JP4238432B2 - 免震構造物の固定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基礎と上部構造物との間に介在された免震装置により基礎に対して水平方向に免震支持される上部構造物を、台風等の強風の際の風圧により揺れないように、基礎に対して水平方向に関して解除自在に固定する固定装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
基礎と上部構造物との間に介在させ、上部構造物を地震から保護し、上部構造物を免震構造物にする免震装置としては、ゴム板と鋼板とを積層した積層ゴム、この積層ゴムに鉛支柱を配した鉛プラグ入り積層ゴム、滑りを用いた滑り支承、ころの転がりを用いたころがり支承等の種々のものがある。
【0003】
上記のいずれの免震装置も、振動方向である水平方向に対して剛性を低くして、上部構造物を含む振動系の水平方向の固有振動周期を、地震の水平振動の周期よりも長くして、地震により上部構造物の振動を抑えるようにしている。
【0004】
ところで、水平剛性の低い免震装置は小さい水平方向の力でも応答するため、これに免震支持される上部構造物の重量が軽い場合は、少しの風圧が加わっても、水平方向に揺らされることになり、上部構造物がマンション等の集合住宅、事務所ビル、戸建住宅等の場合には、風圧による横揺れで居住者等に極めて大きな不快感を与える虞がある。
【0005】
また、滑りを用いた滑り支承及びころがり支承等の場合には、原理的に基礎と上部構造物とが垂直方向に関して固定されないために、台風等の強風の際の大きな風圧により転倒モーメントが上部構造物に生じ、特に、戸建住宅等の軽荷重の上部構造物では、風圧により転倒の危険も生じる。
【0006】
上記のような不都合を生じさせないために、台風等の強風時には、手動の固定装置により上部構造物を基礎に固定し、強風が収まった後には、手動の固定装置による固定を解除するようにしてもよいのであるが、単なる手動の固定装置では固定解除をしばしば失念する場合があり、斯かる場合には、地震が生じたときに免震装置が作動しなくなり、地震による甚大な被害を被る虞があり、免震装置を設置した意味がなくなる。
【0007】
更にまた、積層ゴム若しくは鉛プラグ入り積層ゴム等又はある種の滑り支承若しくはころがり支承等の免震装置は、地震又は強風が収まった後に上部構造物を元の位置に復帰させる機能(原点復帰機能)を一応具備するが、斯かる免震装置でも、積層ゴムの残留変形又は滑り摩擦若しくは転がり摩擦等によりそれ自体では完全には上部構造物を元の位置に復帰させられずに、元の位置から多少の変位を残して上部構造物を支持する場合があり、このように上部構造物が変位されて支持されていると、居住者に大きな不安感を与える虞がある。
【0008】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、台風等における強風において上部構造物に横揺れを生じさせないように、上部構造物を容易に且つ迅速に基礎に固定できて、居住者等への不快感、不安感を除き得ると共に、強風が収まった後の固定解除忘れを大きく低減でき、しかも、固定解除を忘れても、一定以上の大きさの地震に対しては免震機能を生じさせることができて、地震による上部構造物等の倒壊等の甚大な被害を防ぎ得て極めてフェールセーフであり、その上、上部構造物を元の位置に容易に復帰させることができて、居住者の不安感を払拭できる免震構造物の固定装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
基礎と上部構造物との間に介在された免震装置により基礎に対して水平方向に免震支持される上部構造物を、基礎に対して水平方向に関して解除自在に固定する本発明の第一態様の固定装置は、上部構造物を、基礎に対して水平方向に関して移動しないように、上部構造物側と基礎側とを連結する連結手段と、この連結手段による上部構造物側と基礎側との連結及び連結解除を行う操作手段とを具備しており、この操作手段は、上部構造物側と基礎側との連結及び連結解除を遠隔操作できるようになっている。
【0010】
第一の態様の固定装置では、上部構造物側と基礎側とを連結する連結手段を具備し、この連結手段による上部構造物側と基礎側との連結及び連結解除を行う操作手段が遠隔操作可能になっているために、台風等における強風において上部構造物に横揺れを生じさせないように、上部構造物を容易に且つ迅速に基礎に固定できて、居住者等への不快感、不安感を除き得ると共に、強風が収まった後の固定解除忘れを大きく低減できる。
【0011】
本発明の第二の態様の固定装置では、第一の態様の固定装置において、上部構造物を基礎に対して水平方向に関して元の位置に戻す戻し手段を具備している。
【0012】
第二の態様の固定装置によれば、戻し手段を具備しているために、上部構造物を元の位置に容易に復帰させることができて、居住者の不安感を確実に払拭できる。
【0013】
本発明の第三の態様の固定装置では、第一又は第二の態様の固定装置において、操作手段は、上部構造物内に配された遠隔操作盤を具備している。
【0014】
第三の態様の固定装置によれば、操作手段が上部構造物内に配された遠隔操作盤を具備しているために、上部構造物内、例えば戸建住宅内で遠隔操作盤を操作して、連結手段による上部構造物側と基礎側との連結及び連結解除を行うことができるために、強風時にわざわざ戸外に出る必要もなく、しかも、連結解除忘れ、すなわち固定解除忘れも大幅に低減できる。
【0015】
本発明の第四の態様の固定装置では、第一又は第二の態様の免震構造物の固定装置において、連結手段は、上部構造物側及び基礎側のいずれか一方側に設けられた孔と、この孔に挿抜自在となるように上部構造物側及び基礎側のいずれか他方側に設けられたピンとを具備しており、操作手段は、ピンを移動させてピンの孔への挿抜を行わせるように作動する作動手段と、この作動手段を作動させるように、上部構造物内に配された遠隔操作盤とを具備している。
【0016】
第四の態様の固定装置によれば、連結手段を孔とこの孔に挿抜自在なピンとで構成し、作動手段を介してピンの孔への挿抜を上部構造物内に配された遠隔操作盤により行わせるようになっているために、強固且つ確実な連結及び連結解除を行うことができると共に、強風時にわざわざ戸外に出る必要もなく、しかも、連結解除忘れ、すなわち固定解除忘れも大幅に低減できる。
【0017】
本発明の第五の態様の固定装置では、第一の態様の免震構造物の固定装置において、上部構造物を基礎に対して水平方向に関して元の位置に戻す戻し手段を具備しており、連結手段は、上部構造物側及び基礎側のいずれか一方側に設けられた孔と、この孔に挿抜自在となるように上部構造物側及び基礎側のいずれか他方側に設けられたピンとを具備しており、操作手段は、ピンを移動させてピンの孔への挿抜を行わせるように作動する作動手段と、この作動手段を作動させるように、上部構造物内に配された遠隔操作盤とを具備しており、戻し手段は、上部構造物側及び基礎側のいずれか他方側に形成された傾斜案内面と、ピンの頭部に形成された傾斜案内面とを具備している。
【0018】
第五の態様の固定装置によれば、戻し手段を具備しているために、第四の態様の固定装置の効果に加えて、上部構造物を元の位置に容易に復帰させることができて、居住者の不安感を払拭できる。
【0019】
本発明の第六の態様の固定装置では、第四又は第五の態様の固定装置において、ピンは、それが孔に挿入されている際に上部構造物に一定以上の地震加速度が加わると、途中で破断されるような部位を具備している。
【0020】
第六の態様の固定装置によれば、途中で破断可能なピンでもって上部構造物側と基礎側とを連結するために、連結解除を忘れても、一定以上の大きさの地震に対してはピンの破断で連結解除を行い、而して、免震機能を生じさせることができる結果、地震による上部構造物等の倒壊等の甚大な被害を防ぎ得て極めてフェールセーフなものとし得る。
【0021】
本発明の第七の態様の固定装置では、第一の態様の固定装置において、連結手段は、上部構造物側及び基礎側のいずれか一方側に回転自在に支持された滑車と、この滑車に掛け回されて、一端が上部構造物側及び基礎側のいずれか他方側に固着された可撓性の紐状体とを具備しており、操作手段は、紐状体の他端が配されて、紐状体に緊張、弛緩を生じさせるように、上部構造物内に配された遠隔操作盤を具備している。
【0022】
第七の態様の固定装置によっても、上記の固定装置と同様な効果を得ることができる。なお、紐状体としては、鋼製のチェーン、鋼製のベルト、鋼製のワイヤ等を好ましい例として挙げることができるが、その他のものであってもよい。
【0023】
本発明の第八の態様の固定装置では、第七の態様の固定装置において、紐状体の緊張により、上部構造物を基礎に対して水平方向に関して元の位置に戻すように、滑車は、上部構造物側及び基礎側のいずれか一方側の所定位置において回転自在に支持されており、紐状体の一端は、上部構造物側及び基礎側のいずれか他方側の所定位置において固着されている。
【0024】
第八の態様の固定装置によれば、紐状体の緊張により上部構造物を基礎に対して水平方向に関して元の位置に戻すことができるために、第五の態様の固定装置と同様に、居住者の不安感を払拭できる。
【0025】
本発明の第九の態様の固定装置では、第七又は第八の態様の固定装置において、紐状体は、それが緊張されている際に上部構造物に一定以上の地震加速度が加わると、途中で破断されるような部位を具備している。
【0026】
第九の態様の固定装置によっても、第六の態様の固定装置と同様に、連結解除を忘れても、一定以上の大きさの地震に対しては紐状体の破断で連結解除を行い、而して、免震機能を生じさせることができる結果、地震による上部構造物等の倒壊等の甚大な被害を防ぎ得て極めてフェールセーフなものとし得る。
【0027】
なお、ピン及び紐状体において破断可能な部位の例としては、括れ部を好ましい例として挙げることができるが、これに代えて機械的強度の低い材質の材料で形成された部位等であってもよい。
【0028】
本発明の第十の態様の固定装置では、第一の態様の固定装置において、連結手段は、上部構造物側及び基礎側のいずれか一方側に回転自在に支持されており、回転により上部構造物側及び基礎側のいずれか他方側に係合、非係合される係合部材を具備しており、操作手段は、走行自在な紐状体と、この紐状体の走行を係合部材の回転として伝達する伝達部材と、上部構造物内に配されており、紐状体に走行を生じさせる遠隔操作盤とを具備している。
【0029】
第十の態様の固定装置おいて、係合部材の上部構造物側及び基礎側のいずれか他方側への係合は、当該他方側に設けられた凹所への挿入又は当該他方側の免震装置の構成部材の側面への接触又は対面等によって行うとよく、免震装置の構成部材の側面への接触又は対面によって他方側への係合を行う場合には、免震装置の構成部材を両側から挟み付けるようにする一対の係合部材で連結手段を構成するとよく、また、紐状体としては、第七の態様のものと同様に、鋼製のチェーン、鋼製のベルト、鋼製のワイヤ等を用いることができるが、その他のものでもよく、更に、本態様の固定装置おいては、鋼製のものに特に限定されない。
【0030】
本発明においては、上部構造物としては、マンション等の集合住宅、事務所ビル、戸建住宅等を好ましい例としてあげることができるが、その他の物、例えば橋梁等であってもよく、また、免震装置としては、積層ゴム、鉛プラグ入り積層ゴム、滑りを用いた滑り支承及びころがり支承等の水平振動を免震するいずれのものであってもよい。
【0031】
【発明の実施の形態】
次に本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい例を参照して更に詳細に説明する。なお、本発明はこの例に何等限定されないのである。
【0032】
図1及び図2において、基礎1と上部構造物である戸建住宅2との間に介在された免震装置3により基礎1に対して水平方向Hに関して免震支持される戸建住宅2を、基礎1に対して水平方向Hに関して解除自在に固定する固定装置4は、戸建住宅2を、基礎1に対して水平方向Hに関して移動しないように、戸建住宅2側と基礎1側とを連結する連結手段5と、連結手段5による戸建住宅2側と基礎1側との連結及び戸建住宅2の基礎1への連結解除を行う操作手段6とを具備している。
【0033】
コンクリート製の基礎1は、地盤10にアンカーボルト等により固定されて設置されており、免震装置3は、基礎1にボルト等により固定された下沓11と、戸建住宅2のH形鋼等からなる床梁12に同じくボルト等に固定された上沓13と、球面状の下凸面14では下沓11の球面状の凹上面15に、球面状の上凸面16では上沓13の球面状の凹下面17に夫々滑り移動自在に接触して、下沓11と上沓13との間に介在された円盤状の滑り介在子18とを具備している。
【0034】
連結手段5は、戸建住宅2側及び基礎1側のいずれか一方側、本例では戸建住宅2自体に回転自在に支持された複数個の滑車20及び21と、各滑車20及び21に掛け回されて、一端22及び23が戸建住宅2側及び基礎1側のいずれか他方側、本例では基礎1自体に取付け輪24及び25を介して固着された可撓性の紐状体としての二本のワイヤ26及び27とを具備している。取付け輪24及び25の夫々は、基礎1の両側端部に植設されたスタッド等に溶接又は螺着されて基礎1に固着されており、一対の滑車20の夫々は、床梁12に回転自在に支持されており、他の滑車21は、床梁12及び戸建住宅2の柱等に回転自在に支持されている。
【0035】
操作手段6は、ワイヤ26及び27の夫々の他端が配されて、ワイヤ26及び27に緊張、弛緩を生じさせるように、戸建住宅2内に配された遠隔操作盤31を具備しており、遠隔操作盤31は、ワイヤ26及び27の他端が固着された回転自在な巻き取りドラム(図示せず)と、巻き取りドラムを歯車を介して回転させる回転ハンドル32と、巻き取りドラムの逆回転を禁止する解除可能なラチェット機構(図示せず)等とを具備しており、回転ハンドル32を手動にて回転させることにより、巻き取りドラムにワイヤ26及び27を巻き取ってワイヤ26及び27を緊張させ、この緊張したワイヤ26及び27により戸建住宅2と基礎1とを連結させる一方、ラチェット機構を解除して、回転ハンドル32を手動にて逆回転することにより、図3に示すようにワイヤ26及び27を弛緩させ、このワイヤ26及び27の弛緩により戸建住宅2と基礎1との連結を解除させるようになっている。このように操作手段6は、戸建住宅2と基礎1との連結及び戸建住宅2の基礎1からの連結解除を戸建住宅2内から遠隔操作できるようになっている。
【0036】
また本例では、両ワイヤ26及び27の緊張により、戸建住宅2を基礎1に対して水平方向Hに関して元の位置(図1に示す位置)に戻すように、一対の滑車20は、戸建住宅2の所定位置、すなわち床梁12において免震装置3を間にして対称な位置に回転自在に支持されており、ワイヤ26及び27の夫々の一端22及び23は、基礎1の所定位置、すなわち基礎1において免震装置3を間にして対称な位置に固着されている。
【0037】
なお、ワイヤ26及び27は、それが緊張されている際に戸建住宅2に一定以上の地震加速度が加わると、途中で破断、すなわち切断されるような部位、例えば引っ張り力に弱い括れ部を具備していてもよい。
【0038】
以上の固定装置4では、通常、回転ハンドル32を戸建住宅2内で手動操作して、図3に示すように、ワイヤ26及び27を弛緩させておく。この状態で、地震が生じて基礎1が水平方向Hに振動されると、免震装置3は、滑り介在子18を介して下沓11に対して上沓13を相対的に水平方向Hに振動させて戸建住宅2を免震支持する。
【0039】
台風等の強風が予想される際には、回転ハンドル32を戸建住宅2内で手動操作して、図1に示すように、ワイヤ26及び27を緊張させておく。この状態では、戸建住宅2が基礎1に対して水平方向Hに関して移動できなくなる結果、戸建住宅2に風圧が作用しても、戸建住宅2は横揺れしなくなり、したがって、その居住者に不快感を与えず、加えて、風圧による転倒の危険もなくなる。
【0040】
また、固定装置4では、地震が収まった後にも、図3に示すように、戸建住宅2が基礎1に対して水平方向HにおいてR方向に横ずれしている場合には、回転ハンドル32を戸建住宅2内で手動操作して、ワイヤ26及び27を適宜緊張させることにより、戸建住宅2を水平方向HにおいてL方向に変位させて当該戸建住宅2を図1に示す元の位置に容易に復帰させることができて、居住者の不安感を払拭できる。
【0041】
以上のように固定装置4によれば、戸建住宅2と基礎1とを連結する連結手段5を具備し、連結手段5による戸建住宅2と基礎1との連結及び戸建住宅2の基礎1への連結解除を行う操作手段6が遠隔操作可能になっているために、台風等における強風において戸建住宅2に横揺れを生じさせないように、戸建住宅2を容易に且つ迅速に基礎1に固定できて、居住者等への不快感、不安感を除き得る。
【0042】
また、固定装置4によれば、戸建住宅2を基礎1に対して水平方向Hに関して元の位置に容易に復帰させることができて、居住者の不安感を払拭でき、更に、操作手段6が戸建住宅2内に配された遠隔操作盤31を具備しているために、強風時にわざわざ戸外に出る必要もなく、しかも、連結解除忘れ、すなわち固定解除忘れも大幅に低減できる。
【0043】
上記では、ワイヤ26及び27を具備した連結手段5等により固定装置4を構成したが、これに代えて、図4及び図5に示すようにピン44等を具備した連結手段42等により固定装置41を構成してもよい。
【0044】
図4及び図5に示す固定装置41において、戸建住宅2側と基礎1側とを連結する連結手段42は、戸建住宅2側及び基礎1側のいずれか一方側、本例では戸建住宅2自体に設けられた孔43と、孔43に挿抜自在となるように戸建住宅2側及び基礎1側のいずれか他方側、本例では基礎1自体に設けられたピン44と、アンカーボルト61により基礎1に固着されたハウジング62とを具備しており、連結手段42による戸建住宅2と基礎1との連結及び連結解除を行う操作手段40は、ピン44を移動させてピン44の孔43への挿抜を行わせるように作動する作動手段45と、作動手段45を作動させるように、戸建住宅2内に配された遠隔操作盤46とを具備しており、本例の固定装置41は、連結手段42及び操作手段40に加えて、戸建住宅2を基礎1に対して水平方向Hに関して元の位置に戻す戻し手段47を更に具備している。
【0045】
孔43は、戸建住宅2の床梁12に形成された貫通孔51と、床梁12に溶接等により固着された補強板52に形成されており、貫通孔51に連通した貫通孔53とからなる。ピン44は、図5に示すように、それが孔43に挿入されている際に戸建住宅2に一定以上の地震加速度が加わると、途中で破断されるような部位、すなわち、括れ部54を具備している。
【0046】
作動手段45は、ハウジング62内に配されて、基礎1に固着された油圧ジャッキ63と、油圧ジャッキ63のピストンロッド64の先端に固着された二股状の連結部材65と、連結部材65に球面継手66を介して取り付けられたストッパ部67付きの連結部材68と、油圧ジャッキ63に油圧を給排するポンプ等からなる給排装置69とを具備しており、ハウジング62の頭部壁70に形成された貫通孔71を通るピン44は、連結部材68に一体形成されて固着されている。
【0047】
作動手段45は、給排装置69から油圧を油圧ジャッキ63に供給することにより、油圧ジャッキ63のピストンロッド64を伸長させて、連結部材65、球面継手66及び連結部材68を介してピン44をU方向に上昇させて、ピン44を孔43に挿入させ、油圧ジャッキ63から油圧を給排装置69を介して排出することにより、ピストンロッド64を縮小させて、連結部材65、球面継手66及び連結部材68を介してピン44をD方向に下降させて、ピン44を孔43から抜け出させるようになっている。
【0048】
遠隔操作盤46は、戸建住宅2内に配された操作レバー73を具備しており、操作レバー73を手動で揺動させることにより、給排装置69から油圧ジャッキ63に油圧を供給でき、操作レバー73を手動で所定の回動位置に配することにより、油圧ジャッキ63から油圧を排出することができるようになっている。
【0049】
戻し手段47は、戸建住宅2において補強板52に形成された傾斜案内面75と、ピン44の頭部に形成された傾斜案内面76とを具備しており、傾斜案内面75により貫通孔53が規定されている。
【0050】
戻し手段47は、地震が収まった後にも、図7に示すように、戸建住宅2が基礎1に対して水平方向HにおいてL方向に横ずれしている場合に、ピン44のU方向への上昇による傾斜案内面76の傾斜案内面75への当接により、戸建住宅2を水平方向HにおいてR方向に強制的に移動させて、戸建住宅2を元の位置に復帰させるようになっている。
【0051】
固定装置41では、通常、操作レバー73を戸建住宅2内で手動操作して、図6に示すように、ピン44を孔43から抜け出させておく。この状態で、地震が生じて基礎1が水平方向Hに振動されると、免震装置3は、滑り介在子18を介して下沓11に対して上沓13を相対的に水平方向Hに振動させて、戸建住宅2を免震支持する。
【0052】
台風等の強風が予想される際には、操作レバー73を戸建住宅2内で手動操作して、図4及び図5に示すように、ピン44を孔43に挿入させておく。この状態では、ハウジング62でもって水平方向Hに動かないように固定されるピン44により、戸建住宅2が基礎1に対して水平方向Hに関して移動できなくなる結果、戸建住宅2に風圧が作用しても、戸建住宅2は横揺れしなくなり、したがって、その居住者に不快感を与えず、加えて、風圧による転倒の危険もなくなる。
【0053】
また、固定装置41では、地震が収まった後にも、図7に示すように、戸建住宅2が基礎1に対して横ずれしている場合には、操作レバー73を戸建住宅2内で手動操作して、ピン44を適宜孔43に挿入させることにより、戸建住宅2を図4及び図5に示す元の位置に容易に復帰させることができて、居住者の不安感を払拭できる。
【0054】
以上のごとく本固定装置41でも、連結手段42による戸建住宅2と基礎1との連結及び戸建住宅2の基礎1への連結解除を行う操作手段40が遠隔操作可能になっているために、台風等における強風において戸建住宅2に横揺れを生じさせないように、戸建住宅2を容易に且つ迅速に基礎1に固定できて居住者等への不快感、不安感を除き得、また、戻し手段47を具備しているために、戸建住宅2を元の位置に容易に復帰させることができて、居住者の不安感を払拭でき、しかも、操作手段40が戸建住宅2内に配された遠隔操作盤46を具備しているために、戸建住宅2内で遠隔操作盤46を操作して、連結手段42による戸建住宅2と基礎1との連結及び戸建住宅2の基礎1への連結解除を行うことができるために、強風時にわざわざ戸外に出る必要もなく、しかも、連結解除忘れ、すなわち固定解除忘れも大幅に低減でき、更に、連結手段42を孔43と孔43に挿抜自在なピン44とで構成し、作動手段45を介してピン44の孔43への挿抜を戸建住宅2内に配された遠隔操作盤46により行わせるようになっているために、強固且つ確実な連結及び連結解除を行うことができ、その上、途中で破断可能なピン44でもって戸建住宅2と基礎1とを連結するために、連結解除を忘れても、一定以上の大きさの地震に対してはピン44の破断で連結解除を行い、而して、免震機能を生じさせることができる結果、地震による戸建住宅2等の倒壊等の甚大な被害を防ぎ得て極めてフェールセーフなものとし得る。
【0055】
更に固定装置4及び41に代えて、図8及び図9に示すような連結手段81及び操作手段82を具備した固定装置83であってもよい。本例の連結手段81は、上部構造物側である上沓13に軸85を介してR1及びR2方向に回転自在に支持されており、R1方向の回転により基礎側である下沓11の側面86及び87に接触又は対面して係合(図8及び図9に示す状態)され、R2方向の回転により側面86及び87に非係合(図10に示す状態)にされる一対の係合部材88及び89を具備しており、係合部材88及び89は夫々、軸85の各端部に固着されており、軸85は、上沓13に回転自在に支持されている。操作手段82は、走行自在な紐状体である無端チェーン91と、無端チェーン91の走行を係合部材88及び89のR1及びR2方向の回転として伝達する伝達部材としてのスプロケットホイール92及び前記の軸85と、戸建住宅2内に配されており、無端チェーン91に走行を生じさせる遠隔操作盤31と同等の遠隔操作盤(図示せず)とを具備しており、無端チェーン91が掛け回されたスプロケットホイール92は、軸85の一端部に固着されており、無端チェーン91の走行による回転により軸85を回転させて、係合部材88及び89をR1及びR2方向に回転させようになっており、無端チェーン91は、図示しない複数のフリースプロケットホイールに案内されて遠隔操作盤に導かれている。なお、係合部材88及び89の夫々にも、括れ部54と同等の括れ部95を形成しておくことが好ましい。
【0056】
固定装置83では、通常、遠隔操作盤のハンドルを戸建住宅2内で手動操作して、図10に示すように、係合部材88及び89を下沓11の側面86及び87に接触又は対面させないで、下沓11に非係合にしておく。この状態では、地震が生じて基礎1が水平方向Hに振動されると、免震装置3は、滑り介在子18を介して下沓11に対して上沓13を相対的に水平方向Hに振動させて、戸建住宅2を免震支持する。固定装置83においても、台風等の強風が予想される際には、遠隔操作盤のハンドルを戸建住宅2内で手動で操作して、無端チェーン91を走行させて、スプロケットホイール92及び軸85を介して係合部材88及び89をR1方向に回転させ、係合部材88及び89を下沓11の側面86及び87に接触又は対面させる、すなわち図8及び図9に示す状態にすることにより、戸建住宅2が基礎1に対して水平方向Hに関して移動できなくなる結果、戸建住宅2に風圧が作用しても、戸建住宅2は横揺れしなくなり、したがって、その居住者に不快感を与えず、加えて、風圧による転倒の危険もなくなる。
【0057】
固定装置83では、水平方向Hのうちの一つの方向でしか戸建住宅2を基礎1に対して固定できないが、通常は、免震装置3を戸建住宅2と基礎1との間に複数個設けるために、他の免震装置3に、水平方向Hのうちの一つの方向に対して直交する水平方向Hの他の方向で戸建住宅2を基礎1に対して固定できるように他の固定装置83を設置すると、水平方向Hのいずれの方向においても戸建住宅2を基礎1に対して固定できるようになる。
【0058】
なお、以上の固定装置4、41又は83を、戸建住宅2に加わる風圧との関係で、戸建住宅2に一個だけ設けてもよいが、2個以上設けるのが好ましく、設ける個数と風圧との関係でその強度を設定すればよい。更に、上記の固定装置4、41及び83では、ワイヤ26及び27の緊張、給排装置69から油圧ジャッキ63への油圧の供給並びに無端チェーン91の走行を、回転ハンドル32の回転及び操作レバー73の揺動等により行うようにしたが、これに代えて、これらを電動モータの作動により行うようにしてもよく、この場合には、遠隔操作盤31及び46等に電動モータに作動、非作動及び逆回転等を指示するスイッチ等を装着するとよい。また、例えば固定装置41では、基礎1に設けられたピン44を戸建住宅2に設けられた孔43に下から挿入して、戸建住宅2を基礎1に連結するようにしたが、これに代えて、戸建住宅2に設けられたピン44をハウジング62に設けられた貫通孔71に上から挿入して、戸建住宅2を基礎1に連結するようにしてもよく、このように夫々逆転配置させて構成してもよい。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、台風等における強風において上部構造物に横揺れを生じさせないように、上部構造物を容易に且つ迅速に基礎に固定できて、居住者等への不快感、不安感を除き得ると共に、強風が収まった後の固定解除忘れを大きく低減でき、しかも、固定解除を忘れても、一定以上の大きさの地震に対しては免震機能を生じさせることができて、地震による上部構造物等の倒壊等の甚大な被害を防ぎ得て極めてフェールセーフであり、その上、上部構造物を元の位置に容易に復帰させることができて、居住者の不安感を払拭できる免震構造物の固定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態の一例の正面一部断面図である。
【図2】図1に示す例のII−II線側面図である。
【図3】図1の例の動作説明図である。
【図4】本発明の好ましい実施の形態の他の例の正面図である。
【図5】図4に示す例の一部拡大説明図である。
【図6】図4の例の動作説明図である。
【図7】図4の例の動作説明図である。
【図8】本発明の好ましい実施の形態の更に他の例の正面図である。
【図9】図8に示す例の側面図である。
【図10】図8の例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 基礎
2 戸建住宅
3 免震装置
4 固定装置
5 連結手段
6 操作手段

Claims (2)

  1. 基礎と上部構造物との間に介在された免震装置により基礎に対して水平方向に免震支持される上部構造物を、基礎に対して水平方向に関して解除自在に固定する固定装置であって、上部構造物を、基礎に対して水平方向に関して移動しないように、上部構造物側と基礎側とを連結する連結手段と、この連結手段による上部構造物側と基礎側との連結及び連結解除を行う操作手段とを具備しており、この操作手段は、上部構造物側と基礎側との連結及び連結解除を遠隔操作できるようになっており、連結手段は、上部構造物側及び基礎側のいずれか一方側に回転自在に支持されており、回転により上部構造物側及び基礎側のいずれか他方側に係合、非係合される係合部材を具備しており、操作手段は、走行自在な紐状体と、この紐状体の走行を係合部材の回転として係合部材に伝達する伝達部材と、上部構造物内に配されており、紐状体に走行を生じさせる遠隔操作盤とを具備している免震構造物の固定装置。
  2. 請求項1に記載の免震構造物の固定装置を具備した構造物。
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