JP4796949B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

この発明は、複数の圧縮機から吐出される冷媒をガス側渡り配管および液側渡り配管を通して室外ユニットおよび室内ユニットの相互間で循環させる空気調和機に関する。
従来のR22冷媒に代えて、HFC冷媒たとえばR407C冷媒やR410A冷媒を使用する空気調和機がある。このようなHFC冷媒を使用する新しい空気調和機に替える場合、部品の再利用や工事費削減の観点から、それまで使用していた空気調和機の既設配管たとえば室外ユニットと室内ユニットとの間のガス側渡り配管および液側渡り配管を、そのまま再利用することが考えられる。
ただし、R22冷媒の代替冷媒であるHFC冷媒たとえばR410A冷媒は、同一温度での飽和圧力がR22冷媒やR407C冷媒に比べて約1.5倍と高く、再利用される既設配管の設計圧力(耐圧)以上に圧力が上昇してしまう可能性がある。
そこで、圧縮機から吐出される冷媒の圧力が異常上昇した場合に作動する高圧スイッチ、および圧縮機から吐出される冷媒の圧力を検知する圧力センサが設けられ、圧力センサの検知圧力が既設配管の設計圧力に対応する制限用設定値を超過しないよう圧縮機の回転数を制御し、かつ高圧スイッチが作動した場合は圧縮機の運転を停止する保護制御が採用される。
このような保護制御の機能を有するものとして、制限用設定値として任意の値を設定するためのディップスイッチを設けるとともに、既設配管の温度が低くなるほど既設配管の許容引張応力が大きくなることに着目し、その既設配管の温度に応じて上記ディップスイッチによる制限用設定値を補正する手段を設け、これにより圧縮機能力の上昇範囲をできるだけ拡げるようにした空気調和機がある(例えば特許文献1)
特開2004―251535号公報
上記のように、圧縮機の高圧スイッチにより圧縮機の運転を停止するものでは、ディップスイッチなどによる制限用設定値や補正された設定値に間違いがあった場合、既設配管に流れる冷媒の圧力がその既設配管の設計圧力を超えても圧縮機が運転されてしまう可能性がある。
この発明は、上記の事情を考慮したもので、その目的は、既設配管に流れる冷媒の圧力がその既設配管の設計圧力を超えてしまう不具合を回避することができる安全性の高い空気調和機を提供することである。
請求項1に係る変の空気調和機は、第1圧縮機、第2圧縮機および室外熱交換器を有する室外ユニット、室内熱交換器を有する室内ユニット、これら室外ユニットと室内ユニットとの間に接続されたガス側渡り配管および液側渡り配管を備え、各圧縮機から吐出される冷媒をガス側渡り配管および液側渡り配管を通して各ユニット間で循環させるものであって、第1圧縮機への駆動電力を出力する第1インバータと、第2圧縮機への駆動電力を出力する第2インバータと、上記第1インバータに対する通電路を開閉するための第1リレーと、上記第2インバータに対する通電路を開閉するための第2リレーと、冷房運転時に室外ユニットから液側渡り配管に流れる冷媒の圧力が液側渡り配管の設計圧力以上になると作動する常閉形の液側高圧スイッチと、暖房運転時に室外ユニットからガス側渡り配管に流れる冷媒の圧力がガス側渡り配管の設計圧力以上になると作動する常閉形のガス側高圧スイッチと、上記液側高圧スイッチおよび上記ガス側高圧スイッチ直列に介して電源に接続されるメインリレーと、このメインリレーの非通電時に上記各インバータに対する通電路が同時に開くように上記第1リレーおよび上記第2リレーへの通電を制御する第3リレーと、第1圧縮機および第2圧縮機から吐出される冷媒の圧力を検知する圧力センサと、この圧力センサの検知圧力が各渡り配管の設計圧力に対応する制限用設定値を超過しないように第1圧縮機と第2圧縮機の回転数を制御する制御手段と、第1圧縮機および第2圧縮機の吐出側から室外ユニットの冷媒出口までの冷媒の圧力損失を推定する推定手段と、この推定される圧力損失を基に上記制限用設定値を上方に移行する設定値変更手段と、を備えている。
この発明の空気調和機によれば、圧力の高い冷媒を使用しながら既設配管の再利用を可能とし、しかも既設配管に流れる冷媒の圧力がその既設配管の設計圧力を超えてしまう不具合を回避することができて、高い安全性を確保できる。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1に冷凍サイクルを示している。
第1圧縮機1aおよび第2圧縮機1bが設けられ、これら圧縮機1a,1bから吐出されるガス冷媒が高圧側配管2a,2bに流れる。高圧側配管2a,2bには、冷媒の逆戻りを防ぐための逆止弁3a,3bがそれぞれ設けられている。高圧側配管2a,2bに流れたガス冷媒は合流した後、四方弁4およびガス側配管5を通って室外熱交換器6に流れる。室外熱交換器6に流れたガス冷媒は、室外ファン21から供給される室外空気との熱交換により、凝縮して液冷媒となる。この液冷媒は、液側配管7、室外膨張弁8、リキッドタンク9、および配管接続用の液側パックドバルブ10を通り、その液側パックドバルブ10に一端が接続されている液側渡り配管11に流れる。
液側渡り配管11に流れた液冷媒は、その液側渡り配管11の他端が接続されている液側パックドバルブ12および室内膨張弁13を通り、室内熱交換器14に流れる。室内熱交換器14に流れた液冷媒は、室内ファン22から供給される室内空気との熱交換により、蒸発してガス冷媒となる。このガス冷媒は、ガス側パックドバルブ15を通り、そのガス側パックドバルブ15に一端が接続されているガス側渡り配管16に流れる。ガス側渡り配管16に流れたガス冷媒は、そのガス側渡り配管16の他端が接続されているガス側パックドバルブ17、ガス側配管18、上記四方弁4、低圧側配管19、およびアキュームレータ20を通り、圧縮機1a,1bに吸込まれる。
この冷媒の流れは冷房時のもので、暖房時は四方弁4が切換わることにより、冷媒の流れが反対となって、室内熱交換器14が凝縮器、室外熱交換器6が蒸発器として機能する。なお、この冷凍サイクルに封入される冷媒として、従来のR22冷媒に代わり、同一温度での飽和圧力が高いHFC冷媒たとえばR410A冷媒が使用されている。液側渡り配管11およびガス側渡り配管16は、従来のR22冷媒が使用されているときの既設配管であり、再利用されている。
上記圧縮機1の吐出側から室外熱交換器6を含む液側パックドバルブ10までの配管構成、ガス側パックドバルブ17から圧縮機1の吸込み側までの配管構成、および室外ファン21などにより、室外ユニットAが構成されている。また、上記液側パックドバルブ12から室内熱交換器14を含むガス側パックドバルブ15までの配管構成、および室内ファン22などにより、室内ユニットBが構成されている。
室外ユニットAにおいて、高圧側配管2a,2bに、第1圧縮機用高圧スイッチSW1a,第2圧縮機用高圧スイッチSW1b、温度センサTDa,TDb、および圧力センサPDが設けられている。第1圧縮機用高圧スイッチSW1aは、圧縮機1aから吐出されるガス冷媒の圧力が所定値よりも上昇した場合に圧縮機1aの運転を停止させるためのもので、ガス冷媒の圧力が所定値(R410冷媒の圧力を考慮した3.73Mpa)以上になると作動する。第2圧縮機用高圧スイッチSW1bは、圧縮機1bから吐出されるガス冷媒の圧力が所定値よりも上昇した場合に圧縮機1bの運転を停止させるためのもので、ガス冷媒の圧力が所定値(R410冷媒の圧力を考慮した3.73Mpa)以上になると作動する。温度センサTDa,TDbは、圧縮機1a,1bから吐出されるガス冷媒の温度を検知する。圧力センサPDは、圧縮機1a,1bから吐出されるガス冷媒の圧力を検知する。低圧側配管19には、温度センサTSおよび圧力センサPSが設けられている。温度センサTSは、圧縮機1に吸込まれるガス冷媒の温度を検知する。圧力センサPSは、圧縮機1に吸込まれるガス冷媒の圧力を検知する。
また、室外ユニットAの液側管7において、室外膨張弁8とリキッドタンク9との間に温度センサTLが設けられ、液側パックドバルブ10の近傍(液側渡り配管11の接続部手前)に液側高圧スイッチSW2が設けられている。温度センサTLは、液冷媒の温度を検知する。液側高圧スイッチSW2は、室外ユニットAから液側渡り配管11に流出する液冷媒の圧力が所定値よりも上昇した場合に圧縮機1の運転を停止させるためのもので、液冷媒の圧力が所定値(既設配管である液側渡り配管11の設計圧力に相当する3.3Mpa)以上になると作動する。ガス側管18には、ガス側パックドバルブ17の近傍(ガス側渡り配管16の接続部手前)にガス側高圧スイッチSW3が設けられている。ガス側高圧スイッチSW3は、室外ユニットAからガス側渡り配管16に流出するガス冷媒(暖房時)の圧力が所定値よりも上昇した場合に圧縮機1の運転を停止させるためのもので、ガス冷媒の圧力が所定値(既設配管であるガス側渡り配管16の設計圧力に相当する3.3Mpa)以上になると作動する。さらに、室外熱交換器6に熱交換器温度センサTEが設けられているとともに、室外ファン21の吸込み風路に室外温度検知用の室外温度センサTOが設けられている。
室内ユニットBでは、室内熱交換器14に熱交換器温度センサTCが設けられ、室内ファン22の吸込み風路に室内温度検知用の室外温度センサTIが設けられている。
そして、これら室外ユニットAおよび室内ユニットBを制御するための制御部30が設けられている。制御部30は、主要な回路として、図2に示す構成を有している。
40は商用三相交流電源で、その電源40のR,S,T端子にシステム制御回路基板50、第1圧縮機用の駆動回路基板60、第2圧縮機用の駆動回路基板70が接続されている。
システム制御回路基板50は、システム制御部であるMCU51およびメインリレー52を有するとともに、第3リレー53、上記液側高圧スイッチ(常閉形)SW2、上記ガス側高圧スイッチ(常閉形)SW3がそれぞれ接続された外部端子を有している。メインリレー52は、常開接点52aを有し、上記液側高圧スイッチ(常閉形)SW2および上記ガス側高圧スイッチ(常閉形)SW3を直列に介して直流電源(直流12V)に接続されており、通電時に後述の第1インバータ62および第2インバータ72に対する通電路が閉じるように後述の第1リレー64および第2リレー74への通電を制御し、非通電時にインバータ62,72に対する通電路が開くようにリレー64,74への通電を制御する機能を持つ。MCU51は、液側高圧スイッチSW2の開閉に基づく信号、およびガス側高圧スイッチSW3の開閉に基づく信号を受けて、その両高圧スイッチの状態を監視する。上記第3リレー53は、2つの常開接点53a,53bを有し、メインリレー52の常開接点52aを介して電源40のR,S端子(交流200V)に接続されている。
第1圧縮機用の駆動回路基板60は、電源40の交流電圧を直流12V電圧に変換するコンバータ61、このコンバータ61の出力端に接続された第1インバータ62、このインバータ62の駆動を制御するMCU63、コンバータ61の出力端とインバータ62との間の通電路に設けられた常閉接点64aを有する第1リレー64、このリレー64に対する動作用直流電圧(12V)の供給・遮断を制御するためのNPN型トランジスタ65、このトランジスタ65のオン,オフを制御するためのフォトカプラ66を有している。フォトカプラ66は、常閉形の上記第1圧縮機用高圧スイッチSW1aおよび上記第3リレー53の常開接点53aを直列に介して電源40のR,S端子(交流200V)に接続されている。上記インバータ62は、コンバータ61の出力電圧(直流電圧)をスイッチングにより所定周波数の交流電圧に変換し、出力する。この出力が駆動電力として圧縮機1aの圧縮機モータ1Maに供給される。MCU63は、トランジスタ65のオン,オフに基づく信号を受けて、リレー64の状態を監視する。
第2圧縮機用の駆動回路基板70は、三相交流電源40の交流電圧を直流12V電圧に変換するコンバータ71、このコンバータ71の出力端に接続された第2インバータ72、このインバータ72の駆動を制御するMCU73、コンバータ71の出力端とインバータ72との間の通電路に設けられた常閉接点74aを有する第2リレー74、このリレー74に対する動作用直流電圧(12V)の供給・遮断を制御するためのNPN型トランジスタ75、このトランジスタ75のオン,オフを制御するためのフォトカプラ76を有している。フォトカプラ76は、常閉形の上記第2圧縮機用高圧スイッチSW2aおよび上記第3リレー53の常開接点53bを直列に介して電源40のR,S端子(交流200V)に接続されている。上記インバータ72は、コンバータ71の出力電圧(直流電圧)をスイッチングにより所定周波数の交流電圧に変換し、出力する。この出力が駆動電力として圧縮機1bの圧縮機モータ1Mbに供給される。MCU73は、トランジスタ75のオン,オフに基づく信号を受けて、リレー74の状態を監視する。
そして、MCU51,63,73は、主要な機能として次の(1)〜(4)を有している。
(1)圧縮機1a,1bの回転数N(rps)(=運転周波数;インバータ62,72の出力周波数)を空調負荷に応じて増減する制御手段。
(2)圧力センサPDの検知圧力が各渡り配管11,16の設計圧力(耐圧)に対応する制限用設定値Pdsを超過しないよう、圧縮機1a,1bの回転数Nを制御する制御手段。
(3)圧縮機1a,1bの吐出側から室外ユニットAの冷媒出口までの冷媒の圧力損失ΔP0を推定する推定手段。具体的には、圧縮機1a,1bの吐出側の冷媒温度Td(温度センサTDa,TDbの検知温度)、圧縮機1a,1bの吸込側の冷媒温度(飽和蒸発温度;圧力センサPSの検知圧力に対応する温度)Tu、液側渡り配管11における冷媒温度(温度センサTLの検知温度)Tl、圧縮機1a,1bの回転数Nなどから、圧力損失の推定値ΔP0(kgf/cm2)を算出する。
(4)上記推定手段で推定される圧力損失ΔP0を基に、上記制限用設定値Pdsを上方に移行(シフトアップ)する設定値変更手段。制限用設定値Pdsの初期値として、既設配管である液側渡り配管11およびガス側渡り配管16の設計圧力(耐圧)に相当する3.3Mpaが選定される。また、制限用設定値Pdsの上方への移行の最大値として、3.7Mpaが選定される。
つぎに、作用を説明する。
まず、図2の回路において、電源40が投入されると、メインリレー52が付勢(オン)されてその常開接点52aが閉じ、リレー53が付勢される。リレー53が付勢されると、その常開接点53a,53bが閉じてフォトカプラ66,76がオンし、このフォトカプラ66,76のオンに伴ってトランジスタ65,75がオフする。トランジスタ65,75がオフすると、リレー64,74が消勢(オフ)されてその常閉接点64a,74aが閉成状態を維持する。これにより、インバータ62,72が動作し、圧縮機モータ1Ma,1Mbに駆動電力が供給されて、圧縮機1a,1bが起動される。
冷房時、圧縮機1の吐出側から室外ユニットAの冷媒出口(液側パックドバルブ10)までの冷媒の圧力損失の推定値ΔP0が、圧縮機1の吐出側の冷媒温度Td(温度センサTDの検知温度)、圧縮機1の吸込側の冷媒温度(飽和蒸発温度;圧力センサPSの検知圧力に対応する温度)Tu、液側渡り配管11における冷媒温度(温度センサTLの検知温度)Tl、圧縮機1の回転数Nなどを用いて、下式により算出される(ステップS2)。K,K,K,K,Kは、それぞれ定数である。
ΔP0=−K−K×Td+K×Tu+K×Tl+K×N
圧力損失の推定値ΔP0が算出されると、その推定値ΔP0を基に圧力センサPDの検知圧力Pdに対する制限用設定値Pdsがシフトアップされる。このシフトアップにより、液冷媒の圧力が液側渡り配管11の耐圧より低い状態のまま圧縮機1の回転数Nが不要に低減されるといった不具合がなくなって、圧縮機能力の上昇範囲が拡がり、運転効率の向上が図れる。すなわち、圧力の高いR410A冷媒を使用しながら、しかも従来のR22冷媒が使用されているときの既設配管(液側渡り配管11およびガス側渡り配管16)を再利用しながら、圧縮機能力の上昇範囲をできるだけ拡げて運転効率の向上が図れる。
暖房時(除霜運転や冷媒回収運転を含む)は、圧縮機1の吐出側から室外ユニットAの冷媒出口(ガス側パックドバルブ17)までの冷媒の圧力損失の推定値ΔP0が算出され、その推定値ΔP0に応じた上記同様の制御が実行される。
ただし、圧縮機1a,1bの回転数変化と各渡り配管11,16での実際の冷媒圧力変化との間にはタイムラグがあるため、上記のように、圧力損失の推定値ΔP0に基づいて圧縮機1a,1bの回転数が増減されても、渡り配管11,16における冷媒圧力をその渡り配管11,16の設計圧力以下に抑えることが困難な場合が考えられる。このような不具合に対処するため、高圧スイッチSW2,SW3が設けられている。
各高圧スイッチの作動に基づく制御を図3のフローチャートに示している。
冷房時、室外ユニットAから液側渡り配管11に流れる液冷媒の圧力が、その液側渡り配管11の設計圧力に相当する3.3Mpaに達すると、液側高圧スイッチSW2が作動して開く。液側高圧スイッチSW2が作動して開くと、メインリレー52が消勢されてその常開接点52aが開き、リレー53が消勢される。リレー53が消勢されると、その常開接点53a,53bが開いてフォトカプラ66,76がオフし、このフォトカプラ66,76のオフに伴ってトランジスタ65,75がオンする。トランジスタ65,75がオンすると、リレー64,74が付勢されてその常閉接点64a,74aが開く。これにより、インバータ62,72への通電が遮断されてそのインバータ62,72が停止し、圧縮機モータ1Ma,1Mbに駆動電力が供給されなくなる。これにより、圧縮機1a,1bが同時に停止する。
こうして、圧縮機1a,1bが直ちに停止することにより、圧力センサPDの検知圧力Pdに対応する制限用設定値Psをシフトアップしても、液側渡り配管11に流れる液冷媒の圧力がその液側渡り配管11の設計圧力3.3Mpaを超えてしまう事態を未然に防ぐことができる。なお、圧縮機1a,1bの電源が遮断されるだけでシステム制御回路基板50の電源は遮断されないので、液側高圧スイッチSW2が作動して開くと、それに応じた電圧レベルの信号がMCU51に入力され、液側高圧スイッチSW2の作動(異常発生)の旨がMCU51に報知される。
また、暖房時、室外ユニットAからガス側渡り配管16に流れるガス冷媒の圧力が、そのガス側渡り配管16の設計圧力に相当する3.3Mpaに達すると、ガス側高圧スイッチSW3が作動して開く。ガス側高圧スイッチSW3が作動して開くと、メインリレー52が消勢されてその常開接点52aが開き、リレー53が消勢される。リレー53が消勢されると、その常開接点53a,53bが開いてフォトカプラ66,76がオフし、このフォトカプラ66,76のオフに伴ってトランジスタ65,75がオンする。トランジスタ65,75がオンすると、リレー64,74が付勢されてその常閉接点64a,74aが開く。これにより、インバータ62,72への通電が遮断されてそのインバータ62,72が停止し、圧縮機モータ1Ma,1Mbに駆動電力が供給されなくなる。これにより、圧縮機1a,1bが同時に停止する。
こうして、圧縮機1a,1bが直ちに停止することにより、圧力センサPDの検知圧力Pdに対する制限用設定値Pdsをシフトアップしても、ガス側渡り配管16に流れるガス冷媒の圧力がそのガス側渡り配管16の設計圧力3.3Mpaを超えてしまう事態を未然に防ぐことができる。なお、圧縮機1a,1bの電源が遮断されるだけでシステム制御回路基板50の電源は遮断されないので、ガス側高圧スイッチSW3が作動して開くと、それに応じた電圧レベルの信号がMCU51に入力され、ガス側高圧スイッチSW3の作動(異常発生)の旨がMCU51に報知される。
一方、圧縮機1aから吐出されるガス冷媒の圧力が上昇して所定値(R410冷媒の圧力を考慮した3.73Mpa)に達すると、高圧スイッチSW1aが作動して開く。高圧スイッチSW1aが作動して開くと、フォトカプラ66がオフし、このフォトカプラ66のオフに伴ってトランジスタ65がオンする。トランジスタ65がオンすると、リレー64が付勢されてその常閉接点64aが開く。これにより、インバータ62への通電が遮断されてそのインバータ62が停止し、圧縮機モータ1Maに駆動電力が供給されなくなる。これにより、圧縮機1aが停止し、高圧側配管2aにおける冷媒圧力の上昇が解消されて、高圧側配管2aおよびその周辺部品の安全が確保される。
圧縮機1bから吐出されるガス冷媒の圧力が上昇して所定値(R410冷媒の圧力を考慮した3.73Mpa)に達した場合は、高圧スイッチSW2aが作動して開く。高圧スイッチSW2aが作動して開くと、フォトカプラ76がオフし、このフォトカプラ76のオフに伴ってトランジスタ75がオンする。トランジスタ75がオンすると、リレー74が付勢されてその常閉接点74aが開く。これにより、インバータ72への通電が遮断されてそのインバータ72が停止し、圧縮機モータ1Mbに駆動電力が供給されなくなる。これにより、圧縮機1bが停止し、高圧側配管1aにおける冷媒圧力の上昇が解消されて、高圧側配管1aおよびその周辺部品の安全が確保される。
したがって、圧力の高いR410冷媒を使用しながら既設配管の再利用を可能とし、しかも既設配管に流れる冷媒の圧力がその既設配管の設計圧力を超えてしまう不具合を回避することができる。これにより、安全性の大幅な向上が図れる。
その他、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
一実施形態の冷凍サイクルの構成を示す図。 一実施形態の制御部における主要な回路の構成を示す図 一実施形態の作用を説明するためのフローチャート。
符号の説明
A…室外ユニット、B…室内ユニット、1a…第1圧縮機、1b…第2圧縮機、2a,2b…高圧側配管、4…四方弁、6…室外熱交換器、7…液側配管、8…室外膨張弁、9…リキッドタンク、10…液側パックドバルブ、11…液側渡り配管、12…液側パックドバルブ、13…室内膨張弁、14…室内熱交換器、15…ガス側パックドバルブ、16…ガス側渡り配管、17…ガス側パックドバルブ、18…ガス側配管、19…低圧側配管、20…アキュームレータ、SW1a,SW1b,SW2,SW3…高圧スイッチ、TD,TL,TS…温度センサ、PD,PS…圧力センサ、TE,TC…熱交換器温度センサ、TO…室外温度センサ、TI…室内温度センサ、30…制御部、40…商用三相交流電源、50…システム制御回路基板、52…メインリレー、53…第3リレー、60…第1圧縮機用の駆動回路基板、62…第1インバータ、64…第1リレー、66…フォトカプラ、70…第2圧縮機用の駆動回路基板、72…第2インバータ、74…第2リレー、76…フォトカプラ

Claims (3)

  1. 第1圧縮機、第2圧縮機および室外熱交換器を有する室外ユニット、室内熱交換器を有する室内ユニット、これら室外ユニットと室内ユニットとの間に接続されたガス側渡り配管および液側渡り配管を備え、前記各圧縮機から吐出される冷媒を前記ガス側渡り配管および前記液側渡り配管を通して前記各ユニット間で循環させる空気調和機において、
    前記第1圧縮機への駆動電力を出力する第1インバータと、
    前記第2圧縮機への駆動電力を出力する第2インバータと、
    前記第1インバータに対する通電路を開閉するための第1リレーと、
    前記第2インバータに対する通電路を開閉するための第2リレーと、
    冷房運転時に前記室外ユニットから前記液側渡り配管に流れる冷媒の圧力が前記液側渡り配管の設計圧力以上になると作動する常閉形の液側高圧スイッチと、
    暖房運転時に前記室外ユニットから前記ガス側渡り配管に流れる冷媒の圧力が前記ガス側渡り配管の設計圧力以上になると作動する常閉形のガス側高圧スイッチと、
    前記液側高圧スイッチおよび前記ガス側高圧スイッチ直列に介して電源に接続されるメインリレーと、
    前記メインリレーの非通電時に前記各インバータに対する通電路が同時に開くように前記第1リレーおよび前記第2リレーへの通電を制御する第3リレーと、
    前記第1圧縮機および前記第2圧縮機から吐出される冷媒の圧力を検知する圧力センサと、
    前記圧力センサの検知圧力が前記各渡り配管の設計圧力に対応する制限用設定値を超過しないように前記第1圧縮機と前記第2圧縮機の回転数を制御する制御手段と、
    前記第1圧縮機および前記第2圧縮機の吐出側から前記室外ユニットの冷媒出口までの冷媒の圧力損失を推定する推定手段と、
    前記推定される圧力損失を基に前記制限用設定値を上方に移行する設定値変更手段と、
    を備えていることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記第1圧縮機から吐出される冷媒の圧力が前記各渡り配管の設計圧力よりも高い所定値よりも上昇したときに作動し、前記第1リレーに対する通電を制御する第1圧縮機用高圧スイッチと、
    前記第2圧縮機から吐出される冷媒の圧力が前記各渡り配管の設計圧力よりも高い所定値よりも上昇したときに作動し、前記第2リレーに対する通電を制御する第2圧縮機用高圧スイッチと、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記第3リレーは2つの常開接点を有し、その常開接点の1つは前記第1圧縮機用高圧スイッチと直列に接続され、前記常開接点の他の1つは前記第2圧縮機用高圧スイッチと直列に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
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