JP3743679B2 - 空気抜け穴付米袋 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、流通用の米袋であって、詳しくはヒートシール部分に空気抜け穴を設けたプラスチックフィルム製の空気抜け穴付米袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
流通に使用される米袋の場合、米を充填してそのまま密封すると、内部に空気が残留して袋が膨大化すると共に、重ね置きした際に滑って崩れてしまうことから、袋の一部に小さな空気抜け穴をあけておき、米を充填して密封した後はこの空気抜け穴から残留空気を追い出して袋の膨大化を防ぎ、且つ重ね置きができるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の空気抜け穴は、米粒が出ない程度の小さな穴ではあるが、この穴から虫等の異物が侵入したり、雨等をかぶった際に内部に水が侵入する心配がある。
本発明の目的は、虫や水等が侵入しない空気抜け穴付米袋を提案することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載のプラスチックフィルム製の空気抜け穴付米袋においては、袋を密封するためのシール部分の一辺において、このシール部分を内側シールと外側シールの二重シール構造に形成したこと、
内側シール部分の幅を1.5〜3.0m/m に設定すると共にこの内側シール部分には4〜6m/m 長さの内側空気抜け穴を1.5〜3.0m/m 間隔で2〜3個設け、更にこの空気抜け穴のパターンを20〜40m/m の長さ間隔で連続的に形成したこと、
外側シール部分の幅を1.5〜3.0m/m に設定すると共にこの外側シール部分には前記内側空気抜け穴と対向する位置に12〜20m/m 長さの外側空気抜け穴を形成したこと、
内側シールと外側シール間の間隔を3〜8m/m に設定したこと、
を特徴とするものである。
【0006】
【作用】
内側シールと外側シールを形成する位置は、2枚のフィルムの四辺をヒートシールする場合には、充填口を除く三辺、もしくは充填口のうちの一辺又は二辺に沿って行う。又、チューブ状のフィルムを用いる場合には、その一辺又は充填口側又は双方とする。
【0007】
米は、充填口を開放し、ここから充填した後でヒートシール法により密封する。内部からの脱気は、従来と同様に手押しで行うことができる。袋を手で押すと内圧の高まりにより先ず内側空気抜け穴が開き、ここから残留空気が外に抜け出る。内側空気抜け穴から抜け出た残留空気は、一旦内側シールと外側シールの間隔内に入り、この間隔内に充満し、間隔内の圧力が高まると外側空気抜け穴が開き、ここから外に出る。袋を押す圧力が連続的に続く際は、内側空気抜け穴と外側空気抜け穴は開いたまま連通状態となり、ここから内部空気は効率よく抜け出る。
【0008】
袋内の残留空気は、脱気時においてこのような段階を経て外に出るが、内側シールと外側シールには空気抜け穴がパターン化して設けてあるため、空気の抜けが良い。
【0009】
残留空気を脱気した後の袋は、内部に充填された米に密着し、又、内・外シール部分はヒートシール時において一旦溶融し、固化していることから、偏平に戻る性質があり、この作用によって内・外空気抜け穴は閉じている。この結果、内から米粒が穴を通って出てしまうことがなく、又、外から虫や水等の異物が内部に侵入することもない。
【0010】
【実施例】
図1は本発明により製袋された10kg用の米袋の平面であって、米袋を構成するフィルムは、熱可塑性樹脂により構成され、表面フィルムには融点の高い樹脂が用いられ、内側の融着面には、表面フィルムより融点の低い樹脂が用いられている。印刷は、表面フィルムの表面もしくは裏面にほどこされ、表面にほどこされた場合は袋の表側に印刷が表現され、裏面にほどこされた場合は、内側の融点の低いフィルム間に積層される。外側の融点の高い樹脂としては、ナイロン、高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン等の樹脂を用いることができ、内側の融点の低い樹脂としては、高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等を用いることができる。表裏フィルムの接着方法としては、公知のドライラミネート、押し出しラミネート法を用いることができる。又、表面フィルムと裏面フィルムを共押し出しし、表面フィルム側に印刷を施すことができる。袋を構成するフィルムが一層構成の場合は、高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン等を用いることができる。
【0011】
上記素材構成の米袋1は、両側がサイドシール2、2aにより塞がれ、充填口3側のみが未シールで残されている。実施例の場合、充填口3と反対側のシール部分に本発明が実施されており、この構成は、内側シール4と外側シール6から成り、これらシール4と6は次の条件で構成されている。内側シール4の場合、幅は2.5m/m であって、この内側シール4には5m/m 長さの内側空気抜け穴5が2.5m/m 間隔で3個設けられていると共に、この3個の空気抜け穴5は30m/m おきにパターン化して形成されている。
【0012】
外側シール6の場合、幅は2.5m/m であって、この外側シール6には前記内側空気抜け穴5と対向する中心位置に15m/m 長さの外側空気抜け穴7が形成されている。内側シール4と外側シール6間の間隔8は5m/m に形成されている。
上記実施例の場合、内側シール4の幅は2.5m/m であるが、この幅は1.5〜3.0m/m の範囲が実用的であって、3.0m/m を超えると空気抜け穴5が拡がりにくく、1.5m/m 以下であると強度不足となる。内側空気抜け穴5の長さは4〜6m/m が実用的であって、6m/m を超えると空気の抜けは良いが米粒が出やすくなり、4m/m 以下にすると空気の抜けが悪くなる。又、空気抜け穴5は2〜3個が良く、3個以上であると強度が弱くなり、2個以下であると空気の抜けが悪い。又、内側空気抜け穴5のパターンの間隔は20〜40m/m が実用的であって、40m/m 以上の間隔では空気の抜けが悪く、20m/m 以下であると強度が不足する。
【0013】
次に外側シール6のシール幅は1.5〜3.0m/m が実用的であって、3.0m/m を超えると空気抜け穴7が拡がりにくく、1.5m/m 以下であると強度不足となる。外側空気抜け穴7の長さは12〜20m/m が実用的であって、20m/m を超えると異物が侵入しやすくなり、又強度も不足し、12m/m 以下であると空気の抜けが悪くなる。
【0014】
内側シール4と外側シール6間の間隔8は、3〜8m/m が実用的であって、8m/m を超えると内側空気抜け穴5と外側空気抜け穴7が一体になりにくく、脱気に時間がかかり、3m/m 以下になると特に外側空気抜け穴7の開きが悪くなり、空気抜けが悪くなる。
【0015】
なお、内・外シール4と6は、空気抜け穴5と7をパターン化して形成した同一のシールバーにより形成することができる。
【0016】
本発明の場合、以上の条件の範囲内において、充填する米の量によりシール幅或いは穴の大きさ等が決定されるものであって、重量が大きくなった場合、上記実施例で説明した夫々の数値は大きい方に移行し、重量が小さくなった場合、夫々の数値は小さい方に移行するようにして設計する。
【0017】
本発明を実施した米袋の空気抜け及び強度についての試験結果を次に示す。
【0018】
・空気抜け試験
実施例の袋に精米5kgを充填し、この平面部に50kgの圧力を加えつつ、袋を振動させた場合、袋内からの空気の排出時間は約3秒であった。一方、従来の袋の場合、平均値で約13秒を要した。
【0019】
・落下試験
上記空気抜けを行った試験品と従来の袋に充填した品物とを1.2mの高さから1回の水平落下テストを行った。この結果は次のとおりである。
本発明品(実施例品) 10袋中破袋なし
従来品 10袋中3袋に破袋あり
【0020】
【発明の効果】
本発明による効果は次のとおりである。
a.空気抜け時間を従来品に比較して約4倍程度速めることができる。
b.袋の強度を従来品に比較して約30%アップすることができる。
c.空気抜けを良くしながら、虫や水等の異物の侵入を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る米袋の正面図。
【図2】内・外シール部分と内外空気抜け穴の説明図。
【符号の説明】
1 米袋
2、2a サイドシール
3 充填口
4 内側シール
5 内側空気抜け穴
6 外側シール
7 外側空気抜け穴
8 内・外シール間の間隔
Claims (1)
- 袋を密封するためのシール部分の一辺において、このシール部分を内側シールと外側シールの二重シール構造に形成したこと、
内側シール部分の幅を1.5〜3.0m/m に設定すると共にこの内側シール部分には4〜6m/m 長さの内側空気抜け穴を1.5〜3.0m/m 間隔で2〜3個設け、更にこの空気抜け穴のパターンを20〜40m/m の長さ間隔で連続的に形成したこと、
外側シール部分の幅を1.5〜3.0m/m に設定すると共にこの外側シール部分には前記内側空気抜け穴と対向する位置に12〜20m/m 長さの外側空気抜け穴を形成したこと、
内側シールと外側シール間の間隔を3〜8m/m に設定したこと、
を特徴とするプラスチックフィルム製の空気抜け穴付米袋。
Priority Applications (1)
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JP16499394A JP3743679B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 空気抜け穴付米袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP16499394A JP3743679B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 空気抜け穴付米袋 |
Publications (2)
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JPH0826300A JPH0826300A (ja) | 1996-01-30 |
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ID=15803809
Family Applications (1)
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JP16499394A Expired - Fee Related JP3743679B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 空気抜け穴付米袋 |
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1994
- 1994-07-18 JP JP16499394A patent/JP3743679B2/ja not_active Expired - Fee Related
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