JP4244000B2 - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4244000B2
JP4244000B2 JP2003307193A JP2003307193A JP4244000B2 JP 4244000 B2 JP4244000 B2 JP 4244000B2 JP 2003307193 A JP2003307193 A JP 2003307193A JP 2003307193 A JP2003307193 A JP 2003307193A JP 4244000 B2 JP4244000 B2 JP 4244000B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass substrate
main
sub
transport
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003307193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005075543A (ja
Inventor
淑照 池畑
隆佳 大野
雄一 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP2003307193A priority Critical patent/JP4244000B2/ja
Priority to TW093125147A priority patent/TWI295659B/zh
Priority to CN2004100682613A priority patent/CN1590253B/zh
Priority to US10/928,301 priority patent/US7284945B2/en
Priority to KR1020040068065A priority patent/KR101123172B1/ko
Publication of JP2005075543A publication Critical patent/JP2005075543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4244000B2 publication Critical patent/JP4244000B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明は、搬送物の下面に向けて清浄空気を供給して、前記搬送物を水平姿勢又は略水平姿勢で非接触状態に支持する送風式支持手段と、その送風式支持手段にて支持される前記搬送物に対して搬送方向での推進力を付与する推進力付与手段とが備えられている搬送装置に関するものである。
かかる搬送装置は、液晶用のガラス基板等の搬送物を搬送するために用いられるものであって、従来の搬送装置では、推進力付与手段を、搬送物における搬送方向と直交する横幅方向の両端側に対して推進力を付与する両側駆動式に構成し、水平姿勢又は略水平姿勢で搬送物を搬送するように構成していた(例えば、特許文献1参照。)。
また、搬送物の搬送方向を切り換える従来の搬送装置では、前記搬送物を主搬送方向に搬送する上流側搬送部と、前記搬送物を前記主搬送方向と交差する副搬送方向に搬送する下流側搬送部と、上流側搬送部の搬送下手側端部に搬送された搬送物の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換えて下流側搬送部の搬送上手側端部に受け渡す切り換え搬送部とが備えられているものがあった。
そして、その切り換え搬送部は、搬送物を保持する保持機構と、その保持機構を縦軸芯周りで回転させる回転駆動部と、保持機構を昇降させるエアシリンダとを備え、上流側搬送部の搬送下手側端部に搬送された搬送物を保持機構にて保持し、その保持機構を、エアシリンダにて上昇させ、回転駆動部にて縦軸芯周りに回動させて搬送物を下流側搬送部の上方に位置させ、エアシリンダにて下降させて、下流側搬送部の搬送上手側端部に受け渡すようにして搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換えるように構成されていた(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−321820号公報 特開2000−62951号公報
上記特許文献1では、推進力付与手段にて搬送物における主搬送方向と直交する横幅方向の両端側に対して推進力を付与するものであるため、搬送物の横幅方向の両側に位置する推進力付与手段が邪魔なものとなって、主搬送方向と交差する副搬送方向に搬送物を搬送できないものであった。
また、特許文献2では、切り換え搬送部に搬送物を保持する保持機構や、その保持機構を上昇させるエアシリンダ及び保持機構を回転させる回転駆動部を備えて、この切り換え搬送部にて、搬送物における主搬送方向と直交する横幅方向の下流搬送部側に位置する機構を越え、且つ、搬送物の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換えて下流側搬送部に受け渡すように構成されているが、切り換え機構に、保持機構やエアシリンダ、回転駆動部等を備えて、横幅方向の下流搬送部側に位置する機構を越えて搬送物を搬送させる必要があり、切り換え機構の構成が複雑なものとなっていた。
本発明の目的は、搬送物に対して横幅方向の端部に対して推進力を付与する推進力付与手段を備えたものでありながら、比較的簡素に構成した切り換え搬送部にて搬送物の搬送方向を切り換えることのできる搬送装置を提供する点にある。
本願発明の搬送装置は、ガラス基板の下面に向けて清浄空気を供給して、前記ガラス基板を水平姿勢又は略水平姿勢で非接触状態に支持する送風式支持手段と、その送風式支持手段にて支持される前記ガラス基板に対して搬送方向での推進力を付与する推進力付与手段とが備えられている搬送装置であって、
第1特徴構成は、前記ガラス基板を主搬送方向に搬送する上流側搬送部と、前記ガラス基板を前記主搬送方向と交差する副搬送方向に搬送する下流側搬送部と、前記上流側搬送部から受け取ったガラス基板の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換えて前記下流側搬送部に受け渡す切り換え搬送部とが備えられ、
前記切り換え搬送部が、前記ガラス基板における前記主搬送方向と直交する横幅方向の前記下流側搬送部から離れる側の横幅一端部に対して前記主搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された主推進力付与部と、前記ガラス基板における前記副搬送方向と直交する前後幅方向の前記上流側搬送部から離れる側の前後幅一端部に対して前記副搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された副推進力付与部とを備えて、前記主推進力付与部にて推進力が付与されて前記主搬送方向に搬送された前記ガラス基板を、前記副推進力付与部にて推進力を付与して前記副搬送方向に搬送するように前記ガラス基板の搬送方向を切り換えるように構成され
前記ガラス基板における前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端部とは反対側の横幅他端部側の側面に接当して、前記ガラス基板の前記横幅方向への移動を規制する主規制部と、前記ガラス基板における前記副推進力付与部にて推進力が付与される前記前後幅一端部側とは反対側の前後他端部側の側面に接当して、前記ガラス基板の前後幅方向への移動を規制する副規制部とが備えられ、
前記主規制部が、前記副搬送方向に搬送される前記ガラス基板の搬送経路に位置して、前記横幅他端部側の側面に接当する作用位置と、前記副搬送方向に搬送されるガラス基板の搬送経路から退避した退避位置とに位置変更自在に構成され、
前記副規制部が、前記主搬送方向に搬送されるガラス基板の搬送経路に位置して、前記前後幅他端部側の側面に接当する作用位置と、前記主搬送方向に搬送されるガラス基板の搬送経路から退避した退避位置とに位置変更自在に構成され、
前記主推進力付与部が、前記ガラス基板の下面の前記横幅一端部を接触支持して推進力を付与する主駆動ローラを備えて構成され、前記主駆動ローラには、前記ガラス基板における前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端部側の側面に接当して、前記横幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める主大径部が形成され、
前記副推進力付与部が、前記ガラス基板の下面の前記前後幅一端部に接触支持して推進力を付与する副駆動ローラを備えて構成され、前記副駆動ローラには、前記ガラス基板における前記副推進力付与部にて推進力が付与される前記前後幅一端部側の側面に接当して、前記前後幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める副大径部が形成されている点を特徴とする。
すなわち、上流側搬送部にて、ガラス基板を主搬送方向に搬送し、切り換え搬送部に受け渡す。切り換え搬送部は、上流側搬送部から受け渡されたガラス基板を、そのガラス基板の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換えて下流側搬送装置に受け渡す。そして、下流側搬送装置は、切り換え搬送部から受け渡されたガラス基板を副搬送方向に搬送する。
そして、切り換え搬送部には主推進力付与手段が備えられており、この主推進力付与手段は、ガラス基板における主搬送方向と直交する横幅方向の下流側搬送部から離れる側の横幅一端部に対して前記主搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成されている。よって、ガラス基板における横幅方向の下流側搬送部が位置する側には推進力付与手段がなく、ガラス基板は横幅方向における下流側搬送部が位置する側に移動可能な状態となっている。
また、切り換え搬送部には副推進力付与手段も備えられており、この副推進力付与手段は、ガラス基板における副搬送方向と直交する前後幅方向の上流側搬送部から離れる側の前後幅一端部に対して副搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成されている。よって、ガラス基板における前後幅方向の上流側搬送部が位置する側には推進力付与手段がなく、ガラス基板は前後幅方向における上流側搬送部が位置する側から移動可能な状態となっている。
つまり、副推進力付与部がガラス基板における副搬送方向と直交する前後幅方向の上流側搬送部から離れる側の横幅一端部に対して推進力を付与するように構成されているものであるため、主推進力付与部にて主搬送方向にガラス基板を搬送する際に、ガラス基板の前後幅一端部の反対側である前後幅他端部に対して推進力を付与する構成に邪魔されることなく搬送することができて、副推進力付与部に受け渡すことができる。また、主推進力付与部がガラス基板における主搬送方向と直交する横幅方向の下流側搬送部から離れる側の横幅一端部に対して推進力を付与するように構成されているものであるため、副推進力付与部にて副搬送方向にガラス基板を搬送する際に、ガラス基板の横幅一端部の反対側である横幅他端部に対して推進力を付与する構成に邪魔されることなく搬送することができて、副搬送方向に下流側に搬送することができる。
従って、ガラス基板に対して横幅方向の端部に対して推進力を付与する推進力付与手段を備えたものでありながら、その推進力付与手段における主推進力付与部をガラス基板における横幅方向の下流側搬送部から離れる側の横幅一端部に対して主搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成し、推進力付与手段における副推進力付与部をガラス基板における前後幅方向の上流側搬送部から離れる側の前後幅一端部に対して副搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成することによって、横幅一端部の反対側の横幅他端部や前後幅一端側の反対側の前後幅他端側に対して推進力を付与する機構が必要なくなるので、横幅他端側や前後幅他端側に対して推進力を付与する機構が必要なく、また、この横幅他端側や前後幅他端側に対して推進力を付与する機構を越えてガラス基板を搬送させる必要もなくなる。よって、切り換え搬送部を比較的簡素に構成することができる搬送装置を提供することができた。
また、主搬送方向にガラス基板を搬送する際に、主規制部を作用位置に位置変更させておくことによって、主規制部により、ガラス基板が横幅方向の主推進力付与手段から離れる側に移動するのを規制することができる。そして、副搬送方向にガラス基板を搬送する際には、主規制部を退避位置に位置変更させておくことによって、ガラス基板を副搬送方向に搬送する際の邪魔にならない。
また、副搬送方向にガラス基板を搬送する際に、副規制部を作用位置に位置変更させておくことによって、副規制部により、ガラス基板が前後幅方向の副推進力付与手段から離れる側に移動するのを規制することができそして、主搬送方向にガラス基板を搬送する際には、副規制部を退避位置に位置変更させておくことによって、ガラス基板を主搬送方向に搬送する際の邪魔にならない。
従って、主規制部によってガラス基板をより安定した状態で主搬送方向に搬送することができ、副規制部によってガラス基板をより安定した状態で副搬送方向に搬送することができながら、主規制部や副規制部をガラス基板の搬送の邪魔にならないようにすることができた。
第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記副推進力付与部が、前ガラス基板を前記副駆動ローラにて接触支持する支持位置と、前記ガラス基板と前記副駆動ローラとの接触を回避すべく下方に退避した退避位置とに昇降自在に構成されている点を特徴とする。
すなわち、副推進力付与部が支持位置と退避位置とに昇降自在に構成されているため、副推進力付与部を退避位置に位置させておくことによって、主推進力付与手段にて推進力が付与されて主搬送方向に搬送されるガラス基板と副推進力付与部における駆動ローラとが接触することがなくなり、ガラス基板の破損を回避することができる。そして、副推進力付与手段にてガラス基板を搬送する際には、副推進力付与部を支持位置まで上昇させることによって、副推進力付与部における副駆動ローラにてガラス基板の下面を接触支持しながらガラス基板を搬送することができる。
従って、副推進力付与手段と送風式支持手段との協同によってガラス基板を支持することによって、ガラス基板をより安定した状態で支持しながらガラス基板を副搬送方向に搬送することができ、且つ、ガラス基板を主搬送方向に搬送する際に、ガラス基板と副推進力付与部における副駆動ローラとが接触することを回避することができるので、ガラス基板の破損を回避しながら円滑に搬送することができる。
第3特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、前記切り換え搬送部が、前記主推進力付与部にて前記ガラス基板に対して主搬送方向とは逆方向に推進力を付与可能で、前記副推進力付与部にて前記ガラス基板に対して副搬送方向とは逆方向に推進力を付与可能に構成され、前記下流側搬送部から受け取った前記ガラス基板の搬送方向を副搬送方向から主搬送方向に切り換えて前記上流側搬送部に受け渡すようにも構成され、前記主推進力付与部が、前ガラス基板を前記主駆動ローラにて接触支持する支持位置と、前記ガラス基板と前記主駆動ローラとの接触を回避すべく下方に退避した退避位置とに昇降自在に構成されている点を特徴とする。
すなわち、主推進力付与部にてガラス基板に対して主搬送方向に推進力を付与し、副推進力付与手段にてガラス基板に対して副搬送方向に推進力を付与することによって、ガラス基板を上流側搬送部側から下流側搬送部側へ搬送する順方向に搬送することができ、また、主推進力付与部にてガラス基板に対して主搬送方向とは逆方向に推進力を付与し、副推進力付与手段にてガラス基板に対して副搬送方向とは逆方向に推進力を付与することによって、ガラス基板を下流側搬送部側から上流側搬送部側へ搬送する逆方向にも搬送することができ、搬送装置の使用勝手がよくなる。
また、主推進力付与部が支持位置と退避位置とに昇降自在に構成されているため、主推進力付与部を退避位置に位置させておくことによって、副推進力付与手段にて推進力が付与されて副搬送方向とは逆方向に搬送されるガラス基板と主推進力付与部における駆動ローラとが接触することがなくなり、ガラス基板を逆方向に搬送する場合でもガラス基板の破損を回避することができる。そして、主推進力付与手段にてガラス基板を搬送する際には、主推進力付与部を支持位置まで上昇させることによって、主推進力付与部における主駆動ローラにてガラス基板の下面を接触支持しながらガラス基板を搬送することができる。
従って、主推進力付与手段と送風式支持手段との協同によってガラス基板を支持することによってガラス基板をより安定した状態で支持することができて、ガラス基板を円滑に主搬送方向に搬送することができ、且つ、ガラス基板を主搬送方向とは逆方向に搬送する際に、ガラス基板と主推進力付与部における駆動ローラとが接触することを回避することができる。
第4特徴構成は、上記第1〜3特徴構成のいずれか1つに加えて、前記主規制部及び前記副規制部が、前記作用位置から下降することにより前記退避位置に位置変更するように構成され、前記送風式支持手段が、前記退避位置に位置する前記主規制部や前記副規制部が入り込む凹部を備えて構成されている点を特徴とする。
すなわち、主規制部や副規制部を作用位置から下降させて退避位置に位置変更させることによって、主規制部や副規制部が送風式支持手段に備えられた凹部に入り込む。従って、切り換え搬送部に退避位置に位置する主規制部や副規制部の退避位置を確保する必要がなくなるので切り換え搬送部をコンパクトに構成することができる。
本願発明の搬送装置は、ガラス基板の下面に向けて清浄空気を供給して、前記ガラス基板を略水平姿勢で非接触状態に支持する送風式支持手段と、その送風式支持手段にて支持される前記ガラス基板に対して搬送方向での推進力を付与する推進力付与手段とが備えられている搬送装置であって、
特徴構成は、前記ガラス基板を主搬送方向に搬送する上流側搬送部と、前記ガラス基板を前記主搬送方向と交差する副搬送方向に搬送する下流側搬送部と、前記上流側搬送部から受け取ったガラス基板の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換えて前記下流側搬送部に受け渡す切り換え搬送部とが備えられ、
前記切り換え搬送部が、前記ガラス基板における前記主搬送方向と直交する横幅方向の前記下流側搬送部から離れる側の横幅一端部に対して前記主搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された主推進力付与部と、前記ガラス基板における前記副搬送方向と直交する前後幅方向の前記上流側搬送部から離れる側の前後幅一端部に対して前記副搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された副推進力付与部とを備えて、前記主推進力付与部にて推進力が付与されて前記主搬送方向に搬送された前記ガラス基板を、前記副推進力付与部にて推進力を付与して前記副搬送方向に搬送するように前記ガラス基板の搬送方向を切り換えるように構成され、
前記ガラス基板における前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端部側の側面に接当して、前記横幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める主受け止め部と、前記ガラス基板における前記副推進力付与部にて推進力が付与される前記前後幅一端部側の側面に接当して、前記前後幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める副受け止め部とが備えられ、
前記送風式支持手段が、前記ガラス基板を、前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端側よりも前記横幅方向の横幅他端側が上方に位置するように傾けた姿勢となる主搬送用姿勢と、前記ガラス基板を前記副推進力付与部にて推進力が付与される前後幅一端側よりも前記前後幅方向の前後幅他端側が上方に位置するように傾けた姿勢となる副搬送用姿勢とに姿勢変更可能に構成されている点を特徴とする。
すなわち、ガラス基板を主搬送方向に搬送する際には、送風式支持手段を主搬送用姿勢として、ガラス基板を主推進力付与手段にて推進力が付与される横幅一端側よりも横幅方向の横幅他端側が上方に位置するように傾けた姿勢で支持することで、ガラス基板は、ガラス基板の自重によって斜め下方に推進力が付与されてガラス基板の傾きに沿って横斜め下方に移動しようとするが、そのガラス基板の横斜め下方への移動を、主受け止め部がガラス基板の側面に接当することにより受け止めることができる。
また、ガラス基板を副搬送方向に搬送する際には、送風式支持手段を副搬送用姿勢として、ガラス基板を副推進力付与手段にて推進力が付与される前後幅一端側よりも前後幅方向の前後幅他端側が上方に位置するように傾けた姿勢で支持することで、ガラス基板は、ガラス基板の自重によって斜め下方に推進力が付与されてガラス基板の傾きに沿って前後斜め下方に移動しようとするが、そのガラス基板の前後斜め下方への移動を、副受け止め部がガラス基板の側面に接当することにより受け止めることができる。
従って、主搬送方向にガラス基板を搬送する際には、ガラス基板の横斜め下方への移動を主受け止め部にて規制し、副搬送方向にガラス基板を搬送する際には、ガラス基板の前後斜め下方への移動を副受け止め部にて規制することができ、ガラス基板の横幅他端側への移動や前後幅他端側への移動をガラス基板の自重によって移動しにくくすることができるので、ガラス基板を搬送する際にガラス基板が横幅方向にずれてしまったり傾いたりしにくくなり、ガラス基板を円滑に搬送することができる。
第6特徴構成は、上記第5特徴構成に加えて、前記副推進力付与部が、前記ガラス基板の下面を接触支持して推進力を付与する接触式の副駆動部を備えて構成され、且つ、前記ガラス基板を前記副駆動部にて接触支持する支持位置と、前記ガラス基板と前記副駆動部との接触を回避すべく下方に退避した退避位置とに昇降自在に構成されている点を特徴とする。
すなわち、副推進力付与部が支持位置と退避位置とに昇降自在に構成されているため、副推進力付与部を退避位置に位置させておくことによって、主推進力付与手段にて推進力が付与されて主搬送方向に搬送されるガラス基板と副推進力付与部における副駆動部とが接触することがなくなり、ガラス基板の破損を回避することができる。そして、副推進力付与手段にてガラス基板を搬送する際には、副推進力付与部を支持位置まで上昇させることによって、副推進力付与部における副駆動部にてガラス基板の下面を接触支持しながらガラス基板を搬送することができる。
従って、副推進力付与手段と送風式支持手段との協同によってガラス基板を支持することによって、ガラス基板をより安定した状態で支持しながらガラス基板を副搬送方向に搬送することができ、且つ、ガラス基板を主搬送方向に搬送する際に、ガラス基板と副推進力付与部における副駆動部とが接触することを回避することができるので、ガラス基板の破損を回避しながら円滑に搬送することができる。
第7特徴構成は、上記第6特徴構成に加えて、前記切り換え搬送部が、前記主推進力付与部にて前記ガラス基板に対して主搬送方向とは逆方向に推進力を付与可能で、前記副推進力付与部にて前記ガラス基板に対して副搬送方向とは逆方向に推進力を付与可能に構成され、前記下流側搬送部から受け取った前記ガラス基板の搬送方向を副搬送方向から主搬送方向に切り換えて前記上流側搬送部に受け渡すようにも構成され、前記主推進力付与部が、前記ガラス基板の下面を接触支持して推進力を付与する接触式の主駆動部を備えて構成され、且つ、前記ガラス基板を前記主駆動部にて接触支持する支持位置と、前記ガラス基板と前記主駆動部との接触を回避すべく下方に退避した退避位置とに昇降自在に構成されている点を特徴とする。
すなわち、主推進力付与部にてガラス基板に対して主搬送方向に推進力を付与し、副推進力付与手段にてガラス基板に対して副搬送方向に推進力を付与することによって、ガラス基板を上流側搬送部側から下流側搬送部側へ搬送する順方向に搬送することができ、また、主推進力付与部にてガラス基板に対して主搬送方向とは逆方向に推進力を付与し、副推進力付与手段にてガラス基板に対して副搬送方向とは逆方向に推進力を付与することによって、ガラス基板を下流側搬送部側から上流側搬送部側へ搬送する逆方向にも搬送することができ、搬送装置の使用勝手がよくなる。
また、主推進力付与部が支持位置と退避位置とに昇降自在に構成されているため、主推進力付与部を退避位置に位置させておくことによって、副推進力付与手段にて推進力が付与されて副搬送方向とは逆方向に搬送されるガラス基板と主推進力付与部における駆動部とが接触することがなくなり、ガラス基板を逆方向に搬送する場合でもガラス基板の破損を回避することができる。そして、主推進力付与手段にてガラス基板を搬送する際には、主推進力付与部を支持位置まで上昇させることによって、主推進力付与部における主駆動部にてガラス基板の下面を接触支持しながらガラス基板を搬送することができる。
従って、主推進力付与手段と送風式支持手段との協同によってガラス基板を支持することに
よってガラス基板をより安定した状態で支持することができて、ガラス基板を円滑に主搬送方向に搬送することができ、且つ、ガラス基板を主搬送方向とは逆方向に搬送する際に、ガラス基板と主推進力付与部における副駆動部とが接触することを回避することができる。
特徴構成は、上記第1〜特徴構成のいずれか1つに加えて、前記送風式支持手段が、塵埃を除去する除塵フィルタと、その除塵フィルタを通して前記ガラス基板の下面に向けて清浄空気を供給する送風手段とを一体的に組み付けた送風ユニットを、前記主搬送方向及び前記副搬送方向に並べて構成されている点を特徴とする。
すなわち、送風装置と除塵フィルタとを一体的に組み付けた送風ユニットをガラス基板の搬送方向に並べて備えるだけで、搬送されるガラス基板の下面に向けて清浄空気を供給してガラス基板を非接触状態で支持する送風式支持手段を設置することができるので、送風式支持手段の設置が簡単なものとなり、もって、製作の容易化を図ることができる搬送装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
〔第1実施の形態〕
図1に示すように、搬送装置Hは、搬送物としてのガラス基板2を主搬送方向Xに搬送し、搬送途中においてガラス基板2の搬送方向を主搬送方向Xからこの主搬送方向Xと直交する副搬送方向Yに切り換えて、ガラス基板2を副搬送方向Yに搬送するように構成されている。
つまり、搬送装置Hは、複数の搬送ユニット1にて構成されてガラス基板2を主搬送方向Xに搬送する上流側搬送部1Aと、複数の搬送ユニット1にて構成されてガラス基板2を主搬送方向Xと直交するように交差する副搬送方向Yに搬送する下流側搬送部1Bと、上流側搬送部1Aから受け取ったガラス基板2の搬送方向を主搬送方向Xから副搬送方向Yに90°切り換えて下流側搬送部1Bに受け渡す切り換え搬送部としてのL型搬送ユニット1Lとを備えて構成されている。
そして、搬送上手側に位置する搬送ユニット1に移載されたガラス基板2をL型搬送ユニット1Lを介して搬送下手側に位置する搬送ユニット1に搬送すべく、送風式支持手段3及びL型送風式支持手段33で支持しながら、推進力付与手段4及びL型推進力付与手段34にて推進力を付与して搬送上手側から搬送下手側に向けて搬送するものである。
図2に示すように、搬送ユニット1は上下2段に構成されており、その上下2段の搬送ユニット1をガラス基板2の搬送方向に並べて使用するものであり、前記上流側搬送部1A及び前記下流側搬送部1Bは、共に搬送方向に沿って複数の搬送ユニット1を並べて備えることによって構成されている。そして、図3に示すように、搬送ユニット1のそれぞれには、ガラス基板2の下面2aに向けて清浄空気を供給して、ガラス基板2を略水平姿勢で非接触状態に支持する送風式支持手段3と、その送風式支持手段3にて支持されるガラス基板2に対して搬送方向での推進力を付与する推進力付与手段4と、これら送風式支持手段3並びに推進力付与手段4を収納するケース体7とを備えて構成されている。尚、搬送ユニット1は、水平用支持枠19によって水平状態に支持されている。また、上側の搬送ユニット1は、上流側搬送部1Aであれば主搬送方向Xに、下流側搬送部1Bであれば副搬送方向Yにそれぞれ沿う横軸芯P周りに揺動自在に構成されている。
図3、図4に示すように、前記ケース体7は、送風式支持手段3を載置支持する平面視が略長方形のユニット用枠体9と、ユニット用枠体9の横幅方向の両側に搬送方向に沿って備えた収納フレーム8と、両側の収納フレーム8の上端部にわたって備えた搬送カバー20とを備えて構成されている。
図4に示すように、前記収納フレーム8のそれぞれは、搬送方向視で角筒状に構成されており、ユニット用枠体9と連結する内壁8a側とは反対側は開閉可能な収納カバー8cにて構成されている。そして、ユニット用枠体9と収納フレーム8と搬送カバー20とによって搬送空間Aが形成されており、収納フレーム8内に収納空間Bが形成されている。また、前記ユニット用枠体9は、フレーム部材を組み付けた支持枠部分9aと、その支持枠部分9aより下方に位置して、外部空気を搬送空間A内に導入する空気導入口11を備えた略方形で板状の板状枠部分9bとで構成されている。収納フレーム8の下壁8bには、収納空間Bの空気を外部に排出する外部排出口21を備えるとともに、この外部排出口21を閉塞するように、送風機能と除塵機能とを有するサブ送風ユニット23が備えられており、このサブ送風ユニット23にて収納空間B内の空気が外部に排出されるように構成されている。
図3〜5に示すように、前記送風式支持手段3は、搬送ユニット1における搬送空間Aに設けられており、塵埃を除去する除塵フィルタ12と、その除塵フィルタ12を通してガラス基板2の下面2aに向けて清浄空気を供給する送風手段としての送風ファン13とを一体的に組み付けたファンフィルタユニット14を、搬送方向と搬送方向と直交する横幅方向とに並べて構成されている。そして、図6に示すように、横幅方向に2つ並べたファンフィルタユニット14を搬送方向に3列並べられており、送風式支持手段3には計6つのファンフィルタユニット14が備えられている。
前記送風式支持手段3について詳述すると、図3〜5に示すように、前記ファンフィルタユニット14が、1つの送風ファン13と、この1つの送風ファン13の上方を覆う1つの除塵フィルタ12とを一体的に組み付けて構成されている。そのファンフィルタユニット14の上部側に位置されて前記ガラス基板2の下面2aに供給される清浄空気の整風を行う整風板15が、図1、図5に示すように、6つのファンフィルタユニット14の上方を覆うように備えられている。つまり、送風式支持手段3は、6つのファンフィルタユニット14と1つの整風板15とで構成されている。
そして、送風ファン13は、この送風ファン13に備えた電動モータによりファンが回転駆動する電動式に構成されており、整風板15には、ファンフィルタユニットの真上に位置する箇所にパンチングにより形成された通気孔15aが備えられている。また、送風式支持手段3に備えられる6つの送風ファン13が同等の回転速度で駆動するように構成されており、整風板15を通過してガラス基板2の裏面2aに供給される清浄空気の量が搬送方向においても横幅方向においても略同量の清浄空気を供給するように送風式支持手段3が構成されている。
次に、前記推進力付与手段4について説明する。図3に示すように、前記ガラス基板2に対して搬送方向での推進力を付与する推進力付与手段4は、ガラス基板2の横幅方向の両端部に対して推進力を付与する両側駆動式に構成されており、この推進力付与手段4には、ガラス基板2の下面2aを接触支持して推進力を付与する接触式の駆動部としての駆動ローラ24が備えられている。そして、この駆動ローラ24には、図4、図8に示すように、ガラス基板2の横幅方向の両端部の側面それぞれに接当して、横幅方向に移動するガラス基板2を受け止める受け止め部としての大径部24aが備えられている。
前記推進力付与機構4について詳述すると、推進力付与機構4は一対の収納フレーム8のそれぞれに備えられて両側駆動式に構成されており、推進力付与機構4のそれぞれは、図7〜9に示すように、電動モータ25と、この電動モータ25の出力ギヤと噛み合う平歯車28を備えた伝動軸27と、伝動軸27に備えられた出力ギヤ29と噛み合う入力ギヤ30を備えた多数の出力軸26とを備えて構成されている。そして、伝動モータ25及び伝動軸27は前記搬送空間B内に配備されており、前記出力軸26は、収納空間B側並びに搬送空間A側にそれぞれ突出する状態で前記内壁8aに回転自在に支持されている。出力軸26の収納空間Bに突出する部分には前記入力ギヤ30が備えられており、出力軸26の搬送空間Aに突出する部分には前記駆動ローラ24が備えられている。
従って、送風式支持手段3にて、送風ファン13の送風作用により、送風ファン13の下方から吸引した空気を、除塵フィルタ12を通り、整風板16の通気孔16aを通って清浄空気としてガラス基板2の下面2aに供給し、その供給した清浄空気にてガラス基板2の下面2aの略全域が支持されている。また、推進力付与手段4にて、ガラス基板2の横幅方向の両端部の下面が駆動ローラ24にて接触支持されている。そして、そのガラス基板2を接触支持している駆動ローラ24が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2の横幅方向の両端部に対して搬送方向への推進力が付与されてガラス基板2が搬送される。
次に、前記L型搬送ユニット1Lについて詳述すると、図10、図11に示すように、上下2段に構成されたL型搬送ユニット1Lは、L型搬送ユニット1L用の送風式支持手段であるL型送風式支持手段33と、L型搬送ユニット1L用の推進力付与手段であるL型推進力付与手段34と、L型搬送ユニット1L用のケース体であるL型ケース体37とを備えて構成されている。尚、L型搬送ユニット1Lも、水平用支持枠19にて水平状態に支持されている。また、上側のL型搬送ユニット1Lは、図13に示すように、主搬送方向Xに沿う横軸芯Q周りに揺動自在に構成されている。
前記L型ケース体37は、図11に示すように、平面視が略L字状でL型送風式支持手段33を載置支持する前記空気導入口11を備えたL型ユニット用枠体39と、L型ユニット用枠体39におけるガラス基板2の搬送経路に沿う両側に備えたL型収納フレーム38と、両側の収納フレーム8の上端部にわたって備えたL型搬送カバー40とを備えて構成されている。
前記L型収納フレーム38には、図10、図14に示すように、L型ユニット用枠体39を間に挟んで対向するように備えられた両側枠体部分43と、前記上流側搬送部1Aに対向する箇所並びに前記下流側搬送部1Bに対向する箇所に備えられてL型ユニット用枠体39の外方側にのみ備えられた片側枠体部分44とで構成されている。そして、片側枠体部分44における下流側搬送部1Bと対向する箇所に備えられた主片側枠体部分44aはL型ユニット用枠体39に対して連結固定されている。また、片側枠体部分44における上流側搬送部1Aと対向する箇所に備えられた副片側枠体部分44bは昇降自在に構成されている。
前記副片側枠体部分44bについて説明すると、図16に示すように、片側ケース体37における前記副片側枠体部分44bを連結する部分は固定側壁42が連結固定されて搬送空間Aが閉塞されており、前記副片側枠体部分44bはこの固定側壁42に対して昇降する構造となっている。つまり、固定側壁42の外面にはギヤ溝42bが形成されており、そのギヤ溝に昇降用モータ36の出力ギヤ36aが噛み合わさっており、昇降用モータ36が正逆回転させることによって、副片側枠体部分44bが昇降するように構成されている。尚、固定側壁42には、副片側枠体部分44bにおける駆動軸26のそれぞれが昇降可能なように挿通孔42aが形成されている。
図11〜13に示すように、前記L型送風式支持手段33は、L型搬送ユニット1Lにおける搬送空間Aに設けられており、前記除塵フィルタ12と前記送風ファン13とを一体的に組み付けた前記ファンフィルタユニット14を、主搬送方向Xと副搬送方向Yとに並べて構成されている。そして、図14に示すように、横幅方向に2つ並べたファンフィルタユニット14を搬送方向に3列並べられたファンフィルタユニット群と、このファンフィルタユニット群の副搬送方向下手側に備えられた2つのファンフィルタユニット14とが備えられており、L型送風式支持手段33には計8つのファンフィルタユニット14が備えられている。また、前記整風板15と同様に構成された平面視L字状のL型整風板41が、8つのファンフィルタユニット14の上方を覆うように備えられている。つまり、L型送風式支持手段33は、8つのファンフィルタユニット14と1つのL型整風板41とで構成されている。また、L型送風式支持手段33に備えられる8つの送風ファンは同等の回転速度で駆動するように構成されており、ガラス基板2の裏面2aに供給される清浄空気の量が横幅方向においても前後幅方向においても略同量の清浄空気を供給するように送風式支持手段3が構成されている。L型整風板41にも、整風板15と同様に通気孔41aが形成されている。
前記L型推進力付与機構34について説明すると、図14に示すように、前記L型推進力付与手段34には、ガラス基板2の下面2aの横幅一端部或いは横幅他端部を接触支持して主搬送方向Xへの推進力を付与する接触式の主搬送用駆動ローラ45と、ガラス基板2の下面2aの前後幅一端部或いは前後幅他端部を接触支持して副搬送方向Yへの推進力を付与する接触式の副搬送用駆動ローラ46とを備えて構成されている。また、前記L型推進力付与手段34は、一対の両側枠体部分43にそれぞれ備えられて対向する一対のL型推進力付与手段34の協働にてガラス基板2の横幅両端部或いは前後幅両端部に対して主搬送方向X或いは副搬送方向Yでの推進力を付与する両側駆動式に構成された両側推進力付与部34Aと、1つのL型推進力付与部34にてガラス基板2の横幅一端部或いは前後幅一端部に対して主搬送方向X或いは副搬送方向Yでの推進力を付与する片側駆動式に構成された片側推進力付与部34Bとで構成されている。
そして、片側推進力付与部34Bは、ガラス基板2における主搬送方向Xと直交する横幅方向の下流側搬送部1Bから離れる側の横幅一端部に対して主搬送方向Xでの推進力を付与する片側駆動式に構成された主推進力付与部34Baと、ガラス基板2における前記副搬送方向Yと直交する前後幅方向の上流側搬送部1Aから離れる側の前後幅一端部に対して副搬送方向Yでの推進力を付与する片側駆動式に構成された副推進力付与部34Bbとを備えて、主推進力付与部34Baにて推進力が付与されて主搬送方向Xに搬送されたガラス基板2を、副推進力付与部34Bbにて推進力を付与して副搬送方向Yに搬送するようにガラス基板2の搬送方向を切り換えるように構成されている。
そして、前記主推進力付与部34Baは、ガラス基板2の下面2aの横幅一端部を接触支持して推進力を付与する接触式の主駆動部としての主駆動ローラ45Aを備えて構成され、前記副推進力付与部34Bbは、ガラス基板2の下面2aを接触支持して推進力を付与する接触式の副駆動部としての副駆動ローラ46Bを備えて構成されている。つまり、前記主搬送用駆動ローラ45のうちの主推進力付与部34Baに備えられたものが主駆動ローラ45Aに相当し、前記副搬送用駆動ローラ46のうちの副推進力付与部34Bbに備えられたものが副駆動ローラ46Aに相当する。また、主推進力付与部34Baは、前記主片側枠体部分44aに備えられており、副推進力付与部34Bbは、前記昇降片側枠体部分44bに備えられている。
前記主駆動ローラ45Aには、ガラス基板2における主推進力付与部34Baにて推進力が付与される横幅一端部側の側面に接当して、横幅方向に移動するガラス基板2を受け止める主受け止め部としての主大径部45a(図13参照)が形成され、前記副駆動ローラ46Bには、ガラス基板2における副推進力付与部34Bbにて推進力が付与される前後幅一端部側の側面に接当して、前後幅方向に移動するガラス基板2を受け止める副受け止め部としての副大径部46a(図12参照)が形成されている。尚、主推進力付与部34Ba並びに副推進力付与部34Bbはともに、前記推進力付与機構4と同様に構成されている。
前記副推進力付与部34Bbは、ガラス基板2を副駆動ローラ46にて接触支持する支持位置と、ガラス基板2と副駆動ローラ46との接触を回避すべく下方に退避した退避位置とに昇降自在に構成されている。つまり、図16に示すように、副推進力付与手段34Bbを支持する昇降片側枠体部分44bが昇降することによって、副推進力付与手段34Bbが支持位置と退避位置とに昇降するように構成されている。
図10、図14、図15に示すように、L型搬送ユニット1Lには、ガラス基板2における主推進力付与部34Baにて推進力が付与される横幅一端部とは反対側の横幅他端部側の側面に接当して、ガラス基板2の横幅方向への移動を規制する主規制部としての複数の主規制ローラ47と、ガラス基板2における副推進力付与部34Bbにて推進力が付与される前後幅一端部側とは反対側の前後他端部側の側面に接当して、ガラス基板2の前後幅方向への移動を規制する副規制部としての複数の副規制ローラ48とが備えられている。
そして、図15、図17に示すように、主規制ローラ47は、副搬送方向に搬送されるガラス基板2の搬送経路に位置して、横幅他端部側の側面に接当する作用位置と、この作用位置から下降することにより副搬送方向に搬送されるガラス基板2の搬送経路から退避した退避位置とに位置変更自在に構成されている。また、副規制ローラ48は、主搬送方向に搬送されるガラス基板2の搬送経路に位置して、前後幅他端部側の側面に接当する作用位置と、この作用位置から下降することにより主搬送方向に搬送されるガラス基板2の搬送経路から退避した退避位置とに位置変更自在に構成されている。
次に、主規制ローラ47及び副規制ローラ48の位置変更構造について説明するが、主規制ローラ47と副規制ローラ48との位置変更構造は同様であるので、主規制ローラ47の位置変更構造について説明し、副規制ローラ48の位置変更構造についての説明は省略する。
図17に示すように、主規制ローラ47のそれぞれはローラ支持枠49の上端部に縦軸芯周りに回転自在に支持されており、そのローラ支持枠34がL型ユニット用枠体39に載置支持された電動式のモータ50にて上下方向に昇降移動させるように構成されている。従って、モータ50にてローラ支持体49を上下方向に昇降移動させることによって、主規制ローラ47が上下方向に位置調節され、昇降位置と退避位置とに昇降移動する。
そして、前記L型送風式支持手段33には、退避位置に位置する主規制ローラ47や副規制ローラ48が入り込む凹部33aと、前記ローラ支持枠34が貫通する貫通孔33bとが形成されている。尚、ファンフィルタユニット14の大きさや搬送されるガラス基板2の大きさ等によって、主規制ローラ47や副規制ローラ48の一部分だけ入り込んだり、貫通孔33bを形成する必要がなかったりする場合もある。
次に、L型搬送ユニット1Lにおけるガラス基板2を搬送する手順を説明する。
予め、図15(イ)に示すように、ガラス基板2と副推進力付与部34Bbとが接当しないように副推進力付与部34Bbを退避位置に下降させ、ガラス基板2を安定した状態で主搬送方向Xに搬送するために主規制ローラ47を作用位置に上昇させ、ガラス基板2を主搬送方向Xに搬送する際に邪魔にならないように副規制ローラ48を退避位置に下降させておく。
そして、L型送風式支持手段33にて供給した清浄空気にてガラス基板2の下面2aの略全域を支持し、L型推進力付与手段34における両側推進力付与部34Aにて、ガラス基板2の横幅方向の両端部の下面2aを主駆動ローラ45にて接触支持し、主駆動ローラ45が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が主搬送方向Xに搬送される。この両側推進力付与部34Aにて搬送される際には、ガラス基板2は横幅方向両側の主駆動ローラ45の主大径部45aによりガラス基板2の横幅方向へのずれが規制されながら搬送される。
その後、L型推進力付与手段34における片側推進力付与部34Bの主推進力付与部34Baにて、ガラス基板2の横幅一端部側の下面2aを主駆動ローラ45にて接触支持し、主駆動ローラ45が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が主搬送方向Xに搬送される。この主推進力付与部34Baにて搬送される際には、ガラス基板2は横幅一方側の主駆動ローラ45の主大径部45aと横幅他方側の主規制ローラ47との協働によりガラス基板2の横幅方向へのずれが規制されながら搬送される。
ガラス基板2が主搬送方向終端まで搬送されると、図15(ロ)に示すように、副駆動ローラ46にてガラス基板2の前後幅一端側の下面2aを接触支持するように副推進力付与部34Bbを支持位置に上昇させ、ガラス基板2を副搬送方向Yに搬送する際に邪魔にならないように主規制ローラ47を退避位置に下降させ、ガラス基板2を安定した状態で副搬送方向Yに搬送するために副規制ローラ48を作用位置に上昇させて、ガラス基板2の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換える。
そして、L型送風式支持手段33にて供給した清浄空気にてガラス基板2の下面2aの略全域を支持し、L型推進力付与手段34における片側推進力付与部34Bの副推進力付与部34Bbにて、ガラス基板2の前後幅一端部側の下面2aを副駆動ローラ46にて接触支持し、副駆動ローラ46が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が副搬送方向Yに搬送される。この副推進力付与部34Bbにて搬送される際には、ガラス基板2は前後幅一方側の副駆動ローラ46の副大径部46aと前後幅他方側の副規制ローラ48との協働によりガラス基板2の前後幅方向へのずれが規制されながら搬送される。
その後、L型推進力付与手段34における両側推進力付与部34Aにて、ガラス基板2の前後幅方向の両端部の下面2aを副駆動ローラ46にて接触支持し、副駆動ローラ46が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が副搬送方向Yに搬送される。この両側推進力付与部34Aにて搬送される際には、ガラス基板2は前後幅方向両側の副駆動ローラ46の副大径部46aによりガラス基板2の横幅方向へのずれが規制されながら搬送される。
〔第2実施の形態〕
上記第1実施の形態では、L型推進力付与手段を部分的に片側駆動式に構成したが、L型推進力付与手段の全体を片側駆動式に構成してもよい。尚、第1実施の形態と同様に構成されるものについては、第1実施の形態と同じ符号を付け、説明は省略する。
図19に示すように、搬送ユニット1における片側ケース体52は、送風式支持手段3を載置支持する平面視が略長方形のユニット用枠体9と、ユニット用枠体9の横幅方向における搬送経路外側に搬送方向に沿って備えられた収納フレーム8と、ユニット用枠体9の横幅方向における搬送経路内側に沿って備えられたケース側壁53と、収納フレーム8の上端部からケース側壁53の上端部にわたって備えた搬送カバー20とを備えて構成されている。よって、搬送空間Aは、ユニット用枠体9と収納フレーム8とケース側壁53と搬送カバー20とによって形成されている。
そして、搬送ユニット1は、傾斜用支持枠51にて、横幅方向において収納フレーム8を備えている側ほど下方に位置するように傾斜状態に支持されており、搬送ユニット1が傾斜状態で支持されることにより、送風式支持手段3も傾斜姿勢でユニット用枠体9に支持されている。尚、図19では、片側ケース体52の傾きをわかりやすくするために、搬送ユニット52を、搬送方向視で収納フレーム8を備えている側ほど下方に位置するように5°傾けて図示したが、本願発明を実施する際には、搬送ユニット1の傾きは0.5°程度のわずかな傾きでよい。
次に、前記推進力付与手段4について説明すると、推進力付与機構4が1つの収納フレーム8に備えられて片側駆動式に構成されている。そして、送風式支持手段3により供給した清浄空気にてガラス基板2の下面2aの略全域が支持されている。また、推進力付与手段4にて、ガラス基板2の横幅方向の横幅一端側部の下面2aが駆動ローラ24にて接触支持されている。
次に、前記L型搬送ユニット1Lについて説明する。
図20に示すように、L型搬送ユニット1Lにおける前記L型片側ケース体54は、前記L型ユニット用枠体39と、L型ユニット用枠体39におけるガラス基板2の搬送経路外側に沿って備えられたL型片側収納フレーム55と、L型ユニット用枠体39におけるガラス基板2の搬送経路内側に沿って備えられたL型ケース側壁56と、L型片側収納フレーム55の上端部からL型ケース側壁56の上端部にわたって備えたL型搬送カバー40とを備えて構成されている。
そして、L型送風式支持手段33が、ガラス基板2を、主推進力付与部34Baにて推進力が付与される横幅一端側よりも横幅他端側が上方に位置するように傾けた姿勢となる主搬送用姿勢と、ガラス基板2を副推進力付与部34Bbにて推進力が付与される前後一端側よりも前後幅他端側が上方に位置するように傾けた姿勢となる副搬送用姿勢とに姿勢変更可能に構成されている。
つまり、L型搬送ユニット1Lが、傾斜姿勢変更用枠体58にて傾斜姿勢が変更可能に支持されており、傾斜姿勢変更用枠体58における複数の伸縮部58aが伸縮可能に構成されており、図23(ロ)に示すように、主搬送方向視でL型片側収納フレーム55を備えている側ほど下方に位置する傾斜状態とし、副搬送方向逆方向視で水平状態とすべく、伸縮部58aのそれぞれが伸縮することにより、L型送風式支持手段33を主搬送用姿勢とすることができる。また、主搬送方向視で水平状態とし、図24(ロ)に示すように副搬送方向視でL型片側収納フレーム55を備えている側ほど下方に位置する傾斜状態すべく、伸縮部58aのそれぞれを伸縮させることにより、L型送風式支持手段33を副搬送用姿勢とすることができる。
前記L型片側収納フレーム55について詳述すると、図21、図22に示すように、L型片側収納フレーム55は、L型ユニット用枠体39の外方側にのみ備えられた片側枠体部分44のみで構成されている。そして、片側枠体部分44における上流側搬送部1Aと対向する箇所に位置する昇降片側枠体部分44bは昇降自在に構成されている。
前記L型推進力付与機構34について説明すると、図21に示すように、前記L型推進力付与手段34は、前記片側枠体部分44に備えられて片側駆動式に構成された片側推進力付与部34Bのみで構成されている。
そして、片側推進力付与部34Bにおける前記主搬送方向Xに沿う前記主片側枠体部分44aに備えられた部分を主推進力付与部34Baとし、片側推進力付与部34Bにおける前記主搬送方向Yに沿う前記副片側枠体部分44bに備えられた部分を副推進力付与部34Bbとしている。そして、前記副推進力付与部34Bbは、第1実施の形態と同様に支持位置と退避位置とに昇降自在に構成されている。
尚、第2実施の形態においては、L型搬送ユニット1Lには、主規制部や副規制部は備えられていない。よって、前記L型送風式支持手段33の凹部33aや貫通孔33bも形成されていない。
次に、L型搬送ユニット1Lにおけるガラス基板2を搬送する手順を説明する。
予め、図23(イ)に示すように、ガラス基板2と副推進力付与部34Bbとが接当しないように副推進力付与部34Bbを退避位置に下降させ、図23(ロ)に示すように、ガラス基板2を安定した状態で主搬送方向Xに搬送するためにL型送風式支持手段33を主搬送用姿勢に姿勢変更しておく。
そして、L型送風式支持手段33にて供給した清浄空気にてガラス基板2の下面2aの略全域を支持し、L型推進力付与手段34における主推進力付与部34Baにて、ガラス基板2の横幅方向の両端部の下面2aを主駆動ローラ45にて接触支持し、主駆動ローラ45が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が主搬送方向Xに搬送される。この主推進力付与部34Baにて搬送される際には、ガラス基板2は横幅一方側への移動は主駆動ローラ45の主大径部45aにて規制され、ガラス基板2の横幅他端側への移動はガラス基板2の自重によって移動しにくい状態で搬送される。
ガラス基板2が主搬送方向終端まで搬送されると、図24(イ)に示すように、副駆動ローラ46にてガラス基板2の前後幅一端側の下面2aを接触支持するように副推進力付与部34Bbを支持位置に上昇させ、図24(ロ)に示すように、ガラス基板2を安定した状態で副搬送方向Yに搬送するためにL型送風式支持手段33を副搬送用姿勢に姿勢変更して、ガラス基板2の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換える。
そして、L型送風式支持手段33にて供給した清浄空気にてガラス基板2の下面2aの略全域を支持し、L型推進力付与手段34における副推進力付与部34Bbにて、ガラス基板2の前後幅一端部側の下面2aを副駆動ローラ46にて接触支持し、副駆動ローラ46が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が副搬送方向Yに搬送される。この副推進力付与部34Bbにて搬送される際には、ガラス基板2は前後幅一方側への移動は副駆動ローラ46の副大径部46aにて規制され、前後幅他端側への移動はガラス基板2の自重によって移動しにくい状態で搬送される。
〔第3実施の形態〕
上記第1実施の形態や第2実施の形態では、主搬送方向に搬送されるガラス基板と副推進力付与部との接触を回避すべく副推進力付与部を退避位置に下降自在に構成したが、副推進力付与部を下降させずにガラス基板を上昇させるように構成してもよい。尚、搬送ユニットについては上記第2実施の形態と同様に構成されているので説明は省略し、L型搬送ユニットについても、第1実施の形態や第2実施の形態と同様に構成されるものについては、第1実施の形態や第2実施の形態と同じ符号を付け、説明は省略する。
L型搬送ユニット1Lについては、基本的には上記実施の形態2と同様に構成されており、次の2点で上記第2実施の形態とは構成が異なっている。
横幅方向に2つ並べたファンフィルタユニット14を搬送方向に3列並べられたファンフィルタユニット群における主搬送方向下手側の2つのファンフィルタユニット14が、ガラス基板2の下面2aに供給する清浄空気の量を他の6つのファンフィルタユニットより多量に供給することができる可変ファンフィルタユニット14aに構成されている。
片側枠体部分44における上流側搬送部1Aと対向する箇所に備えられた副片側枠体部分44bはL型ユニット39に対して昇降自在に構成されていない。
水平用支持枠19にて水平状態に支持されている。
可変ファンフィルタユニット14aについて詳述すると、可変ファンフィルタユニット14aに備えた可変送風ファン13aを、ファンフィルタユニット群の副搬送方向下手側に備えられた2つのファンフィルタユニット14を含めた他の6つのファンフィルタユニット14の送風ファン13と同等の等速回転速度と、この6つのファンフィルタユニット14の送風ファン13より回転速度の速い高速回転速度とに変更可能に構成されている。従って、可変送風ファン13aを等速回転速度とすることにより、可変ファンフィルタユニット14aは、他のファンフィルタユニット14と略同量の清浄空気をガラス基板2の下面2aに供給することができ、可変送風ファン13aを高速回転速度とすることにより、可変ファンフィルタユニット14aは、他のファンフィルタユニット14より多量の清浄空気をガラス基板2の下面2aに供給することができる。
次に、L型搬送ユニット1Lにおけるガラス基板2を搬送する手順を説明する。
予め、ガラス基板2と副推進力付与部34Bbとが接当しないように可変ファンフィルタユニット14aにおける可変送風ファン13aを高速回転速度とし、ガラス基板2を安定した状態で主搬送方向Xに搬送するためにL型送風式支持手段33を主搬送用姿勢に姿勢変更しておく。
そして、L型送風式支持手段33にて供給した清浄空気にてガラス基板2の下面2aの略全域を支持し、L型推進力付与手段34における主推進力付与部34Baにて、ガラス基板2の横幅方向の両端部の下面2aを主駆動ローラ45にて接触支持し、主駆動ローラ45が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が主搬送方向Xに搬送される。この主推進力付与部34Baにて搬送される際には、ガラス基板2は横幅一方側への移動は主駆動ローラ45の主大径部45aにて規制され、ガラス基板2の横幅他端側への移動はガラス基板2の自重によって移動しにくい状態で搬送される。
主搬送方向Xにおける終端部付近においては、可変ファンフィルタ14aにてガラス基板2の下面2aに多量の清浄空気が供給されて、ガラス基板2の前後幅一端側となる搬送下手側端部が大きく持ち上げられる。よって、図24(ロ)に示すように、ガラス基板2の搬送下手側端部が大きく持ち上げられることにより、ガラス基板2と副推進力付与手段34Bbとの接当を回避しながら、副推進力付与部34Bbの副駆動ローラ46上にガラス基板2の前後幅一端部側が位置するまでガラス基板2を主搬送方向に搬送することができる。
図23に示すように、ガラス基板2が主搬送方向終端まで搬送されると、ガラス基板2が主搬送方向終端まで搬送されると、図24(イ)に示すように、副駆動ローラ46にてガラス基板2の前後幅一端側の下面2aを接触支持するように可変ファンフィルタユニット14aにおける可変送風ファン13aを同等回転速度とし、ガラス基板2を安定した状態で副搬送方向Yに搬送するためにL型送風式支持手段33を副搬送用姿勢に姿勢変更して、ガラス基板2の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換える。
そして、L型送風式支持手段33にて供給した清浄空気にてガラス基板2の下面2aの略全域を支持し、L型推進力付与手段34における副推進力付与部34Bbにて、ガラス基板2の前後幅一端部側の下面2aを副駆動ローラ46にて接触支持し、副駆動ローラ46が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が副搬送方向Yに搬送される。この副推進力付与部34Bbにて搬送される際には、ガラス基板2は前後幅一方側への移動は副駆動ローラ46の副大径部46aにて規制され、前後幅他端側への移動はガラス基板2の自重によって移動しにくい状態で搬送される。
〔別実施の形態〕
(1) 上記第1〜第3実施の形態では、ガラス基板2を上流側搬送部1Aの上手側から下流側搬送部1Bの下手側への順方向にのみ搬送するように構成したが、ガラス基板2を下流側搬送部1Bの下手側から上流側搬送部1Aの上手側への逆方向にも搬送するように構成してもよい。
つまり、L型搬送ユニット1Lを、主推進力付与部34Baにてガラス基板2に対して主搬送方向Xとは逆方向に推進力を付与可能で、副推進力付与部34Bbにてガラス基板2に対して副搬送方向Yとは逆方向に推進力を付与可能に構成され、下流側搬送部1Bから受け取ったガラス基板の搬送方向を副搬送方向Yから主搬送方向Xに切り換えて上流側搬送部1Aに受け渡すようにも構成する。つまり、L型推進力付与手段34を含めた推進力付与手段4を搬送方向に対して正逆方向に搬送可能に構成する。
そして、第1実施の形態や第2実施の形態のように構成した搬送装置においては、主推進力付与部34Baが、ガラス基板2を主駆動ローラ45にて接触支持する支持位置と、ガラス基板2と主駆動ローラ45との接触を回避すべく下方に退避した退避位置とに昇降自在に構成する。つまり、前記主片側枠体部分44aも前記副片側枠体部分44bと同様に昇降自在な構成とし、主推進力付与手段34Baを支持する昇降片側枠体部分44aを昇降させることによって、主推進力付与手段34Baが支持位置と退避位置とに昇降するように構成する。
また、第3実施の形態のように構成した搬送装置においては、L型送風式支持手段の8つのファンフィルタユニット14において、上記したファンフィルタユニット群の主搬送方向下手側に位置する2つに加えて、ファンフィルタユニット群の横幅一端側で主搬送方向上手側から2つ目との計3つのファンフィルタユニット14を可変ファンフィルタユニット14aに構成する。
第1実施の形態や第2実施の形態のように構成した搬送装置において、上記のようにL型推進力付与手段34を搬送方向に対して正逆方向に搬送可能に構成した場合についての主推進力付与部34Ba及び副推進力付与部34Bbの昇降動作について説明する。尚、ガラス基板2を搬送方向とは逆方向に搬送する際の昇降動作について説明し、ガラス基板2を搬送方向に搬送する際は昇降動作の手順を逆にするだけなので説明は省略する。また、第1実施の形態と同様に構成した場合の主規制ローラ47及び副規制ローラ48の位置変更を図27に示し、この図27に基づいて説明する。第2実施の形態と同様に構成した場合のL型送風式支持手段33の姿勢変更の図示は省略する。
まず、図27(イ)に示すように、ガラス基板2と主推進力付与部34Baとが接当しないように主推進力付与部34Baを退避位置に下降させ、副駆動ローラ46にてガラス基板2の横幅一端側の下面2aを接触支持するように副推進力付与部34Bbを支持位置に上昇させて、ガラス基板2を副搬送方向Yの逆方向に搬送する。
そして、ガラス基板2が主搬送方向終端まで搬送されると、図27(ロ)に示すように、主駆動ローラ45にてガラス基板2の横幅一端側の下面2aを接触支持するように主推進力付与部34Baを支持位置に上昇させ、ガラス基板2と副推進力付与部34Bbとが接当しないように副推進力付与部34Bbを退避位置に下降させた状態でガラス基板2を主搬送方向Xの逆方向に搬送する搬送する。
次に、第3実施の形態のように構成した搬送装置において、上記のようにL型推進力付与手段34を搬送方向に対して正逆方向に搬送可能に構成した場合についての3つの可変ファンフィルタユニット14aの回転速度変更調節について説明する。尚、ガラス基板2を搬送方向とは逆方向に搬送する際の昇降動作について説明し、ガラス基板2を搬送方向に搬送する際は昇降動作の手順を逆にするだけなので説明は省略する。また、第3実施の形態と同様に構成した場合のL型送風式支持手段33の姿勢変更は、第3実施の形態のガラス基板2を正方向に搬送した場合の逆の手順で変更する。
まず、図28に示すように、ガラス基板2と主推進力付与部34Bbとが接当しないように、3つの可変ファンフィルタユニット14aのうちの主搬送方向Xに並ぶ2つの可変ファンフィルタユニット14aにおける可変送風ファン13aを高速回転速度とし、副推進力付与部34Bbの副駆動ローラ46にてガラス基板2の前後幅一端側に対して十分な推進力を付与させるために残る1つのファンフィルタユニット14aにおける可変送風ファン13aを等速回転速度として、ガラス基板2を副搬送方向Yの逆方向に搬送する。
そして、ガラス基板2と副推進力付与部34Bbとが接当しないように、3つの可変ファンフィルタユニット14aのうちの副搬送方向Yに並ぶ2つの可変ファンフィルタユニット14aにおける可変送風ファン13aを高速回転速度とし、主推進力付与部34Baの主駆動ローラ45にてガラス基板2の横幅一端側に対して十分な推進力を付与させるために残る1つのファンフィルタユニット14aにおける可変送風ファン13aを等速回転速度として、ガラス基板2を主搬送方向Xの逆方向に搬送する。
(2) 上記第1〜第3実施の形態では、駆動部を複数の駆動ローラで構成したが、タイミングベルト等の無端帯状体にて構成してもよい。また、第1実施の形態では、規制部を複数の主規制ローラや副規制ローラで構成したが、主規制ローラや副規制ローラのそれぞれも同様に無端帯状態で構成しても良い。そして、規制部はL型搬送カバーに昇降自在に支持させてもよい。
(3) 上記第1実施の形態及び第2実施の形態において、別実施の形態(1)のように主片側枠体部分を昇降自在に構成してもよく、また、上記第3実施の形態において、別実施の形態(1)のように可変ファンフィルタユニットを3つ備えて構成してもよい。
つまり、搬送方向の正方向にのみガラス基板を搬送する場合でも、搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に搬送方向を切り換えて搬送する際に、主推進力付与部がガラス基板の下面に接触しない状態とすることができ、副搬送方向への搬送を円滑に開始することができる。
(4) 上記第1、第2実施の形態及び各別実施の形態では、切り換え搬送部をL型搬送ユニット1Lとして、上流側搬送部1Aから受け取ったガラス基板2の搬送方向を主搬送方向Xから副搬送方向Yに切り換えて下流側搬送部1Bに受け渡すというように、ガラス基板2の搬送方向を必ず切り換えたが、ガラス基板2の搬送方向は必ずしも切り換える必要はない。
例えば、第1実施の形態におけるL型搬送ユニット1Lに代えて、図29に示すような、T型搬送ユニット1Tを備えてもよい。このT型搬送ユニット1Tは、退避位置に下降させた副推進力付与部34Bbを越えてガラス基板2を主搬送方向Xに搬送可能に構成されている。尚、T型搬送ユニット1Tを、第2実施の形態のようにT型搬送ユニット1Tの全体を片側駆動式に構成してもよい。
つまり、T型搬送ユニット1Tには、前記固定側壁42が設けられておらず、また、副推進力付与部34Bbを越えたガラス基板2を搬送部1Cに向けて推進力を付与する両側推進力付与部34Aが備えられている。そして、前記昇降片側枠体部分44bを下降させて副推進力付与部34Bbを退避位置とした状態では、昇降片側枠体部分の上端がファンフィルタユニット14にて支持されるガラス基板2の下面より下方に位置するように構成されている。よって、搬送方向を主搬送方向Xから副搬送方向Yに切り換える箇所(第1実施の形態における主搬送方向終端)より、さらに主搬送方向Xに副推進力付与部34Bbを越えて搬送可能なように構成されている。
尚、昇降片側枠体部分44bとその両側に位置する枠体部分との間には、前記主搬送用駆動ローラ45が設けられるように隙間が形成されている。
従って、T型搬送ユニット1Tでは、図30の矢印aに示すように、上流側搬送部1Aから受け取ったガラス基板2の搬送方向を主搬送方向Xから副搬送方向Yに切り換えて下流側搬送部1Bに受け渡す以外に、図30の矢印eに示すように、上流側搬送部1Aから受け取ったガラス基板2の搬送方向を主搬送方向Xのまま切り換えずに搬送部1Cに受け渡すことができる。
そして、T型搬送ユニットにて矢印eに示すように搬送する場合では、ガラス基板2と副推進力付与部34Bbとが接触せずにガラス基板2が副推進力付与部34Bbを超えて搬送できるように副推進力付与部34Bbを退避位置に下降させておき、ガラス基板2を安定した状態で主搬送方向Xに搬送するために主規制ローラ47を作用位置に上昇させ、ガラス基板2を主搬送方向Xに搬送する際に邪魔にならないように副規制ローラ48を退避位置に下降させておく。
また、別実施の形態(1)のように、主搬送方向Xとは逆方向にガラス基板2を搬送したり、副搬送方向Yとは逆方向にガラス基板2を搬送できるように構成することによって、さらに、図30の矢印b、c、d、fで示すようにガラス基板2を搬送することができる。
尚、搬送部1Cは、ガラス基板2を矢印e、fに示すように搬送する場合は、上流側搬送部1Aに対する下流側である下流側搬送部となり、ガラス基板2を矢印c、dに示すように搬送する場合は、下流側搬送部1Bに対する上流側である上流側搬送部となる。
さらに、例えば、第1実施の形態におけるL型搬送ユニット1Lに代えて、図31に示すような、十型搬送ユニット1Gを備えてもよい。この十型搬送ユニット1Gは、ガラス基板2を主推進力付与部34Baを越えて副搬送方向Yに搬送可能で、且つ、副推進力付与部34Bbを越えて主搬送方向Xに搬送可能に構成されている、この場合では、別実施の形態(1)のように、主搬送方向Xとは逆方向にガラス基板2を搬送したり、副搬送方向Yとは逆方向にガラス基板2を搬送できるように構成することによって、図32の矢印a〜lで示すようにガラス基板2を受け渡すことができる。
尚、十型搬送ユニット1Gを、第2実施の形態のように十型搬送ユニット1Gの全体を片側駆動式に構成してもよい。
(5) 上記各実施の形態では、除塵フィルタと送風手段とを一体的に組付けた送風ユニットを例示したが、必ずしも除塵フィルタと送風ファンとを一体的に取り付ける必要はなく、送風ファンにて送風される空気を除塵フィルタに案内する案内路などを設けて、除塵フィルタと送風ファンとを別体にて構成して実施することも可能である。
(6) ガラス基板の形状や大きさは実施形態に限定されるものではない。
第1実施の形態における搬送装置の平面図 第1実施の形態における上流側搬送部の斜視図 第1実施の形態における搬送ユニットの正面断面図 第1実施の形態における搬送ユニットの正面断面の一部拡大図 第1実施の形態における搬送ユニットの側面断面図 第1実施の形態における搬送ユニットの平面図 第1実施の形態における収納フレームの断面図 第1実施の形態における推進力付与手段の正面断面図 第1実施の形態における推進力付与手段の一部拡大側面図 第1実施の形態におけるL型搬送ユニットの斜視図 第1実施の形態におけるL型搬送ユニットの右側面図 第1実施の形態におけるL型搬送ユニットの一部拡大右側面図 第1実施の形態におけるL型搬送ユニットの背面断面図 第1実施の形態におけるL型搬送ユニットの平面図 第1実施の形態におけるL型搬送ユニットの作用図 第1実施の形態における副推進力付与部の断面図 第1実施の形態における規制部の位置調節構造を示す図 第2実施の形態における搬送装置の平面図 第2実施の形態における搬送ユニットの正面断面図 第2実施の形態におけるL型搬送ユニットの右側面図 第2実施の形態におけるL型搬送ユニットの平面図 第2実施の形態におけるL型搬送ユニットの斜視図 第2実施の形態におけるL型搬送ユニットの作用図 第2実施の形態におけるL型搬送ユニットの作用図 第3実施の形態におけるL型搬送ユニットの斜視図 第3実施の形態におけるガラス基板の支持状態を示す図 別実施の形態(1)におけるL型搬送ユニットの作用図 別実施の形態(1)におけるL型搬送ユニットの作用図 別実施の形態(4)におけるT型搬送ユニットの平面図 別実施の形態(4)におけるT型搬送ユニットの作用図 別実施の形態(4)における十型搬送ユニットの平面図 別実施の形態(4)における十型搬送ユニットの作用図
符号の説明
1A 上流側搬送部
1B 下流側搬送部
1L 切り換え搬送部
2 ガラス基
3 送風式支持手段
4 推進力付与手段
12 除塵フィルタ
13 送風ファン(送風手段)
14 ファンフィルタユニット(送風ユニット)
33 L型送風式支持手段(送風式支持手段)
33a 凹部
34 L型推進力付与手段(推進力付与手段)
34Ba 主推進力付与部
34Bb 副推進力付与部
45 主駆動ローラ(主駆動部)
45a 主大径部(主受け止め部)
46 副駆動ローラ(副駆動部)
46a 副大径部(副受け止め部)
47 主規制部(主規制ローラ)
48 副規制部(副規制ローラ)
X 主搬送方向
Y 副搬送方向

Claims (8)

  1. ガラス基板の下面に向けて清浄空気を供給して、前記ガラス基板を水平姿勢又は略水平姿勢で非接触状態に支持する送風式支持手段と、その送風式支持手段にて支持される前記ガラス基板に対して搬送方向での推進力を付与する推進力付与手段とが備えられている搬送装置であって、
    前記ガラス基板を主搬送方向に搬送する上流側搬送部と、前記ガラス基板を前記主搬送方向と交差する副搬送方向に搬送する下流側搬送部と、前記上流側搬送部から受け取ったガラス基板の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換えて前記下流側搬送部に受け渡す切り換え搬送部とが備えられ、
    前記切り換え搬送部が、前記ガラス基板における前記主搬送方向と直交する横幅方向の前記下流側搬送部から離れる側の横幅一端部に対して前記主搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された主推進力付与部と、前記ガラス基板における前記副搬送方向と直交する前後幅方向の前記上流側搬送部から離れる側の前後幅一端部に対して前記副搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された副推進力付与部とを備えて、前記主推進力付与部にて推進力が付与されて前記主搬送方向に搬送された前記ガラス基板を、前記副推進力付与部にて推進力を付与して前記副搬送方向に搬送するように前記ガラス基板の搬送方向を切り換えるように構成され
    前記ガラス基板における前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端部とは反対側の横幅他端部側の側面に接当して、前記ガラス基板の前記横幅方向への移動を規制する主規制部と、前記ガラス基板における前記副推進力付与部にて推進力が付与される前記前後幅一端部側とは反対側の前後他端部側の側面に接当して、前記ガラス基板の前後幅方向への移動を規制する副規制部とが備えられ、
    前記主規制部が、前記副搬送方向に搬送される前記ガラス基板の搬送経路に位置して、前記横幅他端部側の側面に接当する作用位置と、前記副搬送方向に搬送されるガラス基板の搬送経路から退避した退避位置とに位置変更自在に構成され、
    前記副規制部が、前記主搬送方向に搬送されるガラス基板の搬送経路に位置して、前記前後幅他端部側の側面に接当する作用位置と、前記主搬送方向に搬送されるガラス基板の搬送経路から退避した退避位置とに位置変更自在に構成され、
    前記主推進力付与部が、前記ガラス基板の下面の前記横幅一端部を接触支持して推進力を付与する主駆動ローラを備えて構成され、前記主駆動ローラには、前記ガラス基板における前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端部側の側面に接当して、前記横幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める主大径部が形成され、
    前記副推進力付与部が、前記ガラス基板の下面の前記前後幅一端部に接触支持して推進力を付与する副駆動ローラを備えて構成され、前記副駆動ローラには、前記ガラス基板における前記副推進力付与部にて推進力が付与される前記前後幅一端部側の側面に接当して、前記前後幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める副大径部が形成されている搬送装置。
  2. 前記副推進力付与部が、前ガラス基板を前記副駆動ローラにて接触支持する支持位置と、前記ガラス基板と前記副駆動ローラとの接触を回避すべく下方に退避した退避位置とに昇降自在に構成されている請求項1記載の搬送装置。
  3. 前記切り換え搬送部が、前記主推進力付与部にて前記ガラス基板に対して主搬送方向とは逆方向に推進力を付与可能で、前記副推進力付与部にて前記ガラス基板に対して副搬送方向とは逆方向に推進力を付与可能に構成され、前記下流側搬送部から受け取った前記ガラス基板の搬送方向を副搬送方向から主搬送方向に切り換えて前記上流側搬送部に受け渡すようにも構成され、
    前記主推進力付与部が、前ガラス基板を前記主駆動ローラにて接触支持する支持位置と、前記ガラス基板と前記主駆動ローラとの接触を回避すべく下方に退避した退避位置とに昇降自在に構成されている請求項2記載の搬送装置。
  4. 前記主規制部及び前記副規制部が、前記作用位置から下降することにより前記退避位置に位置変更するように構成され、
    前記送風式支持手段が、前記退避位置に位置する前記主規制部や前記副規制部が入り込む凹部を備えて構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送装置。
  5. ガラス基板の下面に向けて清浄空気を供給して、前記ガラス基板を略水平姿勢で非接触状態に支持する送風式支持手段と、その送風式支持手段にて支持される前記ガラス基板に対して搬送方向での推進力を付与する推進力付与手段とが備えられている搬送装置であって、
    前記ガラス基板を主搬送方向に搬送する上流側搬送部と、前記ガラス基板を前記主搬送方向と交差する副搬送方向に搬送する下流側搬送部と、前記上流側搬送部から受け取ったガラス基板の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換えて前記下流側搬送部に受け渡す切り換え搬送部とが備えられ、
    前記切り換え搬送部が、前記ガラス基板における前記主搬送方向と直交する横幅方向の前記下流側搬送部から離れる側の横幅一端部に対して前記主搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された主推進力付与部と、前記ガラス基板における前記副搬送方向と直交する前後幅方向の前記上流側搬送部から離れる側の前後幅一端部に対して前記副搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された副推進力付与部とを備えて、前記主推進力付与部にて推進力が付与されて前記主搬送方向に搬送された前記ガラス基板を、前記副推進力付与部にて推進力を付与して前記副搬送方向に搬送するように前記ガラス基板の搬送方向を切り換えるように構成され、
    前記ガラス基板における前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端部側の側面に接当して、前記横幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める主受け止め部と、前記ガラス基板における前記副推進力付与部にて推進力が付与される前記前後幅一端部側の側面に接当して、前記前後幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める副受け止め部とが備えられ、
    前記送風式支持手段が、前記ガラス基板を、前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端側よりも前記横幅方向の横幅他端側が上方に位置するように傾けた姿勢となる主搬送用姿勢と、前記ガラス基板を前記副推進力付与部にて推進力が付与される前後幅一端側よりも前記前後幅方向の前後幅他端側が上方に位置するように傾けた姿勢となる副搬送用姿勢とに姿勢変更可能に構成されている搬送装置。
  6. 前記副推進力付与部が、前記ガラス基板の下面を接触支持して推進力を付与する接触式の副駆動部を備えて構成され、且つ、前記ガラス基板を前記副駆動部にて接触支持する支持位置と、前記ガラス基板と前記副駆動部との接触を回避すべく下方に退避した退避位置とに昇降自在に構成されている請求項5記載の搬送装置。
  7. 前記切り換え搬送部が、前記主推進力付与部にて前記ガラス基板に対して主搬送方向とは逆方向に推進力を付与可能で、前記副推進力付与部にて前記ガラス基板に対して副搬送方向とは逆方向に推進力を付与可能に構成され、前記下流側搬送部から受け取った前記ガラス基板の搬送方向を副搬送方向から主搬送方向に切り換えて前記上流側搬送部に受け渡すようにも構成され、
    前記主推進力付与部が、前記ガラス基板の下面を接触支持して推進力を付与する接触式の主駆動部を備えて構成され、且つ、前記ガラス基板を前記主駆動部にて接触支持する支持位置と、前記ガラス基板と前記主駆動部との接触を回避すべく下方に退避した退避位置とに昇降自在に構成されている請求項記載の搬送装置。
  8. 前記送風式支持手段が、塵埃を除去する除塵フィルタと、その除塵フィルタを通して前記ガラス基板の下面に向けて清浄空気を供給する送風手段とを一体的に組み付けた送風ユニットを、前記主搬送方向及び前記副搬送方向に並べて構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の搬送装置。
JP2003307193A 2003-08-29 2003-08-29 搬送装置 Expired - Fee Related JP4244000B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003307193A JP4244000B2 (ja) 2003-08-29 2003-08-29 搬送装置
TW093125147A TWI295659B (en) 2003-08-29 2004-08-20 Transporting apparatus
CN2004100682613A CN1590253B (zh) 2003-08-29 2004-08-27 输送装置
US10/928,301 US7284945B2 (en) 2003-08-29 2004-08-27 Transporting apparatus
KR1020040068065A KR101123172B1 (ko) 2003-08-29 2004-08-27 반송 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003307193A JP4244000B2 (ja) 2003-08-29 2003-08-29 搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005075543A JP2005075543A (ja) 2005-03-24
JP4244000B2 true JP4244000B2 (ja) 2009-03-25

Family

ID=34410056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003307193A Expired - Fee Related JP4244000B2 (ja) 2003-08-29 2003-08-29 搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4244000B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4754885B2 (ja) * 2004-11-30 2011-08-24 株式会社ダイヘン 基板搬送装置
JP4896148B2 (ja) * 2006-10-10 2012-03-14 株式会社日本設計工業 薄板状材料搬送装置
JP2008172046A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Asahi Kosan Kk 基板浮上搬送装置
JP4344755B2 (ja) * 2007-04-09 2009-10-14 株式会社日本設計工業 薄板状材料搬送用ローラユニット及び薄板状材料搬送装置
JP5167999B2 (ja) * 2008-07-16 2013-03-21 株式会社Ihi 基板移送システム及び基板移送方法
JP5445863B2 (ja) * 2010-08-04 2014-03-19 株式会社ダイフク 板状体搬送装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6374816A (ja) * 1986-09-16 1988-04-05 Hitachi Ltd 搬送装置
JP2568272B2 (ja) * 1989-04-13 1996-12-25 キヤノン株式会社 ガラス基板の搬送装置
JPH0416755U (ja) * 1990-05-31 1992-02-12
JP3442489B2 (ja) * 1994-07-20 2003-09-02 澁谷工業株式会社 軽量物品用エア搬送装置
JPH08282842A (ja) * 1995-04-18 1996-10-29 Hitachi Kiden Kogyo Ltd 空気浮上式リニアモータ駆動搬送路における分岐装置
JP2000062951A (ja) * 1998-08-19 2000-02-29 Daiichi Shisetsu Kogyo Kk 搬送装置
JP2001287822A (ja) * 2000-04-06 2001-10-16 Yamaguchi Sangyo Kk ガス容器搬送装置
JP3868223B2 (ja) * 2001-04-27 2007-01-17 東京エレクトロン株式会社 搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005075543A (ja) 2005-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101152708B1 (ko) 반송 장치
JP4161272B2 (ja) 搬送装置
JP4807579B2 (ja) 基板収納設備及び基板処理設備
JP4344755B2 (ja) 薄板状材料搬送用ローラユニット及び薄板状材料搬送装置
JP4953010B2 (ja) 基板収納用の収納容器
US7284945B2 (en) Transporting apparatus
US7364028B2 (en) Glass substrate transporting facility
JP2008068963A (ja) 基板処理方法
JP4244000B2 (ja) 搬送装置
JP5446403B2 (ja) 搬送方向転換装置及び浮上搬送システム
WO2009090743A1 (ja) 基板搬送装置
JP4161273B2 (ja) 搬送装置
JP4186112B2 (ja) 搬送システム
JP3882139B2 (ja) クリーン搬送車
JP4593536B2 (ja) 姿勢変換装置および基板搬送装置
JP4258713B2 (ja) 板状体搬送装置
JP4244007B2 (ja) 搬送装置
JP4362758B2 (ja) 搬送装置
JP4186129B2 (ja) 板状体搬送装置
JP4244006B2 (ja) 搬送装置
JP2004331395A (ja) 板状体搬送装置
JP4214468B2 (ja) 搬送装置
JP4623381B2 (ja) 物品収納設備
JP6685834B2 (ja) 浮上搬送装置
JP4258714B2 (ja) 搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081211

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4244000

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140116

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees