JP4248472B2 - パレット - Google Patents

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Description

本発明は、貨物等を搬送するときに使用する搬送台(パレット)に関するものである。
従来、大型の貨物(例えば、コピー機や産業用大型機器等)を搬送・運搬する場合、フォークリフト等が使用される。この搬送のとき、フォークリフトのアームを直接、貨物等に接触させることは、貨物等の破損につながり好ましくない。そこで、貨物等を載置させるとともに、フォークリフトのアームの挿入空間を有した搬送台(パレット)が利用されている。
このようなパレットがダンボール等の紙製である場合、通常、図16に示すように、脚部UFの両面に接着剤を塗りつけ、底板UBと天板UTとを接着するようにしてパレット189は、製造されている(特許文献1)。そして、このようなパレット189は重量の重い貨物等を載置させるため、ポイントとなるのは、各部材(底板UB・天板UT・脚部UF)の強度等となる。
そこで、特許文献1の発明は、図17に示すように、脚部UFの強度等の向上を図るべく、細片状のダンボールを巻き付けることで(巻回しすることで)、柱状体を形成させるとともに、その柱状体内部に除湿剤を挿入させ、さらに、柱状体自体を防湿包装体100で被覆することで、強度・耐湿度をともに向上させた脚部UFとしている。
特開平9−58684号公報(図1・図6参照)
しかしながら、特許文献1の発明では、脚部UF単体としての強度等は向上するものの、接着剤等を用いて、この脚部UFと、底板UB・天板UTとをつなぎ合わせてパレット189を完成させている。そのため、底板UB等と脚部UFとの接続強度(連結強度)は、接着剤等の接着強度に依存することになる。
このような場合、例え脚部UFの強度を向上させたとしても、紙製の底板UB等が吸湿して軟化してしまうと、接着剤等の接着強度は低下してしまい、両者(脚部UF・底板UB等)は剥離してしまう可能性が高い。つまり、脚部UFと底板UB等とが別部材となっているために、両者に剥離が引き起こされしまうという問題が生じる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、脚部と底板等とを一体化させることによって、強度向上を図ったパレットを提供することを目的とする。
本発明は、底板、天板、およびこの天板と底板との間に介在する脚部から構成され、さらに上記の底板、天板、および脚部における少なくとも一つが、折り曲げ可能な折曲部材にて形成されたパレットであって、上記の底板および脚部、あるいは上記の天板および脚部が、一枚状の上記折曲部材によって形成されるとともに、この折曲部材の端部における少なくとも一端には、脚部形成領域が設けられており、この脚部形成領域には、部分片から成る第1領域と第2領域とが、少なくとも設けられ、上記第1領域を構成する部分片から、上記脚部の内部を成す支持体を形成させる一方、上記第2領域を構成する部分片によって、この支持体を被覆するとともに、この支持体を、上記の底板または天板に対して立ち上げることで、上記脚部を形成させていることを特徴としている。
その上、上記脚部形成領域において、上記第1領域が複数設けられるとともに、上記第2領域も複数設けられていることが好ましい。
これによると、一枚状の折曲部材から、底板・脚部、あるいは、天板・脚部が形成されるようになる。つまり、底板・脚部、または天板・脚部が一体化されるようになる。したがって、底板または天板から、脚部が解離しづらくなる。そのため、パレット自体の強度が向上することになる。
その上、上記脚部の内部を成す(つまり、脚部の母体となる)支持体を形成させる第1領域を複数設けるとともに、この支持体を被覆する第2領域を複数設けておけば、形成される一体化した脚部の数は増加する。すると、より一層、パレットの強度が向上することになる。
また、このように、底板・脚部、または、天板・脚部を一体化させると、別離した底板(または天板)と複数の脚部とを貼り合わせる等の作業は不要となる。そのため、パレットの組立工程が簡略化される。また、底板と複数の脚部とが別離していると、それらを構成する部材(例えば折曲部材)が複数かつ多量に必要となる。しかし、本発明であれば、一枚状の折曲部材から、底板・脚部、あるいは、天板・脚部が形成されるようになっているので、パレットのコストが低減するようにもなる。
特に、本発明のパレットは、以下のようになっていると好ましい。すなわち、上記の一枚状の上記折曲部材における底板または天板と、脚部形成領域との境界線における両端のうち、一端に複数の部分片から成る第1短辺部、および他端に複数の部分片から成る第2短辺部が、境界線に対して垂直方向に延びるように設けられるとともに、上記境界線から最も離間した上記の第1短辺部および第2短辺部の部分片同士をつなげるような梁部が設けられる。さらに、上記梁部とつながった上記第1短辺部の部分片から、境界線と同方向で上記第2短辺部へと延びるように、複数の部分片から成る第1長辺部が設けられるとともに、上記境界線とつながった上記第2短辺部の部分片から、境界線と同方向で上記第1短辺部へと延びるように、複数の部分片から成る第2長辺部が設けられる。加えて、上記第1短辺部から最も離間した上記第1長辺部の部分片につながるとともに、複数の部分片から成る第1付加部が設けられる。上記第2短辺部から最も離間した上記第2長辺部の部分片につながるとともに、複数の部分片から成る第2付加部が設けられる。上記の第1短辺部および第1長辺部と、上記の第2短辺部および第2長辺部と、上記梁部とを、上記第2領域とする一方、上記の第1付加部および第2付加部を上記第1領域とし、上記の第1付加部を構成する部分片を折り曲げて筒状とすることで、上記支持体を形成させつつ、この支持体に、上記第1長辺部を巻き付けて被覆させる一方、上記の第2付加部を構成する部分片を折り曲げて筒状とすることで、上記支持体を形成させつつ、この支持体に、上記第2長辺部を巻き付けて被覆させる。続いて、第1長辺部で被覆された支持体に上記第1短辺部および上記梁部の一端を巻き付けて被覆させつつ、上記の底板または天板に対して、この支持体を立設させるとともに、第2長辺部で被覆された支持体に上記第2短辺部および上記梁部の他端を巻き付けて被覆させつつ、上記の底板または天板に対して、この支持体を立設させることで、上記脚部を形成させている。
また、本発明のパレットは、以下のようになっていると好ましい。上記の一枚状の上記折曲部材における底板または天板と、脚部形成領域との境界線における両端のうちの一端に、複数の部分片をつなげて構成することでほぼL字状とした第1L字部の短手の端部がつなげられる一方、この第1L字部の長手の端部と、上記境界線の他端とをつなげるとともに、上記の第1L字部の短手に向かって延びるように、複数の部分片から成る第1延成部が設けられる。さらに、上記第1L字部の長手の端部に、複数の部分片をつなげて構成することでほぼL字状とした第2L字部の短手の端部がつなげられる一方、この第2L字部の長手の端部と、上記第1L字部の屈曲部とをつなげるとともに、上記の第2L字部の短手に向かって延びるように、複数の部分片から成る第2延成部が設けられる。上記の第1L字部および第2L字部を上記第2領域とする一方、上記の第1延成部および第2延成部を上記第1領域とする。上記の第1延成部を構成する部分片を折り曲げて筒状とすることで、上記支持体を形成させ、この支持体に、上記第1L字部の長手の端部、上記第2L字部の短手、および上記第2L字部の屈曲部を巻き付けて被覆させるとともに、上記の第2延成部を構成する部分片を折り曲げて筒状とすることで、上記支持体を形成させ、この支持体に、上記第1L字部の短手、上記第1L字部の屈曲部、および上記第2L字部の長手の端部を巻き付けて被覆させることで、上記の底板または天板に対して、これらの支持体を立設させて、上記脚部を形成させている。
なお、本発明のパレットでは、上記の複数設けられた第1領域および第2領域から構成された脚部が、パレットにおける全ての脚部となっていても好ましい。
例えば、天板・底板の各々に脚部(天板用脚部、底板用脚部)が設けられており、この脚部同士をずらして、天板・底板を重ね合わせて貼り付け、パレットを組立ようとした場合、その作業は煩わしいものになってしまう(ずらし位置の確認等)。
しかし、パレットにおける全ての脚部が、天板あるいは底板を構成する一枚状の折曲部材から作り出される脚部であれば、天板・底板を重ね合わせて貼り付けるときの煩わしさは低減される(例えば、底板用脚部の形成された底板に、脚部のない天板のみを貼り合わせるだけでよいことになる)。したがって、本発明のパレットは、組立効率のよいパレットとなっている。
また、本発明のパレットは、以下のようになっていると好ましい。上記第2領域と成る複数の部分片の1つが、上記の一枚状の上記折曲部材における底板または天板と、脚部形成領域との境界線における両端の間につながるとともに、この第2領域における他の複数の部分片が、上記境界線に対して同方向に連なるように形成されている一方、上記第1領域と成る複数の部分片の1つが、上記境界線とつながった上記第2領域の部分片とつながるとともに、この第1領域における他の複数の部分片が、上記境界線に対して同方向に連なるように形成される。上記第1領域を構成する複数の部分片を折り曲げて筒状とすることで、上記支持体を形成させる一方、上記第2領域を構成する複数の部分片によって、この支持体を被覆するとともに、この支持体を、上記の底板または天板に対して立設させることで、上記脚部を形成させている。
なお、本発明のパレットでは、上記支持体を構成する上記第1領域の複数の部分片同士が、解離しないように、上記第1領域の部分片に解離防止セットを設けてもよい。
具体的には、解離防止セットは、上記第1領域の部分片の一端に設けられた開孔部と、上記第1領域の部分片の他端に設けられた突起部とから構成されており、この突起部が開孔部分片に係合することによって、上記第1領域の複数の部分片同士が解離しないようになっている。
このような解離防止セットが、設けられると、第1領域の複数の部分片同士が解離しない、すなわち、支持体の分解を防止することができる。そのため、支持体自体が強固となり、ひいては、パレットの強度の向上、積載貨物等の重量の増加といった効果が得られる。
本発明は、底板・脚部、あるいは、天板・脚部は、一枚状の折曲部材から形成される。そのため、底板・脚部、または天板・脚部が一体化されるようになっている。したがって、底板または天板から、脚部が解離しづらくなる。その結果、パレット自体の強度が向上する。
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、後述にて説明する境界線BLは、便宜上、他の線(例えば折り曲げ線)と重なり合わないように示している。
[実施の形態1]
〔パレットの構成について〕
本発明のパレット89は、図8に示すように、底板B、天板T、および脚部F(底板用脚部BF・天板用脚部TF)から構成されている。そして、このパレット89は、図7に示すように、底板B・底板用脚部(B脚部BF)から成る底板ユニットBUと、天板T・天板用脚部(T脚部TF)から成る天板ユニットTUとが連結することで構成されている。
〈底板ユニットの構成について〉
底板ユニットBUは、図2(展開図)に示すように、折り曲げ可能な一枚状の部材(折曲部材)から構成されている。そして、この折曲部材において、底板Bとなる領域(底板領域BA)と、B脚部BFとなる領域(底板U用脚部領域BFA)とを含むように構成されている。
底板領域BAは、平板であり、貨物等を支える土台(基台)となっている。底板U用脚部領域BFA(脚部形成領域)は、底板領域BAを挟持する位置、すなわち、底板領域BAの端部において、この底板領域BAを挟持できる位置に設けられた領域である。そして、この底板U用脚部領域BFAが、折り曲げられることで、B脚部BFが形成されるようになっている。
《底板U用脚部領域の構成について》
ここで、底板U用脚部領域BFAについて、図1(図2の部分拡大図)を用いて、詳細に説明する。底板U用脚部領域BFAは、複数の片(部分片)から構成されている。具体的には、第1短辺部S1、第2短辺部S2、梁部E、第1長辺部L1、第2長辺部L2、第1付加部D1、および第2付加部D2を含むように構成されている。
第1短辺部S1は、部分片1・2・3から構成されている。この第1短辺部S1は、底板領域BAと底板U用脚部領域BFAとの境界線(境界部)BLの長手方向に対して、垂直方向に延びるようにして形成された(延成された)部分となっている。具体的には、境界線BLにおける両方の端(両端)における一端側に、部分片1がつながっており、この部分片1から上記の垂直方向(境界線BLの長手方向に対して垂直方向)に、部分片2、さらに部分片3がつながるようになっている(連成するようになっている)。
一方、第2短辺部S2は、部分片21・22・23から構成されている。この第2短辺部S2は、第1短辺部S1同様、底板領域BAと底板U用脚部領域BFAとの境界線(境界部)BLの長手方向に対して、垂直方向に延びるようにして形成された部分となっている。具体的には、境界線BLにおける両端における他端側に部分片23がつながっており、この部分片23から上記の垂直方向に、部分片22、さらに部分片21がつながるようになっている。
梁部Eは、第1短辺部S1と第2短辺部S2とをつなげるように構成された部分である。つまり、梁部Eは、第1短辺部S1と第2短辺部S2とを架け渡すようになった部分片(部分片0)となっている。具体的には、部分片3において境界線BLから最も離れた箇所(最外端3a)と、部分片21において境界線BLから最も離れた箇所(最外端21a)とを連結するようにして形成されている(部分片0が、境界線BLから最も離間した部分片3と部分片21とをつなげるようになっている)。
第1長辺部L1は、部分片4・5・6・7・8から構成されている。そして、この第1長辺部L1は、部分片3から、境界線BLと同方向〔梁部Eの長手方向と同方向(平行方向)〕で、かつ、梁部Eと隣り合うように、延ばされた(延成された)部分となっている。具体的には、部分片3において、境界線BLと同方向(平行方向)で、かつ第2短辺部S2に対向する箇所(内端3b)から、部分片4・5・6・7・8が、この順(部分片4→部分片8)で、連なることで、第1長辺部L1は構成されている(部分片0とつながる部分片3から、第2短辺部S2に向かって、延びるようにして、第1長辺部L1が形成されている)。
一方、第2長辺部L2は、部分片24・25・26・27・28から構成されている。そして、この第2長辺部L2は、部分片23から、境界線BLと同方向で、かつ、境界線BLと隣り合うように、延ばされた部分となっている。具体的には、部分片23において、境界線BLと同方向で、かつ第1短辺部S1に対向する箇所(内端23b)から、部分片24・25・26・27・28が、この順(部分片24→部分片28)で、連なることで、第2長辺部L2は構成されている(境界線とつながる部分片23から、第1短辺部S1に向かって、延びるようにして、第2長辺部L2が形成されている)。
第1付加部D1は、部分片9・10・11・12・13・14から構成されている。そして、この第1付加部D1では、部分片8から、境界線BLに向かって部分片9が設けられるとともに、この部分片9から境界線BLと同方向に沿った部分片10・11・12・13と、部分片9から境界線BLに向いた部分片14とが形成されている。
具体的には、部分片8において、境界線BLに対向する箇所(対向端8c)から、境界線BLに向かって部分片9が形成されている。そして、この部分片9において、第1短辺部S1に対向する箇所(対向端9a)から、境界線BLと同方向(平行方向)に、部分片11・12・13が、この順(部分片11→部分片13)で、連なるように形成されている。また、この部分片9において、第2短辺部S2に対向する箇所(対向端9b)から、境界線BLと同方向に、部分片10が、延びるように形成されている。
さらに、この部分片9において、境界線BLに対向する箇所(対向端9c)から、境界線BLに向かって(境界線BLに対して垂直方向に)、部分片14が、延びるように形成されている。
一方、第2付加部D2は、部分片29・30・31・32・33・34から構成されている。そして、この第2付加部D2では、部分片28から、梁部Eに向かって部分片29が形成されるとともに、この部分片29から境界線BLと同方向に沿った部分片30・31・32・33と、部分片29から梁部Eに向いた部分片34とが形成されている。
具体的には、部分片28において、梁部Eに対向する箇所(対向端28c)から、梁部Eに向かって部分片29が形成されている。そして、この部分片29において、第2短辺部S2に対向する箇所(対向端29a)から、境界線BLと同方向に、部分片31・32・33が、この順(部分片31→部分片33)で、連なるように形成されている。また、この部分片29において、第1短辺部S1に対向する箇所(対向端29b)から、境界線BLと同方向に、部分片30が、延びるように形成されている。
さらに、この部分片29において、梁部Eに対向する箇所(対向端29c)から、梁部Eに向かって、部分片34が、延びるように形成されている。
《底板U用脚部領域からB脚部の組立工程について》
以上のように説明した底板U用脚部領域BFAを利用してB脚部を組立ていく。なお、組立手順は一例であって、これに限定されるものではない。要は、後述する支持体(B支持体)が組立られるとともに、このB支持体が被覆され(後述の第2領域によって被覆され)、さらに、この被覆(保護)されて形成されるB脚部BFが、底板Bに対して立ちあがるようになればよい。
また、図1における点線は折り曲げ線となっており、斜線部は開口となっている。また、梁部E・底板B・第1短辺部S1・第2短辺部S2にて囲まれた領域での実線は切断線となっている。なお、後述の説明では、全ての折り曲げ線は、紙面の裏から表側の方向へと折り曲げられるようになっている。
《《B支持体の組立について》》
まず、B脚部BF内部を構成するB支持体(支持体)を組立る。B支持体(第1B支持体・第2B支持体)を構成するのは、第1付加部D1・第2付加部D2となっている。
(第1B支持体の組立について)
最初に、第1付加部D1の部分片10・11・14が、部分片9の折り曲げ線〔部分片9と部分片10・11・14との接続線(折り曲げ線)〕を基準に折り曲げられる。具体的には、部分片10・11・14は、部分片9の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片10と部分片11とが対向するような位置関係となる。
次に、部分片12が、部分片11と部分片12との折り曲げ線に沿って、部分片9と対向するまで折り曲げられるとともに、部分片13が、部分片12と部分片13との折り曲げ線に沿って、部分片10と重なり合うまで折り曲げられる。ここで、部分片10と部分片13とを貼り合わされるようになっている(貼着されるようになっている)。
すると、部分片10〜部分片14で構成された筒状体が完成する。この筒状体は、具体的には、部分片10〜部分片13にて構成された筒状体の周囲部分と、その筒状体の開口の一端をふさぐようになった部分片14とで構成されている。なお、この筒状体が、上記のB支持体(第1B支持体)となっている。
(第2B支持体の組立について)
一方、第2付加部D2の部分片30・31・34が、部分片29の折り曲げ線〔部分片29と部分片30・31・34との接続線(折り曲げ線)〕を基準に折り曲げられる。具体的には、部分片30・31・34は、部分片29の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片30と部分片31とが対向するような位置関係となる。
次に、部分片32が、部分片31と部分片32との折り曲げ線に沿って、部分片29と対向するまで折り曲げられるとともに、部分片33が、部分片32と部分片33との折り曲げ線に沿って、部分片30と重なり合うまで折り曲げられる。ここで、部分片30と部分片33とを貼り合わされるようになっている(貼着されるようになっている)。
すると、部分片30〜部分片34で構成された筒状体が完成する。この筒状体は、具体的には、部分片30〜部分片33にて構成された筒状体の周囲部分と、その筒状体の開口の一端をふさぐようになった部分片34とで構成されている。なお、この筒状体が、上記のB支持体(第2B支持体)となっている。
《《前段階B脚部の組立について》》
(前段階第1B脚部の組立について)
次に、第1B支持体を構成する部分片9が、部分片9と部分片8との折り曲げ線に沿って、部分片8の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片8と部分片14とが対向するような位置関係となる。
続いて、以下のステップ1〜5までが、この順で行われる。
((ステップ1))
部分片8が、部分片7と部分片8との折り曲げ線に沿って、部分片7の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片7と部分片11とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片7と部分片11とが貼り合わされるようになっている。
((ステップ2))
部分片7が、部分片6と部分片7との折り曲げ線に沿って、部分片6の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片6と部分片14とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片6と部分片14とが貼り合わされるようになっている。
((ステップ3))
部分片6が、部分片5と部分片6との折り曲げ線に沿って、部分片5の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片5と部分片10(この部分片10はすでに部分片13と貼り合わされている)とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片5と部分片10とが貼り合わされるようになっている。
((ステップ4))
部分片5が、部分片4と部分片5との折り曲げ線に沿って、部分片4の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片4と部分片8とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片4と部分片8とが貼り合わされるようになっている。
((ステップ5))
部分片4が、部分片3と部分片4との折り曲げ線に沿って、部分片3の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片3と部分片7(この部分片7はすでに部分片11と貼り合わされている)とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片3と部分片7とが貼り合わされるようになっている。
上記のステップ1〜5までの組立工程が完了すると、第1B支持体は、部分片3〜8によって、囲むようにして覆われることになった上、部分片3の平面に対して垂直に立ち上がるようになる(立設されるようになる)。そこで、これを前段階B脚部(前段階第1B脚部)とする。
なお、この前段階第1B脚部の表面は、部分片4・5・6・9・12とから構成されている。そして、部分片5は、部分片3と対向する位置となる一方、部分片4・6・9・12は、部分片3の平面に対して垂直に立ち上がった位置となっている。
(前段階第2B脚部の組立について)
次に、第2B支持体を構成する部分片29が、部分片29と部分片28との折り曲げ線に沿って、部分片28の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片28と部分片34とが対向するような位置関係となる。
続いて、以下のステップ1’〜5’までが、この順で行われる。
((ステップ1’))
部分片28が、部分片27と部分片28との折り曲げ線に沿って、部分片27の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片27と部分片31とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片27と部分片31とが貼り合わされるようになっている。
((ステップ2’))
部分片27が、部分片26と部分片27との折り曲げ線に沿って、部分片26の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片26と部分片34とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片26と部分片34とが貼り合わされるようになっている。
((ステップ3’))
部分片26が、部分片25と部分片26との折り曲げ線に沿って、部分片25の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片25と部分片33(この部分片33はすでに部分片30と貼り合わされている)とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片25と部分片33とが貼り合わされるようになっている。
((ステップ4’))
部分片25が、部分片24と部分片25との折り曲げ線に沿って、部分片24の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片24と部分片28とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片24と部分片28とが貼り合わされるようになっている。
((ステップ5’))
部分片24が、部分片23と部分片24との折り曲げ線に沿って、部分片23の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片23と部分片27(この部分片27はすでに部分片31と貼り合わされている)とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片23と部分片27とが貼り合わされるようになっている。
上記のステップ1’〜5’までの組立工程が完了すると、第2B支持体は、部分片23〜28によって、囲むようにして覆われることになった上、部分片23の平面に対して垂直に立ち上がるようになる(立設されるようになる)。そこで、これを前段階B脚部(前段階第2B脚部)とする。
なお、この前段階第2B脚部の表面は、部分片24・25・26・29・32とから構成されている。そして、部分片25は、部分片23と対向する位置となる一方、部分片24・26・29・32は、部分片23の平面に対して垂直に立ち上がった位置となっている。
《《B脚部の組立について》》
上記した前段階第1B脚部・前段階第2B脚部は、部分片3・23上に位置するようになっている。そこで、これらから最終的なB脚部BF(第1B脚部・第2B脚部)を組立る。
まず、部分片3が、部分片2と部分片3との折り曲げ線に沿って、部分片2の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるとともに、部分片21が、部分片22と部分片21との折り曲げ線に沿って、部分片22の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片9と部分片2とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片9と部分片2とが貼り合わされるようになっている。
続いて、部分片2が、部分片1と部分片2との折り曲げ線に沿って、部分片1の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるとともに、部分片22が、部分片23と部分片22との折り曲げ線に沿って、部分片23の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。
すると、部分片5と部分片1とが重なり合うような位置関係となる一方、部分片22と部分片29とが重なり合うような位置関係となり、さらに、部分片21と部分片25とが重なり合うような位置関係となる(同時に、部分片21が、部分片22と部分片21との折り曲げ線に沿って、部分片22に対して垂直方向となるまで折り曲げられるため)。
そこで、部分片5と部分片1とが貼り合わされるようになっているとともに、部分片22と部分片29とが貼り合わされ、さらに、部分片21と部分片25とが貼り合わされるようになっている。
すると、境界線BLの両端に位置する部分片1・部分片23上に、前段階第1B脚部・前段階第2B脚部が立ち上がるようになるとともに、部分片0(梁部E)が、底板Bから一定間隔あけて、その底板Bと対向するような位置関係となる。
そして、部分片0が、部分片3・部分片21と、部分片0との折り曲げ線に沿って、底板Bに対して垂直方向になるまで折り曲げられる。すると、部分片0と、部分片12・部分片32とが重なり合うような位置関係となる。そこで、部分片0と、部分片12・部分片32とが貼り合わされるようになっている。
そして、さらに、部分片1が、底板Bと部分片1との折り曲げ線(境界線BL)に沿って、底板Bに対して垂直方向になるまで折り曲げられるとともに、部分片23が、底板Bと部分片23との折り曲げ線(境界線BL)に沿って、底板Bに対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片0の裏面(図1の紙面に対する裏側)が、底板Bと重なり合うような位置関係となる。そこで、部分片0と底板Bとが貼り合わされるようになっている。
その結果、図3に示すように、B脚部BFが底板Bに対して立ち上がったような底板ユニットBUが完成する。
なお、上述において、B支持体(第1B支持体・第2B支持体)となる第1付加部D1および第2付加部を、便宜上、第1領域と定義し、B支持体を覆うようになっている第1短辺部S1および第1長辺部L1と、第2短辺部S2および第2長辺部L2と、梁部Eとを、便宜上、第2領域と定義する。そして、以降においても、支持体(B支持体やT支持体)となる部分片から成る領域を第1領域、支持体を覆う部分片から成る領域を第2領域と表現するものとする。
また、各部材を別表現すると、底板U用脚部領域BFA内に開口が設けられるようになっており、この開口を塞ぐように、第1付加部D1・第1長辺部L1、第2付加部D2・第2長辺部L2が設けられるようになっているともいえる。すると、第1付加部D1・第1長辺部L1、第2付加部D2・第2長辺部L2は、開口を塞ぐための部材(塞部材)といえ、第1短辺部S1、第2短辺部S2、梁部Eは、開口の外周端といえる。
その上、B支持体となる第1付加部D1・第2付加部D2は、塞部材の母体部分といえ、B支持体を被覆する第1長辺部L1・第2長辺部L2は、塞部材の子体部分といえる。
〈天板ユニットTUの構成について〉
天板ユニットTUは、図4(展開図)に示すように、折り曲げ可能な一枚状の部材(折曲部材)から構成されている。そして、この折曲部材において、天板Tとなる領域(天板領域TA)と、T脚部(天板用脚部)TFとなる領域(天板U用脚部領域TFA)を含むように構成されている。
天板領域TAは、平板であり、底板領域BA同様、貨物等を支える土台(基台)となっている。天板U用脚部領域TFA(脚部形成領域)は、天板領域TAの各端部(図4では、4つの端部;すなわち周囲)に設けられた領域である。そして、この天板U用脚部領域TFAが、折り曲げられることで、T脚部TFが形成されるようになっている。
《天板U用脚部領域の構成について》
ここで、天板U用脚部領域TFAについて、図5(図4の部分拡大図)を用いて、詳細に説明する。天板U用脚部領域TFAは、複数の片(部分片)から構成されている。具体的には、天板領域TAと天板U用脚部領域TFAとの境界線BLと同方向(平行方向)となっている1本状(すなわち、ローマ字のほぼI字状となっている)第1I字部I1と、第2I字部I2とを含むように構成されている。
第2I字部I2は、部分片41・42・43・45・46・47・48から構成されている。この第2I字部I2は、天板領域TAと天板U用脚部領域TFAとの境界線(境界部)BLの長手方向と同方向(平行方向)に延びるようにして形成された(延成された)部分となっている。
具体的には、境界線BLにおける両方の端(一端・他端)の間に(例えば中間に)、部分片45がつながっている。そして、この部分片45において、境界線BLの一端側に向いた箇所(方向端45a)から、部分片43・42・41が、この順(部分片43→部分片41)で、連なっている一方、部分片45において、境界線BLの他端側に向いた箇所(方向端45b)から、部分片46・47・48が、この順(部分片46→部分片48)で、連なることで、第2I字部I2は構成されている。
第1I字部I1は、部分片51・52・53・54・55・56・57・58・59から構成されている。この第1I字部I1は、第2I字部I2同様、天板領域TAと天板U用脚部領域TFAとの境界線BLの長手方向と同方向(平行方向)に延びるようにして形成された(延成された)部分となっている。
具体的には、第2I字部I2の部分片45において、境界線BLから最も離間した箇所(外端45c)に、部分片55がつながっている。そして、この部分片55において、境界線BLの一端側に向いた箇所(方向端55a)から、部分片54・53・52・51が、この順(部分片54→部分片51)で、連なるようになっている一方、部分片55において、境界線BLの他端側に向いた箇所(方向端55b)から、部分片56・57・58・59が、この順(部分片56→部分片59)で、連なることで、第1I字部I1は構成されている。
なお、部分片52には、切り込みが入れられており、これ(切り込み部分)を折り起こすことで突起状となる突起部85が設けられている。一方、部分片57には、この突起部85がひっかかる(係合する)ような開孔部86が設けられている。すなわち、突起部85と開孔部86とは、互いに係わり合うことで(ひっかかりあうことで)、方向端55aからつらなった部分片(部分片53〜51)と、方向端55bからつらなった部分片(部分片56〜59)とを引っかけて止めるようになっている(係止するようになっている)。そのため、後述するT支持体は分解しづらくなり、強度が向上するようになっている。なお、この突起部85と開孔部86とを解離防止セットと表現する。
《天板U用脚部領域からT脚部の組立工程について》
以上のように説明した天板U用脚部領域TFAを利用してT脚部を組立ていく。なお、組立手順は一例であって、これに限定されるものではない。要は、後述する支持体(T支持体)が組立られるとともに、このT支持体が被覆され(第2領域によって被覆され)、さらに、この被覆されて形成されるT脚部TFが、天板Tに対して立ちあがるようになればよい。
また、図5における点線は折り曲げ線となっており、斜線部は開口となっている。また、上記の第2領域(被覆部分)となる第2I字部I2、第1領域(支持体部分)となる第1I字部I1、および境界線BLにおける実線は切断線となっている。なお、後述の説明では、全ての折り曲げ線は、紙面の裏から表側の方向へと折り曲げられるようになっている。
《《T支持体の組立について》》
まず、T脚部TFの母体となる(T脚部TF内部を構成する)T支持体を組立る。T支持体を構成するのは、第1I字部I1(第1領域)となっている。
最初に、第1I字部I1の部分片51が、部分片52と部分片51との折り曲げ線に沿って、部分片52の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。一方、部分片59が、部分片58と部分片59との折り曲げ線に沿って、部分片58の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片51と、部分片59とが、対向するような位置関係となる。
次に、部分片52が、部分片53と部分片52との折り曲げ線に沿って、部分片53の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。一方、部分片58が、部分片57と部分片58との折り曲げ線に沿って、部分片57の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片52と、部分片58とが、対向するような位置関係となる。なお、部分片52の折り曲げのとき、突起部85となる切り込みを折り起こすようにしておいてもよい。
続いて、部分片53が、部分片54と部分片53との折り曲げ線に沿って、部分片54の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。一方、部分片57が、部分片56と部分片57との折り曲げ線に沿って、部分片56の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片53と、部分片57とが、対向するような位置関係となる一方、この間(部分片53と部分片57との間)に、部分片51と部分片59とが対向しながら位置するようになる。
続いて、部分片54が、部分片55と部分片54との折り曲げ線に沿って、部分片55の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。一方、部分片56が、部分片55と部分片56との折り曲げ線に沿って、部分片55の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。
すると、部分片54と、部分片56とが、対向するような位置関係となる一方、この間(部分片54と部分片56との間)に、部分片52と部分片58とが対向しながら位置するようになる〔具体的には、突起部85と開孔部86とが係止できる程度まで密着するような位置(重なり合うような位置関係)となる〕。その上、部分片51・部分片59が、部分片55と対向するようになる(具体的には、部分片51・部分片59が、部分片55とが重なり合うようになる)。
そこで、部分片51・部分片59と、部分片55とを貼り合わせるとともに、部分片52と部分片58とを貼り合わせ、さらに、突起部85と開孔部86とを係合させる。すると、部分片51〜部分片59で構成された筒状体が完成する。この筒状体は、筒内部に部分片51・52・58・59が介在するようになっており、これらの部分片51・52・58・59が、筒状体の補強的な役割を果たすようになっている。したがって、この筒状体(すなわち、T支持体)は、極めて高強度となっている。
なお、部分片51・部分片59と、部分片55とを貼り合わせず、かつ、部分片52と部分片58とを貼り合わせなくとも、突起部85と開孔部86とを係合させることだけでも、部分片51〜部分片59で構成された筒状体が完成するようになっている。
《《T脚部の組立について》》
上記したT支持体は、部分片55上に位置するようになっている。そこで、このT支持体から、最終的なT脚部TFを組立る。
まず、第1I字部I1と第2I字部I2との連結部分(外端45c)である、部分片55と部分片45との折り曲げ線に沿って、部分片55が、部分片45の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、T支持体(筒状体)の筒軸方向(筒状の開口同士をつなぐ方向)が部分片45の平面に対して垂直方向となる。
続いて、以下のステップ11〜16までが、この順で行われる。
((ステップ11))
部分片43が、部分片45と部分片43との折り曲げ線に沿って、部分片45の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片43と、部分片45に対して垂直となった部分片54とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片45と部分片54とが貼り合わされるようになっている。
((ステップ12))
部分片42が、部分片43と部分片42との折り曲げ線に沿って、部分片43の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、T支持体の開口部分と、部分片42とが重なり合うような位置関係となる。
((ステップ13))
部分片41が、部分片42と部分片41との折り曲げ線に沿って、部分片42の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片41と、部分片45に対して垂直となった部分片56とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片41と部分片56とが貼り合わされるようになっている。
((ステップ14))
部分片46が、部分片45と部分片46との折り曲げ線に沿って、部分片45の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片46と、部分片45に対して垂直となった部分片41(この部分片41はすでに部分片56と貼り合わされている)とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片46と部分片41とが貼り合わされるようになっている。
((ステップ15))
部分片47が、部分片46と部分片47との折り曲げ線に沿って、部分片46の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片47が、T支持体の開口部分を塞いでいる部分片42と重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片47と部分片42とが貼り合わされるようになっている。
((ステップ16))
部分片48が、部分片47と部分片48との折り曲げ線に沿って、部分片47の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片48と、部分片45に対して垂直となった部分片43(この部分片43はすでに部分片54と貼り合わされている)とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片48と部分片43とが貼り合わされるようになっている。
上記のステップ11〜16までの組立工程が完了すると、T支持体は、部分片41〜部分片48によって、囲むようにして覆われることになった上、部分片45の平面に対して垂直に立ち上がるようになる(立設されるようになる)。
そして、最後に、第2I字部I2と境界線BLとのつながり部分(折り曲げ線)に沿って、部分片45が天板Tに対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片45上にて第2I字部I2によって被覆されたT支持体が、天板Tに対して立ち上がるようになるとともに、解離防止セットにて係合されている部分片53・部分片57と天板Tとが重なり合うような位置関係になる。そこで、部分片53・部分片57と天板Tとを貼り合わせるようになっている。
その結果、図6に示すように、T脚部TFが天板Tに対して立ち上がるような天板ユニットTUが完成する。
〔パレットの組立について〕
パレット89は、上述のような組立工程を経て、完成した底板ユニットBUと天板ユニットTUとを貼り合わせることで完成するようになっている(図7参照)。
具体的には、底板ユニットBUにおける脚部F(B脚部BF)同士の間に、天板ユニットTUの脚部F(T脚部TF)が位置するようにして、B脚部BFと天板T、およびT脚部TFと底板Bとを貼り合わせるようになっている。そして、完成したパレット89は、図8に示すようになっている。
なお、各部材を別表現すると、天板U用脚部領域TFA内における第1I字部I1は、T支持体となるので、天板U用脚部領域の母体部分といえ、T支持体を保護する第2I字部I2は、天板U用脚部領域の子体部分といえる。
〔本発明の種々の特徴ついて〕
以上のように、本発明のパレットは、底板B、天板T、およびこの天板Tと底板Bとの間に介在する脚部Fから構成され、さらに底板B、天板T、および脚部Fにおける少なくとも一つが、折り曲げ可能な折曲部材にて形成されるようになっている。
そして、底板Bおよび脚部F(B脚部BF)、あるいは天板Tおよび脚部F(T脚部TF)が、一枚状の上記折曲部材によって形成されるようになっている。すなわち、底板ユニットBUまたは天板ユニットTUは、一枚状の上記折曲部材にて構成されるようになっている。
そして、この底板ユニットBUまたは天板ユニットTUを構成する折曲部材の端部における少なくとも一端には、脚部形成領域(底板U用脚部領域BFAまたは天板U用脚部領域TFA)が設けられている。そして、この脚部形成領域には、複数の部分片から成る第1領域と、複数の部分片から成る第2領域とが、少なくとも設けられている。
そして、この第1領域を構成する複数の部分片が折り曲げられることで、脚部F(B脚部BFまたはT脚部TF)の内部を成す支持体(B支持体またはT支持体)が組立られる一方、第2領域を構成する複数の部分片によって、この支持体(B支持体またはT支持体)は被覆されるようになっている。そして、この被覆された支持体が、底板Bまたは天板Tに対して立ち上がるようにされることで、脚部が完成するようになっている。
そして、特に、本発明のパレット89では、脚部形成領域において、第1領域が複数設けられるとともに、第2領域も複数設けられていることを特徴としている。
これによると、本発明のパレット89では、底板Bと脚部F(B脚部BF)が一体化されるようになる。また、天板Tと脚部F(T脚部TF)も一体化されるようになる。
そのため、底板Bと脚部BFとを分離させた(あるいは、天板Tと脚部Fとを分離させた)構造から成るパレット89に比べて、高強度なパレットにすることができる。
その上、脚部Fの内部を成す(つまり、脚部Fの母体となる)支持体を形成させる第1領域を複数設けるとともに、この支持体を被覆する第2領域を複数設けておけば、形成される脚部の数は増加する。すると、より一層、パレット89の強度が向上することになる。
また、このように、底板B・脚部BF、または、天板T・脚部TFを一体化させると、別離した底板(または天板)と複数の脚部とを貼り合わせる等の作業は不要となる。そのため、パレット89の組立工程が簡略化される。また、底板と複数の脚部とが別離していると、それらを構成する部材(例えば折曲部材)が複数かつ多量に必要となる。しかし、本発明のパレット89であれば、一枚状の折曲部材から、底板B・脚部F(B脚部BF)、あるいは、天板T・脚部(T脚部TF)が形成されるようになっているので、パレットのコストが低減するようにもなる。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1で用いた部材と同様の機能を有する部材については、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
実施の形態1で説明した底板ユニットBU・天板ユニットTUは、一例であって、種々の変更が可能になっている。そこで、底板ユニットBUの他の一例について説明する。
〈他の底板ユニットの構成について〉
底板ユニットBUは、図9(展開図)に示すように、実施の形態1同様、折り曲げ可能な一枚状の部材(折曲部材)から構成されている。そして、この折曲部材において、底板Bとなる領域(底板領域BA)と、B脚部BFとなる領域(底板U用脚部領域BFA)を含むように構成されている。
底板U用脚部領域BFAは、実施の形態1同様、底板領域BAの端部において、この底板領域BAを挟持できる位置に設けられた領域となっている。そして、この底板U用脚部領域BFAが、折り曲げられることで、B脚部BFが形成されるようになっている。
《他の底板ユニットでのBU脚部領域の構成について》
ここで、底板U用脚部領域BFAについて、図10(図9の部分拡大図)を用いて、詳細に説明する。底板U用脚部領域BFAは、複数の部分片から構成されている。具体的には、第1L字部LL1、第1延成部G1、第2L字部LL2、および第2延成部G2を含むように構成されている。
第1L字部LL1は、部分片66と部分片67とから構成されている。そして、この部分片67は矩形状となっており、その長さ(長手;境界線と同程度の長さ)は、部分片66の長さ(長手・短手)に対して長くなっている。そして、この部分片67長手の一端に部分片66が連結されるようになっている。具体的には、部分片67長手の一端から、この部分片67の長手方向に対して垂直方向に、部分片66がつなげられるようになっている。
そのため、これらの部分片66と部分片67とがつながった形状が、屈曲箇所(部分片66と部分片67との連結部分;屈曲部Z)を有し、ローマ字のほぼL字のような形状となる。そのため、この部分片66と部分片67とから構成される部分は、上記のようにL字部LL(第1L字部LL1)と表現される。
そして、この第1L字部LL1では、底板領域BAと底板U用脚部領域BFAとの境界線BLにおける両方の端(両端)における一端側に、部分片66がつながるとともに、部分片67の長手が境界線と平行となるようになっている。
第1延成部G1は、部分片61・62・63・64・65から構成されている。具体的には、部分片61が、境界線BLにおける両方の端(両端)における他端側と、第1L字部LL1の長手(部分片67)の端部における内側(境界線と対峙する端部;内端67a)とをつなげるようになっている。そして、この部分片61から、第1L字部LL1の短手となる部分片66に向かって、部分片62・63・64・65が、この順で(部分片62→部分片65)で、連なることで、第1延成部G1は構成されている。
第2L字部LL2は、部分片76と部分片77とから構成されている。そして、この部分片77は矩形状となっており、その長さ(長手;境界線と同程度の長さ)は、部分片76の長さ(長手・短手)に対して長くなっている。そして、この部分片77長手の一端に部分片76が連結されるようになっている。具体的には、部分片77長手の一端から、この部分片77の長手方向に対して垂直方向に、部分片66がつなげられるようになっている。
そのため、これらの部分片66と部分片67とがつながった形状が、第1L字部同様、屈曲箇所(部分片76と部分片77との連結部分;屈曲部Z)を有し、ローマ字のほぼL字のような形状となる。そのため、この部分片76と部分片77とから構成される部分は、上記のようにL字部LL(第2L字部LL2)と表現される。
そして、この第2L字部LL2では、第1L字部の長手(部分片67)の端部における外側(境界線から離間する側の端部;外端67b)に、部分片76がつながるとともに、部分片77の長手が境界線と平行となるようになっている。
第2延成部G2は、部分片71・72・73・74・75から構成されている。具体的には、部分片71が、第1L字部LL1の屈曲部Zと、第2L字部の長手(部分片77)の端部における内側(境界線と対峙する端部;内端77a)とをつなげるようになっている。そして、この部分片71から、第2L字部LL2の短手となる部分片76に向かって、部分片72・73・74・75が、この順で(部分片72→部分片75)で、連なることで、第2延成部G2は構成されている。
《他の底板ユニットでのBU脚部領域からB脚部の組立工程について》
以上のように説明した底板U用脚部領域BFAを利用してB脚部を組立ていく。なお、実施の形態1同様、組立手順は一例であって、これに限定されるものではない。要は、B支持体(第1B支持体・第2B支持体)が組立られるとともに、このB支持体が被覆され、さらに、この被覆されたB脚部BF(第1B脚部・第2B脚部)が、底板Bに対して立ちあがるようになればよい。
また、図10における点線は折り曲げ線となっており、斜線部は開口となっている。また、第1領域となる第1延成部G1・第2延成部G2、および、第2領域となる第1L字部LL1および第2L字部LL2での実線は切断線となっている。なお、後述の説明では、全ての折り曲げ線は、紙面の裏から表側の方向へと折り曲げられるようになっている。
《《他の底板ユニットでのB支持体の組立について》》
まず、B脚部BFの母体となるB支持体(支持体)を組立る。B支持体(第1B支持体・第2B支持体)を構成するのは、第1延成部G1・第2延成部G2となっている。
(他の底板ユニットでの第1B支持体の組立について)
以下のステップ21〜24までが、この順で行われる。
((ステップ21))
部分片65が、部分片64と部分片65との折り曲げ線に沿って、部分片64の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。
((ステップ22))
部分片64が、部分片63と部分片64との折り曲げ線に沿って、部分片63の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片65と部分片63とが対向するような位置関係となる。
((ステップ23))
部分片63が、部分片62と部分片63との折り曲げ線に沿って、部分片62の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片64と、部分片62とが対向するような位置関係となるとともに、部分片65が、部分片62に対して垂直方向に立ち上がるような位置関係となる。
((ステップ24))
部分片62が、部分片61と部分片62との折り曲げ線に沿って、部分片61の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片65と、部分片61とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片65と部分片61とが貼り合わされるようになっている。
上記のステップ21〜24までの組立工程が完了すると、すると、部分片61〜部分片65で構成された筒状体が完成する。そして、この筒状体が、上記の第1B支持体となっている。
(他の底板ユニットでの第2B支持体の組立について)
以下のステップ21’〜24’までが、この順で行われる。
((ステップ21’))
部分片75が、部分片74と部分片75との折り曲げ線に沿って、部分片74の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。
((ステップ22’))
部分片74が、部分片73と部分片74との折り曲げ線に沿って、部分片73の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片75と部分片73とが対向するような位置関係となる。
((ステップ23’))
部分片73が、部分片72と部分片73との折り曲げ線に沿って、部分片72の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片74と、部分片72とが対向するような位置関係となるとともに、部分片75が、部分片72に対して垂直方向に立ち上がるような位置関係となる。
((ステップ24’))
部分片72が、部分片71と部分片72との折り曲げ線に沿って、部分片71の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片75と、部分片71とが重なり合うような位置関係となる。そこで、この部分片75と部分片71とが貼り合わされるようになっている。
上記のステップ21’〜24’までの組立工程が完了すると、すると、部分片71〜部分片75で構成された筒状体が完成する。そして、この筒状体が、上記の第2B支持体となっている。
《《他の底板ユニットでのB脚部の組立について》》
上記した第1B支持体は、部分片61上に位置するようになっている一方、第2B支持体は、部分片71上に位置するようになっている。そこで、このB支持体8第1B支持体・第2B支持体)から、最終的なB脚部BFを組立る。
まず、部分片67が、部分片61・部分片66と部分片67との折り曲げ線に沿って、部分片66の平面(すなわち底板B)に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。
次に、部分片76・部分片71が、部分片67と部分片76・部分片71との折り曲げ線に沿って、部分片67の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片76は、第1B支持体の部分片63と重なり合う位置関係となる一方、第2B支持体の部分片73は、部分片66と重なり合う位置関係となる。そこで、この部分片76と部分片63とが貼り合わされとともに、この部分片73と部分片66とが貼り合わされるようになっている。
続いて、部分片77が、部分片76・部分片71と部分片77との折り曲げ線に沿って、部分片76・部分片71の平面に対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片77および部分片67は、ともに、底板Bに対して垂直方向に立ち上がるような位置関係となる。
そして、さらに、部分片61が、底板Bと部分片61との折り曲げ線(境界線BL)に沿って、底板Bに対して垂直方向になるまで折り曲げられるとともに、部分片66が、底板Bと部分片66との折り曲げ線(境界線BL)に沿って、底板Bに対して垂直方向になるまで折り曲げられるようになっている。すると、部分片77の裏面(図10の紙面に対する裏側)が、底板Bと重なり合うような位置関係となる。そこで、部分片77と底板Bとが貼り合わされるようになっている。
その結果、図11に示すように、B脚部BFが底板Bに対して立ち上がったような底板ユニットBUが完成する。
〔パレットの組立について〕
そして、この底板ユニットBUにおける底板Bと一定間隔離間しつつも、平行関係を保っている部分片67上に、図12に示すように、例えば一枚平面状の天板Tを貼り付ければ、パレット89が完成するようになっている。
なお、各部材を別表現すると、底板U用脚部領域BFA内に2つの開口が設けられるようになっており、この開口を塞ぐように、第1延成部G1・第2延成部G2が設けられるようになっているともいえる。すると、第1延成部G1・第2延成部G2は、開口を塞ぐための部材(塞部材)といえ、第1L字部LL1・第2L字部LL2は、開口の外周端といえる。
[その他の実施の形態]
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。例えば折曲部材は、ダンボール等の紙製であったり、ブラスチック等の弾性部材であったりしてもよい。
また、本発明のパレット89の上面(天板T)には、貨物等が置かれるようになっている。しかし、非常に重量の重い貨物等もあり、天板Tが破損してしまうおそれもある。そこで、貨物等の載置される天板T等を補強すべく、補強板87が天板Tに貼り付けられるようにしてもよい。
補強板87の一例としては、図13のようなものが挙げられる。この補強板87は、天板Tとほぼ同サイズの平面(補強平面)87aと、この補強平面87aを挟持するように、補強平面87aの端部に、折り曲げ可能な立設板87bが設けられるようになっている。
そして、図14に示すように、この補強板87の補強平面87aとパレット89における天板Tとを貼り合わせると、図15に示すようなパレット(補強板付きパレット)89が完成する。
なお、立設板87bは、天板T上に載置された貨物等の周囲を囲むような筒状の部材(包囲部材)をパレット89と連結させるための部材である。具体的には、不図示の固定具を介して、立設板87bに設けられた連結開口87cと、包囲部材にも同様に設けられた連結開口(不図示)とを連結させるようになっている。
また、上述の説明において、部分片を貼り合わせるということは、必要な場合(例えば、強度向上や部分片同士の解離防止の場合)にのみ行えばよく、あらゆる部分片同士を貼り合わせる必要はない。また、貼り合わせの手段は、種々考えられ、接着剤等の使用、ホッチキスのような固着具の使用等が考えられる。
また、実施の形態1では、図7に示すように、底板ユニットBUと天板ユニットTUとが貼り合わされるようになっているが、これに限定されるものではない。例えば、底板ユニットBUのB脚部BF上に、一枚状の天板を貼り合わせてもよいし、天板ユニットTUのT脚部TF上に、一枚状の底板を貼り合わせてもよい。
つまり、パレット89における全ての脚部Fが、天板Tあるいは底板Bを構成する一枚状の折曲部材から作り出される脚部F(BFまたはTF)となっている。そのため、天板T・底板Bを重ね合わせて貼り付けるときの煩わしさは低減される(例えば、底板用脚部BFの形成された底板Bに、脚部のない天板Tのみを貼り合わせるだけでよいことになるためである)。
また、天板ユニットTUに設けられた突起部85と開孔部86とから構成される解離防止セットは、天板ユニットTU(T支持体の内部)にのみ設けられるものではなく、底板ユニットBU(例えば、B支持体の内部)に設けられていても構わない。
なお、脚部Fを構成する部分片の数(第1領域の部分片の数)は、上述した説明に限定されるものではない。要は、支持体(B支持体・T支持体)として、形成できるだけの数(3片以上)の部分片があればよい。
また、同様に、第2領域となる第1I字部I1や第1長辺部L1・第2長辺部L2、第1短辺部S1・第2短辺部S2の部分片の数も限定されるものではない。要は、支持体の少なくとも一部でも被覆できる数であればよい。
また、天板ユニットTUと底板ユニットBUとを入れ替えるようにしてもよい。つまり、天板ユニットTUを底部として使用するとともに、底板ユニットBUを天部として使用しても構わない。例え、このような使用を行ったとしても、本発明のパレットは、各ユニット(底板ユニットBU・天板ユニットTU)が、脚部Fと一体成形(一体化)されているので、従来に比べて、高強度となり、耐久性に優れている。
また、脚部Fの内部に、パイプ片・ブロック片等を封入して、さらに強度を向上させることも可能である。
なお、説明上使用した図面は簡易化されたものである。そのため、寸法等は適宜、好ましいように調整すればよい。
貨物等を運搬するためのパレットに有用である。
後述の図2の部分拡大図である。 本発明のパレットにおける底板ユニットの展開図である。 本発明のパレットにおける底板ユニットの斜視図である。 本発明のパレットにおける天板ユニットの展開図である。 図5の部分拡大図である。 本発明のパレットにおける天板ユニットの斜視図である。 本発明のパレットの分解斜視図である。 本発明のパレットの斜視図である。 図2の他の一例を示す底板ユニットの展開図である。 図9の部分拡大図である。 図3の他の一例を示す底板ユニットの斜視図である。 図11の底板ユニットに天板を貼り付けるときの説明図である。 補強板の平面図である。 本発明のパレットに補強板を貼り付けるときの説明図である。 補強板付きのパレットの斜視図である。 従来のパレットの斜視図である。 従来の脚部の斜視図である。
符号の説明
B 底板
T 天板
F 脚部
BU 底板ユニット
BA 底板領域
BF 底板用脚部(脚部)
BFA 底板ユニット用脚部領域(脚部形成領域)
S1 第1短辺部(第2領域、開口の外周端)
S2 第2短辺部(第2領域、開口の外周端)
E 梁部(第2領域、開口の外周端)
L1 第1長辺部(第2領域、塞部材の子体)
L2 第2長辺部(第2領域、塞部材の子体)
D1 第1付加部(第1領域、塞部材の母体、支持体)
D2 第2付加部(第1領域、塞部材の母体、支持体)
TU 天板ユニット
TA 天板領域
TF 天板用脚部
TFA 天板ユニット用脚部領域(脚部形成領域)
I1 第1I字部(第1領域、脚部形成領域の母体、支持体)
I2 第2I字部(第2領域、脚部形成領域の子体)
LL1 第1L字部(第2領域、開口の外周端)
LL2 第2L字部(第2領域、開口の外周端)
G1 第1延成部(第1領域、塞部材、支持体)
G2 第2延成部(第1領域、塞部材、支持体)
BL 境界線
Z 屈曲部
85 突起部
86 開孔部
89 パレット

Claims (6)

  1. 底板、天板、およびこの天板と底板との間に介在する脚部から構成され、さらに上記の底板、天板、および脚部における少なくとも一つが、折り曲げ可能な折曲部材にて形成されたパレットにおいて、
    上記の底板および脚部、あるいは上記の天板および脚部が、一枚状の上記折曲部材によって形成されるとともに、この折曲部材の端部における少なくとも一端には、脚部形成領域が設けられており、
    この脚部形成領域には、部分片から成る第1領域と第2領域とが、少なくとも設けられ、
    上記第1領域を構成する部分片から、上記脚部の内部を成す支持体を形成させる一方、
    上記第2領域を構成する部分片によって、この支持体を被覆するとともに、この支持体を、上記の底板または天板に対して立ち上げることで、上記脚部を形成させており、
    上記脚部形成領域において、上記第1領域が複数設けられるとともに、上記第2領域も複数設けられており、
    上記の一枚状の上記折曲部材における底板または天板と、脚部形成領域との境界線における両端のうち、一端に複数の部分片から成る第1短辺部、および他端に複数の部分片から成る第2短辺部が、境界線に対して垂直方向に延びるように設けられるとともに、
    上記境界線から最も離間した上記の第1短辺部および第2短辺部の部分片同士をつなげるような梁部が設けられ、
    さらに、上記梁部とつながった上記第1短辺部の部分片から、境界線と同方向で上記第2短辺部へと延びるように、複数の部分片から成る第1長辺部が設けられるとともに、
    上記境界線とつながった上記第2短辺部の部分片から、境界線と同方向で上記第1短辺部へと延びるように、複数の部分片から成る第2長辺部が設けられ、
    加えて、上記第1短辺部から最も離間した上記第1長辺部の部分片につながるとともに、複数の部分片から成る第1付加部が設けられ、
    上記第2短辺部から最も離間した上記第2長辺部の部分片につながるとともに、複数の部分片から成る第2付加部が設けられ、
    上記の第1短辺部および第1長辺部と、上記の第2短辺部および第2長辺部と、上記梁部とを、上記第2領域とする一方、上記の第1付加部および第2付加部を上記第1領域とし、
    上記の第1付加部を構成する部分片を折り曲げて筒状とすることで、上記支持体を形成させつつ、この支持体に、上記第1長辺部を巻き付けて被覆させる一方、
    上記の第2付加部を構成する部分片を折り曲げて筒状とすることで、上記支持体を形成させつつ、この支持体に、上記第2長辺部を巻き付けて被覆させ、
    続いて、第1長辺部で被覆された支持体に上記第1短辺部および上記梁部の一端を巻き付けて被覆させつつ、上記の底板または天板に対して、この支持体を立設させるとともに、
    第2長辺部で被覆された支持体に上記第2短辺部および上記梁部の他端を巻き付けて被覆させつつ、上記の底板または天板に対して、この支持体を立設させることで、上記脚部を形成させていることを特徴とするパレット。
  2. 底板、天板、およびこの天板と底板との間に介在する脚部から構成され、さらに上記の底板、天板、および脚部における少なくとも一つが、折り曲げ可能な折曲部材にて形成されたパレットにおいて、
    上記の底板および脚部、あるいは上記の天板および脚部が、一枚状の上記折曲部材によって形成されるとともに、この折曲部材の端部における少なくとも一端には、脚部形成領域が設けられており、
    この脚部形成領域には、部分片から成る第1領域と第2領域とが、少なくとも設けられ、
    上記第1領域を構成する部分片から、上記脚部の内部を成す支持体を形成させる一方、
    上記第2領域を構成する部分片によって、この支持体を被覆するとともに、この支持体を、上記の底板または天板に対して立ち上げることで、上記脚部を形成させており、
    上記脚部形成領域において、上記第1領域が複数設けられるとともに、上記第2領域も複数設けられており、
    上記の一枚状の上記折曲部材における底板または天板と、脚部形成領域との境界線における両端のうちの一端に、複数の部分片をつなげて構成することでほぼL字状とした第1L字部の短手の端部がつなげられる一方、
    この第1L字部の長手の端部と、上記境界線の他端とをつなげるとともに、上記の第1L字部の短手に向かって延びるように、複数の部分片から成る第1延成部が設けられ、
    さらに、上記第1L字部の長手の端部に、複数の部分片をつなげて構成することでほぼL字状とした第2L字部の短手の端部がつなげられる一方、
    この第2L字部の長手の端部と、上記第1L字部の屈曲部とをつなげるとともに、上記の第2L字部の短手に向かって延びるように、複数の部分片から成る第2延成部が設けられ、
    上記の第1L字部および第2L字部を上記第2領域とする一方、上記の第1延成部および第2延成部を上記第1領域とし、
    上記の第1延成部を構成する部分片を折り曲げて筒状とすることで、上記支持体を形成させ、この支持体に、上記第1L字部の長手の端部、上記第2L字部の短手、および上記第2L字部の屈曲部を巻き付けて被覆させるとともに、
    上記の第2延成部を構成する部分片を折り曲げて筒状とすることで、上記支持体を形成させ、この支持体に、上記第1L字部の短手、上記第1L字部の屈曲部、および上記第2L字部の長手の端部を巻き付けて被覆させることで、
    上記の底板または天板に対して、これらの支持体を立設させて、上記脚部を形成させていることを特徴とするパレット。
  3. 上記の複数設けられた第1領域および第2領域から構成された脚部が、パレットにおける全ての脚部となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のパレット。
  4. 底板、天板、およびこの天板と底板との間に介在する脚部から構成され、さらに上記の底板、天板、および脚部における少なくとも一つが、折り曲げ可能な折曲部材にて形成されたパレットにおいて、
    上記の底板および脚部、あるいは上記の天板および脚部が、一枚状の上記折曲部材によって形成されるとともに、この折曲部材の端部における少なくとも一端には、脚部形成領域が設けられており、
    この脚部形成領域には、部分片から成る第1領域と第2領域とが、少なくとも設けられ、
    上記第1領域を構成する部分片から、上記脚部の内部を成す支持体を形成させる一方、
    上記第2領域を構成する部分片によって、この支持体を被覆するとともに、この支持体を、上記の底板または天板に対して立ち上げることで、上記脚部を形成させており、
    上記第2領域と成る複数の部分片の1つが、上記の一枚状の上記折曲部材における底板または天板と、脚部形成領域との境界線における両端の間につながるとともに、この第2領域における他の複数の部分片が、上記境界線に対して同方向に連なるように形成されている一方、
    上記第1領域と成る複数の部分片の1つが、上記境界線とつながった上記第2領域の部分片とつながるとともに、この第1領域における他の複数の部分片が、上記境界線に対して同方向に連なるように形成されており、
    上記第1領域を構成する複数の部分片を折り曲げて筒状とすることで、上記支持体を形成させる一方、
    上記第2領域を構成する複数の部分片によって、この支持体を被覆するとともに、この支持体を、上記の底板または天板に対して立設させることで、上記脚部を形成させていることを特徴とするパレット。
  5. 上記支持体を構成する上記第1領域の複数の部分片同士が、解離しないように、上記第1領域の部分片に解離防止セットを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパレット。
  6. 上記解離防止セットは、上記第1領域の部分片の一端に設けられた開孔部と、上記第1領域の部分片の他端に設けられた突起部とから構成されており、この突起部が開孔部に係合することによって、上記第1領域の複数の部分片同士が解離しないようになっていることを特徴とする請求項5に記載のパレット。
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