JP4239355B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現状、店舗照明や道路照明、工場照明あるいは競技場など幅広く使用されている高圧ナトリウムランプ、メタルハライドランプなどの高圧放電灯を点灯させる放電灯点灯装置としては、図3のような磁気回路式の放電灯点灯装置が主流である。交流電源Vsに並列に接続されたフィルタコンデンサC11、交流電源Vsに直列に接続された平滑チョークコイルL11から構成される銅鉄式安定器Aと、充放電用コンデンサC12、充電用コンデンサC13、パルス発生トランスT11、コンデンサC12の放電用サイリスタQ11から構成されるイグナイタIG1とから構成される。銅鉄式安定器Aは電流源とみなされ、充放電用コンデンサC12と充電用コンデンサC13を充電する。充放電用コンデンサC12の両端間の電圧が放電用サイリスタQ11のターンオン電圧を超えるとサイリスタQ11は導通状態となり充放電用コンデンサC12の放電電流はパルス発生トランスT11の一次巻線を流れ、パルス発生トランスT11の二次巻線にパルス電圧を発生させ放電灯LAの始動電圧が発生する。
【0003】
一方道路照明、特にトンネル照明に使用されている高圧ナトリウムランプにおいては夜間は節電のために間引き点灯したり、調光用磁気回路点灯装置を採用している場合には調光している。この調光を行う従来の放電灯点灯装置は図4に示すようなものがある。この回路は銅鉄式安定器AとイグナイタIG1との間に直列に調光用チョークコイルL12を接続しチョークコイルL12に並列に調光用チョークコイル短絡用リレーの接点RY1を接続する。リレーの接点RY1をオン、オフさせることにより高圧放電灯LAに流れるランプ電流を調整し、調光している。
【0004】
しかし、図4に示すような調光用チョークコイルL12を使った放電灯点灯装置においては、全点灯と50%点灯のような段調光しかできない。
【0005】
そこで近年、連続的に調光可能な電子式点灯装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら調光用電子式点灯装置においては同ワット数であってもメタルハライドランプと高圧ナトリウムランプのように放電灯の種類が違うと、調光した際にメタルハライドランプはランプ電圧が全点灯時とほぼ同じであるのに対して、高圧ナトリウムランプはランプ電圧が調光度合に応じて低下するというように放電灯の種類によって個々の特性が異なるため、放電灯の種類に応じた各々の放電灯点灯装置が必要だった。
【0007】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、種類の異なる放電灯を同一の点灯装置で共通に調光可能にする放電灯点灯装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために交流電源に接続されたスイッチング素子のスイッチングにより交流電圧を直流電圧に変換する電力変換部と、該電力変換部の直流出力を入力して放電灯の点灯電力を得るインバータ手段と、該インバータ手段に接続されている放電灯の種類を判別する判別手段と、該判別手段による判別結果と外部から入力する調光信号とに応じて上記電力変換部のスイッチング素子のスイッチング動作を予め設定されたスイッチング動作に制御して点灯電力を制御する制御回路とを備え、判別手段が、放電灯の全点灯状態と所定の調光状態とを比較したときのランプ電圧の変化の大きさを検出することによって接続されている放電灯の種類を判別することを特徴とし、上記判別手段によって接続されている放電灯の種類が判別され、該判別結果と外部から入力する調光信号とに応じた直流出力を上記電力変換部によって上記インバータ手段に供給するものである。この構成によれば、同一の点灯装置で異種の高圧放電灯を所定の調光加減で点灯できる。
【0012】
請求項の発明は、請求項1の発明において、電力変換部は、スイッチング素子のスイッチングのオンオフデュ−ティ比を制御することにより直流出力を可変するので、放電灯の種類と外部から入力する調光信号に応じた直流出力をインバータ手段に供給できる。
【0013】
請求項の発明は、請求項1の発明において、電力変換部は、スイッチング素子のスイッチング周波数を制御することにより直流出力を可変するので、放電灯の種類と外部から入力する調光信号に応じた直流出力をインバータ手段に供給できる。
【0014】
請求項の発明は、請求項1の発明において、電力変換部は、スイッチング素子のスイッチングのオンオフデュ−ティ比とスイッチング周波数とを制御することにより直流出力を可変するので、放電灯の種類と外部から入力する調光信号に応じた直流出力をインバータ手段に供給できる。
【0015】
請求項の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明において、インバータ手段が、電圧の極性を交互に反転させて交流出力を得て放電灯に供給する極性反転回路からなっており、放電灯に矩形波交番電圧が印加され、ちらつきの少ない矩形波点灯が行える。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
(実施形態1)
図1は本実施形態1の回路構成を示し、交流電源Vsから供給される交流電圧が電力変換部Pで直流電圧に変換され、電力変換部Pの直流出力電圧の極性を、インバータ手段である極性反転回路Jで交互に反転させて交流を出力して、イグナイタIGを介して放電灯LAに点灯電力を供給する。
【0018】
電力変換部Pは、交流電源Vsから供給される交流電圧を全波整流する整流回路DBと、整流回路DBからの全波整流された脈流電圧を昇圧する昇圧チョッパ回路Gと、昇圧チョッパ回路Gの出力電圧を平滑する平滑コンデンサC1と、判別手段であるランプ電圧判別回路K1で判別された判別結果と外部から入力する調光信号とに応じた直流を出力する降圧チョッパ回路Hと、降圧チョッパ回路Hの直流出力を平滑するフィルタ回路Iとを備えている。
【0019】
昇圧チョッパ回路Gは、チョークコイルL1、スイッチング素子Q1、ダイオードD1並びにスイッチング素子Q1のオン・オフ制御を行うドライブ回路F3などで構成される。スイッチング素子Q1は、チョークコイルL1を介して整流回路DBの出力端間に接続される。ドライブ回路F3は、平滑コンデンサC1の両端に昇圧された所定の直流出力電圧が得られるように、スイッチング素子Q1をオン・オフ制御する。
【0020】
平滑コンデンサC1は、昇圧チョッパ回路Gの出力電圧を平滑するためにダイオードD1を介してスイッチング素子Q1に並列に接続される。
【0021】
降圧チョッパ回路Hは、スイッチング素子Q2、ダイオードD2、チョークコイルL2並びにスイッチング素子Q2のオン・オフ制御を行うドライブ回路F1などで構成される。スイッチング素子Q2は、ダイオードD1に直列に接続され、ダイオードD2は、スイッチング素子Q2を介して電解コンデンサC1に並列に接続され、チョークコイルL2はスイッチング素子Q2に直列に接続される。ドライブ回路F1は、制御回路Nからの制御信号に従ってスイッチング素子Q2のオン・オフデューティ比、又はスイッチング周波数、又はその両方を制御することにより限流回路を構成する降圧チョッパ回路Hの直流出力を制御する。
【0022】
フィルタ回路Iは、コンデンサC3、チョークコイルL3などで構成される。コンデンサC3は、降圧チョッパ回路Hの出力端に並列に接続され、チョークコイルL3はチョークコイルL2に直列に接続され、コンデンサC3とチョークコイルL3とでローパスフィルタを構成する。
【0023】
極性反転回路Jは、スイッチング素子Q3、Q4、Q5、Q6、ドライブ回路F2などで構成される。スイッチング素子Q3、Q4、Q5、Q6はフルブリッジに接続され、ドライブ回路F2からの駆動信号により、それぞれ一対のスイッチング素子Q3,Q6とQ4,Q5が交互に一定の繰り返し周波数でオン・オフして、電力変換部Pの直流出力電圧の極性を交互に反転させて交番電圧を出力し、放電灯LAに適した周波数の交番電力を供給する。
【0024】
イグナイタ回路IGは、放電灯LAの始動パルス電圧を発生させる。
構成は図3のイグナイタIG1と同様なので省略する。
【0025】
ランプ電圧判別回路K1は、IC等の電子回路で構成され、極性反転回路Jの導通している一対のスイッチング素子を通じて放電灯LAのランプ電圧を検出し、全点灯状態時の放電灯LAのランプ電圧と調光状態時の放電灯LAのランプ電圧との変化を監視し、その変化の度合いにより放電灯LAの種類を判別し、制御回路Nに判別信号を出力する。
【0026】
変換回路Mは、外部から入力する調光信号を本点灯装置の調光信号に変換する。
【0027】
制御回路Nは、IC等の電子回路で構成され、ランプ電圧判別回路K1からの放電灯の種類の判別信号と変換回路Mからの調光信号に応じて、降圧チョッパ回路Hのスイッチング素子Q2のドライブ回路F1への出力信号を制御する。
【0028】
次に本実施形態1の動作を説明する。例えば、放電灯LAが全点灯状態であるとする。ここで放電灯LAを調光するために外部から調光信号を入力すると、該調光信号は変換回路Mを介して制御回路Nに入力され、制御回路Nは放電灯LAが調光されるようにスイッチング素子Q2のドライブ回路F1への出力信号を制御し、放電灯LAが調光状態となる。この時、ランプ電圧判別回路K1は全点灯状態と調光状態との放電灯LAのランプ電圧の変化を監視する。例えば、高圧ナトリウムランプは調光しても高圧ナトリウムランプの等価抵抗は一定となり、高圧ナトリウムランプのランプ電圧は低下する。一方、メタルハライドランプは調光するとメタルハライドランプの等価抵抗が変化し、ほぼ一定のランプ電圧を維持する。このことから、この変化が所定値よりも大きいと高圧ナトリウムランプと判断し、また小さければメタルハライドランプと判断する。
【0029】
また、降圧チョッパ回路Hのスイッチング素子Q2のスイッチング動作により高圧放電灯LAを調光する場合、高圧放電灯LAがメタルハライドランプであればメタルハライドランプの等価抵抗は変化し、ランプ電圧が一定であることからランプ電力が全点灯時の50%であればランプ電流は全点灯時の約50%で点灯することとなる。高圧放電灯LAが高圧ナトリウムランプの場合は高圧ナトリウムランプの等価抵抗は一定であることから、ランプ電力が全点灯時の50%であればランプ電圧とランプ電流の値はそれぞれ全点灯時の階乗で表される。
【0030】
つまり、調光動作時に降圧チョッパ回路Hのスイッチング素子Q2のスイッチング制御に周波数変調、又はデューティ変調、又はその両方を使うときは、スイッチング素子Q2のスイッチング周波数、又はオン・オフデューティ比、又はその両方を、判別した放電灯の種類に応じて制御することにより高圧ナトリウムランプとメタルハライドランプのような種類の異なるランプにおいても所望のランプ電力に対応した調光信号でランプ電力制御を行うことができる。
【0031】
上述のように本実施形態1によれば、調光用の放電灯点灯装置において調光時のランプ電圧の変化の度合いを検出することによって放電灯を判別し、調光時に判別した放電灯に応じたランプ電力制御を行うことができる。また、種類の異なる放電灯でも同一の放電灯点灯装置を使用できるため、放電灯の種類に応じて異なった放電灯点灯装置を用意する必要がなく、コストを低減することができる。
【0032】
(実施形態2)
図2は本実施形態2の回路構成を示しているが、基本的な構成は実施形態1と略同じであって、実施形態1におけるランプ電圧判別回路K1を放電灯LAの種類の判別手段として設けず、ランプ始動時間判別回路K2を放電灯LAの種類の判別手段として設けている点が相違する。他の構成は実施形態1と同じなので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
【0033】
ランプ始動時間判別回路K2は、積算タイマーを構成するIC等の電子回路で構成され、極性反転回路Jの導通している一対のスイッチング素子Q3,Q6、またはQ4,Q5を通じて放電灯LAのランプ電圧を検出し、放電灯LAが点灯してからある所定レベルの電圧になるまでの時間を積算タイマーで測定し、積算タイマーの測定結果により放電灯LAの種類を判別し、制御回路Nに判別信号を出力する。
【0034】
次に本実施形態2の動作を説明する。まず、放電灯LAが点灯すると点灯直後はランプ電圧は低く、序々にランプ電圧が上昇して安定点灯に至り、本来のランプ電力になる。ここで、ランプ始動時間判別回路K2で放電灯LAが点灯してから所定のランプ電圧になるまでの時間を測定し、所定の時間以上であれば高圧ナトリウムランプと判断し、所定の時間以下であればメタルハライドランプと判断する。
【0035】
また実施形態1と同様に、降圧チョッパ回路Hのスイッチング素子Q2のスイッチング動作により高圧放電灯LAを調光する場合、高圧放電灯LAがメタルハライドランプであればメタルハライドランプの等価抵抗は変化し、ランプ電圧が一定であることからランプ電力が全点灯時の50%であればランプ電流は全点灯時の約50%で点灯することとなる。高圧放電灯LAが高圧ナトリウムランプの場合は高圧ナトリウムランプの等価抵抗は一定であることから、ランプ電力が全点灯時の50%であればランプ電圧とランプ電流の値はそれぞれ全点灯時の階乗で表される。
【0036】
つまり、調光動作時に降圧チョッパ回路Hのスイッチング素子Q2のスイッチング制御に周波数変調、又はデューティ変調、又はその両方を使うときは、スイッチング素子Q2のスイッチング周波数、又はオン・オフデューティ比、又はその両方を、判別した放電灯の種類に応じて制御することにより高圧ナトリウムランプとメタルハライドランプのような種類の異なる放電灯においても所望のランプ電力に対応した調光信号でランプ電力制御を行うことができる。
【0037】
上述のように本実施形態2によれば、調光用の放電灯点灯装置において放電灯の始動時間を検出することによって放電灯を判別し、調光時に判別した放電灯に応じたランプ電力制御を行うことができる。また実施形態1同様、種類の異なる放電灯でも同一の放電灯点灯装置を使用できるため、放電灯の種類に応じて異なった放電灯点灯装置を用意する必要がなく、コストを低減することができる。
【0038】
【発明の効果】
請求項1の発明は、交流電源に接続されたスイッチング素子のスイッチングにより交流電圧を直流電圧に変換する電力変換部と、該電力変換部の直流出力を入力して放電灯の点灯電力を得るインバータ手段と、該インバータ手段に接続されている放電灯の種類を判別する判別手段と、該判別手段による判別結果と外部から入力する調光信号に応じて上記電力変換部のスイッチング素子のスイッチング動作を予め設定されたスイッチング動作に制御して点灯電力を制御する制御回路とを備え、判別手段が、放電灯の全点灯状態と所定の調光状態とを比較したときのランプ電圧の変化の大きさを検出することによって接続されている放電灯の種類を判別するので、上記判別手段によって接続されている放電灯の種類が判別され、該判別結果と外部から入力する調光信号とに応じた直流出力を上記電力変換部によって上記インバータ手段に供給するものであり、その結果、同一の点灯装置で異種の高圧放電灯を所定の調光加減で点灯できるという効果がある。
【0042】
請求項の発明は、請求項1の発明において、電力変換部は、スイッチング素子のスイッチングのオンオフデュ−ティ比を制御することにより直流出力を可変するので、放電灯の種類と外部から入力する調光信号に応じた直流出力をインバータ手段に供給できるという効果がある。
【0043】
請求項の発明は、請求項1の発明において、電力変換部は、スイッチング素子のスイッチング周波数を制御することにより直流出力を可変するので、放電灯の種類と外部から入力する調光信号に応じた直流出力をインバータ手段に供給できるという効果がある。
【0044】
請求項の発明は、請求項1の発明において、電力変換部は、スイッチング素子のスイッチングのオンオフデュ−ティ比とスイッチング周波数とを制御することにより直流出力を可変するので、放電灯の種類と外部から入力する調光信号に応じた直流出力をインバータ手段に供給できるという効果がある。
【0045】
請求項の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明において、インバータ手段が、電圧の極性を交互に反転させて交流出力を得て放電灯に供給する極性反転回路からなっており、放電灯に矩形波交番電圧を印加するので、ちらつきの少ない矩形波点灯が行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す回路図である。
【図2】実施形態2を示す回路図である。
【図3】従来例1を示す回路図である。
【図4】従来例2を示す回路図である。
【符号の説明】
J 極性反転回路
K1 ランプ電圧判別回路
LA 放電灯
N 制御回路
P 電力変換部

Claims (5)

  1. 交流電源に接続されスイッチング素子のスイッチングにより交流電圧を直流電圧に変換する電力変換部と、該電力変換部の直流出力を入力して放電灯の点灯電力を得るインバータ手段と、該インバータ手段に接続されている放電灯の種類を判別する判別手段と、該判別手段による判別結果と外部から入力する調光信号とに応じて上記電力変換部のスイッチング素子のスイッチング動作を予め設定されたスイッチング動作に制御して点灯電力を制御する制御回路とを備え、判別手段は、放電灯の全点灯状態と所定の調光状態とを比較したときのランプ電圧の変化の大きさを検出することによって接続されている放電灯の種類を判別することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 電力変換部は、スイッチング素子のスイッチングのオンオフデュ−ティ比を制御することにより直流出力を可変することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 電力変換部は、スイッチング素子のスイッチング周波数を制御することにより直流出力を可変することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 電力変換部は、スイッチング素子のスイッチングのオンオフデュ−ティ比とスイッチング周波数とを制御することにより直流出力を可変することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  5. インバータ手段は、電圧の極性を交互に反転させて交流出力を得て放電灯に供給する極性反転回路からなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置。
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