JP4258976B2 - 画像処理装置および処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理装置および処理方法に関するもので、特に画像の解像度変換における間引き手段に特徴を有する。
【0002】
【従来の技術】
近年、マルチメディア関連機器を中心に、デジタルスチルカメラ、DVDといったデジタル画像・映像機器が急速に普及している。また、表示装置においても液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイといったドットマトリックスタイプの装置が広がっている。そこで、画像データの画素数と表示装置の画素数が異なる場合、画像データの画素数を表示装置の画素数にあわせる処理、つまり画像データの解像度変換が必要になる。
【0003】
従来の固有の画素数を所持する表示デバイスに映像信号を表示させる装置において、画素を間引いて映像を表示させる場合には、特開平5−276436号公報に示されているような方法や画素毎の相関を検出し間引き画素を決定する手法や平均値縮小法などで行われていた。以下、従来の画像処理における間引き法について、図5、図6にそのブロック部を示す。
【0004】
図5において、遅延回路51は入力信号に対し遅延を行い画像判別回路52に前記遅延した画素を入力する。画像判別回路52において隣り合う注目画素の相関の差をとりその差が小さい画素を間引き画素と決定する。また画素が文字部分であるか自然画部分であるかの判別を行い、相関の濃度差が小さい場合は自然画であると判断して線形補間回路53に、相関の濃度差が大きい場合は文字部分と判断され適応間引き回路54に入力され、両処理により間引きされた信号は画像再編成回路55により画像として再編成され、表示デバイスの各画素に送られ表示される。
【0005】
また、図6は平均値縮小法を用いたブロック図であり、遅延回路61は入力信号に対し遅延を行い演算回路62に前記遅延した画素を入力する。演算回路62は間引き画素と隣り合う画素を平均し間引きパルスのタイミングで画素の抜き取りを行い、その間引き処理後の信号を画像再編成回路63に入力する。画像再編成回路63は間引き処理後の映像信号を画像として再編成し表示デバイスの各画素に対応したタイミングで表示デバイスにデータを入力する。画像再編成回路63から入力された信号は表示デバイスの各画素に送られ表示される。
【0006】
図7(A)(B)は単位情報量(画素)を基準に構成され、8行8列のパターンからなる白と黒で構成された画像が入力した場合であり間引き処理前の8×8の画素(図7(A))と、これを図6のシステムにより間引き処理した後の6×6の画素(図7(B))を示したものである。8×8画素のb、c列とf、g列そしてb、c行と第f、g行を間引き画素とこれに隣り合う画素の行列とし、間引き画素とこれに隣り合う画素により生成された画素B、Fに平均値縮小を行っている。この図では「H」と表示されたものが処理後も「H」と読め、情報の欠落なく処理されているが平均値縮小を行った部分に階調が生じてしまっている。これは単純にb、c列とf、g列、b、c行とf、g行の間引き画素とこれに隣り合う画素を足し合わせその和を2分の1して画素を生成することで間引きによる縮小を行っているためである。
【0007】
図8(A)(B)は間引き処理前の4×4の画素(図8(A))を図6の平均値縮小法を用いたシステムにより間引き処理した後の3×3の画素(図8(B))を示したものである。図8(A)(B)の場合はb、c列とb、c行の間引き画素と隣り合う画素はそれぞれ白と黒で構成されており、平均値縮小を行うことで元の黒の線は表現できずに、見難い灰色の線になり原画に比べぼやけた画像が生成される。また後で説明する本発明の図4(A)(B)の間引き処理後よりもぼやけた線になる。これは一般的なコンピューターの出力画面などで表現されるラインやテキストなどが非常に見難い。
【0008】
次に、自然画の場合の間引きを従来の手法を用いた場合について説明する。図9(A)(B)は、図6の平均値縮小法のシステムを用いて入力映像信号が自然画の場合の間引き処理を行ったものである。図9(A)(B)は、自然画のような階調のある入力映像信号としてa、b、c、d、e、f、g、h、i、j、kと順番に並んだ間引き処理前の信号を、図6の平均値縮小法を用いたシステムにより5画素(図9(A))を4画素(図9(B))に間引き処理した後のa、B、d、e、f、G、i、j、kの信号波形を示したものであり、数値は信号レベルの目安として記載している。図9(A)(B)においては、間引き画素とこれに隣り合う画素b、cにおいて平均値縮小を行うと、(10+20)/2で間引き画素Bが信号レベル15で生成される。これは階段状で小さく輝度変化のある入力信号部分での間引きを行っており、多少の直線性は失われているが、間引き処理後の出力信号において問題になるレベルではない。次に間引き画素とこれに隣り合う画素g、hにおいて平均値縮小を行うと、(60+40)/2で間引き画素Gが信号レベル50で生成される。これは階段状の頂点の部分で間引きが行われており、この入力信号の頂点がなくなってしまっている。つまり、間引き処理後の出力波形においてエッジがなくなりぼやけた感じになり、最終の表示画面は見辛い画像になってしまう。これは間引く割合が大きくなればもっと顕著になってくる。ここで水平方向の間引きを例にしているが、垂直方向に対しても間引きの方向が異なるのみで全て同じ動作で処理後の出力信号も同じになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の図5で示されている間引き法を用いて、自然画を間引くと画像判別回路52が誤判断する可能性があり、画像判別回路52が誤判断を行い文字部分であると判断されると対象物の輪郭の直線や、カーブを描く部分においてガタガタした線になり原画における対象物の輪郭よりもかなり不自然な表示画像となる。そしてパソコンのテキスト画面のように文字等から構成される画像の間引きの場合も自然画の間引きと同様なことがいえる。また文字等を間引く回路構成が複雑な上に、自然画と文字部分の判別により間引き法を変えるなど、間引きに使用する演算量が多いという問題があった。
【0010】
また、従来の図6の平均値縮小法においても、文字や図形画像などのような連続した線が続いているところに階調部分が生じたりして見辛い表示画像となるという問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、1画素単位および1ライン単位に画像データを遅延する遅延回路を複数段有し、これら遅延回路を用いて、水平方向および垂直方向に並んだ複数画素からなる画像データを、水平方向の画素に対しては1画素毎に遅延を行い、垂直方向の画素に対しては1ライン毎に遅延を行った複数の画像データを生成する遅延手段とこの遅延手段からの遅延された複数の画像データから、間引くべき画素と、この間引くべき画素に対して水平方向及び垂直方向に隣接する画素との2つの信号レベルの差あるいは濃淡の差を所定の判別基準値と比較して、補間画素データを生成する演算式に用いる係数を決定する係数決定手段と水平方向への間引きの場合は水平同期信号を基準として、画像の水平方向における縮小率に応じた一定間隔で前記間引くべき画素を指示するための間引パルスを出力し、垂直方向への間引きの場合は垂直同期信号を基準として、画像の垂直方向における縮小率に応じた一定間隔で前記間引くべき画素を指示するための間引パルスを出力する間引き指示手段と前記遅延手段からの遅延された複数の画像データに対して、水平方向及び垂直方向に所定の画素数の所定のライン数からなる画素ブロックを生成し、この画素ブロックに対して前記間引き指示手段からの間引パルスを用いて、間引き画素と、この間引くべき画素に対して水平方向及び垂直方向に隣接する画素を取り出し、これらの画素データと前記係数決定手段で決定された係数に基づいて、所定の演算式を算出して間引かれた後の画素を補間する補間画素データを生成する演算手段と、を備えたものである。
【0012】
また本発明の画像処理方法は、遅延手段により、画像データが水平方向および垂直方向に並んだ複数画素からなる各画素ブロック毎に、水平方向の画素に対しては1画素毎に遅延し、垂直方向の画素に対しては1ライン毎に遅延を行った複数の画像データを生成するステップと、間引き指示手段により、水平方向への間引きの場合は水平同期信号を基準として、画像の水平方向における縮小率に応じた一定間隔で前記間引くべき画素を指示するための間引パルスを出力し、垂直方向への間引きの場合は垂直同期信号を基準として、画像の垂直方向における縮小率に応じた一定間隔で前記間引くべき画素を指示するための間引パルスを出力するステップと、係数決定手段により前記間引きパルスで指示される間引くべき画素と、この間引くべき画素に対して水平方向及び垂直方向に隣接する画素との2つの信号レベルの差あるいは濃淡の差を所定の判別基準値と比較するステップと、係数決定手段による比較結果より、補間画素データを生成する演算式に用いる係数を決定するステップと、演算手段により少なくとも、決定された係数、間引くべき画素、および間引くべき画素に隣接する画素に基づき予め定められた演算式を用いて補正画素データを生成するステップと、から構成される。また本発明の画像処理装置は、前記演算手段の演算式は、前記各画素ブロック水平方向あるいは垂直方向に画素a、b、c、dの順に並んだ4画素ブロックであり前記各画素の信号レベルをそれぞれSa、Sb、Sc、Sdとし、前記係数決定手段により決定された前記係数をαとし、水平方向あるいは垂直方向の前記間引くべき画素をb、前記間引くべき画素に隣接する画素をcとし、前記演算手段により生成される画素をBとし、前記演算式がB=(1+2α)×(Sb+Sc)/2−Sa×α−Sd×αであり、前記4画素ブロックを画素a、B、dの順に並んだ3画素ブロックに縮小することを特徴とする。
【0013】
また本発明の画像処理装置は、前記係数決定手段が出力する係数αは、間引くべき画素とこれに隣接する画素の2つの信号レベルの差あるいは濃淡の差を検出して決定され、2画素間の信号レベルの差あるいは濃淡の差が予め判別基準値として設定される値より大きい場合は、予め設定される係数αを出力し、2画素間の信号レベルの差あるいは濃淡の差が予め判別基準値として設定される値より小さい場合は、係数αを0として出力することを特徴としたものである。2値画像の間引き画面作成において、原画に近い鮮明な画像を作成することができる。
【0014】
また本発明の画像処理装置は、前記係数決定手段が出力する係数αは、間引くべき画素とこれに隣接する画素の2つの信号レベルの差あるいは濃淡の差を検出して決定され、2画素間の信号レベルの差あるいは濃淡の差が予め判別基準値として設定された複数の値でランク付けされることにより、予め設定される係数αを複数の中から決定し出力することを特徴としたものである。自然画の間引き画面作成において、原画に近い鮮明な画像を作成することができる。
【0015】
また本発明の画像処理装置は、前記間引きパルス発生手段は、入力信号である水平、垂直同期信号および画素クロック信号を基に、画像の水平方向あるいは垂直方向の任意の縮小率に応じた一定間隔で、1画素幅あるいは1ライン幅の間引きパルスを前記演算手段に出力することを特徴としたものである。間引き画面作成において、簡単な構成で間引きパルスを発生し、間引くべき画素を指示して間引き処理を行うため、原画に近い鮮明な画像を作成することができる。
【0016】
また本発明の画像処理装置は、水平方向に対して1画素毎に遅延する遅延手段と、水平方向の縮小の割合に合わせて間引きパルスを発生する間引きパルス発生手段を有し、前記遅延手段を用いて得られる連続する複数画素より、前記間引きパルス発生手段で指示される間引くべき画素とこれに隣接する画素の相関を検出し、その相関に応じた係数を決定する係数決定手段と、その係数に応じて間引くべき画素とそれに隣接する画素より演算する演算手段とを有し、前記演算手段の予め定められた演算式により画素データを生成して水平方向の画素毎に間引き縮小を行う。続いて垂直方向に対して1ライン毎に遅延する遅延手段と、垂直方向の縮小の割合に合わせて間引パルスを発生する間引きパルス発生手段を有し、前記遅延手段を用いて得られる連続する複数画素より、前記間引きパルス発生手段で指示される間引くべき画素とこれに隣接する画素の相関を検出し、その相関に応じた係数を決定する係数決定手段と、その係数に応じて間引くべき画素とこれに隣接する画素より演算する演算手段とを有し、前記演算手段の予め定められた演算式により画素データを生成して垂直方向の画素毎に間引き縮小を行うことを特徴としたものである。間引き画面作成において、間引き画素とこれに隣り合う画素の相関を検出し、をその相関に応じた係数を間引き画素とこれに隣り合う画素により生成された画素への信号レベル補正に用いて間引きを行うため、原画に近い鮮明な画像を表示することができる画像処理装置を提供できる。
【0017】
また本発明の画像処理方法は、間引くべき画素を指示するステップと、間引くよう指示された画素と前記間引くよう指示された画素に隣接する画素との相関を検出するステップと、検出された相関に応じて係数を決定するステップと、前記間引くよう指示された画素のデータ、前記間引くよう指示された画素に隣接する画素のデータ、および決定された前記係数に基づいて、所定の演算式を用いて補正画素データを生成するステップとから構成される。2値画面や自然画においても、信号レベルを補正して間引きを行うため、原画に近い鮮明な画像を表示できるものである。
【0018】
本発明によれば、2値画面や自然画においても、信号レベルを補正して間引きを行うため従来よりも原画に近い鮮明な画像を表示できる画像処理装置を提供できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本画像処理装置のブロック図を示したもので、水平方向に間引く場合も垂直方向に間引く場合もその構成は同じであり、遅延回路の遅延時間が異なるだけである。図1において11、12、13は遅延回路でありフリップフロップ等から構成され、入力画像データに対して水平方向に間引く場合には1画素毎に遅延し、垂直方向に間引く場合は1ライン毎に遅延を行い、次段の回路へ遅延した信号を送る。画像データSdは遅延回路11へ入力され、遅延回路11で遅延された信号Scは遅延回路12へ入力される。遅延回路12で遅延された信号Sbは遅延回路13へ入力され、遅延回路13からは遅延された信号Saが出力される。
【0020】
係数決定回路2はレジスタ、セレクタ、コンパレータ等から構成される。係数決定回路2は、遅延回路12で遅延された信号Sbと、遅延回路11で遅延された信号Scを受け取り、間引き画素とこれに隣り合う画素の相関を検出し、その相関の信号レベルの差や濃度差に応じた係数αを決定し演算回路3に供給している。
【0021】
演算回路3はセレクタ、レジスタ、加算器等から構成される。演算回路3は係数決定回路2から入力される係数αと画像データの原信号Sdと遅延回路11、12、13から供給される信号Sc、Sb、Saと、間引きパルス発生回路5から入力される間引きパルスを入力し、補正信号を出力する。すなわち演算回路3は間引き画素とこれに隣り合う画素とに基づき信号レベル補正を行い、間引き処理された信号を画像再編成回路4に供給する。
【0022】
画像再編成回路4は、画素が間引かれた位置を演算回路3から供給される補正された信号で補間する回路であり、補間された画像データSoutは表示デバイスへ送られ表示される。
【0023】
間引きパルス発生回路5には、水平、垂直同期信号および画素クロック信号が入力される。間引きパルス発生回路5は水平方向への間引きの場合は水平同期信号を基準として、画像の水平方向における任意の縮小率に応じた一定間隔で1画素幅のパルスを出力する。例えば水平方向に間引き処理を用いて画像を4/5に縮小するには、間引きパルス発生回路からは5画素に1回の連続するパルスを出力する。垂直方向への間引きの場合は垂直同期信号を基準として、画像の垂直方向における任意の縮小率に応じた一定間隔で1ライン幅のパルスを出力する。例えば垂直方向に間引き処理を用いて画像を4/5に縮小するには、間引きパルス発生回路からは5ラインに1回の連続するパルスを出力する。
【0024】
演算回路3では画面の縮小を行う場合、信号レベル補正式S=(1+2α)×(Sb+Sc)/2−Sa×α−Sd×αの式を用いて信号レベル補正を行う。この信号レベル補正は入力信号の水平方向、垂直方向に画素がa、b、c、dの順番に並んでいる4×4画素をa、B、dの順番に並ぶ3×3の画素に間引くものである。この例では信号レベル補正式の各値はそれぞれSa=a、Sb=b、Sc=c、Sd=d、S=Bである。ここではbの画素を間引き画素、cの画素を間引き画素bに隣り合う画素、そして補正された画素をBとする場合を説明する。
【0025】
係数決定回路2は入力信号Sb、Scの信号レベルの差や濃淡の差などの相関を検出し、その相関関係から係数αを決定する。演算回路3は、係数αおよび4つの画素a、b、c、dで上記の信号レベル補正式B=(1+2α)×(b+c)/2−a×α−d×αにより演算する。このようにして間引き画素とこれに隣接する画素により信号レベル補正された画素Bの生成を行う。例えば、間引き画素bとこれに隣り合う画素cの相関の濃淡の差がほぼ等しい場合は、係数αは0となり、信号レベル補正式Sは単にB=(b+c)/2となり、間引きは単純に平均値縮小となる。間引き画素とこれに隣り合う画素の相関の濃淡の差がほぼ等しいということは、その平均値が出力されても画質劣化はほとんどあり得ない。また、間引き画素とこれに隣り合う画素の相関の濃淡の差が等しくないときは、濃度の差の検出を何段階かに分けてその差に応じた係数αを係数決定回路2は出力する。またその相関の濃度差の検出にはある程度幅を持たせてある。
【0026】
図2(A)〜図4(B)は、図1のシステムを用いて入力映像信号がパソコンのテキスト画面のように背景が白で文字などが黒で構成されている画像の間引き処理を説明する図である。図2(A)から分かるように間引き処理前の入力映像信号が白と黒の2色の信号しか入力されない。間引き画素とこれに隣り合う画素がそれぞれ同じ色、つまり濃淡差がないかあるいは非常に少ない場合には係数αに0を入力し、間引き画素とこれに隣り合う画素がそれぞれ異なる色、つまり濃淡差が大きい場合には係数αに0.5を入力するように設定して信号レベル補正を行うことにする。また画素が黒色であるときの色信号の値を0とし、白のときを1とする。
【0027】
図2(A)(B)の間引き処理は、図1のシステムに単位情報量(画素)を基準に構成され、8行8列のパターンからなる白と黒で構成された画像を処理する例である。具体的には、間引き処理前の8×8の画素が図1のシステムにより間引き処理され、6×6の画素になる例である。この図では「H」と表示されたものが処理後も「H」と読め、情報の欠落なく処理されている。このような処理は8×8画素のb列とf列を間引き列とし、c列とg列をそれぞれ間引き列に隣り合う列とし、そしてb行とf行を間引き行とし、c行とg行をそれぞれ間引き行に隣り合う行とし、信号レベル補正を行うことで実現することができる。信号レベル補正式Sに間引き画素とこれに隣り合う画素の行列の画素を代入し、生成された画素に信号レベル補正を行っている。また係数決定回路2で間引き画素とこれに隣り合う画素の相関を検出することにより、信号レベル補正で使用する係数αを求めている。図2(A)(B)の場合、間引き画素とこれに隣り合う画素はそれぞれ白と黒で構成され濃淡差が大きいため、係数αは0.5として計算を行った結果である。また間引き画素と隣り合う画素の濃淡差がない場合は、係数αは0となり単純に平均値縮小を行う。
【0028】
ここで図2(A)(B)において例えばb行c列の画素を画素bcと呼ぶことにする。間引きを行う場所は図2(A)のb列c列f列g列b行c行f行g行である。
【0029】
まず列に注目する。a行の場合には、図1のシステムにa行の列a、b、c、dの順番に画素が入力され遅延回路11、12、13で遅延される。すなわちSa=aa、Sb=ab、Sc=ac、Sd=adである。遅延回路12の入力と出力に画素ac、abが現れたとき、間引きパルス発生回路より間引きパルスが発生され演算処理が行われる。このとき、係数決定回路2において画素ac、ab間の相関の濃淡の差が求められ、係数αが決定される。決定された係数αは演算回路3において使用される。図2(A)の画素abは黒、画素acは白であることから画素ac、abの相関の濃淡の差は最大であり、係数αには0.5が設定される。画素が黒色であるときの色信号の値を0とし、白のときを1とするので、α=0.5、Sa=1、Sb=0、Sc=1、Sd=1である。演算回路3は信号レベル補正式Sにより演算し、S=(1+2×0.5)×(0+1)/2−1×0.5−1×0.5=0となる。画像再編成回路4において、画素ab、acが間引かれた位置に演算結果から得られる値が0としてすなわち黒色が補間される。
【0030】
次にc行の場合にはSa=ca、Sb=cb、Sc=cc、Sd=cdである。画素cb、ccは共に黒であることから画素cb、ccの相関の濃淡は等しく、係数決定回路2において係数αには0が設定される。画素が黒色であるとき色信号の値は0、白の時1であるから、Sa=1、Sb=0、Sc=0、Sd=0である。演算回路3は信号レベル補正式Sにより演算し、(1+2×0)×(0+0)/2−1×0−0×0=0となる。この結果は平均値縮小を行ったときと同じ値である。画像再編成回路4において、画素cb、ccが間引かれた位置に演算結果から得られる値0すなわち黒色が補間される。f、g列についても同様な処理が行われる。
【0031】
次に行について注目する。図1のシステムにa行の列a、b、c、d、次にb行の列a、b、c、d、の順番に画素が入力され、遅延回路11、12、13で1ライン分ずつ遅延される。b列の場合には、Sa=ab、Sb=bb、Sc=cb、Sd=dbである。遅延回路12の入力と出力に画素cb、bbが現れたとき、間引きパルス発生回路より間引きパルスが発生され演算処理が行われる。このとき、係数決定回路2において画素bb、cb相関の濃淡の差が求められ係数αが決定される。決定された係数αは演算回路3において使用される。図2(A)の画素bb、cbは共に黒であることから画素bb、cbの相関の濃淡は等しく、係数αには0が設定される。色信号の値は図2(A)よりab=0、bb=0、cb=0、db=0である。演算回路3は信号レベル補正式Sにより演算し、(1+2×0)×(0+0)/2−0×0−0×0=0となる。画像再編成回路4において、画素bb、cbが間引かれた位置には演算結果から得られる値0すなわち黒色が補間される。
【0032】
次にc列の場合にはSa=ac、Sb=bc、Sc=cc、Sd=dcである。画素bcは白、画素ccは黒であることから画素bc、ccの相関の濃淡の差は最大であり、係数αには0.5が設定される。色信号の値は図2(A)よりSa=1、Sb=1、Sc=0、Sd=1である。演算回路3は信号レベル補正式Sにより演算し、S=(1+2×0.5)×(1+0)/2−1×0.5−1×0.5=0となる。画像再編成回路4において、画素bc、ccが間引かれた位置には演算結果から得られる値0すなわち黒色が補間される。f、g行についても同様な処理が行われる。以上のように、補間処理され表示デバイスの総画素数と同じ画素数に間引かれた画像再編成回路4の画像データは、表示デバイスにおいて表示される。
【0033】
図3(A)(B)は、間引き処理前の4×4の画素と、これを図1のシステムにより間引き処理した後の3×3の画素とを示したものである。図3(A)においては、b列およびb行を間引き画素とし、c列およびc行を間引き画素に隣り合う画素として信号レベル補正を行う。間引き画素b列とこれに隣り合う画素c列すなわちab、ac、bb、bc、cb、cc、db、dcは共に黒色であり、信号レベル補正に用いる係数はα=0となり単純に平均値縮小を行っている。演算式Sは(1+2×0)×(0+0)/2−0×0−0×0=0であり、間引かれたあとには演算結果から得られる0(黒色)が補間される。また、b、c行に関しては、画素ba、ca、bd、cdは共に白色であり、画素bb、bc、cb、ccは共に黒色である。信号レベル補正に用いる係数はα=0となり、単純に平均値縮小を行っている。以上より図3(A)(B)の例では、間引き処理前の4×4の画素を図6の従来の平均値縮小法を用いた回路に入力しても結果は同じになる。
【0034】
図4(A)(B)は間引き処理前の4×4の画素と、これを図1のシステムにより間引き処理した後の3×3の画素とを示したものである。図4(A)においては、b、c列の間引き画素とこれに隣り合う画素はそれぞれ白と黒で構成されており、信号レベル補正に用いる係数をα=0.5と決定される。演算式Sは、(1+2×0.5)×(1+0)/2−1×0.5−1×0.5=0である。したがって黒色が補間される。またb、c行の間引き画素と隣り合う画素はそれぞれ同色であるから、演算後も同じ色が補間される。このことより間引き処理後の3×3の画素は図4(B)のようになり、図3(B)の間引き処理後と同じ画像になる。なお図4(A)の例では、間引き処理前の4×4の画素を図6の従来の平均値縮小法を用いた回路に入力すれば既に説明したように図8(B)のようになり結果は異なる。
【0035】
次に、自然画の場合の間引きを本発明を用いた場合について説明する。図10(A)(B)は、図1のシステムを用いて入力映像信号が自然画の場合の間引き処理を行ったものである。図1において、係数決定回路2は、間引き画素とこれに隣り合う画素の間の濃淡差がない、あるいは非常に少ない場合には係数αに0を入力し、間引き画素とこれに隣り合う画素の間の濃淡差が大きい場合には係数αに0.5を入力するように設定して信号レベル補正を行うことにする。図10(A)(B)の縦軸は信号レベル、横軸は画素位置を表す。ここでは、仮に図10(A)(B)中の信号レベルの数値において間引き画素とこれに隣り合う画素の間で10以上のレベル差がある場合に、濃淡差が大きいと判別し係数αとして0.5を設定し、間引き画素とこれに隣り合う画素の間で10未満のレベル差である場合には、濃淡差が小さいと判別し係数αとして0を設定することとする。
【0036】
図10(A)(B)は、自然画のような階調のある入力映像信号としてa、b、c、d、e、f、g、h、i、j、kと順番に並んだ間引き処理前の信号とこれを、図1のシステムにより5画素を4画素に間引き処理した後のa、B、d、e、f、G、i、j、kの信号波形とを示したものであり、数値は信号レベルの目安として記載している。図10(A)(B)においては、間引き画素bとこれに隣り合う画素cにおけるレベル差が10であるので、濃淡差が大きいと判別し信号レベル補正の係数が0.5に設定される。信号レベル補正式SはB=(1+2×0.5)×(Sb+Sc)/2−0.5×Sa−0.5×Sdの計算式になり、各画素の信号レベルを代入するとS=(1+2×0.5)×(10+20)/2−0.5×0−0.5×30=15となり、間引き画素Bが信号レベル15で生成される。この値は平均値縮小の間引きと同じ結果であり、同様にこの部分では階段状で小さく輝度変化のある入力信号部分での間引きを行っており、多少の直線性は失われているが、間引き処理後の出力信号において問題になるレベルではない。
【0037】
次に間引き画素gとこれに隣り合う画素hにおけるレベル差が10であるので濃淡差が大きいと判別し、信号レベル補正の係数が0.5に設定され、S=(1+2×0.5)×(Sg+Sh)/2−0.5×Sf−0.5×Siの計算式になり、各画素の信号レベルを代入するとG=(1+2×0.5)×(60+40)/2−0.5×50−0.5×20=65となり、間引き画素Gが信号レベル65で生成される。これは階段状の頂点の部分で間引きが行われても、波形の頂点部分は維持もしくは少しのエッジ強調が行われている。つまり、間引き処理後の出力波形においてもエッジ部分の劣化はなく、くっきりとした感じになり、最終の表示画面で非常に見やすい画像になる。
【0038】
ここで水平方向の間引きを例にしているが、垂直方向に対しても間引きの方向が異なるのみで全て同じ動作で処理後の出力信号も同じになる。また、間引き画素とこれに隣り合う画素でレベル差があり濃淡差が大きいと判別された信号レベル補正の係数αを、以上の説明では0.5にしているが、この係数αを0.4に設定すると、間引き画素Gの信号レベルはG=(1+2×0.4)×(60+40)/2−0.4×50−0.4×20=62になり、係数αを0.3に設定すると間引き画素Gの信号レベルはG=(1+2×0.3)×(60+40)/2−0.3×50−0.3×20=59になる。このように、係数αを間引き画素とこれに隣り合う画素の相関により適当な値を選ぶことによって、間引かれた画質の微妙な調整を行うことは可能である。そして、文字や図面などの映像で微妙な階調のない映像信号の場合は、前述の通り係数αは0.5が最適である。
【0039】
図11(A)(B)と図12(A)(B)は、文字や図面のような微妙な階調のない入力映像信号として、a、b、c、d、e、f、g、h、i、jと順番に並んだ間引き処理前の信号を、図1のシステムにより3画素を2画素に間引き処理した後のa、B、d、E、g、H、jの信号波形を示したものであり、数値は信号レベルの目安として記載している。間引き画素とこれに隣り合う画素は図11(A)(B)、図12(A)(B)共にb、cとe、fとh、iであり、それぞれの間引き後の画素をBとEとHとしている。Bは(1+2α)×(Sb+Sc)/2−α×Sa−α×Sdで求まり、Eは(1+2α)×(Se+Sf)/2−α×Sd−α×Sgで求まり、Hは(1+2α)×(Sh+Si)/2−α×Sg−α×Sjで求まる。
【0040】
図11(A)(B)では、図1でのシステムにおいて間引き画素とこれに隣り合う画素の間の濃淡差がない、あるいは非常に少ない場合には係数αに0を入力し、逆に間引き画素とこれに隣り合う画素の間の濃淡差が大きい場合には、係数αに0.5を入力するように設定して信号レベル補正を行うことにする。ここでは仮に図11(A)(B)中の数値において、間引き画素とこれに隣り合う画素の間で10以上のレベル差がある場合に、濃淡差が大きいと判別し、係数αとして0.5を設定し、間引き画素とこれに隣り合う画素の間で10未満のレベル差である場合には、濃淡差が小さいと判別し、係数αとして0を設定することとする。
【0041】
図12(A)(B)では、図1でのシステムにおいて間引き画素とこれに隣り合う画素の間の相関を無視し、全て係数αを0.5に設定することとした。図11(A)(B)に示すように、間引き画素とこれに隣り合う画素の間の濃淡差を検出しその値から係数αを決定した場合は、処理前の信号と処理後の信号で3つの山の高さが同じであり、間引いて信号を縮小したのであるから、各山の間隔と山の幅は変わっているだけである。ところが図12(A)(B)に示すように、間引き画素とこれに隣り合う画素の間の濃淡差を無視して係数αを固定にした場合は、処理前の信号と処理後の信号で3つの山の内Eの山が信号レベルが2倍になっており、図11(A)(B)の処理後の波形とは大きく違っている。この処理後の信号を表示装置で表示すると、図12(A)(B)のEのようなところで輝度ムラが発生し非常に見苦しい映像になってしまう。図11(A)(B)のように、間引き画素とこれに隣り合う画素の間の相関を検出し、その相関に応じた係数を決定することによって画質劣化の少ない映像を表示できる。
【0042】
図13(A)(B)と図14(A)(B)は文字や図面のような映像信号において、多少の階調を持つ入力映像信号としてa、b、c、d、e、f、g、h、i、jと順番に並んだ間引き処理前の信号を、図1のシステムにより3画素を2画素に間引き処理した後のa、B、d、E、g、H、jの信号波形を示したものであり、数値は信号レベルの目安として記載している。間引き画素とこれに隣り合う画素は図11(A)(B)、図12(A)(B)と同様にb、cとe、fとh、iであり、それぞれの間引き後の画素をBとEとHとしている。Bは(1+2α)×(Sb+Sc)/2−α×Sa−α×Sdで求まり、Eは(1+2α)×(Se+Sf)/2−α×Sd−α×Sgで求まり、Hは(1+2α)×(Sh+Si)/2−α×Sg−α×Sjで求まる。
【0043】
図13(A)(B)では、図1でのシステムにおいて間引き画素とこれに隣り合う画素の間の濃淡差がない、あるいは非常に少ない場合には、係数αに0を入力し、間引き画素とこれに隣り合う画素の間の濃淡差が中程度の場合には、係数αに0.2を入力し、間引き画素とこれに隣り合う画素の間の濃淡差が大きい場合には、係数αに0.5を入力するように設定して信号レベル補正を行うことにする。ここでは仮に図13(A)(B)中の数値において、間引き画素とこれに隣り合う画素の間で30以上のレベル差がある場合に、濃淡差が大きいと判別し、係数αとして0.5を設定し、間引き画素とこれに隣り合う画素の間で10以上のレベル差があり30未満のレベル差である場合に、濃淡差が中程度と判別し、係数αとして0.2を設定し、間引き画素とこれに隣り合う画素の間で10未満のレベル差である場合には、濃淡差が小さいと判別し、係数αとして0を設定することとする。
【0044】
図14(A)(B)では、図1でのシステムにおいて間引き画素とこれに隣り合う画素の間の濃淡差がない、あるいは非常に少ない場合には、係数αに0を入力し、間引き画素とこれに隣り合う画素の間の濃淡差が大きい場合には、係数αに0.5を入力するように設定して信号レベル補正を行うことにする。ここでは仮に図14(A)(B)中の数値において、間引き画素とこれに隣り合う画素の間で10以上のレベル差がある場合に濃淡差が大きいと判別し、係数αとして0.5を設定し、間引き画素とこれに隣り合う画素の間で10未満のレベル差である場合には、濃淡差が小さいと判別し、係数αとして0を設定することとする。
【0045】
図15(A)(B)では、図1でのシステムにおいて間引き画素とこれに隣り合う画素の間の濃淡差がない、あるいは非常に少ない場合には係数αに0を入力し、間引き画素とこれに隣り合う画素の間の濃淡差が大きい場合には、係数αに0.2を入力するように設定して信号レベル補正を行うことにする。ここでは仮に図14(A)(B)中の数値において間引き画素とこれに隣り合う画素の間で10以上のレベル差がある場合に、濃淡差が大きいと判別し、係数αとして0.2を設定し、間引き画素とこれに隣り合う画素の間で10未満のレベル差である場合には、濃淡差が小さいと判別し、係数αとして0を設定することとする。図14(A)(B)と図15(A)(B)に示すように間引き画素とこれに隣り合う画素の間の濃淡差を検出し、その濃淡差があるかないかの値から係数αを決定した場合は、処理前の信号と処理後の信号で3つの山の高さに少しばらつきがあり、この処理後の信号を表示装置で表示すると輝度ムラが少し発生してしまう。濃淡差がある場合の係数αを最適化することにより、ばらつきを押さえ輝度ムラを減少させることは可能であるが、2値による係数αの設定では限界がある。そこで図13(A)(B)のように、間引き画素とこれに隣り合う画素の間の濃淡差レベルを複数にランク付けし、係数αを複数(2つより多く)の値に設定する場合は、処理前の信号と処理後の信号で3つの山の高さがほとんど同じになり、間引いて信号を縮小したために各山の間隔と山の幅が変わっているだけであり、この処理後の信号を表示装置で表示すると輝度ムラがほとんど発生しない。
【0046】
このように、濃淡差の判別を複数ランクに分けてその結果として得られる係数αを複数(2つより多く)設定することにより、画質性能をより向上させることが可能になる。
【0047】
なお以上の説明ではハードウェアで画像処理装置を実現する例を述べたが、ソフトウェアで実現することが可能であることはいうまでもない。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、間引き画素とこれに隣り合う画素から生成される画素に対して信号レベル補正を行うことで、テキスト画像や自然画においても情報の欠落や画質の劣化は少なく、また従来の間引き法を用いた回路と比較して演算式が一つしかないため、小さい規模で回路を構成でき、間引き画素とこれに隣り合う画素の相関を検出し、その相関に応じた係数を信号レベル補正に用いるため、原画に近い鮮明な画像を表示することができる。
【0049】
本発明の画像処理装置を用いて間引きを行うと、2値画像だけでなく自然画においても階調性や文字の先鋭度を失うことを改善でき、簡易な構成で原画に近い鮮明な画像を再現することが可能となる。また、演算量が少なくハードウェア化しやすいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における画像処理装置のブロック図
【図2】 (A)(B)は本発明の実施の形態における画像処理装置を用いて8×8の画素から6×6の画素への間引きを説明するための図
【図3】 (A)(B)は本発明の実施の形態における画像処理装置を用いて4×4の画素から3×3の画素への間引きを説明するための図
【図4】 (A)(B)は本発明の実施の形態における画像処理装置を用いて4×4の画素から3×3の画素への間引きを説明するための図
【図5】 従来の間引き法を用いた画像処理装置のブロック図
【図6】 従来の平均値縮小法を用いた画像処理装置のブロック図
【図7】 (A)(B)は従来の平均値縮小法を用いた画像処理装置での8×8から6×6の画素への間引きを説明するための図
【図8】 (A)(B)は従来の平均値縮小法を用いた画像処理装置での4×4から3×3の画素への間引きを説明するための図
【図9】 (A)(B)は従来の平均値縮小法を用いた画像処理装置で階調のある信号入力時に5画素から4画素への間引きを説明するための図
【図10】 (A)(B)は本発明の実施の形態における画像処理装置で階調のある信号入力時に5画素から4画素への間引きを説明するための図
【図11】 (A)(B)は本発明の実施の形態における画像処理装置で文字などの信号入力時に3画素から2画素への間引きを説明するための図
【図12】 (A)(B)は本発明の実施の形態における画像処理装置で相関検出を無視して文字などの信号入力時に3画素から2画素への間引きを説明するための図
【図13】 (A)(B)は本発明の実施の形態における画像処理装置で階調のある文字などの信号入力時に3つの係数を用いた3画素から2画素への間引きを説明するための図
【図14】 (A)(B)は本発明の実施の形態における画像処理装置で階調のある文字などの信号入力時に2つの係数を用いた3画素から2画素への間引きを説明するための図
【図15】 (A)(B)は本発明の実施の形態における画像処理装置で階調のある文字などの信号入力時に用いる2つの係数の値を変えた場合の3画素から2画素への間引きを説明するための図
【符号の説明】
2 係数決定回路
3 演算回路
4 画像再編成回路
5 間引きパルス発生回路
11、12、13 遅延回路

Claims (7)

  1. 1画素単位および1ライン単位に画像データを遅延する遅延回路を複数段有し、これら遅延回路を用いて、水平方向および垂直方向に並んだ複数画素からなる画像データを、水平方向の画素に対しては1画素毎に遅延を行い、垂直方向の画素に対しては1ライン毎に遅延を行った複数の画像データを生成する遅延手段と
    この遅延手段からの遅延された複数の画像データから、間引くべき画素と、この間引くべき画素に対して水平方向及び垂直方向に隣接する画素との2つの信号レベルの差あるいは濃淡の差を所定の判別基準値と比較して、補間画素データを生成する演算式に用いる係数を決定する係数決定手段と
    水平方向への間引きの場合は水平同期信号を基準として、画像の水平方向における縮小率に応じた一定間隔で前記間引くべき画素を指示するための間引パルスを出力し、垂直方向への間引きの場合は垂直同期信号を基準として、画像の垂直方向における縮小率に応じた一定間隔で前記間引くべき画素を指示するための間引パルスを出力する間引き指示手段と
    前記遅延手段からの遅延された複数の画像データに対して、水平方向及び垂直方向に所定の画素数の所定のライン数からなる画素ブロックを生成し、この画素ブロックに対して前記間引き指示手段からの間引パルスを用いて、間引き画素と、この間引くべき画素に対して水平方向及び垂直方向に隣接する画素を取り出し、これらの画素データと前記係数決定手段で決定された係数に基づいて、所定の演算式を算出して間引かれた後の画素を補間する補間画素データを生成する演算手段と、を備えた画像処理装置。
  2. 前記演算手段の演算式は、前記各画素ブロック水平方向あるいは垂直方向に画素a、b、c、dの順に並んだ4画素ブロックであり前記各画素の信号レベルをそれぞれSa、Sb、Sc、Sdとし、前記係数決定手段により決定された前記係数をαとし、水平方向あるいは垂直方向の前記間引くべき画素をb、前記間引くべき画素に隣接する画素をcとし、前記演算手段により生成される画素をBとし、前記演算式がB=(1+2α)×(Sb+Sc)/2−Sa×α−Sd×αであり、前記4画素ブロックを画素a、B、dの順に並んだ3画素ブロックに縮小することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記演算手段の演算式は、前記各画素ブロック水平方向あるいは垂直方向に画素a、b、c、dの順に並んだ内の、水平方向あるいは垂直方向のa、b、cからなる3画素ブロックであり前記各画素の信号レベルをそれぞれSa、Sb、Sc、Sdとし、前記係数決定手段により決定された前記係数をαとし、水平方向あるいは垂直方向の前記間引くべき画素をb、前記間引くべき画素に隣接する画素をcとし、前記演算手段により生成される画素をBとし、前記演算式がB=(1+2α)×(Sb+Sc)/2−Sa×α−Sd×αであり、前記3画素ブロックを画素a、Bの順に並んだ2画素ブロックに縮小することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記遅延手段は、1画素単位および1ライン単位に画像データを遅延する遅延回路を複数段有し、画像データを入力する第1の遅延回路と、前記第1の遅延回路の出力を入力とする第2の遅延回路と、前記第2の遅延回路の出力を入力とする第3の遅延回路とからなり、
    前記係数決定手段は、前記第1の遅延回路の出力と前記第2の遅延回路の出力とを入力し、前記演算手段は、前記画像データ、前記第1の遅延回路の出力、前記第2の遅延回路の出力、前記第3の遅延回路の出力、前記係数決定手段の出力、および前記間引きパルス発生手段の出力とを入力することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記演算手段の演算式は前記係数決定手段により決定された前記係数をαとし前記各画素ブロックの水平方向あるいは垂直方向に画素a、b、c、dの順に並んだ4画素ブロックにおいて、水平方向あるいは垂直方向の間引くべき画素bとそれに隣接する画素cにより生成される画素Bを(1+2α)×(b+c)/2−a×α−d×αの式により求め、画素a、B、dの順に並んだ3画素ブロックに縮小することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記係数決定手段において出力する係数αは、間引くべき画素とその間引くべき画素とこれに隣接する画素の2つの信号レベルの差あるいは濃淡の差を検出して決定され、2画素間の信号レベルの差あるいは濃淡の差が予め判別基準値として設定される値より大きい場合は予め設定される係数αを出力し、2画素間の信号レベルの差あるいは濃淡の差が予め判別基準値として設定される値より小さい場合は係数αを0として出力することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  7. 遅延手段により、画像データが水平方向および垂直方向に並んだ複数画素からなる各画素ブロック毎に、水平方向の画素に対しては1画素毎に遅延し、垂直方向の画素に対しては1ライン毎に遅延を行った複数の画像データを生成するステップと、
    間引き指示手段により、水平方向への間引きの場合は水平同期信号を基準として、画像の水平方向における前記縮小率に応じた一定間隔で前記間引くべき画素を指示するための間引パルスを出力し、垂直方向への間引きの場合は垂直同期信号を基準として、画像の垂直方向における前記縮小率に応じた一定間隔で前記間引くべき画素を指示するための間引パルスを出力するステップと、
    係数決定手段により前記間引きパルスで指示される間引くべき画素と、この間引くべき画素に対して水平方向及び垂直方向に隣接する画素との2つの信号レベルの差あるいは濃淡の差を所定の判別基準値と比較するステップと、
    係数決定手段による比較結果より、補間画素データを生成する演算式に用いる係数を決定するステップと、
    演算手段により少なくとも、決定された係数、間引くべき画素、および間引くべき画素に隣接する画素に基づき予め定められた演算式を用いて補間画素データを生成するステップと、から構成される画像処理方法。
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