JP4235776B2 - 粒状物色彩選別機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被選別物である粒状物(例えば穀物や樹脂ペレットなど)に含まれる異色部分を有する粒状物(以下、「不良品」という)を判定して選別を行う粒状物色彩選別機に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、粒状物色彩選別機としては、一定の落下軌跡で落下する粒状物に光を照射し、粒状物からの反射光及び/又は透過光を検出し、検出した光量値を基に不良品と良品とを判定し、この判定された不良品を噴風手段によって噴風除去するというものが知られており、特開平7−155702号公報等に開示されている。
【0003】
図11を基に、前記粒状物色彩選別機における受光センサー、電磁バルブ、噴風口及び不良品との関係について説明する。受光センサー100は連接された複数の受光素子から構成されており、また、噴風ノズル110は連接された複数の噴風口110a,110b,110c,110d…から構成されている。そして、噴風口のそれぞれは、対応した電磁バルブ120a,120b,120c,120d…に接続されており、例えば、噴風口110aと電磁バルブ120a、また、噴風口110bと電磁バルブ120bのように対応している。さらに、電磁バルブのそれぞれには、複数の受光素子が対応しており、例えば、受光素子1a,2a,3a,4aの4つの受光素子が電磁バルブ120cに対応している。
【0004】
このような構成において不良品Aの選別は、例えば、前記受光素子1a,2a,3a,4aのいずれかで不良部分(異色部分)と判定される検出光が受光されると、対応した電磁バルブ120cが作動し、該電磁バルブ120cに対応した噴風口110cから高圧空気が噴風されることによって行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、不良品の中には、粒子の端部に前記不良部分を有したものがある。不良品がこのようなものであった場合には、例えば、図11に示すように、不良品Aの不良部分aからの検出光は、受光素子1aで受光されるため、前述のように受光素子1aに対応した電磁バルブ120cが作動して噴風口110cから高圧空気が噴風されることになる。このため、前記不良品Aは、前記端部に高圧空気を受けるものの、中心部あるいは重心部では高圧空気を受けないので、その落下軌跡が十分変更されることなく選別されずに良品に混じってしまうことになる。
【0006】
したがって、本発明は、上記問題点にかんがみ、粒子の端部に不良部分を有する不良品であっても的確に選別して選別精度を向上させた粒状物色彩選別機を提供することを技術的課題とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1の粒状物色彩選別機は、
被選別物である粒状物を移送させる移送手段と、
該移送手段から放出された粒状物を落下軌跡の光学検出位置において撮像する撮像手段と、
該撮像手段での撮像データを基に不良品の存在領域を判定する不良判定手段と、
不良品よりも小さい噴風口を前記光学検出位置の下流側における落下軌跡に対向して多数並設するとともに、前記各噴風口に高圧空気を供給する電磁バルブを各々備えた選別手段と、
前記不良品判定手段で判定される不良品の存在領域を基にして該不良品の中心位置を判定する中心判定手段と、
該中心判定手段で判定された中心位置に対応した電磁バルブのみを選択する選択手段と、を有する、という技術的手段を講じるものである。
【0020】
よって、請求項の手段によれば、不良品の中心位置に対応した選別部を選択して作動させるので、不良品が、粒子の端部に不良部分を有したものであっても、前記選別部による選別作用(噴風幅)は、前記不良品の中心部を含んだ範囲に及ぶ。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の形態について、図1〜図10を参考にしながら説明する。
【0022】
第1の実施の形態:
第1の実施の形態について説明する。本発明の粒状物色彩選別機1は、粒状物を流下させる傾斜状の流下樋2(移送手段)を設け、該流下樋2の下端から落下する粒状物の落下軌跡を挟んで対向する位置に光学検出手段3,3を設ける(図1参照)。そして、前記光学検出手段3,3の下方には、前記落下軌跡に沿って噴風手段4(選別手段)を設け、さらに、その下方の落下軌跡上には、良品を収容する良品収容筒5が設けてある。前記光学検出手段3,3は、受光センサー6、バックグランド7及び照明部8(蛍光灯)から構成する。前記受光センサー6は、落下軌跡上の光学検出位置Fに焦点を合わすとともに、対向する側のバックグランド7にも視線を合わす。なお、前記移送手段については、ベルトコンベアであってもよい。
【0023】
前記受光センサー6,6には、しきい値と比較して検出光量が不良部分となるか否かを判定する不良判定手段15を接続し、該不良判定手段15には、不良信号に基づいて作動する電磁バルブを選択する選択手段14を接続する。該選択手段14は、遅延回路16及びドライブ回路17からなる選別制御手段を介してそれぞれの電磁バルブ12に接続してある。
【0024】
次に、前記選別手段の一例としての噴風手段4を説明する(図2及び図3参照)。該噴風手段4は、噴風ノズル9、高圧空気管10、マニーホールド(高圧空気内蔵部)11及び電磁バルブ12から構成する。前記噴風ノズル9は、高圧空気を噴風する複数の噴風口(作用部)9a,9b,9c…を横一列状に連設してなる。前記マニーホールド11は、縦断面がほぼ六角形で、かつ、長尺角柱形状をなし、内部には長手方向に沿って一対の空洞部11a,11aが形成してある。該各空洞部11a,11aには、コンプレッサー(図示せず)からの高圧空気を供給する供給管(図示せず)が接続してある。
【0025】
前記マニーホールド11の一側の面11bには複数の孔11c,11c…が設けてあり、該孔11c,11c…は縦方向に3つ整列し、長手方向にも整列させて配設してある。一方、前記面11bの反対側の面11d,11e,11fには、前記各孔11c…に対応して前記電磁バルブ12がそれぞれ設けてある。そして、該電磁バルブ12とこれに対応する孔11cとはそれぞれ連通路11gによって連通する。
【0026】
前記各孔11c…にはそれぞれ高圧空気管10の一端を挿入し、該高圧空気管10の各他端は対応したそれぞれの噴風口に連結する。具体的には、高圧空気管10aは噴風口9aに、高圧空気管10bは噴風口9bに、高圧空気管10cは噴風口9cに、のように対応させて接続する(図3の一点鎖線参照)。
【0027】
前記受光センサー6内には可視光センサー13(シリコンフォトセンサーやCCDセンサーなど)が設けてある(図4参照)。該可視光センサー13は連設した複数の受光素子13a,13b,13c…から構成する。そして、複数を一組とした受光素子は、所定の電磁バルブと該電磁バルブに対応した噴風口(噴風幅(作用幅)S1…)とに対応させてある。例えば、図4に示すように、一組の受光素子13a,13b,13c,13dは電磁バルブ12bに対応し、該電磁バルブ12bは噴風口9b(作用幅S1)に対応させてある。また、一組の受光素子13e,13f,13g,13hは電磁バルブ12cに対応しており、該電磁バルブ12cは噴風口9c(作用幅S2)に対応している。なお、前記可視光センサー13と各電磁バルブ12a,12b,12c…とは、前記不良判定手段15と、前記選択手段14、遅延回路16及びドライブ回路17を介して接続してある。
なお、前記選択手段14は、一組の受光素子13e,13f,13g,13hのうち、受光素子13eは一側受光素子として、また、受光素子13f,13gは中央受光素子として、さらに、受光素子13hは他側受光素子として、それぞれあらかじめ認識させてある。
【0028】
第1の実施の形態の作用:
次に、前記第1の実施の形態の作用について図1及び図4を参照しながら説明する。前記流下樋2によって移送される原料粒状物は、流下樋2の下端から一定の流下軌跡で落下する。前記可視光センサー13は、流下軌跡上の光学検出位置Fにおいて粒状物からの反射光及び/又は透過光を検出する。該検出光は、前記不良判定手段15でしきい値と比較されて、良・不良の判定を受ける。
【0029】
前記判定による不良信号は前記選択手段14に入り、該選択手段14は、前記不良信号の検出光がどの受光素子で受光されたかによって、作動させる電磁バルブを選択する。図4に示した具体例で説明すると、不良品Aの不良部分aの検出光は受光素子13eで検出される。この場合、前記選択手段14は、受光素子13e(一側受光素子)が不良部分aの検出光を検出したことを受け、作動させる電磁バルブとして、受光素子13eに対応した電磁バルブ12c(噴風口9cに対応)を選択するとともに、該噴風口9cの左隣の噴風口9bに対応した電磁バルブ12bも選択する。前記電磁バルブ12c,12bの選択出力信号は前記遅延回路16及びドライブ回路17に入り、前記電磁バルブ12c,12bは前記遅延回路16及びドライブ回路17によって所定の遅延時間と作動時間とで制御されて噴風口(作用部)9c,9bから高圧空気噴風される。この高圧空気噴風は不良品Aの全体に当たるので、不良品Aは落下軌跡が十分変更され、確実に選別されることになる。
【0030】
一方、仮に、不良部分aの検出光が前記受光素子13f,13g(中央受光素子)で検出された場合には、前記選択手段14は、作動させる電磁バルブとして受光素子13f,13gに対応した電磁バルブ12cのみを選択する。また、不良部分aの検出光が前記受光素子13h(他側受光素子)で検出光された場合には、前記選択手段14は、作動させる電磁バルブとして受光素子13hに対応した電磁バルブ12c(噴風口9cに対応)を選択するとともに、該噴風口9cの右隣の噴風口9dに対応した電磁バルブ12dも選択する。
【0031】
上記の例では、前記選択手段14が、一組からなる各受光素子について、一側受光素子、中央受光素子及び他側受光素子の3つに分けて認識するようにしたが、受光素子を分けて認識する形態はこれに限ることなく、前記受光素子13e,13fを一側受光素子とし、前記受光素子13g,13hを他側受光素子として認識するようにしてもよい。
【0032】
以上のように第1の実施の形態によれば、端部に不良部分aを有する不良品Aについて、前記不良部分aの検出光が、該不良品Aの重心部に対応した一組の受光素子(13a〜13d)で受光されるのではなく、これに隣り合った一組の受光素子(13e〜13g)における端部の受光素子(一側受光素子13e)によって受光された場合には、前記不良部分Aを検出した一組の受光素子(13e〜13g)に対応した電磁バルブ12cの駆動に加えて、該電磁バルブ12cに隣接した一組の受光素子(13a〜13d)に対応した電磁バルブ12bも選択・駆動するので、噴風は不良品Aの重心部を含んだ範囲に当たる。このため、不良品Aは落下軌跡から十分変更されて確実に選別される。
【0033】
なお、一組とする受光素子の割り当て数は適宜設定可能であり、また、前記選択手段14が認識する前記一側受光素子、中央受光素子及び他側受光素子の各割り当て数についても適宜設定可能である。
【0034】
第2の実施の形態:
第2の実施の形態について説明する(図5〜図10参照)。
図5は、第2の実施の形態における粒状物色彩選別機1の全体的な構成を示したものであり、第1の実施の形態と同じ構成部分については、同じ符号を用いてある。
【0035】
第2の実施の形態においては、光学検出手段3としてCCDカメラ(撮像手段)18を用いる。該CCDカメラ18は制御手段28に接続させてある。該制御手段28は、CCDカメラ18で撮像された撮像データを基にして電磁バルブを駆動させるまでの制御を行う。前記CCDカメラ18には、撮像データである各画素データが不良であるか否かを判定する不良判定手段19を接続し、該不良判定手段19は、該不良判定手段19の判定結果に基づいて粒の存在領域を判定する粒判定手段20に接続する。該粒判定手段20は、後述する第1処理手段32、第2処理手段33及び第3処理手段34のいずれかを作業者が適宜選択する切替手段35に接続してあり、該切替手段35は、前記第1処理手段32、第2処理手段33及び第3処理手段34に接続してある。さらに、前記第1処理手段32、第2処理手段33及び第3処理手段34のそれぞれは、複数の電磁バルブ12…に対し、該各電磁バルブ12…に対応して設けられた遅延回路23…及びドライブ回路24…を介して接続してある。
【0036】
前記第1処理手段32には、前記粒判定手段20によって判定された粒のうち不良粒の存在領域を示す画素集合を基に該各画素を2値化する2値化処理手段21と、該2値化処理手段21によって2値化された画素集合に対応した電磁バルブを選択する第1選択手段22とを有する。
【0037】
前記第2処理手段33には、前記2値化処理手段21を設けるとともに、該2値化処理手段21によって2値化された画素集合を基にして不良粒Aの中心位置の画素を判定する中心位置判定手段25が設けてある。さらに、該中心位置判定手段25が判定した中心位置の画素に対応した電磁バルブを選択する第2選択手段26も設けてある。
【0038】
前記第3処理手段34には、前記2値化処理手段21及び中心位置判定手段25を設けるとともに、該中心位置判定手段25が判定した中心位置の画素に対応した電磁バルブと該電磁バルブの両隣りの電磁バルブとを選択する第3選択手段27が設けてある。
【0039】
以上のように前記制御手段28を構成する。
【0040】
図6は、前記CCDカメラ18に内蔵したCCDセンサー29、光学検出位置F、電磁バルブ12a,12b,12c…、噴風ノズル30の噴風口30a,30b,30c…及び制御手段28の関係を示したものである。
【0041】
前記CCDセンサー29は複数の受光素子31を連設してなり、複数の受光素子31を一組(本実施例では10個の受光素子とした)として一つの電磁バルブに対応させてある。各電磁バルブ12a,12b,12c…は、それぞれ、一つの噴風口30a,30b,30c…に対応して接続し、該各噴風口30a,30b,30c…は、図6で示したように、光学検出位置Fに対し、所定の噴風幅(作用幅)S1,S2,S3…で構成してある。
【0042】
第2の実施の形態の作用:
次に、前記第2の実施の形態の作用について説明する(図5、図7〜図10参照)。
【0043】
不良判定手段19:
前記CCDカメラ18は、各受光素子31が順番に前記光学検出位置Fを横方向に繰り返して走査し、画素データを取得する。この取得した各画素データは、前記不良判定手段19に送られ、各画素データが「良」であるか「不良」であるか、又は「無」、つまり、粒状物の画素データではない、を判定する。この判定は、あらかじめ設置しておいた「良」、「不良」及び「無」を区分するしきい値と各画素データにおける検出光量とを比較することによって行われる。この不良判定結果の例を図7に示す。
【0044】
粒判定手段20:
図7において、符号Pは前記各受光素子31が撮像した画素Pであり、各画素Pに示した「0」、「1」及び「−」は、前記不良判定手段19が判定した結果であり、「良」、「不良」及び「無」に対応している。すなわち、「0」は「良」に、「1」は「不良」に、そして、「−」は「無」に対応していることを意味する。前記粒判定手段20は、前記「0」及び「1」と判定された一固まりになっている画素Pの集合を判定し、この画素集合を一粒の存在領域(粒のイメージ)として捕らえる。図7に符号Bで示した楕円で囲まれた画素の集合が、一粒の存在領域を示している。
【0045】
切替手段35:
次に、作業者が切替手段35から選択した前記第1処理手段33、第2処理手段33及び第3処理手段34のうちのいずれかの実行が行われる。
【0046】
第1処理手段32:
第1処理手段32では、前記2値化処理手段21が、前記画素集合に、「1」(不良)が含まれていれば、その画素集合を不良品として判定し、画素集合全体を不良品として認識するために区別信号(例えば、「1」)を各画素に与えて2値化処理が行われる。
【0047】
次いで、2値化処理された画素集合を基にして前記第1選択手段22は、各画素Pがどの受光素子に対応しているのかを判定し、判定された受光素子に対応した電磁バルブ12の選択を行う。
【0048】
そして、前記第1選択手段22は選択した電磁バルブに対応する遅延回路23に対して信号を送り、この後、遅延時間をおいて、該遅延回路23から対応したドライブ回路24に信号が送られる。これにより、該当電磁バルブは、所定の遅延時間及び作動時間で駆動する。この具体例を次に説明する。
【0049】
第1選択手段22の作用の具体例:
図8の(A)は、受光素子31と、該受光素子31が検出した画素データに基づいてイメージされた不良部分C−1を有する不良品イメージCとの関係が示してある。一方、図8の(B)は、不良品イメージCを2値化処理後の不良品イメージDと、該不良品イメージDを判定する基となった受光素子に対応した電磁バルブ12c,12dと、該電磁バルブ12c,12dに対応した噴風口30c,30dとの関係が示してある。前記電磁バルブ12c,12dが駆動(ON)されると、噴風口30c,30dから高圧空気が同図に示した2点鎖線の幅で噴風されて不良品イメージDの全体に当たり、実際の不良品に対しても同様に噴風が全体的に当たるので確実な選別が行える。
【0050】
この第1処理手段32によれば、不良品の存在領域に対応した噴風手段を作動させるため、粒子の端部に不良部分を有する不良品であっても確実に選別することができ、また、粒状物を粒子の大きさが異なるものが混じったものに変更したとしても不良品を確実に選別することができる。また、粒状物の粒子の大きさが一つの噴風口の幅よりも大きい場合であっても、不良品を確実に選別することができる。
【0051】
【0052】
第2処理手段33:
第2処理手段33は、前述のように、切替手段35の中から作業者が選択することにより実行される。第2処理手段33は、まず、前記第1処理手段32の作用で説明した前記2値化処理手段21を実行し、前記画素集合中に「1」(不良)が含まれていれば、その画素集合を不良品として判定し、画素集合全体を不良品として認識するために区別信号(例えば、「1」)を各画素に与え、2値化処理を行う。
【0053】
次に、前記中心位置判定手段25において、前記2値化処理手段21で得られる2値化処理された画素集合を基に、不良品の中心位置を判定する。以下に、この中心位置の判定方法の一例を示す。まず、前記画素集合を構成した画素Pを、外周位置の画素Pから時計回りに一つずつ順に取り除き、最後に残った画素Pを前記画素集合における中心画素、つまり、不良品の中心位置として判定する。
【0054】
次いで、前記第2選択手段26は前記中心画素に対応する電磁バルブを判定して該電磁バルブに対応した遅延回路23に信号を出し、該遅延回路23は、該回路23に対応したドライブ回路24に信号を出す。該ドライブ回路24は対応した電磁バルブに信号を送り、これにより該電磁バルブは、所定の遅延時間の経過後に所定の作動時間で駆動する。この具体例を次に説明する。
【0055】
第2選択手段26の作用の具体例:
図9の(A)は、受光素子31と、該受光素子31が検出した画素データに基づいてイメージされた不良部分C−1を有する不良品イメージCとの関係が示してある。一方、図9の(B)は、不良品イメージCを2値化処理後の不良品イメージDを示す。さらに、図9の(C)は、前記中心位置判定手段25が判定した中心位置Nが前記不良品イメージD上に示した不良品イメージEである。また、同図9の(C)は、前記第2選択手段26が選択した、前記中心位置(中心画素)Nに対応した電磁バルブ12cを駆動(ON)した様子が示してある。前記電磁バルブ12cが駆動(ON)すると、対応した噴風口30cからは、高圧空気が同図に示した2点鎖線の幅で噴風されて不良品イメージEの全体に当たり、実際の不良品に対しても同様に噴風が全体的に当たるので確実な選別が行える。
【0056】
【0057】
この第2処理手段33によれば、不良品は、不良品の中心位置Nを的にして噴風されるため的確に選別されるほか、不良品の周囲の良品を巻き添えにして噴風することがない。
【0058】
第3処理手段34:
第3処理手段34は、前述のように、切替手段35の中から作業者が選択することにより実行される。第3処理手段34においても、前述の第3処理手段34と同様の前記2値化処理手段21と中心位置判定手段25を実行する(これらの説明は省略)。
【0059】
【0060】
特徴点として、前記第3選択手段27は、前記中心位置判定手段25において判定した中心画素を基にして該中心画素に対応した電磁バルブを判定するとともに、該電磁バルブの両隣りの電磁バルブを判定し、両者を駆動する点にある。該駆動に際しては、第3選択手段27が、判定した前記両電磁バルブに対応した各遅延回路23に信号を送り、該遅延回路23は、該回路23に対応したドライブ回路24に信号を送る。該ドライブ回路24からは対応した各電磁バルブに信号が送られ、これにより前記各電磁バルブは、所定の遅延時間を経過した後に所定時間作動する。この具体例を次に説明する。
【0061】
【0062】
第3選択手段27の作用の具体例:
図10の(A)は、受光素子31と、該受光素子31が検出した画素データに基づいてイメージされた不良部分C−1を有する不良品イメージCとの関係が示してある。一方、図10の(B)は、不良品イメージCを2値化処理後の不良品イメージDを示す。さらに、図10の(C)は、前記中心位置判定手段25が判定した中心位置Nが前記不良品イメージD上に示した不良品イメージEである。また、同図10の(C)は、前記第3選択手段27が選択した、前記中心位置(中心画素)Nに対応した電磁バルブ12cと、該電磁バルブ12cの両隣りの電磁バルブ12b,12dとを駆動(ON)した様子が示してある。前記電磁バルブ12b,12c,12dが駆動(ON)すると、対応した噴風口30b,30c,30dからは、高圧空気が同図に示した2点鎖線の幅で噴風されて不良品イメージEの中心位置Nを含んだ広い範囲(前記作用2よりも)に当たり、実際の不良品に対しても同様に噴風が全体的に当たるので確実な選別が行える。
【0063】
【0064】
この第3処理手段34によれば、粒子の端部に不良部分を有する不良品であっても、不良品には、中心位置Nを含んだ広い範囲に高圧空気が当たるため、確実に選別できるほか、粒状物の粒子の大きさがつの噴風口の幅よりも比較的大きい場合であっても、不良品を選別することができる。
【0065】
【0066】
上記該第2の実施の形態の粒状物色彩選別機1においては、第1処理手段32、第2処理手段33及び第3処理手段34の3つの手段を組み合わせたが、3つの手段の組み合わせに限らず、これらのうち一つ又は二つの手段であってもよい。
【0067】
【0068】
本発明における選別手段は、上記実施の形態では噴風手段としたが、これ以外に出没作用を行う作用部を有する選別手段等であってもよい。
【0069】
【0070】
【0071】
【発明の効果】
求項によれば、不良品の中心位置を検出して該中心位置に対応した選別部を作動させるため、該選別部による選別作用は、不良部分が粒子の端部に有した不良品であっても当該不良品の中心部に当たり、確実な選別が行える。また、選別作用が当該不良品の中心部に当たるので、該不良品の周囲の良品を巻き添いにする量が少なくなり、的確な選別が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における第1の実施の形態の粒状物色彩選別機の要部を示したブロック図である。
【図2】 本発明における噴風手段を示し、一部を断面にした側面図である。
【図3】 本発明におけるマニーホールドの各孔と噴風ノズル部の各噴風口の関係を示した図である。
【図4】 本発明における可視光センサー、噴風口、電磁バルブ及び不良品の各作用の関係を示した図である。
【図5】 本発明における第2の実施の形態の粒状物色彩選別機の要部を示したブロック図である。
【図6】 本発明におけるCCDセンサー、光学検出位置、噴風ノズル、電磁バルブ及び制御手段の関係を示した図である。
【図7】 本発明において、不良品を画素集合により像として捕らえた様子を示した図である。
【図8】 本発明において、不良品を画素集合により像として捕らえ、該画素集合を基にして不良品を選別する様子を示した図である。
【図9】 本発明において、不良品を画素集合により像として捕らえ、判定された中心画素を基にして不良品を選別する様子を示した図である。
【図10】 本発明において、不良品を画素集合により像として捕らえ、該画素集合を基にして不良品を選別する様子の別の例を示した図である。
【図11】 従来における可視光センサー、噴風口、電磁バルブ及び不良品の各作用の関係を示した図である。
【符号の説明】
1 粒状物色彩選別機
2 流下樋(移送手段)
3 光学検出手段
4 噴風手段
5 良品収容筒
6 可視光センサー部
7 バックグランド
8 照明部
9 噴風ノズル部(選別手段)
10 高圧空気管
11 マニーホールド
11a 空洞部
11b 面
11c 孔
11d 面
11e 面
11f 面
11g 連絡路
13 可視光センサー
14 選択手段
15 不良判定手段
16 遅延回路
17 ドライブ回路
18 CCDカメラ(撮像手段)
19 不良判定手段
20 粒判定手段
21 2値化処理手段
22 第1選択手段
23 遅延回路
24 ドライブ回路
25 中心位置判定手段
26 第2選択手段
27 第3選択手段
28 制御手段
29 CCDセンサー
30 噴風ノズル
31 受光素子
32 第1処理手段
33 第2処理手段
34 第3処理手段
35 切替手段
100 受光センサー
110 噴風ノズル
A 不良品
a 不良部分
B 画素集合(存在領域)
C 不良品イメージ
C−1 不良部分
D 2値化後の不良品イメージ
E 中心位置Nを示した不良品イメージ
F 光学検出位置
N 中心位置
P 画素

Claims (1)

  1. 被選別物である粒状物を移送させる移送手段と、
    該移送手段から放出された粒状物を落下軌跡の光学検出位置において撮像する撮像手段と、
    該撮像手段での撮像データを基に不良品の存在領域を判定する不良判定手段と、
    不良品よりも小さい噴風口を前記光学検出位置の下流側における落下軌跡に対向して多数並設するとともに、前記各噴風口に高圧空気を供給する電磁バルブを各々備えた選別手段と、
    前記不良品判定手段で判定される不良品の存在領域を基にして該不良品の中心位置を判定する中心判定手段と、
    該中心判定手段で判定された中心位置に対応した電磁バルブのみを選択する選択手段と、を有することを特徴とする粒状物色彩選別機。
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