JP4636125B2 - Vgrs用電子制御ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、舵輪の操舵角と転舵輪の舵角との間の伝達比を可変する舵角比可変装置(以下、VGRSと略す)を制御するVGRS用電子制御ユニット(以下、電子制御ユニットをECUと呼び、VGRS用電子制御ユニットをVGRS用ECUと呼ぶ)に関するものである。
従来から、電動モータ等の出力により舵輪の操舵角と転舵輪の舵角との間の伝達比を可変するVGRSが公知であり、所定のVGRS用ECUにより電子制御されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、従来のVGRS用ECU100は、例えば、トルクを発生する電動モータと、電動モータのトルクを減速する減速機構とをアクチュエータとして具備し、このアクチュエータの動作量(以下、ACT動作量と呼ぶ)を検出するセンサから電気信号の入力を受け、この電気信号に基づいてACT動作量の検出値を算出するとともに、この検出値を利用してアクチュエータの動作制御等のVGRSの制御を実行する。なお、ACT動作量とは、例えば、モータ回転子の回転角に減速機構のギヤ比を乗じて得られるものであり、アクチュエータが動作した角度である。
このため、ACT動作量の検出値は、VGRSの制御を実行する上で極めて重要なパラメータであり、その数値には高度な信頼性が要求されている。そこで、VGRS用ECU100は、図12(a)に示すように、基板上に2つのマイコン101、102を搭載し、マイコン101、102の各々にACT動作量の検出値を算出させるとともに、算出された検出値を比較させることで、検出値の信頼性を高めている(以下、マイコン101を第1マイコン101、マイコン102を第2マイコン102と呼ぶ)。
すなわち、第1、第2マイコン101、102は、図12(b)に示すように、各々、CPU、ROM、RAM、入力回路、出力回路等を有する(以下、第1マイコン101のCPUを第1CPU、第2マイコン102のCPUを第2CPUと呼び、第1マイコン101の入力回路を第1入力回路、第2マイコン102の入力回路を第2入力回路と呼ぶ)。
また、第1、第2マイコン101、102は、図13に示すように、各々のROMに、ACT動作量の検出値を算出するための同じ処理内容を有するプログラムを記憶している(以下、第1マイコン101に記憶された検出値算出用プログラムを第1検出値演算プログラムχと呼び、第2マイコン102に記憶された検出値算出用プログラムを第2検出値演算プログラムψと呼ぶ)。
そして、第1マイコン101は、第1入力回路により、センサから入力された電気信号に基づいて、第1検出値演算プログラムχに適用すべき数値(第1初期値y1とする)を得るとともに、第1CPUにより、第1初期値y1を用いて第1検出値演算プログラムχを実行し、第1検出値Y1を算出する(図14のステップS101、S102参照)。
同様に、第2マイコン102は、第2入力回路により、センサから入力された電気信号に基づいて、第2検出値演算プログラムψに適用すべき数値(第2初期値y2とする)を得るとともに、第2CPUにより、第2初期値y2を用いて第2検出値演算プログラムψを実行し、第2検出値Y2を算出する(図14のステップS201、S202参照)。
そして、第1、第2検出値Y1、Y2は、第1、第2マイコン101、102の各々のRAMに個別に記憶される(図14のステップS103、S203参照)。
また、第1マイコン101のROMには、第1、第2検出値Y1、Y2を比較するための比較演算プログラムωが記憶されている(図13参照)。そして、第2マイコン102から第1マイコン101に第2検出値Y2が送信され、第1マイコン101は、第1CPUにより、第1、第2検出値Y1、Y2を用いて比較演算プログラムωを実行する(図14のステップS104参照)。
この結果、第1、第2検出値Y1、Y2の間に有意差がないと判断されれば(ステップS104でYESの場合)、第1、第2検出値Y1、Y2のいずれか一方が用いられてVGRSの制御が継続され(図14のステップS105参照)、第1、第2検出値Y1、Y2の間に有意差があると判断されれば(ステップS104でNOの場合)、「VGRSの制御を継続できない」として、VGRSの制御を継続できない場合の処置が実行される(図14のステップS106参照)。
このように、VGRS用ECU100によれば、ACT動作量の検出値に対する信頼性を高めるために、2個のマイコン(第1、第2マイコン101、102)を搭載する必要がある。
しかし、VGRS用ECU100は、第1、第2マイコン101、102以外にもMOSFET、コンデンサ、抵抗器等の種々の電子回路素子を所定の基板に搭載することで構成されており、相当の容積を占める。このため、車載ECUが100体を超える現状では、VGRS用ECU100に関しても、その体格の縮小が常に要求されている。そして、例えば、VGRS用ECU100をインパネ内に収容する場合、インパネ内には、空調装置、計器類、オーディオ類等の様々な装置が収容されており、今後も、インパネ内に収容すべき装置は増加するものと考えられ、更なる体格の縮小が求められている。
さらに、VGRS用ECU100によれば、第1、第2検出値Y1、Y2の比較を行うために、第1、第2マイコン101、102の間で演算結果を送受信するための通信線が必要となる。しかし、通信線に外部ノイズが混入する虞があり、ACT動作量の検出値に対する信頼性を高めるには、第1、第2マイコン101、102間で演算結果を送受信しなくても、演算結果の相互の監視が可能となるようにVGRS用ECU100を再構成する必要がある。
特開2005−41363号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、VGRS用ECUに関して体格を縮小して搭載性を向上するとともに、マイコン外で演算結果を送受信しなくても、演算結果の監視を可能にしてACT動作量の検出値に対する信頼性を高めることにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載のVGRS用電子制御ユニットは、舵輪の操舵角と転舵輪の舵角との間の伝達比を可変する舵角比可変装置を制御するものであり、所定の基板に他の電子回路素子とともに搭載される1個のマイコンを備える。そして、1個のマイコンは、舵角比可変装置を制御するための演算処理および制御処理を実行することができる2個のCPUを有する。
これにより、VGRS用ECUは、1個のマイコン内で2個のCPUにより演算処理を実行して各々の演算結果を比較することができる。このため、VGRS用ECUに2個のマイコンを搭載しなくても、演算処理を誤りなく実行できているか否かを監視することができる。この結果、VGRS用ECUに関して体格を縮小して搭載性を向上することができるとともに、マイコン外で演算結果を送受信しなくても、演算結果の監視を可能にしてACT動作量の検出値に対する信頼性を高めることができる。
また、請求項1に記載のVGRS用電子制御ユニットは、舵角比可変装置のアクチュエータの動作量を検出する検出器から、動作量を示す電気信号の入力を受け、2個のCPUは、各々、電気信号に基づいて動作量の検出値を算出し、算出された検出値は、互いに比較される。
これにより、検出器から入力される電気信号の信頼性を監視することができる。このため、検出器から入力される電気信号の信頼性を高めることができるので、ACT動作量の検出値に対する信頼性を高めることができる。
また、請求項1に記載のVGRS用電子制御ユニットによれば、1個のマイコンはROMを有し、ROMには、検出値を算出するための同じ処理内容を有する2個の検出値演算プログラムが記憶されている。また、2個のCPUは、2個の検出値演算プログラムの内で一方の検出値演算プログラムを実行して検出値を算出した後、他方の検出値演算プログラムを実行して検出値を算出する。そして、一方の検出値演算プログラムを実行して得た検出値である第1検出値と、他方の検出値演算プログラムを実行して得た検出値である第2検出値とは、互いに比較される。
これにより、検出値演算プログラムが正しい状態であることを監視できる。このため、検出値演算プログラムが正しい状態であることを保証できるので、ACT動作量の検出値に対する信頼性を高めることができる。
さらに、請求項1に記載のVGRS用電子制御ユニットによれば、2個のCPUは、2個の検出値演算プログラムの実行の際に、各検出値演算プログラムを構成する複数の処理を逐次実行して逐次2個の中間演算値を算出し、2個の中間演算値は、1個のマイコンが有する比較器により逐次比較される。
これにより、検出値演算プログラムの実行過程において、各処理の実行後に逐次異常がないか否かを判断できる。例えば、演算の途中に、いずれかのCPUが故障しても、確実に異常として検知することができる。このため、検出値演算プログラムの実行過程を、常時、監視できるので、ACT動作量の検出値に対する信頼性を高めることができる。
〔請求項の手段〕
請求項に記載のVGRS用電子制御ユニットによれば、ROMには、第1検出値と第2検出値とを比較するための比較演算プログラムが記憶されており、2個のCPUは、比較演算プログラムを実行することで第1検出値と第2検出値とを比較する。
この手段は、第1検出値と第2検出値とを比較するための一態様を示すものである。
〔請求項の手段〕
請求項に記載のVGRS用電子制御ユニットによれば、2個のCPUは、比較演算プログラムの実行の際に、比較演算プログラムを構成する複数の処理を逐次実行して逐次2個の中間演算値を算出し、2個の中間演算値は逐次比較される。
これにより、比較演算プログラムの実行過程において、各処理の実行後に逐次異常がないか否かを判断できる。例えば、演算の途中に、いずれかのCPUが故障しても、確実に異常として検知することができる。このため、比較演算プログラムの実行過程を、常時、監視できるので、ACT動作量の検出値に対する信頼性を高めることができる。
〔請求項の手段〕
請求項に記載のVGRS用電子制御ユニットによれば、1個のマイコンはRAMを有し、RAMに、第1検出値と第2検出値とが記憶される。
これにより、第1、第2検出値の各々の記憶領域に故障が発生しているか否かを監視できる。このため、第1、第2検出値の各々の記憶領域に故障が発生していないことを保証できるので、ACT動作量の検出値に対する信頼性を高めることができる。
〔請求項の手段〕
請求項に記載のVGRS用電子制御ユニットによれば、1個のマイコンは、検出器から電気信号の入力を受ける2個の入力回路を有する。そして、2個のCPUは、一方の検出値演算プログラムを実行する際に、2個の入力回路の内で一方の入力回路により得られた初期値を用い、他方の検出値演算プログラムを実行する際に、他方の入力回路により得られた初期値を用いる。
これにより、2個の入力回路の各々に故障が発生しているか否かを監視できる。このため、各入力回路に故障が発生していないことを保証できるので、ACT動作量の検出値に対する信頼性を高めることができる。
最良の形態のVGRS用電子制御ユニットは、舵輪の操舵角と転舵輪の舵角との間の伝達比を可変する舵角比可変装置を制御するものであり、所定の基板に他の電子回路素子とともに搭載される1個のマイコンを備える。そして、1個のマイコンは、舵角比可変装置を制御するための演算処理および制御処理を実行することができる2個のCPUを有する。
また、舵角比可変装置のアクチュエータの動作量を検出する検出器から、動作量を示す電気信号の入力を受け、2個のCPUは、各々、電気信号に基づいて動作量の検出値を算出し、算出された検出値は、互いに比較される。
また、1個のマイコンはROMを有し、ROMには、検出値を算出するための同じ処理内容を有する2個の検出値演算プログラムが記憶されている。また、2個のCPUは、2個の検出値演算プログラムの内で一方の検出値演算プログラムを実行して検出値を算出した後、他方の検出値演算プログラムを実行して検出値を算出する。そして、一方の検出値演算プログラムを実行して得た検出値である第1検出値と、他方の検出値演算プログラムを実行して得た検出値である第2検出値とは、互いに比較される。
そして、2個のCPUは、2個の検出値演算プログラムの実行の際に、各検出値演算プログラムを構成する複数の処理を逐次実行して逐次2個の中間演算値を算出し、2個の中間演算値は、1個のマイコンが有する比較器により逐次比較される。
また、ROMには、第1検出値と第2検出値とを比較するための比較演算プログラムが記憶されており、2個のCPUは、比較演算プログラムを実行することで第1検出値と第2検出値とを比較する。
そして、2個のCPUは、比較演算プログラムの実行の際に、比較演算プログラムを構成する複数の処理を逐次実行して逐次2個の中間演算値を算出し、2個の中間演算値は逐次比較される。
また、1個のマイコンはRAMを有し、RAMに、第1検出値と第2検出値とが記憶される。
さらに、1個のマイコンは、検出器から電気信号の入力を受ける2個の入力回路を有する。そして、2個のCPUは、一方の検出値演算プログラムを実行する際に、2個の入力回路の内で一方の入力回路により得られた初期値を用い、他方の検出値演算プログラムを実行する際に、他方の入力回路により得られた初期値を用いる。
〔実施例の構成〕
実施例のVGRS用電子制御ユニット(以下、VGRS用ECU1と呼ぶ)を図面に基づいて説明する。
VGRS用ECU1は、図1に示すように、舵角比可変装置(以下、VGRS2と呼ぶ)を電子制御するものである。ここで、VGRS2は、舵輪3の操舵角と転舵輪4の舵角との間の伝達比(以下、舵角比と呼ぶ)を可変するものであり、例えば、舵輪3の操舵角を検出する操舵角センサ5、転舵輪4の転舵をアシストするパワーステアリング装置6等とともに車両用操舵装置7を構成する。
また、VGRS2は、例えば、図2に示すように、舵角比を可変するためのトルクを発生する電動モータ10と、電動モータ10のトルクを減速する減速機構11と、電動モータ10の回転角を検出する回転角センサ12とを備え、電動モータ10と減速機構11とをアクチュエータ13とするものである。
電動モータ10は、例えば、回転子14に磁石が埋め込まれた埋込磁石同期モータであり、回転子14の外周側に配される固定子15に複数相の電機子コイル16を有するものである。そして、電機子コイル16への通電がインバータ制御されることで回転子14が回転してトルクが発生する。
また、固定子15には、例えば、VGRS2の制御が不要の際に、回転子14に設けられた孔17にピン18を嵌合させて回転子14の回転を停止させるソレノイド装置19が組み込まれている。また、減速機構11は、例えば、周知の遊星歯車減速装置であり、回転角センサ12は、例えば、周知のエンコーダであり、回転子14の回転角を検出するものである。
VGRS用ECU1は、図3(a)に示すように、各種のデータおよびプログラムに基づいて制御処理および演算処理を行う1個のマイコン22、電機子コイル16への通電をオンオフするMOSFET(図示せず)、電機子コイル16の各相に流れる通電量を検出する抵抗器(図示せず)等の各種の電子回路素子が基板上に搭載されて構成され、例えば、インパネ内に収容されている。
そして、VGRS用ECU1は、操舵角センサ5および回転角センサ12等から得られる各種の検出値に基づいて、電機子コイル16への通電制御を行ってVGRS2の制御を実行する。
ここで、VGRS用ECU1は、VGRS2の制御を実行する上で極めて重要なアクチュエータ角(以下、ACT角と呼ぶ)の検出値を回転角センサ12から出力される電気信号に基づいて算出し、このACT角の検出値を利用してVGRS2の制御を実行する。なお、ACT角とは、アクチュエータの動作量の1つであり、電動モータ10をアクチュエータとする場合、回転子14の回転角に減速機構11のギヤ比を乗じて得られるものである。
そして、マイコン22は、回転角センサ12から出力される電気信号に基づいてACT角の検出値を算出するために、次のような構成要素を有している。
すなわち、マイコン22は、図3(b)および図4に示すように、ACT角の検出値を算出するための各種プログラムを記憶する1個のROM24、回転角センサ12から電気信号の入力を受ける2個の入力回路(以下、第1、第2入力回路25、26と呼ぶ)、各種のプログラムを実行してACT角の検出値を算出する2個のCPU(以下、第1、第2CPU27、28と呼ぶ)、第1、第2CPU27、28により算出された検出値を一時的に記憶する1個のRAM29、第1、第2CPU27、28の演算結果を比較する比較器30等を有する。
ROM24は、検出値を算出するための同じ処理内容を有する2個の検出値演算プログラム(以下、第1、第2検出値演算プログラムα、βと呼ぶ)、および、第1検出値演算プログラムαの実行により算出される検出値(以下、第1検出値X1と呼ぶ)と第2検出値演算プログラムβの実行により算出される検出値(以下、第2検出値X2と呼ぶ)とを比較するための比較演算プログラムγを記憶している。
第1入力回路25は、回転角センサ12から電気信号の入力を受けて、第1検出値演算プログラムαの実行に用いられる第1初期値x1を出力し、第2入力回路26は、回転角センサ12から電気信号の入力を受けて、第2検出値演算プログラムβの実行に用いられる第2初期値x2を出力する。なお、第1、第2初期値x1、x2を得るための電気信号は、同一時期に第1、第2入力回路25、26に入力される。
第1、第2CPU27、28は、例えば、同一能力を有するLSIとして構成され、各々、データの算術演算や論理処理を行う演算部(図示せず)、データを一時的に記憶するレジスタ33、34(図5〜図7参照:なお、レジスタ33は第1CPU27に含まれ、レジスタ34は第2CPU28に含まれている)、プログラムの命令の解読等の動作を制御する制御部(図示せず)から構成されている。
そして、第1、第2CPU27、28は、第1検出値演算プログラムαをROM24から読み込むとともに、第1入力回路25から入力される第1初期値x1を用いて第1検出値演算プログラムαを実行し、各々、第1検出値X1を算出する。
ここで、第1CPU27により、第1初期値x1を用いて第1検出値演算プログラムαを実行することで算出される第1検出値X1を仮第1検出値X11とし、第2CPU28により、第1初期値x1を用いて第1検出値演算プログラムαを実行することで算出される第1検出値X1を仮第1検出値X12とする。そして、仮第1検出値X11、X12は比較器30により比較され、仮第1検出値X11、X12の間に有意差がない、または仮第1検出値X11、X12が一致していると判断されれば、仮第1検出値X11、X12のいずれか一方が第1検出値X1としてRAM29に記憶される。
また、第1、第2CPU27、28は、図5に示すように、第1検出値演算プログラムαの実行の際に、第1検出値演算プログラムαを構成する複数の処理α_kを逐次実行して、逐次、中間演算値X1_k+1を算出する(ただし、k=1,2・・・,L、Lは自然数、X1_1=x1、X1_L+1=X1である)。
すなわち、第1、第2CPU27、28は、第1検出値演算プログラムαの実行の際に、前回の中間演算値X1_kを用いて処理α_kを実行して今回の中間演算値X1_k+1を算出する。ここで、中間演算値X1_kは、レジスタ33、34に記憶されており、処理α_kの実行後、算出された中間演算値X1_k+1に更新記憶される。
ここで、第1CPU27により中間演算値X1_kを用いて処理α_kを実行することで算出される中間演算値X1_k+1を仮中間演算値X11_k+1とし、第2CPU28により、中間演算値X1_kを用いて処理α_kを実行することで算出される中間演算値X1_k+1を仮中間演算値X12_k+1とする(ただし、X11_L+1=X11、X12_L+1=X12である)。
そして、仮中間演算値X11_k+1、X12_k+1は比較器30により比較され、仮中間演算値X11_k+1、X12_k+1の間に有意差がない、または仮中間演算値X11_k+1、X12_k+1が一致していると判断されれば、仮中間演算値X11_k+1、X12_k+1のいずれか一方が中間演算値X1_k+1として選択され、中間演算値X1_kから更新記憶される。
以上により、k=1からk=Lまで順次に処理α_kが実行されて第1検出値演算プログラムαが実行される。また、中間演算値X1_kは逐次更新記憶され、中間演算値X1_1に相当する第1初期値x1から、中間演算値X1_L+1に相当する第1検出値X1まで更新記憶される。
そして、第1検出値X1は、最終的にRAM29に記憶される(図4参照)。
また、第1、第2CPU27、28は、第2検出値演算プログラムβをROM24から読み込むとともに、第2入力回路26から入力される第2初期値x2を用いて第2検出値演算プログラムβを実行し、各々、第2検出値X2を算出する(図4参照)。
ここで、第1CPU27により、第2初期値x2を用いて第2検出値演算プログラムβを実行することで算出される第2検出値X2を仮第2検出値X21とし、第2CPU28により、第2初期値x2を用いて第2検出値演算プログラムβを実行することで算出される第2検出値X2を仮第2検出値X22とする。そして、仮第2検出値X21、X22は比較器30により比較され、仮第2検出値X21、X22の間に有意差がない、または仮第2検出値X21、X22が一致していると判断されれば、仮第2検出値X21、X22のいずれか一方が第2検出値X2としてRAM29に記憶される。
また、第1、第2CPU27、28は、図6に示すように、第2検出値演算プログラムβの実行の際に、第2検出値演算プログラムβを構成する複数の処理β_kを逐次実行して、逐次、中間演算値X2_k+1を算出する(ただし、k=1,2・・・,M、Mは自然数、X2_1=x2、X2_M+1=X2である)。
すなわち、第1、第2CPU27、28は、第2検出値演算プログラムβの実行の際に、前回の中間演算値X2_kを用いて処理β_kを実行して今回の中間演算値X2_k+1を算出する。ここで、中間演算値X2_kは、レジスタ33、34に記憶されており、処理β_kの実行後、算出された中間演算値X2_k+1に更新記憶される。
ここで、第1CPU27により中間演算値X2_kを用いて処理β_kを実行することで算出される中間演算値X2_k+1を仮中間演算値X21_k+1とし、第2CPU28により、中間演算値X2_kを用いて処理β_kを実行することで算出される中間演算値X2_k+1を仮中間演算値X22_k+1とする(ただし、X21_M+1=X21、X22_M+1=X22である)。
そして、仮中間演算値X21_k+1、X22_k+1は比較器30により比較され、仮中間演算値X21_k+1、X22_k+1の間に有意差がない、または仮中間演算値X21_k+1、X22_k+1が一致していると判断されれば、仮中間演算値X21_k+1、X22_k+1のいずれか一方が中間演算値X2_k+1として選択され、中間演算値X2_kから更新記憶される。
以上により、k=1からk=Mまで順次に処理β_kが実行されて第2検出値演算プログラムβが実行される。また、中間演算値X2_kは逐次更新記憶され、中間演算値X2_1に相当する第2初期値x2から、中間演算値X2_M+1に相当する第2検出値X2まで更新記憶される。
そして、第2検出値X2は、最終的にRAM29に記憶される(図4参照)。
さらに、第1、第2CPU27、28は、比較演算プログラムγをROM24から読み込むとともに、RAM29から入力される第1、第2検出値X1、X2を用いて比較演算プログラムγを実行する。ここで、第1、第2CPU27、28は、図7に示すように、比較演算プログラムγの実行の際に、比較演算プログラムγを構成する複数の処理γ_kを逐次実行して、逐次、中間演算値E_k+1を算出する(ただし、k=1,2・・・,N、Nは自然数である)。
すなわち、第1、第2CPU27、28は、比較演算プログラムγの実行の際に、前回の中間演算値E_kを用いて処理γ_kを実行して今回の中間演算値E_k+1を算出する。ここで、中間演算値E_kは、レジスタ33、34に記憶されており、処理γ_kの実行後、算出された中間演算値E_k+1に更新記憶される。
ここで、第1CPU27により中間演算値E_kを用いて処理γ_kを実行することで算出される中間演算値E_k+1を仮中間演算値E1_k+1とし、第2CPU28により、中間演算値E_kを用いて処理γ_kを実行することで算出される中間演算値E_k+1を仮中間演算値E2_k+1とする。
そして、仮中間演算値E1_k+1、E2_k+1は比較器30により比較され、仮中間演算値E1_k+1、E2_k+1の間に有意差がない、または仮中間演算値E1_k+1、E2_k+1が一致していると判断されれば、仮中間演算値E1_k+1、E2_k+1のいずれか一方が中間演算値E_k+1として選択され、中間演算値E_kから更新記憶される。
以上により、k=1からk=Nまで順次に処理γ_kが実行されて比較演算プログラムγが実行される。また、中間演算値E_kは逐次更新記憶される。
そして、第1、第2検出値X1、X2の間に有意差がない、または第1、第2検出値X1、X2が一致していると判断されれば、第1、第2検出値X1、X2のいずれか一方がACT角の検出値として採用されてVGRS2の制御が実行される。
〔実施例の作用〕
実施例のVGRS用ECU1の作用を、図8〜図11に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、VGRS用ECU1は、回転角センサ12から電気信号の入力を受けて、第1、第2入力回路25、26により第1、第2初期値x1、x2を取得する(ステップS1)。
次に、VGRS用ECU1は、第1、第2CPU27、28により、第1検出値演算プログラムαをROM24から読み込むとともに、第1初期値x1を用いて第1検出値演算プログラムαを実行し、各々、仮第1検出値X11、X12を算出する(ステップS2)。
そして、VGRS用ECU1は、比較器30により、仮第1検出値X11、X12を比較し(ステップS3)、仮第1検出値X11、X12の間に有意差がない、または仮第1検出値X11、X12が一致していると判断すれば(YES)、仮第1検出値X11、X12のいずれか一方を第1検出値X1としてRAM29に記憶し(ステップS4)、仮第1検出値X11、X12の間に有意差があると判断すれば(NO)、VGRS2の制御を継続できない場合の処置を実行する(ステップS10)。
また、VGRS用ECU1は、ステップS2〜S4の実行過程において、図9に示すステップS21〜S23を繰返し実行し、第1初期値x1から第1検出値X1を算出する。
すなわち、VGRS用ECU1は、第1、第2CPU27、28により、中間演算値X1_kを用いて処理α_kを実行し、各々、仮中間演算値X11_k+1、X12_k+1を算出する(ステップS21)。
そして、VGRS用ECU1は、比較器30により、仮中間演算値X11_k+1、X12_k+1を比較し(ステップS22)、仮中間演算値X11_k+1、X12_k+1の間に有意差がない、または仮中間演算値X11_k+1、X12_k+1が一致していると判断すれば(YES)、仮中間演算値X11_k+1、X12_k+1のいずれか一方を中間演算値X1_k+1として選択し、レジスタ33、34において中間演算値X1_kから中間演算値X1_k+1に更新記憶する(ステップS23)。
また、VGRS用ECU1は、仮中間演算値X11_k+1、X12_k+1の間に有意差があると判断すれば(NO)、VGRS2の制御を継続できない場合の処置を実行する(ステップS24)。
次に、VGRS用ECU1は、第1、第2CPU27、28により、第2検出値演算プログラムβをROM24から読み込むとともに、第2初期値x2を用いて第2検出値演算プログラムβを実行し、各々、仮第2検出値X21、X22を算出する(ステップS5)。
そして、VGRS用ECU1は、比較器30により、仮第2検出値X21、X22を比較し(ステップS6)、仮第2検出値X21、X22の間に有意差がない、または仮第2検出値X21、X22が一致していると判断すれば(YES)、仮第2検出値X21、X22のいずれか一方を第2検出値X2としてRAM29に記憶し(ステップS7)、仮第2検出値X21、X22の間に有意差があると判断すれば(NO)、VGRS2の制御を継続できない場合の処置を実行する(ステップS10)。
また、VGRS用ECU1は、ステップS5〜S7の実行過程において、図10に示すステップS51〜S53を繰返し実行し、第2初期値x2から第2検出値X2を算出する。
すなわち、VGRS用ECU1は、第1、第2CPU27、28により、中間演算値X2_kを用いて処理β_kを実行し、各々、仮中間演算値X21_k+1、X22_k+1を算出する(ステップS51)。
そして、VGRS用ECU1は、比較器30により、仮中間演算値X21_k+1、X22_k+1を比較し(ステップS52)、仮中間演算値X21_k+1、X22_k+1の間に有意差がない、または仮中間演算値X21_k+1、X22_k+1が一致していると判断すれば(YES)、仮中間演算値X21_k+1、X22_k+1のいずれか一方を中間演算値X2_k+1として選択し、レジスタ33、34において中間演算値X2_kから中間演算値X2_k+1に更新記憶する(ステップS53)。
また、VGRS用ECU1は、仮中間演算値X21_k+1、X22_k+1の間に有意差があると判断すれば(NO)、VGRS2の制御を継続できない場合の処置を実行する(ステップS54)。
次に、VGRS用ECU1は、第1、第2CPU27、28により、比較演算プログラムγをROM24から読み込むとともに、第1、第2検出値X1、X2を用いて比較演算プログラムγを実行し、各々、第1、第2検出値X1、X2の比較演算を実行する(ステップS8)。
そして、VGRS用ECU1は、第1、第2検出値X1、X2の間に有意差がない、または第1、第2検出値X1、X2が一致していると判断すれば(YES)、第1、第2検出値X1、X2のいずれか一方をACT角の検出値として採用してVGRS2の制御を続行し(ステップS9)、第1、第2検出値X1、X2の間に有意差があると判断すれば(NO)、VGRS2の制御を継続できない場合の処置を実行する(ステップS10)。
また、VGRS用ECU1は、ステップS8の実行過程において、図11に示すステップS81〜S83を繰返し実行する。
すなわち、VGRS用ECU1は、第1、第2CPU27、28により、中間演算値E_kを用いて処理γ_kを実行し、各々、仮中間演算値E1_k+1、E2_k+1を算出する(ステップS81)。
そして、VGRS用ECU1は、比較器30により、仮中間演算値E1_k+1、E2_k+1を比較し(ステップS82)、仮中間演算値E1_k+1、E2_k+1の間に有意差がない、または仮中間演算値E1_k+1、E2_k+1が一致していると判断すれば(YES)、仮中間演算値E1_k+1、E2_k+1のいずれか一方を中間演算値E_k+1として選択し、レジスタ33、34において中間演算値E_kから中間演算値E_k+1に更新記憶する(ステップS83)。
また、VGRS用ECU1は、仮中間演算値E1_k+1、E2_k+1の間に有意差があると判断すれば(NO)、VGRS2の制御を継続できない場合の処置を実行する(ステップS84)。
〔実施例の効果〕
実施例のVGRS用ECU1は1個のマイコン22を備え、1個のマイコン22は、第1、第2CPU27、28を有する。
これにより、VGRS用ECU1は、1個のマイコン22内で第1、第2CPU27、28により演算処理を実行して各々の演算結果を比較することができる。
このため、VGRS用ECU1に2個のマイコン22を搭載しなくても、演算処理を誤りなく実行できているか否かを監視することができる。この結果、VGRS用ECU1に関して体格を縮小して搭載性を向上することができるとともに、マイコン22外で演算結果を送受信しなくても、演算結果の監視を可能にしてACT角の検出値に対する信頼性を高めることができる。
また、マイコン22は、ACT角を検出する検出器としての回転角センサ12から電気信号の入力を受け、第1、第2CPU27、28は、各々、電気信号に基づいて第1、第2検出値X1、X2を算出し、算出された第1、第2検出値X1、X2は、互いに比較される。
そして、比較の結果、第1、第2検出値X1、X2の間に有意差がない、または第1、第2検出値X1、X2が一致していると判断されると、第1、第2検出値X1、X2のいずれか一方がACT角の検出値として採用される。
これにより、回転角センサ12から入力される電気信号の信頼性を監視することができる。このため、回転角センサ12から入力される電気信号の信頼性を高めることができるので、ACT角の検出値に対する信頼性を高めることができる。
また、マイコン22のROM24には、同じ処理内容を有する第1、第2検出値演算プログラムα、βが記憶されており、第1、第2CPU27、28は、第1検出値演算プログラムαを実行して第1検出値X1を算出した後、第2検出値演算プログラムβを実行して第2検出値X2を算出する。
そして、算出された第1、第2検出値X1、X2は、互いに比較され、比較の結果、第1、第2検出値X1、X2の間に有意差がない、または第1、第2検出値X1、X2が一致していると判断されると、第1、第2検出値X1、X2のいずれか一方がACT角の検出値として採用される。
これにより、第1、第2検出値演算プログラムα、βが正しい状態であることを監視できる。このため、第1、第2検出値演算プログラムα、βが正しい状態であることを保証できるので、ACT角の検出値に対する信頼性を高めることができる。
また、第1、第2CPU27、28は、中間演算値X1_kを用いて第1検出値演算プログラムαを構成する処理α_kを実行し、各々、仮中間演算値X11_k+1、X12_k+1を算出する。そして、仮中間演算値X11_k+1、X12_k+1の間に有意差がない、または仮中間演算値X11_k+1、X12_k+1が一致していると判断されると、第1、第2CPU27、28は、仮中間演算値X11_k+1、X12_k+1のいずれか一方を中間演算値X1_k+1として採用し、処理α_k+1の実行に利用する。
同様に、第1、第2CPU27、28は、中間演算値X2_kを用いて第2検出値演算プログラムβを構成する処理β_kを実行し、各々、仮中間演算値X21_k+1、X22_k+1を算出する。そして、仮中間演算値X21_k+1、X22_k+1の間に有意差がない、または仮中間演算値X21_k+1、X22_k+1が一致していると判断されると、第1、第2CPU27、28は、仮中間演算値X21_k+1、X22_k+1のいずれか一方を中間演算値X2_k+1として採用し、処理β_k+1の実行に利用する。
これにより、第1、第2検出値演算プログラムα、βの実行過程において、各処理α_k、β_kの実行後に逐次異常がないか否かを判断できる。例えば、第1、第2検出値演算プログラムα、βの実行に伴う演算の途中に、第1、第2CPU27、28のいずれか一方が故障しても、確実に異常として検知することができる。このため、第1、第2検出値演算プログラムα、βの実行過程を、常時、監視できるので、ACT角の検出値に対する信頼性を高めることができる。
また、第1、第2CPU27、28は、中間演算値E_kを用いて比較演算プログラムγを構成する処理γ_kを実行し、各々、仮中間演算値E1_k+1、E2_k+1を算出する。そして、仮中間演算値E1_k+1、E2_k+1の間に有意差がない、または仮中間演算値E1_k+1、E2_k+1が一致していると判断されると、第1、第2CPU27、28は、仮中間演算値E1_k+1、E2_k+1のいずれか一方を中間演算値E_k+1として採用し、処理γ_k+1の実行に利用する。
これにより、比較演算プログラムγの実行過程において、各処理γ_kの実行後に逐次異常がないか否かを判断できる。例えば、比較演算プログラムγの実行に伴う演算の途中に、第1、第2CPU27、28のいずれか一方が故障しても、確実に異常として検知することができる。このため、比較演算プログラムγの実行過程を、常時、監視できるので、ACT角の検出値に対する信頼性を高めることができる。
また、マイコン22のRAM29に、第1、第2検出値X1、X2が記憶される。そして、RAM29に記憶された第1、第2検出値X1、X2が、比較演算プログラムγの実行により比較され、比較の結果、第1、第2検出値X1、X2の間に有意差がない、または第1、第2検出値X1、X2が一致していると判断されると、第1、第2検出値X1、X2のいずれか一方がACT角の検出値として採用される。
これにより、RAM29における第1、第2検出値X1、X2の各々の記憶領域に故障が発生しているか否かを監視できる。このため、第1、第2検出値X1、X2の各々の記憶領域に故障が発生していないことを保証できるので、ACT角の検出値に対する信頼性を高めることができる。
また、マイコン22は、回転角センサ12から電気信号の入力を受ける第1、第2入力回路25、26を有する。そして、第1、第2CPU27、28は、第1検出値演算プログラムαを実行する際に、第1入力回路25により得られた第1初期値x1を用い、第2検出値演算プログラムβを実行する際に、第2入力回路26により得られた第2初期値x2を用いる。
そして、第1初期値x1を用いて算出された第1検出値X1と、第2初期値x2を用いて算出された第2検出値X2とは、比較演算プログラムγの実行により比較され、比較の結果、第1、第2検出値X1、X2の間に有意差がない、または第1、第2検出値X1、X2が一致していると判断されると、第1、第2検出値X1、X2のいずれか一方がACT角の検出値として採用される。
これにより、第1、第2入力回路25、26の各々に故障が発生しているか否かを監視できる。このため、第1、第2入力回路25、26に故障が発生していないことを保証できるので、ACT角の検出値に対する信頼性を高めることができる。
〔変形例〕
実施例のVGRS用ECU1によれば、マイコン22は、1個のROM24を有し、ROM24に第1、第2検出値演算プログラムα、βが記憶されていたが、このような態様に限定されず、例えば、マイコン22に2個のROMを搭載させ、一方のROMに第1検出値演算プログラムαを記憶させ、他方のROMに第2検出値演算プログラムβを記憶させてもよい。
また、実施例のVGRS用ECU1によれば、マイコン22は、1個のRAM29を有し、RAM29に第1、第2検出値X1、X2が記憶されたが、このような態様に限定されず、例えば、マイコン22に2個のRAMを搭載させ、一方のRAMに第1検出値X1を記憶させ、他方のRAMに第2検出値X2を記憶させてもよい。
車両用操舵装置の構成図である(実施例)。 VGRSの構成図である(実施例)。 (a)はVGRS用ECUの構成図であり、(b)はマイコンの構成図である(実施例)。 ACT角の検出値算出に関するシステムブロック図である(実施例)。 第1検出値演算に関するシステムブロック図である(実施例)。 第2検出値演算に関するシステムブロック図である(実施例)。 比較演算に関するシステムブロック図である(実施例)。 ACT角の検出値算出に関するフローチャートである(実施例)。 第1検出値演算に関するフローチャートである(実施例)。 第2検出値演算に関するフローチャートである(実施例)。 比較演算に関するフローチャートである(実施例)。 (a)はVGRS用ECUの構成図であり、(b)はマイコンの構成図である(従来例)。 ACT角の検出値算出に関するシステムブロック図である(従来例)。 ACT角の検出値算出に関するフローチャートである(従来例)。
符号の説明
1 VGRS用ECU(VGRS用電子制御ユニット)
2 VGRS(舵角比可変装置)
3 舵輪
4 転舵輪
12 回転角センサ(検出器)
13 アクチュエータ
22 マイコン
24 ROM
25 第1入力回路(一方の入力回路)
26 第2入力回路(他方の入力回路)
27 第1CPU(CPU)
28 第2CPU(CPU)
29 RAM
α 第1検出値演算プログラム(一方の検出値演算プログラム)
β 第2検出値演算プログラム(他方の検出値演算プログラム)
X1 第1検出値
X2 第2検出値
α_k、β_k 処理
X1_k、X1_k+1、X2_k、X2_k+1 中間演算値
γ 比較演算プログラム
γ_k 処理
E_k、E_k+1 中間演算値
x1 第1初期値(一方の入力回路により得られた初期値)
x2 第2初期値(他方の入力回路により得られた初期値)

Claims (5)

  1. 舵輪の操舵角と転舵輪の舵角との間の伝達比を可変する舵角比可変装置のアクチュエータの動作量を検出する検出器から前記動作量を示す電気信号の入力を受け、この電気信号に基づいて前記動作量の検出値を算出し、前記検出値を利用して前記舵角比可変装置を制御するVGRS用電子制御ユニットにおいて、
    所定の基板に他の電子回路素子とともに搭載される1個のマイコンを備え、
    前記1個のマイコンは、
    各々、前記電気信号に基づいて前記検出値を算出することができる2個のCPUと、
    前記検出値を算出するための同じ処理内容を有する2個の検出値演算プログラムを記憶するROMと、
    前記2個のCPUの処理の結果を比較することができる比較器とを有し、
    前記2個のCPUは、前記2個の検出値演算プログラムの内で一方の検出値演算プログラムを実行して前記検出値を算出した後、他方の検出値演算プログラムを実行して前記検出値を算出し、
    前記一方の検出値演算プログラムを実行して得た前記検出値である第1検出値と、前記他方の検出値演算プログラムを実行して得た前記検出値である第2検出値とは、互いに比較され、
    さらに、前記2個のCPUは、それぞれ、前記一方の検出値演算プログラムを実行する際に、前記一方の検出値演算プログラムを構成する複数の処理を逐次実行して逐次中間演算値を算出し、引き続き、前記他方の検出値演算プログラムを実行する際に、前記他方の検出値演算プログラムを構成する複数の処理を逐次実行して逐次中間演算値を算出し、
    前記比較器は、前記一方の検出値演算プログラムの各処理および前記他方の検出値演算プログラムの各処理が実行されて前記2個のCPUから中間演算値が算出されるたびに、前記2個のCPUの内の一方のCPUが算出した中間演算値と、他方のCPUが算出した中間演算値とを比較することを特徴とするVGRS用電子制御ユニット。
  2. 請求項1に記載のVGRS用電子制御ユニットにおいて、
    前記ROMは、前記第1検出値と前記第2検出値とを比較するための比較演算プログラムを記憶しており、
    前記2個のCPUは、前記比較演算プログラムを実行することで前記第1検出値と前記第2検出値とを比較することを特徴とするVGRS用電子制御ユニット。
  3. 請求項2に記載のVGRS用電子制御ユニットにおいて、
    前記2個のCPUは、それぞれ、前記比較演算プログラムを実行する際に、前記比較演算プログラムを構成する複数の処理を逐次実行して逐次中間演算値を算出し、
    前記比較器は、前記比較演算プログラムの各処理が実行されて前記2個のCPUから中間演算値が算出されるたびに、前記2個のCPUの内の一方のCPUが算出した中間演算値と、他方のCPUが算出した中間演算値とを比較することを特徴とするVGRS用電子制御ユニット。
  4. 請求項1ないし請求項3の内のいずれか1つに記載のVGRS用電子制御ユニットにおいて、
    前記1個のマイコンは、前記第1検出値および前記第2検出値を記憶するRAMを有することを特徴とするVGRS用電子制御ユニット。
  5. 請求項1ないし請求項4の内のいずれか1つに記載のVGRS用電子制御ユニットにおいて、
    前記1個のマイコンは、前記検出器から前記電気信号の入力を受ける2個の入力回路を有し、
    前記2個のCPUは、
    前記一方の検出値演算プログラムを実行する際に、前記2個の入力回路の内で一方の入力回路により得られた初期値を用い、
    前記他方の検出値演算プログラムを実行する際に、他方の入力回路により得られた初期値を用いることを特徴とするVGRS用電子制御ユニット
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