JP2005187010A - 組立式箱 - Google Patents

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Hiromu Iwakawa
煕 岩川
Yuri Morikawa
由理 森川
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Chuetsu Tec Co Ltd
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Abstract

【課題】
手間がかからず簡単に箱の組立てができ、また容易に解体処理することができ、輸送上及び保管上において十分に収容物を保護し、且つリサイクルし易い安価な組立式箱の提供。
【解決手段】
左側板は、左外側板133、左上縁板134及び左内側板135とをもって構成され、右側板は、右外側板139、右上縁板140及び右内側板141とをもって構成され、左補強側板110,右補強側板111は、左外側板133及び右外側板139の背側縁に折り目を介して連続した左補強外側板144,右補強外側板147と、左補強外側板144,右補強外側板147の上縁部に一定幅を有する左補強上縁板145,右補強上縁板148を介して連続するとともに、左内側板及び右内側板の背側縁に折り目を介して連続した補強内側板146,149とをもって構成され、左右内側板と左右補強内側板との間の境界部には、折り目を一部残して形成された折曲用窓156を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、主に青果や花等の梱包に使用される額縁型の組立式箱に関する。
従来、りんご等の青果や花等の梱包には、強度的に優れた額縁型の組立式箱が広く使用されている。
この組立式箱は、例えば図7に示すように、平板状の底板1と、底板1の四辺より折り目を介して一体に形成された前側板2、背側板3、左側板4及び右側板5とを備え、各側板2,3,4,5は、それぞれ底板1と連続した外側板と、外側板の底板とは反対側の縁部に一定幅を有する上縁板を介して連続した内側板とをもって構成され、上縁板の両縁部を折り目として内側板を外側板を重ね合わせることにより、底板の四辺より立ち上げた額縁状の側壁が形成されるようになっている。
また、図8に示すように、組立式箱は、背側板3を単板で形成し、その上縁に折り目を介して蓋板6を連続して備えることによって、一枚の板材をもって蓋を有する額縁型の組立式箱を形成することができる。
しかし、上述の図7の如き従来例では、蓋を設ける場合、四辺に額縁状の側板を有するため蓋板を一体に備えることができず、蓋を箱本体とは別個の部品で備える必要があり、部品点数が増加してコストが増大するという問題がある。
一方、図8に示す従来例では、蓋板を背側板と連続して一体に備えることによって、背側部に額縁状の側壁を備えることができず、その背面部の強度が低下し、輸送途中や保管中に箱を多段積みにすること等によって潰れ易く、破損し易いという問題があった。
また、これらの組立式箱は、組立てや分解に手間がかかり、煩わしいとともに作業コストが嵩むという問題もある。
そこで本発明は、上述の従来技術の問題を鑑み、手間がかからず簡単に箱の組立て及び解体ができ、輸送上及び保管上において圧縮強度、耐衝撃性が倍化強化されて十分に収容物を保護することができる安価な組立式箱の提供を目的とする。
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、平板状の底板と、該底板の周縁に折り目を介して一体に形成された前側板、背側板、左側板及び右側板と、該左側板の背側縁に折り目を介して一体に形成された左補強側板と、前記右側板の背側縁に折り目を介して一体に形成された右補強側板と、前記背側板の前記底板とは反対側の縁部に折り目を介して一体に形成された蓋板とを備え、
前記左側板は、前記底板と折り目を介して連続した左外側板と、その底板とは反対側の縁部に一定幅を有する左上縁板を介して一体に形成された左内側板とをもって構成され、前記左上縁板の両縁部を折り目として折り曲げることにより前記左内側板を左外側板に重ね合わせ、
前記右側板は、前記底板と折り目を介して連続した右外側板と、その底板とは反対側の縁部に一定幅を有する右上縁板を介して一体に形成された右内側板とをもって構成され、前記右上縁板の両縁部を折り目として折り曲げることにより前記右内側板を右外側板に重ね合わせ、
前記左補強側板は、前記左外側板の背側縁に折り目を介して連続した左補強外側板と、該左補強外側板の上縁部に一定幅を有する左補強上縁板を介して連続するとともに、前記左内側板の背側縁に折り目を介して連続した左補強内側板とをもって構成され、前記左補強上縁板の両縁部を折り目として折り曲げることにより前記左補強内側板を左補強外側板に重ね合わせ、
前記右補強側板は、前記右外側板の背側縁に折り目を介して連続した右補強外側板と、該右補強外側板の上縁部に一定幅を有する右補強上縁板を介して連続するとともに、前記右内側板の背側縁に折り目を介して連続した右補強内側板とをもって構成され、前記右補強上縁板の両縁部を折り目として折り曲げることにより前記右補強内側板を右補強外側板に重ね合わせ、
前記左内側板と左補強内側板との間及び前記右内側板と右補強内側板との間の境界部には、前記左内側板と左補強内側板との間及び前記右内側板と右補強内側板との間に介在される折り目を一部残して形成された折曲用窓を備え、前記左側板及び右側板を前記底板に対して立ち上げるとともに前記左補強側板及び右補強側板を折り目より内側に折り曲げて、前記側板とは反対側の端部を互いに係合させて箱状に組立てる組立式箱であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に加え、左上縁板と左補強上縁板との間及び右上縁板と右補強上縁板との間の境界部に折曲用切欠部を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成に加え、前側板は、底板と折り目を介して連続した前側外側板と、該外側板の底板とは反対側の縁部に一定幅を有する前側上縁板を介して一体に形成された前内側板とをもって構成され、前記前側上縁板の両縁部を折り目として折り曲げることにより前記前内側板を前側外側板に重ね合わせたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3の構成に加え、前側板と左側板の各側辺間を連結する前左側板間連結板と、前側板と右側板の各側辺間を連結する前右側板間連結板とを備えるとともに、前内側板の両側縁基端側より先端縁側に斜めに向けた折り目を形成して該折り目より折り畳まれる逃がし片部を備え、
前記前左側板間連結板及び前右側板間連結板は、前記底板の隅より斜めに向けて折り目を介して固定部と可動部とを備え、前記固定部を前記前外側板の内面に重ね合わせて貼着し、
前記左側板及び右側板をそれぞれ底板に重ねて折り畳んだ状態で全体形状を平板状となし、各側板を前記底板に対して立ち上げ、前記前内側板の側縁部を左側板及び右側板の内面に係合させて箱状に組み立てられるようにしたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4の構成に加え、前左側板間連結板及び前右側板間連結板の固定部は、前内側板に押さえ込まれることによって、前側板に固定されるようにしたことを特徴とする。
本発明に係る組立式箱は、前記左内側板と左補強内側板との間及び前記右内側板と右補強内側板との間の境界部に、前記左内側板と左補強内側板との間及び前記右内側板と右補強内側板との間に介在される折り目を一部残して形成された折曲用窓を備えたことによって、額縁状に形成した左補強側板及び右補強板を好適に内側に折り曲げることができるとともに、左内側板と左補強内側板、右内側板と右補強内側板がそれぞれ一部連続しているので左補強内側板及び右補強内側板の下縁部が浮き上がるのを抑えることができ、好適に底板の四辺より立ち上げた額縁状の側壁を備えることできる。
従って、本発明に係る組立式箱は、底板の四辺より立ち上げた額縁状の側壁と、箱の上面を覆う蓋板とを一枚の紙板材をもって両方備えることができ、圧縮強度、耐衝撃性が倍化強化され、輸送上又は保管上の安全性が向上するとともに、部品点数を減らすことによってコストを低減することができ、四方を額縁状の側壁により囲むことで見栄えも向上する。
また、左上縁板と左補強上縁板との間及び右上縁板と右補強上縁板との間の境界部に折曲用切欠部を備えたことによって、より好適に左補強側板及び右補強側板を内側に折り曲げることができる。
請求項3に記載の如く構成することによって、簡単に短時間で箱の組立て及び分解を行うことができ、作業効率が向上し、コストを低減することができる。
また、前左側板間連結板及び前右側板間連結板の固定部を前内側板に押さえ込まれることによって、前側板に固定されるようにしたことによって、接着剤を使用せずに固定部を固定でき、接着工程が省かれて作業効率が向上しコストが低減される。
次に、本発明に係る組立式箱に関し図1〜図6について説明する。
組立式箱100は、段ボール紙又はボール紙等からなる板状材を図3に示す展開図のように打ち抜き、それを折曲加工することにより形成されている。
この組立式箱100は、平板状の底板101と、底板101の前背左右の各縁部にそれぞれ折り目102〜105を介して一体に形成された前側板106、背側板107、左側板108及び右側板109と、左側板108の背側縁に折り目を介して一体に形成された左補強側板110と、右側板109の背側縁に折り目を介して一体に形成された右補強側板111と、背側板107の折り目103とは反対側の縁部に折り目112を介して一体に形成された蓋板113とを備えている。
また、この組立式箱100は、前側板106と左側板108の各側辺間を連結する前左側板間連結板114と、前側板106と右側板109の各側辺間を連結する前右側板間連結板115とを備えている。
前側板106は、底板101と折り目102を介して連続した前外側板116と、その折り目102とは反対側の縁部に前上縁板117を介して一体に形成された前内側板118とをもって構成され、前上縁板117の両縁部を折り目として折り曲げることにより、前内側板118を前外側板116に重ね合わせ、前内側板118の前上縁板117とは反対側の縁部に形成された接着片119を前外側板116の内側面に接着剤により固着させている。
接着片119は、前内側板118の前上縁板117と反対側の縁部に切れ目120,120を入れるとともに、縁部と平行に折り目121,122を設けることにより形成され、折り目121,122で折り曲げ、折り目121を境に縁部側のみを接着剤により前外側板116の内側面に固着させる。このようにすることによって、前上縁板117の幅が広くとも、無理なく前内側板118を前外側板116に接合することができる。
また、前内側板118には、その両側縁基端側より先端縁側に斜めに向けた折り目123,123を形成して折り目123より折り畳まれる逃がし片部124,124を備えている。
逃がし片部124の側縁、即ち前内側板118の両側縁には、左側板108及び右側板109の縁部に形成された係止凹部125に係合する側縁係止突起126が形成され、逃がし片部124の下縁、即ち前内側板118の上縁板とは反対側の縁部には、底板101の前側縁に形成された係止孔127に係合する下縁係止突起128が一体に形成されている。
また、逃がし片部124の中央部には、引き起こし用の指穴129が形成されている。
前上縁板117は、一定幅を有する細長板状に形成され、前側板106の上縁部を構成している。
この前側板106の上縁部、即ち前上縁板117には、折り目側を基端とする円弧状の切れ目を入れることにより、係止片挿入孔130が形成されている。
背側板107は、底板101と折り目103を介して連続して形成され、その折り目103とは反対側の縁部に折り目112を介して蓋板113が連続して形成されている。
蓋板113は、底板101と略同形の平板状に形成され、折り目112より折り曲げることによって、箱の上面を覆うようになっている。
この蓋板113の折り目112とは反対側の縁部には、折り目131を介して係止片挿入孔130に挿入され、係止される係止片132が一体に形成されている。
係止片132は、その基端側側縁部に係止溝を備え、この係止片132を前外側板116に沿って係止片挿入孔130に挿入すると、次第に狭まる円弧状の内縁が両係止溝に嵌り込み係止片132が抜け止されるようになっている。
左側板108は、左外側板133と、左上縁板134と、左内側板135とをもって構成され、左上縁板134の両縁部を折り目として折り曲げることにより、左内側板135を左外側板133に重ね合わせるようになっている。
左外側板133は、底板101と折り目104を介して連続して形成されている。
左内側板135の前側縁には、前内側板118の側縁に設けられた側縁係止突起126が係合されるように係合用の係止凹部125が設けられ、また、折り目171を介して挟み込み片136が一体に形成されている。
左内側板135の下縁、即ち左上縁板134とは反対側の縁部には、底板101の左側縁に形成された係止孔137に係止される係止突起138が形成されている。
左上縁板134は、一定幅を有する細長板状に形成され、前外側板133と前内側板135の上縁間を連結し、左側板108の上縁部を構成している。
この左上縁板134の背側縁部は、その外側板側より内側板側縁に向けて斜めにカットされた形状になっている。
右側板109は、右外側板139と、右上縁板140と、右内側板141とをもって構成され、右上縁板140の両縁部を折り目として折り曲げることにより、右内側板141を右外側板139に重ね合わせるようになっている。
右外側板139は、底板101と折り目105を介して連続して形成されている。
右内側板141の前側縁には、前内側板118の側縁に設けられた側縁係止突起126が係合されるように係合用の係止凹部125が設けられ、また、折り目171を介して挟み込み片136が一体に形成されている。
右内側板141の下縁、即ち右上縁板140とは反対側の縁部には、底板101の右側縁に形成された係止孔142に係止される係止突起143が形成されている。
右上縁板140は、一定幅を有する細長板状に形成され、右外側板139と右内側板141の上縁間を連結し、右側板109の上縁部を構成している。
この右上縁板140の背側縁部は、その外側板側より内側板側縁に向けて斜めにカットされた形状になっている。
左補強側板110は、左補強外側板144と、左補強上縁板145と、左補強内側板146とをもって構成されおり、左補強内側板146を左補強上縁板145の両側縁を折り目として折り曲げることにより左補強外側板144に重ね合わせるようになっている。
また、右補強側板111は、右補強外側板147と、右補強上縁板148と、右補強内側板149とをもって構成されており、右補強内側板149を右補強上縁板148の両側縁を折り目として折り曲げることにより右補強外側板147に重ね合わせるようになっている。
左補強外側板144は、左外側板133の背側縁にそれぞれ折り目150を介して連続して形成され、右補強外側板147は、右外側板139の背側縁にそれぞれ折り目150を介して連続して形成されている。
この左右両補強外側板144,147は、その折り目150とは反対側の端部を互いに係合させるようになっている。
右補強外側板147は、折り目150とは反対側の端部が延長され、左補強外側板144の端部と重なり合うようになっているとともに、左右両補強外側板144,147の係止側端部には、上下方向に向けた切れ目151,152がそれぞれ形成されており、この切れ目151,152同士を互いに噛み合わせることにより左右両補強外側板144,147の端部が係止されるようになっている。
左補強内側板146は、左内側板135の背側縁に折り目153を介して連続して形成され、右補強内側板149は、右内側板141の背側縁に折り目153を介して連続して形成されている。
この左補強内側板146及び右補強内側板149の下縁には、底板101の背側縁部に形成された係止孔154,154に係止される係止突起155がそれぞれ形成されている。
また、左内側板135と左補強内側板146との境界部には、折り目153の一部を残して左内側板135と左補強内側板146との間に跨って折曲用窓156が形成されている。即ち、左内側板135と左補強内側板146は、折り目153が残された下端部の一部分のみで連続している。
同様に、右内側板141と右補強内側板149との境界部には、折り目153の一部を残して右内側板141と右補強内側板149との間に跨って折曲用窓156が形成され、右内側板141と右補強内側板149とは、折り目153が残された下端部の一部分のみで連続している。
左補強上縁板145は、一定幅を有する細長板状に形成され、左補強側板110の上縁部を構成し、右補強上縁板148は、一定幅を有する細長板状に形成され、右補強側板111の上縁部を構成している。
この左右両補強上縁板145,148の左右側板側縁部は、その外側板側より内側板側縁に向けて斜めにカットされた形状になっており、左上縁板134と左補強上縁板145との間及び右上縁板140と右補強上縁板148との間の境界部に折曲用切欠部157が形成される。
また、折曲用窓156と折曲用切欠部157は連続して配置されている。
このように左側板108と左補強側板110との間、右側板109と右補強側板111との間の境界部にそれぞれ折曲用窓156及び折曲用切欠部157を設けることによって、図4に示すように、額縁状に形成された左右両補強側板110,111が左側板108又は右側板109の側縁と干渉することなく好適に内側に折り曲げることができるようになっている。
また、左内側板135と左補強内側板146、右内側板141と右補強内側板149が折り目153が残された下端部の一部分で連続しているので、組立てた際に、左右両補強内側板146,149は、左右両補強外側板144,147に対して浮き上がり難くなっていて、係止突起155がスムースに係止孔154に係止されるようになっている。
前左側板間連結板114及び前右側板間連結板115は、それぞれ底板101の隅より斜めに向けた折り目158を介して固定部159と可動部160とから構成され、それぞれ前外側板116と左外側板133の各側辺間及び前外側板116と右外側板139の各側辺間を連結している。
固定部159は、組立てた際に、前内側板118の逃がし片部124以外の部分とも重なり合うような形状に形成され、一方、可動部160は、前内側板118の逃がし片部124以外の部分とは重なり合わないようにカットした形状に形成されている。
このように固定部159及び可動部160を形成することによって、固定部159は、前内側板118によって押さえ込まれることによって、前側板106に対し起き上がり不能に固定され、可動部160は、逃がし片部124を立ち上げることによって、前内側板118に干渉されずに動作できるようになっている。
また、箱状に組み立てられた際に、各連結板114,115の固定部159と可動部160とが重なり合って前内側板118により押さえられるようになっている。
次に、上述した組立式箱100の組立方法について図5、図6を参照して説明する。
まず、図5(a)〜(b)に示すように、折り目153を介して連続した左内側板135及び左補強内側板146を左上縁板134及び左補強上縁板145の両側部を折り目として内側に折り曲げ、左内側板135及び左補強内側板146をそれぞれ左外側板133、左補強外側板144に重ね合わせ、左側板108及び左補強側板110を形成する。同様に折り目153を介して連続した右内側板141及び右補強内側板149を右上縁板140及び右補強上縁板148の両側縁を折り目として内側に折り曲げ、右内側板141及び右補強内側板149をそれぞれ右外側板139、右補強外側板147に重ね合わせ、右側板109及び補強側板111を形成する。
次に、図5(b)〜(c)に示すように、折り目104に沿って左側板108、左補強側板110及び前左側板間連結板114を内側に折り曲げ、左側板108を底板101に、左補強側板110を背側板107及び蓋板113に、前左側板間連結板114を前外側板116にそれぞれ重ねて折り畳む。その際、左内側板135の係止突起138を底板101の係止孔137に係合させる。
同様に、折り目105に沿って右側板109、右補強側板111及び前右側板間連結板115を内側に折り曲げ、右側板109を底板101に、右補強側板111を背側板107及び蓋板113に、前右側板間連結板115を前外側板116にそれぞれ重ねて折り畳む。その際、右内側板141の係止突起143を底板101の係止孔142に係合させる。
そして、図5(c)〜(d)に示すように、前内側板118を前上縁板117の両縁を折り目として折り曲げ、前外側板116に重ね合わせ、重なり合った前内側板118の接着片119を前外側板116の内側面に貼着させる。
このとき、前左側板間連結板114及び前右側板間連結板115の固定部159が前内側板118に押さえ込まれ、前側板106に対し起き上がり不能に固定される。
これで一次組立が終了し、組立中間部材170が形成され、この状態で、運搬や保管等を行えば、平板状であるので重ねても嵩張らず効率がよい。
次に、この組立中間部材170を図5(d)〜図6(e)に示すように、前側板106を立ち上げると、各連結板114,115が連動して左側板108及び右側板109も立ち上がる。このとき逃がし片部124,124を立ち上げることにより、連結板114,115が前内側板118に邪魔されずに好適に作動する。
そして、図6(e)〜(f)に示すように、前側板106、左側板108及び右側板109を底板101に対して立ち上げ、逃がし片部124,124を元に戻して、前内側板118の側縁に形成された側縁係止突起126,126を左側板108及び右側板109の係止凹部125,125に係合させ、連結板114,115の固定部159と可動部160とが重なり合った部分を、前外側板116と前内側板118との間で挟持する。
次に図6(f)〜(g)に示すように、左右両補強側板110,111を内側に折り曲げ、切れ目151,152同士を噛み合わせて左右両補強側板110,111を連結するとともに、係止突起155,155を底板101の係止孔154に係合させる。
このとき、左側板108と左補強側板110との間、右側板109と右補強側板111との間の境界部にそれぞれ折曲用窓156及び折曲用切欠部157を備えていることで、額縁状に形成された左右両補強側板110,111が左側板108又は右側板109の側縁と干渉することなく好適に内側に折り曲げることができるようになっている。
また、左内側板135と左補強内側板146、右内側板141と右補強内側板149が折り目153が残された下端部の一部分で連続しているので、左補強内側板146及び右補強内側板149は、それぞれ左補強外側板144,右補強外側板147に対して浮き上がり難くなっている。
この状態で、組立式箱100が蓋板113を開いた状態に形成される。
そして、図6(g)〜(h)に示すように、折り目103より背側板107を立ち上げ、更に、折り目112より蓋板113を折り曲げ、縁部の係止片132を係止片挿入孔130に挿入し、係合させることにより閉じた状態とすることができる。
尚、上述の実施例では、前左側板間連結板114及び前右側板間連結板115の固定部159を接着剤を用いずに前内側板118によって押さえ込むようにした例について説明したが、固定部159を前外側板116の内面に接着するようにしてもよい。
この組立式箱は、青果や花等の梱包に使用するものに限らず、洋品、菓子その他全ての梱包に使用するものに適用することができる。
本発明に係る組立式箱を示す斜視図である。 同上の組立式箱の蓋板を開いた状態を示す背側より見た斜視図である。 同上の組立式箱の展開図である。 同上の左側板と左補強側板との境界部分を示す斜視図である。 同上の組立式箱の組立中間工程の状態を示す斜視図である。 同上の組立式箱の製箱工程の状態を示す斜視図である。 従来の額縁型組立式箱の一例を示す斜視図である。 従来の蓋付き額縁型組立式箱の一例を示す斜視図である。
符号の説明
100 組立式箱
101 底板
102〜105 折り目
106 前側板
107 背側板
108 左側板
109 右側板
110 左補強側板
111 右補強側板
112 折り目
113 蓋板
114 前左側板間連結板
115 前右側板間連結板
116 前外側板
117 前上縁板
118 前内側板
119 接着片
120 切れ目
121,122 折り目
123 折り目
124 逃がし片部
125 係止凹部
126 側縁係止突起
127 係止孔
128 下縁係止突起
129 指穴
130 係止片挿入孔
131 折り目
132 係止片
133 左外側板
134 左上縁板
135 左内側板
136 挟み込み片
137 係止孔
138 係止突起
139 右外側板
140 右上縁板
141 右内側板
142 係止孔
143 係止突起
144 左補強外側板
145 左補強上縁板
146 左補強内側板
147 右補強外側板
148 右補強上縁板
149 右補強内側板
150 折り目
151,152 切れ目
153 折り目
154 係止孔
155 係止突起
156 折曲用窓
157 折曲用切欠部
158 折り目
159 固定部
160 可動部
170 組立中間部材
171 折り目

Claims (5)

  1. 平板状の底板と、該底板の周縁に折り目を介して一体に形成された前側板、背側板、左側板及び右側板と、該左側板の背側縁に折り目を介して一体に形成された左補強側板と、前記右側板の背側縁に折り目を介して一体に形成された右補強側板と、前記背側板の前記底板とは反対側の縁部に折り目を介して一体に形成された蓋板とを備え、
    前記左側板は、前記底板と折り目を介して連続した左外側板と、その底板とは反対側の縁部に一定幅を有する左上縁板を介して一体に形成された左内側板とをもって構成され、前記左上縁板の両縁部を折り目として折り曲げることにより前記左内側板を左外側板に重ね合わせ、
    前記右側板は、前記底板と折り目を介して連続した右外側板と、その底板とは反対側の縁部に一定幅を有する右上縁板を介して一体に形成された右内側板とをもって構成され、前記右上縁板の両縁部を折り目として折り曲げることにより前記右内側板を右外側板に重ね合わせ、
    前記左補強側板は、前記左外側板の背側縁に折り目を介して連続した左補強外側板と、該左補強外側板の上縁部に一定幅を有する左補強上縁板を介して連続するとともに、前記左内側板の背側縁に折り目を介して連続した左補強内側板とをもって構成され、前記左補強上縁板の両縁部を折り目として折り曲げることにより前記左補強内側板を左補強外側板に重ね合わせ、
    前記右補強側板は、前記右外側板の背側縁に折り目を介して連続した右補強外側板と、該右補強外側板の上縁部に一定幅を有する右補強上縁板を介して連続するとともに、前記右内側板の背側縁に折り目を介して連続した右補強内側板とをもって構成され、前記右補強上縁板の両縁部を折り目として折り曲げることにより前記右補強内側板を右補強外側板に重ね合わせ、
    前記左内側板と左補強内側板との間及び前記右内側板と右補強内側板との間の境界部には、前記左内側板と左補強内側板との間及び前記右内側板と右補強内側板との間に介在される折り目を一部残して形成された折曲用窓を備え、前記左側板及び右側板を前記底板に対して立ち上げるとともに前記左補強側板及び右補強側板を折り目より内側に折り曲げて、前記側板とは反対側の端部を互いに係合させて箱状に組立てることを特徴としてなる組立式箱。
  2. 左上縁板と左補強上縁板との間及び右上縁板と右補強上縁板との間の境界部に折曲用切欠部を備えた請求項1に記載の組立式箱。
  3. 前側板は、底板と折り目を介して連続した前側外側板と、該外側板の底板とは反対側の縁部に一定幅を有する前側上縁板を介して一体に形成された前内側板とをもって構成され、前記前側上縁板の両縁部を折り目として折り曲げることにより前記前内側板を前側外側板に重ね合わせた請求項1又は2に記載の組立式箱。
  4. 前側板と左側板の各側辺間を連結する前左側板間連結板と、前側板と右側板の各側辺間を連結する前右側板間連結板とを備えるとともに、前内側板の両側縁基端側より先端縁側に斜めに向けた折り目を形成して該折り目より折り畳まれる逃がし片部を備え、
    前記前左側板間連結板及び前右側板間連結板は、前記底板の隅より斜めに向けた折り目を介して固定部と可動部とを備え、該固定部を前記前側板に固定し、
    前記左側板及び右側板をそれぞれ底板に重ねて折り畳んだ状態で全体形状を平板状となし、各側板を前記底板に対して立ち上げ、前記前内側板の側縁部を左側板及び右側板の内面に係合させて箱状に組み立てられるようにした請求項3に記載の組立式箱。
  5. 前左側板間連結板及び前右側板間連結板の固定部は、前内側板に押さえ込まれることによって、前側板に固定されるようにした請求項4に記載の組立式箱。
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