JP4248874B2 - 方法及び組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、ラテックス、特に立体的に安定化された又はカチオン的に安定化されたラテックス中の微生物の増殖を阻害するための方法、及びこの方法において使用される組成物に関する。
【0002】
ラテックスは、通常水性である液体媒体中の高分子物質のコロイド状分散物であり、そしてペンキ、接着剤及びシール剤のような多くの工業的適用において広く使用されている。然しながら、ラテックスは、ラテックスの脱色、ラテックスの不安定化、ラテックスの粘度の損失、悪臭の発生、微生物の代謝による腐食性副産物、及び保存中のガスの発生を含む、多くの好ましくない副作用となることができる各種の微生物による攻撃を受ける傾向がある。これらの問題を最小化するために、ラテックスに抗微生物剤が加えられて、微生物の増殖を阻害する。
【0003】
1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンが、ラテックスの保存剤として、特にペンキの保存に対して使用される。この化合物は、Avecia LimitedからProxel(登録商標)として商業的に入手可能である。
【0004】
各種のイソチアゾリノン誘導体、例えば2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オン及び5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン及び2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの混合物(Rohm and HaasからKathon(登録商標)として商業的に入手可能)が、更にラテックスの保存に使用される。殺生物剤も更にラテックスの最終使用に対する保護のためにラテックスに加えられる。例えば、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン(Rohm and HaasからSkane(登録商標)として商業的に入手可能)が、ペンキの皮膜上のカビの増殖を阻害するために使用される。
【0005】
然しながら、普通にラテックス中に見出されるある種の微生物、特にシュードモナス種は、より大きいイソチアゾリノンの耐性があり、そして従って制御することが更に困難であることができる。
【0006】
本出願人は、ある種の抗微生物化合物の組み合わせが、ラテックス中の微生物の増殖を阻害するために使用された場合に、改良された効力を与えることを驚くべきことに見出した。
【0007】
本発明の第1の側面によれば、ラテックスに:
(a)高分子ビグアニド;及び
(b)以下の式(1):
【0008】
【化5】
Figure 0004248874
【0009】
[式中:
Rは、H、アルキル、シクロアルキル又はアラルキルであり;そして
Y及びZは、それぞれ独立にH、ハロゲン又はC1-4−アルキルであるか、或いはY及びZは、これらが接続している炭素原子といっしょに、所望により置換された5又は6員の環を形成する;]
のイソチアゾリノン或いはその塩又は錯体を加えることを含んでなるラテックス中の微生物を阻害するための方法が提供される。
【0010】
イソチアゾリノン
Rがアルキルである場合、これは、直鎖又は分枝鎖であることができるが、しかし好ましくは直鎖である。好ましいアルキル基は、C1-8−アルキル、更に好ましくはC1-4−アルキルを含む。好ましいアルキル基の例は、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ペンチル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル及びn−オクチルを含む。
【0011】
Rがシクロアルキルである場合、これは、好ましくはシクロプロピル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルである。
Rがアラルキルである場合、これは、好ましくはアリール基をイソチアゾリノン環に接続するアルキレン基中に、1ないし6個、最も好ましくは1又は2個の炭素原子を含有する。好ましいアラルキル基は、ベンジル、2−ナフチルエチル、そして特に2−フェニルエチルを含む。
【0012】
Y又はZがハロゲンである場合、これは、好ましくはヨウ素、臭素、そして特に塩素である。
Y及びZが、これらが接続している炭素原子といっしょに所望により置換された5又は6員の環を形成する場合、これは、好ましくは所望により置換されたアリール(特に所望により置換されたベンゼン環)、所望により置換されたシクロペンテン又は所望により置換されたシクロヘキセン環である。5−又は6−員の環の好ましい所望による置換基は、ヒドロキシ、ハロゲン(特に塩素)、C1-4−アルキル及びC1-4−アルコキシから選択される。然しながら環が置換されていないことが好ましい。
【0013】
Y及びZが、H、ハロゲン又はC1-4−アルキルである場合、RがC1-8−アルキル、C3-5−シクロアルキル又はアラルキル、更に好ましくはC1-8−アルキル、そして特にC1-4−アルキルであることが好ましい。
【0014】
本発明の一つの態様において、Rがn−オクチルである場合、Y及びZが、両方とも塩素であるか又は両方とも水素であるかのいずれかであることが好ましい。このようなイソチアゾリノンは、米国特許第4,105,431号に開示されている。
【0015】
適したイソチアゾリノンの例は、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−メチルイソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オン及び2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−ブチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン並びに二つ又はそれより多い前記の化合物を含んでなる混合物を含む。
【0016】
本発明の一つの好ましい態様において、式(1)のイソチアゾリノンは、以下の式(2):
【0017】
【化6】
Figure 0004248874
【0018】
[式中:
1は、ヒドロキシ、ハロゲン(特に塩素)、C1-4−アルキル又はC1-4−アルコキシであり;
Rは、本明細書中で先に定義した通りであり;そして
nは、0ないし4である;]
のベンゾイソチアゾリノン或いはその塩又は錯体である。
【0019】
存在する場合、R1は、好ましくはベンゾイソチアゾリノンのフェニル環の5及び6位の一つ又は両方に位置する。然しながら、nがゼロであることが特に好ましい。
【0020】
式(2)の好ましいベンゾイソチアゾリノンは、RがH又はC1-5−アルキル、更に好ましくはH又はC3-5−アルキルであるものである。式(2)の化合物の例は、例えば1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、N−n−ブチル−、N−メチル−、N−エチル−、N−n−プロピル−、N−イソプロピル−、N−n−ペンチル−、N−シクロプロピル−、N−イソブチル−、及びN−tert−ブチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンを含む。式(2)のベンゾイソチアゾリノンが、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンであることが特に好ましい。
【0021】
式(1)又は式(2)において、RがHである場合、イソチアゾリノンは、その塩又は錯体の形態で使用することができる。塩又は錯体は、アミン(アルカノールアミンを含む)或いは金属のようないかなる適したカチオンにもよることができる。好ましい塩は、一価の金属、特に、リチウム、ナトリウム又はカリウムのようなアルカリ金属によるものである。最も好ましくは、アルカリ金属塩は、ナトリウム塩である。
【0022】
高分子ビグアニド
好ましくは高分子ビグアニドは、少なくとも一つのメチレン基を含有する橋かけ基によって連結された、少なくとも二つの以下の式(3):
【0023】
【化7】
Figure 0004248874
【0024】
のビグアニド単位を含んでなる。橋かけ基は、好ましくは一つ又はそれより多い酸素、硫黄又は窒素のような異種原子が組み込まれた或いはそれによって置換されているポリメチレン鎖を含む。橋かけ基は、飽和又は不飽和であることができる一つ又はそれより多い環式部分を含むことができる。好ましくは、橋かけ基は、二つの隣接する式(3)のビグアニド単位間に直接介在する、少なくとも3個、そして特に少なくとも4個の炭素原子が存在するようなものである。好ましくは、二つの隣接する式(3)のビグアニド単位間に介在する、10個より多くない、特に8個より多くない炭素原子が存在する。
【0025】
高分子ビグアニドは、ヒドロカルビル、置換されたヒドロカルビル又はアミン基或いは以下の式:
【0026】
【化8】
Figure 0004248874
【0027】
のシアノグアニジン基のようないかなる適した基によっても停止することができる。
末端基がヒドロカルビルである場合、これは、好ましくはアルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルである。好ましいアルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキル基は、式(1)中でRに対して定義した通りである。好ましいアリール基は、フェニル基を含む。末端基が置換されたヒドロカルビルである場合、置換基は、高分子ビグアニドの微生物学的特性に対して好ましくない不都合な影響を示さないいかなる置換基でもあることができる。このような置換基の例は、アリールオキシ、アルコキシ、アシル、アシルオキシ、ハロゲン及びニトリルである。
【0028】
高分子ビグアニドが、式(3)の二つのビグアニド基を含有する場合、ビグアニドは、ビスビグアニドである。二つのビグアニド基は、好ましくはポリメチレン基、特にヘキサメチレン基を経由して連結されている。
【0029】
このようなビスビグアニド中の末端基は、好ましくは直鎖又は分枝鎖であることができるC1-10−アルキル、及び所望により置換されたアリール、特に所望により置換されたフェニルである。このような末端基の例は、2−エチルヘキシル及び4−クロロフェニルである。このようなビスビグアニドの特定の例は、遊離塩基の形態の以下の式(4)及び(5):
【0030】
【化9】
Figure 0004248874
【0031】
及び
【0032】
【化10】
Figure 0004248874
【0033】
によって表される化合物である。
高分子ビグアニドは好ましくは二つより多い式(3)のビグアニド単位を含有し、そして好ましくは以下の式(6):
【0034】
【化11】
Figure 0004248874
【0035】
によって表される繰り返し高分子鎖を有する直鎖高分子ビグアニド又はその塩であり、式中、X及びYは、橋かけ基を表し、これは同一でも又は異なっていることもでき、そしてここにおいて、Xによって連結されている窒素原子の対間に直接介在する炭素原子の数及びYによって連結されている窒素原子の対間に直接介在する炭素原子の数をいっしょにした合計は、9より多く、そして17より少ない。
【0036】
橋かけ基X及びYは、好ましくは所望により異種原子、例えば酸素、硫黄又は窒素によって中断されるポリメチレン鎖からなる。X及びYは、更に飽和又は不飽和であることができる部分を組み込むことができ、この場合、X及びYによって連結される窒素原子の対間に直接介在する炭素原子の数は、環式基又は基類の最短の断片を含むものとして数えられる。従って、以下の式:
【0037】
【化12】
Figure 0004248874
【0038】
の基中の窒素原子間に直接介在する炭素原子の数は、4であり、8ではない。
式(6)の繰り返しポリマー単位を有する直鎖高分子ビグアニドは、典型的にはポリマー鎖が異なった長さであるポリマーの混合物として得られる。好ましくは、以下の式:
【0039】
【化13】
Figure 0004248874
【0040】
の個々のビグアニド単位の数は、いっしょにして3ないし約80である。
好ましい直鎖高分子ビグアニドは、X及びYが、同一であり、そして末端基を除く個々のポリマー鎖が、以下の式(7):
【0041】
【化14】
Figure 0004248874
【0042】
のもの又はその塩であるポリマー鎖の混合物であり、式中、nは、4ないし40、そして特に4ないし15である。nの平均値が、約12であることが特に好ましい。好ましくは、遊離塩基の形態のポリマーの平均分子量は、1100ないし3300である。
【0043】
直鎖高分子ビグアニドは、以下の式:
【0044】
【化15】
Figure 0004248874
【0045】
を有するビスジシアンジアミドの、X及びYが上記で定義した意味を有するジアミンH2N−Y−NH2との反応によって、或いは以下の式:
【0046】
【化16】
Figure 0004248874
【0047】
を有するジアミン塩又はジシアンイミドの、X及びYが上記で定義した意味を有するジアミンH2N−Y−NH2間の反応によって調製することができる。これらの調製の方法は、英国明細書第702,268号及び1,152,243号にそれぞれ記載されており、そしてその中に記載されている高分子ビグアニドのいずれもを本発明において使用することができる。
【0048】
本明細書中で先に言及したように、直鎖高分子ビグアニドのポリマー鎖は、アミノ基又は以下の式:
【0049】
【化17】
Figure 0004248874
【0050】
のシアノグアニジン基のいずれかによって停止することができる。
このシアノグアニジン基は、直鎖高分子ビグアニドの調製中に加水分解して、グアニジン末端基を得ることができる。末端基は、それぞれのポリマー鎖において同一でも又は異なっていることもできる。
【0051】
Rが1ないし18個の炭素原子を含有するアルキル基を表す、小部分の第一アミンR−NH2は、先に記載したような高分子ビグアニドの調製中にジアミンH2N−Y−NH2と共に含めることができる。第一アミンは、連鎖停止剤として作用し、そして従って高分子ビグアニドポリマー鎖の一つ又は両方の末端は、−NHR基によって停止することができる。これらの−NHR連鎖停止された高分子ビグアニドも、更に使用することができる。
【0052】
高分子ビグアニドは、無機及び有機の酸の両方と容易に塩を形成する。高分子ビグアニドの好ましい塩は水溶性である。高分子ビグアニドが、遊離塩基の形態の式(4)の化合物によって表される場合、好ましい水溶性塩はジグルコン酸塩である。高分子ビグアニドが、遊離塩基の形態の式(5)の化合物によって表される場合、好ましい水溶性塩は二酢酸塩である。高分子ビグアニドが、遊離塩基の形態の式(7)によって表される直鎖ポリマーの混合物である場合、好ましい塩は塩酸塩である。
【0053】
高分子ビグアニドが、末端基を除くその個々のポリマー鎖が塩酸塩の形態の式(7)によって表される直鎖ポリマーの混合物であることが特に好ましい。これは、Avecia Ltd.からVANTOCIL(登録商標)の商標で商業的に入手可能である。
【0054】
ラテックス
本発明の方法は、広い範囲のラテックスを保護するために適している。ラテックスは、例えばゴムの木から生産されるような天然のラテックス、ポリマー粒子を液体媒体中に分散することによって調製される人工のラテックス、或いは更に好ましくは、一つ又はそれより多いモノマーの乳化重合によって調製される合成ラテックスであることができる。
【0055】
ラテックス中のポリマー粒子は、通常液体媒体中のポリマー粒子の凝集/凝固を阻害するためにイオン的又は立体的力を使用して液体媒体中で安定化されている。ラテックスがイオン的安定化を使用して安定化されている場合、ポリマー粒子は、主としてポリマー粒子の表面に伴なわれるカチオン又はアニオン基によって安定化されている。イオン性基は、ラテックスの液体媒体中に存在するイオン性界面活性剤/分散剤として、又はポリマーの一体化した部分であるイオン性基として存在することができる。このようなイオン性基は、ラテックスの調製に使用される乳化重合工程中にカチオン性又はアニオン性モノマーを使用することによって、ポリマー中に導入することができる。
【0056】
ラテックスが、立体的安定化を使用して安定化されている場合、ポリマー粒子は、主として非イオン性界面活性剤/分散剤又は水溶性コロイドによって与えられる立体障害を使用して安定化される。
【0057】
ラテックスがアニオン的に安定化されたラテックスである場合、これは、好ましくはアニオン性界面活性剤を使用して、或いはラテックス中のポリマー粒子の一部を形成するアニオン性基によって安定化される。
【0058】
適したアニオン性界面活性剤は、アルキルアリールスルホン酸塩(例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム)、アルキル硫酸塩(例えばドデシル硫酸ナトリウム)、スルホコハク酸塩(例えばジオクチルスルホコハク酸ナトリウム)、アルキルエーテル硫酸、アルキルアリールエーテル硫酸、アルキルエーテルカルボン酸、アルキルアリールエーテルカルボン酸、リグニンスルホン酸又はリン酸エステルを含む。
【0059】
ラテックスが、ラテックスのポリマー中に存在するアニオン性基によって安定化されている場合、この基は、好ましくはラテックスの調製において使用される乳化重合工程中に、アニオン性モノマーを重合又は更に好ましくは共重合することによって導入される。ラテックスの調製において使用することができる適したアニオン性モノマーは、一つ又はそれより多いスルホ又は、更に好ましくはカルボキシ基或いはこれらの塩を保持するものを含む。例えば、不飽和のモノ又はジカルボン酸。適した不飽和モノカルボン酸は、アクリル酸又はメタクリル酸を含む。適した不飽和ジカルボン酸は、イタコン酸、フマル酸又はマレイン酸を含む。
【0060】
然しながら、イソチアゾリノン及び高分子ビグアニドがラテックスに加えられた場合、ある種のアニオン性界面活性剤の存在が、好ましくない沈殿の形成を起こすことを本出願人が見出しているために、ラテックスが、カチオン的に又は立体的に安定化されたラテックスであることが好ましい。従ってラテックスが実質的にアニオン性化合物、特にアニオン性界面活性剤を含まないことが好ましい。好ましくはラテックスは、5%より少ない、更に好ましくは1%より少ない、そして特に0.05重量%より少ないアニオン性化合物、例えばアルキルスルホン酸塩又はアルキルカルボン酸塩のようなアニオン性界面活性剤を含有する。
【0061】
ラテックスがカチオン的に安定化されたラテックスである場合、これは、好ましくはカチオン性界面活性剤を使用して、又はラテックスのポリマー粒子の一部を形成するカチオン基によって安定化される。
【0062】
適したカチオン性界面活性剤は、脂肪及びロジン酸から誘導される脂肪族モノ−、ジ−及びポリアミン、特に一つ又はそれより多い第三又は第四アンモニウム基を持つものを含む。好ましくは界面活性剤が誘導される脂肪及びロジン酸は、一つ又はそれより多いC10-24−アルキル又はアルケニル基、更に好ましくはC12-24−アルキル又はアルケニル基、更に好ましくはC16-18−アルキル又はアルケニル基を含有する。適したアミン界面活性剤は、mが2又は3であり、そしてR2がココヤシ油、獣脂又はダイズ油から誘導される混合アルキル又はアルケニル基である式R2NH(CH2mNH2のジアミン;エトキシル化脂肪族アミン、及びエトキシル化脂肪アルキル−1,3−プロパンジアミンのようなエトキシル化アルキルアミン;アルコキシル化エチレンジアミン;2−アルキルイミダゾリン及びそのエトキシル化された誘導体;並びにアルコキシル化されたアルカノールアミドを含む。第四アンモニウム基を含む適した界面活性剤は、例えば、Arquad(登録商標) 2HT−75(Akzo Chemicals Inc.,Chicago,Ill.)のような塩化ジ(水素化獣脂アルキル)−ジメチル第四アンモニウム;Kemamine(登録商標) BQ−9742C(Witco Chemical Corp.,Memphis,Tenn.)のような塩化獣脂アルキルベンジルジメチル第四アンモニウム;Kemamine(登録商標) Q−9702C(Witco Chemical Corp.)のような塩化水素化獣脂アルキルベンジルジメチル第四アンモニウム;Accosoft(登録商標) 750(Stepan Co.,Northfield,Ill.)のようなメチル硫酸メチルビス(大豆油アルキルアミドエチル)2−ヒドロキシエチル第四アンモニウム;Accosoft(登録商標) 501(Stepan Co.)のようなメチル硫酸メチルビス(獣脂アルキルアミドエチル)2−ヒドロキシエチル第四アンモニウム;脂肪−アルキルトリメチルアンモニウム塩、例えば獣脂−アルキルトリメチルアンモニウム塩;脂肪−アルキルピリジニウム塩、例えば塩化セチルピリジニウム;及び第四アンモニウムエステルを含む。
【0063】
ラテックスが、ラテックスのポリマー中に存在するカチオン基によって安定化されている場合、この基は、好ましくはラテックスの調製中に使用される乳化重合工程の間に、カチオンモノマーを重合又は更に好ましくは共重合することによって導入される。好ましいカチオンモノマーは、一つ又はそれより多いカチオン基を保持するもの、特に一つのカチオン基を保持する、ビニル、アクリレート及び(アルキル)アクリレート(特に(メタ)アクリレート、(エチル)アクリレート及び(プロピル)アクリレート)モノマーである。
【0064】
モノマーによって保持される適したカチオン基は、アミン、好ましくは第二、又は更に好ましくは第三アミン;窒素含有複素環基、例えばピリジル又はピロリドン基;及び第四アンモニウム基を含む。
【0065】
好ましいカチオン性アクリレート及び(アルキル)アクリレートモノマーの例は、2−(ジメチルアミノエチル)アクリレート、2−(ジメチルアミノエチル)(メタ)アクリレート、2−(ジメチルアミノエチル)(エチル)アクリレート又は2−(ジメチルアミノエチル)(プロピル)アクリレート及びこれらの第四アンモニウム塩、特にジメチル硫酸第四アンモニウム塩を含む。カチオン基を保持する好ましいビニルモノマーの例は、ビニルピリジン又はビニルピロリドン及びこれらの塩を含む。
【0066】
ラテックスが立体的に安定化されている場合、これは、好ましくは非イオン性界面活性剤又は分散剤或いは水溶性コロイドを使用して安定化されている。広い範囲の非イオン性界面活性剤がラテックスの安定化のために適しており、その選択は、ラテックス中のポリマー及びラテックスの最終使用に依存するものである。適した非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン界面活性剤;エトキシル化アルコール;エトキシル化アルキルフェノール;カルボン酸エステル、好ましくは脂肪酸及びポリオールの反応によって得ることが可能なもの;脂肪酸のグリセリンエステル;脂肪酸とポリエチレングリコールとの反応から得ることが可能なポリオキシエチレンエステル;カルボン酸アミド、特に脂肪酸とヒドロキシアルキルアミン又はジエタノールアミンとの縮合によって得ることが可能なもの;エトキシル化された脂肪酸アミド;ポリアルキレンオキシドブロックコポリマー、特にポリ(オキシエチレン−コ−オキシプロピレン)界面活性剤を含む。
【0067】
ラテックスを安定化するために使用することができる適した水溶性コロイドは、水溶性長鎖ポリマー、例えばポリ(酢酸ビニル)及び部分的に加水分解されたその誘導体;ポリビニルアルコール;デンプン、ヒドロキシエチルセルロース及びこれらのグリコールエーテル誘導体;並びにヒドロキシメチルセルロース及びそのグリコールエーテル誘導体である。
【0068】
ラテックスが、部分的に加水分解されたポリ(酢酸ビニル)又はポリ(ビニルアルコール)で安定化されることが特に好ましい。適した例は、これらに制約されるものではないが、Hoechst AktingesellschaftからMowiol(登録商標) 8−88及びMowiol(登録商標) 18−88の商標名で入手可能なものである。
【0069】
本明細書中で先に記述したように、本発明による方法は、広い範囲のラテックスを保護するために使用することができる。ラテックス中に存在するポリマー粒子は、ラテックスの最終適用に依存するものである。適したラテックスは、制約されるものではないが、一つ又はそれより多いアクリレート及び(アルキル)アクリレート(特にアルキルアクリレート及びアルキル(メタ)アクリレート);所望により置換されたスチレン;メタクリルアミド;アリル化合物;ビニルエーテル;ビニルケトン;ビニルエステル;ハロゲン化ビニル;オレフィン;不飽和ニトリル及び二つ又はそれより多い上記のものを含んでなる混合物の重合又は乳化重合によって得ることが可能なものである。
【0070】
適したアルキルアクリレート及びアルキル(メタ)アクリレートの例は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチル、sec−ブチルアクリレート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、tert−オクチルアクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、ジ−及びトリプロピレングリコールジアクリレート、2−クロロエチルアクリレート、2−ブロモエチルアクリレート、4−クロロブチルアクリレート、シアノエチルアクリレート、2−アセトキシエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ベンジルアクリレート、メトキシベンジルアクリレート、2−クロロシクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、フルフリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキシペンチルアクリレート、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、3−メトキシブチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、2−イソ−プロポキシエチルアクリレート、2−ブトキシエチルアクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルアクリレート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアクリレート、1−ブロモ−2−メトキシエチルアクリレート、1,1−ジクロロ−2−エトキシエチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、クロロベンジルメタクリレート、オクチルメタクリレート、N−エチル−N−フェニルアミノエチルメタクリレート、2−(3−フェニルプロピルオキシ)エチルメタクリレート、ジメチルアミノフェノキシエチルメタクリレート及びフルフリルメタクリレートを含む。
【0071】
適した所望により置換されたスチレンは、スチレン、ジビニルベンゼン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、ジエチルスチレン、イソプロピルスチレン、ブチルスチレン、ヘキシルスチレン、シクロヘキシルスチレン、デシルスチレン、クロロメチルスチレン、トリフルオロメチルスチレン、エトキシメチルスチレン、アセトキシメチルスチレン、メトキシスチレン、4−メトキシ−3−メチルスチレン、ジメトキシスチレン、クロロスチレン、ジクロロスチレン、トリクロロスチレン、テトラクロロスチレン、ペンタクロロスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレン、ヨードスチレン、トリフルオロスチレン及び2−ブロモ−4−トリフルオロメチルスチレンを含む。
【0072】
適したメタクリルアミドは、12個より少ない炭素原子を含有するものを含む。例は、メチルメタクリルアミド、tert−ブチルメタクリルアミド、tert−オクチルメタクリルアミド、ベンジルメタクリルアミド、シクロヘキシルメタクリルアミド、フェニルメタクリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、ジプロピルメタクリルアミド、ヒドロキシエチル−N−メチルメタクリルアミド、N−メチルフェニルメタクリルアミド、N−エチル−N−フェニルメタクリルアミド及びメタクリルヒドラジンを含む。
【0073】
適したアリル化合物は、酢酸アリル、カプロン酸アリル、カプリル酸アリル、ラウリン酸アリル、パルミチン酸アリル、ステアリン酸アリル、安息香酸アリル、アセト酢酸アリル、乳酸アリル、アリルオキシエタノール、アリルブチルエーテル及びアリルフェニルエーテルを含む。
【0074】
適したビニルエーテルは、20より少ない炭素原子を含有するものを含む。例は、メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、デシルビニルエーテル、エチルヘキシルビニルエーテル、メトキシエチルビニルエーテル、エトキシエチルビニルエーテル、クロロエチルビニルエーテル、1−メチル−2,2−ジメチルプロピルビニルエーテル、2−エチルブチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル及びジメチルアミノエチルビニルエーテルを含む。
【0075】
適したビニルケトンは、12個より少ない炭素原子を含有するものを含む。例は、メチルビニルケトン、フェニルビニルケトン及びメトキシエチルビニルケトンを含む。
【0076】
適したビニルエステルは、酢酸ビニルを含む。
適したハロゲン化ビニルは、塩化ビニル、塩化ビニリデン及びクロロトリフルオロエチレンを含む。
【0077】
適したオレフィンは、20個より少ない炭素原子を有する不飽和炭化水素を含む。例は、ジシクロペンタジエン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、5−メチル−1−ノネン、5,5−ジメチル−1−オクテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、5−メチル−1−ヘキセン、4−メチル−1−ヘプテン、5−メチル−1−ヘプテン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、5,5,6−トリメチル−1−ヘプテン、1−ドデセン及び1−オクタデセン、そして特にエチレンを含む。
【0078】
適した不飽和ニトリルは、アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを含む。
ラテックスの調製中に、更なる成分、例えば可塑剤及び安定剤をモノマーに加えて、ポリマー粒子の特性を改質することができる。可塑剤及び安定剤は、ラテックス製造工業において普通に使用されるもののいずれでもあることができ、そして好ましくは液体である。適した可塑剤又は安定剤の例は、芳香族及び脂肪族のモノ−及びジ−カルボン酸、及び直鎖又は分枝鎖アルコール、特にC8-10−アルコールのエステル;エポキシド化脂肪酸エステル並びにエポキシド化植物油である。可塑剤の特定の例は、アジピン酸−、セバシン酸−、トリメリト酸−及びフタル酸−ジ−ヘキシル、ジ−オクチル、ジ−ノニル、ジ−イソデシル、及びジ−(2−エチルヘキシル);エポキシド化ステアリン酸オクチル、エポキシド化ダイズ油、及びR3がヒドロカルビル、特にフェニル、そして特にC1-4−アルキルである式O=P(OR33のリン酸エステル、並びに1,3−ブタンジオールをアジピン酸と反応させることによって得ることが可能なもののような低分子量のオリゴ−及びポリ−エステルである。
【0079】
ラテックスのpHは、好ましくは3ないし10である。
本発明の方法は、ペンキ、接着剤及びシール剤に使用されるラテックス中の微生物の増殖を阻害するために特に有効である。このようなラテックスの例は、例えば、一つ又はそれより多いアクリレート及び(アルキル)アクリレート(特にアルキルアルキレート及びアルキル(メタ)アクリレート);所望により置換されたスチレン;メタクリルアミド;アリル化合物;ビニルエーテル;ビニルケトン;ビニルエステル;ハロゲン化ビニル;オレフィン;不飽和ニトリル並びに二つ又はそれより多い上記のものを含んでなる混合物の重合又は乳化共重合によって得ることが可能なもの、特に次のモノマー;メチルメタクリレート、酢酸ビニル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、スチレン、2−エチルヘキシルアクリレート、アクリル酸、アクリロニトリル、エチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル及びエチレンの重合又は乳化共重合によって得ることが可能なラテックス;そして特にメチルメタクリレートとブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート又はエチルアクリレートとの重合又は乳化共重合によって得ることが可能なラテックスを含む。
【0080】
特に好ましい態様において、ラテックスは、部分的に加水分解されたポリ(酢酸ビニル)又はポリ(ビニルアルコール)のような水溶性コロイドによって安定化され、そしてラテックスは:
(i)メチルメタクリレートとブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート又はエチルアクリレートとの乳化共重合によって得ることが可能なラテックス;
(ii)ポリ酢酸ビニルラテックス;及び
(iii)酢酸ビニル及びエチレンの乳化重合によって得ることが可能なラテックス;
の一つである。
【0081】
この特に好ましい態様において、水溶性コロイドは、これらに制約されるものではないが、好ましくはMowiol(登録商標) 8−88及びMowiol(登録商標) 8−18のようなポリ(ビニルアルコール)である。
【0082】
ポリマー粒子が分散される液体媒体は、好ましくは水或いは水及び一つ又はそれより多い水混和性有機溶媒である。適した水混和性有機溶媒の例は、酢酸、N,N−ジメチルホルムアミド、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールのようなグリコール;メタノール、エタノール、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン及びメチルカルビトールのような低級C1-4−アルキルカルビトールである。好ましい水混和性有機溶媒は、2ないし6個の炭素原子を持つグリコール、4ないし9個の炭素原子を持つポリアルキレングリコール又は3ないし13個の炭素原子を持つグリコールのモノC1-4−アルキルエーテルである。最も好ましい水混和性有機溶媒は、ポリエチレングリコールである。
【0083】
ラテックスは、他の添加剤、例えば粘度調節剤、消泡添加剤、pH改質剤、ラテックスの調製に使用される痕跡の開始剤及びモノマー、着色剤及び白土、炭酸カルシウム及び硫酸カルシウムのような充填剤を含有することができる。
【0084】
高分子ビグアニド及びイソチアゾリノンは、連続していかなる順序ででも、又は同時にラテックスに加えて、ラテックス中の微生物の増殖を制御又は排除するために有効であるラテックス中の濃度を与えることができる。ラテックスに加えられる高分子ビグアニド及び式(1)のイソチアゾリノンの量は、ラテックスの特質、これが保存されるものである条件、並びに選択される特定のイソチアゾリノン及び高分子ビグアニドに依存するものである。
【0085】
好ましくはラテックスの全重量に対して10ないし1000重量ppmの高分子ビグアニドのその中の濃度を得るために充分な高分子ビグアニドがラテックスに加えられる。
【0086】
式(1)のY及びZが、H、ハロゲン又はC1-4−アルキルであるイソチアゾリノンが使用される場合、ラテックスの全重量に対して0.5ないし100ppm、更に好ましくは1ないし50ppm、そして特に5ないし25重量ppmのその中の濃度を得るために充分な量のイソチアゾリノンがラテックスに加えられることが好ましい。
【0087】
式(1)のY及びZが、これらが接続している炭素原子といっしょに所望により置換された5又は6員の環、特にベンゼン環を形成するイソチアゾリノンが使用される場合、ラテックスの全重量に対して1ないし500ppm、更に好ましくは5ないし200重量ppmのその中の濃度を得るために充分な量のイソチアゾリノンが加えられることが好ましい。
【0088】
高分子ビグアニド及びイソチアゾリノンが、ラテックスに同時に加えられる場合、これらが、イソチアゾリン、高分子ビグアニド及び所望による媒体を含んでなる組成物の形態で加えられることが好ましい。存在する場合、媒体は好ましくは液体媒体、更に好ましくは水、水及び一つ又はそれより多い有機溶媒の混合物或いは有機溶媒である。使用することができる有機溶媒の例は、C1-6−アルカノール(特にC1-4−アルカノール)、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−ペンタノール、シクロペンタノール及びシクロヘキサノール;直鎖アミド、好ましくはジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミド;アルカノールアミド、例えばラクトアミド、塩化ラクトアミドプロピルトリメチルアンモニウム、アセトアミド及びアセトアミドモノエタノールアミン;ケトン及びケトンアルコール、好ましくはアセトン、メチルエーテルケトン、シクロヘキサノン及びジアセトンアルコール;水混和性エーテル、好ましくはテトラヒドロフラン及びジオキサン;ジオール、好ましくは2ないし12個の炭素原子を有するジオール、例えばペンタン−1,5−ジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール及びチオジグリコール並びにオリゴ−及びポリ−アルキレングリコール、好ましくはジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール及びポリプロピレングリコール;トリオール、好ましくはグリセリン及び1,2,6−ヘキサントリオール;ジオールのモノ−C1-4−アルキルエーテル、好ましくは2ないし12個の炭素原子を有するジオールのモノ−C1-4−アルキルエーテル、特に2−メトキシエタノール、2−(2−メトキシエトキシ)エタノール、2−(2−エトキシエトキシ)−エタノール、2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エタノール、2−[2−(2−エトキシエトキシ)−エトキシ]−エタノール、プロピレングリコールブチルエーテル及び1−プロポキシ−2−プロパノールを含む。媒体が、水並びに水及び一つ又はそれより多い水混和性有機溶媒の混合物であることが特に好ましい。適した水混和性有機溶媒の例は、酢酸、N,N−ジメチルホルムアミド、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールのようなグリコール;メタノール、エタノール、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン及びメチルカルビトールのような低級C1-4−アルキルカルビトールである。好ましい水混和性有機溶媒は、2ないし6個の炭素原子を持つグリコール、4ないし9個の炭素原子を持つポリ−アルキレングリコール又は3ないし13個の炭素原子を持つグリコールのモノC1-4−アルキルエーテルである。最も好ましい水混和性有機溶媒は、プロピレングリコールである。高分子ビグアニド及びイソチアゾリノンは、媒体中に溶解して、その中の溶液を与えることができる。別の方法として、一方又は両方とも媒体中に乳液又は分散物として存在することができる。
【0089】
本発明の方法によって高分子ビグアニド及び式(1)のイソチアゾリノンで処理されたラテックスは、真菌、藻類、酵母、そして特に細菌のような微生物による損傷に対して長期の安定性を示す。
【0090】
本発明の更なる側面によれば、ラテックス、高分子ビグアニド及び式(1)のイソチアゾリノンを含んでなる組成物が提供される。好ましい高分子ビグアニド及びイソチアゾリノンは、本発明の第1の側面に対して本明細書中で先に記載した通りである。
【0091】
好ましい態様において、組成物は、立体的に又はカチオン的に安定化されたアクリル樹脂ラテックス;本明細書中で先に記載した通りの、末端基を除く個々のポリマー鎖が式(7)のもの又はその塩であるポリマー鎖の混合物である直鎖高分子ビグアニド;及び本明細書中に記載した通りの式(2)のベンゾイソチアゾリノン誘導体或いはその塩又は錯体を含んでなる。
【0092】
本発明の方法において使用される高分子ビグアニド及びイソチアゾリノンの組み合わせが、ラテックス中に普通に見出される微生物に対して、特にAspergillus Nigerのような真菌、Candida albicansのような酵母、及び細菌、特にPseudomonas aeruginosaのようなグラム陰性細菌に対して相乗効果を示すことを本出願人は見出した。本発明による方法において使用される高分子ビグアニド及びイソチアゾリノンを含んでなる組成物は、それぞれの成分の部分阻害濃度(Fractional Inhibitory Concentration:以下FIC)の1より低い合計を示す。好ましくは、FIC値の合計は0.8より大きくなく、更に好ましくは0.7より大きくなく、そして特に0.5より大きくない。FICは、単独で使用された場合のその最少阻害濃度(Minimum Inhibitory Concentration:MIC)に対する組成物中のそれぞれの成分の量の比である。従って、FIC値の合計が1である場合、二つの成分は単に加成的効果を示す。FIC値の合計が1より低い場合、混合物は相乗的である。FIC値の合計が1及び2の間である場合、二つの成分は独立であると考えられる。FIC値の合計が2より大きい場合、混合物は拮抗的である。FIC値は、好ましくはマトリックスアレー中のそれぞれの成分がMICを超える濃度からゼロppmまで段階的に変化されるイソボログラムを構築することによって決定される。従ってイソボログラムは、組成物中のそれぞれの成分に対するFICの合計の最小値、そして従って組成物中のそれぞれの成分に対する最適濃度を決定することを可能にする。
【0093】
本発明による方法において使用されるある種の組成物は新規である。
本発明の更なる側面によれば:
(i)本明細書中で先に記載した通りの、末端基を除く個々のポリマー鎖が式(7)のもの又はその塩であるポリマー鎖の混合物である直鎖高分子ビグアニド;及び
(ii)本明細書中に記載した通りの式(2)のベンゾイソチアゾリノン誘導体或いはその塩又は錯体;
を含んでなる抗微生物組成物が提供される。
【0094】
好ましい式(2)のベンゾイソチアゾリノン誘導体は、本発明の第1の側面に関して本明細書中で先に記載した通りである。成分(ii)が、1,2−ベンゾイソチアゾリノンであることが特に好ましい。
【0095】
抗微生物組成物中の直鎖高分子ビグアニド:ベンゾイソチアゾリノンの重量比は、広い範囲、例えば99:1ないし1:99、更に好ましくは10:1ないし1:10にわたって変化することができる。成分(i)及び成分(ii)の重量比が、本明細書中で先に記載した通りのイソボログラムから決定される、それぞれの成分に対するFIC値の最低の合計に接近していることが特に好ましい。抗微生物組成物中の直鎖高分子ビグアニド:ベンゾイソチアゾリノンの重量比が、4:1ないし1:4であることが特に好ましい。
【0096】
本明細書中で先に記載したように、本発明のこの側面による抗微生物組成物は、ラテックス中の微生物の増殖を阻害するために有用である。抗微生物組成物は、更に広い範囲の他の媒体、特に工業用媒体中の又は上の微生物の増殖を阻害するために有用である。工業用媒体の例は、冷却水用水、製紙ミル用水、金属加工用流体、地質学的掘削用潤滑剤、ポリマー乳剤、表面被覆組成物(特にワニス及びラッカー)並びに固体材料、特に木材、プラスチック材料及び皮革を含む。このような媒体を保護するために必要な本発明のこの側面による抗微生物組成物の量は、保護される媒体及びそれが暴露される条件に依存するものである。抗微生物組成物の適当な濃度は、当業者によって、簡単な実験的試験によって容易に決定することができる。
【0097】
抗微生物組成物は、媒体に直接加えることができるが、然しながら、取り扱い及び投与の容易さのために、抗微生物組成物を、本発明による抗微生物組成物及び担体を含んでなる配合物として処方することが一般的に好都合である。
【0098】
担体は、固体であることができるが、しかし好ましくは液体であり、そして配合物は、好ましくは液体中の抗微生物組成物の溶液、懸濁液又は乳剤である。
担体は、一般的に抗微生物組成物が保護される媒体と相溶性であるように選択される。従って、例えば、保護される媒体が溶媒基剤のペンキ、ラッカー又はワニスである場合、担体は、好ましくは溶媒、特にホワイトスピリット(HSCN番号27100021)のような非極性溶媒である。保護される媒体がプラスチック材料である場合、担体は、好ましくはジオクチルフタレート又はエポキシド化ダイズ油のようなプラスチック物品の製造において典型的に使用される可塑剤である。保護される媒体が水性媒体である場合、担体は、好ましくは水又は水混和性有機溶媒或いはこれらの混合物である。適した水混和性有機溶媒の例は、酢酸、N,N−ジメチルホルムアミド、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールのようなグリコール;メタノール、エタノール、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン及びメチルカルビトールのような低級C1-4−アルキルカルビトールである。好ましい水混和性有機溶媒は、2ないし6個の炭素原子を持つグリコール、4ないし9個の炭素原子を持つポリ−アルキレングリコール又は3ないし13個の炭素原子を持つグリコールのモノC1-4−アルキルエーテルである。最も好ましい水混和性有機溶媒は、プロピレングリコールである。
【0099】
配合物が懸濁液又は乳液の形態である場合、これは、好ましくは更に表面活性剤を含有して、安定した分散を生じ、又は連続相中の非連続相の均質な分布を維持する。抗微生物組成物を含んでなる化合物の殺生物的活性に不都合に影響しないいかなる表面活性剤も使用することができる。好ましい表面活性剤は、本発明の第1の側面に関して本明細書中で先に記載した通りの好ましい非イオン性又はカチオン性界面活性剤及び/又は分散剤、例えば脂肪アルコールのアルキレンオキシド付加生成物、アルキルフェノール及びエチレンジアミンのようなアミンである。
【0100】
本発明は、以下の実施例によって更に例示され、これらにおいて、別に記載されない限り、全ての分率は重量による。
【0101】
実施例1: Pseudmonas aeruginosaに対するポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)及び1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)間の相乗作用の研究。
細菌
Pseudmonas aeruginosa NCIB 10421
【0102】
方法
原料培養物の保存
細菌を栄養寒天上で、そして真菌をバクガ寒天上又は生理食塩水(0.85重量/容量%NaCl)中の胞子懸濁液中で保存した。
【0103】
単一培養物に対する最少阻害濃度の計算
細菌を栄養ブロス中で定常期(18時間)まで増殖(ml当たり概略109の微生物)した。0.1%(容量/容量)の接種物を使用して、新しい媒体を接種し、そして次いで200μlを含有した第1のウェルを除き、100μlの接種物をマイクロタイタープレートのそれぞれのウェルに加えた。
二倍希釈法を使用して、縦軸に沿うそれぞれのウェルの研究中の化合物の濃度を変化させた。増殖が存在するか又は存在しないかは、37℃における24時間のインキュベーション後の視覚的検査によって記録した。
【0104】
単一培養物に対する抗微生物活性の計算
このアッセイに対してマイクロタイタープレートを使用した。10×10のアレーに、二つの化合物の濃度を2×MIC(最少阻害濃度)からゼロまでの濃度で変化させて、簡単なマトリックスを構築した。マイクロタイタープレートが96ウェルのみを有するために、極端な濃度を構成する二つの化合物の組み合わせ(最高及び最低)を省略した。溶液を、化合物を蒸留水中に予備溶解した後、最終濃度の二倍でブロス中で調製した。
混合物(100μl)をプレートに加え、それぞれのウェルの全体積が200μlとなるようにした。栄養ブロスをPs.aeruginosaに対して使用した。プレートを、37℃で16−24時間インキュベートした。増殖が存在するか又は存在しないかを視覚的検査によって決定した。
【0105】
結果
表1: 研究された化合物の抗微生物活性
【0106】
【化18】
Figure 0004248874
【0107】
Vantocil(登録商標) IBは−Avecia Limitedから入手可能なポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)塩酸塩の20%溶液である。
BITは、Avecia LimitedからPROXEL(登録商標) GXLとして入手可能な1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンである。
【0108】
単一培養物に対する相乗作用の計算
最少阻害濃度(MIC)は、単独で使用された場合、増殖の阻害を示す最低の殺生物剤の濃度である。部分阻害濃度(FIC)の計算の目的のために、単一の殺生物剤が増殖を制御しなかった場合、MICは、使用された最高の濃度として取り扱った。部分阻害濃度は、その殺生物剤のMICで割った混合物中の増殖を制御した殺生物剤の濃度である。混合物中の両方の成分に対するFIC値を計算し、そして結果を表2に示す。これらの二つの数字の合計は、二つの殺生物剤の作用の指標を与える。1より低い値は、相乗効果を示し、合計が1又はそれより大きい場合、作用は加成性であり、そして値が2より大きい場合、殺生物剤は拮抗的である。二つの殺生物剤の部分阻害濃度を表す軸を持つグラフを直線目盛りで構築した場合、組み合わせが加成性である場合、イソボロ(即ち同一の効果を伴なう全ての組み合わせを、単独で使用された殺生物剤の等しく有効な濃度を含んで表す点を結んだ線)は直線であり、相乗的組み合わせは、凹型のイソボロを与え、そして拮抗的組み合わせは、凸型のイソボロを与える。
【0109】
表2: Ps.aeruginosaに対するBIT及びVantocil(登録商標) IB(PHMB)の部分阻害濃度
【0110】
【化19】
Figure 0004248874
【0111】
【化20】
Figure 0004248874
【0112】
実施例2: Pseudmonas aeruginosaに対するポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)及び2n−ブチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BBIT)間の相乗作用の研究。
細菌
Pseudmonas aeruginosa NCIB 10421
【0113】
方法
原料培養物の保存
細菌を栄養寒天上で、そして真菌をバクガ寒天上又は生理食塩水(0.85重量/容量%NaCl)中の胞子懸濁液中で保存した。
【0114】
単一培養物に対する最少阻害濃度の計算
細菌を栄養ブロス中で定常期(18時間)まで増殖(ml当たり概略109の微生物)した。0.1%(容量/容量)の接種物を使用して、新しい媒体を接種し、そして次いで200μlを含有した第1のウェルを除き、100μlの接種物をマイクロタイタープレートのそれぞれのウェルに加えた。
二倍希釈法を使用して、縦軸に沿うそれぞれのウェルの研究中の化合物の濃度を変化させた。増殖が存在するか又は存在しないかは、37℃における24時間のインキュベーション後の視覚的検査によって記録した。
【0115】
単一培養物に対する抗微生物活性の計算
このアッセイに対してマイクロタイタープレートを使用した。10×10のアレーに、二つの化合物の濃度を2×MIC(最少阻害濃度)からゼロまでの濃度で変化させて、簡単なマトリックスを構築した。マイクロタイタープレートが96ウェルのみを有するために、極端な濃度を構成する二つの化合物の組み合わせ(最高及び最低)を省略した。溶液を、化合物を蒸留水中に予備溶解した後、最終濃度の二倍でブロス中で調製した。
それぞれの混合物(100μl)をプレートに加え、それぞれのウェルの全体積が200μlとなるようにした。栄養ブロスをPs.aeruginosaに対して使用した。プレートを37℃で16−24時間インキュベートした。増殖が存在するか又は存在しないかを視覚的検査によって決定した。
【0116】
結果
表3: 研究中の化合物の抗微生物活性
【0117】
【化21】
Figure 0004248874
【0118】
Vantocil(登録商標)IBは−Avecia Limitedから入手可能なPHMB塩酸塩の20%溶液である。
ブチルBITは−Avecia LimitedからDensil(登録商標)DNとして入手可能な2n−ブチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BBIT)の98%溶液である。
【0119】
単一培養物に対する相乗作用の計算
最少阻害濃度(MIC)は、単独で使用された場合増殖の阻害を示す最低の殺生物剤の濃度である。部分阻害濃度(FIC)の計算の目的のために、単一の殺生物剤が増殖を制御しなかった場合、MICは、使用された最高の濃度として取り扱った。部分阻害濃度は、その殺生物剤のMICで割った混合物中の増殖を制御した殺生物剤の濃度である。混合物中の両方の成分に対するFIC値を計算し、そして結果を表4に示す。これらの二つの数字の合計は、二つの殺生物剤の作用の指標を与える。1より低い値は、相乗効果を示し、合計が1又はそれより大きい場合、作用は加成性であり、そして値が2より大きい場合、殺生物剤は拮抗的である。二つの殺生物剤に対する部分阻害濃度を表す軸を持つグラフを直線目盛りで構築した場合、組み合わせが加成性である場合、イソボロ(即ち同一の効果を伴なう全ての組み合わせを、単独で使用された殺生物剤の等しく有効な濃度を含んで表す点を結んだ線)は直線であり、相乗的組み合わせは、凹型のイソボロを与え、そして拮抗的組み合わせは、凸型のイソボロを与える。
【0120】
表4: Ps.aeruginosaに対するブチルBIT及びVantocil(登録商標)IB(PHMB)の部分阻害濃度
【0121】
【化22】
Figure 0004248874
【0122】
【化23】
Figure 0004248874
【0123】
実施例3: Aspergillus Nigerに対するポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)及びN−ブチルベンゾイソチアゾリン−3−オン(ブチルBIT)間の相乗作用の研究。
真菌
Aspergillus Niger IMI 17454
【0124】
方法
原料培養物の保存
真菌をバクガ寒天上で保存した。
【0125】
単一培養物に対する最少濃度(MIC)の計算
MICを、実施例1及び2において先に記載したように計算した。
【0126】
単一培養物に対する抗微生物活性の計算
抗微生物活性を、実施例1及び2において先に記載したように計算した。
【0127】
結果
表5: 研究中の化合物の抗微生物活性
【0128】
【化24】
Figure 0004248874
【0129】
Vantocil(登録商標)IBは−Avecia Limitedから入手可能なPHMB塩酸塩の20%溶液である。
ブチルBITは−Avecia LimitedからDensil(登録商標)DNとして入手可能な2n−ブチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BBIT)の98%溶液である。
【0130】
単一培養物に対する相乗作用の計算
単一培養物に対する相乗作用を、実施例1及び2において先に記載したように計算した。
【0131】
表6: A.nigerに対するブチルBIT及びVantocil(登録商 標)IB(PHMB)の部分阻害濃度
【0132】
【化25】
Figure 0004248874
【0133】
Vantocil(登録商標)IBは−Avecia Limitedから入手可能なPHMB塩酸塩の20%溶液である。
ブチルBITは−Avecia LimitedからDensil(登録商標)DNとして入手可能な2n−ブチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BBIT)の98%溶液である。
【0134】
【化26】
Figure 0004248874
【0135】
以下の実施例4ないし7において、研究中の化合物の抗微生物活性は、ラテックス安定剤、酢酸ビニルエチレンコポリマー(VAE)の存在中で試験された。
【0136】
実施例4: Acetobacterに対するVAE中のポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)塩酸塩及びCMIT/MIT間の相乗作用の研究
PHMBは−Avecia LimitedからVancocil(登録商標)IBとして入手可能なポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)塩酸塩である。
CMIT/MITは−Rohm and HaasからKathon(登録商標)LX1.5として入手可能な5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン及び2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの3:1の混合物の1.5%溶液である。
VAEは−商業的に入手可能な酢酸ビニルエチレンコポリマーである。
細菌
Acetobacterの単離物。
【0137】
方法
原料培養物の保存
Acetobacterの単離物をジャガイモ−デキストロース(PDA)プレート上で増殖した。
以下の方法を、実施例4ないし7に対して、以下のように繰り返した:
VAE(30g)を、滅菌のビン中に秤量し、そして研究中の二つの殺生物剤を投与した。次いで試料を寒天培地(lawn)から調製した細菌の懸濁液(5重量/重量%)で接種し、そして30℃でインキュベートした。細菌の増殖をプレート上の画線培養によって評価した。(Acetobacterに対してPDA)。試料は、プレートが30℃で120時間のインキュベーション後に細菌の集落がない場合、生存細菌がないものと判定した。試料を新しい細菌(5重量/重量%)で7日毎に再接種した。
【0138】
結果
単一培養物に対する相乗作用の計算
単一培養物に対する相乗作用を、先に記載したように計算した。
【0139】
表7: Acetobacterに対するVAE中のVantocil(登録商標)IB(PHMB)及びCMIT/MITの部分阻害濃度
【0140】
【化27】
Figure 0004248874
【0141】
Vantocil(登録商標)IBは−Avecia Limitedから入手可能なポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)塩酸塩の20%溶液である。
CMIT/MITは−Rohm and HaasからKathon(登録商標)LX1.5として入手可能な5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン及び2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの3:1の混合物の1.5%溶液である。
【0142】
【化28】
Figure 0004248874
【0143】
実施例5:Acetobacterに対するVAE(酢酸ビニルエチレンコポリマー(VAE))中のポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)塩酸塩及び2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(MIT)間の相乗作用の研究
MITは−Rohm and HaasからKordek(登録商標)50として入手可能な2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンである。
【0144】
方法
実施例5を、実施例4と正確に同じ方法で繰り返した。
【0145】
結果
表8: Acetobacterに対するVAE中のMIT及びVantocil(登録商標)IB(PHMB)の部分阻害濃度
【0146】
【化29】
Figure 0004248874
【0147】
Vantocil(登録商標)IBは−Avecia Limitedから入手可能なポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)塩酸塩の20%溶液である。
MITは−Rohm and HaasからKordek(登録商標)50として入手可能な2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンである。
【0148】
【化30】
Figure 0004248874
【0149】
実施例6: Acetobacterに対するVAE中のポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)塩酸塩(Vantocil(登録商標)IB)及び1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)間の相乗作用の研究
BITは−Avecia LimitedからPROXEL(登録商標)GXLとして入手可能な1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンである。
PHMBは−Avecia LimitedからVancocil(登録商標)IBとして入手可能なポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)塩酸塩である。
【0150】
方法
実施例6を、実施例4及び5と正確に同じ方法で繰り返した。
【0151】
結果
表9: Acetobacterに対するVAE中のBIT及びPHMB(Vantocil(登録商標)IB)の部分阻害濃度
【0152】
【化31】
Figure 0004248874
【0153】
【化32】
Figure 0004248874
【0154】
実施例7: Acetobacterに対するVAE中のポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)塩酸塩(Vantocil(登録商標)IB)及び2N−ブチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(ブチルBIT)間の相乗作用の研究
ブチルBITは−Avecia LimitedからDensil(登録商標)DNとして入手可能な2n−ブチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BBIT)の98%溶液である。
Vantocil(登録商標)IBは−Avecia Limitedから入手可能なポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)塩酸塩の20%溶液である。
【0155】
方法
実施例7を、実施例4ないし6と正確に同じ方法で繰り返した。
【0156】
結果
表10: Acetobacterに対するVAE中のPHMB(Vantocil(登録商標)IB)及びブチルBITの部分阻害濃度
【0157】
【化33】
Figure 0004248874
【0158】
【化34】
Figure 0004248874
【0159】
実施例8
本発明によるラテックスである微生物の増殖を阻害することにおいて使用するために適した配合物は、これらに制約されるものではないが、以下のように調製される。
【0160】
実施例8a: ポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)(Vantocil(登録商標)IB)及び2N−ブチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BBIT)配合物
【0161】
【化35】
Figure 0004248874
【0162】
実施例8b: ポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)(Vantocil(登録商標)IB)及び1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)配合物
【0163】
【化36】
Figure 0004248874
【0164】
【化37】
Figure 0004248874
【0165】
実施例8c: ポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)塩酸塩(Vantocil(登録商標)IB)及び2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(MIT)配合物
【0166】
【化38】
Figure 0004248874
【0167】
実施例8d: ポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)塩酸塩(Vantocil(登録商標)IB)及びCMIT/MIT配合物
【0168】
【化39】
Figure 0004248874

Claims (9)

  1. ラテックスに:
    (a)ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)又はその塩;及び
    (b)1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン及び2−n−ブチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンより成る群から選択される1種以上のイソチアゾリノン或いはその塩又は錯体;
    を加えることを含んでなる、ラテックス中の微生物の増殖を阻害するための方法。
  2. 前記式(1)のイソチアゾリノンが、2−n−ブチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)が、末端基を除く個々のポリマー鎖が、nが4ないし40である以下の式(7):
    Figure 0004248874
    又はその塩であるポリマー鎖の混合物を含んでなる、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記ラテックスが、カチオン的に又は立体的に安定化されたラテックスである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記ラテックスが、アニオン性化合物を含まないか、5%未満のアニオン性化合物を含む、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記ラテックスが、部分的に加水分解されたポリ(酢酸ビニル)又はポリ(ビニルアルコール)で安定化されている、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記ラテックスが、水溶性コロイドによって安定化され、そして前記ラテックスが:
    (i)メチルメタクリレートとアクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル又はアクリル酸エチルとの乳化共重合によって得ることが可能なラテックス;
    (ii)ポリ酢酸ビニルラテックス;及び
    (iii)酢酸ビニル及びエチレンの乳化重合によって得ることが可能なラテックス;
    から選択される、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
  8. イソチアゾリノン及びポリ(ヘキサメチレンビグアニド)が、イソチアゾリノン、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)及び所望により媒体を含んでなる組成物の形態で、ラテックスに加えられる、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の方法。
  9. ラテックス、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)又はその塩、並びに
    1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン及び2−n−ブチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンより成る群から選択される1種以上のイソチアゾリノン或いはその塩又は錯体
    を含んでなる組成物。
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