JP4252989B2 - 複合熱源機 - Google Patents

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Description

本発明は、給湯機能と暖房機能との少なくとも2つの機能を有する複合熱源機に関する。
従来、この種の複合熱源機として、バーナの燃焼排気との熱交換により熱媒体を加熱する第1熱交換器と、液々熱交換器から成る給湯用の第2熱交換器とを備え、第1熱交換器で加熱された熱媒体を第2熱交換器と暖房端末とに選択的に供給して、給湯運転と暖房運転とを行うようにした複合熱源機は知られている(例えば、特許文献1参照)。
このもので、バーナは単一の缶体内に並設した複数本の単位バーナで構成されている。そして、これら単位バーナの燃焼本数を段階的に切換える能力切換え手段と、これら単位バーナに対する共通のガス供給路に介設したガス比例弁と、缶体内に燃焼用空気を供給する燃焼ファンとを備え、燃焼ファンの回転数をガス比例弁の開度に応じて可変すると共に、単位バーナの燃焼本数が最大になっていない状態で要求燃焼量がガス比例弁の最大開度で得られる燃焼量を上回ったときに、能力切換え手段により単位バーナの燃焼本数を1段階多くするようにしている。
尚、燃焼ファンからの空気は全ての単位バーナに分配されるため、単位バーナの燃焼本数が少ない小能力燃焼でトータルの燃焼量が燃焼本数の多い大能力燃焼時に比し小さくなったときに、トータル燃焼量に応じて燃焼ファンの回転数を低くしたのでは、燃焼中の各単位バーナにその燃焼量に見合った量の空気を供給できなくなる。ここで、燃焼中の各単位バーナの燃焼量はガス比例弁の開度に比例する。従って、燃焼中の各単位バーナにその燃焼量に見合った量の空気を供給するには、燃焼ファンの回転数をトータル燃焼量ではなくガス比例弁の開度に応じて可変する必要がある。
また、能力切換えのハンチングを防止するため、ガス比例弁の制御上の最大開度は、この開度で得られる燃焼量が単位バーナの燃焼本数を1段階多くした状態でガス比例弁を最小開度にしたときに得られる燃焼量より若干大きくなるように設定される。そして、従来、ガス比例弁の制御上の最大開度は給湯運転時と暖房運転時との別なく同一開度に設定されている。
ところで、ガス比例弁の開度が最大開度に近いと、燃焼ファンの回転数が高くなって、送風音による騒音を生ずる。特に、夜間長時間に亘って暖房運転が行われることがあるため、暖房運転時にガス比例弁の開度が最大開度に近い状態に維持されると、騒音で周囲に迷惑をかける。
特開2003−21344号公報
本発明は、以上の点に鑑み、暖房運転時の送風音による騒音を低減できるようにした複合熱源機を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、バーナの燃焼排気との熱交換により熱媒体を加熱する第1熱交換器と、液々熱交換器から成る給湯用の第2熱交換器とを備え、第1熱交換器で加熱された熱媒体を第2熱交換器と暖房端末とに選択的に供給して、給湯運転と暖房運転とを行うようにした複合熱源機であって、バーナは単一の缶体内に並設した複数本の単位バーナで構成され、これら単位バーナの燃焼本数を段階的に切換える能力切換え手段と、これら単位バーナに対する共通のガス供給路に介設したガス比例弁と、缶体内に燃焼用空気を供給する燃焼ファンと、燃焼ファンの回転数をガス比例弁の開度に応じて可変する制御を行うと共に、単位バーナの燃焼本数が最大になっていない状態で要求燃焼量がガス比例弁の最大開度で得られる燃焼量を上回ったときに、能力切換え手段により単位バーナの燃焼本数を1段階多くする制御を行う制御手段とを備え、暖房運転時の要求燃焼量は暖房負荷に対応する燃焼量とするものにおいて、単位バーナの燃焼本数が最大になっていない状態の暖房運転時のみガス比例弁の制御上の最大開度が給湯運転時よりも小さく設定され、単位バーナの燃焼本数が最大になっている状態の暖房運転時のガス比例弁の制御上の最大開度は給湯運転時と同一であることを特徴とする。
本発明によれば、暖房運転時には、要求燃焼量が増加した際にガス比例弁の開度が比較的小さいうち、即ち、燃焼ファンの回転数が比較的低いうちに、単位バーナの燃焼本数を1段階多くする能力切換えが行われる。この能力切換えによりガス比例弁の開度が減少し、燃焼ファンの回転数も減少する。従って、暖房運転時の燃焼ファンの送風音による騒音が低減される。
また、燃焼ファンからの空気は全ての単位バーナに分配されるため、単位バーナの燃焼本数が少ない小能力での燃焼時に燃焼していない単位バーナに分配される空気は燃焼に寄与しないまま第1熱交換器に流れ、熱効率を低下させる要因になる。然し、本発明では、上記の如く暖房運転時に燃焼ファンの回転数が比較的低いうちに、単位バーナの燃焼本数を多くする能力切換えが行われるため、燃焼に寄与しない空気量が減少する。従って、本発明は、熱効率を向上させる上でも有利である。
ところで、給湯運転時のガス比例弁の制御上の最大開度は、この開度で得られる燃焼量が単位バーナの燃焼本数を1段階多くした状態でガス比例弁を最小開度にしたときに得られる燃焼量より所定のヒステリシス分大きくなるように設定され、単位バーナの燃焼本数が最大になっていない状態の暖房運転時のガス比例弁の制御上の最大開度は、この開度で得られる燃焼量が単位バーナの燃焼本数を1段階多くした状態でガス比例弁を最小開度にしたときに得られる燃焼量以上になる範囲で給湯運転時のガス比例弁の制御上の最大開度より小さく設定されることが望ましい。
これによれば、給湯運転時に給湯負荷の増加による要求燃焼量の増加で単位バーナの燃焼本数を1段階多くする能力切換えを行った後に要求燃焼量が減少しても、この減少量が上記ヒステリシス以内であれば、ガス比例弁の開度制御で燃焼量を要求燃焼量に合わせることができ、能力切換えの頻度を減少できる。そのため、能力切換え時におけるガス比例弁の制御の応答遅れにより出湯温度の変動を生ずる頻度も減少し、安定した給湯を行うことができる。
一方、暖房運転時にはヒステリシスが小さくなり、そのため、能力切換えの頻度が増加することが懸念される。然し、暖房負荷の変化は緩やかであって、暖房運転時の要求燃焼量の変化も緩やかになり、ヒステリシスが小さくても能力切換えの頻度は然程増加しない。また、能力切換え時におけるガス比例弁の制御の応答遅れにより熱媒体の温度が変動しても、暖房端末による暖房温度は然程変化せず、実用上不具合は生じない。
また、本発明では、暖房運転時に単位バーナの燃焼本数が最大になっている状態でのガス比例弁の制御上の最大開度は給湯運転時と同一であるため、暖房運転開始当初で暖房負荷が大きな場合に、バーナの燃焼量をかなり大きくし、暖房温度の立上りを早くすることが可能になる。尚、バーナがこのような大きな燃焼量で燃焼されるのは一時的であり、騒音は特に問題にならない。
図1を参照して、1は給湯機能と暖房機能とを有する複合熱源機のケーシングを示している。このケーシング1内には、単一の缶体2が設けられている。缶体2には、下部のバーナ3と上部の第1熱交換器4とが内蔵されている。第1熱交換器4には、往路5aと復路5bとから成る熱媒循環路5が接続されている。そして、復路5bに介設した循環ポンプ6の作動により第1熱交換器4に熱媒体(水、不凍液等)が循環され、バーナ2の燃焼排気との熱交換により熱媒体が加熱される。燃焼排気は、第1熱交換器4との熱交換後に缶体1の上端に接続された排気筒7を介して屋外に排出される。
また、缶体1の下端には燃焼ファン8が接続されている。そして、排気筒7を囲う給気筒9と、給気筒9に連なるケーシング1内の給気ダクト10とを設け、燃焼ファン8の回転により屋外空気が給気筒9と給気ダクト10とを介して燃焼ファン8に吸い込まれ、燃焼用空気として缶体1内に供給されるようにしている。
ケーシング1内には、更に、液々熱交換器から成る給湯用の第2熱交換器11が設けられている。第2熱交換器11には、上流側の給水管12と下流側の出湯管13とが接続されている。また、複合熱源機には、往路14aと復路14bとから成る暖房回路14を介して温風暖房器や床暖房等の暖房端末15が接続されている。そして、熱媒循環路5の往路5aを三方弁16を介して第2熱交換器11の熱媒入口部11aと暖房回路14の往路14aとに接続し、第1熱交換器4で加熱された熱媒体を三方弁16の切換で第2熱交換器11と暖房端末15とに選択的に供給して、給湯運転と暖房運転とを行うようにしている。
尚、第2熱交換器11の熱媒出口部11bと暖房回路14の復路14bとは互いに合流して熱媒循環路5の復路5bに接続されている。また、暖房回路14の復路14bにはダイヤフラム17aを内蔵する密閉式の膨張タンク17が接続され、熱媒循環路5の復路5bには、循環ポンプ6の下流側に位置させてエアベント5cが接続されている。更に、熱媒循環路5の往路5aに暖房往き温センサ18を設けると共に、熱媒循環路5の復路5bに暖房戻り温センサ19を設けている。また、給水管12には、水量センサ20と水量調節弁21と入水温センサ22とが設けられ、出湯管13には出湯温センサ23が設けられている。
ここで、バーナ3は、缶体1内に並設した複数本、例えば15本の単位バーナ3aで構成されている。これら単位バーナ3aに対する共通のガス供給路24には、元弁25とガス比例弁26とが介設されている。また、ガス供給路24は、ガス比例弁26の下流側で、5本の単位バーナ3aにガスを供給する第1分岐路24と、10本の単位バーナ3aにガスを供給する第2分岐路24とに分岐され、第1と第2の各分岐路24,24に能力切換え手段たる第1と第2の各能力切換え弁27,27が介設されている。かくして、単位バーナ3aの燃焼本数は、第1能力切換え弁27のみを開弁させる小能力燃焼時に5本になり、第2能力切換え弁27のみを開弁させる中能力燃焼時に10本になり、第1と第2の両能力切換え弁27,27を開弁させる大能力燃焼時に15本になる。そして、能力切換え弁27,27による能力切換えとガス比例弁26の開度変化とでバーナ3の燃焼量が広範囲に可変される。
上記した暖房往き温センサ18、暖房戻り温センサ19、水量センサ20、入水温センサ22及び出湯温センサ23の検出信号はケーシング1内に設けた制御手段たるコントローラ28に入力され、このコントローラ28により上記した循環ポンプ6、燃焼ファン8、三方弁16、水量調節弁21、元弁25、ガス比例弁26及び第1と第2の両能力切換え弁27,27が制御される。以下、コントローラ28による制御について詳述する。
出湯管13の下流端の出湯栓(図示せず)が開かれて第2熱交換器11に通水され、水量センサ20からの信号でこの通水が確認されると、コントローラ28は、熱媒循環路5の往路5aを第2熱交換器11の熱媒入口部11aに接続するように三方弁16を切換えて循環ポンプ6を作動させ、この状態で燃焼ファン8を作動させると共に、元弁25の開弁と点火器(図示せず)の作動とでバーナ3に点火させる。これにより、第1熱交換器4で加熱された熱媒体を第2熱交換器11に供給する給湯運転が行われる。給湯運転中は、設定湯温と入水温センサ22の検出温度との偏差と水量センサ20の検出水量とから給湯負荷を求め、この給湯負荷に対応する燃焼量(要求燃焼量)を算出して、バーナ3の燃焼量が要求燃焼量になるように能力切換え弁27,27による能力切換え制御とガス比例弁26の開度制御とを行い、更に、出湯温センサ23の検出温度に基づく燃焼量のフィードバック補正を行って、出湯温センサ23の検出温度が設定湯温に維持されるようにする。
ここで、燃焼中の各単位バーナ3aの燃焼量はガス比例弁26の開度に比例する。そして、燃焼中の各単位バーナ3aにその燃焼量に見合った量の空気を供給するには、燃焼ファン8の回転数をガス比例弁26の開度に応じて可変する必要がある。図2は小、中、大の各能力での燃焼時におけるガス比例弁26の開度とバーナ3の燃焼量と燃焼ファン8の回転数との関係を示している。図2でθminはガス比例弁26の最小開度、θkmaxは給湯運転時のガス比例弁26の制御上の最大開度であり、ガス比例弁26の開度がθminとθkmaxとの間の範囲で変化したとき、バーナ3の燃焼量は、小能力燃焼時にはθminで得られるSminとθkmaxで得られるSkmaxとの間でガス比例弁26の開度に比例して変化し、中能力燃焼時にはθminで得られるMminとθkmaxで得られるMkmaxとの間でガス比例弁26の開度に比例して変化し、大能力燃焼時にはθminで得られるLminとθkmaxで得られるLkmaxとの間でガス比例弁26の開度に比例して変化する。一方、燃焼ファン8の回転数は、ガス比例弁26の開度がθminとθkmaxとの間の範囲で変化したとき、小、中、大の何れの能力の燃焼時においても、θminに対応する120Hzとθkmaxに対応する240Hzとの間でガス比例弁26の開度に比例して変化する。
給湯運転時に、小能力燃焼を行っている状態で要求燃焼量がSkmaxを上回ったときは中能力燃焼に切換え、中能力燃焼を行っているときに要求燃焼量がMminを下回ったときは小能力燃焼に切換える。同様に、中能力燃焼を行っている状態で要求燃焼量がMkmaxを上回ったときは大能力燃焼に切換え、大能力燃焼を行っているときに要求燃焼量がLminを下回ったときは中能力燃焼に切換える。ここで、θkmaxは、SkmaxとMkmaxとが夫々MminとLminより所定のヒステリシス分だけ大きくなるように設定されている。
これによれば、給湯運転時に給湯負荷の増加による要求燃焼量の増加で小能力から中能力や中能力から大能力への能力切換えを行った後に要求燃焼量が減少しても、この減少量が上記ヒステリシス以内であれば、ガス比例弁26の開度制御で燃焼量を要求燃焼量に合わせることができ、能力切換えの頻度を減少できる。ここで、能力切換え時には、ガス比例弁26の開度をθkmaxから大幅に減少させ、或いはθminから大幅に増加させる必要があって、開度変化に時間がかかる。このようなガス比例弁26の制御の応答遅れにより燃焼量が能力切換え時に一時的に変化して、出湯温度が変動する。上記の如く能力切換えの頻度を減少できれば、ガス比例弁26の制御の応答遅れにより出湯温度の変動を生ずる頻度も減少し、安定した給湯を行うことができる。尚、要求燃焼量がLkmaxを上回ったときは、水量調節弁21により通水量を減少させて、出湯温センサ23の検出温度が設定湯温に維持されるようにする。
暖房端末15の運転スイッチがオンされると、コントローラ28は、熱媒循環路5の往路5aを暖房回路14の往路14aに接続するように三方弁16を切換えて循環ポンプ6を作動させ、この状態で燃焼ファン8を作動させると共にバーナ3に点火させる。これにより、第1熱交換器4で加熱された熱媒体を暖房端末15に供給する暖房運転が行われる。暖房運転中は、熱媒体の設定加熱温度と暖房戻り温センサ19の検出温度との偏差から暖房負荷を求め、この暖房負荷に対応する要求燃焼量を算出して、バーナ3の燃焼量が要求燃焼量になるように給湯運転時と同様に能力切換え弁27,27による能力切換え制御とガス比例弁26の開度制御とを行い、更に、暖房往き温センサ18の検出温度に基づく燃焼量のフィードバック補正を行って、暖房往き温センサ18の検出温度が設定加熱温度に維持されるようにする。
ここで、暖房運転時のガス比例弁26の制御上の最大開度は、小、中の各能力での燃焼時にこの最大開度で得られるバーナ3の燃焼量が夫々Mmin、Lmin以上になる範囲でθkmaxよりできるだけ小さな図2のθdmaxに設定されており、小能力燃焼時の最大燃焼量はθdmaxに対応するSdmaxになり、中能力燃焼時の最大燃焼量もθdmaxに対応するMdmaxになる。そして、暖房運転時には、図3に示すように能力切換え制御を行う。即ち、小能力燃焼時に要求燃焼量がSdmaxを上回ったときに中能力に切換え(S1,S2,S3)、中能力燃焼時に要求燃焼量がMminを下回ったとき小能力に切換え(S4,S5,S6)、また、中能力燃焼時に要求燃焼量がMdmaxを上回ったときに大能力に切換え(S7,S8)、大能力燃焼時に要求燃焼量がLminを下回ったとき中能力に切換える(S9,S10)。
これによれば、暖房運転時には、要求燃焼量が増加した際にガス比例弁26の開度が比較的小さいうち、即ち、燃焼ファン8の回転数が比較的低いうちに、小能力から中能力や中能力から大能力への能力切換えが行われる。この能力切換えによりガス比例弁26の開度が減少し、燃焼ファン8の回転数も減少する。従って、暖房運転時の燃焼ファン8の送風音による騒音が低減される。
また、燃焼ファン8からの空気は全ての単位バーナ3aに分配されるため、小、中の各能力での燃焼時に燃焼していない単位バーナ3aに分配される空気は燃焼に寄与しないまま第1熱交換器4に流れ、熱効率を低下させる要因になる。然し、本実施形態では、上記の如く暖房運転時に燃焼ファン8の回転数が比較的低いうちに、小能力から中能力や中能力から大能力への能力切換えが行われるため、燃焼に寄与しない空気量が減少し、熱効率が向上する。
尚、暖房運転時には、小、中の各能力での最大燃焼量Sdmax,Mdmaxと中、大の各能力での最小燃焼量Mmin,Lminとの差(ヒステリシス)が小さくなる。そのため、能力切換えの頻度が増加することが懸念される。然し、暖房負荷の変化は緩やかであって、暖房運転時の要求燃焼量の変化も緩やかになり、ヒステリシスが小さくても能力切換えの頻度は然程増加しない。また、能力切換え時におけるガス比例弁26の制御の応答遅れにより熱媒体の温度が変動しても、暖房端末15による暖房温度は然程変化せず、実用上不具合は生じない。
また、本実施形態では、暖房運転時に大能力で燃焼させているときは、ガス比例弁26の制御上の最大開度を給湯運転時と同一のθkmaxに設定変更している。これによれば、暖房運転開始当初で暖房負荷が大きな場合に、バーナ3の燃焼量をLkmaxにまで増加させて、暖房温度の立上りを早くすることが可能になる。尚、バーナ3がこのような大きな燃焼量で燃焼されるのは一時的であり、騒音は特に問題にならない。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、暖房運転時のガス比例弁26の制御上の最大開度を小、中の何れの能力での燃焼時にも同一のθdmaxに設定したが、中能力燃焼時にθdmaxで得られる燃焼量MdmaxとLminとの差は、小能力燃焼時にθdmaxで得られる燃焼量SdmaxとMminとの差よりかなり大きくなるため、暖房運転時のガス比例弁26の制御上の最大開度を中能力燃焼時は小能力燃焼時より小さく設定しても良い。
また、上記実施形態では、要求燃焼量に応じてバーナ3の燃焼能力(単位バーナ3aの燃焼本数)とガス比例弁26の開度とを決定し、決定された開度になるようにガス比例弁26を制御し、ガス比例弁26の開度に応じて燃焼ファン8の回転数を可変するようにしたが、要求燃焼量に応じてバーナ3の燃焼能力を決定し、決定した能力での要求燃焼量に対応する燃焼ファン8の回転数を図3に示す特性から決定し、決定した回転数になるように燃焼ファン8を制御しつつ、燃焼ファン8の実回転数に対応する開度になるようにガス比例弁26を制御する、所謂ファン先行制御を行うことも可能である。ファン先行制御においても、結果的にはガス比例弁26の開度に応じて燃焼ファン8の回転数が可変されることになり、本発明に含まれる。
また、上記実施形態の複合熱源機は給湯と暖房の2つの機能を有するものであるが、第2熱交換器11に加えて液々熱交換器から成る風呂追焚き用の第3熱交換器を設け、第1熱交換器4で加熱された熱媒体を第3熱交換器に供給して風呂追焚き運転も行うことができるようにした複合熱源機にも同様に本発明を適用できる。
本発明の実施形態の複合熱源機の構成を示す説明図。 ガス比例弁の開度と各能力での燃焼量と燃焼ファンの回転数との関係を示すグラフ。 暖房運転時の能力切換え制御の内容を示すフロー図。
符号の説明
2…缶体、3…バーナ、3a…単位バーナ、4…第1熱交換器、8…燃焼ファン、11…第2熱交換器、15…暖房端末、24…ガス供給路、26…ガス比例弁、27,27…能力切換え弁(能力切換え手段)、28…コントローラ(制御手段)。

Claims (2)

  1. バーナの燃焼排気との熱交換により熱媒体を加熱する第1熱交換器と、液々熱交換器から成る給湯用の第2熱交換器とを備え、第1熱交換器で加熱された熱媒体を第2熱交換器と暖房端末とに選択的に供給して、給湯運転と暖房運転とを行うようにした複合熱源機であって、バーナは単一の缶体内に並設した複数本の単位バーナで構成され、これら単位バーナの燃焼本数を段階的に切換える能力切換え手段と、これら単位バーナに対する共通のガス供給路に介設したガス比例弁と、缶体内に燃焼用空気を供給する燃焼ファンと、燃焼ファンの回転数をガス比例弁の開度に応じて可変する制御を行うと共に、単位バーナの燃焼本数が最大になっていない状態で要求燃焼量がガス比例弁の最大開度で得られる燃焼量を上回ったときに、能力切換え手段により単位バーナの燃焼本数を1段階多くする制御を行う制御手段とを備え、暖房運転時の要求燃焼量は暖房負荷に対応する燃焼量とするものにおいて、
    単位バーナの燃焼本数が最大になっていない状態の暖房運転時のみガス比例弁の制御上の最大開度が給湯運転時よりも小さく設定され、単位バーナの燃焼本数が最大になっている状態の暖房運転時のガス比例弁の制御上の最大開度は給湯運転時と同一であることを特徴とする複合熱源機。
  2. 給湯運転時のガス比例弁の制御上の最大開度は、この開度で得られる燃焼量が単位バーナの燃焼本数を1段階多くした状態でガス比例弁を最小開度にしたときに得られる燃焼量より所定のヒステリシス分大きくなるように設定され、単位バーナの燃焼本数が最大になっていない状態の暖房運転時のガス比例弁の制御上の最大開度は、この開度で得られる燃焼量が単位バーナの燃焼本数を1段階多くした状態でガス比例弁を最小開度にしたときに得られる燃焼量以上になる範囲で給湯運転時のガス比例弁の制御上の最大開度より小さく設定されることを特徴とする請求項1記載の複合熱源機。
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