JP4241997B2 - 米袋のエアー抜け装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、米を充填して密封した後に袋内からエアーを抜き出すことができるように形成した(ヒートシールした)所謂無孔タイプの米袋におけるエアー抜け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
精米した米をプラスチックフィルム製の米袋に充填した場合、これをそのままヒートシールして密封してしまうと、袋内に残留したエアーが影響して所謂パンパンに張った状態になることから、袋の一部にエアー抜け孔を形成したものが公知である。しかし、このエアー抜け孔を形成した米袋の場合、このエアー抜け孔から虫や水が侵入したり、あるいは重ね置きした場合に荷重がかかって破れたりすることがある。
【0003】
そこで、本特許出願人は、このような欠点を改善するために、米袋を製袋する際に、米袋本体の一辺に沿ってヒートシールを外と内の二条に形成し、外側のヒートシールはエアーが抜け易いように広い間隔で未シール部分を形成し、内側のヒートシールは、前記広い未シール部分と対向する位置にポイントシールを行うことにより、エアーは抜けるが米粒が出ないように工夫した所謂無孔タイプの米袋を特願平6−164993号として提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記無孔タイプの米袋は、強度的にも十分であり、エアーの抜けも良好であるが、本発明は、このエアーの抜けを更に良好にすることが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、米袋のエアー抜け装置において、袋本体1の一辺であって、この一辺に沿って外側には広い間隔で未シール部分を形成しながら外側ヒートシール5を行って外側エアー抜け通路6を形成し、この外側ヒートシール5部分の内側に前記外側エアー抜け通路6に対向する部分において、米粒が抜け出ない間隔となるようにポイントシール8を行うことにより、内側エアー抜け通路9を形成するように内側ヒートシール7を行って成る米袋において、前記袋本体1の表フィルム1aと裏フィルム1bに対して前記外側ヒートシール5部分と内側ヒートシール7部分とを横断し、かつ前記ポイントシール8間にかかるように、前記表フィルム1aにおいては、表側に膨出する凸状の大幅押しぐせ1a′と、この大幅押しぐせ1a′より狭い表側に膨出する凸状の小幅押しぐせ1a″を交互に形成すると共に前記裏フィルム1b側においては、裏側に膨出する凹状の大幅押しぐせ1b′と、この大幅押しぐせ1b′より狭い裏側に膨出する凹状の小幅押しぐせ1b″を交互に形成し、かつ前記表フィルム1a側と裏フィルム1bの押しぐせは、表フィルム1a側の大幅押しぐせ1a′に対向する位置に裏フィルム1b側の小幅押しぐせ1b″を位置させ、裏フィルム1b側の大幅押しぐせ1b′に対向する位置に表フィルム1a側の小幅押しぐせ1a″を位置させることにより、小幅押しぐせ1a″と1b″内に小幅エアー抜け通路11、13を形成し、この小幅エアー抜け通路11、13の両サイドに大幅エアー抜け通路12、14を形成して成ることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】
エアー抜け装置は、米袋の製袋時に形成される。米は一部開口した充填口から充填され、その後この充填口が密封される。充填口を密封した後、米袋をそのままにしておくと袋内のエアーは残留したままとなるが、袋を外側から押えると、内部からエアー抜け装置を経由してエアーが外に抜け出る。このとき、米粒は内側ヒートシールの未シール部分がポイントシールにより狭められているため、袋外に出ることはない。
【0012】
【実施例】
本実施例は請求項1に記載の発明に対応しており、図1〜図3に基づいてエアー抜け装置の具体的な構造を説明し、図4〜図6に基づいてその作用を説明する。先ず、図1は製袋された状態の米袋本体1を示し、この米袋本体1は、両サイドにサイドシール2,2aを形成し、左辺に沿ってエアー抜け装置4を形成し、右辺に充填口3を形成した外観構造である。
【0013】
そして、前記エアー抜け装置4は、外側に一定の間隔で外側エアー抜け通路6を形成しながら外側ヒートシール5を行い、この内側には、前記外側エアー抜け通路6に対向する位置において、米粒が抜け出ない範囲の間隔となるようにポイントシール8を行って内側エアー抜け通路9を形成するように内側ヒートシール7を行った構造である。また、この外側ヒートシール5と内側ヒートシール7を横断するように、袋の表フィルム1aと裏フィルム1bにおいて、凸状の大幅押しぐせ1a´と凹状の大幅押しぐせ1b′間には、この大幅押しぐせ1a′、1b′より小幅の小幅押しぐせ1a″、1b″を形成し、表フィルム1a側の小幅押しぐせ1a″は裏フィルム1b側の大幅押しぐせ1b′に対向して位置させることにより小幅エアー抜け通路11、13を形成し、裏フィルム1b側の小幅押しぐせ1b″は表フィルム1a側の大幅押しぐせ1a′に対向して位置させることにより、大幅エアー抜け通路12、14を形成している。なお、この押しぐせ1a′と1b′の数は、内側エアー抜け通路9に少なくとも一条かかれば良いが、出来れば二条以上かかるようにするとエアーの抜けも良く、好ましい。
【0014】
以上に説明した米袋に米10を密封し、充填口3をヒートシールして密封した状態の外観が図4、6である。この状態で外圧を加えると、内部のエアーは、図5、図6に示すように、内側エアー抜け通路9から外側エアー抜け通路6を経由して外に抜け出る。具体的には、押しぐせ1a′、1a″、1b′、1b″により形成された大幅、小幅エアー抜け通路11、12、13、14から図5において矢印に示すようにエアーが抜け出る。この結果、エアーの抜けが良く、時間も大巾に短縮される。
【0018】
上記実施例は、全て外側ヒートシール5と内側ヒートシール7を行った例であるが、本実施例は、内側ヒートシール7のみを一条で行った場合である。この場合、内側ヒートシール7のシール幅を少し広く設定する。このようにすると、シール部分の強度も高まり、加えて押しぐせ1a′、1b′、1a″、1b″によりエアー抜け通路も拡大し、優れたエアー抜け効果が得られる。
【0020】
[参考例1]
本参考例1は、エアー抜け装置4を米袋本体1のサイドシール2、2aを行う時に、あるいは充填口3のヒートシール時に図1と同じように形成したものである。特に大型の米袋においてエアーの抜けが良くなり、抜け時間も大巾に短縮できる。
【0021】
[参考例2]
本参考例2は、エアー抜け装置4において、押しぐせ1a′、1b′を、外側ヒートシール5と内側ヒートシール7を行った後に形成したものである。この際、押しぐせ1a′、1b′の凹凸は、交互になるように形成しても、あるいは凹状だけ、あるいは凸状だけを連続的に形成しても良い。この参考例においては、実施例1に比較してエアーの抜けは少し劣るが、小型の米袋において実用的であり、また、押しぐせをつけない無孔タイプの米袋と比較した場合には格段に優れたエアー抜け効果が得られる。
【0022】
[参考例3]
本参考例3は、すべて外側ヒートシール5と内側ヒートシール7を行った例であるが、本実施例は、内側ヒートシール7のみを一条で行った場合である。この場合、内側ヒートシール7のシール幅を少し広く設定する。このようにすると、シール部分の強度も高まり、加えて押しぐせ1a′、1b′によりエアー抜け通路6,9も拡大し、優れたエアー抜け効果が得られる。
【0023】
【発明の効果】
本発明は以上のように、無孔タイプの米袋において、エアー抜け装置に押しぐせをつけたことにより、エアー抜け装置において強制的に隙間ができ、これによりエアーの抜けが非常に良くなり、エアー抜き時間の短縮と、エアー抜き圧の軽減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る米袋の平面図。
【図2】 エアー抜け装置の一部を示す説明図。
【図3】 A−A′線断面図。
【図4】 米を充填して密封した状態の説明図。
【図5】 エアー抜け状態の説明図。
【図6】 B−B′線断面図。
【符号の説明】
1 米袋本体
1a 表フィルム
1b 裏フィルム
1a′、1b′ 大幅押しぐせ及び押しぐせ
1a″、1b″ 小幅押しぐせ
2、2a サイドシール
3 充填口
4 エアー抜け装置
5 外側ヒートシール
6 外側エアー抜け通路
7 内側ヒートシール
8 ポイントシール
9 内側エアー抜け通路
10 米
11、13 小幅エアー抜け通路
12、14 大幅エアー抜け通路
Claims (1)
- 袋本体1の一辺であって、この一辺に沿って外側には広い間隔で未シール部分を形成しながら外側ヒートシール5を行って外側エアー抜け通路6を形成し、この外側ヒートシール5部分の内側に前記外側エアー抜け通路6に対向する部分において、米粒が抜け出ない間隔となるようにポイントシール8を行うことにより、内側エアー抜け通路9を形成するように内側ヒートシール7を行って成る米袋において、前記袋本体1の表フィルム1aと裏フィルム1bに対して前記外側ヒートシール5部分と内側ヒートシール7部分とを横断し、かつ前記ポイントシール8間にかかるように、前記表フィルム1aにおいては、表側に膨出する凸状の大幅押しぐせ1a′と、この大幅押しぐせ1a′より狭い表側に膨出する凸状の小幅押しぐせ1a″を交互に形成すると共に前記裏フィルム1b側においては、裏側に膨出する凹状の大幅押しぐせ1b′と、この大幅押しぐせ1b′より狭い裏側に膨出する凹状の小幅押しぐせ1b″を交互に形成し、かつ前記表フィルム1a側と裏フィルム1bの押しぐせは、表フィルム1a側の大幅押しぐせ1a′に対向する位置に裏フィルム1b側の小幅押しぐせ1b″を位置させ、裏フィルム1b側の大幅押しぐせ1b′に対向する位置に表フィルム1a側の小幅押しぐせ1a″を位置させることにより、小幅押しぐせ1a″と1b″内に小幅エアー抜け通路11、13を形成し、この小幅エアー抜け通路11、13の両サイドに大幅エアー抜け通路12、14を形成して成る米袋のエアー抜け装置。
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