JP2004360967A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】たとえ圧力の高い冷媒が採用された場合でもその採用に伴って発生する不具合に適切に対処することのできる信頼性にすぐれた空気調和機を提供する。
【解決手段】複数台の室外ユニット2a,2bを備え、これら室外ユニットを並列接続して冷凍サイクルを構成している。室外ユニット2a,2bに能力可変型の圧縮機4a,4bを設けるとともに、冷凍サイクルの異常を検出してその検出結果を報知する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数台の室外ユニットを備えた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数台の室外ユニットを並列に接続した空気調和機がある。複数台の室外ユニットの採用により、空気調和機としての能力の大型化が図れ、ひいては各々の室外ユニットをコンパクトに設計することができて出荷時や販売時の搬送が容易となる。また、互いに能力(馬力)の異なる室外ユニットを用意しておくことにより、空気調和機としての能力を自由に可変設定できるというメリットがある。
【0003】
一方、ビルディング等に設置される大容量の空気調和機であれば、耐圧設計上の問題から、HCFC系であればR22冷媒、HFC系であればR407C冷媒など、比較的に圧力の低い冷媒が用いられる。
【0004】
しかしながら、家庭用空気調和機での実績から明らかなように、R407C冷媒では、システムの成績係数を上げるのが容易でなく、成績係数を高めるために筐体や熱交換器を大型化しなければならないといった問題があった。これに対し、高い成績係数が得られる実績のあるのはR410A冷媒である。
【0005】
ただし、R410A冷媒をビルディング等に設置されるような大容量の空気調和機に用いると、その冷媒圧力がR22冷媒の約1.6倍にも達するため、冷凍サイクルの構成部品の耐久性に悪影響を及ぼしてしまう。
【0006】
また、複数台の室外ユニットを並列接続した空気調和機の場合、一台は可変速圧縮機が搭載された能力可変型の室外ユニットが採用され、残りは一定速圧縮機が搭載された定能力型の室外ユニットが採用されるのが一般的である。ただ、一定速圧縮機が搭載された定能力型の室外ユニットを採用すると、冷房時の高外気温度条件において、一定速圧縮機の起動に際して高圧側冷媒の圧力や温度が急激に上昇することがある。しかも、圧力が高いR410A冷媒を用いると、高圧側冷媒の圧力や温度の急激な上昇の傾向が顕著となり、圧縮機や室外熱交換器、さらには送風機にまで、過大な負荷がかかることが予想される。
【0007】
一方、空気調和機の実際の据付現場では、設置スペースが十分に取れない場合など、複数台の室外ユニットが一箇所に集中的に設置されることが多い。この場合、他の室外ユニットに挟まれて設置される室外ユニットは、他の室外ユニットから排出される温風(冷房時)の影響を受けるなど、悪条件の中で運転される時間が長くなり、他の室外ユニットより故障率が多くなることも予想される。
【0008】
室外ユニットに異常や故障が発生した場合に、それを発見して対処するようにした空気調和機もある(例えば、特許文献1)。
【0009】
【特許文献1】
特開2003−42520号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように異常や故障を発見してそれに対処するようにした空気調和機では、異常(故障を含む)時に、空気調和機の運転を一斉に停止させ、その状態をユーザによる運転再開が指示されるまで継続するようにしている。ユーザは、空気調和機が停止したまま運転再開できなくなって初めて異常に気づくことになり、空調が止まったことによる不快を感じてしまう。いつまでも異常が解消されないままになることもある。
【0011】
この発明は、上記の事情を考慮したもので、たとえ圧力の高い冷媒が採用された場合でもその採用に伴って発生する不具合に適切に対処することのできる信頼性にすぐれた空気調和機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の空気調和機は、複数台の室外ユニットを備え、これら室外ユニットを並列接続して冷凍サイクルを構成したものであって、各室外ユニットに能力可変型の圧縮機を複数台ずつ設けるとともに、冷凍サイクルの異常を検出し、その検出結果を報知する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態について図1を参照して説明する。
冷凍サイクル1は、複数の室外ユニット2a,2bおよび複数の室内ユニット3からなる空気調和機に搭載されている。また、冷凍サイクル1には、成績係数が高くて圧力も高めのR410A冷媒が収容されている。
【0014】
室外ユニット2aは、能力可変型(可変速型)でほぼ同じ能力の圧縮機4a,4b、油分離器7、四方弁9、室外熱交換器10、アキュムレータ16、室外ファン20、室外制御部50、および後述のインバータ51,52や速度切換回路53などで構成されている。室外ユニット2bも同じ構成である。
【0015】
室内ユニット3は、電子膨張弁13、室内熱交換器14、室内ファン30、および後述の室内制御部60などで構成されている。室内ユニット2と室外ユニット3は、液管12およびガス管15により接続されている。
【0016】
上記各室外制御部50は、室外ユニット2a,2bの運転をそれぞれ制御するもので、図2に示すインバータ51,52および速度切換回路53を駆動制御する。インバータ51,52は、商用交流電源53の電圧を整流し、整流後の電圧を室外制御部50の指令に応じた周波数の交流電圧にそれぞれ変換して出力する。この出力により、圧縮機4a,4bがそれぞれ駆動される。速度切換回路53は、室外ファン20のファンモータに対する通電タップ切換を行う。これにより、室外ファン20の風量(回転速度)が変化する。
【0017】
室外ユニット2a,2bにおいて、室外熱交換器10にそれぞれ温度センサTcが取付けられている。冷房時、凝縮器として機能する室外熱交換器10の温度が温度センサTcにより検知される。
【0018】
(圧縮機周りの配管の説明)
圧縮機4a,4bはその運転中にケース内が高圧になる高圧型の例えばロータリー圧縮機で、ケース内に潤滑用の油Lが収容されている。この圧縮機4a,4bの冷媒吐出口に吐出管5a,5bがそれぞれ接続され、これら吐出管5a,5bが高圧側配管6に接続されている。吐出管5a,5bには、逆止弁51a,51bが設けられている。また、圧縮機4a,4bの冷媒吸込口に吸込管18a,18bが接続され、これら吸込管18a,18bが低圧側配管17に接続されている。吸込管18a,18bには、サクションカップ19a,19bが接続されている。
吐出管5a,5bには、冷媒圧力検知用の圧力センサPdおよび高圧保護用の高圧スイッチPswが取付けられている。
【0019】
(均油回路周りの説明)
圧縮機4a,4bのケースの側面の所定高さ位置に第1均油管41a,41bの一端が接続され、これら均油管41a,41bに逆止弁42a,42bおよび第1減圧手段たとえばキャピラリチューブ43a,43bが設けられている。キャピラリチューブ43a,43bの下流側には、温度センサTla,Tlbが設けられている。均油管41a,41bの他端は、気液分離手段であるオイルタンク60に集合接続されている。そして、オイルタンク60の側面の所定高さ位置に、均油管45の一端が接続されている。均油管45の他端は2つの均油管45a,45bに分岐して吸込管18a,18bに接続されている。第2均油管45の一端側に、オイルタンク60から流出する油Lの温度を検知する温度センサT2が取付けられている。均油管45a,45bには第2減圧手段たとえばキャピラリチューブ46a,46bが設けられている。
【0020】
高圧側配管6とオイルタンク60との間にバイパス管47が接続され、そのバイパス管47に第3減圧手段たとえばキャピラリチューブ48が設けられている。このバイパス管47におけるキャピラリチューブ48の下流側位置に、温度センサT3が取付けられている。
【0021】
(キャピラリチューブの条件)
均油管45a,45bにおけるキャピラリチューブ46a,46bの抵抗は、均油管41a,41bにおけるキャピラリチューブ43a,43bの抵抗より小さく、バイパス管47におけるキャピラリチューブ48の抵抗よりも小さい。したがって、バッファタンク44内の油Lは、均油管45a,45b側へ流れ易くなっている。
【0022】
(油分離器と油戻り管の説明)
油分離器7と均油管45の間に、油戻り管71,72が接続されている。油戻り管71は、その一端が油分離器7の側面の所定高さ位置に接続されている。この油戻し管71にキャピラリチューブ73が設けられている。油戻し管71の接続位置より上方に溜まった油分離器7内の油Lは、油戻し管71に流入し、キャピラリチューブ73を介して均油管45に流入する。均油管45に流入した油Lは、均油管45a,45bに分流し、キャピラリチューブ46a,46bを介して吸込管18a,18bに流入し、冷凍サイクルを循環した冷媒と共に圧縮機4a,4bに吸込まれる。
【0023】
油戻し管72は、その一端が油分離器7の下部に接続されている。この油戻し管72に開閉弁74およびキャピラリチューブ75が設けられている。
【0024】
(冷凍サイクルにおける冷媒の流れの説明)
圧縮機4a,4bが運転されると、その圧縮機4a,4bから吐出される冷媒が、吐出管5a,5bを介して高圧側配管6に流れ、その高圧側配管6により油分離器7に供給される。油分離器7は、冷媒と油Lを分離し、この油分離器7内の冷媒は、四方弁9に流れる。
【0025】
四方弁9に流れた冷媒は、冷房運転時、室外熱交換器10に流れ、この室外熱交換器10で室外空気と熱交換して凝縮(液化)する。室外熱交換器10を経た冷媒は、バックドバルブ21a、液管12、パックドバルブ21bを順に介して室内ユニット3に流れる。室内ユニット3に流れた冷媒は、膨張弁13を通って室内熱交換器14に流れ、この室内熱交換器14で室内空気と熱交換して気化する。室内熱交換器14を経た冷媒は、パックドバルブ21d、ガス管15、パックドバルブ21bを順に介して室外ユニット2に流れる。室外ユニット2に流れた冷媒は、上記四方弁9を通ってアキュムレータ16に流れ、そのアキュムレータ16から低圧側配管17および吸込管18a,18bを通って圧縮機4a,4bに吸込まれる。
【0026】
暖房運転時は、四方弁9が切り換わることにより、反対方向に冷媒が流れる。
【0027】
(均油回路における油の流れ)
圧縮機4a,4bのケース内の油面がそれぞれ均油管41a,41bの接続位置よりも高ければ、その接続位置を超えている分の油Lが余剰分として均油管41a,41bに流入する。均油管41a,41bに流入した油Lは、キャピラリチューブ43a,43bを介してオイルタンク60に流入する。オイルタンク60には、高圧側配管6からバイパス管47を通じて微小量の高圧の冷媒ガスが流入する。オイルタンク60に流入した油Lのうち、均油管45の接続位置を越えている分の油Lが余剰分として均油管45に流入する。均油管45に流入した油Lは均油管45a,45bおよびキャピラリチューブ46a,46bを介して吸込管18a,18bに流れ、冷凍サイクル中を循環した冷媒と共に圧縮機4a,4bに吸込まれる。
【0028】
バイパス管47を通じて加わる圧力と、吸込管18a,18bから均油管45,45bおよび均油管45を通じて加わる吸入圧力とにより、均油管45に流出してそこから均油管45a,45bに分流する。分流した油はキャピラリチューブ46a,46bを介して吸込管18a,18bに流入する。吸込管18a,18bに流入した油Lは、冷凍サイクル中を循環した冷媒と共に、吸込管19a,19bを通って圧縮機4a,4bに吸込まれる。
【0029】
圧縮機4aのケース内の油面は均油管41aの接続位置よりも高く、圧縮機4bのケース内の油面が均油管41bの接続位置よりも低いというように、圧縮機4a,4bのケース内の油面レベルに偏りが生じることがある。この場合、圧縮機4a側の均油管41aには油Lが流入し、圧縮機4b側の均油管4bには高圧の冷媒ガスが流入するが、これら流入した油Lおよび冷媒ガスはオイルタンク60に集合する。集合した油Lと冷媒ガスは混合状態となって均油管45に流入する。均油管45に流入した混合状態の油および冷媒は、キャピラリチューブ46a,46bの抵抗作用によって均油管45a,45bに均等に分流する。
【0030】
こうして、油量の多い側の圧縮機4aから油量の少ない側の圧縮機4bへと油が移動するようになり、圧縮機4a,4bのケース内の油面レベルが迅速にバランスする。
【0031】
一方、圧縮機4a,4bから冷媒が吐出されるのに伴い、圧縮機4a,4b内の油Lの一部が吐出管5a,5bに流出する。流出した油Lは、高圧側配管6から油分離器7に流れる。油分離器7は、油Lを冷媒ガスから分離して収容する。油分離器7に収容される油Lのうち、油戻し管71の接続位置を超えた分の油が油戻し管71に流入する。油戻し管71に流入した油Lは、均油管45および均油管45a,45bを介して圧縮機4a,4bに戻される。
【0032】
圧縮機4a,4bのケース内の油面レベルが両方とも低下した場合は、油戻し管72に設けられている開閉弁74が開かれることによって、油分離器7内の油が均油管45および均油管45a,45bを介して圧縮機4a,4bに戻される。
【0033】
(オイルタンク60の効果)
圧縮機4a,4bのうちどちらか一方が停止した場合、たとえば圧縮機4aが停止した場合、運転中の圧縮機4bから均油管41bに流入した油Lがオイルタンク60および均油管41aを通って停止中の圧縮機4aへ流れ込もうとしても、その流れ込みが逆止弁42aによって防止される。
【0034】
ただし、逆止弁42bの逆止作用が万全でなく、均油管41aから圧縮機4a側へ油Lの微小な流れ込みが生じ得る状況であった場合には、運転中の圧縮機4bにおける油Lの量が徐々に減り、そのうち圧縮機4bが油不足となってしまう。
【0035】
しかしながら、均油管41bと均油管41aとの間にオイルタンク60が存在し、そのオイルタンク60内では重量が軽い冷媒が上方に移動して重量の重い油Lが下方に移動するので、運転中の圧縮機4bから均油管41bに流入した油Lがオイルタンク60および均油管41aを通って停止中の圧縮機4aへ流れ込むという不具合を未然に防止することができる。よって、運転中の圧縮機4bから停止中の圧縮機4aへの油Lの不要な移動を防ぐことができる。
【0036】
従来のように逆流防止用の高価な電子弁を採用する必要がないので、不要なコスト上昇を回避することができる。
【0037】
均油管41a,41bがオイルタンク60に集合接続される構成であるから、圧縮機の台数が多くても、従来のように均油管が入り組んで構成されることがなく、よって構成の複雑化を回避することができる。
【0038】
圧縮機4a,4bから吐出される高圧冷媒の圧力がバイパス管47を介してオイルタンク60に加わるので、オイルタンク60の設置位置の時油かつ容易な設計を可能としながら、オイルタンク60から圧縮機4a,4bへの油Lの分配供給が確実かつ迅速に完了する。
【0039】
仮に、圧縮機4aが故障して圧縮機4bによるバックアップ運転を行う場合でも、運転中の圧縮機4bから故障した圧縮機4aへの油Lの不要な移動を防ぐことができるので、圧縮機4bによるバックアップ運転をいつまでも続けることができる。圧縮機4aの故障による能力低下分については、インバータ52の出力による圧縮機4bの能力可変運転によってバックアップすることができる。圧縮機4a,4bの両方ともインバータ駆動による能力可変型としたので、どちらか一方が壊れたとしても、能力可変のバックアップ運転ができる。
【0040】
しかも、オイルタンク60に所定量以上の油Lを収容しておくことができるので、運転状況の変化などにより圧縮機4a,4bから流出する油Lの量が増加した場合でも、その増加に遅れることなく、油Lを圧縮機4a,4bへ迅速に供給することができる。このオイルタンク60からの油Lの供給は、油分離器7内の油Lを油戻り管71を通して供給する場合よりも速い。
また、室外ユニット2a,2bごとに、バイパス管47におけるキャピラリチューブ48と並列に第1開閉弁V1が接続されている。オイルタンク60の底部から低圧側配管17にかけて第3均油管61が接続され、その均油管61に第2開閉弁V2および第3開閉弁V3が設けられている。また、この均油管61における開閉弁V2に対し、キャピラリチューブ33および逆止弁34の直列回路が並列接続されている。
【0041】
そして、室外ユニット2a,2bにおける均油管61の開閉弁V2と開閉弁V3との間の位置の相互間に、パックドバルブ21e,21eを介してバランス管31が接続されている。
【0042】
室外ユニット2a,2bの2台運転時、室外ユニット2a,2bの相互間で油量のアンバランスが生じることがある。たとえば、室外ユニット2a側の圧縮機内の油量が多くなり、室外ユニット2b側の圧縮機内の油量が不足することがある。
【0043】
(油量検知の説明)
室外ユニット2a,2bにおける各圧縮機の油量が適正であれば、均油管41a,41bに油Lが流入し、その油Lがオイルタンク60に流れる。そして、オイルタンク60内の油Lが均油管45に流入して圧縮機4a,4bの吸込側に供給される。
【0044】
室外ユニット2a,2bにおける各圧縮機の油量が不足すると、均油管41a,41bに流入するのは油Lでなく冷媒となり、オイルタンク60内も油面が低下する。このため、オイルタンク60から均油管45に冷媒が流入する。
【0045】
均油管41a,41bに流入する油Lあるいは冷媒の温度が温度センサT1a,T1bにより検知され、均油管45に流入する油Lあるいは冷媒の温度が温度センサT2により検知される。これら温度センサT1a,T1b,T2の検知温度は、油Lが通る場合に、冷媒が通る場合よりも、高くなる。また、バイパス管47に流れる冷媒の温度が温度センサT3により検知される。
【0046】
一方、図2に示しているように、室外ユニット2a,2bのそれぞれ室外制御部50と各室内ユニット3における室内制御部60とが相互に接続されている。室外ユニット2aの室外制御部50には、試運転スイッチ54および報知器55が接続されている。報知器55は、ブザー、ランプ、液晶表示部など、そのいずれか1つあるいは複数でもよい。
【0047】
各室内ユニット3の要求能力の合計に応じて室外ユニット2a,2bにおける圧縮機4a,4bの運転周波数(運転能力)Fが制御される。この運転周波数制御により、各室内ユニット3の合計要求能力に見合う冷房能力あるいは暖房能力が発揮される。
【0048】
なお、室外ユニット2a,2bの構成部品は、容量的も形状的にも互いに同じものである。
【0049】
(試運転モードの説明)
試運転モードについて、図3のフローチャートにより説明する。
冷房時(ステップ101のYES)、運転の時間経過(t1)がカウントされる(ステップ102)。
【0050】
試運転スイッチ54がオン操作されると(ステップ103のYES)、まず、室外ユニット2aにおいて、各圧力センサPdの検知圧力の少なくとも一方がPd1として記憶されるとともに、温度センサTcの検知温度がTc1として記憶される(ステップ106)。
【0051】
続いて、室外ユニット2aの圧縮機4a,4bの運転周波数Fが所定の運転周波数Fsに設定されて、圧縮機4a,4bが予め定められた設定能力で運転されるとともに、室外ファン20の回転速度Nが所定の回転速度Nsに設定されて、室外ファン20が予め定められた風量で運転される(ステップ107)。そして、タイムカウントt2が開始される(ステップ108)。
【0052】
タイムカウントt2が一定時間ts2に達すると(ステップ109のYES)、室外ユニット2aにおける各圧力センサPdの検知圧力の少なくとも一方がPd2として記憶されるとともに、温度センサTcの検知温度がTc2として記憶される(ステップ110)。そして、上記検知圧力Pd1と今回の検知圧力Pd2との差の絶対値(圧力変化量)ΔPdが検知(算出)されるとともに、上記検知温度Tc1と今回の検知温度Tc2との差の絶対値(温度変化量)ΔTcが検知(算出)される(ステップ111)。
【0053】
圧力変化量ΔPdが所定値ΔPds以上であれば(ステップ112のYES)、室外ユニット2a側の冷凍サイクルに異常が有るとの判定の下に、その旨が報知器55により報知される(ステップ114)。
【0054】
圧力変化量ΔPdが所定値ΔPds以上でなくても(ステップ112のNO)、温度変化量ΔTcが所定値ΔTcs以上であれば(ステップ113のYES)、室外ユニット2a側の冷凍サイクルに異常が有るとの判定の下に、その旨が報知器55により報知される(ステップ114)。異常の例として、室外熱交換器10の異常(フィン詰まり、パス詰まり、劣化)、室外ファン20の故障、室外ユニット2a,2bの設置状態の不具合(吹出空気のショートサーキット、他の室外ユニットから排出される風の影響)などがある。
【0055】
このステップ106からステップ114までの検知・判定・報知の処理は、室外ユニット2aだけでなく、室外ユニット2bについても順に実行される。
【0056】
ユーザは、報知によって異常の発生を直ちに知ることができ、保守サービスに連絡するなど適切な処置を講じることができる。処置によって空調が中断する場合は、その中断を最小限の時間に抑えることができる。
【0057】
なお、冷房運転の時間経過t1がカウントされており(ステップ102)、試運転スイッチ54がオン操作されなくても(ステップ103のNO)、タイムカウント時間t1が予め定められた設定時間ts1に達した場合には(ステップ104のYES)、そのタイムカウント時間t1がクリアされた後(ステップ105)、ステップ106からステップ114までの検知・判定・報知の処理が同様に実行される。
【0058】
以上のように、室外ユニット2a,2bの全ての圧縮機4a,4bを空調負荷に応じて能力可変運転し、しかも冷凍サイクルには成績係数が高くて圧力が高めのR410A冷媒を収容していることにより、冷房の高外気温時など大きな能力が欲しい場合でも室外ユニット2a,2bで賄い得る最大限の能力を引き出すことができる。
【0059】
室外ユニット2a,2bの全ての圧縮機4a,4bを能力可変運転することにより、起動時に吐出冷媒温度や高圧側圧力が急激に異常上昇するというような不具合、つまり高圧スイッチPswの作動による不要な運転停止を極力回避することができる。よって、運転可能な外気温度条件の拡大が図れるとともに、高外気温時の空調能力の増大が図れる。
【0060】
室外ユニット2a,2bの構成部品は圧縮機4a,4bや室外熱交換器10をはじめとする全てが互いに同じであるから、構成の単純化および標準化が図れる。
【0061】
一定速型の能力固定型の圧縮機を用いる場合は電源周波数が50Hz地域であるか60Hz地域であるかによって能力に差が生じるが、全ての圧縮機4a,4bが可変速の能力可変型であることにより、そのような電源周波数に起因する能力差を解消することができる。
【0062】
室外ユニット2a,2bの全ての圧縮機4a,4bが能力可変運転するので、起動/停止時のヒートショックがなく、滑らかな能力可変が可能となって運転効率が向上する。
【0063】
とくに、前記冷凍サイクルの異常を検出し、その検出に際してはその旨を直ちに報知する構成としたので、たとえ圧力の高いR410A冷媒が採用されていても、その採用に伴って発生する不具合に適切に対処することのできる。ユーザにとっては、使い勝手および信頼性が大幅に向上する。
【0064】
なお、上記実施形態では、異常検出用に高圧側の冷媒圧力Pdを検知したが、冷媒圧力に代えて、冷媒温度を検知する構成としてもよい。
その他、この発明は、上記実施形態をそのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、各室外ユニットに能力可変型の圧縮機を複数台ずつ設けるとともに、冷凍サイクルの異常を検出してその検出結果を報知するようにしたので、たとえ圧力の高い冷媒が採用された場合でもその採用に伴って発生する不具合に適切に対処することのできる信頼性にすぐれた空気調和機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の構成を示す図。
【図2】一実施形態の制御回路の要部を示すブロック図。
【図3】一実施形態の作用を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…冷凍サイクル、2a,2b…室外ユニット、3…室内ユニット、4a,4b…圧縮機、5a,5b…吐出管、6…高圧側配管、7…気液分離器、9…四方弁、17…低圧側配管、18a,18b…吸込管、31…バランス管、41a,41b…第1均油管、42a,42b…逆止弁、43a,43b…キャピラリチューブ、45…第2均油管、46a,46b…キャピラリチューブ、47…バイパス管、50…室外制御部、51,52…インバータ、53…速度切換回路、60…オイルタンク、61…第3均油管、Pd…圧力センサ、Tc…温度センサ

Claims (4)

  1. 複数台の室外ユニットを備え、これら室外ユニットを並列接続して冷凍サイクルを構成した空気調和機において、
    前記各室外ユニットに複数台ずつ設けられた能力可変型の圧縮機と、
    前記冷凍サイクルの異常を検出する検出手段と、
    前記検出手段で異常が検出された場合にその旨を報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機において、
    前記検出手段は、
    試運転モードを設定するための操作手段と、
    運転時間の経過をカウントするカウント手段と、
    前記操作手段が操作されたとき、あるいは前記カウント手段のカウント時間が設定時間に達したとき、前記各室外ユニットごとに、その室外ユニットの各圧縮機を設定能力で一定時間だけ運転する制御手段と、
    前記制御手段による運転が実行されているときの前記各室外ユニットにおける冷媒の圧力または温度を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知結果に応じて前記各室外ユニットにおける異常の有無を判定する判定手段と、
    を備えていることを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項2に記載の空気調和機において、
    前記検知手段は、前記各室外ユニットにおける冷媒の圧力または温度の変化量を検知する、
    前記判定手段は、前記変化量が所定値以上の場合に異常有りと判定する、
    ことを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の空気調和機において、
    前記冷凍サイクルは、R410A冷媒を収容していることを特徴とする空気調和機。
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