx2を通って直流電源部40の負側出力端に流れるとともに、直流電源部40の正側出力端から上流側スイッチ素子Tv2,Tw2を通って相巻線Lv,Lwに電流が流れ、その相巻線Lv,Lwを経た電流が下流側スイッチ素子Ty1,Tz1を通って直流電源部40の負側出力端に流れる。次に、インバータINV1の上流側スイッチ素子Tv1がオンしてインバータINV2の下流側スイッチ素子Ty2がオン,オフを繰返すとともに、インバータINV2の上流側スイッチ素子Tu2,Tw2が共にオンしてインバータINV1の下流側スイッチ素子Tx1,Tz1が互いに同期してオン,オフを繰返す。これにより、直流電源部40の正側出力端から上流側スイッチ素子Tv1を通って相巻線Lvに電流が流れ、その相巻線Lvを経た電流が下流側スイッチ素子Ty2を通って直流電源部40の負側出力端に流れるとともに、直流電源部40の正側出力端から上流側スイッチ素子Tu2,Tw2を通って相巻線Lu,Lwに電流が流れ、その相巻線Lu,Lwを経た電流が下流側スイッチ素子Tx1,Tz1を通って直流電源部40の負側出力端に流れる。次に、インバータINV1の上流側スイッチ素子Tw1がオンしてインバータINV2の下流側スイッチ素子Tz2がオン,オフを繰返すとともに、インバータINV2の上流側スイッチ素子Tu2,Tv2が共にオンしてインバータINV1の下流側スイッチ素子Tx1,Ty1が互いに同期してオン,オフを繰返す。これにより、直流電源部40の正側出力端から上流側スイッチ素子Tw1を通って相巻線Lwに電流が流れ、その相巻線Lwを経た電流が下流側スイッチ素子Tz2を通って直流電源部40の負側出力端に流れるとともに、直流電源部40の正側出力端から上流側スイッチ素子Tu2,Tv2を通って相巻線Lu,Lvに電流が流れ、その相巻線Lu,Lvを経た電流が下流側スイッチ素子Tx1,Ty1を通って直流電源部40の負側出力端に流れる。これら3パターンの電流経路が順次に切換わることにより、モータ1Mのロータが回転する。
このオープン巻線モードの設定により、スター結線モード時の約√3倍の電圧を相巻線Lu,Lv,Lwに印加することができ、よって運転開始時の高空調負荷に対応する高回転数域へとモータ1Mの回転数Nを効率よく上昇させることが可能となる。
とくに、空気調和機の運転開始時は、空調負荷が高いだけでなく、室内ファン13が動き始めたばかりで新鮮な室内空気が室内温度センサ14にうまく流れないため室内温度検知が不安定な状態にあって、空調負荷を的確に捕らえることが難しい。このような状況では、本実施形態のように、リレー51,52の消勢(通電オフ)によるリレー接点51a,52aの開放状態を維持したままインバータINV1,INV2を連係スイッチングするオープン巻線モードを初めから設定してモータ1Mの回転数Nを高回転数域まで上昇させるほうが、リレー51,52を付勢してリレー接点51a,52aを閉成するスター結線モードを低回転数域で設定しその後の高回転数域でオープン巻線モードに移行する場合よりも、リレー接点51a,52aの作動回数を少なくすることができる。つまり、リレー接点51a,52aの作動回数を少なく抑えながら、不安定な高空調負荷に対処し得る十分な空調能力を発揮することが可能となる。
また、空気調和機の運転開始時は、圧縮機1の起動に伴い、圧縮機1の密閉ケース内に存する潤滑油の一部が冷媒と混合した状態で冷凍サイクル中に流出し、流出した潤滑油が冷凍サイクルを巡って圧縮機1の密閉ケースに徐々に戻るようになる。流出した潤滑油が圧縮機1の密閉ケースに戻るまでの間、圧縮機1において潤滑油が不足気味となる。この潤滑油不足は、圧縮機1の寿命に悪影響を与える。しかしながら、本実施形態では、起動するモータ1Mの回転数Nが高回転数域まで一気に上昇するので、圧縮機1の密閉ケース内の潤滑油が冷凍サイクル中に流出して一旦は減少しても、流出した潤滑油は冷凍サイクルを迅速に巡って圧縮機1の密閉ケースに早期に戻る。流出した潤滑油が圧縮機1の密閉ケースに早期に戻るので、圧縮機1における潤滑油不足を防ぐことができる。
このオープン巻線モードによるモータ1Mの起動に伴い、モータコントローラ9bは、回転数検出部60aの検出回転数Nが高回転数域の所定値N3に達するまでの間(S5のNO)、モータ1Mの異常停止を監視する(S6)。異常停止がない場合(S7のNO)、モータコントローラ9bは、上記S4に戻り、回転数検出部60aの検出回転数Nが高回転数域の所定値N3まで上昇するよう、オープン巻線モードのスイッチングを継続する(S4)。
[モータ1Mの起動完了]
回転数検出部60aの検出回転数Nが高回転数域の所定値N3に達した場合(S5のYES)、モータコントローラ9bは、モータ1Mの起動が完了したとの判断の下に、所定時間tにわたり、回転数検出部60aの検出回転数Nが所定値N3を保持するようオープン巻線モードのスイッチングを制御する(S13)。所定時間tは、圧縮機1が起動してから冷凍サイクルの運転が安定するまでの時間たとえば30秒程度である。所定時間tがあまり長過ぎると、所定時間tが経過した後の目標回転数Ntと実際の回転数Nとの差が拡がり、回転数Nが目標回転数Ntに到達するまでに時間がかかり過ぎてしまう。このような不具合が生じないよう、所定時間tとして一般的に10秒~1分程度が選定される。
所定時間tの経過後、モータコントローラ9bは、室外コントローラ8からの割当て能力に対応する目標回転数Ntを設定する(S14)。そして、モータコントローラ9bは、現時点の異常判定フラグfが“0”なので(S15のYES)、上記設定した目標回転数Ntが高回転数域にあるか低回転数域にあるかを判定する(S16)。
目標回転数Ntが高回転数域にある場合(S16のYES)、モータコントローラ9bは、オープン巻線モードの設定を継続し(S17)、回転数検出部60aの検出回転数Nが目標回転数Ntとなるようそのオープン巻線モードのスイッチングを制御する(S18)。続いて、モータコントローラ9bは、モータ1Mの異常停止を監視する(S19)。異常停止がない場合(S20のNO)、モータコントローラ9bは、リトライカウントR2を“0”にクリアし(S26)、上記S27の運転停止指令の判定に移る。停止指令がなければ(S27のNO)、モータコントローラ9bは、上記S14に戻り、目標回転数Ntを再設定する(S14)。
一方、S16の判定において、目標回転数Ntが低回転数域にある場合(S16のNO)、モータコントローラ9bは、図5のS29に移行して、開閉器51a,52aを閉じてスター結線モードを設定し、回転数検出部60aの検出回転数Nが目標回転数Ntとなるようスター結線モードのスイッチングを制御する(S30)。続いて、モータコントローラ9bは、モータ1Mの異常停止を監視する(S31)。異常停止がない場合(S32のNO)、モータコントローラ9bは、リトライカウントR3を“0”にクリアし(S37)、上記S27の運転停止指令の判定に移る。停止指令がある場合(S27のYES)、モータコントローラ9bは、リレー51,52を消勢(通電オフ)するとともにインバータINV1,INV2のスイッチングを終了し、これによりモータ駆動を停止する(S28)。
[モータ1Mの起動時の異常停止]
オープン巻線モードによりモータ1Mを起動しているときの上記S6の監視において、例えば電流センサ53u,53v,53wのいずれかが過電流を検知したことによるモータ1Mの異常停止がある場合(S7のYES)、モータコントローラ9bは、リトライカウントR1が設定値(例えば“2”)R1s以下であるかを判定する(S8)。この時点ではリトライカウントR1が設定値R1s以下の“0”なので(S8のYES)、モータコントローラ9bは、オープン巻線モードの設定のまま、モータ1Mを再起動(リトライ)するべくインバータINV1,INV2の連係スイッチングを続けるとともに(S9)、リトライカウントR1を“1”アップする(S10)。続いて、モータコントローラ9bは、上記S4に戻り、回転数検出部60aの検出回転数Nが高回転数域の所定値N3まで上昇するよう、オープン巻線モードのスイッチングを継続する(S4)。
この再起動に伴い、モータコントローラ9bは、回転数検出部60aの検出回転数Nが高回転数域の所定値N3に達するまでの間(S5のNO)、モータ1Mの異常停止を再び監視する(S6)。異常停止がない場合(S7のNO)、モータコントローラ9bは、上記S4に戻り、回転数検出部60aの検出回転数Nが高回転数域の所定値N3まで上昇するよう、そのオープン巻線モードのスイッチングを継続する(S4)。
ただし、この再起動(1回目)にもかかわらずモータ1Mの異常停止が続く場合(S7のYES)、モータコントローラ9bは、リトライカウントR1が設定値R1s以下であるかを判定する(S8)。この時点ではリトライカウントR1が設定値R1s以下の“1”なので(S8のYES)、モータコントローラ9bは、現状のオープン巻線モードの設定のまま、モータ1Mを再々起動するべくインバータINV1,INV2の連係スイッチングを続けるとともに(S9)、リトライカウントR1を“1”アップする(S10)。続いて、モータコントローラ9bは、上記S4に戻り、回転数検出部60aの検出回転数Nが高回転数域の所定値N3まで上昇するよう、オープン巻線モードのスイッチングを継続する(S4)。
再起動を繰り返してもモータ1Mの異常停止が続き(S7のYES)、リトライカウントR1が設定値R1s超の“3”に達した場合(S8のNO)、モータコントローラ9bは、モータ1Mが異常停止の状態にある旨を表示部63の文字表示や画像表示によりユーザに報知するとともに(S11)、異常判定フラグfに“1”をセットする(S12)。そして、モータコントローラ9bは、上記S14に移行して目標回転数Ntを設定し(S14)、かつ異常判定フラグfを確認する(S15)。
この時点の異常判定フラグfは“1”なので(S15のNO)、モータコントローラ9bは、図5の上記S29に移行してスター結線モードを設定し(S29)、回転数検出部60aの検出回転数Nが目標回転数Ntとなるようそのスター結線モードのスイッチングを制御する(S30)。すなわち、モータコントローラ9bは、これまでのオープン巻線モードによる再起動に代えて、スター結線モードによる再起動を開始する。
異常停止の原因がインバータINV2におけるスイッチ素子Tu2~Tz2のいずれかがオフしたままオンしないオープン故障である場合、インバータINV1,INV2を連係スイッチングするオープン巻線モードによるモータ1Mの起動は不可能となるが、インバータINV1を単独スイッチングするスター結線モードによるモータ1Mの起動は可能である。この点を考慮し、モータコントローラ9bは、オープン巻線モードによる再起動に代えてスター結線モードによる再起動を行う。
スター結線モードによる再起動に際し、モータコントローラ9bは、モータ1Mの異常停止を監視する(S31)。異常停止がない場合(S32のNO)、モータコントローラ9bは、リトライカウントR3を“0”にクリアし(S37)、上記S27の運転停止指令の判定に移る。停止指令がなければ(S27のNO)、モータコントローラ9bは、上記S14に戻り、目標回転数Ntを設定する(S14)。そして、モータコントローラ9bは、異常判定フラグfが“1”なので(S15のNO)、上記S29のスター結線モードの設定を継続する。なお、スター結線モードによる運転では、オープン巻線モードよりも、モータ1Mの相巻線Lu,Lv,Lwに印加し得る電圧が低い。このため、スター結線モードによる運転では、目標回転数Ntが高い場合には、モータ1Mを効率的に回転し得る回転数を上限として、実際の回転数Nを制限する必要がある。
[モータ1Mの起動完了後の異常停止]
オープン巻線モードによるモータ1Mの起動が完了した後の上記S19の監視において、モータ1Mの異常停止がある場合(S20のYES)、モータコントローラ9bは、リトライカウントR2が設定値(例えば“1”)R2s以下であるかを判定する(S21)。この時点ではリトライカウントR2が設定値R1s以下なので(S21のYES)、モータコントローラ9bは、オープン巻線モードの設定のままモータ1Mを再起動するべくインバータINV1,INV2の連係スイッチングを行い(S22)、リトライカウントR2を“1”アップする(S23)。
続いて、モータコントローラ9bは、上記S18に戻り、再び、回転数検出部60aの検出回転数Nが目標回転数Ntとなるようオープン巻線モードのスイッチングを制御しながら(S18)、モータ1Mの異常停止を監視する(S19)。異常停止がない場合(S20のNO)、モータコントローラ9bは、リトライカウントR2を“0”にクリアし(S26)、上記S27の運転停止指令の判定に移る。
再起動を繰り返してもモータ1Mの異常停止が続き(S20のYES)、リトライカウントR2が設定値R2s超の“2”に達した場合(S21のNO)、モータコントローラ9bは、モータ1Mが異常停止の状態にある旨を表示部63の文字表示や画像表示によりユーザに報知するとともに(S24)、異常判定フラグfに“1”をセットする(S25)。そして、モータコントローラ9bは、上記S14に移行して目標回転数Ntを設定し(S14)、かつ異常判定フラグfを確認する(S15)。
この時点の異常判定フラグfは“1”なので(S15のNO)、モータコントローラ9bは、上記S29に移行してスター結線モードを設定し(S29)、回転数検出部60aの検出回転数Nが目標回転数Ntとなるよう、そのスター結線モードの単独スイッチングを制御する(S30)。すなわち、モータコントローラ9bは、オープン巻線モードによるモータ駆動に代えてスター結線モードによるモータ駆動を行う。
異常停止の原因がインバータINV2におけるスイッチ素子Tu2~Tz2のいずれかがオフしたままオンしないオープン故障の場合、2つのインバータINV1,INV2を連係スイッチングするオープン巻線モードによるモータ駆動は不可能となるが、インバータINV1を単独スイッチングするスター結線モードによるモータ駆動は可能である。
このスター結線モードによるモータ駆動に際し、モータコントローラ9bは、モータ1Mの異常停止を監視する(S31)。異常停止がない場合(S32のNO)、モータコントローラ9bは、リトライカウントR3を“0”にクリアし(S37)、上記S27の運転停止指令の判定に移る。停止指令がなければ(S27のNO)、モータコントローラ9bは、上記S14に戻り、目標回転数Ntを設定し(S14)、かつ異常判定フラグfを確認する(S15)。この時点では異常判定フラグfが“1”なので(S15のNO)、モータコントローラ9bは、上記S29のスター結線モードの設定を継続する。
[スター結線モードでのモータ1Mの異常停止]
スター結線モードにおいてモータ1Mの異常停止が生じた場合(S32のYES)、モータコントローラ9bは、リトライカウントR3が設定値(例えば“1”)R3s以下であるかを判定する(S33)。リトライカウントR3が設定値R3s以下の場合(S33のYES)、モータコントローラ9bは、モータ1Mを再起動するべくインバータINV1の単独スイッチングを続けるとともに(S34)、リトライカウントR3を“1”アップする(S35)。
続いて、モータコントローラ9bは、上記S30に戻り、回転数検出部60aの検出回転数Nが目標回転数Ntとなるようスター結線モードの単独スイッチングを制御しながら(S30)モータ1Mの異常停止を再び監視する(S31)。異常停止がない場合(S32のNO)、モータコントローラ9bは、リトライカウントR3を“0”にクリアし(S37)、上記S27の運転停止指令の判定に移る。停止指令がなければ(S27のNO)、モータコントローラ9bは、上記S14に戻り、目標回転数Ntを設定する(S14)。
再起動を繰り返してもモータ1Mの異常停止が続き(S32のYES)、リトライカウントR3が設定値R3s超の“2”に達した場合(S33のNO)、モータコントローラ9bは、モータ1Mが異常停止の状態にある旨を表示部63の文字表示や画像表示によりユーザに報知する(S36)。この報知に伴い、モータコントローラ9bは、リレー51,52を消勢するとともにインバータINV1の単独スイッチングを終了し、これによりモータ駆動を停止する(S28)。すなわち、異常停止の原因がインバータINV1におけるスイッチ素子Tu1~Tz1のいずれかがオフしたままオンしないオープン故障である場合、スター結線モードによるモータ駆動は不可能であり、オープン巻線モードによるモータ駆動も不可能なので、モータコントローラ9bはモータ駆動を直ちに停止する。
[まとめ]
以上のように、オープン巻線モードによるモータ1Mの運転に際してモータ1Mが異常停止した場合は、オープン巻線モードに代えてスター結線モードを設定し、そのスター結線モードの単独スイッチングによりモータ1Mを再起動するので、異常停止の原因がインバータINV2におけるスイッチ素子Tu2~Tz2のいずれかのオープン故障であれば、スター結線モードによってモータ1Mを駆動することができる。この結果、応急的に冷凍サイクル装置の運転を継続することができる。
[2]第2実施形態
第2実施形態では、モータ1Mが異常停止した際のインバータINV1,INV2に対する故障検出処理をモータコントローラ9bの第3制御部60dが含む。
すなわち、第3制御部60dは、オープン巻線モードの設定時にモータ1Mが異常停止した場合、インバータINV1,INV2における故障の有無を検出する。そして、第3制御部60dは、この検出の結果、少なくともインバータINV1に故障がなければ、スター結線モードを設定してインバータINV1のみを使用してモータ1Mを再起動する。さらに、第3制御部60dは、インバータINV1に故障がある場合、および上記再起動にもかかわらずモータ1Mの異常停止が続いた場合、モータ駆動が困難との判断の下にモータ1Mの駆動を停止する。
このモータコントローラ9bが実行する制御を図7およびそれに続く図5のフローチャートを参照しながら説明する。
[モータ1Mの起動時の異常停止]
オープン巻線モードによりモータ1Mを起動しているときの上記S6の監視において、モータ1Mの異常停止がある場合(S7のYES)、モータコントローラ9bは、インバータINV1,INV2の各スイッチ素子におけるオープン故障の有無を検出する(S41;故障検出ルーチン)。
この検出の結果、インバータINV1,INV2の各スイッチ素子にオープン故障がない場合(S42のYES)、モータコントローラ9bは、リトライカウントR1が設定値(例えば“2”)R1s以下であるかを判定する(S8)。この時点ではリトライカウントR1が設定値R1s以下の“0”なので(S8のYES)、モータコントローラ9bは、オープン巻線モードの設定のまま、モータ1Mを再起動するべくインバータINV1,INV2の連係スイッチングを続けるとともに(S9)、リトライカウントR1を“1”アップする(S10)。続いて、モータコントローラ9bは、上記S4に戻り、回転数検出部60aの検出回転数Nが高回転数域の所定値N3まで上昇するよう、オープン巻線モードのスイッチングを継続する(S4)。
再起動を繰り返してもモータ1Mの異常停止が続き(S7のYES)、しかもインバータINV1,INV2の各スイッチ素子にオープン故障がないまま(S41,S42のYES)、リトライカウントR1が設定値R1s超の“3”に達した場合(S8のNO)、モータコントローラ9bは、モータ1Mが異常停止の状態にある旨を表示部63の文字表示や画像表示によりユーザに報知するとともに(S11)、異常判定フラグfに“1”をセットする(S12)。そして、モータコントローラ9bは、上記S14に移行して目標回転数Ntを設定し(S14)、かつ異常判定フラグfを確認する(S15)。
この時点の異常判定フラグfは“1”なので(S15のNO)、モータコントローラ9bは、上記S29に移行してスター結線モードを設定し(S29)、回転数検出部60aの検出回転数Nが目標回転数Ntとなるようそのスター結線モードのスイッチングを制御する(S30)。すなわち、モータコントローラ9bは、これまでのオープン巻線モードによる起動に代えて、スター結線モードによる再起動を開始する。
上記S41の故障検出において、インバータINV1のスイッチ素子Tu1~Tz1にはオープン故障がなくインバータINV2のスイッチ素子Tu2~Tz2のいずれかにオープン故障がある場合(S42のNO,S43のYES)、モータコントローラ9bは、モータ1Mが異常停止の状態にある旨およびインバータINV2が故障である旨を表示部63の文字表示や画像表示によりユーザに報知するとともに(S11)、異常判定フラグfに“1”をセットする(S12)。そして、モータコントローラ9bは、上記S14に移行して目標回転数Ntを設定し(S14)、かつ異常判定フラグfを確認する(S15)。
この時点の異常判定フラグfは“1”なので(S15のNO)、モータコントローラ9bは、上記S29に移行してスター結線モードを設定し(S29)、回転数検出部60aの検出回転数Nが目標回転数Ntとなるようそのスター結線モードのスイッチングを制御する(S30)。すなわち、モータコントローラ9bは、これまでのオープン巻線モードによる起動に代えて、スター結線モードによる再起動を開始する。
異常停止の原因がインバータINV2におけるスイッチ素子Tu2~Tz2のいずれかのオープン故障である場合、インバータINV1,INV2を連係スイッチングするオープン巻線モードによるモータ1Mの起動は不可能となるが、少なくともインバータINV1に故障がなければインバータINV1を単独スイッチングするスター結線モードによるモータ1Mの起動は可能である。
ただし、上記S41の故障検出において、インバータINV2のスイッチ素子Tu2~Tz2にはオープン故障がなくてインバータINV1のスイッチ素子Tu1~Tz1のいずれかにオープン故障がある場合(S42のNO,S43のNO)、モータコントローラ9bは、インバータINV1が故障である旨を表示部63の文字表示や画像表示によりユーザに報知し(S44)、上記S28に移ってモータ駆動を停止する(S28)。
[モータ1Mの起動完了後の異常停止]
オープン巻線モードによるモータ1Mの起動が完了した後の上記S19の監視において、モータ1Mの異常停止がある場合(S20のYES)、モータコントローラ9bは、インバータINV1,INV2の各スイッチ素子におけるオープン故障の有無を検出する(S45;故障検出ルーチン)。
この検出の結果、インバータINV1,INV2の各スイッチ素子にオープン故障がない場合(S46のYES)、モータコントローラ9bは、リトライカウントR2が設定値R2s以下であるかを判定する(S21)。リトライカウントR2が設定値R2s以下の場合(S21のYES)、モータコントローラ9bは、オープン巻線モードの設定のまま、モータ1Mを再起動するべくインバータINV1,INV2の連係スイッチングを続けるとともに(S22)、リトライカウントR2を“1”アップする(S23)。続いて、モータコントローラ9bは、上記S18に戻り、回転数検出部60aの検出回転数Nが高回転数域の所定値N3となるよう、オープン巻線モードのスイッチングを継続する(S18)。
再起動を繰り返してもモータ1Mの異常停止が続き(S20のYES)、しかもインバータINV1,INV2の各スイッチ素子にオープン故障がないまま(S45,S46のYES)、リトライカウントR2が設定値R2sを超えた場合(S21のNO)、モータコントローラ9bは、モータ1Mが異常停止の状態にある旨を表示部63の文字表示や画像表示によりユーザに報知するとともに(S24)、異常判定フラグfに“1”をセットする(S25)。そして、モータコントローラ9bは、上記S14に移行して目標回転数Ntを設定し(S14)、かつ異常判定フラグfを確認する(S15)。
この時点の異常判定フラグfは“1”なので(S15のNO)、モータコントローラ9bは、上記S29に移行してスター結線モードを設定し(S29)、回転数検出部60aの検出回転数Nが目標回転数Ntとなるようそのスター結線モードのスイッチングを制御する(S30)。これまでのオープン巻線モードによる起動に代わり、スター結線モードによる再起動が開始となる。
上記S45の故障検出において、インバータINV1のスイッチ素子Tu1~Tz1にはオープン故障がなくてインバータINV2のスイッチ素子Tu2~Tz2のいずれかにオープン故障がある場合(S46のNO,S47のYES)、モータコントローラ9bは、モータ1Mが異常停止の状態にある旨およびインバータINV2が故障である旨を表示部63の文字表示や画像表示によりユーザに報知するとともに(S24)、異常判定フラグfに“1”をセットする(S25)。そして、モータコントローラ9bは、上記S14に移行して目標回転数Ntを設定し(S14)、かつ異常判定フラグfを確認する(S15)。
この時点の異常判定フラグfは“1”なので(S15のNO)、モータコントローラ9bは、上記S29に移行してスター結線モードを設定し(S29)、回転数検出部60aの検出回転数Nが目標回転数Ntとなるようそのスター結線モードのスイッチングを制御する(S30)。すなわち、モータコントローラ9bは、これまでのオープン巻線モードによるモータ駆動に代えて、スター結線モードによるモータ駆動を行う。
異常停止の原因がインバータINV2におけるスイッチ素子Tu2~Tz2のいずれかがオフしたままオンしないオープン故障である場合、インバータINV1,INV2を連係スイッチングするオープン巻線モードによるモータ1Mの駆動は不可能となるが、少なくともインバータINV1に故障がなければインバータINV1を単独スイッチングするスター結線モードによるモータ1Mの駆動は可能である。
ただし、上記S45の故障検出において、インバータINV2のスイッチ素子Tu2~Tz2にはオープン故障がなくてインバータINV1のスイッチ素子Tu1~Tz1のいずれかにオープン故障がある場合(S46のNO,S47のNO)、モータコントローラ9bは、インバータINV1が故障である旨を表示部63の文字表示や画像表示によりユーザに報知し(S44)、上記S28に移ってモータ駆動を停止する(S28)。
他の処理は第1実施形態と同じなので、その説明については省略する。
[故障検出ルーチンの説明]
モータ1Mが異常停止した場合にモータコントローラ9bが実行する上記S41および上記S45の故障検出ルーチンを図7に示す。
モータコントローラ9bは、まず上流側スイッチ素子Tu1および下流側スイッチ素子Tx2のみオンし、これにより直流電源部40の正側出力端から上流側スイッチ素子Tu1、相巻線Luの一端から他端、下流側スイッチ素子Tx2、直流電源部40の負側出力端へと電流が流れる第1通電路を形成する(S51)。次に、モータコントローラ9bは、上流側スイッチ素子Tv1および下流側スイッチ素子Ty2のみオンし、これにより直流電源部40の正側出力端から上流側スイッチ素子Tv1、相巻線Lvの一端から他端、下流側スイッチ素子Ty2、直流電源部40の負側出力端へと電流が流れる第2通電路を形成する(S52)。次に、モータコントローラ9bは、上流側スイッチ素子Tw1および下流側スイッチ素子Tz2のみオンし、これにより直流電源部40の正側出力端から上流側スイッチ素子Tw1、相巻線Twの一端から他端、下流側スイッチ素子Tz2、直流電源部40の負側出力端へと電流が流れる第3通電路を形成する(S53)。次に、モータコントローラ9bは、上流側スイッチ素子Tu2および下流側スイッチ素子Tx1のみオンし、これにより直流電源部40の正側出力端から上流側スイッチ素子Tu2、相巻線Luの他端から一端、下流側スイッチ素子Tx1、直流電源部40の負側出力端へと電流が流れる第4通電路を形成する(S54)。次に、モータコントローラ9bは、上流側スイッチ素子Tv2および下流側スイッチ素子Ty1のみオンし、これにより直流電源部40の正側出力端から上流側スイッチ素子Tv2、相巻線Lvの他端から一端、下流側スイッチ素子Ty1、直流電源部40の負側出力端へと電流が流れる第5通電路を形成する(S55)。次に、モータコントローラ9bは、上流側スイッチ素子Tw2および下流側スイッチ素子Tz1のみオンし、これにより直流電源部40の正側出力端から上流側スイッチ素子Tw2、相巻線Lwの他端から一端、下流側スイッチ素子Tz1、直流電源部40の負側出力端へと電流が流れる第6通電路を形成する(S56)。
そして、モータコントローラ9bは、これら第1通電路ないし第6通電路の形成に際してそれぞれ通電があるか否かを電流検出部61で検出されるモータ電流Iu,Iv,Iwに基づき判定する(S57,S58,S59)。この判定において、第1通電路ないし第6通電路のいずれの形成に際しても通電がある場合(S57のNO,S58のNO,S59のNO)、モータコントローラ9bは、インバータINV1,INV2の各スイッチ素子にオープン故障なしと判定する(S60)。
上記S51の第1通電路の形成に際して通電がない場合および上記S55の第5通電路の形成に際して通電がない場合(S57のYES)、モータコントローラ9bは、リレー接点51a,52aのうちリレー接点51aのみ閉成するとともに(S61)、インバータINV1側の上流側スイッチ素子Tu1および下流側スイッチ素子Ty1のみオンし(S62)、これにより直流電源部40の正側出力端から上流側スイッチ素子Tu1、相巻線Luの一端から他端、リレー接点51a、相巻線Lvの他端から一端、下流側スイッチ素子Ty1、直流電源部40の負側出力端へと電流が流れる第7通電路を形成する。
上記S52の第2通電路の形成に際して通電がない場合および上記S56の第6通電路の形成に際して通電がない場合(S58のYES)、モータコントローラ9bは、リレー接点51a,52aのうちリレー接点52aのみ閉成するとともに(S63)、インバータINV1側の上流側スイッチ素子Tv1および下流側スイッチ素子Tz1のみオンし(S64)、これにより直流電源部40の正側出力端から上流側スイッチ素子Tv1、相巻線Lvの一端から他端、リレー接点52a、相巻線Lwの他端から一端、下流側スイッチ素子Tz1、直流電源部40の負側出力端へと電流が流れる第8通電路を形成する。
上記S53の第3通電路の形成に際して通電がない場合および上記S54の第4通電路の形成に際して通電がない場合(S59のYES)、モータコントローラ9bは、リレー接点51a,52aを共に閉成するとともに(S65)、インバータINV1側の上流側スイッチ素子Tw1および下流側スイッチ素子Tx1のみオンし(S66)、これにより直流電源部40の正側出力端から上流側スイッチ素子Tw1、相巻線Lwの一端から他端、リレー接点52a、リレー接点51a、相巻線Luの他端から一端、下流側スイッチ素子Tx1、直流電源部40の負側出力端へと電流が流れる第9通電路を形成する。
そして、モータコントローラ9bは、これら第7通電路ないし第9通電路のいずれの形成に際しても通電がある場合(S67のNO)、インバータINV2のみにオープン故障ありと判定する(S68)。第7通電路ないし第9通電路のいずれかの形成に際して通電がない場合(S67のYES)、モータコントローラ9bは、インバータINV1のみにオープン故障ありと判定する(S69)。
具体的には、第7通電路の形成に際して通電がない場合(S67のNO)、モータコントローラ9bは、インバータINV1の上流側スイッチ素子Tu1または下流側スイッチ素子Ty1にオープン故障ありと判定する(S69)。第8通電路の形成に際して通電がない場合(S67のNO)、モータコントローラ9bは、インバータINV1の上流側スイッチ素子Tv1または下流側スイッチ素子Tz1にオープン故障ありと判定する(S69)。第9通電路の形成に際して通電がない場合(S67のNO)、モータコントローラ9bは、インバータINV1の上流側スイッチ素子Tw1または下流側スイッチ素子Tx1にオープン故障ありと判定する(S69)。
他の構成および制御は第1実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
[まとめ]
以上のように、オープン巻線モードによるモータ1Mの駆動に際してモータ1Mが異常停止した場合、少なくともインバータINV1のスイッチ素子Tu1~Tz1にオープン故障がなければ、オープン巻線モードに代えてスター結線モードを設定し、そのスター結線モードの単独スイッチングによりモータ1Mを再起動するので、異常停止の原因がインバータINV2におけるスイッチ素子Tu2~Tz2のいずれかのオープン故障であっても、スター結線モードによってモータ1Mを確実に運転することができる。
[変形例]
上記実施形態では、開閉器がリレー接点51a,52aである場合を例に説明したが、導通/遮断が可能な半導体スイッチを開閉器として用いてもよい。
上記実施形態では、モータ電流Iu,Iv,Iwを3つの電流センサ53u,53v,53wを用いて検出したが、このうち1つの電流センサたとえば電流センサ53wを取り除き、代わりにモータ電流Iu,Iv,Iwの合算値を検出する単一の電流センサ(カレントトランス)を設け、取り除いた電流センサ53wにより検出していたモータ電流Iwについては残りの電流センサ53u,53vにより検出するモータ電流Iu,Ivと上記単一の電流センサの検知電流とを用いる演算により検出してもよい。
上記実施形態では、インバータINV1,INV2を同じ直流電源部40に接続する電源共通方式を採用したが、インバータINV1,INV2を別々の直流電源に接続する電源絶縁方式においても、同様に実施できる。
その他、上記各実施形態および変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な各実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態や変形は、発明の範囲は要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…圧縮機、1M…オープン巻線モータ、Lu,Lv,Lw…相巻線、2…四方弁、3…室外熱交換器、4…膨張弁、8…室外コントローラ、9…モータ駆動装置、9a…駆動回路、9b…モータコントローラ、11…流量調整弁、12…室内熱交換器、13…室内ファン、14…室内温度センサ、15…室内コントローラ、30…3相交流電源、40…直流電源部、INV1…インバータ(第1インバータ)、INV2…インバータ(第2インバータ)、51,52…リレー、51a,52a…リレー接点(開閉器)、60…主制御部、60a…回転数検出部、60b…第1制御部、60c…第2制御部、60d…第3制御部、61…電流検出部、62…リレー駆動部、63…表示部

Claims (6)

  1. 互いに非接続状態の複数の相巻線を有するモータと、
    前記各相巻線の一端への通電を制御する第1インバータと、
    前記各相巻線の他端への通電を制御する第2インバータと、
    前記各相巻線の他端の相互間に接続された開閉器と、
    前記開閉器の開放により前記各相巻線の他端を非接続状態とし前記第1および第2インバータを互いに連係してスイッチングするオープン巻線モード、及び前記開閉器の閉成により前記各相巻線の他端を相互接続し前記第1インバータをスイッチングするスター結線モードを、選択的に設定するモータコントローラと、
    を備え、
    前記モータコントローラは、
    前記オープン巻線モードの設定時に前記モータが異常停止した場合、そのオープン巻線モードに代えて前記スター結線モードを設定し、前記モータを再起動する、
    ことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記モータコントローラは、
    前記スター結線モードを設定して前記モータを再起動したにもかかわらず前記モータの異常停止が続く場合に前記モータの駆動を停止する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記モータコントローラは、
    前記オープン巻線モードの設定時に前記モータが異常停止した場合、そのオープン巻線モードの設定のまま前記モータを再起動し、この再起動にもかかわらず前記モータの異常停止が続く場合に前記オープン巻線モードに代えて前記スター結線モードを設定しかつ前記モータを再起動する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記モータコントローラは、
    前記オープン巻線モードの設定時に前記モータが異常停止した場合、前記第1および第2インバータにおける故障の有無を検出し、
    前記第1インバータに故障がなく、かつ第2インバータに含まれるスイッチング素子のオープン故障であれれば前記オープン巻線モードに代えて前記スター結線モードを設定しかつ前記モータを再起動する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記第1インバータに故障がある場合、または第2インバータに含まれるスイッチング素子の短絡故障である場合、もしくは前記再起動にもかかわらず前記モータの異常停止が続いた場合は前記モータの駆動を停止する
    ことを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。
  6. 請求項1に記載のモータ駆動装置を備えた冷凍サイクル装置であって、
    前記モータにより駆動され、冷媒を吸込んで圧縮し吐出する圧縮機と、
    前記圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器を接続して前記冷媒を循環させる冷凍サイクルと、
    を備えることを特徴とする冷凍サイクル装置。
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