JP4233428B2 - セグメント組立装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シールド掘進機に設けられるセグメント組立装置に関するものである。
断面が矩形状のトンネルをシールド掘進機により掘削した後、トンネルの内壁面にセグメントを組み立てる場合、通常、シールド掘進機の後部に設けられたセグメント組立装置により行われている。
ところで、通常の円形のトンネルの内壁面にセグメントを配置するセグメント組立装置としては、例えばシールド本体内に配置された回転リング体に、セグメントを保持し得る保持体が設けられたもので、この保持体は、回転リング体に鉛直面内で直交する2軸方向で移動自在に設けられたものである。
そして、この種の組立装置を、矩形状のトンネルに用いる場合には、コーナ部への取り付けを考慮して、保持体を左右一対のシリンダ装置にて保持することにより、コーナ部に対するセグメントの姿勢の調整を容易にしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第2584378号(図1参照)
ところで、上述したセグメント組立装置によると、セグメントの保持体の中央部を左右一対のシリンダ装置にて支持しているため、すなわち4点がピンにて連結された構造であるため、セグメントの姿勢が決まらないという課題があり、すなわちセグメントをコーナ部に配置する際に、その姿勢の調整を行うのが困難であるという課題がある。
そこで、本発明は、断面が異形状のトンネルの内壁面にセグメントを組み立てる際に、その組立てを容易に行い得るセグメントの組立装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るセグメント組立装置は、シールド掘進機により掘削された断面が異形状のトンネルの内壁面に沿ってセグメントを組み立てるためのセグメント組立装置であって、
シールド掘進機本体内に鉛直面内で回転自在に設けられたリング状回転体と、この回転体の左右位置に、水平方向の支持軸材により鉛直面内で揺動可能に支持された一対の揺動部材にそれぞれ設けられた一対のシリンダ装置と、これら両シリンダ装置の出退用ロッドの先端部に、両端部がそれぞれピン連結されたセグメント保持体と、上記一方の揺動部材と上記回転体との間に設けられて当該一方の揺動部材に設けられたシリンダ装置の姿勢を調整するための姿勢調整用シリンダ装置とを具備したものである。
また、請求項2に係るセグメント組立装置は、シールド掘進機により掘削された断面が異形状のトンネルの内壁面に沿ってセグメントを組み立てるためのセグメント組立装置であって、
シールド掘進機本体内に鉛直面内で回転自在に設けられたリング状回転体と、この回転体の左右位置に、水平軸心回りで揺動可能に支持された一対のシリンダ装置と、これら両シリンダ装置の出退用ロッドの先端部に、両端部がそれぞれピン連結されたセグメント保持体と、上記回転体に設けられた上記少なくとも一方のシリンダ装置の姿勢の調整を行う姿勢調整用シリンダ装置とを具備し、
さらに、上記シールド掘進機本体内に旋回用駆動装置により水平面内で90度旋回自在に設けられた旋回支柱体と、この旋回支柱体に連結部材を介して上下方向で設けられた筒状体と、この筒状体にその上下端部から出退自在に設けられた出退部材と、上記筒状体側に配置されて上記両出退部材を出退させる出退用シリンダ装置とからなる内壁面拡張装置を具備したものである。
また、請求項3に係るセグメント組立装置は、シールド掘進機により掘削された断面が異形状のトンネルの内壁面に沿ってセグメントを組み立てるためのセグメント組立装置であって、
シールド掘進機本体内に鉛直面内で回転自在に設けられたリング状回転体と、この回転体の左右位置に、水平方向の支持軸材により鉛直面内で揺動可能に支持された一対の揺動部材にそれぞれ設けられた一対のシリンダ装置と、これら両シリンダ装置の出退用ロッドの先端部に、両端部がそれぞれピン連結されたセグメント保持体と、上記一方の揺動部材と上記回転体との間に設けられて当該一方の揺動部材に設けられたシリンダ装置の姿勢を調整するための姿勢調整用シリンダ装置とから成るセグメント組立装置を、同一鉛直面内で複数組配置するとともに、少なくとも一組を左右方向で移動可能に構成したものである。
さらに、請求項4に係るセグメント組立装置は、シールド掘進機により掘削された断面が異形状のトンネルの内壁面に沿ってセグメントを組み立てるためのセグメント組立装置であって、
シールド掘進機本体内に鉛直面内で回転自在に設けられたリング状回転体と、この回転体の左右位置に、水平軸心回りで揺動可能に支持された一対のシリンダ装置と、これら両シリンダ装置の出退用ロッドの先端部に、両端部がそれぞれピン連結されたセグメント保持体と、上記回転体に設けられた上記少なくとも一方のシリンダ装置の姿勢の調整を行う姿勢調整用シリンダ装置とから成るセグメント組立装置を、同一鉛直面内で複数組配置するとともに、少なくとも一組を左右方向で移動可能に構成し、
さらに、隣接して配置された上記セグメント組立装置の間に、シールド掘進機本体内に旋回用駆動装置により水平面内で90度旋回自在に設けられた旋回支柱体と、この旋回支柱体に連結部材を介して上下方向で設けられた筒状体と、この筒状体にその上下端部から出退自在に設けられた出退部材と、上記筒状体側に配置されて上記両出退部材を出退させる出退用シリンダ装置とからなる内壁面拡張装置を配置したものである。
上記請求項1に係るセグメント組立装置の構成によると、鉛直面内で回転自在に設けられた回転体に、揺動可能に設けられた一対のシリンダ装置を介してセグメント保持体を、半径方向で移動自在に且つその姿勢を任意に変更し得るように設けるとともに、一方のシリンダ装置側の姿勢を調整し得る姿勢調整用シリンダ装置を具備させたので、セグメントを所定の組立部位に移動させて所定の姿勢に容易且つ確実に維持することができるとともに、姿勢調整用シリンダ装置によりセグメントの姿勢の微調整を行うことができるので、矩形状のトンネルの内壁体を組み立てる際に、特に、コーナ部におけるL字形状のセグメントを組み立てる際に最適である。
上記請求項2に係る内壁面拡張装置の構成によると、幅が長い矩形状のトンネルの中央部分に支柱材を取り付ける場合、旋回支柱体を旋回させて筒状体を上下のセグメント間に位置させた後、筒状体から出退部材を突出させてセグメント間を押し広げるようにしたので、支柱材を容易に取り付けることができる。
上記請求項3に係るセグメント組立装置の構成によると、シールド掘進機本体内にセグメント組立装置を複数組配置するとともに少なくとも一組を左右方向で移動可能に構成したので、隣接して配置された両組立装置間におけるセグメントの組み立てを容易に行うことができる。
上記請求項4に係るセグメント組立装置の構成によると、隣接して配置されたセグメント組立装置間に内壁面拡張装置を配置したので、トンネルが横に長い場合に必要となる支柱体の組み立て作業を、容易且つ迅速に行うことができる。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態に係るシールド掘進機に具備されたセグメント組立装置を図面に基づき説明する。
本実施の形態に係るセグメント組立装置は、断面が異形の、例えば断面が幅方向(水平方向)に長くされた矩形状(長方形状)のトンネルの内壁体を構築するためのものである。
まず、シールド掘進機を、図1〜図3に基づき説明する。
このシールド掘進機1は、上述したように、断面が幅方向(水平方向)に長くされた矩形状(長方形状)のトンネルを掘削するためのもので、断面が幅方向で長くされた矩形状のシールド掘進機本体すなわち胴体2の前部には、上下2段で且つその幅方向である左右に4列(2段×4列=8台)でもって、断面が正方形状のトンネルを掘削し得る小型のシールド掘削装置11が、前後方向で移動自在に、すなわち前面から出退自在に配置されている。
上記胴体2は、特に、地上の2点間を且つ地表に近い部分にて、例えば道路を地中でもって立体交差するように、すなわち最深部が円弧状で且つ全体としては「く」の字形状のトンネルを掘削し得るように前胴部2aと、この前胴部2aに連結具(図示しないが、例えば水平連結ピンが用いられる)を介して鉛直面内で揺動可能に連結された後胴部2bとから構成されるとともに、中折れ用ジャッキ3により後胴部2bに対する前胴部2aの上下における方向を変更し得るようにされている。なお、後胴部2b側には、胴体2を前進させるための掘進機本体用シールドジャッキ4が多数設けられている。
そして、シールド掘進機1の胴体2の前胴部2a内には、各シールド掘削装置11を前後方向で出退可能(移動可能)にその周囲を案内するための仕切板材5が配置されている。なお、この仕切板材3の正面視形状は、高さ方向中央に配置された水平板5aと、この水平板5aの上下面にそれぞれ幅方向で4つの空間部(上下合わせて8つの空間)を形成するようにそれぞれ3枚の鉛直板5bが設けられている。勿論、上記各空間部内に、それぞれシールド掘削装置11が配置されている。
ところで、シールド掘進機1の空間部内にそれぞれ配置された小型のシールド掘削装置11は、ルーロの三角形の動作原理を利用したもので、3本のアームが放射状に突設されてなるカッタヘッドを回転させることにより断面が正方形状のトンネルを掘削するものである。
ここで、上記シールド掘削装置11の概略構成について説明する。
このシールド掘削装置11は、シールド掘進機1の前胴部2a内に設けられた仕切板材5に支持案内されるとともに前部に配置された隔壁材12aおよび後述する回転板体16により圧力室13が形成されてなる断面が正方形状のシールド掘削装置本体(以下、掘削装置本体という)12と、この掘削装置本体12と前胴部2aとの間で且つ四隅付近に設けられて当該掘削装置本体12を前後方向で所定ストロークLでもって出退させる出退用シリンダ装置14と、上記掘削装置本体12の前部に軸受部材(シール材も具備されている)15を介して鉛直面内で回転自在に設けられるとともに外周側にリング状内歯車16aが設けられた回転板体(回転体)16と、この回転板体16の回転中心から所定距離eでもって偏心した位置に設けられた筒状部材17の貫通穴内にその回転軸部18aが回転自在に挿通(支持)されたカッタヘッド18と、上記回転板体16の回転軸心と同一軸心を有するように掘削装置本体12側に固定された中間リング状内歯車19と、上記筒状部材17の後部外周に固定されるとともに上記中間リング状内歯車19に噛合する外歯車20と、上記回転板体16を、その外周面に設けられたリング状歯車16aに噛合するピニオンを介して、所定方向に回転させる複数台の回転駆動装置(例えば、油圧モータ、電動機が用いられる)21とから構成されている。
この回転駆動装置21により、回転板体16を所定方向に回転させると、筒状部材17に挿通されている回転軸部18aが半径eでもって回転板体16の回転中心(掘削装置本体12の中心軸でもある)の回りに公転し、このとき、回転軸部18aに固定されている外歯車20がリング状内歯車19に噛合して回転板体16とは逆方向に回転される。
また、上記カッタヘッド18は、上記筒状部材17の貫通穴内に回転自在に挿通された回転軸部18aと、この回転軸部18aの前端部に、120度間隔で放射状に突設された3本のアーム状カッタ部18bとから構成されており、上述したように歯車伝動機構により回転板体16が所定方向に1回転する間に、カッタヘッド18は自転軸回りで且つ逆方向に4/3回転し、また掘削装置本体12に対してカッタヘッド18は所定方向に1/3回転するように構成されている。すなわち、カッタヘッド18が1回転する間に、回転板体16が3回転(公転)して、各アーム状カッタ部18aの先端が正方形状に移動するため、断面が正方形状のトンネルが掘削されることになる。
また、上記各シールド掘削装置11の圧力室13を形成する隔壁材12aには、それぞれ掘削土砂を排出するためのスクリュウ式排土装置、例えばスクリュウコンベヤ6が接続されており、これら各スクリュウコンベヤ6には、さらに当該スクリュウコンベヤ6から排出される掘削土砂を外部に搬送するための土砂圧送装置(例えば、圧送ポンプが用いられる)7が接続されている。
そして、上記シールド掘進機1の後胴部2bには、セグメントSをトンネル内壁面に沿って組み立てるためのセグメント組立装置8が配置されており、トンネルの断面幅が長いため、左右にそれぞれ、すなわち2組配置されている(なお、図3においては、後方から見て左側の組立装置だけを図示している)。
以下、本発明に係るセグメント組立装置8について説明する。
このセグメント組立装置8は、図1および図3に示すように、後胴部2bの後側内周面に沿って設けられたシールドジャッキ4を取り付けるための正面視矩形状の環状支持部材9に、案内ローラ31,32を介して左右に移動可能に配置された正面視矩形状のフレーム体33と、このフレーム体33の内側に設けられた支持ローラ34により鉛直面内で回転自在に支持されたリング状回転体35と、この回転体35の内側に設けられたU字形状の取付部材35aの後面の左右位置にそれぞれ水平方向の支持軸材36により鉛直面内で揺動可能に支持された一対の揺動部材37にそれぞれ設けられた一対の移動用シリンダ装置38と、これら両移動用シリンダ装置38の出退用ロッド部38aの先端に両端部がそれぞれ水平連結ピン39を介して連結支持されるとともにセグメントSを例えば2軸方向で移動可能に保持し得るセグメント保持体40と、上記一方の揺動部材37と上記回転体(取付部材35a)34側との間に設けられて当該一方の揺動部材37に固定されたシリンダ装置38の姿勢を調整、特に微調整するための姿勢調整用シリンダ装置41とから構成されている。
また、上記セグメント保持体40は、例えば上記水平連結ピン39と同一軸心上でもって延設された支持軸部39aに前後方向で移動自在に設けられた移動部材42と、この移動部材42にその移動方向と直交する方向で設けられた一対のガイド軸43に案内されて左右方向で移動可能に設けられたセグメント連結部材44と、上記移動部材42を前後方向で移動させる前後移動用シリンダ装置45と、上記セグメント連結部材44を左右方向で移動させる左右移動用シリンダ装置46とから構成されている。
次に、セグメントSの組立作業について説明する。
シールド掘進機1により掘削された矩形状のトンネルの内壁面にセグメントSを組み立てる場合、図6および図7に示すように、セグメント保持体40にセグメントSを保持させた状態で、リング状回転体35を回転させて当該セグメントSの組立位置に移動させるとともに、両シリンダ装置38のロッド部38aを突出させて、セグメントSをその組立部位に応じた姿勢にする。
このとき、回転体35の回転姿勢によっては、その重量によりセグメント保持体40の姿勢が変化するが、姿勢調整用シリンダ装置41が作動されて、セグメントSが正しい姿勢に維持または正しい姿勢となるように微調整される。
また、セグメントSの姿勢を両シリンダ装置38により概略的に決めておき、上記姿勢調整用シリンダ装置41を積極的に駆動させて、セグメントSをより正確な姿勢となるように微調整を行うようにしてもよい。
そして、前後移動用シリンダ装置45および左右移動用シリンダ装置46を作動させて、セグメントSをその組立位置に移動させた後、連結ボルトにより既設セグメントに固定すればよい。
さらに、上記左側のセグメント組立装置8寄りの環状支持部材9の中間部の上下間には、環状に組み立てられたセグメントS間に支柱材SPを取り付ける際に上下間の間隔を拡げるための内壁面拡張装置51が設けられている。
この内壁面拡張装置51は、図4および図5に示すように、矩形状の環状支持部材9に上下の旋回ピン52を介して水平面内で旋回可能に且つ上下方向で配置された旋回支柱体53と、この旋回支柱体53を旋回させる旋回用シリンダ装置(旋回用駆動装置)54と、上記旋回支柱体53の中間部上下位置に設けられた伸縮用シリンダ装置55を介して上下方向で設けられた筒状体56と、この筒状体56内の上下部にそれぞれ出退自在に配置された拡張用棒状出退部材57と、同じく筒状体56内に配置されて上記両棒状出退部材57を出退させる出退用シリンダ装置58とから構成されている。
上記旋回用シリンダ装置54により、旋回支柱体53に設けられた筒状体56が、環状支持部材9側の格納位置(イ)とセグメントS側の使用位置(ロ)との間で90度旋回される。
したがって、トンネルの内壁面に配置された上下のセグメントS間に支柱材SPを取り付ける際には、まず旋回用シリンダ装置54により旋回支柱体53を旋回させるとともに伸縮用シリンダ装置55により、筒状体56をセグメントS側に移動させた後、出退用シリンダ装置58を作動させて上下の棒状出退部材57を突出させてセグメントS間を押し拡げる。そして、この状態で、支柱材SPを取り付ければよい。
なお、図3においては、セグメント組立装置8を後方から見て左側のものしか示していないが、勿論、右側にも同様のセグメント組立装置が配置されており、少なくとも、一方(一組)だけが左右方向に移動可能に構成されておればよい。この移動可能にしたのは、上壁部および下壁部における中間部分のセグメントSを取り付けるためであり、いずれか一方の組立装置を用いればよいからである。
ここで、上記シールド掘進機1により、地上側で所定距離だけ離れた2点間において、地表に近い浅い部分にてトンネルを構築する場合の作業について、図8を参照して簡単に説明しておく。
まず、地上側の一方の掘削位置P1から、シールド掘進機1によりトンネルTの掘削を開始する。
すなわち、一方の掘削位置P1において、シールド掘進機1によりトンネルの掘削を開始し得る浅い位置にシールド掘進機1を据え付けた後、緩い傾斜にて掘削を開始する。
この掘削を開始する際には、まず、両側部に配置されたシールド掘削装置11にて、他の中間部のシールド掘削装置11よりも先行して掘削を行い、その後、残りのシールド掘削装置11により掘削が行われる。
また、掘削中において、シールド掘進機1の掘進方向の調整は、中折れ用ジャッキ3および掘進機本体用シールドジャッキ4により行われるとともに、微調整については、上段または下段のシールド掘削装置11の圧力室13における排土量および/または出退用シリンダ装置14による掘削装置本体12の出退量を調節することによっても行われる。
この状態で掘削を続け、最深部付近においては、ほぼ直線から曲率半径が大きい円弧状でもって掘削が行われ、その後、上向きに直線状に掘削を行うことにより、地上の2点間P1,P2を、地表に近い「く」の字形状(一部が円弧状)のトンネルTでもって接続することができる。すなわち、既存の道路の下を潜るような新しいトンネルを容易に掘削することができる。
勿論、シールド掘進機1の掘進に合わせて、セグメント組立装置8により、セグメントSが順次組立てられてトンネル内壁体が構築される。
上述したセグメント組立装置8の構成によると、鉛直面内で回転自在に設けられたリング状回転体35に、揺動可能に設けられた一対の移動用シリンダ装置38を介してセグメント保持体40を、半径方向で移動自在に且つその姿勢を任意に変更し得るように設けるとともに、一方の移動用シリンダ装置38側の姿勢を調整し得る姿勢調整用シリンダ装置41を具備させたので、セグメントSを所定の組立部位に移動させて所定の姿勢に容易に且つ確実に維持することができるとともに、姿勢調整用シリンダ装置41によりセグメントSの姿勢の微調整を行うことができるので、矩形状のトンネル内壁体を組み立てる際に、特に、コーナ部におけるL字形状のセグメントSを組み立てる際に最適である。
また、上述した内壁面拡張装置51の構成によると、幅が長い矩形状のトンネルの中央部分に支柱材SPを取り付ける場合、旋回支柱体53を旋回させて筒状体56を上下のセグメントS間に位置させた後、筒状体56から棒状出退部材57を突出させてセグメントS間を押し広げるようにしたので、支柱材SPを容易に取り付けることができる。
ところで、上記実施の形態においては、姿勢調整用シリンダ装置41により一方の揺動部材37に固定されたシリンダ装置38の姿勢を調整するように説明したが、例えば両方のシリンダ装置38にそれぞれ対応して姿勢調整用シリンダ装置を設けることもできる。
また、上記実施の形態においては、セグメント組立装置をシールド掘進機1の胴体2の後部に2組配置したが、3組以上配置してもよく、またこの場合には、隣接して配置される2組の内、一方を左右方向で移動可能に構成してもよく、さらに隣接して配置される2組の間に、内壁面拡張装置を配置しておけばよい。
また、上記実施の形態においては、異形トンネルとして、矩形状(長方形状)のものについて説明したが、例えば断面形状が繭型のものや、楕円形状のものにでも適用することができる。
本発明の実施の形態1に係るシールド掘進機の断面図である。 図1のA−A矢視図である。 図1のB−B(一部C−C矢視を含む)矢視図である。 同シールド掘進機におけるセグメント組立装置の側面図である。 図4のD−D矢視図である。 同セグメント組立装置によるセグメントの組立動作を説明する側面図である。 同セグメント組立装置によるセグメントの組立動作を説明する側面図である。 同シールド掘進機におけるトンネルの掘削作業を説明する概略断面図である。
符号の説明
1 シールド掘進機
2 胴体
2a 前胴部
2b 後胴部
5 仕切板材
11 シールド掘削装置
12 シールド掘削装置本体
13 圧力室
14 出退用シリンダ装置
18 カッタヘッド
18a 回転軸部
18b アーム状カッタ部
35 リング状回転体
38 移動用シリンダ装置
40 セグメント保持体
41 姿勢調整用シリンダ装置
51 内壁面拡張装置
52 旋回ピン
53 旋回支柱体
54 旋回用シリンダ装置
55 伸縮用シリンダ装置
56 筒状体
57 拡張用棒状出退部材
58 出退用シリンダ装置

Claims (4)

  1. シールド掘進機により掘削された断面が異形状のトンネルの内壁面に沿ってセグメントを組み立てるためのセグメント組立装置であって、
    シールド掘進機本体内に鉛直面内で回転自在に設けられたリング状回転体と、この回転体の左右位置に、水平方向の支持軸材により鉛直面内で揺動可能に支持された一対の揺動部材にそれぞれ設けられた一対のシリンダ装置と、これら両シリンダ装置の出退用ロッドの先端部に、両端部がそれぞれピン連結されたセグメント保持体と、上記一方の揺動部材と上記回転体との間に設けられて当該一方の揺動部材に設けられたシリンダ装置の姿勢を調整するための姿勢調整用シリンダ装置とを具備したことを特徴とするセグメント組立装置。
  2. シールド掘進機により掘削された断面が異形状のトンネルの内壁面に沿ってセグメントを組み立てるためのセグメント組立装置であって、
    シールド掘進機本体内に鉛直面内で回転自在に設けられたリング状回転体と、この回転体の左右位置に、水平軸心回りで揺動可能に支持された一対のシリンダ装置と、これら両シリンダ装置の出退用ロッドの先端部に、両端部がそれぞれピン連結されたセグメント保持体と、上記回転体に設けられた上記少なくとも一方のシリンダ装置の姿勢の調整を行う姿勢調整用シリンダ装置とを具備し、
    さらに、上記シールド掘進機本体内に旋回用駆動装置により水平面内で90度旋回自在に設けられた旋回支柱体と、この旋回支柱体に連結部材を介して上下方向で設けられた筒状体と、この筒状体にその上下端部から出退自在に設けられた出退部材と、上記筒状体側に配置されて上記両出退部材を出退させる出退用シリンダ装置とからなる内壁面拡張装置を具備したことを特徴とするセグメント組立装置。
  3. シールド掘進機により掘削された断面が異形状のトンネルの内壁面に沿ってセグメントを組み立てるためのセグメント組立装置であって、
    シールド掘進機本体内に鉛直面内で回転自在に設けられたリング状回転体と、この回転体の左右位置に、水平方向の支持軸材により鉛直面内で揺動可能に支持された一対の揺動部材にそれぞれ設けられた一対のシリンダ装置と、これら両シリンダ装置の出退用ロッドの先端部に、両端部がそれぞれピン連結されたセグメント保持体と、上記一方の揺動部材と上記回転体との間に設けられて当該一方の揺動部材に設けられたシリンダ装置の姿勢を調整するための姿勢調整用シリンダ装置とから成るセグメント組立装置を、同一鉛直面内で複数組配置するとともに、少なくとも一組を左右方向で移動可能に構成したことを特徴とするセグメント組立装置。
  4. シールド掘進機により掘削された断面が異形状のトンネルの内壁面に沿ってセグメントを組み立てるためのセグメント組立装置であって、
    シールド掘進機本体内に鉛直面内で回転自在に設けられたリング状回転体と、この回転体の左右位置に、水平軸心回りで揺動可能に支持された一対のシリンダ装置と、これら両シリンダ装置の出退用ロッドの先端部に、両端部がそれぞれピン連結されたセグメント保持体と、上記回転体に設けられた上記少なくとも一方のシリンダ装置の姿勢の調整を行う姿勢調整用シリンダ装置とから成るセグメント組立装置を、同一鉛直面内で複数組配置するとともに、少なくとも一組を左右方向で移動可能に構成し、
    さらに、隣接して配置された上記セグメント組立装置の間に、シールド掘進機本体内に旋回用駆動装置により水平面内で90度旋回自在に設けられた旋回支柱体と、この旋回支柱体に連結部材を介して上下方向で設けられた筒状体と、この筒状体にその上下端部から出退自在に設けられた出退部材と、上記筒状体側に配置されて上記両出退部材を出退させる出退用シリンダ装置とからなる内壁面拡張装置を配置したことを特徴とするセグメント組立装置。
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