JP4238955B2 - 搬送制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙の表裏両面を合成樹脂製のシートにて被覆接着するラミネート処理や用紙に印字する印字処理等の処理部に、用紙を搬送する搬送装置の制御装置に係り、より詳しくは、用紙の長さが用紙導入部から処理部を経て送出し搬送装置まで届かないような短い時に、当該用紙を逆に戻すようにする制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、カード等を合成樹脂フィルム等のシートによってラミネートするラミネート装置が知られている。
【0003】
その一例として、本出願人は先に、特願平10−369566号等において開示したように、電動式のラミネート装置を提案した。即ち、ラミネート装置の入口側に設けた給紙トレイの基端と、ラミネート装置内に着脱自在に配置したシートカセットの入口側(被積層物導入側)との間に給紙ローラ対を設ける一方、シートカセットの送出し口側には、用紙を上下のシートローラ間に接近させて供給し、上下のシートを引き出しながら、その間に用紙を挟み込んでラミネートする挟持ローラ対を備え、この給紙ローラ対と前記挟持ローラ対とを図示しない電動モータ及び伝動機構を介して同期させて駆動し、給紙トレイ上の用紙Pを自動的に給紙させる一方、シートカセットの出口側には、積層体をX方向に切断する横切断装置と、Y方向に切断する縦切断装置とを備え、且つ縦切断位置(余白の寸法の大小)を選択できるように構成したものを提案した。
【0004】
前記先行技術では、ラミネート装置の排出側から見て、用紙などの被積層物の右端縁の挿入位置が固定されて、被積層物の導入側配置の基準側となるようにしていた。そして、シートカセットの出口側に設けて積層体の幅方向に伸びるタイミングベルトに基端を固着した1本のレバーの先端部を、シートカセットの上をまたいで、用紙導入側まで延長し、該レバーの先端部には、被積層物の幅寸法の大小を検出する左端センサを設ける一方、レバーの基端部近傍には、積層体の左端側切断のための左縦切断装置を装着し、積層体の左端縁から所定の寸法だけ左寄りの部位を縦切断するように制御する。他方、前記積層体の右端側(基準側)切断のための右縦切断装置は、作業者が右余白の有無切換ハンドルにて左右に移動させて縦切断する位置にセットでき、縦切断作業実行のときにはアクチュエータによりカッターが積層体を突き刺すように下降するように構成する。さらに、前記縦切断装置より下流側にて積層体をその幅方向に切断して、ラミネート装置から切り離すようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、給紙トレイから供給した用紙の長さが、給紙ローラ対から挟持ローラ対までの搬送方向の距離よりも短いと、ラミネートされるべき用紙の向きが不安定となり、正しい姿勢でラミネートできないという問題があり、前記先行技術では、用紙長さを検出できず、また、用紙の逆搬送もできなかったため、作業者が誤って短い用紙を供給したことを気がついたときは、手で用紙を前記逆搬送方向に引き戻すことしかできず、その際に用紙が破れる等の問題があった。
【0006】
この問題を解消すべく、例えば、特公平5−14622号公報に開示のように、短い用紙を逆搬送して給紙側に戻す構成として、処理部の導入側に用紙の先端(有無)を検知するためのセンサを1つだけ設けるときには、給紙ローラ対よりも上流側に配置せざるを得ない。そうすると、給紙ローラ対前記センサとの間隔が予め正確に設定しても給紙ローラ対に対して用紙の先端が食いつくタイミングと当該給紙ローラ対が駆動開始するタイミングとはかならずしも一致しないから、給紙ローラ対の駆動時間が正確に測定できても、用紙の先端がどこにあるかは判断できず、従って、用紙の長さを正確に計測できないという問題があった。
【0007】
このような問題は、プリンタにおいて短い用紙を誤って供給したときにも発生するのであった。
【0008】
本発明は、前記の従来の問題を解決すべくなされたものであって、導入部(給紙ローラ対)側で用紙の長短を正確に計測できて、短い用紙を誤って供給したとき自動的に給紙側に逆搬送して戻すことができる搬送制御装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の搬送制御装置は、一方の面に粘着層が積層された粘着シートが巻回された第1のシートロールと、シートが巻回された第2のシートロールと、前記第1のシートロールからの粘着シートと前記第2のシートロールからのシートとによって、搬送される用紙の表裏両面をラミネート接着しながら積層体として送り出すラミネート処理部と、当該ラミネート処理部の用紙搬送方向上流側に配置された給紙ローラ対と、前記給紙ローラ対を正逆回転可能に制御する制御手段と、前記給紙ローラ対と前記ラミネート処理部との間に配置された第1検出手段と、前記給紙ローラ対よりも前記用紙搬送方向上流側に配置された第2検出手段と、を備え、前記制御手段が前記給紙ローラ対を正回転させて、搬送される用紙の長さが前記第1検出手段及び第2検出手段の両検出結果により前記給紙ローラ対から前記ラミネート処理部までの距離より短いと、判断された場合に、前記制御手段は、前記用紙が前記ラミネート処理部によって処理される前に前記給紙ローラ対を逆回転させるように制御するように構成したものである。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施形態について説明する。図1はラミネート装置の概略平面図、図2は概略側断面図、図3はシートカセットを挟んで被積層物の搬送上流側及び下流側の部品の概略配置図、図4はロータリカッター装置(横切断装置)全体の正面図、図5はカッターキャリッジが着脱ガイド体の箇所に位置したときの平面図、図6は図4のV−V線矢視拡大断面図、図7は縦切断装置の概略配置平面図、図8は基準(右)側縦切断装置と電源スイッチ(ロータリ摘み)との拡大側面図である。
【0014】
本発明の実施形態のラミネート装置1は、図1に示すように、合成樹脂製の本体ケース1aにて覆われ、内部は従来技術の構成と同様に、用紙供給部、シート供給部、ラミネート処理部、及び切断部によって構成されている。
【0015】
各構成の基本的な機能は、従来技術と同様であり、用紙供給部は、書類やカード等の用紙Pを供給する部分であり、シート供給部は、用紙PをラミネートするためのシートS1,S2を供給する部分である。また、ラミネート処理部は、前記用紙供給部から供給される用紙PをシートS1,S2の間に挟み込んでラミネートする部分である。
【0016】
さらに、切断部は、ラミネート処理部から送り出された積層体を切断する部分であり、カッター手段としての縦切断装置42は、積層体Rの左右側縁を当該積層体Rの搬送方向(図1、図3、図7及び図11に示すY方向)に切断する機能を有し、基準側縦切断装置42a及び他側縦切断装置42bとにより構成されている。他方、ガイドレール44に沿ってX方向に往復移動可能な横切断装置41は、積層体R(図11参照)を図1、図5及び図11に示すX方向に切断する機能を有する。
【0017】
そして、図1に示すように、本体ケース1aの左上部側に被積層物供給部としての用紙供給部に配置された給紙トレイ11は、積層しようとする被積層物としての用紙Pを載置するための平坦な用紙載置面を有するものであり、用紙Pを幅方向の位置決めをする用紙ガイド12a,12bが設けられている。用紙ガイド12a,12bは、少なくとも一方が可動であってX方向に移動自在に支持され、本体ケース1aの壁面との距離を任意に調節するものである。なお、本実施形態では、本体ケース1aの用紙出口側からみて用紙Pの右側を基準にしてラミネートされるように後述するシート供給部としてのシートカセット20が配置されるものとする。
【0018】
前記給紙トレイ11の基端側とシート供給部における上面開放状のカセット収納部に着脱自在装着されるシートカセット20の前側である被積層物導入側との間には、導入側搬送装置としての給紙ローラ8a,8bの対が左右両側のシャーシ10に回動可能に支持されている。そして、その一方の給紙ローラ8bの支軸の一側端に取付けられた伝動歯車に対して、図3に示すように、正逆回転可能なステッピングモータ等の搬送駆動モータ93から供給側伝動歯車機構94を介して動力伝達される。
【0019】
前記カセット収納部に対して着脱自在なシートカセット20は、図2に示すように、2本のシートロール21,22を前後一対のケースからなる筐体内に上下に内蔵したものである。用紙挿入口24は、支持されたシートロール21,22の間に用紙Pを送り込む機能を果たすように前記筐体の前面に横長に形成されている。他方、筐体の後側に形成された用紙送出口25は、前記用紙挿入口24から送り込まれた用紙Pを、シートロール21,22のそれぞれから繰り出されたシートS1,S2と共にラミネート処理部における上下一対の挟持ローラ26,27に送り出す機能を持つ。左右両側のシャーシ10に回動可能に支持された下部の挟持ローラ27は、図3に示し前述と同じ正逆回転可能な搬送駆動モータ93から送出し側伝動歯車機構95を介して回転する駆動ローラである。一方、上部の挟持ローラ26は下部ローラ27にギヤ連結された従動ローラであり、前記駆動する下部ローラ27と同期して回転する。
【0020】
そして、用紙送出口25の部分には、当該用紙送出口25を開閉するための上下一対のシャッター(図示せず)が設けられている。
【0021】
さらに、前記シートカセット20内には、上下一対のガイド板30a,30bが、用紙挿入口24から用紙送出口25に向かって延びるような位置関係に設けられている。ガイド板30a,30bは、用紙挿入口24から送り込まれる用紙Pを用紙送出口25に案内するための案内路を形成するものである。ここで、本実施形態では、ガイド板30a,30bの長さは同一ではなく、下位のガイド板39bが短く、上位のガイド板30aはより長い。下位のガイド板30bには、供給される用紙Pを上位のガイド板30a側に押さえつけることで位置決めする樹脂ばね板(図示せず)が取付けられている。
【0022】
シートロール21,22は、長尺状のシートをロール状に巻回したものである点で、従来技術と同一であるが、シートS1,S2の素材自体が従来技術のそれと大きく異なる。即ち、図2において、図の上方に配置されたシートロール21に巻回されたシートS1は、透明な樹脂フィルム層を基材とし、その一方の面に粘着層が積層されたものである。シートS1の基材たるフィルム層は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)のフィルムが活用される。
【0023】
図2で示すように、下方に配置されたシートロール22に巻回されたシートS2は、離型シートであり、より具体的には離型紙である。即ち、シートS2は紙を基材とし、パラフィン等の離型性を有する物質が含浸あるいは積層され、前記したシートS1の粘着層が容易に剥がれる程度に接着する性質を持つ。この場合、上側のシートS1の厚さが下方のシートS2の厚さより薄いので、同じ長さのシートを巻回したとき、上シートロール21の巻回直径よりも、下シートロール22の巻回直径のほうが大きくなる。
【0024】
なお、シートS2は、紙を基材とする離型シートに限定されるものではなく、離型性を有する樹脂を基材とする透明なシートであっても良い。前記したシートロール21,22は、いずれも筐体内に回転可能に支持されている。そして、シートS1,S2は、粘着面と離型面とが互いに対向するように、シートカセット20の用紙送出口25から繰り出される。
【0025】
本実施形態のラミネート装置1では、シートS1は、前記したように、透明の樹脂フィルム層を基材とし、その一方の面に粘着層が積層されたものであり、シートS2を離型紙層とした場合には、用紙Pの表面側には、フィルム層と粘着層からなるシートS1が圧接され、粘着層によってフィルム層が用紙Pの表面に接着される。一方、用紙Pの裏にはシートS2が圧接されるが、シートS2は離型紙層だけであるので用紙Pとは接着しない。そして、シートS1,S2の幅を用紙Pの幅よりも大きくすると、用紙Pの幅方向において、シートS1,S2は用紙Pからはみ出す。そして、当該はみ出し部において、シートS1の粘着層と、シートS2の離型紙層とが接着し、実質的にシートS1,S2と用紙Pは一体の積層体Rとなって切断部に送り出される。
【0026】
縦切断装置42のうち、基準側縦切断装置42aは図示実施形態では、ラミネート装置1の排出側から見て、右側を用紙Pの配置の基準(ひいては、シートカセット20に対する用紙Pの挿入時の配置基準)としているので、この基準側(右側)であって、前記ラミネート処理部としての挟持ローラ対26、27より搬送下流側に配置する(図1参照)。他側縦切断装置42bはラミネート装置1の排出側から見て、左側に配置される。
【0027】
本実施形態のラミネート装置1では、図7及び図11に示すごとく、所定幅寸法(W1)の用紙Pに対してシートS1,S2(従って積層体R)の幅寸法(W2)を大きく設定してあり、需要者の好みにより、このシート幅のまま排出する場合(以下、縦非切断という)には、基準側縦切断装置42a及び他側縦切断装置42bを積層体Rの幅より外側に退避させておく。
【0028】
積層体Rのシート幅(W2)のうち、用紙Pの幅(W1)に加えて所定の幅(WB)の余白を残すようにシートの左右両側縁を切除する場合(以下、余白有り、もしくは余白有り縦切断という)及び前記用紙Pの幅の左右両側縁を微小幅だけ切除し、積層体Rを平面視で観察したとき、シートによる積層状態を目立たぬようにする切除の場合(以下、余白無し、もしくは余白無し縦切断という)には後述するように、基準側縦切断装置42a及び他側縦切断装置42bを所定位置にセットするのである。
【0029】
また、積層体Rの送り出しが進み、用紙PのY方向(用紙等の搬送方向)の所定位置まで進んで、積層体Rの所定位置が横切断装置41による切断位置に到達した時点で、積層体Rが横切断装置41によってX方向に切断された後、排紙ローラ対31から排出口32に放出される。
【0030】
次に、横切断装置41としてのロータリカッター装置の構成について、図4〜図6を参照しながら説明する。横切断装置41は、左右一対のシャーシ10、10間に水平状に配置された金属製のガイドレール44と、その下面側に配置された金属板からなるガイド板兼用の固定刃45と、該固定刃45を支持する支持シャーシ46と、前記ガイドレール44の一端に設けられてガイドレール44における案内溝部に沿ってX方向に移動可能に嵌合されたカッターキャリッジ49と、カッターキャリッジ49を前記X方向に往復移動するように駆動する駆動手段48とからなる。
【0031】
前記固定刃45は図6に示すように、Y方向つまり積層体Rの搬送方向の上流側で支持シャーシ46の上面より下方に屈曲させて用紙案内部45aとなし、搬送方向の下流側端縁が、前記カッターキャリッジ49に装着された回転刃50の側面に当接する刃部となるように形成されている。ガイドレール44は、アルミ押出部材等の金属材からなり、カッターキャリッジ49の上端案内突出部51と下端案内突出部52とにそれぞれ被嵌摺接する断面コ字型等の上下レール部44a,44bを一体的に備えると共に、前記駆動手段49における正逆回転可能な直流モータ等からなるカッターモータ53に連結されてスパイラル運動をするスパイラルコイル軸54が嵌まる一端開放状のガイド溝部44cが前記上下レール部44a,44bの間(上下中途部)に形成されている。なお、支持シャーシ46の左右両端には、紙幅方向移動限界を検知するためのリミットスイッチ等の限界センサ55、56が配置されており(図4参照)、カッターキャリッジ49の左右移動端を検知する。本実施形態では、左限界センサ55でカッターキャリッジ49を検出するとホームポジションであることを認識する。右限界センサ56にてカッターキャリッジ49を検知したときには、カッターモータ53を逆回転させて図4及び図5の左端(ホームポジション)へ戻すように制御される。
【0032】
合成樹脂材からなるカッターキャリッジ49は、図6に示すように、回転刃50の支軸50aの両端を軸支するための前後側板49a、49bの上端間を前記上端案内突出部51にて連結したもので前後両側板49a、49bの下端及び左右両側が開放されており、回転刃50の少なくとも下端円周縁が外に露出しているように位置されている。図6に示すように、支軸50aに遊嵌した付勢コイルばね57を回転刃50の側面と前側板49aの内面との間に介挿し、ガイドレール44に装着されたカッターキャリッジ49における回転刃50が前記固定刃45の刃部に押圧摺接するように構成されている。
【0033】
また、カッターキャリッジ49における後側板49b(ガイドレール44のガイド溝部44cと対面する側)には、前記スパイラルコイル軸54のスパイラル部に外側から嵌まる係合突起部58が略水平方向に外向きに突出している。なお、ガイドレール44の長手方向の一側、実施形態では、図4及び図5の左端(ホームポジション)の箇所に、カッターキャリッジ49を交換ときに着脱するための合成樹脂製の着脱ガイド枠59が固形され、交換時に前記係合突起部58がガイド溝部44cを介して前記スパイラルコイル軸54に係脱するときに通過し得る切欠き凹所60が、上レール部44aからガイド溝部44cにわたって、当該ガイドレール44の長手方向に対して交叉するように形成されている。
【0034】
次に、図3、図7〜図10を参照しながら、縦切断装置42の構成について説明する。本実施形態では、基準側縦切断装置42aは、ラミネート装置1の排出側から見て、右側を用紙Pの配置の基準(ひいては、シートカセット20に対する用紙Pの挿入時の配置基準)としているので、この基準側(右側)に配置され、他側縦切断装置42bはラミネート装置1の排出側から見て、左側に配置される。
【0035】
前記両縦切断装置42a,42bは、合成樹脂製の支持本体61の下端に、尖端を有するナイフ状のカッター62を下向きに突出させてなり、X方向に伸びる主ガイド軸63と副ガイド軸64とに、前記支持本体61を摺動自在に被嵌させる。他側縦切断装置42bにおいては、前記主ガイド軸63と副ガイド軸64とに基端側を摺動自在に被嵌したアーム65の側面に支持本体61を固定してある。前記アーム65は、その中途が前記シートカセット20の上方をX方向に通過できるように下向き凹湾曲状に形成されており、該アーム65の先端部には、第2検出手段としてのフォトセンサ66の検出器筐66aが装着され、該検出器筐66aに対して揺動可能な検出レバー66bが下向きにして突出しており、用紙Pの左端縁に検出レバー66bが当接して動いたことをフォトセンサ66にて検知して、前記給紙トレイ11に載置して導入する用紙Pの有無と用紙P幅寸法を計測するように構成されている(図3参照)。そして、前記給紙ローラ対8a,8bのニップ中心よりも搬送上流側(給紙トレイ11における給紙ローラ対8a,8bに近い側)に設けられた前記フォトセンサ66は用紙有無検出手段と用紙幅検出手段とを兼用する機能を有する。
【0036】
処理部としてのシートカセット20の用紙挿入口24と前記給紙ローラ対8a,8bのニップ中心との間には、例えば給紙ローラ8a,8bに近い側には、第1検出手段としての導入部紙有無センサ73を設ける。本実施形態では、導入部紙センサ73は、図3に示すように、下側の給紙ローラ8bの支軸に回動自在に枢支されたアーム74の上端検知部74aを用紙Pの搬送経路に臨ませる一方、アーム74の下端を、フォトセンサもしくは近接センサ等の電気的感知手段75に臨ませ、用紙Pの始端がアーム74の上端検知部74aを押してアーム74を回動させ、アーム下端が電気的感知手段75から離れると紙有りと判断できるように構成されて、用紙Pの通過に応じて用紙Pの始端及び後端を検知し、当該用紙Pの長さを計測することができる。
【0037】
なお、導入部搬送装置としての前記給紙ローラ対8a,8bのニップ中心から送出し側搬送装置としての挟持ローラ対26,72のニップ中心までの距離をLoとするとき、第1検出手段としてのアーム74の上端検知部74aと、第2検出手段としての前記フォトセンサ66との間の距離L1はLoよりも短くなるように設定されている。
【0038】
また、シートカセット20の用紙送出口25より搬送下流側であって、積層体Rの搬送経路よりも上方には、前記X方向に伸びるタイミングベルト67を配設し、該タイミングベルト67の両端を、シートカセット20の幅よりも両外側に配置したプーリ68、69に巻掛けし、一方のプーリ69を図示しない正逆回転可能なステッピングモータ72にて駆動するように構成し、タイミングベルト67の一カ所に前記アーム65の基端を連結する。
【0039】
前記主ガイド軸63と副ガイド軸64との両端を揺動アーム70、70にて連結し、主ガイド軸63を中心にして副ガイド軸64が上下回動するように構成する。そして、図8に示すように、右側の揺動アーム70の他端側を付勢ばね71に引張り、カッター62が積層体Rの上面より離れるように付勢してあり、電磁ソレノイド等の縦切断作動用アクチュエータ78が作動すると、揺動アーム70を回動してカッター62が搬送中の積層体Rの上から突き刺すように下降動するように構成されている。
【0040】
次に、図8及び図9を参照しながら、前記縦切断装置42の制御装置の構成について説明する。ラミネート装置1の本体ケース1aの上面には、電源をON・OFFするためのロータリ摘み80が回動中心縦軸81と一体的に回動可能に配置され、本体ケース1a内には、電源回路83をON・OFFするためのロータリ式の電源スイッチ82(図10参照)が前記回動中心縦軸81の下端に連結されて配置されている。本体ケース1aの上面には、ロータリ摘み80の回動位置による作動状態(モード)を示すためのマークが付されている。本実施形態では図9(a)〜図9(d)に示すごとく、左から順に、「非切断」、「電源OFF」、「余白有り」、「余白無し」の各モード選択位置が表示されている。
【0041】
前記ロータリ摘み80と基準側縦切断装置42aとは、図8及び図9(a)に示すような連動機構84にて連結し、当該ロータリ摘み80の回動操作に連動し、前記モード選択位置に応じて、前記基準側縦切断装置42aを前記退避位置もしくは縦切断位置に変位させるように構成するものである。この連動機構84の構成を詳述すると、ロータリ摘み80の下面側には、当該ロータリ摘み80と一体的に回動する回動カム枠87より外周側に作動軸85が下向きに突出されており、他方、前記基準側縦切断装置42aにおける支持本体61に連結した連動板86には、前記作動軸85が嵌合する案内溝88が穿設されている。そして、前記連動板86は、図示しないガイド部材により、X方向(積層体Rの幅方向)にのみ往復移動可能に案内支持されている。
【0042】
前記連動板86における案内溝88の平面視形状は、図9(a)等に示すように、モード選択位置が「非切断」から「電源OFF」の間は円弧状案内部88aであり、該円弧状案内部88aの円弧形状と作動軸85の移動軌跡は、ロータリ摘み80の回動中心軸81を中心とする同一円の円周上にあり、作動軸85は円弧状案内部88a内を移動するのみであるから、「非切断」から「電源OFF」の間において、ロータリ摘み80を回動しても連動板86は動かない。
【0043】
「電源OFF」から「余白有り」の間は、前記円弧状案内部88aの端部に連通し、且つロータリ摘み80の回動中心軸81からの距離が増大する方向に伸びる直線状案内部88bである。さらに、「余白有り」から「余白無し」の間は前記直線状案内部88bの端部に対して平面視で略直角に屈曲するような屈折直線案内部88cに形成され、前記円弧状案内部88aから屈折直線案内部88cまで連通している。
【0044】
従って、図9(a)及び図9(b)に示すように、ロータリ摘み80の回動位置が、「非切断」及び「電源OFF」のモード選択位置では、円弧状案内部88aの円弧形状と作動軸85の移動軌跡は、ロータリ摘み80の回動中心軸81を中心とする同一円の円周上にあり、作動軸85は円弧状案内部88a内を移動するのみであるから、「非切断」から「電源OFF」の間において、ロータリ摘み80を回動しても連動板86は動かない。従って、該連動板86に連結された前記基準側縦切断装置42aにおけるカッター62は、図11におけるY01の位置、即ち、積層体Rの右端より外側となる退避位置にセットされた状態で変動しない。
【0045】
図9(c)に示すように、ロータリ摘み80を「余白有り」のモード選択位置に回動すると、それによって回動する作動軸85が直線状案内部88b内を移動する際に、直線状案内部88bの内周面を押す。この作動軸85の回動に従って、連動板86は図9(b)から図9(c)のように大きく左方向に平行移動し、図11におけるY11の位置、即ち、用紙Pの右端からWBだけ右寄り位置にカッター62が位置し、シートS1,S2による所定幅寸法WBの余白ができるように切断可能となる。
【0046】
さらに、図9(d)に示すように、ロータリ摘み80を「余白無し」のモード選択位置に回動すると、それによって回動する作動軸85が屈曲直線案内部88c内を移動する際、屈曲直線案内部88cの内周面を押す。この作動軸85の回動に従って連動板86は図9(c)から図9(d)のように少しだけ左方向に平行移動し、図11におけるY21の位置、即ち、用紙Pの右端より少し左寄り位置にカッター62が位置し、シートS1,S2による余白のないように切断可能となる。
【0047】
また、図9(a)〜図9(d)に示すように、前記ロータリ摘み80の回動と一体的に回動する回動カム枠87に形成された凹凸部にクリックバネ89が嵌まることにより、前記各モード選択位置毎にクリック感をもってロータリ摘み80が一時停止できるように構成されており、さらに、ロータリ摘み80の回動時に前記回動カム枠87における大径円弧部87aに選択的に当接する第1選択スイッチ90と第2選択スイッチ91とが設けられており、後述するコントローラ92の制御により、他側縦切断装置42bの配置位置を所定の位置にセットできるようにしている。即ち、ロータリ摘み80が、「非切断」及び「電源OFF」のモード選択位置では、第1選択スイッチ90及び第2選択スイッチ91が共にOFFであり、この信号にて後述するコントローラ92の制御により、他側縦切断装置42bのカッター62は図11におけるY02の位置、即ち、積層体Rの左端より外側となる退避位置にセットされる。ロータリ摘み80を「余白有り」のモード選択位置に回動すると、図11におけるY12の位置、即ち、用紙Pの左端からWBだけ左寄り位置にカッター62が位置し、シートS1,S2による所定幅寸法WBの余白ができるように切断可能となる。さらに、図9(d)に示すように、ロータリ摘み80を「余白無し」のモード選択位置に回動すると、図11におけるY22の位置、即ち、用紙Pの左端より少し右寄り位置にカッター62が位置し、シートS1,S2による余白のないように切断可能となるように、それぞれステッピングモータ72が作動してタイミングベルト67を介して他側縦切断装置42bを左右移動させるのである。
【0048】
制御手段として、CPUと、所定の制御プログラムを記憶したROM(読み出し専用メモリ)と、各種データを記憶するRAM(随時読み書き可能メモリ)等からなるマイクロコンピュータ等の電子的なコントローラ92により、シートカセット20に導入される用紙Pの幅寸法を検出して、この幅に応じて他側縦切断装置42bの位置を自動制御したり、左右両縦切断装置42a,42bを切断作動状態に変更し、横切断装置41を作動する等の制御を実行する。即ち、図10に示すように、コントローラ92には、前記電源スイッチ82と、第1選択スイッチ90と第2選択スイッチ91と、用紙Pの導入部のフォトセンサ66と、用紙Pの導入部の紙有無センサ73と、横切断装置41のカッターキャリッジ49の左右移動の限界を検出する限界センサ55、56とを接続してこれらの機器から各々入力信号を受ける。また、コントローラ92には、電源回路82と、縦切断作動用アクチュエータ78と、縦切断用紙幅方向移動用ステッピングモータ72と、横切断用カッターモータ53と、搬送駆動モータ93とを接続して、所定のタイミングにてこれらを作動させる。
【0049】
なお、図12に示すように、ラミネート装置1の本体ケース1aの上面(蓋ケース部)における操作パネル部100には、後述する各種操作ボタンが配置され、これらの操作ボタンの押下(ON)により前記コントローラ92の指令で所定の操作を実行するように制御される。即ち、「スタート」ボタン101を押下するとラミネート処理が開始され、「ストップ」ボタン102を押下(ON)するとラミネート処理が一時的に中断され、用紙Pの搬送も止まる。 この状態から「スタート」ボタン101を押下すれば、用紙Pの搬送が再開されると共にラミネート処理も再開される。
【0050】
また、「カット」ボタン105の押下(ON)状態で、横切断装置41が作動し、積層体Rを任意の位置で切断することができる。「送り」ボタン103の押下状態の間は継続して給紙ローラ対8a,8b、挟持ローラ対26,27、排紙ローラ対31が駆動され、用紙Pの搬送やラミネート処理、積層体Rの排出等が行われる。「送り」ボタン103の押下を解除すると、搬送やラミネート処理が直ちに停止する。
【0051】
「連続処理」ボタン104の押下(ON)状態にて、給紙トレイ11上の用紙Pを一定時間内の間隔で次々と供給すると、排出口32では、前後に隣接する用紙Pに対する積層体Rの間に前記横長の短冊状の切除ゴミ107が発生しないように横切断される。「バインダ」ボタン106を押下しておくと、積層体Rの終端側(用紙Pの後端側)に形成される後余白部分の長さがやや大きく形成されてから横切断されるよう制御される。この場合には、図14(d)に示すように、前記後余白部分に対して、のちの工程で複数のパンチング孔110を穿設すれば、バインダによる綴じ込みが可能となるようにするものである。なお、「連続処理」ボタン104をOFFにすれば、一枚ずつ用紙Pを挿入する毎に、始端の切除ゴミ107が形成される単品ラミネート処理が実行される。
【0052】
次に、前記構成のラミネート装置1による積層体Rの作成動作について説明する。まず、給紙トレイ11に用紙Pを一枚だけ載置し、「スタート」ボタンを押下すると、当該用紙Pの先端を給紙ローラ対8a,8bの箇所に食い込ませる。次いで、搬送駆動モータ93が正回転し、第1検出手段としての導入部用紙有無センサであるアーム74の上端検知部74aにて搬送される用紙Pの先端を検知すると、電気的感知手段75で信号を出し、前記ステッピングモータ72が作動し、アーム65をX方向に動かし、第2検出手段としてのフォトセンサ66の検知レバー66bが用紙Pの左端縁に当接するように走査する。電気的感知手段75で、用紙Pの先端を検知した出力信号から搬送駆動モータ93に印加する駆動パルス数をカウントし、搬送駆動モータ(ステッピングモータ)93を所定量だけ駆動すると、当該搬送される用紙Pが長い場合には、その先端がシートカセット20を通過して挟持ローラ対26,27のニップ箇所に到達する。しかし、用紙Pの搬送方向の長さLxが図13に示す前記Loより短いときには、用紙Pの先端が挟持ローラ対26,27のニップ箇所に到達する前に、当該用紙Pの後端が給紙ローラ対8a,8bのニップ箇所から外れ、この用紙Pをそれ以上搬送することが不可能となり、ラミネート処理ができなくなる。
【0053】
上記の事態を防止するため、図13に示すように、導入部搬送装置としての前記給紙ローラ対8a,8bのニップ中心からラミネート処理部としての挟持ローラ対26,72のニップ中心までの距離をLoとするとき、第1検出手段としてのアーム74の上端検知部74aと、第2検出手段としての前記フォトセンサ66との間の距離L1(実施形態では略10mm程度)をLoよりも短くなるように設定し、電気的感知手段75で用紙Pの先端を検知してから前記搬送駆動モータ93により、(Lo−L1)に相当する距離だけ用紙Pを搬送するまでに、前記第2検出手段のフォトセンサ66で用紙Pを検知できなくなった、即ち、用紙Pの後端がフォトセンサ66の検知位置を通過したと判断すると、給紙ローラ対8a,8bの回転方向を逆転させるべく、搬送駆動モータ93を逆作動させるのである。これにより短い長さの用紙Pの後端が給紙ローラ対8a,8bのニップ箇所を通過する前に、当該給紙ローラ対8a,8bを逆回転させることができ、短い用紙Pを給紙トレイ11方向に自動的に戻すことができるのである。なお、前記第2検出手段としてのフォトセンサ66にて用紙Pの有無及び用紙Pの幅寸法の検知を実行するのに要する用紙Pの搬送量は、前記(Lo−L1)に相当する距離に等しいかそれより短いので、給紙ローラ対8a,8bに挟持(拘束)された用紙Pの側端縁に前記フォトセンサ66の検知レバー66bを当接させても、当該用紙Pの姿勢は変動しないのである。
【0054】
なお、特公平5−14622号公報に開示した、短い用紙を逆搬送して給紙側に戻す構成のように、処理部の導入側に用紙Pの先端(有無)を検知するためのセンサを1つだけ設けるときには、給紙ローラ対よりも上流側に配置せざるを得ない。そうすると、給紙ローラ対前記センサとの間隔が予め正確に設定しても給紙ローラ対に対して用紙Pの先端が食いつくタイミングと当該給紙ローラ対が駆動開始するタイミングとはかならずしも一致しないから、給紙ローラ対の駆動時間が正確に測定できても、用紙Pの先端がどこにあるかは判断できず、従って、用紙Pの長さを正確に計測できないという問題がある。それに比して本発明では、前述のように給紙ローラ対8a,8bを挟んで下流側に第1検出手段を、上流側には第2検出手段を配置して、両検出手段の検出結果に基づいて給紙ローラ対8a,8bの駆動を制御するから、搬送される用紙Pの長短を正確且つ確実に判別でき、短い用紙Pを確実に元に戻すことができるという効果を奏する。
【0055】
なお、ロータリ摘み80を「電源OFF」の位置にセットした状態では、当該ロータリ摘み80と連動機構である作動軸85と連動板86との機械的連動関係により、基準側縦切断装置42aのカッター62は積層体Rの幅より右外の退避位置(Y01)にセットされると共に、第1選択スイッチ90のみONで、他側縦切断装置42bのカッター62も積層体Rの幅より右外の退避位置に(Y02)セットされた状態で電源スイッチ82がOFFとなり、電力供給が遮断される。ロータリ摘み80が「電源OFF」以外のモード選択位置では電源スイッチ82がONで、電源回路83を介してラミネート装置1に電力供給される。
【0056】
ロータリ摘み80が「非切断」のモード選択位置では、前記両選択スイッチ90、91はOFF信号を出力する。供給されたシートS1,S2の幅のまま積層体Rが排出されるので、前記「電源OFF」と同様に、左右両縦切断装置42a,42bは前記退避位置のまま保持される。
【0057】
ロータリ摘み80を「余白有り」のモード選択位置に回動すると、前記両選択スイッチ90、91はON信号を出力する。この場合、基準側縦切断装置42aのカッター62は図11の(Y11)にセットされると共にステッピングモータ72が作動してアーム65がX方向に移動して紙幅センサ66にて前記導入部における用紙Pの左端を検知し、前記余白有りの制御プログラムに応じて、アーム65は再度用紙Pの左端から離れる方向に所定時間だけ移動し、用紙Pの左端からWBだけ隔てられた位置で停止するから、アーム65と共にX方向に移動する他側縦切断装置42bにおけるカッター62は図11の(Y12)にセットされる。そして、用紙Pがシートカセット20に送りこまれ、所定の距離排出されて、積層体Rの始端が前記両42a,42bを通過する時点で縦切断作動用アクチュエータ78が作動して、左右両カッター62,62が積層体Rに突き刺さるように下降動するので、当該積層体Rの通過につれて用紙Pの左右両側にWB幅の余白できるように縦切断できるのである。
【0058】
ロータリ摘み80を「余白無し」のモード選択位置に回動すれば、第2選択スイッチ91のみON信号を出力する。この場合、基準側縦切断装置42aのカッター62は図11の(Y21)にセットされると共にステッピングモータ72が作動してアーム65がX方向に移動して紙幅センサ66にて前記導入部における用紙Pの左端を検知し、前記余白無しの制御プログラムに応じて、アーム65は再度用紙Pの左端から若干右方向に所定時間だけ移動し、用紙Pの左端から若干寸法だけ、右側に食い込んだ位置(図11の(Y22)に他側縦切断装置42bにおけるカッター62がセットされる。そして、前記「余白有り」のモードと同様にして左右両カッター62、62が下降して積層体Rを突き刺し、用紙Pの左右両側に余白無しの状態で縦切断できるのである。
【0059】
前記導入側で通常の長さの用紙Pの始端を感知した時点から所定時間経過するまで給紙ローラ8a,8bの作動及び排出側の挟持ローラ26、27を作動させると、用紙Pの後端が横切断装置41の箇所を通過するので、それから若干時間経過した時点でカッターモータ53を作動させると、回転刃50の側面が固定刃45の刃部に当接しながら積層体RをX方向に沿って切断するようにカッターキャリッジ49は往復移動し、積層体Rの搬送方向の後端側に余白を残して横切断できるのである。
【0060】
なお、本発明は、シートカセットを使用しないでラミネート装置に直接シートをセットするような構成のものにも適用できることはいうまでもない。また、処理部として印字部を構成した場合にも適用できる。
【0061】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1に記載の発明の搬送制御装置は、一方の面に粘着層が積層された粘着シートが巻回された第1のシートロールと、シートが巻回された第2のシートロールと、前記第1のシートロールからの粘着シートと前記第2のシートロールからのシートとによって、搬送される用紙の表裏両面をラミネート接着しながら積層体として送り出すラミネート処理部と、当該ラミネート処理部の用紙搬送方向上流側に配置された給紙ローラ対と、前記給紙ローラ対を正逆回転可能に制御する制御手段と、前記給紙ローラ対と前記ラミネート処理部との間に配置された第1検出手段と、前記給紙ローラ対よりも前記用紙搬送方向上流側に配置された第2検出手段と、を備え、前記制御手段が前記給紙ローラ対を正回転させて、搬送される用紙の長さが前記第1検出手段及び第2検出手段の両検出結果により前記給紙ローラ対から前記ラミネート処理部までの距離より短いと、判断された場合に、前記制御手段は、前記用紙が前記ラミネート処理部によって処理される前に前記給紙ローラ対を逆回転させるように制御するように構成したものである。
【0062】
この構成によれば、前記給紙ローラ対を挟んで上流側の第2検出手段と下流側の第1検出手段とにより、前記給紙ローラ対を通過中の用紙の長さを正確に測定でき、且つ用紙が所定寸法より短いと判断された状態でも、当該用紙の後端部は前記給紙ローラ対より上流側に位置するので、ラミネート処理作業をするとき、作業者がいちいち用紙の長短を判断もしくは測定することなく、給紙側(導入側)に用紙を入れるだけで、当該用紙が短いときには処理される前に元の導入側に戻すことができる。従って、無駄なラミネート処理をすることがないし、短い用紙もラミネート処理されない元の状態で手元に取り戻すことができるという効果を奏する。
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するラミネート装置の概略平面図である。
【図2】ラミネート装置の概略側断面図である。
【図3】ラミネート装置の概略配置図である。
【図4】ロータリカッター装置の正面図である。
【図5】ロータリカッター装置の平面図である。
【図6】図4のVI−VI線矢視拡大断面図である。
【図7】縦切断装置の概略平面図である。
【図8】基準側切断装置の側面図である。
【図9】(a)はモード選択位置が「非切断」の状態を示す説明図、(b)はモード選択位置が「電源OFF」の状態を示す説明図、(c)はモード選択位置が「余白有り」の状態を示す説明図、(d)はモード選択位置が「余白無し」の状態を示す説明図である。
【図10】制御手段の機能ブロック図である。
【図11】縦切断モードの説明図である。
【図12】ラミネート装置における操作パネル部の平面図である。
【図13】用紙の長短判別のための第1検出手段と第2検出手段等の配置を示す説明図である。
【符号の説明】
P 用紙
R 積層体
S1,S2 シート
1 ラミネート装置
8a,8b 導入部搬送装置としての給紙ローラ
20 シートカセット
24 用紙挿入口
25 用紙送出口
26、27 送出し側搬送装置としての挟持ローラ対
41 横切断装置
42a 基準側縦切断装置
42b 他側側縦切断装置
61 支持本体
62 カッター
66 第2検出手段としてのフォトセンサ
66b 検知レバー
67 タイミングベルト
70 揺動アーム
71 付勢ばね
72 ステッピングモータ
73 第1検出手段としての導入部紙有無センサ
74 上端検知部
78 縦切断作動用アクチュエータ
80 ロータリ摘み
82 電源スイッチ
84 連動機構
85 作動軸
86 連動板
87 回動カム枠
88 案内溝
90 第1選択スイッチ
91 第2選択スイッチ
92 コントローラ
93 搬送駆動モータ

Claims (1)

  1. 一方の面に粘着層が積層された粘着シートが巻回された第1のシートロールと、
    シートが巻回された第2のシートロールと、
    前記第1のシートロールからの粘着シートと前記第2のシートロールからのシートとによって、搬送される用紙の表裏両面をラミネート接着しながら積層体として送り出すラミネート処理部と、
    当該ラミネート処理部の用紙搬送方向上流側に配置された給紙ローラ対と、
    前記給紙ローラ対を正逆回転可能に制御する制御手段と、
    前記給紙ローラ対と前記ラミネート処理部との間に配置された第1検出手段と、
    前記給紙ローラ対よりも前記用紙搬送方向上流側に配置された第2検出手段と、を備え、
    前記制御手段が前記給紙ローラ対を正回転させて、搬送される用紙の長さが前記第1検出手段及び第2検出手段の両検出結果により前記給紙ローラ対から前記ラミネート処理部までの距離より短いと、判断された場合に、前記制御手段は、前記用紙が前記ラミネート処理部によって処理される前に前記給紙ローラ対を逆回転させるように制御することを特徴とする搬送制御装置。
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