JP4251196B2 - ステアリング装置用モータ - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリング装置に配設されるモータに関し、特に、そのモータのステータが相互に電気的に独立した複数の系統に分けられたステアリング装置用モータに関する。
ステアリング装置用モータには、例えば、操舵をアシストするための動力源たるモータや、車輪を転舵するための動力源たるモータ等がある。一般的に、車両には操舵をアシストする装置、いわゆるパワーステアリング装置が設けられている。そのパワーステアリング装置のモータとして電磁式モータが用いられる場合がある。その電磁式モータは、例えば、ステアリングコラムやラックアンドピニオン機構の付近に取り付けられる。また、例えば、いわゆるステアバイワイヤ式のステアリング装置、つまり、ステアリングホイール等の操作部材に入力された操作力が転舵部に伝達されず、転舵部の動力源を制御することによって車輪の転舵を行うステアリング装置では、その動力源として車輪を転舵するためのモータが配設される。さらに、操作部材に適度な抵抗を付与するためのモータも配設される場合が多い。
上述のようなステアリング装置用モータは、操舵に大きく影響するため、フェールセーフが考慮されたものであることが望ましい。例えば、下記特許文献1には、ステータが2系統に分けられ、1系統が失陥しても残りの1系統で車輪を転舵することができるようにされた電磁式モータが記載されている。この電磁式モータは、ステータが面対称に2分割されており、片側の系統が失陥した場合に、残りの側の系統によって磁気を発生させるため、ロータが振動するという特徴がある。その振動によって、運転者がモータの失陥に気付きやすくなり、急激な操舵操作が抑制されるとともに、早期に修理が行われることが期待される。また、下記特許文献2には、ステータが1系統である従来の電磁式モータが記載されている。
特開2005−237068号公報 特開平7−222419号公報
上記特許文献2に記載の電磁式モータは、1系統のステータが失陥した場合には、当然ながら操舵アシスト不能、あるいはモータによる車輪の転舵が不能になり、信頼性が高いとは言えない。それに対し、上記特許文献1に記載の電磁式モータは、1系統が失陥した場合にも作動可能であり、かつ、その際、比較的大きな振動が発生するようにされている。しかし、2系統の電力を正確に同期させることが困難であることに起因して、2系統とも正常である場合に比較的小さな振動が発生し易いという問題がある。以上のような問題は、従来のステアリング装置用モータの実用性を向上させる上で障害となり得る問題の一例であり、ステアリング装置用モータには種々の観点からの改良の余地がある。すなわち、従来のステアリング装置用モータに改良を施すことによって、ステアリング装置用モータのフェールセーフ性を向上させることができる等、実用性を向上させることが可能である。本発明は、そういった実情に鑑みてなされたものであり、より実用的なステアリング装置用モータを得ることを課題としてなされたものである。
本発明は、上記課題を解決するために、操作部材の操作に応じて車輪の向きを変えるステアリング装置に配設されるステアリング装置用モータを、(a)それぞれがコイルを有して電力が供給された際に磁気を発生する複数の磁極体が一円周に沿って並べられたステータと、(b)そのステータの内周面または外周面に自身の外周面または内周面が対向する状態で回転するロータと、(c)前記ステータの複数の磁極体に三相の電力を供給する電力供給装置とを備えたものとし、前記複数の磁極体を複数の磁極体グループに分け、それら磁極体グループの各々に属する磁極体である複数ずつのグループ磁極体をさらに互いに同じ3の倍数ずつの第1群と第2群とのグループ磁極体に分け、第1群のグループ磁極体をステータの周方向に互いに隣接して並べる一方、第2群のグループ磁極体の各々を第1群のグループ磁極体の各々と前記ステータの直径方向において互いに対向する状態で並べることによって、前記複数の磁極体グループの各々に属するグループ磁極体の半数ずつの列を互いに隣接して周方向に並べ、かつ、電力供給装置を、前記複数の磁極体グループの各々に電力を供給する、磁極体グループと同数の互いに独立した電力供給部を備えたものとし、それら電力供給部の各々を、複数の磁極体グループのうち各電力供給部に対応するものに、前記第1群のグループ磁極体と前記第2群のグループ磁極体との前記直径方向において互いに対向するものに互いに同相の電力を供給して前記直径方向において互いに逆向きの磁気力を発生させるようにしたことを特徴とする。
本発明のステアリング装置用モータは、ステータの複数の磁極体グループのうちの一部のグループが失陥したとしても残りのグループによりある程度の駆動力を発生させることができるとともに、正常時にはステータの弾性変形が小さいことによって振動あるいは振動音が無視できるほど小さくて済み、かつ、一部のグループが失陥した場合にはステータの弾性変形が大きくなることによって振動あるいは振動音が大きくなることにより運転者が異常を察知しやすいという利点がある。すなわち、フェールセーフ性に優れ、かつ、より実用的なステアリング装置用モータが得られるのである。なお、本発明のステアリング装置用モータの各種態様およびそれらの作用および効果については、以下の、〔発明の態様〕の項において詳しく説明する。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から一部の構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の各項において、(1)項が請求項1に、(2)項が請求項2に、(3)項が請求項3に、(4)項が請求項4に、それぞれ相当する。
(1)操作部材の操作に応じて車輪の向きを変えるステアリング装置に配設されるステアリング装置用モータであって、
それぞれがコイルを有して電力が供給された際に磁気を発生する複数の磁極体が一円周に沿って並べられたステータと、
そのステータの内周面または外周面に自身の外周面または内周面が対向する状態で回転するロータと、
前記ステータの複数の磁極体に三相の電力を供給する電力供給装置
を備え、
前記複数の磁極体が複数の磁極体グループに分けられ、それら磁極体グループの各々に属する磁極体である複数ずつのグループ磁極体がさらに互いに同じ3の倍数ずつの第1群と第2群とのグループ磁極体に分けられ、第1群のグループ磁極体が前記ステータの周方向に互いに隣接して並べられる一方、第2群のグループ磁極体の各々が第1群のグループ磁極体の各々と前記ステータの直径方向において互いに対向する状態で並べられることによって、前記複数の磁極体グループの各々に属するグループ磁極体の半数ずつの列が互いに隣接して前記周方向に並べられ、かつ、前記電力供給装置が、前記複数の磁極体グループの各々に電力を供給する、磁極体グループと同数の互いに独立した電力供給部を備え、それら電力供給部の各々が、複数の磁極体グループのうち各電力供給部に対応するものに、前記第1群のグループ磁極体と前記第2群のグループ磁極体との前記直径方向において互いに対向するものに互いに同相の電力を供給して前記直径方向において互いに逆向きの磁気力を発生させることを特徴とするステアリング装置用モータ。
上記「直径方向において互いに逆向きの磁気力を発生させる」とは、1本の直線としての直径の方向において互いに逆向きの磁気力を発生させるということ、つまり、半径方向に関しては、半径方向内向き同士、あるいは半径方向外向き同士の磁気力を発生させるというように、互いに同じ向きの磁気力を発生させることを意味する。
本項に記載のステアリング装置用モータは、例えば、いわゆるパワーステアリング装置の動力源や、いわゆるステアバイワイヤ式のステアリング装置において操舵操作に対する抵抗力や車輪を転舵する力等を発生させるための動力源や、その他の動力源として用いることができる。これらステアリング装置用モータは、車両の操舵に対する影響が大きいため、フェールセーフが考慮されることが望ましい。
本項に記載のステアリング装置用モータは、ステータが電気的に独立した複数の磁極体グループに、つまり複数の系統に分けられており、磁極体グループ別に独立して電力が供給される。複数の磁極体グループの各々に属する複数のグループ磁極体には、1つずつの電力供給部から電力が供給されるのである。その電力供給部は、例えば、それに対応する磁極体グループに属する複数のグループ磁極体と、ステアリング装置に設けられた駆動回路(例えば、インバータ)とを設定された配線で電気的に接続する導電部材を含むものとすることができる。複数の電力供給部の各々は、駆動回路と1つの磁極体グループに属する複数のグループ磁極体との間の電気的な導通が、他の電力供給部による駆動回路と別の磁極体グループに属する複数のグループ磁極体との間の電気的な導通のいかんに影響されず、互いに独立したものとされる。そのため、コイルの断線等によっていずれかの系統の電気的な導通が遮断されたとしても、それ以外の系統に電力を供給することができ、ある程度の駆動力を発揮することができる。
前記特許文献1に記載のモータは、2つの系統に個別の駆動回路(例えば、インバータ)が接続された場合に、対向する2つの磁極体に互いに異なる駆動回路から同相の電力が供給される。しかしながら、異なる2つの駆動回路から供給される電力を正確に同期させることが困難であり、正常時に互いに対向する2つの磁極体が磁気を発生させるタイミングのずれが生じる結果、ロータが直径方向に振動する。つまり、ロータとステータとがそれらの回転軸線と直交する方向に相対変位する形態の振動により、正常時であっても無視できない大きさの振動が発生するという問題がある。
それに対して、本項に記載のステアリング装置用モータは、各電力供給部に個別の駆動回路が接続されているが、直径方向において対向する第1群と第2群とのグループ磁極体に同一の電力供給部から同相の電力が供給されるため、それら対向する2群のグループ磁極体に供給される電力が正確に同期することとなる。その結果、それら対向する2群のグループ磁極体の磁気がロータに及ぼす直径方向の力が確実に互いに打ち消し合い、ロータとステータとの剛体としての相対変位に起因する振動を良好に低減し得る。そのため、上述の「正常時に無視できない大きさの振動が発生するという問題」が生じないのである。なお、互いに対向する2群のグループ磁極体の磁気の強さは、可及的に等しいことが望ましい。
本項に記載のステアリング装置用モータは三相交流によって駆動される。そして連続して並ぶ複数の磁極体の個数およびそれらと対向して並ぶ同数の磁極体の個数は、いずれも少なくとも3つとされ、それぞれU,V,W等の相が割当てられることとなる。そして、例えば、U相が供給される磁極体と直径方向において対向する磁極体にもU相が供給されるようにされる。なお、三相交流には、インバータ等によって供給される擬似的な交流も含まれるものとする。
いずれかの系統が失陥した場合には、ロータとステータとの剛体としての相対変位に起因する振動は大きくならないが、各磁極体グループの第1群および第2群がそれぞれ連続して並ぶ3の倍数のグループ磁極体を備えているため、ロータとステータとに比較的長い円弧に沿って同じ向きの半径方向力を受けるる部分と、比較的長い円弧に沿って半径方向力を受けない部分とが生じることとなって、ロータとステータとの少なくとも一方の弾性的な変形による振動が大きくなり、その弾性変形に起因する振動あるいは振動音によって、モータの異常(複数の磁極体グループの一部が失陥した状態)を運転者に報知することができる。特に、ロータあるいはステータが中空円筒状にされている場合には、弾性変形による振動が発生しやすい。
例えば、ステータがロータの外周に位置するものである場合には、概して円筒形の基体の内周部に複数の磁極体を一円周上に並べた状態で固定したものとすることができる。このような場合に、ステータとロータとの間には、周方向および半径方向の力が作用し、周方向の力はモータの回転駆動力となる。一方、半径方向の力は、ステータの複数の磁極体の各々をロータに対して接近離間させる向きに作用し、ステータを振動させる。そのような振動は、ステータの全ての系統が正常な場合にも生じるが、ステータには、一部の系統が失陥した場合のように、比較的長い円弧に沿って連続して半径方向力を受けない部分がなく、ステータはほぼ全周にわたって各磁極体とロータとの間の力によってその動きが抑制されるため、振動も抑制される。一方、いずれかの系統が失陥することによって、その系統に属する第1群および第2群のグループ磁極体に磁気が発生しなくなり、ステータのうちの失陥した系統に属する部分は他の部分に比べて自由に移動できる状態となる。そのため、ステータのうちの正常な系統に属する部分が振動しやすくなり、あるいは正常な系統に属する部分の振動によって失陥した系統に属する部分が振動させられやすくなるのである。ステータが共振する場合には、より一層大きな振動となる。なお、詳細な説明は実施例において行うこととする。
以上に述べたように、本項に記載のステアリング装置用モータは、一部の系統が失陥した場合に、ステータとロータとの少なくとも一方の振動あるいは振動音が増大するため、その振動等によって運転者がモータの異常(一部の系統が失陥した状態)に気付きやすくなる。なお、ステータやロータの振動あるいは振動音は比較的小さいものであっても、例えば、運転者が操作部材の操作の際に何かしらの異常の発生を察知できる程度であれば足りる。すなわち、どんな異常が発生しているか特定できなくとも、運転者が何らかの異常を察知することによって、例えば、比較的穏やかな運転(車速を低下させることや操舵操作を緩やかにすること等)がなされること、異常箇所を点検するきっかけとなること、インジケータを確認するきっかけとなること等のうち、1以上の効果が期待できるからである。さらに、ステアリング装置用モータの振動等は、概ね操舵操作に応じて発生するため、例えば、操舵アシスト用のモータであれば、操作抵抗が大きくなることと振動等との関連性に基づいて異常に気付く場合がある。さらにまた、例えば、転舵用のモータであれば、車輪の転舵がやや緩慢になることと振動等との関連性に基づいて、操舵反力用のモータであれば、手応えの減少と振動等との関連性に基づいて、それぞれ異常に気付く場合がある。ステータの振動等を比較的大きくすることもできるが、重大な異常が発生した状態(つまり、直ちに走行を中止すべき状態)であると運転者に勘違いさせない程度の大きさとすることが望ましい。このように、本項に記載のステアリング装置用モータにおいては、ステータの一部の系統が失陥した場合に、操舵操作に応じて知覚可能な大きさの振動が発生することにより、運転者が異常を察知しやすくなり、比較的早期にモータの異常に対する処置が取られやすくなるのである。
すなわち、本項のステアリング装置用モータは、ステータの複数の磁極体グループのうちの一部が失陥したとしてもある程度の駆動力を発生させることができるとともに、正常時には無視できる程度の小さい振動あるいは振動音が、一部の系統が失陥した場合に大きくなることで運転者が異常を察知しやすいものである。すなわち、フェールセーフ性に優れ、より実用的なステアリング装置用モータが得られるのである。
本項に記載の磁極体は、例えば、鉄心等のコアとそのコアに巻回されたコイル線とを含んで構成されるものであってもよく、また、コイルを主体としてコアを有しないようなものであってもよい。また、本項の態様において、ステータは、各磁極体が互いに密接したものであることを必ずしも要さず、互いに離間して配置されるものであってもよい。また、複数の磁極体グループの数は、3の倍数であれば、特に限定されない。さらに、ロータは、例えば、永久磁石,鉄心等の磁性体材料等を含むものとすることができる。
(2)前記複数の電力供給部が、前記複数の磁極体グループの各々の前記互いに連続して並ぶ複数の磁極体に供給される三相の電力の相の順序を互いに同じくするものである(1)項に記載のステアリング装置用モータ。
三相の電力の各相はU,V,W等の記号によって表される。複数の磁極体グループにおいて、これらの相の順序を互いに同じくすることで、モータの構成をシンプルにすることができる。
(3)前記第1群と前記第2群との各群が、U相,V相およびW相のグループ磁極体とそれらU相,V相およびW相の各逆相のグループ磁極体とを含み、それらU相,V相およびW相の各磁極体とそれらU相,V相およびW相の逆相の各磁極体とが互いに隣接して配列された(1)項または(2)項に記載のステアリング装置用モータ。
U相,V相およびW相のグループ磁極体とそれらU相,V相およびW相の各逆相のグループ磁極体とは互いに逆向きの半径方向力を発生させるため、これらを互いに隣接して配列すれば、すべての系統が正常である状態ではステータとロータとに作用する半径方向力が比較的小さな領域毎に相殺され、ステータやロータの弾性変形が特に小さくて済み、その分振動や振動音が小さくて済む。
(4)当該ステアリング装置用モータが、前記操作部材の操作力によらないで前記車輪を転舵する転舵装置に、その転舵装置の動力源として設けられた(1)項ないし(3)項のいずれかに記載のステアリング装置用モータ。
本項に記載のステアリング装置用モータは、いわゆるステアバイワイヤ式のステアリング装置において車輪を転舵するための動力源として用いられる態様である。ステアバイワイヤ式のステアリング装置では、通常走行時に操作力なしに車輪を転舵するため、動力源が失陥しにくいこと、あるいは動力源の異常に気付きやすいことが重要であり、本発明が特に有効である。
(5)(1)項ないし(4)項のいずれかに記載のステアリング装置用モータを含むステアリング装置。
以下、請求可能発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、決して下記の実施例に限定されるものではなく、下記実施例の他、前記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
図1に、一実施例であるステアリング装置用モータを備えたステアリング装置を概略的に示す。本ステアリング装置は、操作部10と、転舵部12とが機械的に分離されており、操作部材たるステアリングホイール14になされた操作を検出し、その検出された操作に基づいて転舵部12を電気的に制御することによって、ステアリングホイール14の操作力によらないで転舵車輪16(以下、単に「車輪16」という場合がある)を転舵部12の駆動力によって転舵するステアリング装置である。また、本ステアリング装置は、必要に応じて操作部10と転舵部12とを機械的に連結して操作力を伝達する連結部18を備えている。
操作部10には、ステアリングホイール14と、そのステアリングホイール14を支持するとともに、操舵操作に対する反力である操舵反力をステアリングホイール14に付与する操舵反力付与装置20が設けられている。その操舵反力付与装置20は、ハウジング22と、そのハウジング22に回転可能に保持されるとともに一端部にステアリングホイール14が取り付けられたシャフト24と、そのシャフト24の回転位置に基づいて操作位置を検出する操作位置センサ26と、シャフト24に回転駆動力を与えて操舵反力を発生させる反力モータ30とを備えている。この反力モータ30は、いわゆるブラシレスモータであり、操舵反力付与装置20のハウジング22内周壁に一円周に沿って形成されたステータと、シャフト24の外周に相対回転不能に固定されたロータとを備えている。操作位置センサ26は、光学式のロータリエンコーダによってシャフト24の回転位置を検出するものとされている。操舵反力付与装置20の前方端部には、シャフト24の前方端部に固定されて操作力を出力する出力プーリ40が設けられている。
転舵部12には、車輪16を転舵する転舵装置60が設けられている。その転舵装置60は、ハウジング62と、そのハウジング62を車幅方向に貫通した状態で回転不能に支持された転舵ロッド64とを備えている。その転舵ロッド64は両端部の各々において、ボールジョイント66を介してタイロッド68と連結されている。そのタイロッド68は、車輪16を回転可能に保持するステアリングナックル70に固定されたナックルアーム72に連結されている。すなわち、転舵装置60は、転舵ロッド64を左右に駆動することによって、ステアリングナックル70を回動させ、車輪16の転舵を行うのである。
図2に転舵装置60の断面を模式的に示す。転舵装置60は、転舵ロッド64に形成されたねじ軸部74にベアリングボールを介して螺合するナット76を転舵モータ78によって回転駆動することにより、転舵ロッド64を左右に駆動する第1駆動部80を備えている。なお、転舵モータ78については、後に詳述する。また、転舵装置60は、転舵ロッド64に形成されたラックギヤ90と噛み合うピニオンギヤ92を、操作力によって回転させることによって転舵ロッド64を左右に駆動する第2駆動部94を備えている。ピニオンギヤ92には操作力が入力される入力ローラ40(図1参照)が取り付けられている。
なお、ハウジング62には、転舵ロッド64の転舵位置を検出する転舵位置センサ100が設けられている。その転舵位置センサ100は、転舵ロッド64に軸方向に延びる姿勢で接着されて、多数の被検出部が微小間隔で形成されたスケールテープ102と、ハウジング62に固定されてスケールテープ102の被検出部を検出する光センサ104とを含んで構成されている。また、転舵装置60には、モータ軸84の回転位置を検出する回転位置センサ110が設けられている。その回転位置センサ110は、モータ軸84に相対回転不能に取り付けられ、多数の被検出部が微小間隔で円周に沿って形成された回転板112と、ハウジング62に固定されて回転板112の被検出部を検出する光センサ114とを含んで構成されている。
転舵モータ78について詳細に説明する。
図3に、転舵モータ78を、それの回転軸線と垂直な面によって切断した図を示す。転舵モータ78は、いわゆるブラシレスモータであり、筒状をなして転舵ロッド64の貫通を許容するとともに回転可能なモータ軸84と、ハウジング62の中央部分に設けられた円筒状のステータ130と、そのステータ130の内周面に対向するようにモータ軸84の外周部に円筒状に設けられたロータ132と、ステータ130に電力を供給する電力供給器136A,B(図2,図4参照)とを含んでいる。ステータ130は、複数(本実施例では24である)の磁極体140を備えており、それら磁極体140は、ハウジング62の内壁面に沿って、つまり一円周に沿って、殆ど隙間なく並べられている。すなわち、ハウジング62の中央部分が、ステータ130の円筒状の基体として機能し、ステータ130は、そのハウジング62の中央部分と、複数の磁極体140とを含んで構成されているのである。
それら磁極体140の各々は、コア142とコイル144とを含んでいる。コア142は、断面が概してエの字形状の棒状をなすものとされており、軸方向(軸線に平行な方向)に延びる状態で配置されている。コイル144は、そのコア142の断面における両側の凹部をコイル線が通るようにしてコア142に巻回されている。一方、ロータ132は、複数(本実施例では28である)の帯状の永久磁石150(以下、単に「磁石」と称する場合がある)を含んで構成されており、それら磁石150が、モータ軸84の外周面に沿って殆ど隙間なく並べられている。それらの磁石150の外周面は、被覆部材152によって被覆されている。それら磁石150の各々は、また、ロータ132の半径方向に沿って着磁されており、互いに隣り合う磁石150の着磁の向きが互いに逆になるように配設されている。
本実施例において、ステータ130を構成する複数の磁極体140は、2つのグループ(磁極体グループ)に分けられている。つまり、相互に電気的に独立した2つの系統に分けられている。それら2つのグループは、図3において、系統A(図において「系統A−1」および「系統A−2」と記載された部分)のグループと、系統B(図において「系統B−1」および「系統B−2」と記載された部分)のグループとされている。系統Aは、互いに連続して並ぶ6つの磁極体140を含む系統A−1と、その系統A−1に属する6つの磁極体140と直径方向において対向する状態で並ぶ6つの磁極体140を含む系統A−2とを含む。系統Bについても同様である。
各磁極体140には、電力供給器136を介して、三相交流のいずれかの相(記号U,V,W)が接続される(添え字「a」,「b」は、系統を表す)。なお、相を示す記号の上にバーを付したものは逆相に接続された磁極体140であり、バーを付していないものを正磁極用の磁極体140とすれば、バーを付したものは逆磁極用の磁極体140とされている。すなわち、逆磁極用の磁極体140には、正磁極用の磁極体140と逆向きの磁気を発生させる同相の電力が供給される。なお、この図において、系統A−2,系統B−2に属する磁極体140の相を示す記号には「 ’(ダッシュ)」が付されている。また、本明細書において、相を示す記号にマイナス記号を付すことによって(例えば、「−Ua」等)、その磁極体140が逆磁極用であることを表す。
図4に、系統Aに属する12個の磁極体140と、三相交流を発生させるインバータ(駆動回路)とを接続する電力供給器136Aを模式的に示す。電力供給器136Aは、インバータ(駆動回路)と接続される3つの接続端子160(UVW相)と、それら3つの接続端子160と上記12個の磁極体140とを設定された配線で電気的に導通させる導電部材162とを備えている。そして、V相の接続端子160Vと中性点166との間には4つの磁極体140(Va,−Va,Va’,−Va’)が直列に接続される。また、4つの磁極体140のうち正磁極用の2つの磁極体140(VaとVa’)同士、および逆磁極用の2つの磁極体140(−Vaと−Va’)同士は、それぞれ直径方向において互いに対向する状態で配設されている。他の相(U,W)の接続端子160U,Wについても同様に、接続端子160と中性点166との間にそれぞれ4つの磁極体140が直列に接続される。
以上に述べた構成により、電力供給器136Aは、独立して系統Aに属する複数の磁極体140の各々に電力を供給するようにされている。なお、電力供給器136Bの構成は電力供給器136Aとほぼ同様である。すなわち、本実施例のステータ130は、相互に電気的に独立した2つの系統A,Bに分けられているのである。そして、2つの系統A,Bのいずれか一方の電気的な導通が無くなったとしても、他方に電力を供給することができる。そのため、2つの系統の一方が断線等によって失陥したとしても、他方の正常な系統によって車輪16を転舵する駆動力を発生させることができる。
なお、本実施例では、ロータ132は28極とされ、互いに対向する2つの磁石150の極性が同じになる。そして、互いに対向する2つの磁極体140が発生する磁気のロータ132に対する作用を直径方向において互いに逆向きにするために、それら対向する2つの磁極体140が正磁極用同士、あるいは逆磁極用同士とされている。しかしながら、本実施例と異なる態様において、例えば、ロータの互いに対向する2つの磁石の極性が逆になる場合には(ロータの極数が14である場合等)、上記とは反対に、対向する2つの磁極体140が正磁極用と逆磁極用との組み合わせにされる。
また、系統A−1,A−2,B−1,B−2の各々に属する6つの磁極体140に供給される電力の相順序は、時計回りにV,U,Wと、互いに等しくされている。すなわち、本電力供給器136は、各磁極体グループの互いに連続して並ぶ複数の磁極体140に供給される電力の相の順序を互いに同じくするものとされているのである。そのため、電力供給器136の構成をシンプルにすることができる。なお、上記磁極体グループの互いに連続して並ぶ複数の磁極体140に供給される電力の相の順序を互いに同じにすることは必須ではなく、適宜、互いに異なる順序にすることもできる。
連結部18(図1)は、操作力が入力される入力プーリ180,操作力が出力される出力ローラ182,および,入力プーリ180と出力ローラ182との間の操作力の伝達の有無を切り換え可能にそれらを連結する電磁クラッチ184を備えている。入力プーリ180は、シャフト24と一体的に回転させられる出力プーリ40とベルト186によって接続されており、ステアリングホイール14の操舵操作に応じて回転させられるようにされている。一方、出力ローラ182は、伝達ケーブル190を介して転舵部12の入力ローラ172と接続されており、操作力を転舵部12に出力するようにされている。なお、伝達ケーブル190は、ガイドチューブ192にガイドされており、そのガイドチューブ192の中を滑らかに摺動することができるようにされている。ガイドチューブ192は両端が、それぞれ電磁クラッチ184のハウジングと転舵装置60のハウジング62とに対して相対移動不能に固定されている。
上記電磁クラッチ184に電力が供給されない場合には、操作部10と転舵部12とが機械的に連結されて、ステアリングホイール14に入力された操作力が転舵装置140に伝達される。また、転舵装置140からの反力がステアリングホイール14に伝達される。一方、電磁クラッチ184に電力が供給された場合には、操作部10と転舵部12とが機械的に分離されて、ステアリングホイール14に入力された操作力が転舵装置140に伝達されない状態にされる。
電子制御ユニット200について説明する。
本ステアリング装置は、図1に示すように、自身が備える2つの電子制御ユニット200A,B(以下、単に「ECU」という場合がある)によって制御される。ECU200A,Bの各々は、CPU,ROM,RAM等を備えたコンピュータを主体として構成されている。それらECU200A,Bの各々には、操作位置センサ26(θ),転舵位置センサ100(δ),回転位置センサ110,車速センサ210(V)等の各種センサが接続されている。また、ECU200A,Bは、それぞれ駆動電力を変化させて供給可能なインバータ220A,B、インバータ222A,B、設定された駆動電力を供給するドライバ224にも接続され、ECU200からインバータ220等,ドライバ224等に各種の制御指令が送信されると、インバータ220等からそれぞれ反力モータ30および転舵モータ78に、ドライバ224から電磁クラッチ184にそれぞれ電力が供給される。なお、インバータ220等,ドライバ224には、車両に搭載されたバッテリ(図示省略)から電力が供給される。
インバータ220等は、複数のスイッチング素子をON/OFFさせることで三相交流を発生させる。また、PWM(pulse width modulation)制御によって、デューティ(duty)比(通電パルスのオンオフ時間比)を変更することで、モータ30,78に供給する電力量を変化させ、回転トルクの大きさを変更する。例えば、デューティ比が大きくされることで、供給電力量が大きくされ、モータ30,78の発生する回転トルクは大きくなる。なお、ECU200から、モータ30,78の回転方向およびトルクの大きさの情報を含む指令信号がインバータ220等に送信される。また、インバータ220,222は、それぞれモータ30,78に、それらの回転位置に応じた位相の電力を供給すべく、ロータリエンコーダ26,回転位置センサ110の検出信号に基づいて複数のスイッチング素子をON/OFFするものとされている。
なお、前述の反力モータ30は、寸法,出力等は異なるが、基本的に転舵モータ78と同様の構成とされている。すなわち、ステータが一円周上に並べられた複数の磁極体を有し、それら複数の磁極体が相互に電気的に独立した2つのグループに分けられ、それら2つのグループの各々に電力を供給する電力供給器も2つ設けられているのである。そのため、2つのグループの一方の電気的な導通が切断された場合でも、他方のグループに電力を供給することができ、操舵反力を発生させることができる。
本実施例において、ステータ130の複数の磁極体140が2系統のグループに分けられていたが、同様に、ステアリング装置の転舵系統、操舵反力系統が2系統にされている。すなわち、反力モータ30、転舵モータ78、ECU200、インバータ220,222は、それぞれ2系統分設けられており、互いに同じ構成とされ、互いに独立して同じ動作をするようにされている。なお、反力モータ30および転舵モータ78は、ステータが2系統に分けられている。
したがって、一方の系統が断線等によって失陥しても他方の系統によって操舵反力、転舵力を発生することができるようにされている。なお、図において、A系統の接続を破線で、B系統の接続を点線で示した。また、以下の説明において、特に必要のない場合には、一方の系統を代表的に説明することとする。
ステアリング装置の作動について説明する。
本ステアリング装置は、前述のようにステアバイワイヤ式とされており、通常走行時には電磁クラッチ184に電力が供給され、操作部10に入力される操作力が転舵部12に伝達されない状態にされる。そして、ECU200は、操作位置センサ26の検出信号に基づいて、転舵モータ78を駆動して車輪16を転舵するとともに、反力モータ30を制御してステアリングホイール14に操舵反力を付与して操舵操作に対する手応えを生じさせる。なお、2系統のインバータ220A,Bには、同様の指令がなされ、転舵モータ78のステータ130の2つのグループに互いに同じ大きさの電力が供給される。また、2系統のインバータ222A,Bによる反力モータ30への電力の供給についても同様である。
転舵モータ78の制御において、操作位置センサ26の検出信号に基づいて決定される目標転舵位置と、転舵位置センサ100の検出信号に基づいて取得される転舵位置である実転舵位置との偏差を減少させるように、転舵モータ78に供給する電力の目標値が決定され、インバータ220に指令が送信される。インバータ220は、ECU200の指令に応じた電力を転舵モータ78に供給する。その結果、車輪16が目標転舵位置へ転舵され、操舵操作に応じた車輪16の転舵がなされる。
一方、反力モータ30の制御において、操作位置センサ26の検出信号に基づいて操作角と操作速度が取得され、操作角を減じてステアリングホイール14を中立位置に復帰させる中立位置復帰力と、操作速度を減少させる力である減衰力とを合わせた力が発生させられるように、反力モータ30に供給される電力の目標値が決定され、インバータ222に指令が送信される。なお、中立位置復帰力は、操舵角を増加させる操作がなされている場合には比較的大きく、操舵角を減少させる操作がなされている場合には比較的小さくされる。インバータ222により、ECU200の指令に応じた電力が反力モータ30に供給されると、操舵反力が発生し、運転者に操舵操作に対する手応えを感じさせることとなる。
1系統失陥時の作動について説明する。
転舵系統が1系統失陥した場合、例えば、転舵モータ78のステータ130のいずれかの磁極体140のコイル144が断線した場合や、インバータ220A,Bのいずれかが電力を供給することができなくなった場合には、失陥していない系統によって転舵が行われる。ECU200A,Bの一方が、自身と同じ系統に属する磁極体140の断線やインバータ220の失陥を検出すると、転舵モータ78の制御を停止するとともに、他方の正常な系統のECU200に転舵不能である旨を送信する。正常な系統のECU200は、転舵モータ78に供給する電力の目標値が通常よりも大きくなるように決定する(例えば、通常時の1.5倍等)。そして、走行中であれば1つの転舵系統の駆動力によって車輪16の転舵が行われる。
1系統失陥時には、車輪16の転舵に伴い正常時より大きい振動あるいは振動音が発生する。1系統が失陥した状態で転舵がなされると、転舵モータ78のステータ130が振動することにより、ハウジング62が振動させられて、振動音が発生する。その振動および振動音は、車輪16の転舵に応じて発生するため、運転者はステアリング装置の異常を察知しやすくなる。その結果、穏やかな運転がなされて正常な1系統への負担が減少することや、早期に異常箇所の点検がなされることが期待される。また、インジケータによって転舵系統の異常が表示される場合であっても、転舵モータ78の振動あるいは振動音によって何らかの異常が察知されることにより、運転者がインジケータを確認するきっかけとなる。すなわち、本ステアリング装置は、フェールセーフ性に優れ、実用性の高いものとされているのである。
1系統失陥時に発生するステータ130の弾性変形に起因する振動について説明する。図5に、2つの系統が正常である場合に、あるタイミングにおいてステータ130に作用する半径方向の力を模式的に示す。なお、各磁極体140に供給される電力の大きさや磁極体140と磁石150との位置関係によって、各磁極体140に作用する力の大きさは異なるが、図においては単純に力の向きだけを示すものとする。この図に示すように、各磁極体140には半径方向の力が作用するが、半径方向外向きの力と半径方向内向きの力とが周方向において混在しているため、ハウジング62を介して連結された各磁極体140の半径方向の移動が互いに抑制されることとなり、ステータ130の周方向に波打つ形態の弾性変形の量は比較的小さく、その振動は無視できる程度となる。それに対し、系統ABの一方、例えば、系統Bが失陥した場合には、系統B−1,B−2に属する磁極体140には半径方向の力が作用しないため、それらは半径方向に比較的移動しやすい状態となる。その結果、系統A−1,A−2に属する磁極体140の半径方向への移動が系統B−1,B−2に属する磁極体140によって抑制されにくくなる。したがって、1系統失陥時には正常時に比較してステータ130が周方向に波打つ形態の弾性変形をしやすい状態となり、振動が大きくなる。
すなわち、ステータ130の弾性変形に起因する振動は、2系統が正常に作動する状態では小さく無視できる程度であるのに対し、1系統失陥時に大きくなるのである。
次に、ロータ132とステータ130との剛体としての相対変位について説明する。
図6に、ロータ132に作用する力を模式的に示す。ロータ132の磁石150には、黒い矢印で示す半径方向の力と、白抜き矢印で示す周方向の力とが作用する。そして、ある磁石150に作用する半径方向の力は、基本的に、その磁石150の対極に位置する磁石150(回転軸線を対称軸として軸対称の位置に位置するもの)に作用する半径方向の力と相殺されることとなる。
しかしながら、例えば、互いに対向する2つの磁極体140に、それぞれ異なるインバータ220の電力が供給される場合には、対極する2つの磁石150に作用する半径方向の力が上手く相殺されない場合がある。それは、異なるインバータ220の電力供給を正確に同期させることが困難であり、電力を供給するタイミングがずれてしまうため、対向する2つの磁極体140が磁気を発生させるタイミングがずれてしまうからである。その結果、タイミングのずれに起因する半径方向の力の不釣り合いによってロータ132とステータ130とが半径方向に相対移動させられ、剛体同士として振動させられることとなる。すなわち、ロータ132とステータ130との相対変位に起因する振動が生じるのである。例えば、前述のように、複数の磁極体140を、それぞれが半円状に連続して並ぶ複数の磁極体140を含む2つのグループに分けた場合には、正常時であっても上述の電力を正確に同期させる難しさに起因して、比較的小さいが無視できないレベルの振動が生じることとなる。
それに対して、本実施例において、互いに対向する2つの磁極体140に、同一のインバータ220から同相の電力が供給されるため、必然的に電力が正確に同期し、正常時の振動、つまり、ロータ132とステータ130との剛体としての相対変位に起因する振動を無視できる程度まで小さくすることができる。
なお、図6において、実際には、磁石150と磁極体140との間には、回転軸線と直交する平面と平行で半径方向および周方向の両者と交差する方向の力が作用するが、その力が半径方向および周方向に分解して示されている。また、この図において、半径方向の力は、内向きの力が示されているが、磁石150と磁極体140との位置関係や磁極体140が発生させる磁気の極性によって向きが変わる(内向きまたは外向き)。
以上のことから分かるように、本転舵モータ78は、(a)ステータ130が2系統に分けられており、1系統が失陥しても残りの1系統によって車輪16を転舵することができ、(b)互いに対向する2つの磁極体140に、同一のインバータ220から同相の電力が供給されるため、正常時の振動を小さくすることができ、(c)1系統失陥時には連続して並ぶ複数の磁極体が比較的自由に半径方向に移動することができるためステータ130の弾性変形に起因する振動が大きくなり、その振動あるいは振動音によって転舵系統の異常を運転者に報知することができる。
なお、上記の例は、転舵系統の異常であったが、操舵反力系統の異常、例えば、反力モータ30のいずれかの磁極体が断線した場合や、2つのインバータ222A,Bのいずれかが電力を供給できなくなった場合には、転舵モータ78の場合と同様に、正常な1系統の反力系統によってステアリングホイール14に操舵反力が付与される。また、ECU200A,Bのいずれかが失陥した場合には、車輪16の転舵および操舵反力の付与が正常な1系統によって行われることとなる。なお、ECU200A,Bの失陥は、常時、相互に送信される信号が途絶えることによって検知される。
転舵系統と操舵反力系統との少なくとも一方が2系統とも失陥した場合には、電磁クラッチ184への電力供給が停止されて操作部10と転舵部12とが機械的に連結され、ステアリングホール14の操作力によって車輪16を転舵することができる状態となる。
上記実施例において、ステータ130が2系統に分けられていたが、ステータ130を3系統以上に分けることもできる。その場合には、よりフェールセーフ性に優れたモータとなる。しかしながら、一部の系統が失陥した場合にステータ130を振動させる観点から6系統以下であることが望ましい。
上記実施例において、「ステアリング装置用モータ」の例として、反力モータ30と転舵モータ78とが記載されていたが、「ステアリング装置用モータ」として、操舵アシストモータをステアリング装置に設けることもできる。操舵アシストモータは、いわゆるパワーステアリング装置の動力源に使用され、運転者の操舵操作を助勢するものである。
上記実施例において、転舵モータ78のスロット数と極数とが、24スロット−28極とされていたが、例えば、12スロット−14極、12スロット−8極等、他の組合せとすることができる。しかしながら、2つの磁極体140が互いに対向するにはスロット数が偶数であることが望ましい。また、三相交流の供給を受けるには連続して並ぶ複数の磁極体が少なくとも3つあることが望ましく、その場合にスロット数は12以上となる。
なお、本実施例において、複数の磁極体140が系統別のグループに分けられているため、転舵モータ78は、ステータ130が系統別に分割されたものと捉えることができる。そして、1つの系統に属する磁極体140のグループを1つのステータと考えれば、転舵モータ78は、系統別の複数のステータ(本実施例において2つ)を備えたものと捉えることもでき、複数のステータが多重化されたものと捉えることもできる。さらに言えば、磁極体140のグループの一方が失陥した場合に、他方のグループの存在により、転舵モータ78の機能が完全に失われるものでないことから、本転舵モータ78は、冗長化されていると考えることもできる。なお、本転舵モータ78は、磁極体140の構造,配置等を変更することなく、電力の供給態様を変更することにより、通常のモータ同様に作動させることができるため、実質的には、電力供給系統が分割されたことにより、ステータ130が分割されたものとなっている。その観点からすれば、転舵モータ78は、電力供給系統が分割されたモータと捉えることもできる。
請求可能発明の一実施例であるステアリング装置の概略を示す図である。 上記ステアリング装置の転舵装置の断面を示す模式図である。 上記ステアリング装置の転舵モータをそれの軸線と直交する面で切断した断面を示す図である。 上記転舵モータの電力供給器を模式的に示す図である。 上記転舵モータのステータの各磁極体に作用する半径方向の力を模式的に示す図である。 上記転舵モータのロータの永久磁石に作用する半径方向および周方向の力を模式的に示す図である。
符号の説明
10:操作部 12:転舵部 14:ステアリングホイール(操作部材) 16:転舵車輪 20:操作反力付与装置 22:ハウジング 24:シャフト 30:反力モータ(ステアリング装置用モータ) 60:転舵装置 62:ハウジング 78:転舵モータ(ステアリング装置用モータ) 80:第1駆動部 94:第2駆動部 100:転舵位置センサ 110:回転位置センサ 130:ステータ 132:ロータ 136:電力供給器(電力供給部) 140:磁極体 142:コア 144:コイル 150:永久磁石 160:接続端子 162:導電部材 200:電子制御ユニット装置[ECU] 220,222:インバータ(供給電力可変型駆動回路)

Claims (4)

  1. 操作部材の操作に応じて車輪の向きを変えるステアリング装置に配設されるステアリング装置用モータであって、
    それぞれがコイルを有して電力が供給された際に磁気を発生する複数の磁極体が一円周に沿って並べられたステータと、
    そのステータの内周面または外周面に自身の外周面または内周面が対向する状態で回転するロータと、
    前記ステータの複数の磁極体に三相の電力を供給する電力供給装置
    を備え、
    前記複数の磁極体が複数の磁極体グループに分けられ、それら磁極体グループの各々に属する磁極体である複数ずつのグループ磁極体がさらに互いに同じ3の倍数ずつの第1群と第2群とのグループ磁極体に分けられ、第1群のグループ磁極体が前記ステータの周方向に互いに隣接して並べられる一方、第2群のグループ磁極体の各々が第1群のグループ磁極体の各々と前記ステータの直径方向において互いに対向する状態で並べられることによって、前記複数の磁極体グループに属するグループ磁極体の半数ずつの列が互いに隣接して前記周方向に並べられ、かつ、前記電力供給装置が、前記複数の磁極体グループの各々に電力を供給する、磁極体グループと同数の互いに独立した電力供給部を備え、それら電力供給部の各々が、複数の磁極体グループのうち各電力供給部に対応するものに、前記第1群のグループ磁極体と前記第2群のグループ磁極体との前記直径方向において互いに対向するものに互いに同相の電力を供給して前記直径方向において互いに逆向きの磁気力を発生させることを特徴とするステアリング装置用モータ。
  2. 前記複数の電力供給部が、前記複数の磁極体グループの各々の前記互いに連続して並ぶ複数のグループ磁極体に供給する三相の電力の相の順序を互いに同じくするものである請求項1に記載のステアリング装置用モータ。
  3. 前記第1群と前記第2群との各群が、U相,V相およびW相のグループ磁極体とそれらU相,V相およびW相の各逆相のグループ磁極体とを含み、それらU相,V相およびW相の各磁極体とそれらU相,V相およびW相の逆相の各磁極体とが互いに隣接して配列された請求項1または2に記載のステアリング装置用モータ。
  4. 当該ステアリング装置用モータが、前記操作部材の操作力によらないで前記車輪を転舵する転舵装置に、その転舵装置の動力源として設けられた請求項1ないし3のいずれかに記載のステアリング装置用モータ。
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