JP2003304400A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラム、および記録媒体

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JP2003304400A
JP2003304400A JP2002104489A JP2002104489A JP2003304400A JP 2003304400 A JP2003304400 A JP 2003304400A JP 2002104489 A JP2002104489 A JP 2002104489A JP 2002104489 A JP2002104489 A JP 2002104489A JP 2003304400 A JP2003304400 A JP 2003304400A
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image
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Akihiko Inoue
明彦 井上
Tomoyuki Ishihara
朋幸 石原
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偽輪郭の発生を緩和する画像処理装置、画像
処理方法、プログラムおよび記録媒体を提供する。 【解決手段】 入力画像データ内で等しい輝度レベルに
て隣接する画素の集合である同一輝度領域を、入力画像
中において検出するとともに、隣接する同一輝度領域間
における輝度レベルの差が予め設定された値と一致する
か否かを判定する偽輪郭検出器8と、偽輪郭検出器8の
判定結果に基づき、隣接する同一輝度領域間の境界付近
における画素の輝度レベルを中間調に変換する画素値変
換器9とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置及び
画像処理方法に関するものであり、特にコンピュータに
おけるディスプレイ等の画像表示装置において、画像の
偽輪郭を緩和する画像処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータ内の画像出力装置と
画像表示装置とを間を接続するデジタルビデオインター
フェースは、RGBの各色成分毎に8ビットを割り当て
た24ビットの画像データを伝送し得るように接続され
ていた。すなわち、画像表示装置の各画素には24ビッ
トの画像データが供給され、これにより、画像表示装置
は、224色の表示色を用いて画像表示を行う。
【0003】そして、画像表示装置の色表示能力が向上
するとともに、デジタルの画像データが画像表示装置に
直接入力されるようになり、隣接する画素間における微
妙な階調差を画像表示装置において識別することができ
るようになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ば自然界における風景画像としての「青空」のように、
色が滑らかに変化する画像をデジタル画像として表示す
る場合、以下のような問題が発生する。
【0005】すなわち、「青空」のように色が滑らかに
変化する画像においては、隣接する画素の輝度レベルが
等しい画素の領域を同一輝度領域とした場合、画像内に
おける複数の同一輝度領域間における輝度レベル差は、
画像データの最小輝度単位で緩やかに変化する。たとえ
ば、「青空」を24ビットのデジタルデータにて表示す
ると、「青空」の画像における滑らかな色の変化は、R
GBの色成分における8ビット中の最下位1ビット分の
輝度差として表現される。
【0006】しかしながら、実際にディスプレイに表示
される画像においては、1ビット分の輝度差がある境界
で色が滑らかに変化しているようには見えないで、あた
かも輪郭線があるかのように見え、いわゆる「偽輪郭」
が目立つといった問題が発生する。偽輪郭が発生する画
像について、図17を用いてより具体的に説明する。
【0007】図17(a)に示す画像は、54画素×1
6画素の大きさであり、RGBの各色成分が8ビットで
構成され、各画素の輝度レベルが0から255の範囲で
表される画像である。
【0008】なお、図17(a)においては、最も左上
端にある画素を画素番号(0,0)の画素とし、画素番
号(0,0)の画素から数えて、水平方向にx番目であ
って垂直方向にy番目の画素を、画素番号(x,y)の
画素として表している。なお、以下の説明では、xを水
平画素番号、yを垂直画素番号として定義する。
【0009】また、図17(a)に示す画像は、図17
(b)に示すように、R、B色の輝度レベルが常に0
で、G色の輝度レベルのみが、水平方向において9画素
毎に輝度レベル64〜67の範囲で変化している。
【0010】この画像例において、水平画素番号が44
の画素における輝度レベルは66であるのに対し、水平
画素番号が45の画素における輝度レベルは64であ
る。すなわち、水平画素番号が44の画素と水平画素番
号が45の画素との境界において輝度レベルの差は2で
ある。輝度レベルの差が2であれば、水平画素番号が4
4の画素と水平画素番号が45の画素との境界において
輝度は滑らかに変化していないので、上記の境界に輪郭
線が見えても問題ない。
【0011】一方、水平画素番号が8の画素における輝
度レベルは64であるのに対し、水平画素番号が9の画
素における輝度レベルは65である。すなわち、水平画
素番号が8の画素と水平画素番号が9の画素との境界に
おける輝度レベルの差は1である。輝度レベルの差が1
であれば、水平画素番号が8の画素と水平画素番号が9
の画素との境界において輝度は滑らかに変化しているも
のの、上記の境界に輪郭線が発生する。したがって、実
際には輝度が滑らかに変化しているように見えないで、
画像に違和感を与える。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、偽輪郭の発生を緩和する
画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒
体を提供することある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、上記課題を解決するために、入力画像データを画像
表示装置にて表示し得る表示画像データとして処理する
画像処理装置において、入力画像データ内で等しい輝度
レベルにて隣接する画素の集合である同一輝度領域を、
入力画像中において検出するとともに、隣接する同一輝
度領域間における輝度レベルの差が予め設定された値と
一致するか否かを判定する偽輪郭判定手段と、上記偽輪
郭判定手段の判定結果に基づき、隣接する同一輝度領域
間の境界付近における画素の輝度レベルを中間調に変換
する画素値変換手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0014】また、本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、入力画像データを画像表示装置にて
表示し得る表示画像データとして処理する画像処理方法
において、入力画像データ内で等しい輝度レベルにて隣
接する画素の集合である同一輝度領域を、入力画像中に
おいて検出するとともに、隣接する同一輝度領域間にお
ける輝度レベルの差が予め設定された値と一致するか否
かを判定する第1のステップと、上記第1のステップの
判定結果に基づき、隣接する同一輝度領域間の境界付近
における画素の輝度レベルを中間調に変換する第2のス
テップとを備えていることを特徴としている。
【0015】本発明の画像処理装置あるいは画像処理方
法は、入力画像データを画像表示装置にて表示し得る表
示画像データとして処理するものである。ここで、入力
画像データにおいて等しい輝度レベルで隣接する画素の
集合を同一輝度領域とした場合、隣接する同一輝度領域
間に輝度レベルの差があると、いわゆる「偽輪郭」が表
示され表示画像に違和感を生じさせる場合がある。
【0016】なお、偽輪郭とは、実際の入力画像におい
ては階調か滑らかに変化している部分において、その部
分の入力画像をデジタルデータ化して表示した場合に発
生する輪郭線であって、違和感を生じさせるものをい
う。
【0017】そこで、本発明の画像処理装置は、特に、
入力画像データ内で等しい輝度レベルにて隣接する画素
の集合である同一輝度領域を、入力画像中において検出
するとともに、隣接する同一輝度領域間における輝度レ
ベルの差が予め設定された値と一致するか否かを判定す
る偽輪郭判定手段と、上記偽輪郭判定手段の判定結果に
基づき、隣接する同一輝度領域間の境界付近における画
素の輝度レベルを中間調に変換する画素値変換手段とを
備えていることを特徴としている。
【0018】一方、本発明の画像処理方法は、特に、入
力画像データ内で等しい輝度レベルにて隣接する画素の
集合である同一輝度領域を、入力画像中において検出す
るとともに、隣接する同一輝度領域間における輝度レベ
ルの差が予め設定された値と一致するか否かを判定する
第1のステップと、上記第1のステップの判定結果に基
づき、隣接する同一輝度領域間の境界付近における画素
の輝度レベルを中間調に変換する第2のステップとを備
えていることを特徴としている。
【0019】ここで、隣接する同一輝度領域間における
輝度レベルの差が大きい場合、表示画像には輪郭線が発
生する。しかし、上記輝度レベルの差が大きい場合は、
入力画像において階調が滑らかに変化していないので、
輪郭線が表示画像に見えても入力画像に対して違和感を
生じることはない。一方、隣接する同一輝度領域間にお
ける輝度レベルの差が小さい場合、その輝度レベルの差
は表示画像においては滑らかな階調変化として表現さ
れ、輪郭線自体が発生しない。
【0020】つまり、偽輪郭は、隣接する同一輝度領域
間における輝度レベルの差が、画像をデジタル化する際
のビット数の制限により切り捨てられ、十分小さくなっ
ていない場合に発生するものといえる。したがって、偽
輪郭判定手段を用いて、隣接する同一輝度領域間におけ
る輝度レベルの差が予め設定された値と一致するか否か
を判定することにより、偽輪郭が生じるか否かを判定す
ることができる。
【0021】一方、画素値変換手段は、偽輪郭判定手段
の判定結果に基づき、隣接する同一輝度領域間の境界付
近における画素の輝度レベルを中間調に変換する。すな
わち、画素値変換手段は、偽輪郭が生じると偽輪郭判定
手段により判定された、同一輝度領域間の境界付近の画
素における輝度レベルを中間調に変換することができ
る。
【0022】また、本発明の画像処理方法においては、
第1のステップにおいて偽輪郭判定手段と同様の作用を
実現する一方、第2のステップにおいて画素値変換手段
と同様の作用を実現している。
【0023】このようにして同一輝度領域間の境界付近
の画素における輝度レベルを中間調に変換すれば、同一
輝度領域間に生じている輝度レベルの差を小さくし、表
示画像をより滑らかな階調で表現することができる。ま
た、偽輪郭が生じると偽輪郭判定手段あるいは第1のス
テップにより判定された、同一輝度領域間の境界付近の
画素における輝度レベルのみを変化させるので、表示画
像全体がぼやけることもない。
【0024】これにより、偽輪郭により表示画像におい
て生じる違和感を緩和することができる。
【0025】また、本発明の画像処理装置は、上記課題
を解決するために、上記構成の画像処理装置において、
上記予め設定された値が、入力画像データのビット数に
おいて表示可能な最小単位の輝度レベルであることを特
徴としている。
【0026】また、本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、上記構成の画像処理方法において、
上記予め設定された値は、入力画像データのビット数に
おいて表示可能な最小単位の輝度レベルであることを特
徴としている。
【0027】すなわち、隣接する同一輝度領域間の輝度
レベル差が、入力画像データのビット数において表示可
能な最小単位の輝度レベルである場合は、その同一輝度
領域間の境界では階調が滑らかに変化するように表示さ
れるべきである。つまり、このような場合に偽輪郭が表
示されると、表示画像における違和感が最も大きくな
る。
【0028】そこで、本発明の画像処理装置および画像
処理方法では、特に、上記予め設定された値は、入力画
像データのビット数において表示可能な最小単位の輝度
レベルであることを特徴としている。
【0029】したがって、偽輪郭判定手段および第1の
ステップでは、隣接する同一輝度領域間における輝度レ
ベルの差が、入力画像データのビット数において表示可
能な最小単位の輝度レベルと一致する場合に偽輪郭が生
じると判定する。すなわち、偽輪郭判定手段および第1
のステップは、最も違和感が大きくなる偽輪郭の発生を
判定することができる。
【0030】これにより、偽輪郭により表示画像に生じ
る違和感をより効果的に緩和することができる。
【0031】また、本発明の画像処理装置は、上記課題
を解決するために、上記構成の画像処理装置において、
上記偽輪郭判定手段は、第1の方向において隣接する同
一輝度領域間における輝度レベルの差が予め設定された
値と一致するか否かを判定することを特徴としている。
【0032】また、本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、上記構成の画像処理方法において、
上記第1のステップは、第1の方向において隣接する同
一輝度領域間における輝度レベルの差が予め設定された
値と一致するか否かを判定するステップであることを特
徴としている。
【0033】上記構成によれば、偽輪郭判定手段および
第1のステップでは、偽輪郭が第1の方向において発生
するか否かを判定する。
【0034】ここで、第1の方向を、たとえば入力画像
の水平方向あるいは垂直方向というように、特に偽輪郭
を防止すべき方向として設定することにより、偽輪郭判
定手段および第1のステップにおいて、多方向にわたっ
て偽輪郭が発生するか否かを判定する必要がなくなる。
つまり、偽輪郭判定手段および第1のステップによる偽
輪郭の判定処理を簡略化することができる。
【0035】したがって、より簡易な処理で、偽輪郭に
より表示画像において生じる違和感を緩和することがで
きる。
【0036】また、本発明の画像処理装置は、上記課題
を解決するために、上記構成の画像処理装置において、
上記偽輪郭判定手段は、上記第1の方向および上記第1
の方向とは異なる第2の方向において隣接する同一輝度
領域間における輝度レベルの差が予め設定された値と一
致するか否かを判定することを特徴としている。
【0037】また、本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、上記構成の画像処理方法において、
上記第1のステップは、上記第1の方向および上記第1
の方向とは異なる第2の方向において隣接する同一輝度
領域間における輝度レベルの差が予め設定された値と一
致するか否かを判定することを特徴としている。
【0038】上記構成によれば、偽輪郭判定手段および
第1のステップでは、偽輪郭が第1の方向および第1の
方向とは異なる第2の方向において発生するか否かを判
定する。すなわち、偽輪郭判定手段および第1のステッ
プでは、2次元的に偽輪郭が発生するか否かを判定す
る。
【0039】したがって、偽輪郭により表示画像におい
て生じる違和感をより効果的に緩和することができる。
【0040】また、本発明の画像処理装置は、上記課題
を解決するために、上記構成の画像処理装置において、
上記画素値変換手段は、擬似中間調変換処理を用いて、
隣接する同一輝度領域間の境界付近における画素の輝度
レベルを中間調に変換することを特徴としている。
【0041】また、本発明の画像処理方法は、上記課題
を解決するために、上記構成の画像処理方法において、
上記第2のステップは、擬似中間調変換処理を用いて、
隣接する同一輝度領域間の境界付近における画素の輝度
レベルを中間調に変換するステップであることを特徴と
している。
【0042】上記構成によれば、画素値変換手段および
第2のステップでは、擬似中間調変換を用いて、隣接す
る同一輝度領域間の境界付近における画素の輝度レベル
を中間調に変換する。なお、擬似中間調変換とは、入力
画像データのビット数において表示可能な最小単位の輝
度レベルよりも小さな輝度レベルを、入力画像データの
ビット数において擬似的に表現する処理をいう。
【0043】したがって、画像処理装置における入力画
像データのビット数と、画像表示装置における表示画像
データのビット数とを一致させつつ、中間調を擬似的に
表現することができる。これにより、画素値変換手段お
よび第2のステップにより変換された中間調を表示する
ために、入力画像データのビット数よりも大きなビット
数に対応した画像表示装置を用いる必要がなく、画像表
示装置のコストダウンを実現することができる。
【0044】また、本発明のプログラムは、上記構成の
いずれかの画像処理方法における各ステップをコンピュ
ータに実行させるためのプログラムである。
【0045】上記構成によれば、コンピュータ等のハー
ドウェアにプログラムを読み込ませることにより、偽輪
郭により表示画像において生じる違和感を緩和すること
ができる画像処理方法をハードウェアに実行させること
ができる。
【0046】また、本発明の記録媒体は、上記課題を解
決するため、上記構成のプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴としてい
る。
【0047】上記の発明によれば、本発明の画像処理方
法を実行するプログラムをコンピュータに読み込ませる
ことが容易となる。
【0048】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図7および図17を用いて説
明すれば以下の通りである。
【0049】図2に示すように、画像出力装置1からR
GBの各色成分毎に8ビットのデジタル信号として出力
された画像データは、画像処理装置2に入力され画像処
理を施される。その後画像データは、RGB各色成分毎
に10ビットのデジタル信号として画像処理装置2から
出力され、ディスプレイ装置(画像表示装置)3に入力
される。
【0050】次に、画像処理装置2の構成についてより
具体的に説明する。画像処理装置2は、図1に示すよう
に、R色画像処理ブロック4と、G色画像処理ブロック
5と、B色画像処理ブロック6とを備えている。
【0051】R色画像処理ブロック4は、画像出力装置
1から出力されたR色成分の画像データについて、後述
する輝度レベル変換処理を行うものである。より具体的
には、R色画像処理ブロック4は、画像メモリ7と、偽
輪郭検出器(偽輪郭判定手段)8と、画素値変換器(画
素値変換手段)9とを備えている。
【0052】画像メモリ7は、画像出力装置1からのR
色成分の画像データを一時的に記憶するものである。偽
輪郭検出器8は、入力画像における偽輪郭を検出するも
のである。偽輪郭検出器8の詳細については後述する。
【0053】画素値変換器9は、偽輪郭検出器8の検出
結果に基づき、画像メモリ7における8ビット画像デー
タを10ビット画像データに変換することにより、画素
の輝度レベルを変換するものである。画素値変換器9の
詳細については後述する。
【0054】なお、G色画像処理ブロック5とB色画像
処理ブロック6とは、それぞれ、R色画像処理ブロック
4と同様、画像メモリ(図示せず)と、偽輪郭検出器
(図示せず)と、画素値変換器(図示せず)とを備えて
いる。
【0055】上記構成により、画像処理装置2は、画像
メモリ7に記憶された画像データに基づき偽輪郭検出器
8にて偽輪郭を検出し、その検出結果に基づき画素値変
換器9を用いて輝度レベルを変換し、偽輪郭が発生しな
いようにする。
【0056】次に、たとえば入力画像が図17(a)に
示したような画像である場合において、画像処理装置2
が行う画像処理の手順について具体的に説明する。な
お、画像処理装置2は、RGB各色成分毎に同じ画像処
理方法を用いるので、ここでは画像処理装置2が、G色
成分の画像処理について処理を行う場合についてのみ説
明する。
【0057】なお、図17(a)の画像は、従来技術の
欄においても説明したように、54画素×16画素の大
きさであり、RGBの各色成分が8ビットで構成され、
各画素の輝度レベルが0から255の範囲で表される画
像である。また、図17(a)に示す画像においては、
R、B色の輝度レベルが常に0で、G色の輝度レベルの
みが、水平方向において9画素毎に輝度レベル64〜6
7の範囲で変化している。
【0058】図17(a)に示す画像の画像データは、
画素番号(0、0)、画素番号(1、0)、…、 画素
番号(53、0)、画素番号(0、1)、画素番号
(1、1)、…、 画素番号(53、15)の順で順次
画像処理装置2に入力され、画像メモリ7に一旦記憶さ
れる。
【0059】偽輪郭検出器8は、画像メモリ7を用いて
水平方向に連続する2画素の輝度レベル差を監視してお
り、画像データが次に示す条件1あるいは条件2に適合
する場合、偽輪郭が発生するものとして判定する。すな
わち2画素以上同じ輝度レベルが水平方向に続いた後輝
度レベルが1上がった場合(条件1)と、輝度レベルが
1下がった後2画素以上同じ輝度レベルが水平方向に続
いた場合(条件2)である。
【0060】たとえば図17(a)に示す画像を入力し
た場合において、偽輪郭検出器8が偽輪郭を判定する手
順を具体的に説明する。
【0061】図17(a)に示す画像における領域A周
辺部の輝度レベルの分布を図3において詳細に示す。図
3に示すように、画素番号(0、0)〜画素番号(8、
0)までの9画素において水平方向に連続して輝度レベ
ル64で同じであり、画素番号(9、0)の輝度レベル
は画素番号(8、0)の輝度レベルより1上がって65
となっており、上記条件1に適合しているものといえ
る。
【0062】さらに、図3に示すように、2行目、3行
目に並んだ画素においても、1行目と同じ輝度レベル分
布となっているので、水平画素番号が8の画素と水平画
素番号が9の画素との境界を偽輪郭と判定する。
【0063】一方、図17(a)に示す画像における領
域B周辺部の輝度レベルの分布詳細を図4に示す。画素
番号(36、0)における輝度レベルは、画素番号(3
5、0)における輝度レベル67より1下がって66と
なっており、画素番号(36、0)〜画素番号(44、
0)までの9画素が水平方向に連続して輝度レベル66
で同じであり、上記条件2に適合しているものといえ
る。
【0064】また、図4に示すように、2行目、3行目
に並んだ画素においても、1行目と同じ輝度レベル分布
となっているので、水平画素番号が35の画素と水平画
素番号が36の画素との境界を偽輪郭と判定する。
【0065】一方、画素番号(45、0)の輝度レベル
は画素番号(44、0)より輝度レベルが2下がってお
り、条件1および条件2に適合していないため、この境
界は偽輪郭とは判定しない。
【0066】入力画像データが上記のように条件1ある
いは条件2に適合しているものとして偽輪郭検出器8に
おいて判定された場合、画素値変換器9は、同じ輝度レ
ベルで連続する画素における画素毎の輝度レベルを、次
のように10ビットで表される中間調に変換する。
【0067】すなわち、画素値変換器9は、入力画像の
各行において、連続する画素数の数をn(nは自然
数)、連続する画素の輝度レベルをY(Yは自然数)と
した場合、n/4個の画素における輝度レベルをY+
0.75に、n/4個の画素における輝度レベルをY+
0.50に、n/4個の画素における輝度レベルをY+
0.25に変換するとともに、n/4個の画素における
画素の輝度レベルはYとして変換しない。なお、nが4
で割りきれなければ、輝度レベルを変換しない画素の個
数(すなわち、n/4個)に、nを4で割ったあまりの
個数を加える。
【0068】なお、輝度レベルをY+0.75に変換す
る画素、輝度レベルをY+0.50に変換する画素、輝
度レベルをY+0.25に変換する画素、および輝度レ
ベルをYのまま維持する画素は、偽輪郭検出器8により
偽輪郭が発生すると判断された境界に向かって輝度レベ
ルが上昇するように配置する。
【0069】また、画素値変換器9は、中間調に変換さ
れた画素における輝度レベルを、次のようにして10ビ
ットのデータとして表す。すなわち、輝度レベルの変化
量である+0.75を、2ビットで11として表現す
る。同様に、輝度レベルの変化量である+0.50を2
ビットで10、輝度レベルの変化量である+0.25を
2ビットで01、輝度レベルの変化量である+0.00
を2ビットで00として表現する。
【0070】画素値変換器9は、上記のように輝度レベ
ルの変化量を表す2ビットのデータを、8ビットで表さ
れる元の画素の輝度レベルに関するデータの下位に付け
加え、10ビットのデータに変換する。さらに、画素値
変換器9は、以上のように10ビット化された画像デー
タを、RGB各色成分毎に、ディスプレイ装置3に出力
する。
【0071】上記の手順で、図3に示す領域における輝
度レベルを変換する場合を以下に説明する。図3に示す
画像においては、各行において同じ輝度レベルにて連続
する画素の個数は9個であり、その輝度レベルは64で
ある。したがって、上記の輝度レベルの変換手順におけ
るnは9、Yは64となる。
【0072】したがって、画素値変換器9は、2個の画
素における輝度レベルを64.75に、2個の画素にお
ける輝度レベルを64.50に、2個の画素における輝
度レベルを64.25に変換するとともに、3個の画素
における画素の輝度レベルは64として変換しない。
【0073】すなわち、図3に示す領域における輝度レ
ベルを変換した後の画像は、図5に示すように、各行に
おける水平画素番号が0,1,2の3個の画素において
輝度レベルは64.00のままで維持されている一方、
水平画素番号が3,4の2個の画素において輝度レベル
が64.25、水平画素番号が5,6の2個の画素にお
いて輝度レベルが64.50、水平画素番号が7,8の
画素において輝度レベルが64.75に変換されてい
る。
【0074】一方、図4に示す領域における輝度レベル
を変換した後の画像は、図6に示すように、各行におけ
る水平画素番号が36,37の2個の画素において輝度
レベルが66.75、水平画素番号が38,39の2個
の画素において輝度レベルが66.50、水平画素番号
が40,41の2個の画素において輝度レベルが66.
250に変換されている一方、水平画素番号が42,4
3,44の3個の画素において輝度レベルは66.00
のままで維持されている。
【0075】上記のように輝度レベルの変換処理を行う
ことによって、図17(a)に示す画像は、図7(a)
に示すように、輝度レベルが段階的に変化する画像に変
換される。なお、図7(a)においては、輝度レベルの
高低を、黒白の濃淡の差により表している。
【0076】より具体的には、図7(a)に示す画像に
おいては、図7(b)に示すように、輝度レベルが64
から66までの範囲において0.25ずつ段階的に変化
している。
【0077】このように、本実施の形態の画像処理装置
2は、入力画像データ内で等しい輝度レベルにて隣接す
る画素の集合である同一輝度領域を、入力画像中におい
て検出するとともに、隣接する同一輝度領域間における
輝度レベルの差が予め設定された値と一致するか否かを
判定する偽輪郭検出器8と、偽輪郭検出器8の判定結果
に基づき、隣接する同一輝度領域間の境界付近における
画素の輝度レベルを中間調に変換する画素値変換器9と
を備えている。
【0078】上記構成によれば、画素値変換器9によ
り、同一輝度領域間の境界付近の画素における輝度レベ
ルを中間調に変換し、同一輝度領域間に生じている輝度
レベルの差を小さくするので、表示画像をより滑らかな
階調で表現することができる。また、偽輪郭が生じると
偽輪郭検出器8により判定された、同一輝度領域間の境
界付近の画素における輝度レベルのみを変化させるの
で、表示画像全体がぼやけることもない。
【0079】それゆえ、偽輪郭により表示画像において
生じる違和感を緩和することができる。
【0080】また、本実施の形態の画像処理装置2にお
いて、上記予め設定された値は、入力画像データのビッ
ト数において表示可能な最小単位の輝度レベル、すなわ
ち1である。
【0081】上記構成によれば、偽輪郭検出器8では、
隣接する同一輝度領域間における輝度レベルの差が、入
力画像データのビット数(8ビット)において表示可能
な最小単位の輝度レベル(1ビット)と一致する場合に
偽輪郭が生じると判定する。すなわち、偽輪郭検出器8
は、最も違和感が大きくなる偽輪郭の発生を判定するこ
とができる。
【0082】それゆえ、偽輪郭により表示画像に生じる
違和感をより効果的に緩和することができる。
【0083】また、本実施の形態の画像処理装置2は、
偽輪郭検出器8は、水平方向において隣接する同一輝度
領域間における輝度レベルの差が予め設定された値と一
致するか否かを判定するものである。
【0084】上記構成によれば、偽輪郭検出器8による
偽輪郭の判定処理を簡略化することができる。それゆ
え、より簡易な処理で、偽輪郭により表示画像において
生じる違和感を緩和することができる。
【0085】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図9ないし図16に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、上記の実施の形態
1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材につい
ては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0086】図9に示すように、画像出力装置10から
RGBの各色成分毎に8ビットのデジタル信号として出
力された画像データは、画像処理装置11に入力され画
像処理を施された後、RGB各色成分毎に8ビットのデ
ジタル信号で出力され、ディスプレイ装置(画像表示装
置)12に入力される。
【0087】次に、画像処理装置11の具体的な構成に
ついてより具体的に説明する。画像処理装置11は、図
8に示すように、R色画像処理ブロック13と、G色画
像処理ブロック14と、B色画像処理ブロック15とを
備えている。
【0088】R色画像処理ブロック13は、画像出力装
置10から出力されたR色成分の画像データについて、
後述する輝度レベル変換処理を行うものである。より具
体的には、R色画像処理ブロック13は、画像メモリ1
6と、偽輪郭検出器(偽輪郭判定手段)17と、画素値
変換器(画素値変換手段)18と、擬似中間調変換器
(画素値変換手段)19とを備えている。
【0089】画像メモリ16は、画像出力装置10から
のR色成分の画像データを一時的に記憶するものであ
る。偽輪郭検出器17は、入力画像における偽輪郭を検
出するものである。偽輪郭検出器17の詳細については
後述する。
【0090】画素値変換器18は、偽輪郭検出器17の
検出結果に基づき、画像メモリ16における8ビット画
像データを10ビット画像データに変換することによ
り、画素の輝度レベルを変換するものである。
【0091】また、擬似中間調変換器19は、画素値変
換器18により変換された画素の輝度レベルを、擬似中
間調に変換し、8ビット画像データとしてディスプレイ
装置12に出力するものである。擬似中間調変換器19
の詳細については後述する。
【0092】なお、G色画像処理ブロック14とB色画
像処理ブロック15とは、それぞれ、R色画像処理ブロ
ック13と同様、画像メモリ(図示せず)と、偽輪郭検
出器(図示せず)と、画素値変換器(図示せず)と、擬
似中間調変換器(図示せず)とを備えている。
【0093】上記構成により、画像処理装置11は、画
像メモリ16に記憶された画像データに基づき偽輪郭検
出器17にて偽輪郭を検出し、その検出結果に基づき画
素値変換器18を用いて画素値を変換し、偽輪郭が発生
しないようにする。
【0094】次に、たとえば、入力画像が図10(a)
に示すような画像である場合について、画像処理装置1
1が行う画像処理の手順について具体的に説明する。
【0095】なお、図10(a)の画像は、42画素×
20画素の大きさであり、RGBの各色成分が8ビット
で構成され、各色の輝度レベルが0から255の範囲で
表されている。また、図10(a)の画像は、R色およ
びB色の輝度レベルが常に0で、G色の輝度のみが図1
0(b)に示すように輝度レベル64〜66の範囲で変
化している。
【0096】図10(a)に示す画像の画像データは、
画素番号(0、0)、画素番号(1、0)、…、画素番
号(41、0)、画素番号(0、1)、画素番号(1、
1)、…、画素番号(41、19)の順で順次画像処理
装置11に入力され、画像メモリ16に一旦記憶され
る。
【0097】画像を処理する方法は、RGB各色成分毎
に同様に別々に行うので、ここでは緑色成分の処理につ
いてのみ説明する。
【0098】偽輪郭検出器17は、画像メモリ16を用
いて水平方向および垂直方向に連続する2画素の輝度レ
ベル差を監視しており、画像データが次に示す条件3あ
るいは条件4に適合する場合、偽輪郭が発生するものと
して判定する。すなわち、2画素以上同じ輝度レベルが
続く後輝度レベルが1上がった場合(条件3)と、輝度
レベルが1下がった後2画素以上同じ輝度レベルが続く
場合(条件4)である。
【0099】たとえば図10(a)に示す画像を入力し
た場合において、偽輪郭検出器17が偽輪郭を判定する
手順を具体的に説明する。
【0100】図10(a)に示す画像における領域C周
辺部の輝度レベルの分布を図11において詳細に示す。
【0101】まず、実施の形態1で説明した偽輪郭の判
定方法を用いて、水平方向にならんだ画素と垂直方向に
ならんだ画素とをそれぞれ別々に、偽輪郭検出器17で
偽輪郭の判定を行う。すなわち、本実施の形態では、実
施の形態1で説明した水平方向における偽輪郭の判定方
法と同様の方法にて、水平方向および垂直方向にならん
だ画素の偽輪郭の判定を行う。
【0102】次に、偽輪郭検出器17の判定結果に基づ
いて、実施の形態1で説明した輝度レベルの変換方法を
用いて、画像を水平方向と垂直方向それぞれ別々に画素
値変換器18で、輝度レベルを中間調に変換する。
【0103】上記の方法で、図11に示す領域における
輝度レベルを水平方向で処理した結果を図12に、垂直
方向に処理した結果を図13に示す。本実施形態では、
画像の2次元的な繋がりを考慮して処理するために、水
平方向で処理した結果と垂直方向で処理した結果より、
以下の方法を用いて更に輝度レベルを変換する。
【0104】すなわち、同じ画素番号の画素において、
輝度レベルの大きい方の輝度レベルを最終輝度レベルと
する。
【0105】たとえば、図11に示す画像における画素
番号(7,4)の画素についての輝度レベル変換手順を
説明する。まず、図11に示すように、画素番号(7,
4)の画素においては、中間調に変換される前の輝度レ
ベルは64である。
【0106】そして、図12に示すように、領域Cにお
ける輝度レベルを水平方向で処理した後、画素番号
(7,4)の画素における輝度レベルは、64.25に
変換される。一方、図13に示すように、領域Cにおけ
る輝度レベルを水平方向で処理した後、画素番号(7,
4)の画素における輝度レベルは、64.00に変換さ
れる。したがって、画素番号(7,4)の画素における
最終輝度レベルは、図14に示すように、64.25と
して設定される。
【0107】以上のように、最終輝度レベルが決定され
ることにより、図10(a)に示す画像は、図15
(a)に示すように、輝度レベルが段階的に変化する画
像に変換される。なお、図15(a)においては、輝度
レベルの高低を、黒白の濃淡の差により表している。
【0108】特に、図15(a)に示す画像における1
0行目の画素列の輝度レベルを図15(b)に示す。図
15(b)に示すように、図15(a)に示す画像にお
いては、輝度レベルが64から66までの範囲において
0.25ずつ段階的に変化している。
【0109】さらに、各画素における最終輝度レベル
は、擬似中間調変換器19を用いて擬似中間調に変換さ
れる。なお、本実施の形態では、擬似中間調への変換方
法としてFRC法(Frame Rate Control;フレームレー
トコントロール法)を用いる場合について説明するが、
他の方法、例えばディザ法、誤差拡散法等を用いても構
わない。
【0110】FRC法は1周期内に表示された階調レベ
ルの積算値を、1周期内のフレーム数で割ることによ
り、一定時間内の平均輝度レベルとして中間調を擬似的
に表現する方法である。本実施形態においては、4フレ
ームを1周期として4段階の擬似中間階調レベルを作り
だしている。
【0111】たとえば、輝度レベル64と65の間にあ
る4段階の中間輝度レベル(64.00,64.25,
64.50,64.75)を作りだす場合について、図
16を参照しつつ説明する。
【0112】たとえば、64.25の中間輝度レベル
は、図16に示すように、輝度レベル64を3フレー
ム、輝度レベル65を1フレームとして周期的に表示す
ることにより擬似的に表現することができる。また、6
4.50の中間輝度レベルは、輝度レベル64を2フレ
ーム、輝度レベル65を2フレームとして周期的に表示
することにより擬似的に表現することができる。一方、
64.75の中間輝度レベルは、輝度レベル64を1フ
レーム、輝度レベル65を3フレームとして周期的に表
示することにより擬似的に表現することができる。
【0113】ここで、輝度レベル64および輝度レベル
65は、8ビットで表現することができる。一方、6
4.25や64.50というような中間輝度レベルを正
確に表現するためには、実施の形態1において説明した
ように、10ビット必要となる。つまり、本実施の形態
においては、10ビットで表されるべき中間輝度レベル
を8ビットで擬似的に表現することができる。
【0114】このように、本実施の形態の画像処理装置
11は、入力画像データ内で等しい輝度レベルにて隣接
する画素の集合である同一輝度領域を、入力画像中にお
いて検出するとともに、隣接する同一輝度領域間におけ
る輝度レベルの差が予め設定された値と一致するか否か
を判定する偽輪郭検出器17と、偽輪郭検出器17の判
定結果に基づき、隣接する同一輝度領域間の境界付近に
おける画素の輝度レベルを中間調に変換する画素値変換
器18および擬似中間調変換器19とを備えている。
【0115】上記構成によれば、画素値変換器18によ
り、同一輝度領域間の境界付近の画素における輝度レベ
ルを中間調に変換し、同一輝度領域間に生じている輝度
レベルの差を小さくするので、表示画像をより滑らかな
階調で表現することができる。また、偽輪郭が生じると
偽輪郭検出器17により判定された、同一輝度領域間の
境界付近の画素における輝度レベルのみを変化させるの
で、表示画像全体がぼやけることもない。
【0116】それゆえ、偽輪郭により表示画像において
生じる違和感を緩和することができる。
【0117】また、本実施の形態の画像処理装置11に
おいて、上記予め設定された値は、入力画像データのビ
ット数において表示可能な最小単位の輝度レベル、すな
わち1である。
【0118】上記構成によれば、偽輪郭検出器17で
は、隣接する同一輝度領域間における輝度レベルの差
が、入力画像データのビット数(8ビット)において表
示可能な最小単位の輝度レベル(1ビット)と一致する
場合に偽輪郭が生じると判定する。すなわち、偽輪郭検
出器17は、最も違和感が大きくなる偽輪郭の発生を判
定することができる。
【0119】それゆえ、偽輪郭により表示画像に生じる
違和感をより効果的に緩和することができる。
【0120】また、本実施の形態の画像処理装置11
は、偽輪郭検出器17が、水平方向および垂直方向にお
いて隣接する同一輝度領域間における輝度レベルの差が
予め設定された値と一致するか否かを判定するものであ
る。
【0121】上記構成によれば、偽輪郭検出器17は、
2次元的に偽輪郭が発生するか否かを判定する。それゆ
え、偽輪郭により表示画像において生じる違和感をより
効果的に緩和することができる。
【0122】また、本実施の形態の画像処理装置11
は、擬似中間調変換器19が、擬似中間調変換処理を用
いて、隣接する同一輝度領域間の境界付近における画素
の輝度レベルを中間調に変換するものである。
【0123】上記構成によれば、画像処理装置11にお
ける入力画像データのビット数(8ビット)と、ディス
プレイ装置12における表示画像データのビット数とを
一致させつつ、中間調を擬似的に表現することができ
る。
【0124】それゆえ、画素値変換器18により変換さ
れた中間調を表示するために、入力画像データのビット
数よりも大きなビット数(10ビット)に対応したディ
スプレイ装置を用いる必要がなく、ディスプレイ装置の
コストダウンを実現することができるという効果を奏す
る。
【0125】また、上記の各実施形態における画像処理
装置は、入力画像データ内で等しい輝度レベルにて隣接
する画素の集合である同一輝度領域を、入力画像中にお
いて検出するとともに、隣接する同一輝度領域間におけ
る輝度レベルの差が予め設定された値と一致するか否か
を判定する第1のステップと、上記第1のステップの判
定結果に基づき、隣接する同一輝度領域間の境界付近に
おける画素の輝度レベルを中間調に変換する第2のステ
ップとを備えている画像処理方法としてとらえることも
可能である。
【0126】さらに、上記の画像処理方法は、第1のス
テップおよび第2のステップをコンピュータに実行させ
るプログラムとして実現することができる。さらに、こ
のプログラムは、該プログラムが記録されたコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体により実現することができ
る。上記プログラムを記録媒体に記録することにより、
本発明の画像処理方法を行うプログラムを記録した記録
媒体を持ち運び自在に提供することができる。
【0127】なお、本実施の形態では、この記録媒体と
しては、マイクロコンピュータで処理が行われるために
図示していないメモリ、たとえばROMのようなものが
プログラムメディアであってもよいし、また、図示して
いないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が
設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可
能なプログラムメディアであってもよい。
【0128】いずれの場合においても、格納されている
プログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行さ
せる構成であってもよいし、あるいは、いずれの場合も
プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マ
イクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶
エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行さ
れる方式であってもよい。このダウンロード用のプログ
ラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0129】ここで、上記プログラムメディアは、本体
と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープや
カセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)
ディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM
/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード
(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、ある
いはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read O
nly Memory)、EEPROM(ElectricallyErasable Program
mable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半
導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体
であってもよい。
【0130】また、本実施の形態の記録媒体は、インタ
ーネット、LAN(Local Area Network)等を含む通信
ネットワークと接続可能であって、通信ネットワークか
らプログラムをダウンロードすることができる構成であ
ってもよい。上記構成とすることにより、記録媒体に記
録されたプログラムの更新を行うことが容易となる。
【0131】なお、このように通信ネットワークからプ
ログラムをダウンロードする場合に、そのダウンロード
用のプログラムは、予め画像処理装置に格納されている
ものであってもよいし、あるいは別な記録媒体からイン
ストールされるものであってもよい。
【0132】また、本実施の形態の記録媒体に格納され
たプログラムを、画像出力装置あるいは画像表示装置に
備えられているプログラム読取装置(図示せず)により
読み取ることにより、本実施の形態の画像処理方法が実
行される。
【0133】なお、本発明の画像処理装置は、RGBデ
ジタル信号の輝度レベルの緩やかな段階的変化による、
画像の偽輪郭を緩和する画像処理装置において、隣接し
た輝度レベルが等しい画素の塊である同一輝度領域間の
輝度レベル差が、デジタル入力データの最小輝度単位で
あるか否かを判定する偽輪郭判定手段と、上記偽輪郭判
定手段の結果に基づき、輝度レベル差が最小輝度単位で
ある領域の隣接部近傍画素の輝度レベルを中間調に変換
することにより、隣接した同一輝度領域間の輝度レベル
差を最小輝度単位未満にする画素値変換手段を具備する
構成であってもよい。
【0134】上記構成によれば、偽輪郭判定手段を用い
て画像データの偽輪郭が発生する領域を特定することが
可能となり、画素値変換手段を用いて偽輪郭近傍画素を
中間調に変換することにより、隣接した同一輝度領域間
の輝度レベル差を小さくすることが可能となり、偽輪郭
の発生が緩和される。また、画素値を変換するのは偽輪
郭近傍だけであり、画像全体がぼやけることもない。
【0135】また、本発明の画像処理装置の偽輪郭判定
手段は、同一輝度領域内の画素が水平方向に2画素以上
の予め設定されている所定の期間連続した後、輝度レベ
ルがデジタル入力データの最小輝度単位だけ変化した場
合にのみ、上記判定を行う構成であってもよい。
【0136】上記構成によれば、画像データの水平方向
の繋がりに注目して、水平方向に偽輪郭判定をするの
で、画像データの垂直方向に発生する偽輪郭が緩和され
る。
【0137】また、本発明の画像処理装置の偽輪郭判定
手段は、同一輝度領域内の画素が垂直方向に2画以上の
予め設定されている所定の期間連続した後、輝度レベル
がデジタル入力データの最小輝度単位だけ変化した場合
にのみ、上記判定を行う構成であってもよい。
【0138】上記構成によれば、画像データの垂直方向
の繋がりに注目して、垂直方向に偽輪郭判定をするの
で、画像データの水平方向に発生する偽輪郭が緩和され
る。なお、画像データの2次元的な繋がりに注目して、
水平、垂直の両方向を同時に偽輪郭判定をすると、画像
データに2次元的に発生する偽輪郭が緩和される。
【0139】また、本発明の画像処理装置の画素値変換
手段は、隣接部近傍画素の輝度レベルを中間調に変換す
るために、擬似中間調変換を用いる構成であってもよ
い。
【0140】上記構成によれば、擬似多階調変換を用い
ることにより、画像データのビット数と等しい特性を持
ったディスプレイ装置を用いて、偽輪郭の発生を緩和す
ることが可能になる。つまり、画像データのビット数よ
り多ビットで高価なディスプレイ装置を用いる必要がな
い。
【0141】また、本発明の画像処理方法は、RGBデ
ジタル信号の輝度レベルの緩やかな段階的変化による、
画像の偽輪郭を緩和する画像処理方法において、隣接し
た輝度レベルが等しい画素の塊である同一輝度領域間の
輝度レベル差が、デジタル入力データの最小輝度単位で
あるか否かを判定し、判定結果に基づき輝度レベル差が
最小輝度単位である領域の隣接部近傍画素の輝度レベル
を中間調に変換することにより、隣接した同一輝度領域
間の輝度レベル差を最小輝度単位未満にする方法であっ
てもよい。
【0142】上記構成によれば、画像データの偽輪郭が
発生する領域を特定することが可能となり、偽輪郭近傍
画素を中間調に変換することにより、隣接した同一輝度
領域間の輝度レベル差を小さくすることが可能となり、
偽輪郭の発生が緩和される。
【0143】
【発明の効果】本発明の画像処理装置は、以上のよう
に、入力画像データ内で等しい輝度レベルにて隣接する
画素の集合である同一輝度領域を、入力画像中において
検出するとともに、隣接する同一輝度領域間における輝
度レベルの差が予め設定された値と一致するか否かを判
定する偽輪郭判定手段と、上記偽輪郭判定手段の判定結
果に基づき、隣接する同一輝度領域間の境界付近におけ
る画素の輝度レベルを中間調に変換する画素値変換手段
とを備えているものである。
【0144】また、本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、入力画像データ内で等しい輝度レベルにて隣接す
る画素の集合である同一輝度領域を、入力画像中におい
て検出するとともに、隣接する同一輝度領域間における
輝度レベルの差が予め設定された値と一致するか否かを
判定する第1のステップと、上記第1のステップの判定
結果に基づき、隣接する同一輝度領域間の境界付近にお
ける画素の輝度レベルを中間調に変換する第2のステッ
プとを備えている方法である。
【0145】上記構成によれば、同一輝度領域間の境界
付近の画素における輝度レベルを中間調に変換し、同一
輝度領域間に生じている輝度レベルの差を小さくするの
で、表示画像をより滑らかな階調で表現することができ
る。また、偽輪郭が生じると偽輪郭判定手段あるいは第
1のステップにより判定された、同一輝度領域間の境界
付近の画素における輝度レベルのみを変化させるので、
表示画像全体がぼやけることもない。
【0146】それゆえ、偽輪郭により表示画像において
生じる違和感を緩和することができるという効果を奏す
る。
【0147】また、本発明の画像処理装置は、以上のよ
うに、上記構成の画像処理装置において、上記予め設定
された値が、入力画像データのビット数において表示可
能な最小単位の輝度レベルであるものである。
【0148】また、本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記構成の画像処理方法において、上記予め設定
された値は、入力画像データのビット数において表示可
能な最小単位の輝度レベルである方法である。
【0149】上記構成によれば、偽輪郭判定手段および
第1のステップでは、隣接する同一輝度領域間における
輝度レベルの差が、入力画像データのビット数において
表示可能な最小単位の輝度レベルと一致する場合に偽輪
郭が生じると判定する。すなわち、偽輪郭判定手段およ
び第1のステップは、最も違和感が大きくなる偽輪郭の
発生を判定することができる。
【0150】それゆえ、偽輪郭により表示画像に生じる
違和感をより効果的に緩和することができるという効果
を奏する。
【0151】また、本発明の画像処理装置は、以上のよ
うに、上記構成の画像処理装置において、上記偽輪郭判
定手段は、第1の方向において隣接する同一輝度領域間
における輝度レベルの差が予め設定された値と一致する
か否かを判定するものである。
【0152】また、本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記構成の画像処理方法において、上記第1のス
テップは、第1の方向において隣接する同一輝度領域間
における輝度レベルの差が予め設定された値と一致する
か否かを判定するステップである方法である。
【0153】上記構成によれば、偽輪郭判定手段および
第1のステップによる偽輪郭の判定処理を簡略化するこ
とができる。
【0154】それゆえ、より簡易な処理で、偽輪郭によ
り表示画像において生じる違和感を緩和することができ
るという効果を奏する。
【0155】また、本発明の画像処理装置は、以上のよ
うに、上記構成の画像処理装置において、上記偽輪郭判
定手段は、上記第1の方向および上記第1の方向とは異
なる第2の方向において隣接する同一輝度領域間におけ
る輝度レベルの差が予め設定された値と一致するか否か
を判定するものである。
【0156】また、本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記構成の画像処理方法において、上記第1のス
テップは、上記第1の方向および上記第1の方向とは異
なる第2の方向において隣接する同一輝度領域間におけ
る輝度レベルの差が予め設定された値と一致するか否か
を判定する方法である。
【0157】上記構成によれば、偽輪郭判定手段および
第1のステップでは、偽輪郭が第1の方向および第1の
方向とは異なる第2の方向において発生するか否かを判
定する。すなわち、偽輪郭判定手段および第1のステッ
プでは、2次元的に偽輪郭が発生するか否かを判定す
る。
【0158】それゆえ、偽輪郭により表示画像において
生じる違和感をより効果的に緩和することができるとい
う効果を奏する。
【0159】また、本発明の画像処理装置は、以上のよ
うに、上記構成の画像処理装置において、上記画素値変
換手段は、擬似中間調変換処理を用いて、隣接する同一
輝度領域間の境界付近における画素の輝度レベルを中間
調に変換するものである。
【0160】また、本発明の画像処理方法は、以上のよ
うに、上記構成の画像処理方法において、上記第2のス
テップは、擬似中間調変換処理を用いて、隣接する同一
輝度領域間の境界付近における画素の輝度レベルを中間
調に変換するステップである方法である。
【0161】上記構成によれば、画像処理装置における
入力画像データのビット数と、画像表示装置における表
示画像データのビット数とを一致させつつ、中間調を擬
似的に表現することができる。
【0162】それゆえ、画素値変換手段および第2のス
テップにより変換された中間調を表示するために、入力
画像データのビット数よりも大きなビット数に対応した
画像表示装置を用いる必要がなく、画像表示装置のコス
トダウンを実現することができるという効果を奏する。
【0163】また、本発明のプログラムは、以上のよう
に、上記構成のいずれかの画像処理方法における各ステ
ップをコンピュータに実行させるためのプログラムであ
る。
【0164】上記構成によれば、コンピュータ等のハー
ドウェアにプログラムを読み込ませる。それゆえ、偽輪
郭により表示画像において生じる違和感を緩和すること
ができる画像処理方法をハードウェアに実行させること
ができるという効果を奏する。
【0165】また、本発明の記録媒体は、以上のよう
に、上記構成のプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体である。
【0166】上記の構成によれば、本発明の画像処理方
法を実行するプログラムをコンピュータに読み込ませる
ことが容易となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る画像処理装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像処理装置を画像出力装置およびディ
スプレイ装置とともに示すブロック図である。
【図3】図17(a)に示す画像の領域Aにおける輝度
レベルを示す分布図である。
【図4】図17(a)に示す画像の領域Bにおける輝度
レベルを示す分布図である。
【図5】図17(a)に示す画像の領域Aにおける輝度
レベルを画素値変換した後の輝度レベルを示す分布図で
ある。
【図6】図17(a)に示す画像の領域Bにおける輝度
レベルを画素値変換した後の輝度レベルを示す分布図で
ある。
【図7】(a)は、図17(a)に示す画像を画像処理
した後の画像における輝度の分布状態を示す模式図であ
り、(b)は、(a)に示す画像において輝度レベルが
段階的に変化する状態を示す模式図である。
【図8】本発明の他の実施の一形態に係る画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図9】図8の画像処理装置を画像出力装置およびディ
スプレイ装置とともに示すブロック図である。
【図10】(a)は、図8の画像処理装置により画像処
理を施す画像の一例における輝度の分布状態を示す模式
図であり、(b)は、(a)に示す画像において偽輪郭
が発生する箇所を示す模式図である。
【図11】図10(a)に示す画像の領域Cにおける輝
度レベルを示す分布図である。
【図12】図10(a)に示す画像の領域Cにおける輝
度レベルを水平方向に画素値変換した後の輝度レベルを
示す分布図である。
【図13】図10(a)に示す画像の領域Cにおける輝
度レベルを垂直方向に画素値変換した後の輝度レベルを
示す分布図である。
【図14】図10(a)に示す画像の領域Cにおける輝
度レベルを画素値変換した後の最終的な輝度レベルを示
す分布図である。
【図15】(a)は、図10(a)に示す画像を画像処
理した後の画像における輝度の分布状態を示す模式図で
あり、(b)は、(a)に示す画像において輝度レベル
が段階的に変化する状態を示す模式図である。
【図16】FRC法による擬似中間調変換を説明するた
めの概略図である。
【図17】(a)は、偽輪郭が発生することにより表示
画像に違和感が生じる画像の一例における輝度の分布状
態を示す模式図であり、(b)は、(a)に示す画像に
おて儀輪郭が発生する箇所を示す模式図である。
【符号の説明】
2 画像処理装置 3 ディスプレイ装置(画像表示装置) 8 偽輪郭検出器(偽輪郭判定手段) 9 画素値変換器(画素値変換手段) 11 画像処理装置 12 ディスプレイ装置(画像表示装置) 17 偽輪郭検出器(偽輪郭判定手段) 18 画素値変換器(画素値変換手段) 19 擬似中間調変換器(画素値変換手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/02 G09G 5/00 520J 5/36 5/36 520P Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA16 CB01 CB07 CB16 CE13 CE17 CH01 CH11 DA08 DA16 DC16 DC22 5C077 MP08 NN08 NN11 NN20 PP32 PP37 PP47 PP58 PQ12 PQ22 5C082 AA01 BA12 BA35 BA39 BB16 BB53 CA12 CA81 DA53 DA86 MM10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像データを画像表示装置にて表示し
    得る表示画像データとして処理する画像処理装置におい
    て、 入力画像データ内で等しい輝度レベルにて隣接する画素
    の集合である同一輝度領域を、入力画像中において検出
    するとともに、隣接する同一輝度領域間における輝度レ
    ベルの差が予め設定された値と一致するか否かを判定す
    る偽輪郭判定手段と、 上記偽輪郭判定手段の判定結果に基づき、隣接する同一
    輝度領域間の境界付近における画素の輝度レベルを中間
    調に変換する画素値変換手段とを備えていることを特徴
    とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】上記予め設定された値は、入力画像データ
    のビット数において表示可能な最小単位の輝度レベルで
    あることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】上記偽輪郭判定手段は、第1の方向におい
    て隣接する同一輝度領域間における輝度レベルの差が予
    め設定された値と一致するか否かを判定することを特徴
    とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】上記偽輪郭判定手段は、上記第1の方向お
    よび上記第1の方向とは異なる第2の方向において隣接
    する同一輝度領域間における輝度レベルの差が予め設定
    された値と一致するか否かを判定することを特徴とする
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】上記画素値変換手段は、擬似中間調変換処
    理を用いて、隣接する同一輝度領域間の境界付近におけ
    る画素の輝度レベルを中間調に変換することを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】入力画像データを画像表示装置にて表示し
    得る表示画像データとして処理する画像処理方法におい
    て、 入力画像データ内で等しい輝度レベルにて隣接する画素
    の集合である同一輝度領域を、入力画像中において検出
    するとともに、隣接する同一輝度領域間における輝度レ
    ベルの差が予め設定された値と一致するか否かを判定す
    る第1のステップと、 上記第1のステップの判定結果に基づき、隣接する同一
    輝度領域間の境界付近における画素の輝度レベルを中間
    調に変換する第2のステップとを備えていることを特徴
    とする画像処理方法。
  7. 【請求項7】上記予め設定された値は、入力画像データ
    のビット数において表示可能な最小単位の輝度レベルで
    あることを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】上記第1のステップは、第1の方向におい
    て隣接する同一輝度領域間における輝度レベルの差が予
    め設定された値と一致するか否かを判定するステップで
    あることを特徴とする請求項6または7に記載の画像処
    理方法。
  9. 【請求項9】上記第1のステップは、上記第1の方向お
    よび上記第1の方向とは異なる第2の方向において隣接
    する同一輝度領域間における輝度レベルの差が予め設定
    された値と一致するか否かを判定することを特徴とする
    請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】上記第2のステップは、擬似中間調変換
    処理を用いて、隣接する同一輝度領域間の境界付近にお
    ける画素の輝度レベルを中間調に変換するステップであ
    ることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項に
    記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】請求項6ないし請求項10のいずれか1
    項に記載の画像処理方法における各ステップをコンピュ
    ータに実行させるためのプログラム。
  12. 【請求項12】請求項11に記載のプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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