JP4248960B2 - 伝達比可変操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のステアリングホイールからのステアリング角の伝達比を可変させる伝達比可変操舵装置に関する。
従来より、伝達比可変操舵装置は、ステアリングホイールと接続される入力軸と、転舵輪側と接続される出力軸と、入力軸の回転角に対して出力軸の回転角を可変させる電動モータを有するアクチュエータと、入力軸と出力軸とを連結させる連結ピンと、入力軸と出力軸との連結を断つために連結ピンを作動させる励磁コイルと、電動モータ及び励磁コイルの駆動を制御する制御部とから構成されている。また、制御部は、車速に応じてアクチュエータ内の電動モータの回転を制御しており、車速が低速の場合には、小さなステアリングホイール操作量で転舵輪が大きく転舵するように、電動モータを高速で回転させている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−278087号公報(第3頁右欄第47行〜第6頁右欄第22行、第1図〜第5図)
ところが、上述の伝達比可変操舵装置では、電動モータの回転数が所定値以上となると、電動モータから可聴周波数成分を有する作動音が発生し、乗員に不快感を与えてしまうことがわかった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、電動モータの作動音の発生を防止できる伝達比可変操舵装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1では、ステアリングホイールに接続される入力軸と、転舵輪側に接続される出力軸と、入力軸の回転角に対して出力軸の回転角を可変させる電動モータを有するアクチュエータと、出力軸の回転角を可変させるために、電動モータの駆動を制御する制御部とを備えた伝達比可変操舵装置において、入力軸の回転角に基づいて、所定時間毎に電動モータの目標回転角を演算する目標回転角演算手段と、目標回転角演算手段で演算した目標回転角と前回演算した目標回転角との偏差を演算する偏差演算手段と、偏差演算手段で演算した偏差が電動モータからの作動音が所定の大きさとなる所定値以上であるときに、偏差を上限値に制限する制限手段とを有し、上限値は所定値よりも小さい値に予め決められていることを特徴としている。
この構成により、所定時間毎に演算した目標回転角と前回演算した目標回転角との偏差によって、電動モータの回転数が決定されるため、目標回転角の偏差が所定値以上のときに、制限手段によって、目標回転角の偏差を上限値に制限することで、電動モータの回転数を制限することができ、電動モータから可聴周波数成分を有する作動音の発生を防止することができる。
請求項2では、上限値は、電動モータが可聴周波数の作動音が発生しない回転数となるように設定されていることを特徴としている。
この構成により、制限手段によって、目標回転角の偏差を上限値に制限することで、電動モータの回転数を制限することができる。
また、請求項3では、車両の安定性を確保する信号が入力され、この信号による目標回転角を変更させるときには、制限手段の機能を停止させることを特徴としている。
この構成により、車両の安定性を確保することができるため、車両の安全性を向上させることができる。
また、請求項4では、電動モータの温度を検出する温度検出手段を有し、温度検出手段で検出した温度が所定温度以上となったときに、上限値を低減させることを特徴としている。
この構成により、上限値を低減させることで、電動モータの回転数がより制限されることから、電動モータに流れる電流が低減され、電動モータの発熱を抑制できる。
また、請求項5では、出力軸の回転角を検出する出力回転角検出手段を有し、制御部は、目標回転角演算手段で演算した目標回転角もしくは制限手段で偏差を制限した後の目標回転角と出力回転角検出手段で検出した出力軸の回転角とに基づいて、電動モータの駆動を制御することを特徴としている。
この構成により、制御部が出力軸の回転角を目標回転角に一致させるように制御することができる。
また、請求項6では、制御部は、車両の車速を検出する車速検出手段で検出した車速に基づいて、出力軸の回転角の可変比を制御するために、電動モータの駆動を制御することを特徴としている。
この構成により、例えば車両の車速が低速のときに、制御部が出力軸の回転角の可変比を大きくするように電動モータの駆動を制御することで、少ないステアリングホイール操作量で転舵輪を大きく転舵させることができる。また、車両の車速が高速のときに、制御部が出力軸の回転角の可変比を小さくするように電動モータの駆動を制御することで、大きなステアリングホイール操作量が加わったとしても転舵輪が大きく転舵することなく、車両を安定させることができる。
また、請求項7では、動モータを可聴周波数成分の作動音が発生しない回転数に制限する制限手段を有し、所定信号が入力されたときには、制限手段の機能を停止することを特徴としている。
この構成により、通常は、制限手段が電動モータから可聴周波数成分を有する作動音が発生しないように、電動モータの回転数を制限することで、乗員に不快感を与えることを防止できる。さらに、所定信号が入力されたときに、制限手段の機能を停止することで、車両の安全性を確保できる。
また、請求項8では、所定信号とは、車両の安定性を確保するための信号であることを特徴としている。
この構成により、車両の安定性を確保することができるため、車両の安全性を向上させることができる。
図1は、車両の操舵機構の構成図である。図2は、伝達比可変操舵装置1の伝達比可変ユニット12の軸方向断面図である。図3は、伝達比可変操舵装置1全体の回路構成を示したブロック図である。
先ず、図1及び図2に基づいて、車両の速度に応じて転舵輪の転舵角を可変させるための伝達比可変操舵装置1が搭載された車両の操舵機構の全体構成について説明する。図1に示すように、車両のステアリングホイール10が入力軸11の上端に接続されている。また、入力軸11の下端と出力軸13の上端とが伝達比可変ユニット12を介して接続されている。さらに、出力軸13の下端には、図示しないピニオンが設けられ、このピニオンがステアリングギヤボックス15内でラック16に噛合されている。また、ステアリングギヤボックス15内には、図示しない電動パワーステアリング装置が設けられている。ラック16の両端には、それぞれ図示しないタイロッド及びアームを介して転舵輪17が接続されている。
入力軸11には、ステアリングホイール10の操舵角を検出する舵角センサ6が設けられ、一方、出力軸13には、転舵輪17の転舵角を検出する出力角センサ14が設けられている。なお、出力角センサ14は、伝達比可変ユニット12内に設けていてもよい。これら舵角センサ6及び出力角センサ14により検出された入力軸11の回転角及び出力軸13の回転角は、制御部3に入力される。さらに、制御部3には、車載LAN7からの車速信号及びエンジン回転数信号等が入力される。そして、制御部3は、伝達比可変ユニット12を制御するための制御信号を出力する。
伝達比可変ユニット12は、図2に示すように、周知のブラシレスモータである電動モータ4及び減速機構5を備えて構成され、舵角センサ6及び車載LAN7からの信号に基づいて、電動モータ4を回転させて出力軸13の回転角を可変させるものである。また、電動モータ4は、モータハウジング44内に設けられたステータ43とロータ42とを備えて構成されている。また、モータハウジング44のステアリングホイール側の内周には、連結ピン21を回転軸41の軸方向と平行な方向に前進させるためのソレノイドコイル2が設けられている。このソレノイドコイル2は、制御部3から指令により連結ピン21を回転軸41の軸方向と平行な方向に前進させる。また、ロータ42の端面には、連結ピン21が係合される係合部42aが設けられている。
以上説明した操舵機構では、先ず、車載LAN7からの車速信号と舵角センサ6により検出された操舵角が制御部3に入力されると、制御部3は、これらの情報に基づき、出力軸13の目標回転角の演算を行う。この目標回転角に基づくモータ制御指令(PWM信号)が制御部3より伝達比可変ユニット12に出力される。このモータ制御指令により伝達比可変ユニット12の電動モータ4が駆動され、転舵輪17に対して出力軸13の目標回転角にステアリングホイール10の回転角とを加算した回転角に対応した転舵角を与える。そして、制御部3は、出力角センサ14より転舵輪17の実際の転舵角を推定して、確実に目標回転角に対応した転舵角を転舵輪17に与えることができるようにフィードバックされる。この際、ソレノイドコイル2は、オン状態であり、連結ピン21を回転軸41の軸方向と平行な方向に後退させている。つまり、モータハウジング44とロータ42との連結は解除されている。
なお、制御部3が伝達比可変ユニット12の異常(例えば、ソレノイドコイル2の地絡)を検出すると、制御部3は、ソレノイドコイル2に対してソレノイドコイル2に電流が流れないように指令を出力する。これにより、ソレノイドコイル2には、電流が流れず、連結ピン21を回転軸41の軸方向と平行な方向に前進させる。そして、連結ピン21は、ロータ42に設けられた係合部42aと係合されて、モータハウジング44とロータ42とが連結される。
次に、図3に基づいて、伝達比可変操舵装置1の構成について説明する。
伝達比可変操舵装置1は、ソレノイドコイル2、制御部3、電動モータ4及び減速機構5から構成されている。
ソレノイドコイル2は、後述する制御部3のソレノイド駆動回路32に接続されており、ソレノイド駆動回路32からの駆動信号によってソレノイドコイル2に電流を流すことで、上述の連結ピン21を作動させる。
制御部3は、上述の舵角センサ6及び車載LAN7からの情報に基づいて、ソレノイドコイル2に流れる電流と電動モータ4の駆動を制御するものであって、マイコン31、ソレノイド駆動回路32、リレー33、駆動回路34、電源回路35、電圧検出回路36、電流検出回路37、通信I/F38、舵角検出回路39、モータ駆動回路50、電流検出回路51、モータ端子電圧検出回路52及び電気角検出回路53から構成されている。
マイコン31は、舵角センサ6及び車載LAN7からの情報に基づいて、ソレノイドコイル2及び電動モータ4に流れる電流を制御する信号を発するものである。
ソレノイド駆動回路32は、マイコン31からの信号に基づき、ソレノイドコイル2に流れる電流を制御して連結手段21を作動させるためのものであって、リレー33を介してバッテリ8と接続されている。
リレー33は、バッテリ8とソレノイド駆動回路32との間に設けられ、オンすることで、バッテリ8とソレノイド駆動回路32とを接続させ、オフすることで、バッテリ8とソレノイド駆動回路32との接続を遮断させる。
駆動回路34は、マイコン31からの信号によって、リレー33をオンもしくはオフさせるためのものである。
電源回路35は、IGスイッチ9を介してバッテリ8と接続され、バッテリ8からの電流をマイコン31に供給させるためのものである。
電圧検出回路36は、バッテリ8の電圧値を検出し、検出した検出値をマイコン31に入力している。
電流検出回路37は、バッテリ8からモータ駆動回路50に電流を供給すると共に、その電流値を検出し、検出した電流値をマイコン31に入力している。
通信I/F38は、車載LAN7からの車速信号及びエンジン回転数信号等をマイコン31が認識できるように変換し、この変換した車速信号及びエンジン回転数信号をマイコン31に入力している。さらに、通信I/F38には、車両の不安定な挙動を抑制するために、車載LAN7から上述の目標回転角を強制的に変更させる信号が入力され、この信号をマイコン31に入力している。なお、目標回転角を強制的に変更させる信号は、例えば転舵輪17がスリップしたときに、通信I/F38に入力される。
舵角検出回路39は、舵角センサ6からの信号をマイコン31が認識できるように変換し、この変換した舵角信号をマイコン31に入力している。
モータ駆動回路50は、三相ブリッジ回路を構成する6つのスイッチングトランジスタを有し、マイコン31からの駆動信号に基づいて、6つのスイッチングトランジスタをデューティー制御して電動モータ4を駆動させるものである。
電流検出回路51は、モータ駆動回路50の6つのスイッチングトランジスタに流れる電流を検出し、検出した電流値をマイコン31に入力している。
モータ端子電圧検出回路52は、モータ駆動回路50の6つのスイッチングトランジスタの電圧を検出し、検出した電圧値をマイコン31に入力している。
電気角検出回路53は、減速機構5と出力軸13を介して接続される出力角センサ14で検出した出力角をマイコン31が認識できるように変換し、この変換した出力角信号をマイコン31に入力している。
そして、伝達比可変操舵装置1の作動としては、マイコン31がソレノイド駆動回路32に信号を発し、ソレノイド駆動回路32でソレノイド2に電流を流すことで、連結ピン21を作動させる。これにより、モータハウジング44とロータ42との連結が解除される。そして、舵角センサ6及び車載LAN7からの信号に基づいて電動モータ4を回転させることで、電動モータ4の回転力が減速機構5を介して出力軸13に伝達される。そして、電動モータ4の回転力が伝達された出力軸13のトルクと運転者が加えた操舵力とを加算したトルクを電動パワーステアリング装置のトルクセンサが検出して、電動パワーステアリング装置の電動モータによって転舵輪17の転舵角を可変させている。
次に、本発明の制御部3における電動モータ4の回転数の制御方法について説明する。
図4は、電動モータ4の回転数を制限するための制御部3のブロック図を示した図である。図5は、電動モータ4の回転数を制限するための制御部3での処理手順を示したフローチャートである。
マイコン31は、図4に示すように、目標回転角演算手段311、偏差演算手段312、偏差制限手段313及びデューティー比決定手段314を有している。
目標回転角演算手段311は、舵角検出回路39からの入力軸11の操舵角D1と通信I/F38からの車速Vとが入力され(ステップS100)、入力された操舵角D1と車速Vとに基づいて、所定時間(例えば、2ms)毎に電動モータ4の目標回転角D3を演算する(ステップS101)。そして、演算した目標回転角D3を偏差演算手段312に出力する。また、目標回転角演算手段311には、車両状態が不安定となった場合、車両の不安定な挙動を抑制するために、目標回転角D3を強制的に変更させるための信号が通信I/F38から入力される。
偏差演算手段312は、所定時間(例えば2ms)毎に目標回転角演算手段311で演算した目標回転角D3が入力され、入力された目標回転角D3と前回入力された目標回転角D3との偏差Hを演算する(ステップS102)。そして、演算した偏差Hを偏差制限手段313に出力する。なお、強制的に変更された目標回転角D3の偏差Hは、偏差制限手段313に出力せず、デューティー比決定手段314に出力することも可能である。
偏差制限手段313は、偏差演算手段312で演算した偏差Hが入力され、偏差Hが所定値以上であるかどうかを判定する(ステップS103)。そして、偏差制限手段313は、入力された偏差Hが所定値以上であるときに、偏差Hを上限値Hmaxに変更し(ステップS104)、変更した偏差H(Hmax)をデューティー比決定手段314に出力する。また、偏差制限手段313は、入力された偏差Hが所定値未満であるときに、偏差Hを変更せず、偏差Hをデューティー比決定手段314に出力する。なお、本実施形態では、偏差Hを変更する上限値Hmaxが偏差Hを変更するか否かを判定する所定値よりも小さい値に予め決められている。また、偏差制限手段313での偏差Hは、電動モータ4の回転数と対応しており、偏差Hを変更するか否かを判定する所定値は、電動モータ4から可聴周波数成分を有する作動音が発生し始める電動モータ4の回転数となるように設定されている。
デューティー比決定手段314は、目標回転角D3もしくは偏差制限手段313で偏差Hを制限した後の目標回転角D3と電気角検出回路53で変換された出力軸13の実際の転舵角D2とが入力され(ステップS105)、目標回転角D3もしくは偏差制限手段313で偏差Hを制限した後の目標回転角D3と転舵角D2とに基づいて、所定時間(例えば、200μs)毎に電動モータ4を駆動するためのPWM信号のデューティー比を決定し、決定したデューティー比をモータ駆動回路50に出力することで、フィードバック制御している(ステップS106)。
なお、電気角検出回路53及びデューティー比決定手段314での演算周期は、目標回転角演算手段311、偏差演算手段312及び偏差制限手段313での演算周期よりも早く、偏差制限手段313からの目標回転角D3もしくは偏差制限手段313で偏差Hを制限した後の目標回転角D3がデューティー比決定手段314に入力されてから、所定時間後に目標回転角D3もしくは偏差制限手段313で偏差Hを制限した後の目標回転角D3がデューティー比決定手段314に入力されるまでの間、図5の点線に示すようにステップS105とステップS106との処理を繰り返し行うことで、フィードバック制御している。
なお、車両状態が不安定となった場合に、目標回転角D3を強制的に変更させるための信号が目標回転角演算手段311に入力されるが、この場合には、図5に示すステップS103及びステップS104での処理を行わずに、ステップS102からステップS105に進む。
[本実施形態の効果]
以上説明した伝達比可変操舵装置1は、所定時間毎に演算した目標回転角D3と前回演算した目標回転角D3との偏差Hによって、電動モータの回転数が決定されることから、偏差Hが所定値以上のときに、偏差Hを所定値よりも小さい値の上限値Hmaxに変更することで、電動モータの回転数を制限することができ、電動モータ4から可聴周波数成分を有する作動音が発生することを防止できる。よって、乗員に不快感を与えることを防止できる。
また、車両状態が不安定となった場合、車両の不安定な挙動を抑制するために、目標回転角D3を強制的に変更させるための信号が目標回転角演算手段311に入力されると、偏差制限手段313の処理を行わないことから、偏差Hが変更されることがないため、車両の安定性を確保することができ、車両の安全性を向上させることができる。
さらに、電気角検出回路53及びデューティー比決定手段314での演算周期は、目標回転角演算手段311の演算周期よりも早いことから、演算周期の遅い目標回転角演算手段313で演算した目標回転角D3に基づいて、電動モータ4の回転数を制限することで、デューティー比決定手段314で決定したPWM信号に基づいて、電動モータ4の回転数を制限させるよりもマイコン31の負荷を小さくすることができる。
なお、電動モータ4の温度を例えばサーミスタ等で検出し、電動モータ4の温度が所定温度以上であるときに、予め設定されている上限値Hmaxを低減させることで、電動モータ4に流れる電流がより制限され、電動モータ4の発熱を抑制できる。
車両の操舵機構の構成図である。 伝達比可変操舵装置の伝達比可変ユニットの軸方向断面図である。 伝達比可変操舵装置全体の回路構成を示したブロック図である。 電動モータの回転数を制限するための制御部のブロック図を示した図である。 電動モータの回転数を制限するための制御部での処理手順を示したフローチャートである。
符号の説明
1…伝達比可変操舵装置、
2…ソレノイドコイル、
3…ECU、
4…電動モータ、
311…目標回転角演算手段、
312…偏差演算手段、
313…偏差制限手段、
314…デューティー比決定手段

Claims (8)

  1. ステアリングホイールに接続される入力軸と、転舵輪側に接続される出力軸と、前記入力軸の回転角に対して前記出力軸の回転角を可変させる電動モータを有するアクチュエータと、前記出力軸の回転角を可変させるために、前記電動モータの駆動を制御する制御部とを備えた伝達比可変操舵装置において、
    前記入力軸の回転角に基づいて、所定時間毎に前記電動モータの目標回転角を演算する目標回転角演算手段と、前記目標回転角演算手段で演算した前記目標回転角と前回演算した前記目標回転角との偏差を演算する偏差演算手段と、前記偏差演算手段で演算した前記偏差が前記電動モータからの作動音が所定の大きさとなる所定値以上であるときに、前記偏差を上限値に制限する制限手段とを有し、
    前記上限値は前記所定値よりも小さい値に予め決められていることを特徴とする伝達比可変操舵装置。
  2. 前記上限値は、前記電動モータが可聴周波数の作動音が発生しない回転数となるように設定されていることを特徴とする請求項1記載の伝達比可変操舵装置。
  3. 車両の安定性を確保する信号が入力され、この信号による前記目標回転角を変更させるときには、前記制限手段の機能を停止させることを特徴とする請求項1又は2記載の伝達比可変操舵装置。
  4. 前記電動モータの温度を検出する温度検出手段を有し、
    前記温度検出手段で検出した温度が所定温度以上となったときに、前記上限値を低減させることを特徴とする請求項1又は2記載の伝達比可変操舵装置。
  5. 前記出力軸の回転角を検出する出力回転角検出手段を有し、
    前記制御部は、前記目標回転角演算手段で演算した前記目標回転角もしくは前記制限手段で前記偏差を制限した後の前記目標回転角と前記出力回転角検出手段で検出した前記出力軸の回転角とに基づいて、前記電動モータの駆動を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の伝達比可変操舵装置。
  6. 前記制御部は、車両の車速を検出する車速検出手段で検出した車速に基づいて、前記出力軸の回転角の可変比を制御するために、前記電動モータの駆動を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の伝達比可変操舵装置。
  7. 記電動モータを可聴周波数成分の作動音が発生しない回転数に制限する制限手段を有し、所定信号が入力されたときには、前記制限手段の機能を停止することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の伝達比可変操舵装置。
  8. 前記所定信号とは、車両の安定性を確保するための信号であることを特徴とする請求項7記載の伝達比可変操舵装置。
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