JP4233921B2 - 金型固定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は金型固定装置、特にプレスブレーキのような曲げ加工機に使用される金型固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
従来より、プレスブレーキの金型固定装置としては、例えば図12又は特開2002−219517に開示されたものがある。
【0004】
このうち、図12に示す金型固定装置201は、下部テーブル203上に、ベース205を介して取り付けられホルダ本体207を有し、該ホルダ本体207の前面207Aには、ボルト217を介して締め板215が取り付けられている。
【0005】
また、上記締め板215上部後面215Bには、複数のウレタンゴム219が若干突出した状態で埋設されている。
【0006】
この構成により、ダイ209を、ホルダ本体207の水平な支持面211上に戴置させると共に、該ダイ209の後面209Bを、ホルダ本体207の垂直な当接面213に当接させ、ボルト217を締め付ければ、前記ウレタンゴム219の弾性により、締め板215とダイ209間の隙間が殆ど無くなる。
【0007】
これにより、ダイ209は、ホルダ本体207に対して確実に固定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記図12において、締め板215は、一体構造であり、そのため、一枚の締め板215でそれより短い長さ(X軸方向(紙面に垂直な方向))のダイ209を固定しようとすると、締め板215全体が撓んでしまい、均一なクランプ力が得られず、ダイ209を確実に固定できない。
【0009】
そのために、既述したように、締め板215とダイ209との当接部分である上部後面215Bに、複数のウレタンゴム219を若干突出した状態で埋設することにより、前記締め板215とダイ209間の隙間を無くし、ダイ209を確実に固定できるようにした。
【0010】
しかし、このウレタンゴム219は、ダイ209に付着した油により劣化し易く、劣化したウレタンゴム219のクランプ力は低下し、しかも複数のウレタンゴム219の劣化の程度はそれぞれ異なる。
【0011】
その結果、ダイ209を、その長手方向(X軸方向)にわたって均等なクランプ力で固定することができない。
【0012】
更に、上記一体構造の締め板215は、金型との当接部分である上部に、既述した複数のウレタンゴム219や、例えば特開2001−30010に開示されているように、複数の弾性部材23(例えば同公報の図2)を設けることにより、締め板と金型との間に隙間ができないようにしている。
【0013】
その結果、従来の締め板は、部品点数が多く、そのため、各部品の加工精度が金型に対するクランプ力に影響を及ぼし、金型を確実に固定できない場合があり、また、多くの部品を取り付けなければならないため、その分だけ、ホルダ本体に対する締め板の取り付け時間が長くなり、更に、コスト高になるなど種々の弊害がある。
【0014】
本発明の目的は、一体構造の締め板を用いることにより、金型を確実に固定すると共に、容易迅速に取り付け可能であり、部品による加工精度のクランプ力に対する影響を無くすことができる金型固定装置を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、
ホルダ本体4と協働してダイDを固定する締め板5を有し、該締め板5の長手方向に、複数のスリットS、S´を設け、該スリットの間隔と深さを不均一にすることにより、外側のスリットS´と締め板5の両端の間に形成される外側把持部Tの強度を、内側のスリットS間に形成される内側把持部tの強度よりも大きくしたことを特徴とする金型固定装置9(請求項1)と、
ホルダ本体4と協働してダイDを固定する締め板5を有し、該締め板5の長手方向に、複数のスリットS、S´を設け、外側のスリットS´の深さと、内側のスリットSの深さを等しくした状態で、外側のスリットS´と締め板5の両端との間の間隔Bを、内側のスリットS間の間隔Aよりも大きくし、外側のスリットS´と締め板5の両端の間に形成される外側把持部Tの強度を、内側のスリットS間に形成される内側把持部tの強度よりも大きくしたことを特徴とする金型固定装置9(請求項3)と、
ホルダ本体4と協働してダイDを固定する締め板5を有し、該締め板5の長手方向に、複数のスリットS、S´を設け、外側のスリットS´と締め板5の両端との間の間隔Bと、内側のスリットS間の間隔Aとを等しくした状態で、外側のスリットS´の深さHを、内側のスリットSの深さhよりも小さくし、外側のスリットS´と締め板5の両端の間に形成される外側把持部Tの強度を、内側のスリットS間に形成される内側把持部tの強度よりも大きくしたことを特徴とする金型固定装置9(請求項4)という技術的手段を講じている。
【0016】
上記本発明の構成によれば、一体構造の締め板5を(図1)用い、金型との当接部分である該締め板5の上部にスリットS、S′を設けたことにより、該締め板5の上部は、複数の把持部t、Tに分割されるので、該締め板5の上部が(図9)、ダイの前面DAに当接しようとすると、該締め板5上部の全体が(例えば図7)、ダイの前後方向(Y軸方向)の厚さに応じて、弾性変形し、締め板5と金型との間に隙間を形成すること無く、該当するダイD1、D2、D3に密着することにより、金型を確実に固定することができ、また、このように、締め板5上部を、複数の把持部t、Tで分割したことにより、金型との隙間を無くすための従来のウレタンゴムのような部品が不要となったので、部品の取り付け時間が省略され、その分だけ、締め板5を、ホルダ本体4に対して容易迅速に取り付けることができると共に、部品による加工精度のクランプ力に対する影響を無くすことができる。
【0017】
従って、本発明によれば、一体構造の締め板を用いることにより、金型を確実に固定すると共に、容易迅速に取り付け可能であり、部品による加工精度のクランプ力に対する影響を無くすことができる金型固定装置を提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、実施の形態により添付図面を参照して、説明する。
図1は本発明の実施の形態を示す全体斜視図である。
【0019】
図1の金型固定装置9は、ダイDを支持するホルダ本体4と、その前面4Bの締め板5により構成されている。
【0020】
この場合、上記ダイDは、よく知られているように、後述するパンチPと(図9〜図11)協働してワークW(図11)に曲げ加工を施す。
【0021】
上記ホルダ本体4は(図1)、ボルト7とナット8によりベース3に固定され、ベース3は、後述する下部テーブル2に取り付けられている。
【0022】
また、ホルダ本体4は、長手方向(X軸方向)に一体的に設けられ、該ホルダ本体4には、長手方向に段差部4Aが形成され、該段差部4Aには、上記ダイDが戴置される。
【0023】
上記段差部4Aには、ダイ当接面4Cが垂直状に設けられ、該ダイ当接面4Cには、ダイDの後面DCが当接するようになっている(図9)。
【0024】
このホルダ本体4(図1)の段差部4Aに平行して、該ホルダ本体4の前面4Bには、締め板5が長手方向に複数配置され、この場合、一枚の締め板5(図2)で複数のダイD1、D2、D3を固定する場合もあり、複数の締め板5で1つのダイDを固定する場合もある。
【0025】
上記複数配置された締め板5(図1)のそれぞれは、締め板回転支点用ボルト6Aと締め板ストッパ用ボルト6Bを介して、ホルダ本体4の前面4Bに取り付けられ、該ホルダ本体4内であって締め板5の下部に対応する位置には、締め板回転駆動用シリンダ10(例えば油圧シリンダ)が内蔵されている。
【0026】
この構成により、上記締め板回転駆動用シリンダ10を作動すれば、そのピストンロッド10Aが(図9)締め板5の下部を押圧することにより、該締め板5は、前記ボルト6Aを支点として例えば時計方向αに回転する。
【0027】
これにより、締め板5の上部が、前記ダイDの前面DAに当接するが、このとき、後述するように(例えば図7)、金型との当接部分である締め板5上部が弾性変形することにより、ダイDとの間に隙間が形成されること無くそれに密着し、最適なクランプ力F1、F2、F3で該当するダイD1、D2、D3を把持し、各ダイは確実に固定される。
【0028】
即ち、上記締め板5は(図1)、金型との当接部分である上部に、従来のようなウレタンゴムなどの部品が取り付けられていない一体構造となっている。
【0029】
そして、このような一体構造の締め板5は(図9)、既述したように、ホルダ本体4に内蔵された締め板回転駆動用シリンダ10により、回転することにより、ダイDを固定するが、この締め板回転駆動用シリンダ10は、図3〜図5に示すように、ホルダ本体4内であって締め板5の下部両側に対応する位置に内蔵されている。
【0030】
従って、ダイを固定する際には、締め板5の両側のみにクランプ力が強く働き、中央部が撓んでしまい、若しダイが締め板5の中央部に配置されたときには、このダイDは、確実に固定されないことになる。
【0031】
このため、本発明では、締め板5の金型当接部分である上部に、長手方向(X軸方向)に沿ってスリットS、S′を設けることにより、該締め板5上部を複数の把持部t、Tに分割し、締め板5上部が、ダイに当接した場合に、該ダイDの前後方向(Y軸方向)の厚さに応じて、既述したように(例えば図7)、弾性変形するようにし、ダイに密着するようにしてそれを確実に固定している。
【0032】
この場合、締め板5上部(例えば図3)に形成される各把持部t、Tは、前記締め板回転駆動用シリンダ10による押圧力との関係において、弾性限界内で一定の強度を有する必要があり、このような観点から、各把持部t、Tを形成するためのスリットS、S′の間隔と深さを決定する。
【0033】
例えば、1つの把持部の強度が大き過ぎると、他の把持部と共にダイを把持しようとしても、該ダイと締め板との間に隙間が形成されてしまい、最適なクランプ力が得られずに、金型を確実に固定できないことがある。
【0034】
また、これとは反対に、1つの把持部の強度が小さ過ぎると、締め板回転駆動用シリンダ10(図1)による押圧力に耐えることができず、締め板が破損することがある。
【0035】
従って、把持部の強度が、大き過ぎることも、小さ過ぎることもなく、最適なクランプ力でダイを把持するためには、次のようにするのが好ましい。
【0036】
即ち、若し、スリットの間隔と深さを全て均一にした場合には、全ての把持部の強度も均一になる。
【0037】
従って、例えば図7に示すように、一枚の締め板5のみでダイを固定するようなときには、同じ強度の複数の把持部のそれぞれに、シリンダ10からの押圧力が負荷されるので、各把持部は、破損することなく、最適なクランプ力F1、F2、F3で該当するダイD1、D2、D3を把持することができる。
【0038】
しかし、例えば図8に示すように、2枚の締め板5でダイを固定するようなときには、締め板5の左右端の把持部のみに、シリンダ10からの押圧力が負荷される場合がある。
【0039】
例えば、図8において、ダイDの右端は、右側の締め板5で固定されるが、この場合には、該締め板5の左端の把持部Tだけが実際に作用し、該把持部Tには、シリンダ10からの押圧力の全てが負荷され、このため、該把持部Tが破損するおそれがある。
【0040】
このため、締め板5の左右端の把持部T、即ち外側の把持部Tの強度は、内側の把持部tの強度よりも大きくする必要がある。
【0041】
このような考えに基づいて、図3に示すように、締め板5の上部にスリットを設ける場合には、外側のスリットS′の深さと内側のスリットSの深さを等しくした状態で、外側のスリットS′と締め板5の両端との間の間隔Bを、内側のスリットS間の間隔Aよりも大きくする。
【0042】
これにより、外側の把持部Tの幅Bが内側の把持部tの幅Aよりも大きくなるので、既述したように、外側把持部Tの強度は、内側把持部tの強度よりも大きくなる。
【0043】
具体的には、図示するように、124.5mm×47mmの寸法の締め板5の上部にスリットS、S′を設ける場合には、外側のスリットS′の深さと内側のスリットSの深さを、h=10〜15mmで等しくし、内側のスリットS間の間隔A=5〜10mmとすれば、外側のスリットS′と締め板5の両端との間の間隔B=A×(1.2〜1.5)とする。
【0044】
また、図4に示すように、締め板5の上部にスリットを設ける場合には、外側のスリットS′と締め板5の両端との間の間隔Bと、内側のスリットS間の間隔Aとを等しくした状態で、外側のスリットS′の深さHを、内側のスリットSの深さhより小さくし、これにより、外側把持部Tの強度を、内側把持部tの強度より大きくしてもよい。
【0045】
更に、図5に示すように、締め板5の上部にスリットを設ける場合には、外側のスリットS′の深さHを、内側のスリットSの深さhより小さくすると共に、外側のスリットS′と締め板5の両端との間の間隔Bを、内側のスリットS間の間隔Aよりも大きくし、これにより、外側把持部Tの強度を、内側把持部tの強度より大きくしてもよい。
【0046】
このように、本発明によれば、スリットS、S′の幅と深さを不均一にしたことにより、外側把持部Tの強度だけを大きくし、締め板5の破損を防止しているので、締め板5全体のクランプ力は、スリットS、S′の幅と深さを均一にした場合に比べて、若干低下する。
【0047】
しかし、本発明によれば、図6に示すように、1枚の締め板5で最小のダイD′を固定する場合でも、外側把持部Tだけでなく、それと隣接する内側把持部tと共に該最小のダイD′を把持するように、予め把持部とダイの大きさを設定しておけば、金型は確実に固定できる。
【0048】
このことは、内側把持部tだけでダイを把持する場合も、同様であり、少なくとも隣接する2つの内側把持部tで、最小のダイD′を把持するように、予め把持部とダイの大きさを設定しておく。
【0049】
換言すれば、本発明による把持部t、Tの幅、即ち、スリットS、S′の間隔(内側のスリットS間の間隔A、又は外側のスリットS′と締め板5の両端との間の間隔B)は、最小のダイD′の長手方向(X軸方向)の幅Lよりも小さい。
【0050】
上記構成を有する金型固定装置9は、例えばプレスブレーキに(図10、図11)適用される。
【0051】
このプレスブレーキは、機械本体の両側に側板30を有し、該側板30の上部には、上部テーブル1が取り付けられ、該上部テーブル1には、ホルダを構成する中間板32を介して、パンチPが装着されている。
【0052】
また、側板30の下部前方には、下部テーブル2が配置され、該下部テーブル2には、既述したホルダ本体4と締め板5から成る本発明による金型固定装置9を介して、ダイDが装着され、該下部テーブル2は、その両側の油圧シリンダ34により上下動するようになっている。
【0053】
この構成により、操作盤31を操作してNC装置(図示省略)を始動状態にし、下部テーブル2の後方に配置されたバックゲージの突当33にワークWを(図11)突き当てて位置決めした後、油圧シリンダ34を作動して下部テーブル2を上昇させれば、前記パンチPとダイDの協働により、該ワークWに対して所定の曲げ加工が施される。
【0054】
以下、上記構成を有する本発明の作用を図7、図8に基づいて説明する。
【0055】
(1)一枚の締め板5で、複数のダイD1、D2、D3を固定する場合の作用(図7)。
【0056】
この場合は、図7に示すように、ホルダ本体4の段差部4Aに、複数のダイD1、D2、D3を戴置させると共に、各ダイD1、D2、D3の後面DCを、該段差部4Aのダイ当接面4Cに当接させる。
【0057】
この状態で、ホルダ本体4に(例えば図9)内蔵された締め板回転駆動用シリンダ10を作動すれば、既述したように、そのピストンロッド10Aが締め板5の下部を押圧するので、該締め板5は、ボルト6Aを支点として例えば時計方向αに回転し、これにより、締め板5の上部が、前記ダイDの前面DAに当接しようとする。
【0058】
この場合、既述したように(例えば図3)、締め板5上部には、複数のスリットS、S′が設けられており、それらスリットS、S′により、締め板5上部は、複数の把持部t、Tに分割されており、このため、図7に示すように、各金型の前後方向(Y軸方向)の厚さに応じて、金型との当接部分である締め板5上部全体が弾性変形する。
【0059】
従って、図示するように、締め板5は、各金型D1、D2、D3との間に隙間を形成すること無く、各金型に密着し、最適なクランプ力F1、F2、F3で該当するダイD1、D2、D3を把持し、各ダイは確実に固定される。
【0060】
(2)複数の締め板5で、1つのダイDを固定する場合の作用(図8)。
【0061】
この場合は、図8に示すように、例えば2枚の締め板5で、1つのダイDを固定するものとし、図示するように、左側の締め板5全体で、該ダイDの右端を除く部分を、右側の締め板5の左端に形成された把持部Tで、該ダイDの右端をそれぞれ把持するものとする。
【0062】
先ず、ホルダ本体4の段差部4Aに、1つのダイDを戴置させると共に、該ダイDの後面DCを、該段差部4Aのダイ当接面4Cに当接させる。
【0063】
次に、ホルダ本体4に(例えば図9)内蔵された締め板回転駆動用シリンダ10を作動すれば、既述したように、そのピストンロッド10Aが、前記2枚の締め板5の下部を押圧するので、各締め板5は、ボルト6Aを支点として例えば時計方向αに回転し、これにより、各締め板5の上部が、前記ダイDの前面DAに当接しようとする。
【0064】
この場合、既述したように(例えば図3)、締め板5上部には、複数のスリットS、S′が設けられており、それらスリットS、S′により、締め板5上部は、複数の把持部t、Tに分割されている。
【0065】
このため、図8に示すように、左側の締め板5は、1つのダイDの右端を除く部分の前後方向(Y軸方向)の厚さに応じて、金型との当接部分である締め板5上部全体が弾性変形して密着し、該左側の締め板5は、最適なクランプ力F4で該ダイDの右端を除く部分を把持する。
【0066】
また、既述したように(図3)、締め板5上部を分割する複数の把持部t、Tのうち、外側把持部Tの強度は、内側把持部tの強度より大きく設定されている。
【0067】
従って、図8に示すように、右側の締め板5上部を分割する左端の外側把持部Hのみが、ダイDの右端を把持し、その際に、該外側把持部Tに対して、締め板回転駆動用シリンダ10(図1)からの全押圧力が負荷されたとしても、該外側把持部Tは、破損すること無く、最適なクランプ力F4で、該ダイDの右端を把持することができる。
【0068】
これにより、2枚の締め板5は、それぞれ最適なクランプ力F4、F5で前記1つのダイDを把持し、該ダイDは確実に固定される。
【0069】
前記(1)、(2)のようにして金型を固定した後、下部テーブル2(図11)の後方の突当33にワークWを突き当てて位置決めした後、油圧シリンダ34を作動して下部テーブル2を上昇させれば、前記パンチPとダイDの協働により、該ワークWに対して所定の曲げ加工が施される。
【0070】
【発明の効果】
上記のとおり、本発明によれば、次のような効果を奏する。
(1)一体構造の締め板5を(図1)用い、金型との当接部分である該締め板5の上部にスリットS、S′を設けたことにより、該締め板5の上部は、複数の把持部t、Tに分割されるので、該該締め板5上部の全体が(例えば図7)、ダイの前後方向(Y軸方向)の厚さに応じて、弾性変形し、締め板5と金型との間に隙間を形成すること無く、該当するダイD1、D2、D3に密着することにより、金型を確実に固定することができる。
【0071】
(2)また、このように、締め板5上部を、複数の把持部t、Tで分割したことにより、金型との隙間を無くすための部品が不要となったので、部品の取り付け時間を省略することができ、その分だけ、締め板5を、ホルダ本体4に対して容易迅速に取り付けることができる。
【0072】
(3)更に、上記したように、金型との隙間を無くすための部品が不要となったので、このような部品による加工精度のクランプ力に対する影響を無くすことができるようになった。
【0073】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】本発明を構成する締め板5の第1実施形態を示す図である。
【図4】本発明を構成する締め板5の第2実施形態を示す図である。
【図5】本発明を構成する締め板5の第3実施形態を示す図である。
【図6】本発明を構成する締め板5のスリットS、S′の間隔と、ダイの長手方向(X軸方向)の幅との関係を示す図である。
【図7】本発明の作用説明図である(一枚の締め板5で複数のダイD1、D2、D3を固定する場合)。
【図8】本発明の作用説明図である(複数の締め板5で1つのダイDを固定する場合)。
【図9】本発明の対象であるダイDと、該ダイDに対応するパンチPを示す図である。
【図10】本発明の適用例を示す斜視図である。
【図11】図10の側面図である。
【図12】従来技術を説明する図である。
【符号の説明】
1 上部テーブル
2 下部テーブル
3 ベース
4 ホルダ本体
5 締め板
6A 締め板回転支点用ボルト
6B 締め板ストッパ用ボルト
7 ホルダ本体固定用ボルト
8 ホルダ本体固定用ナット
9 金型固定装置
10 締め板回転駆動用シリンダ
D、D′、D1、D2、D3 ダイ
P パンチ
Claims (4)
- ホルダ本体と協働してダイを固定する締め板を有し、該締め板の長手方向に、複数のスリットを設け、該スリットの間隔と深さを不均一にすることにより、外側のスリットと締め板の両端の間に形成される外側把持部の強度を、内側のスリット間に形成される内側把持部の強度よりも大きくしたことを特徴とする金型固定装置。
- 上記外側のスリットの深さを、内側のスリットの深さよりも小さくすると共に、外側のスリットと締め板の両端との間の間隔を、内側のスリット間の間隔よりも大きくした請求項1記載の金型固定装置。
- ホルダ本体と協働してダイを固定する締め板を有し、該締め板の長手方向に、複数のスリットを設け、外側のスリットの深さと、内側のスリットの深さを等しくした状態で、外側のスリットと締め板の両端との間の間隔を、内側のスリット間の間隔よりも大きくし、外側のスリットと締め板の両端の間に形成される外側把持部の強度を、内側のスリット間に形成される内側把持部の強度よりも大きくしたことを特徴とする金型固定装置。
- ホルダ本体と協働してダイを固定する締め板を有し、該締め板の長手方向に、複数のスリットを設け、外側のスリットと締め板の両端との間の間隔と、内側のスリット間の間隔とを等しくした状態で、外側のスリットの深さを、内側のスリットの深さよりも小さくし、外側のスリットと締め板の両端の間に形成される外側把持部の強度を、内側のスリット間に形成される内側把持部の強度よりも大きくしたことを特徴とする金型固定装置。
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