JPH10137852A

JPH10137852A - 折り曲げ、平押し金型

Info

Publication number: JPH10137852A
Application number: JP31420396A
Authority: JP
Inventors: Shoichi Murai; 捷一村井
Original assignee: MURAI KOGYO CO Ltd; MURAI KOGYO KK
Current assignee: MURAI KOGYO CO Ltd; MURAI KOGYO KK
Priority date: 1996-11-11
Filing date: 1996-11-11
Publication date: 1998-05-26

Abstract

(57)【要約】【課題】折り曲げ、平押し金型にあって、Ｖダイの横
スベリの防止を図って、連結して加工機のテーブル上に
取付けることができるようにしたものである。【解決手段】Ｖダイを支えるダイホルダが、可変ダイ
ホルダとこの可変ダイホルダとより成っており、この可
変ダイホルダの横スベリ防止手段となるガイド溝を該可
変ダイホルダに、そのガイド溝内に挿入される横スベリ
防止ピンを固定ダイホルダに設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、板金を曲げて所
望の形状に永久変形させる作業を行うために用いられる
金型に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、折り曲げ金具は、パンチが挿入さ
れるＶ溝が形成されたＶダイが備えられ、Ｖダイは上下
方向に変位する可変ダイホルダに固定されていた。可変
ダイホルダはスプリングを介在して支えられ、このスプ
リングのガイドとなるガイドボルトにて変位方向は規制
されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、ガイドボルト
は、可変ダイホルダに先端が螺着されているが、基部側
では、固定ダイホルダに形成の貫通穴に挿入された状態
となっており、この貫通穴とガイドボルトにて可変ダイ
ホルダが一ヶ所で規制を受けるだけであり、構造上から
長手方向に横スベリが生じていた。従来品では、長手方
向幅が４１５mmと８３５mmの２種類があるだけで、これ
より長手方向幅が短いものが存在しなかった。しかし、
短い曲げ加工を行うのに、従来の大きさのものではその
１／２ぐらいの長さのものまでで、２００mm以下のもの
の加工は不可能であった。

【０００４】そこで、長手方向の幅が短いもの、例えば
５０mmを製造すれば、幅の短いものの曲げ加工が出来る
が、これでは長い板金の加工は出来なく、種々の多くの
金型が必要になってしまうことで不経済であった。その
ため、短い金型を連絡して使用すれば長い板金の曲げ加
工に使用できて、多くの金型をそろえる必要もなくなる
が、従来の金型では長手方向にずれる横スベリ現象があ
って、金型が突き当たって連結するには不都合であっ
た。

【０００５】そこで、この発明は、上述の不都合を解決
すべく連結して使用することが出来るような構成を備え
た折り曲げ、平押し金型を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明に係る折り曲
げ、平押し金型は、Ｖダイが固定された可変ダイホルダ
と、この可変ダイホルダを支える固定ダイホルダを持
ち、可変ダイホルダが変位時に横スベリ防止手段を設け
とことにある（請求項１）。そして、可変ダイホルダと
固定ダイホルダとの間に平押し手段を設けている（請求
項２）。また、横スベリ防止手段として、可変ダイホル
ダにガイド溝が、このガイド溝に挿入される横ズレ防止
ピンが固定ダイホルダに設けられている（請求項３）。

【０００７】従って、Ｖダイが固定される可変ダイホル
ダが横スベリ防止手段、具体的にはガイド溝と横スベリ
防止ピンにより横スベリの発生が防がれ、もって連結が
可能となる。このため、長い板金の曲げ加工時には、金
型を連結して長い板金の長さ以上にすれば加工が可能に
なるものである。また、この金型には、可変ダイホルダ
と固定ダイホルダとの間に平押し手段を設けているか
ら、同時に平押し加工も可能となるものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面により説明する。

【０００９】図１乃至図３において、金型１は、Ｖ溝２
が形成されるＶダイ３と、このＶダイ３を固定し、上下
方向へ変位させるダイホルダ４とから成り、Ｖダイ３
は、所望の角度を持つＶ溝２が形成されると共に、取付
ボルト５が挿入されるボルト孔６が形成されている。

【００１０】ダイホルダ４は、可変ダイホルダ８と固定
ダイホルダ９とより成り、可変ダイホルダ８は逆Ｌ字型
をなしており、水平部８ａに螺子孔１０が貫通し、また
垂直部８ｂの内側面に縦方向のガイド溝１１が形成され
ている。そして、可変ダイホルダ８の開口側で、垂直部
８ｂに並行にプレート８ｃがボルト１２により固着さ
れ、垂直部８ｂとプレート８ｃとの間に空間１５が形成
されている。１３はボルト挿入孔、１４は螺子孔であ
る。前記プレート８ｃは、その下面がポンチの働きをし
ており、下記するブロック２２との間にて平押し加工が
行われている。

【００１１】固定ダイホルダ９は、Ｌ字形をなしてお
り、垂直部９ａが前記可変ダイホルダ８の空間１５内に
挿入され、該空間１５内を上下に移動する。この固定ダ
イホルダ９の垂直部９ａには、縦方向に摺動孔１５が貫
通され、この摺動孔１５の下方からガイドボルト１６が
上方に向けて挿入され、前記可変ダイホルダ８の螺子孔
１０に螺合している。その際に、このガイドボルト１６
には、スプリング１７が外挿され、可変ダイホルダ８と
固定ダイホルダ９との間に介在され、スプリング１９に
て該可変ダイホルダ８を押し上げている。

【００１２】固定ダイホルダ９には、横スベリ防止ピン
２０が横方向に突設され、該ピン２０は前記したガイド
溝１１内に挿入されており、可変ダイホルダ８に上下動
時に横方向の動きを規制し、横スベリが防がれる。また
ブロック２２が固定ダイホルダ９にボルト２３により固
定され、前記プレート８ｃとにより平押し加工が行われ
るものである。

【００１３】上述の金型１を使用するには、図３に示す
ように、加工機（プレス機械）のテーブル２５上にボル
ト２６にて取付られる。そしてＶダイ３上に板金を載
せ、しかる後にパンチ２８を下方に落とせば、折り曲げ
られる。その折り曲げ時に、可変ダイホルダ８は下方へ
移動するが、その移動は、横スベリ防止ピン２０にて横
方向の動きが規制され、横スベリが防がれる。また平押
し加工を使用するには、プレート８ｃとブロック２２と
の間に被加工物を挿入すれば良い。

【００１４】また、本発明に係る金型が３５mm、５０m
m、７５mm、１００mm、２１０mm、４１５mm、８３５mm
の長さのものが製造されるので、金型よりも長い板金を
加工する際は、図１に示すように、適宜連結して使用す
ることで対応できるものである。

【００１５】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、Ｖダ
イが固定される可変ダイホルダが横スベリ防止手段、具
体的にはガイド溝と横スベリ防止ピンにより横スベリの
発生が防がれる。これにより、金型同志の連結が可能と
なり、金型より長い板金を加工する時は、金型を適当数
連結して加工機のテーブル上に並べる。これのよって、
長い板金でも加工が可能となる。また、金型には、可変
ダイホルダと固定ダイホルダとの間に平押し手段を設け
ているから、同じ金型でも平押し加工が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の金型の斜視図を示し、二点鎖線は他
の金型を連結して使用した例である。

【図２】同上の金型の分析斜視図である。

【図３】同上の金型の断面図を示し、板金を折り曲げ、
又は平押し加工を行っている例である。

【符号の説明】

１金型２Ｖ溝３Ｖダイ４ダイホルダ８可変ダイホルダ８ａプレート９固定ダイホルダ１１ガイド溝２０横スベリ防止ピン２２ブロック

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】Ｖダイが固定された可変ダイホルダと、
この可変ダイホルダを支える固定ダイホルダを持ち、可
変ダイホルダが変位時に横スベリ防止手段を設けとこと
を特徴とする折り曲げ、平押し金型。
【請求項２】可変ダイホルダと固定ダイホルダとの間
に平押し手段を設けたことを特徴とする請求項１記載の
折り曲げ、平押し金型。
【請求項３】横スベリ防止手段として、可変ダイホル
ダにガイド溝がこのガイド溝に挿入される横スベリ防止
ピンが固定ダイホルダに設けられたことを特徴とする請
求項１記載の折り曲げ、平押し金型。