JP4010740B2 - シールド掘進機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールド工法により拡縮自在にトンネルを掘削するシールド掘進機に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば道路または鉄道を設置するトンネルでは、通常掘削部の掘削途中に退避部や駅部を形成するための拡張部が設けられる。
【0003】
このような拡張部の掘削は、1)円形のトンネルを掘削して覆工した後、拡張部の地盤を凍結して側壁を破砕し、掘削して覆工する。2)シールド掘進機においてコピーカッタなどを使用して拡径する。3)メインカッタヘッドの周辺部に、複数のサブカッタヘッドを着脱可能に装備し、途中でサブカッタヘッドを装着または取り外して径の異なるトンネルを掘削するものなどが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来工法において、1)では、拡張部の掘削距離が長くなったり、複数箇所となると拡張部の掘削に大きいコストと時間がかかるという問題がある。また2)では、構造上増径量を大きく出来ない。またトンネルの周囲で上下左右に拡張されると、余分な部分まで掘削することになり、セグメントやコストの面で不利である。また3)では、シールド掘進機の構造が複雑になり、またトンネル内でサブカッタヘッドを着脱するのに長時間を必要とし、コストが増大するという問題がある。
【0005】
本発明は上記問題点を解決して、低コストで、掘削途中で円形トンネルと拡張部とを連続掘削可能なシールド掘進機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載のシールド掘進機は、シールド本体 (1) の前部に、公転支持体 (5) を楕円シールド軸心 (Oe) 周りに回転自在に配設し、この公転支持体 (5) に、楕円シールド軸心 (Oe) から偏心距離 (e) だけ偏心した位置にカッタ自転軸 (9) を楕円シールド軸心 (Oe) と平行な軸心周りに回転自在に配設し、このカッタ自転軸 (9) の前部に設けられたカッタヘッド (11) を、正面視で頂部 (11a 〜 11c) がルーロの三角形の頂点 (C1 〜 C3) 位置に膨出する形状として、カッタ自転軸 (9) を回転駆動することにより通常部 (Ec) の円形断面のトンネル (Tc) を掘削し、公転支持体 (5) とカッタ自転軸 (9) とを同一方向で回転速度比が3対1となるように回転駆動して拡張部 (Ee) の楕円形断面のトンネル (Te) を掘削し、円形断面のトンネル (Tc) と楕円形断面のトンネル (Te) とを連続掘削可能なシールド掘進機であって、カッタヘッド (11) の3つの頂部 (11a 〜 11b) に、円形断面のトンネル (Tc) の掘削時に頂部カッタ (17) を後退させてカッタヘッド (11) の直径を楕円形断面のトンネル (Te) の短径 (b) と同一とする頂部後退装置 (19) を設け、公転支持体 (5) に、楕円シールド軸心 (Oe) と平行な回転中心 (Od) 周りに回転自在に支持されるとともに、この回転中心 (Od) と楕円シールド軸心 (Oe) の間で、楕円シールド軸心 (Oe) を中心として半径を偏心距離 (e) とした偏心円弧 (Ce) 上に、カッタ自転軸 (9) を回転自在に支持する調心体 (7) を設け、円形断面のトンネル (Tc) と楕円形断面のトンネル (Te) との間の移行時に、前記調心体 (7) を回転させて、カッタ自転軸 (9) を、前記偏心円弧 (Ce) と楕円形断面のトンネル (Te) の長径軸 (La) との交点の公転停止位置 (Cep) と、円形断面のトンネル (Tc) と楕円形断面のトンネル (Te) の長径端とが接する円形シールド軸心 (Oc) 位置との間で移動させる調心装置 (22) を設けたものである。
【0007】
上記構成によれば、1台のシールド掘進機により、カッタヘッドの自転駆動と公転駆動を実施するだけで拡張部で楕円形断面のトンネルを掘削でき、公転駆動を停止するだけで、通常部の円形断面のトンネルを掘削できる。したがって、容易に楕円形断面のトンネルと円形断面のトンネルとを連続して形成することができ、また偏心量の設定により任意で広い拡張幅を得ることができる。さらに、頂部後退装置によりカッタヘッドの頂部カッタを後退させて、楕円断面トンネルの長径軸上でカッタ自転軸を駆動して円形断面トンネルを掘削することにより、楕円形断面のトンネルと円形断面のトンネルの短径軸方向の段差を無くして覆工体壁面を連続させることができ、施工を容易化できる。さらにまた、調心装置により調心体を回転させて、カッタ自転軸を楕円断面トンネルの長径軸上の公転停止位置と円形シールド軸心位置との間で移動させることにより、通常部の円形断面のトンネルから一方の側方のみが拡張された楕円形断面トンネルの拡張部を形成することができ、覆工体の3方の側面を連続させることができて覆工部材の共通化や施工をより容易化することができる。
【0008】
請求項2記載のシールド掘進機は、シールド本体の前部に、公転支持体 (5) を楕円シールド軸心 (Oe) 周りに回転自在に配設し、この公転支持体 (5) に、楕円シールド軸心 (Oe) から偏心距離 (e) だけ偏心した位置にカッタ自転軸 (9) を楕円シールド軸心 (Oe) と平行な軸心周りに回転自在に配設し、このカッタ自転軸 (9) の前部に設けられたカッタヘッド (11) を、正面視で頂部 (11a 〜 11b) がルーロの三角形の頂点 (C1 〜 C3) 位置に膨出する形状として、カッタ自転軸 (9) を回転駆動することにより通常部 (Ec) の円形断面のトンネル (Tc) を掘削し、公転支持体 (5) とカッタ自転軸 (9) とを同一方向で回転速度比が3対1となるように回転駆動して拡張部 (Ee) の楕円形断面のトンネル (Te) を掘削し、円形断面のトンネル (Tc) と楕円形断面のトンネル (Te) とを連続掘削可能なシールド掘進機であって、カッタヘッド (11) の3つの頂部 (11a 〜 11b) に、円形断面のトンネル (Tc) の掘削時に頂部カッタ (17) を後退させてカッタヘッド (11) の直径を楕円形断面のトンネル (Te) の短径 (b) と同一とする頂部後退装置 (19) を設け、公転支持体 (5) に、楕円シールド軸心 (Oe) と平行な回転中心 (Od) 周りに回転自在に支持されるとともに、この回転中心 (Od) と楕円シールド軸心 (Oe) の間で、楕円シールド軸心 (Oe) を中心として偏心距離 (e) を半径とした偏心円弧 (Ce) 上に、カッタ自転軸 (9) を回転自在に支持する調心体 (7) を設け、前記調心体 (7) を回転させてカッタ自転軸 (9) を移動可能な調心装置 (22) を設け、円形断面のトンネル (Tc) と楕円形断面のトンネル (Te) との間の移行時に、調心装置 (22) により調心体 (7) を回転させるとともに、公転 支持体 (5) を回転させることにより、カッタ自転軸 (9) を楕円形断面のトンネル (Te) の長径軸 (La) に沿って移動させて、円形断面のトンネル (Tc) と楕円形断面のトンネル (Te) との相対位置を調整可能に構成されたものである。
【0009】
上記構成によれば、1台のシールド掘進機により、カッタヘッドの自転駆動と公転駆動を実施するだけで拡張部で楕円形断面のトンネルを掘削でき、公転駆動を停止するだけで、通常部の円形断面のトンネルを掘削できる。したがって、容易に楕円形断面のトンネルと円形断面のトンネルとを連続して形成することができ、また偏心量の設定により任意で広い拡張幅を得ることができる。さらに、頂部後退装置によりカッタヘッドの頂部カッタを後退させ、楕円断面トンネルの長径軸上でカッタ自転軸を回転駆動して円形断面トンネルを掘削することにより、楕円形断面のトンネルと円形断面のトンネルの短径軸方向の段差を無くして覆工体壁面を連続させることができ、施工を容易化できる。さらにまた、調心装置により調心体を回転させるとともに公転支持体を回転させることにより、カッタ自転軸を楕円断面トンネルの長径軸上で移動させ、円形断面トンネルと楕円形断面トンネルとの相対位置を設定することができる。
【0010】
請求項3記載のシールド掘進機は、請求項2記載の構成において、円形断面のトンネル (Tc) と楕円形断面のトンネル (Te) との間の移行時に、カッタ自転軸 (9) を偏心円弧 (Ce) と楕円形断面のトンネル (Te) の長径軸 (La) との交点の公転停止位置 (Cep) と、円形断面のトンネル (Tc) と楕円形断面のトンネル (Te) の長径端とが接する円形シールド軸心 (Oc) 位置との間で移動させるように構成されたものである。
【0011】
上記構成によれば、覆工体の3方の側面を連続させることができ、覆工部材の共通化や施工をより容易化することができる。
請求項4記載のシールド掘進機は、請求項2または3記載の構成において、円形断面のトンネル (Tc) と楕円形断面のトンネル (Te) との間の移行時に、カッタヘッド (11) を回転駆動しつつ移動させて、頂部後退装置 (19) により頂部カッタ (17) を回転軌跡の長径側でのみ突出させ余掘り部 (Ec1 〜 Ec4) を形成して楕円トンネル移行部 (Te1,Te2) を掘削するように構成されたものである。
【0012】
上記構成によれば、回転軌跡の長径側でカッタヘッドの頂部カッタを突出させることにより、余掘り部を形成して楕円トンネル移行部を掘削することができる。
【0013】
請求項5記載のシールド掘進機は、シールド本体の前部に、公転支持体 (5) を楕円シールド軸心 (Oe) 周りに回転自在に配設し、この公転支持体 (5) に、楕円シールド軸心 (Oe) から偏心距離 (e) だけ偏心した位置にカッタ自転軸 (9) を楕円シールド軸心 (Oe) と平行な軸心周りに回転自在に配設し、このカッタ自転軸 (9) の前部に設けられたカッタヘッド (11) を、正面視で頂部 (11a 〜 11b) がルーロの三角形の頂点 (C1 〜 C3) 位置に膨出する形状として、カッタ自転軸 (9) を回転駆動することにより通常部 (Ec) の円形断面のトンネル (Tc) を掘削し、公転支持体 (5) とカッタ自転軸 (9) とを同一方向で回転速度比が3対1となるように回転駆動して拡張部 (Ee) の楕円形断面のトンネル (Te) を掘削し、円形断面のトンネル (Tc) と楕円形断面のトンネル (Te) とを連続掘削可能なシールド掘進機であって、カッタヘッド (11) の3つの頂部 (11a 〜 11b) に、円形断面のトンネル (Tc) の掘削時に頂部カッタ (17) を後退させてカッタヘッド (11) の直径を楕円形断面のトンネル (Te) の短径 (b) と同一とする頂部後退装置 (19) を設け、円形断面のトンネル (Tc) と公転形断面のトンネル (Te) との間の移行時に、公転支持体 (5) に形成されたスライド空間 (51) に沿って、楕円形断面のトンネル (Te) の長径軸 (La) と楕円シールド軸心 (Oe) を中心として半径が偏心距離 (e) である偏心円弧 (Ce) との交点の公転停止位置 (Cep) と、円形断面のトンネル (Tc) と楕円形断面のトンネル (Te) の長径端とが接する円形シールド軸心 (Oc) 位置との間でカッタ自転軸 (9) を移動させる調心装置 (53) を設けたものである。
【0014】
上記構成のシールド掘進機によれば、1台のシールド掘進機により、カッタヘッドの自転駆動と公転駆動を実施するだけで拡張部で楕円形断面のトンネルを掘削でき、公転駆動を停止するだけで、通常部の円形断面のトンネルを掘削できる。したがって、容易に楕円形断面のトンネルと円形断面のトンネルとを連続して形成することができ、また偏心量の設定により任意で広い拡張幅を得ることができる。さらに頂部後退装置によりカッタヘッドの頂部カッタを後退させてカッタ自転軸のみを回転駆動して円形断面トンネルを掘削することにより、楕円形断面のトンネルと円形断面のトンネルの短径軸方向のトンネルの段差を無くして、覆工体壁面を連続させることができ、施工を容易化できる。さらにまた、頂部後退装置によりカッタヘッドの頂部カッタを後退させて、調心装置により軸受ブロックをスライド空間を介して移動させ、カッタ自転軸を楕円形断面のトンネルの長径軸上で円形シールド軸心と交点停止位置との間でを移動させることにより、通常部の円形断面のトンネルから一方の側方のみが拡張された楕円形断面トンネルの拡張部を形成することができ、覆工体の3方の側面を連続させることができて覆工部材の共通化や施工をより容易化することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
ここで、本発明に係るシールド掘進機の第1の実施の形態を図1〜図14に基づいて説明する。
【0016】
このシールド掘進機は、図7に示すように、円形断面のトンネルTcからなる通常部Ecと、横長の楕円形断面のトンネルTeからなる拡張部Eeとを連続して掘削可能で、さらに円形断面のトンネルTcの端部に楕円形断面のトンネルTeの長径端を接して連続掘削でき、たとえばトンネルTc,Te内に設けられる道路Rの一側部に退避車線Rsを形成することができる。
【0017】
図1〜図5において、1は幅方向に拡縮可能なシールド本体で、前部に切羽崩壊土圧を保持する圧力室2Aを形成する圧力隔壁3が設けられている。この圧力隔壁3の中央部に形成された貫通穴4に軸受を介して公転支持体5が楕円シールド軸心Oeを中心に回転自在に支持され、この公転支持体5に形成された調心穴6に軸受を介して調心体7が楕円シールド軸心Oeと平行な回転中心Od周りに回転自在に支持されている。そして、この調心体7には、楕円シールド軸心Oeから偏心距離eが半径となる偏心円弧Ce上に軸支持穴8が形成され、この軸支持穴8にカッタ自転軸9が楕円シールド軸心Oeと平行な自転軸心Os周りに回転自在に支持されている。
【0018】
このカッタ自転軸9の前端部には、正面視がルーロの三角形状に形成されたカッタヘッド11が取付けられている。このルーロの三角形は、図4に示すように、正三角形の任意の頂点C1〜C3を中心として、その一辺を半径として2つの頂点を通過する3本の劣弧Sに囲まれた形状である。そしてこのカッタヘッド11は、たとえばカッタ自転軸から60°ごとに放射状に伸びるスポーク部12と、スポーク部12先端の頂部11a〜11cから隣接する頂部11a〜11cを連結する劣弧フレーム部13と、スポーク部12と劣弧フレーム部13の間に形成された土砂取入口14とを具備し、スポーク部12と劣弧フレーム部13にそれぞれ多数のカッタビット15が取付けられている。そして、各頂部11a〜11cは、カッタ自転軸9の自転軸心Osを中心とする半径Rbの円弧面で切り欠かれており、この切欠き部16a〜16cに頂点C1〜C3位置まで出退自在な頂部カッタ17と、スポーク部12内に設けられて頂部カッタ17を頂点C1〜C3位置〜退入位置まで出退駆動するカッタ出退装置18からなる頂部後退装置19が設けられている。
【0019】
前記圧力隔壁3の大気室2B側には、カッタ駆動装置21と調心装置22が設けられており、このカッタ駆動装置21は、公転支持体5を介してカッタヘッド11を偏心円弧Ce上で公転駆動させる公転駆動部23と、カッタ自転軸9を自転軸心Os周りに回転駆動する自転駆動部24とで構成されている。
【0020】
すなわち、公転駆動部23は、公転支持体5の背面に設けられた公転用リングギヤ31と、この公転用リングギヤ31に噛み合い圧力隔壁3に配設された公転用駆動装置32により回転駆動される公転用ピニオン33とで構成されている。また自転駆動部24は、ギヤボックス36内でカッタ自転軸9に固定された自転用ギヤ34と、シールド本体1に反力支持機構35を介して配置されたギヤボックス36と、このギヤボックス36に設けられた自転用駆動装置37と、これら自転用駆動装置37により回転駆動されて自転用ギヤ34にそれぞれ噛み合う自転用ピニオン38とで構成されている。
【0021】
前記反力支持機構35は、公転移動(および変位)されるカッタ自転軸9に追従するために、クロススライダ機構により構成されている。すなわち、この反力支持機構35は、図6に示すように、カッタ自転軸9に遊嵌して配置された中間支持体41に自転軸心Osに直交する線上に一対の第1スライダロッド42が対称方向に突設され、これら第1スライダロッド42がシールド本体1に設けられた第1スライド支持部材43にそれぞれ長さ方向にスライド自在に支持されている。そして、ギヤボックス36には、自転軸心Osと第1スライダロッド42の軸線にそれぞれ直交する一対の第2スライダロッド44が対称方向に突設されており、中間支持体41に第2スライダロッド44を長さ方向にスライド自在に支持する第2スライド支持部材45が設けられている。このクロススライダ機構により、公転移動(および調心移動)するカッタ自転軸9およびギヤボックス36の移動を許容しつつ、自転用ピニオン38を回転駆動する時にギヤボックス36にかかる回転反力をシールド本体1により支持させることができる。そして拡張部Eeの掘削時に、このカッタ駆動装置21は、公転駆動部23により偏心円弧Ce上で公転させるカッタヘッド11の公転速度(回転数)と、自転駆動部24によりカッタ自転軸9を介してカッタヘッド11を回転(自転)させる自転速度(回転数)とを、同一方向で3対1とすることにより、図2に示す楕円形断面のトンネルTeを掘削することができる。またこの偏心量eを大きくすることにより、図8に示すように短径:長径比の大きい楕円形断面のトンネルTe1を掘削して拡張幅を大きくすることができる。さらに偏心量eを大きくすることにより、図9に示すようにまゆ型(めがね形)断面のトンネルTe2を掘削することもできる。
【0022】
なお、このカッタヘッド11により掘削される楕円形断面のトンネルTeの断面形状は、図4,図5に示すように、ルーロの三角形の中心Osから頂部C1〜C3までの距離r、頂部C1〜C3同士を結ぶ辺の長さをRとすると、
R=3r2/[8×(r/2−2×e)]+r/4−e…式1となる。
したがって、楕円の長径をa、短径をbとすると、
a=2×(r+e)…式2
b=2×(r−e)…式3
で表わされる。
【0023】
またこの実施の形態では、通常部Ecの円形断面トンネルTcの直径と拡張部Eeの楕円形断面トンネルTeの短径bが等しくなるように掘削されるため、前記カッタヘッド11の切欠き部16a〜16cの半径Rb×2=bとなっている。
【0024】
前記調心装置22は、円形断面のトンネルTcと楕円形断面のトンネルTeとの相対位置を調整するもので、トンネルの設計にあたって任意に設定することができ、また公転支持体5の位置により変位させることができるが、ここでは、トンネル設計として円形断面トンネルTcの一方の側部にのみ退避車線Rsを拡張形成するため、円形断面トンネルTcの側部と楕円形断面トンネルTeの長径端とが接点P(C3)で接するように設定されている。
【0025】
すなわち、図4,図5に示すように、通常部Ecの掘削時には、円形シールド軸心Ocが楕円形断面トンネルTeの長径軸La上に位置し、楕円形断面トンネルTeから円形断面トンネルTcへの移行時または円形断面トンネルTcから楕円断面トンネルTeへの移行時に、カッタ自転軸9(自転軸心Os)の移動距離を最短にするため、偏心円弧Ceと長径軸Laとが交差する接点P側の交点が公転支持体5の公転停止位置Cepに設定される。そして、この公転停止位置Cepと円形シールド軸心Ocとを結ぶ二等分線上に調心体7の回転中心Odを配置すればよく、ここでは長径軸La上に回転中心Odを配置している。したがって、調心装置22により、調心体7を180°回転することにより、カッタ自転軸9(自転軸心Os)を公転停止位置Cepと円形シールド軸心Ocの間で移動させることができる。
【0026】
また、図10に示すように、調心体7を回転中心Od周りに矢印方向に回転させると同時に、公転支持体5を楕円シールド軸心Oe周りに回転させることにより、カッタ自転軸9の円形シールド軸心Ocを長径軸Laに沿って移動させることができる。この時にカッタヘッド11を回転駆動しつつ回転軌跡の長径側でカッタ出退装置18により頂部カッタ17を突出させることにより、図11に示すように、円形断面トンネルと楕円形断面トンネルとの間で円形と楕円形に変化する楕円トンネル移行部Te1,Te2,Te3を順次掘削することができる。
【0027】
この調心装置22は、図3に示すように、調心体7の背面に設けられたリング状の調心ウォームギヤ46と、公転支持体5に設けられた調心駆動装置47と、前記調心ウォームギヤ46に噛み合い調心駆動装置47により回転駆動される調心ウォーム48とで構成されている。
【0028】
図3において、61は圧力室2Aに土砂の性状を改良する泥水や泥漿を供給する送泥管、62は掘削土砂を排出する排泥管、63は圧力室2Aの土砂を攪拌するアジテータである。また図示しないが、このシールド本体1は、複数に分割されて円形断面のトンネルTcに合致した円形断面と、楕円形断面のトンネルTeに合致した楕円形断面に拡縮変形可能に構成されており、シールド本体1の後部に、覆工体であるセグメントを組立てるセグメント組立て装置が設けられる。さらに組立てられたセグメントを反力受けとしてシールド本体1を前進させる公知の推進ジャッキが設けられている。
【0029】
上記構成における掘削方法を説明する。
通常部Ecの掘削作業では、頂部後退装置19により頂部カッタ17を退入し、さらに公転支持体5を停止(固定)した状態で、自転駆動装置24により円形シールド軸心Oc位置にあるカッタヘッド11を自転駆動して半径Rb(=短径b)の円形断面のトンネルTcを掘削し、退避車線Rsの形成位置手前で停止する。ついで、カッタの拡幅掘削を行いながらシールド本体1を拡張する。その手順は、たとえば調心装置22により調心体7を180°回転させて、カッタ自転軸9を円形シールド軸心Oc位置から公転停止位置Cepまで旋回移動させる。次いで、頂部カッタ17をルーロの三角形の頂点C1〜C3までそれぞれ突出させ、カッタ駆動装置21の自転駆動部24によりカッタ自転軸9を介してカッタヘッド11を回転駆動するとともに、公転駆動部23により公転支持体5を介してカッタヘッド11を偏心円弧Ceに沿って旋回駆動する。そしてカッタヘッド11の公転速度と自転速度とを同一方向で3:1とすることにより、円形断面のトンネルTcに一側部が接しかつ他側部が拡張された長径a、短径bの横長楕円形断面のトンネルTeを連続して形成することができる。
【0030】
また、楕円形断面のトンネルTeから円形断面のトンネルTcに移行する場合には、逆の手順で実施することができる。
なお、上記方法では、円形断面のトンネルTcから楕円形断面のトンネルTeに、また楕円形断面のトンネルTeから円形断面のトンネルTcに直接移行したが、カッタヘッド11を長径軸Laに沿って移動させつつカッタヘッド11を回転駆動し、長径側でのみ頂部カッタ11を突出させることにより、楕円トンネル移行部Te1,Te2を掘削することができる。すなわち、円形断面のトンネルTcから楕円形断面のトンネルTeに移行する場合、調心体7を回転中心Od周りに矢印Aで示すようにOc1まで回転させると同時に、公転支持体5を楕円シールド軸心Oe周りに回転させることにより、カッタ自転軸9を円形シールド軸心Oc2まで長径軸Laに沿って移動させる。この時にカッタヘッド11を回転駆動しつつ回転軌跡の長径側でカッタ出退装置18により頂部カッタ17を突出させて図11に示す余堀部Ee1を掘削することにより、楕円トンネル移行部Te1を掘削する。同様にして、カッタ自転軸9を長径軸Laに沿って円形シールド軸心OcをOc3,Oc4から公転停止位置Cepまで移動させ、頂部カッタ17を突出させることにより、余掘部Ee2〜Ec4を余掘する。そしてカッタ自転軸9を公転停止位置Cepまで移動させると、頂部カッタ17をルーロの三角形の頂点C1〜C3までそれぞれ突出させて、カッタヘッド11の公転速度と自転速度とを同一方向で3:1として、円形断面のトンネルTcに一側部が接しかつ他側部が拡張された長径a、短径bの横長の楕円形断面のトンネルTeを掘削する。
【0031】
上記実施の形態によれば、拡張部Eeの掘削時には、カッタ駆動装置21の公転駆動部23により公転支持体5を回転させてカッタヘッド11を偏心位置で公転させるとともに、自転駆動部24によりカッタ自転軸9を介してカッタヘッド11を自転させることにより、楕円形断面のトンネルTeを掘削する。また通常部Ecの掘削時には、公転支持体5を固定した状態で、自転駆動部24によりカッタ自転軸9を介してカッタヘッド11を回転駆動し、円形断面のトンネルTcを掘削することができる。したがって、1台のシールド掘進機により、拡張掘削部Eeと通常掘削部Ecとを連続して形成することができ、偏心量eの設定により十分な拡張幅を得ることができる。
【0032】
また、拡張部Eeの掘削時に頂部カッタ17を突出させてカッタヘッド11を正面視がルーロの三角形状とし、通常部Ecの掘削時に頂部カッタ17を退入して縮径したカッタヘッド11を使用することにより、楕円形断面のトンネルTeの短径と円形断面のトンネルTcの直径とを同一とし、通常部Ecの掘削時のカッタ自転軸9を、楕円断面トンネルの長径軸La上で円形シールド軸心Oc位置に配置するので、楕円形断面のトンネルTeと円形断面のトンネルTcとを上下の段差をなくして連続させることができる。また調心体7の回転中心を長径軸Laから偏心した位置にすると、調心体7の回転を180°以下にできる。
【0033】
さらに、カッタ自転軸9を偏心円弧Ce上と円形シールド軸心Ocとの間で長径軸Laに沿って移動させることにより、短時間にカッタ自転軸を変位させ、さらに円形断面トンネルTcの一方の側部に接して他方の側部が側方に拡張された拡張部Eeの楕円断面トンネルTeを掘削することができる。これにより、拡張部Eeと通常掘削部Ecにおけるトンネルの一側部と上下面とをほぼ連続させて、退避車線を併設した拡張部の走行車線を他の部分と連続する直線状に形成することができ、しかも連続する部分では共通のセグメントを使用することができるので、施工をより容易化することができる。
【0034】
なお、図12〜図14に上記実施の形態の変形例を示し、調心体7の回転中心Odを長径軸Laから離間させたものである。上記実施の形態によれば、図12に示すように、楕円トンネル移行部Te1,Te2,Te3の掘削時の公転軸体5の回転角を小さくできるとともに、図13,図14に示すように、調心体7を回転中心Od周りに逆方向にOc−1まで回転させると同時に、公転支持体5を楕円シールド軸心Oe周りに回転させることにより、カッタ自転軸9の円形シールド軸心Ocを長径軸Laに沿ってOc−2まで距離mだけ移動させ、円形断面トンネルTc1を楕円形断面トンネルTeの膨らみ側と反対側に距離m移動させることができる。この時、長径側で頂部カッタ17を突出させることにより、楕円形断面トンネルTeの膨らみ側と反対側に膨出する楕円形断面Te−1を掘削することができる。
【0035】
図15,図16は、調心装置22の他の実施の形態を示す。
先の実施の形態では、カッタ自転軸9を調心装置22により調心体7を旋回させて公転停止位置Cepと円形シールド軸心Ocの間で変位するように構成したが、この調心装置53では、カッタ自転軸9を直線移動するように構成したものである。
【0036】
すなわち、公転停止位置Cepの公転支持体5に、カッタ自転軸8の公転停止位置Cepと円形シールド軸心Ocを含むスライド空間51を形成し、このスライド空間51にカッタ自転軸9を回転自在に支持する軸受ブロック52をガイド装置を介してスライド自在に配置し、この軸受ブロック52を公転停止位置Cepと円形シールド軸心Ocとの間で移動させる調心装置53を設け、このスライド空間51の軸受ブロック52の無い部分を覆うスライドカバー54を設けたものである。前記調心装置53は直線駆動機構であれば油圧シリンダ装置などでもよいが、ここでは送りねじ機構により構成されている。すなわち、公転支持体5の背面にスライド空間51の両側に沿ってねじ軸53aがそれぞれ配置され、左右のねじ軸53aを連動する巻掛け連動機構53bと、一方のねじ軸53aを回転駆動する調心駆動装置53cが設けられている。そして、軸受ブロック52の背面側に前記ねじ軸53aに嵌合する雌ねじ部材53dが設けられて構成されている。したがって、調心駆動装置53cによりねじ軸53aを回転駆動し雌ねじ部材53dを介して軸受ブロック52をスライドさせ、カッタ自転軸9を公転停止位置Cepと円形シールド軸心Ocとの間で移動させることができる。
【0037】
なお、上記実施の形態では、カッタヘッド11を正面視がルーロの三角形状に形成したが、ルーロの三角形の頂部まで3本のスポークがそれぞれ伸びたスポーク状カッタヘッドとしてもよい。またルーロの三角形内であれば、適宜掘削具を設けることができる。
【0038】
また、円形シールド軸心Ocを任意に設定することにより、楕円形断面のトンネルTeと円形断面のトンネルTcの相対位置を容易に変更することができる。
さらに楕円形断面のトンネルTeの長径軸Laを水平方向としたが、トンネルの仕様によりその断面に応じて長径軸Laを傾斜させてもよいし、また垂直方向にすることもできる。
【0039】
【発明の効果】
以上に述べたごとく請求項1記載のシールド掘進機によれば、1台のシールド掘進機により、カッタヘッドの自転駆動と公転駆動を実施するだけで拡張部で楕円形断面のトンネルを掘削でき、公転駆動を停止するだけで、通常部の円形断面のトンネルを掘削できる。したがって、容易に楕円形断面のトンネルと円形断面のトンネルとを連続して形成することができ、また偏心量の設定により任意で広い拡張幅を得ることができる。さらに、頂部後退装置によりカッタヘッドの頂部カッタを後退させて、楕円断面トンネルの長径軸上でカッタ自転軸を駆動して円形断面トンネルを掘削することにより、楕円形断面のトンネルと円形断面のトンネルの短径軸方向の段差を無くして覆工体壁面を連続させることができ、施工を容易化できる。さらにまた、調心装置により調心体を回転させて、カッタ自転軸を楕円断面トンネルの長径軸上の公転停止位置と円形シールド軸心位置との間で移動させることにより、通常部の円形断面のトンネルから一方の側方のみが拡張された楕円形断面トンネルの拡張部を形成することができ、覆工体の3方の側面を連続させることができて覆工部材の共通化や施工をより容易化することができる。
【0040】
請求項2記載のシールド掘進機によれば、1台のシールド掘進機により、カッタヘッドの自転駆動と公転駆動を実施するだけで拡張部で楕円形断面のトンネルを掘削でき、公転駆動を停止するだけで、通常部の円形断面のトンネルを掘削できる。したがって、容易に楕円形断面のトンネルと円形断面のトンネルとを連続して形成することができ、また偏心量の設定により任意で広い拡張幅を得ることができる。さらに、頂部後退装置によりカッタヘッドの頂部カッタを後退させ、楕円断面トンネルの長径軸上でカッタ自転軸を回転駆動して円形断面トンネルを掘削することにより、楕円形断面のトンネルと円形断面のトンネルの短径軸方向の段差を無くして覆工体壁面を連続させることができ、施工を容易化できる。さらにまた、調心装置により調心体を回転させるとともに公転支持体を回転させることにより、カッタ自転軸を楕円断面トンネルの長径軸上で移動させ、円形断面トンネルと楕円形断面トンネルとの相対位置を設定することができる。
【0041】
請求項3記載のシールド掘進機によれば、覆工体の3方の側面を連続させることができ、覆工部材の共通化や施工をより容易化することができる。
請求項4記載のシールド掘進機によれば、回転軌跡の長径側でカッタヘッドの頂部カッタを突出させることにより、余掘り部を形成して楕円トンネル移行部を掘削することができる。
【0042】
請求項5記載のシールド掘進機によれば、1台のシールド掘進機により、カッタヘッドの自転駆動と公転駆動を実施するだけで拡張部で楕円形断面のトンネルを掘削でき、公転駆動を停止するだけで、通常部の円形断面のトンネルを掘削できる。したがって、容易に楕円形断面のトンネルと円形断面のトンネルとを連続して形成することができ、また偏心量の設定により任意で広い拡張幅を得ることができる。さらに頂部後退装置によりカッタヘッドの頂部カッタを後退させてカッタ自転軸のみを回転駆動して円形断面トンネルを掘削することにより、楕円形断面のトンネルと円形断面のトンネルの短径軸方向のトンネルの段差を無くして、覆工体壁面を連続させることができ、施工を容易化できる。さらにまた、頂部後退装置によりカッタヘッドの頂部カッタを後退させて、調心装置により軸受ブロックをスライド空間を介してカッタ自転軸を円形シールド軸心と交点停止位置との間で楕円形断面のトンネルの長径軸上を移動させることにより、通常部の円形断面のトンネルから一方の側方のみが拡張された楕円形断面トンネルの拡張部を形成することができる。これにより、覆工体の3方の側面を連続させることができ、覆工部材の共通化や施工をより容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシールド掘進機の実施の形態を示し、通常掘削作業時を示す正面図である。
【図2】 同シールド掘進機の拡張掘削作業時を示す正面図である。
【図3】 同シールド掘進機の側面断面図である。
【図4】 同シールド掘進機のカッタヘッドの駆動を説明する全体正面図である。
【図5】 図4の要部拡大図である。
【図6】 同シールド掘進機のギヤボックス反力支持機構を示す背面図である。
【図7】 (a)〜(d)は同シールド掘進機により掘削されるトンネルを示し、(a)はトンネルの平面断面図、(b)はi−i端面図、(c)はii−ii端面図、(d)はiii−iii端面図である。
【図8】 同シールド掘進機による拡張掘削部で偏心量を増加させた時のトンネルを示す横断面図である。
【図9】 同シールド掘進機による拡張掘削部で偏心量をさらに増加させた時のトンネルを示す横断面図である。
【図10】 同シールド掘進機における楕円トンネル移行部掘削時の動作を説明する要部正面図である。
【図11】 同シールド掘進機における楕円トンネル移行部掘削状態を説明する正面図である。
【図12】 同シールド掘進機のカッタ駆動装置の変形例で、楕円トンネル移行部掘削時の動作を説明する要部正面図である。
【図13】 同カッタ駆動装置による拡張部反対側掘削時の動作を説明する正面図である。
【図14】 同カッタ駆動装置による拡張部反対側掘削状態を説明する正面図である。
【図15】 同シールド掘進機の調心装置の他の実施の形態を示す背面図である。
【図16】 図15に示すI−I断面図である。
【符号の説明】
Tc 円形断面トンネル
Te 楕円形断面トンネル
Ec 通常部
Ee 拡張部
Oe 楕円シールド軸心
Oc 円形シールド軸心
Ce 偏心円弧
La 長径軸
1 シールド本体
3 圧力隔壁
5 公転支持体
7 調心体
9 カッタ自転軸
11 カッタヘッド
17 頂部カッタ
18 カッタ出退装置
19 頂部後退装置
21 カッタ駆動装置
22 調心装置
23 公転駆動部
24 自転駆動部
32 公転用駆動装置
35 反力支持機構
37 自転用駆動装置
47 調心駆動装置
Claims (5)
- シールド本体の前部に、公転支持体を楕円シールド軸心周りに回転自在に配設し、この公転支持体に、楕円シールド軸心から偏心距離だけ偏心した位置にカッタ自転軸を楕円シールド軸心と平行な軸心周りに回転自在に配設し、このカッタ自転軸の前部に設けられたカッタヘッドを、正面視で頂部がルーロの三角形の頂点位置に膨出する形状として、カッタ自転軸を回転駆動することにより通常部の円形断面のトンネルを掘削し、公転支持体とカッタ自転軸とを同一方向で回転速度比が3対1となるように回転駆動して拡張部の楕円形断面のトンネルを掘削し、円形断面のトンネルと楕円形断面のトンネルとを連続掘削可能なシールド掘進機であって、
カッタヘッドの3つの頂部に、円形断面のトンネルの掘削時に頂部カッタを後退させてカッタヘッドの直径を楕円形断面のトンネルの短径と同一とする頂部後退装置を設け、
公転支持体に、楕円シールド軸心と平行な回転中心周りに回転自在に支持されるとともに、この回転中心と楕円シールド軸心の間で、楕円シールド軸心を中心として半径を偏心距離とした偏心円弧上に、カッタ自転軸を回転自在に支持する調心体を設け、
円形断面のトンネルと楕円形断面のトンネルとの間の移行時に、前記調心体を回転させて、カッタ自転軸を、前記偏心円弧と楕円形断面のトンネルの長径軸との交点の公転停止位置と、円形断面のトンネルと楕円形断面のトンネルの長径端とが接する円形シールド軸心位置との間で移動させる調心装置を設けた
ことを特徴とするシールド掘進機。 - シールド本体の前部に、公転支持体を楕円シールド軸心周りに回転自在に配設し、この公転支持体に、楕円シールド軸心から偏心距離だけ偏心した位置にカッタ自転軸を楕円シールド軸心と平行な軸心周りに回転自在に配設し、このカッタ自転軸の前部に設けられたカッタヘッドを、正面視で頂部がルーロの三角形の頂点位置に膨出する形状として、カッタ自転軸を回転駆動することにより通常部の円形断面のトンネルを掘削し、公転支持体とカッタ自転軸とを同一方向で回転速度比が3対1となるように回転駆動して拡張部の楕円形断面のトンネルを掘削し、円形断面のトンネルと楕円形断面のトンネルとを連続掘削可能なシールド掘進機であって、
カッタヘッドの3つの頂部に、円形断面のトンネルの掘削時に頂部カッタを後退させてカッタヘッドの直径を楕円形断面のトンネルの短径と同一とする頂部後退装置を設け、
公転支持体に、楕円シールド軸心と平行な回転中心周りに回転自在に支持されるとともに、この回転中心と楕円シールド軸心の間で、楕円シールド軸心を中心として半径を偏心距離とした偏心円弧上に、カッタ自転軸を回転自在に支持する調心体を設け、
前記調心体を回転させてカッタ自転軸を移動可能な調心装置を設け、
円形断面のトンネルと楕円形断面のトンネルとの間の移行時に、調心装置により調心体を回転させるとともに、公転支持体を回転させることにより、カッタ自転軸を楕円形断面のトンネルの長径軸に沿って移動させて、円形断面のトンネルと楕円形断面のトンネルとの相対位置を調整可能に構成された
ことを特徴とするシールド掘進機。 - 円形断面のトンネルと楕円形断面のトンネルとの間の移行時に、カッタ自転軸を偏心円弧と楕円形断面のトンネルの長径軸との交点の公転停止位置と、円形断面のトンネルと楕円形断面のトンネルの長径端とが接する円形シールド軸心位置との間で移動させるように構成された
ことを特徴とする請求項2記載のシールド掘進機。 - 円形断面のトンネルと楕円形断面のトンネルとの間の移行時に、カッタヘッドを回転駆 動しつつ移動させて、頂部後退装置により頂部カッタを回転軌跡の長径側でのみ突出させ余掘り部を形成して楕円トンネル移行部を掘削するように構成された
ことを特徴とする請求項2または3記載のシールド掘進機。 - シールド本体の前部に、公転支持体を楕円シールド軸心周りに回転自在に配設し、この公転支持体に、楕円シールド軸心から偏心距離だけ偏心した位置にカッタ自転軸を楕円シールド軸心と平行な軸心周りに回転自在に配設し、このカッタ自転軸の前部に設けられたカッタヘッドを、正面視で頂部がルーロの三角形の頂点位置に膨出する形状として、カッタ自転軸を回転駆動することにより通常部の円形断面のトンネルを掘削し、公転支持体とカッタ自転軸とを同一方向で回転速度比が3対1となるように回転駆動して拡張部の楕円形断面のトンネルを掘削し、円形断面のトンネルと楕円形断面のトンネルとを連続掘削可能なシールド掘進機であって、
カッタヘッドの3つの頂部に、円形断面のトンネルの掘削時に頂部カッタを後退させてカッタヘッドの直径を楕円形断面のトンネルの短径と同一とする頂部後退装置を設け、
円形断面のトンネルと公転形断面のトンネルとの間の移行時に、公転支持体に形成されたスライド空間に沿って、楕円形断面のトンネルの長径軸と楕円シールド軸心を中心として半径が偏心距離である偏心円弧との交点の公転停止位置と、円形断面のトンネルと楕円形断面のトンネルの長径端とが接する円形シールド軸心位置との間でカッタ自転軸を移動させる調心装置を設けた
ことを特徴とするシールド掘進機。
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