JP4316448B2 - プレス用金型装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クッション機能付きプレス機械とクッション機能のないプレス機械の両方に適用可能なプレス用金型装置に関するものである。
クッション機能は、塑性加工する際に成形素材を押さえることで、成形品に「しわ」などの好ましくない結果が発生しないようにすることを主な目的とし、金型とともに用いられる。
従来のクッション機能を備えたプレス用金型装置としてプレス装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−90096公報(第5頁、図1)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図17は、従来の技術の基本構成を説明する図であり、従来のプレス装置は、プレスマシンのホルダ201に、圧力の調整が可能な弾性体202を配列したパッド圧調整手段203を取り付け、弾性体202とパッド204の間にロッドからなる圧力伝達体205を設けたもので、弾性体202を異なる圧力に設定した弾性体202に入れ替えることで、パッド圧の設定を個別に行うことができるとともに、上型206の弾性体が不要になる分だけ上型を小さくすることができるというものである。
しかし、従来のプレス装置を複数の異なるプレス機間で使い回す場合、使い回すことができない。プレス装置を複数の異なるプレス機間で使い回すことで、同じ金型を複数保有する必要がなくなり、結果的に、生産コストを削減することができる。例えば、A事業所のAプレス機ではパッド圧調整手段203をAプレス機からほとんど取り外すことなく汎用的に使用可能状態で所有するが、B事業所に設置したAプレス機とは異なるBプレス機において、パッド圧調整手段203を所有していない場合がある。このBプレス機を使用する際の対策として、第1に、輸送する際にパッド圧調整手段203を同時に輸送するか、第2に、パッド圧調整手段203を製作してBプレス機に取り付けることが考えられる。
第1の対策では、金型の汎用性がなくなる。
第2の対策では、パッド圧調整手段203を製作する費用が発生し、生産コストが高騰する。
本発明は、クッション機能付きプレス機械とクッション機能のないプレス機械の両方に適用可能で、プレス機側にクッション機能を備えていない場合でも、クッション機能を付与してワーク押さえパッドを使用することを可能とし、汎用性を向上させたプレス用金型装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ワークを押さえるワーク押さえパッドを昇降可能に備え、プレス機に取り付けて使用するプレス用金型装置において、このプレス用金型装置は、金型本体と、この金型本体に着脱可能にかつ昇降可能に取り付けたパッド本体と、このパッド本体と金型本体とに取り外し可能に介在させプレスの際にパッド本体の移動を圧力によって制御するクッション機能を有するクッション装置又はこのクッション装置の代替品であって金型本体を貫通しパッド本体とプレス機側とに介在させクッション機能を有しない押圧力伝達ロッドとからなり、クッション手段を備えたプレス機には、金型本体とパッド本体と押圧力伝達ロッドとでプレス用金型装置を構成し、クッション手段を備えないプレス機には、金型本体とパッド本体とクッション装置とでプレス用金型装置を構成することができることを特徴とする。
クッション手段を備えたプレス機にプレス用金型装置を取り付ける場合、プレス用金型装置は、プレス機側のクッション手段とパッド本体との間に介在させ押圧力伝達ロッドを備えるので、クッション手段の押し付け力によってパッド本体でブランク材を押さえることができるとともに、金型本体で成形品を成形することができる。
クッション手段を備えないプレス機にプレス用金型装置を取り付ける場合、プレス用金型装置は、パッド本体と金型本体の間に介在させクッション装置を備えるので、クッション装置の押し付け力によってパッド本体でブランク材を押さえることができるとともに、金型本体で成形品を成形することができる。
請求項1に係る発明では、クッション手段を備えたプレス機には、金型本体とパッド本体と押圧力伝達ロッドとでプレス用金型装置を構成し、クッション手段を備えないプレス機には、金型本体とパッド本体とクッション装置とでプレス用金型装置を構成することができるので、プレス機側にクッション機能がない場合でも、クッション機能を付与することができ、ワーク押さえパッドを使用することができる。従って、プレス用金型装置の汎用性を向上させることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、本発明のプレス用金型装置の概念図であり、プレス用金型装置11は、金型本体12と、この金型本体12に着脱可能にかつ昇降可能(矢印a1の方向)に取り付けたワーク押さえパッド13のパッド本体14と、このパッド本体14と金型本体12とに取り外し可能に介在させ、図右下の第1プレス機15を使用する際に用いるクッション装置16と、このクッション装置16の代替品であり、第2プレス機17を使用する際に用いる押圧力伝達ロッド18とからなる。
第1プレス機15は、上下に往復運動しかつ金型を固定する第1ラム21と、第1ラム21に対向し、金型(下金型61)を固定する第1ボルスタ22と、を備え、クッション手段26を備えないプレス機である。
第2プレス機17は、上下に往復運動する第2ラム25と、第2ラム25に取り付けたクッション手段26と、第2ラム25に対向し金型(下金型61)を固定する第2ボルスタ27と、を備えるプレス機である。
ここで、プレス用金型装置11を第2プレス機17に対応するクッション非保有金型装置11Cと第1プレス機15に対応するクッション保有金型装置11Pとに分け説明を行う。
クッション非保有金型装置11Cは、金型本体12側と押圧力伝達ロッド18を矢印a2,a3のフローのように組合わせて構成する。
クッション保有金型装置11Pは、金型本体12側とクッション装置16を矢印a4,a5のフローのように組合わせて構成する。
クッション手段26は、第2ラム25に直接取り付けたベース板31と、ベース板31に嵌め込んだロッドレスシリンダ32・・・(・・・は複数を示す。以下同様。)と、からなる。ロッドレスシリンダ32は、ガス密閉形である。33,33(図2参照)は押圧力伝達ロッド18とともに用いる位置決めピン、34,34はベース板31に形成した第1位置決め穴を示す。
クッション装置16は、シリンダ36・・・を複数用いたもので、シリンダ36はガス密閉形で、エンド側に形成したフランジ部37と、トップ側に設けたロッド38と、を備える。41・・・はボルトである。
クッション装置16として複数のシリンダ36・・・を採用したが、シリンダ36の他に採用可能なものとして、ばねや樹脂(ゴムを含む)があり、条件によっては、リンク機構やねじ方式、或いはこれらを組合せた構成を挙げることができる。
すなわち、ワークW(図5参照)を押さえるワーク押さえパッド13を昇降可能に備え、第1プレス機15若しくは第2プレス機17に取り付けて使用するプレス用金型装置11において、このプレス用金型装置11は、金型本体12と、この金型本体12に着脱可能にかつ昇降可能に取り付けたパッド本体14と、このパッド本体14と金型本体12とに取り外し可能に介在させプレスの際にパッド本体14の移動を圧力によって制御するクッション機能を有するクッション装置16又はこのクッション装置16の代替品であって金型本体12を貫通しパッド本体14と第2プレス機17側とに介在させクッション機能を有しない押圧力伝達ロッド18とからなり、クッション手段26を備えた第2プレス機17には、金型本体12とパッド本体14と押圧力伝達ロッド18とでプレス用金型装置11(クッション非保有金型装置11C)を構成し、クッション手段26を備えない第1プレス機15には、金型本体12とパッド本体14とクッション装置16とでプレス用金型装置11(クッション保有金型装置11P)を構成する。
次にクッション手段26を備えた第2プレス機17とプレス用金型装置11との組合せで成形を行う場合について説明する。
図2は、本発明のプレス用金型装置をクッション非保有金型装置とするための説明図(その1)である。
クッション非保有金型装置11Cは、既に説明したように、押圧力伝達ロッド18・・・を用いる。
押圧力伝達ロッド18は、本体42を円柱状に形成し、本体42の一方に第1当接端部43をパッド本体14に密着可能に形成し、第1当接端部43に連ねて嵌合部44をパッド本体14に嵌合可能に加工し、嵌合部44に連ねておねじ45をパッド本体14にねじ込み可能に加工し、本体42の他方に第2当接端部46をクッション手段26(図1参照)に当接するように形成し、他方に二面部47を形成したもので、パッド本体14にクッション手段26(図1参照)からの力を伝える。
押圧力伝達ロッド18の材質は、金属である。
なお、押圧力伝達ロッド18の形状並びに材質は任意であり、例えば、外径が変化しない中空な円柱や角柱でもよく、また条件によっては、材質を金属以外のものにすることも可能である。
ワーク押さえパッド13は、パッド本体14と、パッド本体14の前進限位置81(図5参照)を定めるストッパーピン51と、を備える。
パッド本体14は、上部に凸状の受圧部52・・・を所定面積に形成し、受圧部52に嵌合穴53を、嵌合部44に対して所定のはめあいとなるように形成し、嵌合穴53の底部にめねじ54を加工し、側部に規制溝55を形成し、下部に押さえ面56を形成したもので、ワークW(図6参照)を所望の力で押さえる。
パッド本体14の形状や配置位置は任意であり、例えば、ブランク材の端を押さえるように配置しすることも可能である。
金型本体12は、下金型61と、上金型62と、からなる。63は下金型61と上金型62の間に挟む保護材を示す。
下金型61は、中央にワーク押さえ部64を形成し、ワーク押さえ部64に連ねて型部65を所定の成形形状に形成したものである。
上金型62は、型部65に対向する型部66を所定の成形形状に形成し、型部66の内側にパッドスライド部67を形成し、上側にラム取り付け部68を形成し、ラム取り付け部68に両用開口部71・・・を形成したものである。
両用開口部71は、押圧力伝達ロッド18及びクッション装置16(図1参照)のシリンダを配置する部位で、貫通部72及びシリンダ用座面73を形成した部位である。
図3は、図2の3矢視図であり、ラム取り付け部68の平面図で、両用開口部71・・・を示す。
両用開口部71は、上述したように、貫通部72を開け、シリンダ用座面73を形成した部位であり、シリンダ用座面73には、めねじ74・・・をボルト41・・・(図1参照)に対応するように加工した。
ラム取り付け部68には、位置決めピン33(図2参照),33(図2参照)を嵌める第2位置決め穴75,75を形成した。
次に押圧力伝達ロッドの取り付け要領を説明する。
図2に示すように、まず、押圧力伝達ロッド18・・・をラム取り付け部68の両用開口部71・・・に矢印b1・・・のごとく通す。
図4は、本発明のプレス用金型装置をクッション非保有金型装置とするための説明図(その2)である。
金型本体12のラム取り付け部68を貫通させた後、パッド本体14のめねじ54に押圧力伝達ロッド18のおねじ45をねじ込む。引き続き、押圧力伝達ロッド18・・・を全数、工具77で矢印b2のごとく締め付けることで、パッド本体14の受圧部52(図2参照)に押圧力伝達ロッド18の第1当接端部43を密着させる。
一方、第2位置決め穴75,75(図3参照)に位置決めピン33,33を嵌める。
なお、下金型61と上金型62とは、連結部材(図に示していない。)で一体的に連結されている。
その次に、クッション非保有金型装置11Cを運搬し、クッション手段26を備えた第2プレス機17に取り付ける。例えば、第2ボルスタ27の所定位置に下金型61を、下金型61と上金型62とを一体的に連結した状態で載せ、第2ラム25とともにクッション手段26を二点鎖線に示すように下降させ、最終的に、位置決めピン33,33に第1位置決め穴34,34を嵌める。
最後に、第2プレス機17に下金型61及び上金型62をクランプ手段(図に示していない。)で固定する。
このように、クッション手段26に形成した第1位置決め穴34,34及びラム取り付け部68に形成した第2位置決め穴75,75によって、クッション手段26のロッドレスシリンダ32・・・の中央に押圧力伝達ロッド18・・・を配置することができる。
次に成形について簡単に説明する。
図5は、本発明のプレス用金型装置をクッション非保有金型装置として使用した場合の説明図(その1)である。
金型本体12を開き、ワークWであるところのブランク材78を二点鎖線で示すようにセットする。金型本体12を開く過程で、クッション手段26のロッドレスシリンダ32・・・は、前進(矢印b3の方向)して押圧力伝達ロッド18・・・を介してパッド本体14を前進限位置81(距離B)までストロークさせる。
ブランク材78をセットした後、上金型62とともにワーク押さえパッド13を下降させ、ブランク材78を押さえる。その際、パッド本体14はロッドレスシリンダ32・・・による押し付け力でブランク材78の中央に所定の押し付け力を付与するとともに、下金型61のワーク押さえ部64にブランク材78の中央を矢印b4(図6参照)のごとく押し続ける。
図6は、本発明のプレス用金型装置をクッション非保有金型装置として使用した場合の説明図(その2)である。
連続して、上金型62を成形の下限82まで下降させることで、成形品83を得る。この過程では、クッション手段26のロッドレスシリンダ32・・・に抗して上金型62を下降させるとともにワーク押さえパッド13を、ロッドレスシリンダ32・・・のストロクS1に対応する距離Sp(Sp=S1)だけ後退(矢印b5の方向)させるから、ブランク材78の所定位置に力を矢印b6のごとく加え、成形品83を成形する。
このように、クッション非保有金型装置11Cは、金型本体12と、この金型本体12に着脱可能にかつ昇降可能に取り付けたパッド本体14と、金型本体12を貫通しパッド本体14と第2プレス機17側とに介在させクッション機能を有しない押圧力伝達ロッド18・・・とからなり、クッション手段26を備えた第2プレス機17に取り付けるので、パッド本体14でブランク材78を押さえることができるとともに、上金型62で成形品83を成形することができる。
次に、図1に示す、クッション手段26を備えない第1プレス機15とプレス用金型装置11との組合せで成形を行う場合について説明する。
ここでは、クッション非保有金型装置11Cからクッション保有金型装置11Pに変更する例で説明する。
まず、プレス用金型装置11(クッション非保有金型装置11C)から押圧力伝達ロッド18・・・を取り外す。押圧力伝達ロッド18・・・を取り外す手順は、押圧力伝達ロッド18・・・を取り付けた手順と逆の手順で行う。つまり、図4に示す状態と同様に、押圧力伝達ロッド18・・・を緩め、図2のように押圧力伝達ロッド18・・・を取り外すと、図1の図上の金型本体12側の状態に戻る。
図7は、本発明のプレス用金型装置をクッション保有金型装置とするための説明図(その1)である。
押圧力伝達ロッドを取り外したなら、引き続き、パッド本体14を取り外す。まず、ストッパーピン51を抜き取り、金型本体12の上金型62を吊り上げる。
なお、この例では、上金型62を吊り上げたが、天地反転してパッド本体14を吊り上げてもよい。
図8は、本発明のプレス用金型装置をクッション保有金型装置とするための説明図(その2)である。
その次に、クッション装置16を取り付ける。具体的には、ラム取り付け部68に形成した両用開口部71・・・のシリンダ用座面73・・・にシリンダ36・・・のフランジ部37・・・をボルト41・・・で取り付ける。
図9は、本発明のプレス用金型装置をクッション保有金型装置とするための説明図(その3)である。
シリンダ36・・・を付けた後、パッド本体14を元に戻す。具体的には、金型本体12の上金型62を下げて、パッド本体14に上金型62を嵌め、パッド本体14の受圧部52・・・にシリンダ36・・・のロッド38・・・を当てる。当たると、パッド本体14は前進限位置81に位置することになる。そして、ストッパーピン51を元に戻すために、嵌める。
最後に、第1プレス機15に下金型61及び上金型62をクランプ手段(図に示していない。)で固定する。
図10は、本発明のプレス用金型装置をクッション保有金型装置として使用した場合の説明図(その1)である。
クッション保有金型装置11Pで成形を開始する。金型本体12を開き、ワークWとしてのブランク材78を二点鎖線で示すようにセットする。
図11は、本発明のプレス用金型装置をクッション保有金型装置として使用した場合の説明図(その2)である。
ブランク材78をセットした後、上金型62とともにワーク押さえパッド13を下降させ、ブランク材78を押さえる。その際、パッド本体14はシリンダ36・・・による押し付け力でブランク材78の中央に所定の押し付け力を付与しつつ、シリンダ36・・・のストロクSm(通過位置)に対応する距離だけ後退(矢印b8の方向)するとともに、下金型61のワーク押さえ部64にブランク材78の中央を矢印b9のごとく押し続ける。
連続して、上金型62を成形の下限84まで下降させることで、成形品83を得る。この過程では、クッション装置16のシリンダ36・・・に抗して上金型62を下降させるとともにワーク押さえパッド13を、シリンダ36・・・のストロクS1に対応する距離だけ後退(矢印b8の方向)させるから、ブランク材78の所定位置に力を矢印b10のごとく加え、成形品83を成形する。
このように、クッション保有金型装置11Pは、金型本体12と、この金型本体12に着脱可能にかつ昇降可能に取り付けたパッド本体14と、このパッド本体14と金型本体12とに取り外し可能に介在させプレスの際にパッド本体14の移動を圧力によって制御するクッション機能を有するクッション装置16とからなり、クッション手段26(図1参照)を備えない第1プレス機15に取り付けるので、パッド本体14でブランク材78を押さえることができるとともに、成形品83を成形することができる。
つまり、プレス用金型装置11は、クッション手段26を備えた第2プレス機17には、金型本体12とパッド本体14と押圧力伝達ロッド18とでプレス用金型装置11(クッション非保有金型装置11C)を構成し、クッション手段26を備えない第1プレス機15には、金型本体12とパッド本体14とクッション装置16とでプレス用金型装置11(クッション保有金型装置11P)を構成することができるので、プレス機側にクッション機能がない場合でも、クッション機能を付与することができ、ワーク押さえパッドを使用することができる。従って、プレス用金型装置の汎用性を向上させることができる。
次にプレス機にクッション装置を取付けるときの取付け方法をより具体的に説明する。
ここでは、プレス機として第2プレス機17を用い、クッション装置としてクッション手段26を用いて説明する。
図12は、本発明のプレス用金型装置に用いるクッション装置のプレス機への取付け方法を説明する第1図である。
第2プレス機17は、詳しくは、第2ラム25にピッチP1で形成したT溝91・・・と、第2ラム25に取付けた第1基準ピン92,92を備える。C1はT溝91の中心線を示す。
クッション手段26は、詳しくは、T溝91に嵌合する長尺なT溝嵌合部材93・・・と、上面94に第1基準ピン92,92が嵌合するように形成した基準嵌合孔95,95と、下面96に開けた基準孔97,97と、基準孔97,97に嵌めて下面96から突出させた第2基準ピン98,98と、下面96に形成したT溝99・・・と、を備える。C2はT溝99の中心線を示す。
第2基準ピン98は、基準孔97に着脱可能に嵌合するようにピン本体101を形成し、ピン本体101の端に掛止部材102を取付け、掛止部材102を上面94に取付けることで、ピン本体101を抜け落ちないように、且つ、押し上げられないように保持したものである。
T溝99は、第2プレス機17の第2ラム25に形成したT溝91・・・と位置および形状(寸法)が一致するように、T溝99の中心線C2と中心線C1とを同心とし、ピッチをP2(P2=P1)に設定し、ボルト穴(ざぐりを含む。)104・・・を、T溝99に嵌めるもの(例えば、T溝ナット)に干渉しないように開けたもので、金型の固定に用いる。Ph(図13参照)はボルト穴104のピッチを示す。
次にボルト穴104・・・に対応するT溝嵌合部材93について説明する。
図13は、本発明のプレス用金型装置に用いるクッション装置のT溝嵌合部材の斜視図である。
T溝嵌合部材93は、第2ラム25のT溝91に嵌合する本体105を形成し、本体105にめねじ106・・・をピッチPt(Pt=Ph)で形成したものである。
本体105は、長さをLbとした。長さLbは、第2ラム25の幅Wとほぼ同じ長さで、例えば、2200mmとした。
本体105の材質は任意であり、例えば、S45C(機械構造用炭素鋼)を用いる。
次にT溝嵌合部材93の使用要領をクッション手段26を用いて説明する。
まず、T溝嵌合部材93を第2ラム25のT溝91に矢印e1のように嵌め、端面107,108同士を目安に揃える。その次に、第2ラム25を下降させクッション手段26に接触させた後、ボルト穴104・・・にボルト111・・・を通してT溝嵌合部材93に矢印e2のようにねじ込む。
このように、T溝91にT溝嵌合部材93を嵌めることで、ボルト111・・・の対象となるT溝ナットを多数(例えば、40個)用いる必要がなくなる。その結果、T溝ナットの位置決め作業を省くことができ、ボルト111・・・のねじ込みに手間がかからない。従って、例えば、クッション手段26の取付け作業は容易になる。
図12で本発明のプレス用金型装置に用いるクッション装置のプレス機への取付け方法を説明する。
予め、クッション装置(クッション手段)26と金型(金型本体)12(下金型61と上金型62を備える。)とを、第2基準ピン98,98を第2位置決め穴75,75に嵌めることで位置決めし、クッション手段26と金型本体12を一体的に、例えば、ボルト112・・・で組み合わせる。引き続き、第2基準ピン98,98を矢印e3のように引き抜く。
その次に、プレス機(第2プレス機)17の第2ラム25を上昇し、第2ボルスタ27に金型本体12を載せつつ、ストッパ113,113(図に示していない。)で金型本体12の位置を決める。続けて、ボルト112・・・を緩めて外す。
続けて、プレス機(第2プレス機)17の第2ラム25を下降し、第1基準ピン92,92をクッション手段26の基準嵌合孔95,95に矢印e4のように嵌めることで、第2ラム25に対して、第1基準ピン92,92を基準にクッション手段26を位置決めする。続けて、クッション手段26をプレス機(第2プレス機)17の第2ラム25にボルト114・・・で固定する。一方、第2ボルスタ27に金型本体12の下金型61を固定する。
この過程で、第1基準ピン92,92をクッション手段26の基準嵌合孔95,95に矢印e4のように嵌める際、クッション手段26は移動し(X軸方向、Y軸(図13参照)方向)、金型本体12は移動しない。
なお、クッション手段26が金型本体12に対して少し(例えば、6mm)移動してもロッドレスシリンダ32と押圧力伝達ロッド18との間で問題は起きない。
このように、プレス機(第2プレス機)17に金型本体12およびクッション手段26を取付けるので、クッション手段26のみを移動(X軸方向、Y軸(図13参照)方向)させることができ、第2ラム25に加わる横方向(X軸方向、Y軸方向)の力を低減することができる。
また、第2ボルスタ27上を金型本体12が移動しないので、第2ボルスタ27の面に傷が付かない。
図14は、本発明のプレス用金型装置に用いるクッション装置のプレス機への取付け方法を説明する第2図である。
最後に、第2ラム25とともにクッション手段26を上昇させ、T溝嵌合部材93にボルト111・・・をねじ込み、クッション手段26をより確実に固定する。
第2ラム25とともにクッション手段26を下降し、クッション手段26に上金型62をボルト112・・・で取付ける。
図15は、本発明のプレス用金型装置に用いるクッション装置のプレス機への取付け方法を説明する第3図である。
クッション手段26と金型(金型本体)12(下金型61と上金型62を備える。)で成形作業を開始する。
図16は、本発明のプレス用金型装置に用いるクッション装置のプレス機への取付け方法を説明する第4図である。
クッション手段26では、T溝99を備えるので、金型(金型本体)12(図15参照)とは異なる金型121であっても、T溝99を用いて金型121を取付けることができ、クッション手段26の汎用性を図ることができる。
クッション手段26では、T溝99は、第2プレス機17の第2ラム25に形成したT溝91・・・と位置および形状(寸法)が一致するように、T溝99の中心線C2と中心線C1とを同心とし、ピッチをP2(P2=P1)に設定し、ボルト穴104・・・を、T溝91に嵌めるものに干渉しないように開けたので、第2ラム25のT溝91・・・に対応した取付け部位122,122を備えた金型121であっても、T溝99を用いて金型121を取付けることができる。従って、クッション手段26の汎用性をより向上させることができる。
尚、本発明のプレス用金型装置は、実施の形態では、周囲をフランジ状に成形するプレス金型に適用したが、プレス用金型の構造や成形品の形状は任意であり、一般のプレス用金型に適用することは差し支えない。
また、プレス用金型装置11では、ラムにクッション手段26を配置したが、ボルスタ側にクッション手段26に相当するものを配置することも可能である。
実施の形態では、クッション装置16のシリンダ36を固定したが、シリンダ36のフランジ部37を金型本体12に取り付けないで、シリンダ36を押圧力伝達ロッド18と同等に使用することも可能である。その際には、シリンダ36をロッド38の後退を規制する構成とする。
本発明のプレス用金型装置は、ワーク押さえパッドを備え、異なるプレス機で使用する機会が比較的少ないものに好適である。
本発明のプレス用金型装置の概念図 本発明のプレス用金型装置をクッション非保有金型装置とするための説明図(その1) 図2の3矢視図 本発明のプレス用金型装置をクッション非保有金型装置とするための説明図(その2) 本発明のプレス用金型装置をクッション非保有金型装置として使用した場合の説明図(その1) 本発明のプレス用金型装置をクッション非保有金型装置として使用した場合の説明図(その2) 本発明のプレス用金型装置をクッション保有金型装置とするための説明図(その1) 本発明のプレス用金型装置をクッション保有金型装置とするための説明図(その2) 本発明のプレス用金型装置をクッション保有金型装置とするための説明図(その3) 本発明のプレス用金型装置をクッション保有金型装置として使用した場合の説明図(その1) 本発明のプレス用金型装置をクッション保有金型装置として使用した場合の説明図(その2) 本発明のプレス用金型装置に用いるクッション装置のプレス機への取付け方法を説明する第1図 本発明のプレス用金型装置に用いるクッション装置のT溝嵌合部材の斜視図 本発明のプレス用金型装置に用いるクッション装置のプレス機への取付け方法を説明する第2図 本発明のプレス用金型装置に用いるクッション装置のプレス機への取付け方法を説明する第3図 本発明のプレス用金型装置に用いるクッション装置のプレス機への取付け方法を説明する第4図 従来の技術の基本構成を説明する図
符号の説明
11…プレス用金型装置、11C…クッション非保有金型装置、11P…クッション保有金型装置、12…金型本体、13…ワーク押さえパッド、14…パッド本体、15…プレス機(第1プレス機)、16…クッション装置、17…プレス機(第2プレス機)、18…押圧力伝達ロッド、26…クッション手段、78…ブランク材、W…ワーク。

Claims (1)

  1. ワークを押さえるワーク押さえパッドを昇降可能に備え、プレス機に取り付けて使用するプレス用金型装置において、
    このプレス用金型装置は、金型本体と、この金型本体に着脱可能にかつ昇降可能に取り付けたパッド本体と、このパッド本体と前記金型本体とに取り外し可能に介在させプレスの際にパッド本体の移動を圧力によって制御するクッション機能を有するクッション装置又はこのクッション装置の代替品であって前記金型本体を貫通しパッド本体とプレス機側とに介在させクッション機能を有しない押圧力伝達ロッドとからなり、
    クッション手段を備えたプレス機には、金型本体とパッド本体と押圧力伝達ロッドとでプレス用金型装置を構成し、
    クッション手段を備えないプレス機には、金型本体とパッド本体とクッション装置とでプレス用金型装置を構成することができることを特徴とするプレス用金型装置。
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