JP4234410B2 - 装飾印刷物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、絵柄パターン層が数倍〜数十倍に拡大されて視認される装飾印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、絵柄パターン層が数倍〜数十倍に拡大されて視認される装飾物としては、透明層の片面に、一定のピッチ巾でレンズ状凸部層を形成され、そのレンズ状凸部層の焦点付近に当たる透明層の他方の面上に、一定のピッチ巾の絵柄パターン層が形成された装飾物があった。
【0003】
そして、その装飾物は、絵柄パターン層を数倍〜数十倍に拡大するというレンズ効果と、レンズ状凸部層のピッチ巾と若干異なるピッチ巾で絵柄パターン層を形成するというパターン設定によって、絵柄パターンが浮き出たり沈んだりするように見える特殊な効果を持つ装飾印刷物であった。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−189000
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記装飾物は、レンズ効果により絵柄パターン層が数倍〜数十倍に拡大されて視認されるものであるため、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷等の汎用印刷法で絵柄パターン層を形成した場合、パターン精度の悪さからエッジ部の滲みなどが目だって、意匠性に劣るものであった。
【0006】
すなわち、汎用の印刷方法で絵柄パターン層を形成する場合、ハジキ、ピンホール、版目の発生などの印刷不良が発生しないように、通常、絵柄パターン層を形成するインキと透明層面との濡れ性を良くする。濡れ性が良いと、絵柄パターン層を形成するインキが拡がって、透明層面との接触角が小さくなり、膜厚は薄くなる(図3参照)。
【0007】
このため、実際の印刷パターン精度は、印刷版の精度より数倍〜数十倍低下し、若干の滲みが生じていたが、通常の印刷物では問題にならないレベルであった。しかし、前記装飾物のように、数倍〜数十倍に拡大されて視認される印刷物では、それが目立って問題になった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、本発明者は、透明層の片面に、一定のピッチ巾でレンズ状凸部層が形成され、このレンズ状凸部層とは反対側の透明層面に、一定のピッチ巾で透明な微細凸部パターン層が形成され、微細凸部パターン層上に絵柄パターン層が形成されたことを特徴とする装飾物を発明した。
【0009】
すなわち、本発明は、汎用印刷法よりもパターン精度に優れた方法で微細凸部パターンを形成した後、この微細凸部パターン上に絵柄パターンを汎用印刷法などにより形成することを特徴とする。このようにすることにより、絵柄パターンの精度は、微細凸部パターンに依存し、汎用印刷法では不可能であった精度でパターン化が可能になった。その理由は以下の通りである。
【0010】
本発明の場合、絵柄パターン層の下地である微細凸部パターン層は、微細なパターンで各々独立して形成されている(図1参照)。この場合、エッジ部分の絵柄パターン層を形成するインキには表面張力が働くため、絵柄パターン層を形成するインキの接触角は通常の平滑面に印刷した場合より大きくなり、膜厚は厚くなる(図4参照)。
【0011】
つまり、絵柄パターン層を形成するインキなどの液体は、各々の微細凸部パターン内全体に拡がった後、それ以上拡がろうとせずに、ある一定の範囲の厚みに達するまでは微細凸部パターン層内に留まろうとする性質がある。このような状態では、絵柄パターン層を形成するインキの印刷パターン精度は下地の微細凸部パターン層の精度に依存する。したがって、絵柄パターン層を形成するインキの塗布量を調節して、この状態になる範囲内に設定すれば、微細凸部パターン層とほぼ同じ精度の絵柄パターン層が形成できる。
【0012】
また、本発明者は、透明層の片面に、一定のピッチ巾でレンズ状凸部層を形成し、このレンズ状凸部層と反対側の透明層面に、一定のピッチ巾で絵柄パターン層を形成する装飾物の製造方法であって、転写シートの基体シート上に微細凸部パターン層および絵柄パターン層を順次形成した後、少なくとも絵柄パターン層を転写シートから装飾物に転写形成することを特徴とする装飾物の製造方法を発明した。
【0013】
すなわち、上記発明は、微細凸部パターン層上に絵柄パターン層を形成するという工程を、透明層上ではなく、別の転写シート上に形成して、絵柄パターン層を転写シートから透明層上に転写形成することを特徴とする(図2参照)。あるいは、絵柄パターン層と微細凸部パターン層を転写シートから透明層上に転写形成することを特徴とする(図5参照)。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の装飾物Aの各構成層について説明する。装飾印刷物Aは透明層1の片面にレンズ形状凸部層4があり、他方の面に少なくとも絵柄パターン層3が形成されている。
【0015】
透明層1は,微細凸部パターン層2、絵柄パターン層3、レンズ形状凸部層4等を形成するための下地としての機能を持つものであり、フィルム、シート、板など透明なものであればいずれのものであっても良い。
【0016】
透明層1の材質は、プラスチックの場合は、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アセテート系樹脂、ポリアミド系樹脂などが好ましい。プラスチック以外の場合は、ガラスなどが好ましい。
【0017】
透明層1の膜厚は、プラスチックの場合は、5μm〜5mmが好ましい。膜厚が5μmより薄いと、シートに剛性がなく凸部層2が支持できないという問題があり、5mmより厚いと、剛性がありすぎて取り扱いにくいという問題があるためである。ガラスの場合は、1mm〜5mmが好ましい。いずれの場合も、絵柄パターン層3の形成面がレンズ状凸部層4の焦点付近になるような厚みに設定する。
【0018】
なお、焦点付近というのは焦点の±30%の範囲であることを指す。絵柄パターン層3の形成面がレンズ形状凸部層4の焦点付近になることによって、絵柄パターン3が拡大され、絵柄パターン3が浮き出たり沈んだりしたように見える。
【0019】
透明層1の形成方法は、プラスチックシートの場合、押出成形、カレンダー成形、キャストなどの汎用の製膜方法で構わない。また、プラスチック成形品の場合、射出成形、圧縮成形、注型などの汎用の成形方法で構わない。また、ガラス板の場合、生石灰,炭酸ソーダ、ケイ砂などを加熱融解する一般的な方法で構わない。
【0020】
微細凸部パターン層2は,絵柄パターン層3を形成するための下地としての機能を持つものであり、絵柄パターン層3を精度良く形成させる機能を果たす。
【0021】
微細凸部パターン層2の形成方法は、特に限定されないが、例えば、▲1▼透明層1上に感光性樹脂層を全面形成して、レーザー光照射装置などで露光したあとエッチングにより不要な部分を除去する方法、▲2▼版の表面にエッチングまたは彫刻により微細凹部を形成し、その部分に液状樹脂を充填し透明層1を被せて固化させた後、剥がし取る方法、▲3▼版の表面にエッチングまたは彫刻により凹部を形成し、熱可塑性樹脂からなる透明層1に熱をかけながら押圧して、エンボス加工する方法、▲4▼金型の表面に凹部を形成し、成形と同時に形成する方法などがある。
【0022】
▲1▼透明層1上に感光性樹脂層を全面形成して、レーザー光照射装置などで露光したあとエッチングにより不要な部分を除去する形成方法の場合には、微細凸部パターン層2の材質は、ジアゾ基、アジド基、シンナモイル基などの感光基をもつ感光性樹脂などが好ましい。これらの材料は、光により感度よく構造変化を起こし、溶媒に可溶化または不溶化するため、高精度なパターン化が可能なためである。
【0023】
▲2▼版の表面にエッチングまたは彫刻により凹部を形成し、その部分に液状樹脂を充填し、透明層1を被せて固化させたあと剥がし取る形成方法の場合には、微細凸部パターン層2の材質は、不飽和ポリエステル組成物、アルキドアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、シリコンアクリレート、ジエン系アクリレート、メラミンアクリレートなどの無溶剤タイプの電離放射線硬化型樹脂が好ましい。透明層1を被せて固化させるため、溶剤飛散をさせることが工程上困難になるからである。
【0024】
▲3▼版の表面にエッチングまたは彫刻により凹部を形成し、透明層1に熱をかけながら押圧して、エンボス加工する方法の場合には、微細凸部パターン層2の材質は、透明層1の材質と同じになる。
【0025】
▲4▼微細凸部パターン層2の膜厚は、0.5μm〜50μmが好ましい。膜厚が0.5μmより薄いと、ほとんど平坦な透明層1と変わらず、本発明の効果が得られないという問題があり、50μmより厚いと、パターン精度が低下してくるという問題があるためである。
【0026】
絵柄パターン層3は、木目柄、石目柄、布目柄、文字、幾何学模様、全面ベタ等の加飾したい絵柄を表現するための印刷層である。なお、絵柄パターン層3は並列して複数形成してもよい。また、絵柄パターン層3には、真空蒸着やメッキ等の方法によって、アルミニウム、クロム、銅、ニッケル、インジウム、錫、酸化珪素などの金属膜層を設けてもよい。この場合、金属膜層は全面でもパターン状でもよい。
【0027】
絵柄パターン層3の材質は、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、硝化綿系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ゴム系樹脂など、とくに限定されない。
【0028】
絵柄パターン層3の膜厚は0.5μm〜50μmが好ましい。膜厚が0.5μmより薄いと、十分な意匠性が得られないという問題があり、50μmより厚いと、印刷後に乾燥し難いという問題があるためである。但し金属膜層の場合は50Å〜1200Åが好ましい。膜厚が50Åより薄いと、十分な意匠性が得られないという問題があり、1200Åより厚いと、クラックが生じやすいという問題があるためである。
【0029】
絵柄パターン層3の形成方法は、平滑面またはそれに近似する面にのみ印刷することのできる汎用のグラビア印刷・オフセット印刷・スクリーン印刷などの方法が好ましい。
【0030】
また、図2に示すように、少なくとも基体シート5、微細凸部パターン層2、絵柄パターン層3からなる転写シートBを別個に作成し、微細パターン層2と絵柄パターン層3を凸部層2と反対側の面の透明層1上に転写形成してもよい。
【0031】
その際、基体シート5と微細凸部パターン層2との間に剥離層を設けて、微細凸部パターン層2と絵柄パターン層3を、凸部層2と反対側の面の透明層1上に転写形成しやすいようにしてもよい。また、微細凸部パターン層2と絵柄パターン層3との間に剥離層を設けて、絵柄パターン層3のみを凸部層2と反対側の面の透明層1上に転写形成してもよい。
【0032】
剥離層の材質としては、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ビニロン系樹脂、アセテート系樹脂、ポリアミド系樹脂を挙げることができ、各層との離型性に応じて、適宜、好ましい材料を選択する。
【0033】
剥離層の膜厚は0.5μm〜50μmが好ましい。膜厚が0.5μmより薄いと、十分な剥離性が得られないという問題があり、50μmより厚いと、印刷後に乾燥し難いという問題があるためである。
【0034】
剥離層の形成方法は、凸部層2のみならず基体シート面(剥離層面)にも形成しなければならないため、塗装・ディッピング・リバースコーターなどの三次元加飾ができる方法の方が好ましく、グラビア印刷・オフセット印刷・スクリーン印刷などの汎用の印刷方法は好ましくない。
【0035】
また、転写シートBを透明層1と接着させるために、絵柄パターン層3上に接着層を設けてもよい。
【0036】
接着層の材質としては、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ビニロン系樹脂、アセテート系樹脂、ポリアミド系樹脂を挙げることができ、透明層1との接着性に応じて、適宜、好ましい材料を選択する。
【0037】
接着層の膜厚は0.5μm〜10μmが好ましい。膜厚が0.5μmより薄いと、十分な密着が得られないという問題があり、10μmより厚いと、印刷後に乾燥し難いという問題があるためである。
【0038】
接着層の形成方法は、グラビア印刷・オフセット印刷・スクリーン印刷などの方法でも、塗装・ディッピング・リバースコーターなどの方法でもよい。
【0039】
また、装飾パターン層3と接着層など層間密着性が必要な界面において、層間密着性が乏しい場合には、必要に応じてアンカー層を設けてもよい。
【0040】
アンカー層の材質は、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ビニロン系樹脂、アセテート系樹脂、ポリアミド系樹脂を挙げることができ、各層との密着性に応じて、適宜、好ましい材料を選択する。
【0041】
アンカー層の膜厚は0.5μm〜50μmが好ましい。膜厚が0.5μmより薄いと、十分な密着が得られないという問題があり、50μmより厚いと、印刷後に乾燥し難いという問題があるためである。
【0042】
アンカー層の形成方法は、グラビア印刷・オフセット印刷・スクリーン印刷などの方法でも、塗装・ディッピング・リバースコーターなどの方法でもよい。
【0043】
【実施例】
(実施例1)0.5mm厚のポリエチレンテレフタレートフィルムからなる基体シート5上に、アクリル系樹脂からなる透明の剥離層を形成した。つぎに、版の表面に彫刻により、深さ50μmであって、一定のピッチ巾で複数個のNの文字配列からなる微細な凹部を形成し、その微細な凹部にウレタンアクリレート系の紫外線硬化型の液状樹脂を充填した。
【0044】
その後、前記紫外線硬化型の液状樹脂と剥離層とが接するように基体シート5を被せて、背面から紫外線を照射して固化させた後、基体シート5および剥離層を剥がし取る方法によって、剥離層の表面に、一定のピッチ巾で複数個のNの文字配列からなる微細凸部パターン層2を形成した。
【0045】
つぎに、この微細凸部パターン層2の天面部分のみに、グラビア印刷により赤色の絵柄パターン層3を形成し、さらに全面にリバースコーターにより透明接着層を形成し、転写シートBを得た。形成された絵柄パターン層3は、50倍に拡大してもエッジ部に滲みの見られない鮮明な絵柄パターンであった。
【0046】
一方、射出成形金型のキャビティ表面に、焦点距離が0.65mmのレンズ状断面をもつ半径0.1mmの複数のシボ形状が形成された射出成形金型を用意した。この射出成形金型のシボ面と対抗する金型面に転写シートBをセットし、金型を閉じ、無色透明のアクリル樹脂を射出したところ、表面にレンズ状断面をもつ複数のシボ形状が形成され、背面に赤色の絵柄パターン層3が形成された成形同時絵付品が得られた。
【0047】
上記成形同時絵付品は、レンズ状断面をもつ複数のシボ面からみると、1個の拡大されたNの赤色文字が、滲み等もなく鮮明に見えるという意匠性に優れたものであった。
【0048】
(実施例2)0.25mm厚の透明のポリカーボネートフィルムを透明層1として用意し、その片方の表面にエンボス加工により半径0.15mm、焦点距離が0.45mmのレンズ形状の凸部を形成した。一方、他方の面に、50μm厚の感光性樹脂層を設け、一定のピッチ巾で複数のNの文字の配列からなるネガフィルムパターンで露光し硬化させた後、エッチングにより未硬化部分を除去し、微細凸部パターン層2を形成した。
【0049】
上記微細凸部パターン層2が形成された側の全面に、真空蒸着法によりアルミ蒸着膜を形成した後、微細凸部パターン層2上にアクリル樹脂系のエッチングレジストからなる絵柄パターン層3を形成し、エッチング処理した。このようにして得られた印刷シートは、アルミニウム光沢を呈する1個の拡大されたNの文字が、滲み等もなく鮮明に見えるという意匠性に優れたものであった。
【0050】
【発明の効果】
本発明の装飾物は、透明層の片面に、一定のピッチ巾でレンズ状凸部層が形成され、そのレンズ状凸部層と反対側の透明層表面に、一定のピッチ巾で透明な微細凸部パターン層が形成され、該微細凸部パターン層上に絵柄パターン層が形成されたことを特徴とする。このようにすることにより、絵柄パターン層の精度は、微細凸部パターン層の精度に依存し、汎用印刷法では不可能であった精度でパターン化が可能になる。
【0051】
したがって、本発明の装飾物は、レンズ効果により絵柄パターン層が数倍〜数十倍に拡大されて視認されても、パターン精度よく形成されるので、エッジ部の滲みが目だつこともなく、意匠性に優れた装飾物となる効果がある。
【0052】
また、本発明の装飾物の製造方法は、透明層の片面に、一定のピッチ巾でレンズ状凸部層を形成し、このレンズ状凸部層と反対側の透明層面に、一定のピッチ巾で絵柄パターン層を形成する装飾物の製造方法であって、転写シートの基体シート上に微細凸部パターン層および絵柄パターン層を順次形成した後、少なくとも絵柄パターン層を転写シートから装飾物に転写形成することを特徴とする。
【0053】
したがって、本発明の装飾物の製造方法は、絵柄パターン層が所望のパターンに形成された転写シートだけを選定して透明層上に転写形成できるので、本発明の装飾物を製造する上において、歩留まりが向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る装飾印刷物の一実施例を示す断面図である。
【図2】 本発明に係る装飾印刷物の製造方法の一実施例を示す断面図である。
【図3】 従来の装飾印刷物の一実施例を示す断面図である。
【図4】 本発明に係る装飾印刷物の一実施例を示す断面図である。
【図5】 本発明に係る装飾印刷物の製造方法の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
A 装飾印刷物
B 転写シート
1 透明層
2 微細凸部パターン層
3 絵柄パターン層
4 レンズ状凸部層
5 基体シート
6 接触角
Claims (2)
- 透明層の片面に、一定のピッチ巾でレンズ状凸部層が形成され、このレンズ状凸部層とは反対側の透明層面に、一定のピッチ巾で透明な微細凸部パターン層が形成され、該微細凸部パターン層上に絵柄パターン層が形成され、レンズ効果により絵柄パターン層が数倍〜数十倍に拡大されて視認される装飾印刷物。
- 透明層の片面に、一定のピッチ巾でレンズ状凸部層を形成し、このレンズ状凸部層と反対側の透明層面に、一定のピッチ巾で絵柄パターン層を形成され、レンズ効果により絵柄パターン層が数倍〜数十倍に拡大されて視認される装飾印刷物の製造方法であって、転写シートの基体シート上に微細凸部パターン層および絵柄パターン層を順次形成した後、少なくとも絵柄パターン層を転写シートから装飾印刷物に転写形成することを特徴とする装飾印刷物の製造方法。
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- 2002-12-10 JP JP2002357764A patent/JP4234410B2/ja not_active Expired - Lifetime
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