JP2982316B2 - フアインブランキングによる歯部の加工方法 - Google Patents
フアインブランキングによる歯部の加工方法Info
- Publication number
- JP2982316B2 JP2982316B2 JP3007469A JP746991A JP2982316B2 JP 2982316 B2 JP2982316 B2 JP 2982316B2 JP 3007469 A JP3007469 A JP 3007469A JP 746991 A JP746991 A JP 746991A JP 2982316 B2 JP2982316 B2 JP 2982316B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- processing
- teeth
- shaving
- fine blanking
- tooth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Punching Or Piercing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフアインブランキング加
工法による歯部の微小部分の高精度な加工方法に関する
ものである。
工法による歯部の微小部分の高精度な加工方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すシートアジヤスター装置1の
ラチエツトA及びポールBは高炭素鋼よりなる約5mm
の厚板にて製造されている。従来技術としては、ラチエ
ツトの歯部は切削加工により成形されている。
ラチエツトA及びポールBは高炭素鋼よりなる約5mm
の厚板にて製造されている。従来技術としては、ラチエ
ツトの歯部は切削加工により成形されている。
【0003】然し切削加工法は切削工程が必要で工数も
かかるためにプレス加工によるフアインブランキング
(以下F・Bという)で歯形を形成する方法が行われて
いる。
かかるためにプレス加工によるフアインブランキング
(以下F・Bという)で歯形を形成する方法が行われて
いる。
【0004】しかし、この場合図5(a)に示すように
厚板2をF・B加工すると切削面のコーナ部にだれ4が
発生しこのだれが厚板2の約30%の部分を占め、正し
い歯部の形成が困難で正しく噛合う部分が少なくなり、
歯切削面に破断部8が発生し、次に図5(b)に示すよ
うに同方向よりB・F加工するとだれ5は僅か少なくな
るが、破断部8を無くすることは困難で、キズ跡が残
り、だれ5の部分も依然として大きく、その結果シート
アジヤスターのラチエツトとして使用する場合には歯部
のピツチが小さいために噛み合い巾が少なくなると強度
上弱くなり、破損し易いという問題点がある。
厚板2をF・B加工すると切削面のコーナ部にだれ4が
発生しこのだれが厚板2の約30%の部分を占め、正し
い歯部の形成が困難で正しく噛合う部分が少なくなり、
歯切削面に破断部8が発生し、次に図5(b)に示すよ
うに同方向よりB・F加工するとだれ5は僅か少なくな
るが、破断部8を無くすることは困難で、キズ跡が残
り、だれ5の部分も依然として大きく、その結果シート
アジヤスターのラチエツトとして使用する場合には歯部
のピツチが小さいために噛み合い巾が少なくなると強度
上弱くなり、破損し易いという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点はF・B加工において、厚板、高炭素鋼の材料で微小
のモジユール部品等の微小部分を高精度加工する場合に
切断だれ、及び歯面の破断を少なくして高精度な歯部を
形成することを技術的課題とするものである。
点はF・B加工において、厚板、高炭素鋼の材料で微小
のモジユール部品等の微小部分を高精度加工する場合に
切断だれ、及び歯面の破断を少なくして高精度な歯部を
形成することを技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は自動車用シート
アジヤスターのラチエツトのように高炭素鋼板で5mm
の板厚を有する場合にF・B加工法にて形成する場合に
第1のシエービング加工後第2のシエービング加工とし
て第1の抜き方向を逆転させて逆シエービングを行つて
微小な歯部を高精度に形成することを最も主要な特徴と
するものである。
アジヤスターのラチエツトのように高炭素鋼板で5mm
の板厚を有する場合にF・B加工法にて形成する場合に
第1のシエービング加工後第2のシエービング加工とし
て第1の抜き方向を逆転させて逆シエービングを行つて
微小な歯部を高精度に形成することを最も主要な特徴と
するものである。
【0007】この加工方法により図6(a)に示すよう
に第1のシエービング加工により従来どおり断面部だれ
6が発生するが、図6(b)に示すように逆方向より第
2のシエービングを行うことにより、7に示すように殆
どだれの発生がなくなり、上側の発生しただれ7が材料
の移動により小さくなり、更に歯面の破損も全く無くな
り微小な歯形が正しく成形されるものである。
に第1のシエービング加工により従来どおり断面部だれ
6が発生するが、図6(b)に示すように逆方向より第
2のシエービングを行うことにより、7に示すように殆
どだれの発生がなくなり、上側の発生しただれ7が材料
の移動により小さくなり、更に歯面の破損も全く無くな
り微小な歯形が正しく成形されるものである。
【0008】
【実施例】板厚5mmの高炭素鋼よりなる板材に極小の
モージユール部品(M=1.0)をF・B加工するにつ
いて以下に説明する。
モージユール部品(M=1.0)をF・B加工するにつ
いて以下に説明する。
【0009】図1(a)自動車用シートアジアスターに
使用されるラチエツトAである。
使用されるラチエツトAである。
【0010】図1(b)及び図2はF・Bの工程説明図
であり、10は約5mmの高炭素鋼よりなる厚板で、1
1aはラフ抜き工程で、F・B加工により、12aは抜
きカスで、12はF・B加工により形成されたラフな歯
形である。
であり、10は約5mmの高炭素鋼よりなる厚板で、1
1aはラフ抜き工程で、F・B加工により、12aは抜
きカスで、12はF・B加工により形成されたラフな歯
形である。
【0011】11bは第1シエービング加工で上方より
下向にF・B加工するもので、14aは抜きカスであ
り、ここで前記図5に示すように正しい歯形が形成され
るが上側にだれが発生する。
下向にF・B加工するもので、14aは抜きカスであ
り、ここで前記図5に示すように正しい歯形が形成され
るが上側にだれが発生する。
【0012】11cは送り工程(アイドル)である。
【0013】11dは逆シエービング工程で下方から上
向にF・B加工により打ち抜くことにより歯部15が正
しく形成されたラチエツトAを成形することが出来、歯
部は図6に示すように厚板の上側及び下側にだれの発生
も殆どなく、微小な歯形の成形ができる。13はラチエ
ツトの取付孔である。
向にF・B加工により打ち抜くことにより歯部15が正
しく形成されたラチエツトAを成形することが出来、歯
部は図6に示すように厚板の上側及び下側にだれの発生
も殆どなく、微小な歯形の成形ができる。13はラチエ
ツトの取付孔である。
【0014】図3は前記工程の送り工程の説明図で、環
状突起18を設け、複動圧で材料10をクランプし、移
動させることができ、材料のズレを防止し、破断を抑制
するものである。
状突起18を設け、複動圧で材料10をクランプし、移
動させることができ、材料のズレを防止し、破断を抑制
するものである。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明の加工方法に
より、歯面のだれの発生を抑制でき、微小加工部の破断
を抑制でき、更に型寿命の向上を計ることが出来る。
より、歯面のだれの発生を抑制でき、微小加工部の破断
を抑制でき、更に型寿命の向上を計ることが出来る。
【図1】(a)はラチエツト部品の外観図で、(b)は
F・B加工の各工程の説明図である。
F・B加工の各工程の説明図である。
【図2】図1に於けるF・B加工の厚板の断面図及び抜
き部品を示す説明図である。
き部品を示す説明図である。
【図3】図1に於ける環状突起の説明図である。
【図4】(a)は自動車シートの説明図で、(b)はラ
チエツト、(c)はポールの外観斜視図である。
チエツト、(c)はポールの外観斜視図である。
【図5】従来方法によるF・B加工の説明図で(a)は
第1シエービング加工、(b)は同方向よりの第2シエ
ービン加工方法の説明図で、(c)は歯面の破損の説明
図である。
第1シエービング加工、(b)は同方向よりの第2シエ
ービン加工方法の説明図で、(c)は歯面の破損の説明
図である。
【図6】本実施例の説明図で(a)は第1シエービング
加工、(b)は逆方向よりの第2シエービング加工方法
の説明図で、(c)は歯面の説明図である。
加工、(b)は逆方向よりの第2シエービング加工方法
の説明図で、(c)は歯面の説明図である。
A シートアジアスター装置のラチエツト 10 高炭素鋼板 11a ラフ抜き工程 11b 第1シエービング加工 11d 逆方向よりのシエービング加工
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村 岡 芳 樹 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイ シン精機株式会社内 審査官 ▲ぬで▼島 慎二 (56)参考文献 特開 昭58−120433(JP,A) 特開 昭60−87946(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23P 15/14 B21D 28/16 B21D 53/00
Claims (1)
- 【請求項1】 フアインブランキングによる歯部の形成
に於て、ラフ抜き加工にて歯部を形成し、次にシエービ
ング加工にて正しい歯形を形成し、更に逆方向よりシエ
ービング加工を行つて歯形を成形するフアインブランキ
ングによる歯部の加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3007469A JP2982316B2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | フアインブランキングによる歯部の加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3007469A JP2982316B2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | フアインブランキングによる歯部の加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04240025A JPH04240025A (ja) | 1992-08-27 |
JP2982316B2 true JP2982316B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=11666659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3007469A Expired - Fee Related JP2982316B2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | フアインブランキングによる歯部の加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2982316B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH686936A5 (de) * | 1993-01-29 | 1996-08-15 | Schmid Holding Ag | Verfahren zur Herstellung von Zahnsegmenten. |
SI1815922T1 (sl) * | 2006-02-03 | 2009-06-30 | Feintool Ip Ag | Postopek in orodje za fino rezanje obdelovancev z majhnimi kotnimi radii in moäśno zmanjĺ anim odvzemanjem v enostopenjski izvedbi |
JP2008018481A (ja) * | 2006-07-11 | 2008-01-31 | Kobe Steel Ltd | 切断面の疲労強度向上方法 |
CN102601213B (zh) * | 2012-04-18 | 2014-07-02 | 江苏力乐汽车部件股份有限公司 | 多刀切削式的冲齿模 |
JP6100547B2 (ja) * | 2013-02-07 | 2017-03-22 | シロキ工業株式会社 | ギヤ |
JP6087676B2 (ja) * | 2013-03-18 | 2017-03-01 | 株式会社クボタ | エンジンの回転検出装置及びその製造方法 |
EP4408608A1 (en) * | 2021-09-27 | 2024-08-07 | Util Industries S.p.A. | Method for manufacturing a mechanical actuating member provided with engagement teeth and product thereby obtained |
-
1991
- 1991-01-25 JP JP3007469A patent/JP2982316B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04240025A (ja) | 1992-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3430527B2 (ja) | 金属薄板の剪断加工方法 | |
US7464575B2 (en) | Shearing method for thin plate | |
JP3653793B2 (ja) | プレス加工型およびプレス加工方法 | |
US20050050935A1 (en) | Shearing method for thin plate | |
JP2982316B2 (ja) | フアインブランキングによる歯部の加工方法 | |
KR20080091798A (ko) | 작은 각 반경 및 대폭 축소된 1단 배열을 가지는 작업편을정밀 블랭킹하기 위한 공구 및 방법 | |
US7849578B2 (en) | Progressive and transfer die stamping | |
JP2894240B2 (ja) | 鋼板の打ち抜き加工方法 | |
JPH0523755A (ja) | 金属板の打抜き加工方法および金型 | |
EP0635321B1 (en) | Low noise punch tool | |
JPS6336932A (ja) | 皿ねじ孔加工方法 | |
JP4746904B2 (ja) | 加工方法、ダイ及び金型構造 | |
JPS63154216A (ja) | 長フランジ製品の製造方法 | |
JP3911299B2 (ja) | 板材の打抜き加工方法 | |
JPH0569055A (ja) | 板状ワークのバリ低減切断装置 | |
JP2956389B2 (ja) | 異形穴抜き方法および装置 | |
JP3282275B2 (ja) | 薄板用打抜き金型 | |
JP2564880B2 (ja) | 歯車転造工具 | |
JP2785513B2 (ja) | 穴抜き型 | |
JP2855513B2 (ja) | リングギヤとその製造方法 | |
JP2005297163A (ja) | 打抜き刃 | |
JPS601849Y2 (ja) | プレス打抜き型 | |
JP2001324577A (ja) | 時計用のカレンダ修正歯車の製造方法 | |
JPH0661316U (ja) | 穴抜き装置 | |
JP3241751B2 (ja) | シート切断装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |