JP2001317292A - トンネル掘削方法およびシールド掘進機 - Google Patents
トンネル掘削方法およびシールド掘進機Info
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- JP2001317292A JP2001317292A JP2000134080A JP2000134080A JP2001317292A JP 2001317292 A JP2001317292 A JP 2001317292A JP 2000134080 A JP2000134080 A JP 2000134080A JP 2000134080 A JP2000134080 A JP 2000134080A JP 2001317292 A JP2001317292 A JP 2001317292A
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Abstract
面のトンネルとを連続して掘削する。 【解決手段】正面視で頂部がルーロの三角形の3つの頂
部位置に膨出するカッタヘッド11を有するシールド掘
進機により、通常部と拡張部とを連続して掘削するに際
して、拡張部の掘削時にカッタヘッド11を回転駆動す
るカッタ自転軸9を偏心シールド軸心Oeから所定量偏
心させて配置するとともに偏心シールド軸心Oe周りに
公転駆動させ、カッタ自転軸9の自転速度と公転速度の
比を1対3として同一方向に回転させることにより、カ
ッタヘッド11で楕円形断面のトンネルTeを掘削し、
通常部の掘削時に、カッタ自転軸9を自転駆動するとと
もに公転駆動を停止して円形断面のトンネルTcを掘削
する。
Description
り拡縮自在にトンネルを掘削するシールド掘進機に関す
る。
ネルでは、通常掘削部の掘削途中に退避部や駅部を形成
するための拡張部が設けられる。
ンネルを掘削して覆工した後、拡張部の地盤を凍結して
側壁を破砕し、掘削して覆工する。.シールド掘進機
においてコピーカッタなどを使用して拡径する。.メ
インカッタヘッドの周辺部に、複数のサブカッタヘッド
を着脱可能に装備し、途中でサブカッタヘッドを装着ま
たは取り外して径の異なるトンネルを掘削するものなど
が提案されている。
において、では、拡張部の掘削距離が長くなったり、
複数箇所となると拡張部の掘削に大きいコストと時間が
かかるという問題がある。またでは、構造上増径量を
大きく出来ない。またトンネルの周囲で上下左右に拡張
されると、余分な部分まで掘削することになり、セグメ
ントやコストの面で不利である。またでは、シールド
掘進機の構造が複雑になり、またトンネル内でサブカッ
タヘッドを着脱するのに長時間を必要とし、コストが増
大するという問題がある。
で、掘削途中で円形トンネルと拡張部とを連続掘削可能
なシールド掘進機を提供することを目的とする。
に請求項1記載のトンネル掘削方法は、正面視で頂部が
ルーロの三角形の3つの頂点位置に膨出するカッタヘッ
ドを有するシールド掘進機により、トンネルの通常部と
拡張部とを連続して掘削するトンネル掘削方法であっ
て、拡張部の掘削時に、カッタヘッドを回転駆動するカ
ッタ自転軸を楕円シールド軸心から所定量偏心させて配
置するとともに楕円シールド軸心周りに公転駆動させ、
前記公転駆動とカッタ自転軸の自転駆動の回転速度比を
3対1で同一方向に回転させることにより、楕円形断面
のトンネルを掘削し、通常部の掘削時に、公転駆動を停
止してカッタ自転軸を回転駆動し円形断面のトンネルを
掘削するものである。
進機により、公転駆動を実施するだけで拡張部で楕円形
断面のトンネルを掘削でき、公転駆動を停止するだけ
で、通常部の円形断面のトンネルを掘削できる。したが
って、容易に楕円形断面のトンネルと円形断面のトンネ
ルとを連続して形成することができ、また偏心量の設定
により任意で広い拡張幅を得ることができる。
上記方法の通常部の掘削時に、カッタヘッドの3つの頂
部を後退して、楕円形断面のトンネルの短径と円形断面
のトンネルの直径とを一致させるとともに、カッタ自転
軸を、楕円形断面のトンネルの長径軸上に配置するもの
である。
径軸上でカッタ自転軸を駆動して円形断面トンネルを掘
削するので、短径軸方向のトンネルの段差を無くして、
覆工体壁面を連続させることができ、施工を容易化でき
る。
は、上記方法において、通常部の掘削時に、楕円形断面
のトンネルの長径端に円形断面のトンネルが接するよう
にカッタ自転軸を配置するものである。
一方の側方のみが拡張された楕円形断面の拡張部を形成
することができる。これにより、覆工体の3方の側面を
連続させることができ、覆工部材の共通化や施工をより
容易化することができる。
ド本体の前部に、公転支持体をシールド軸心周りに回転
自在に配設し、この公転支持体に、シールド軸心と平行
で楕円シールド軸心から所定距離偏心したカッタ自転軸
を回転自在に配設し、このカッタ自転軸の前部に設けら
れたカッタヘッドを、正面視で頂部がルーロの三角形の
頂点位置に膨出する形状とし、トンネルの通常部と拡張
部とを連続掘削可能なシールド掘進機であって、通常部
の掘削時に、前記公転支持体を所定位置で固定し、カッ
タ自転軸を回転駆動して円形断面のトンネルを掘削する
ように構成し、拡張部の掘削時に、公転支持体とカッタ
自転軸とを同一方向で回転速度比が3対1となるように
回転駆動することにより楕円形断面のトンネルを掘削す
るように構成したものである。
とカッタ自転軸とを速度比が3対1で同一方向に回転さ
せることにより、拡張部の楕円形断面のトンネルを掘削
し、公転支持体の旋回を停止してカッタ自転軸のみを回
転させることにより、通常部の円形断面のトンネルを掘
削できる。これにより、1台のシールド掘進機で拡張部
と通常部とを連続して掘削することができる。またカッ
タ自転軸の停止位置により、円形断面のトンネルの位置
を偏心円弧上で任意に設定でき、また偏心量の設定によ
り十分な拡張幅を得ることができる。
記構成において、カッタヘッドの頂部を後退可能な頂部
後退装置を設け、通常掘削部で、カッタ自転軸を楕円形
断面のトンネルの長径軸上に配置するとともに、前記頂
部後退装置によりカッタヘッドの頂部を後退させて、楕
円形断面のトンネルの短径と同一直径の円形断面のトン
ネルを掘削するよう構成したものである。
径軸上でカッタ自転軸を駆動して円形断面トンネルを掘
削するので、短径軸方向のトンネルの段差を無くして、
覆工体壁面を連続させることができ、施工を容易化でき
る。
上記構成の公転支持体に、カッタ自転軸を拡張掘削部位
置と、楕円断面のトンネル長径端に円形断面のトンネル
が接する通常掘削部位置との間で移動可能な軸スライド
機構を設けたものである。
3方の側面を連続させることができ、覆工部材の共通化
や施工をより容易化することができる。
進機の第1の実施の形態を図1〜図14に基づいて説明
する。
に、円形断面のトンネルTcからなる通常部Ecと、横
長の楕円形断面のトンネルTeからなる拡張部Eeとを
連続して掘削可能で、さらに円形断面のトンネルTcの
端部に楕円形断面のトンネルTeの長径端を接して連続
掘削でき、たとえばトンネルTc,Te内に設けられる
道路Rの一側部に退避車線Rsを形成することができ
る。
能なシールド本体で、前部に切羽崩壊土圧を保持する圧
力室2Aを形成する圧力隔壁3が設けられている。この
圧力隔壁3の中央部に形成された貫通穴4に軸受を介し
て公転支持体5が偏心シールド軸心Oeを中心に回転自
在に支持され、この公転支持体5に形成された調心穴6
に軸受を介して調心体7が偏心シールド軸心Oeと平行
な回転中心Od周りに回転自在に支持されている。そし
て、この調心体7には、偏心シールド軸心Oeから偏心
距離eが半径となる偏心円弧Ce上に軸支持穴8が形成
され、この軸支持穴8にカッタ自転軸9が偏心シールド
軸心Oeと平行な自転軸心Os周りに回転自在に支持さ
れている。
がルーロの三角形状に形成されたカッタヘッド11が取
付けられている。このルーロの三角形は、図4に示すよ
うに、正三角形の任意の頂点C1〜C3を中心として、
その一辺を半径として2つの頂点を通過する3本の劣弧
Sに囲まれた形状である。そしてこのカッタヘッド11
は、たとえばカッタ自転軸から60°ごとに放射状に伸
びるスポーク部12と、スポーク部12の先端頂部11
a〜11cから隣接する頂部11a〜11cを連結する
劣弧フレーム部13と、スポーク部12と劣弧フレーム
部13の間に形成された土砂取入口14とを具備し、ス
ポーク部12と劣弧フレーム部13にそれぞれ多数のカ
ッタビット15が取付けられている。そして、各頂部1
1a〜11cは、カッタ自転軸9の自転軸心Osを中心
とする半径Rbの円弧面で切り欠かれており、この切欠
き部16a〜16cに頂点C1〜C3位置まで出退自在
な頂部カッタ17と、スポーク部12内に設けられて頂
部カッタ17を頂点C1〜C3位置〜退入位置まで出退
駆動するカッタ出退装置18からなる頂部後退装置19
が設けられている。
タ駆動装置21と調心装置22が設けられており、この
カッター駆動装置21は、公転支持体5を介してカッタ
ヘッド11を偏心円弧Ce上で公転駆動させる公転駆動
部23と、カッタ自転軸9を自転軸心Os周りに回転駆
動する自転駆動部24とで構成されている。
5の背面に設けられた公転用リングギヤ31と、この公
転用リングギヤ31に噛み合い圧力隔壁3に配設された
公転用駆動装置32により回転駆動される公転用ピニオ
ン33とで構成されている。また自転駆動部24は、ギ
ヤボックス36内でカッタ自転軸9に固定された自転用
ギヤ34と、シールド本体1に反力支持機構35を介し
て配置されたギヤボックス36と、このギヤボックス3
6に設けられた自転用駆動装置37と、これら自転用駆
動装置37により回転駆動されて自転用ギヤ34にそれ
ぞれ噛み合う自転用ピニオン38とで構成されている。
び変位)されるカッタ自転軸9に追従するために、クロ
ススライダ機構により構成されている。すなわち、この
反力支持機構35は、図6に示すように、カッタ自転軸
9に遊嵌して配置された中間支持体41に自転軸心Os
に直交する線上に一対の第1スライダロッド42が対称
方向に突設され、これら第1スライダロッド42がシー
ルド本体1に設けられた第1スライド支持部材43にそ
れぞれ長さ方向にスライド自在に支持されている。そし
て、ギヤボックス36には、自転軸心Osと第1スライ
ダロッド42の軸線にそれぞれ直交する一対の第2スラ
イダロッド44が対称方向に突設されており、中間支持
体41に第2スライダロッド44を長さ方向にスライド
自在に支持する第2スライド支持部材45が設けられて
いる。このクロススライダ機構により、公転移動(およ
び調心移動)するカッタ自転軸9およびギヤボックス3
6の移動を許容しつつ、自転用ピニオン38を回転駆動
する時にギヤボックス36にかかる回転反力をシールド
本体1により支持させることができる。そして拡張部E
eの掘削時に、このカッタ駆動装置21は、公転駆動部
23により偏心円弧Ce上で公転させるカッタヘッド1
1の公転速度(回転数)と、自転駆動部24によりカッ
タ自転軸9を介してカッタヘッド11を回転(自転)さ
せる自転速度(回転数)とを、同一方向で3対1とする
ことにより、図2に示す楕円形断面のトンネルTeを掘
削することができる。またこの偏心量eを大きくするこ
とにより、図8に示すように短径:長径比の大きい楕円
形断面のトンネルTe1を掘削して拡張幅を大きくする
ことができる。さらに偏心量eを大きくすることによ
り、図9に示すようにまゆ型(めがね形)断面のトンネ
ルTe2を掘削することもできる。
れるトンネルTeの断面形状は、図4,図5に示すよう
に、ルーロの三角形の中心Osから頂部C1〜C3まで
の距離r、頂部C1〜C3同士を結ぶ辺の長さをRとす
ると、R=3r2/[8×(r/2−2×e)]+r/
4−e…となる。したがって、楕円の長径をa、短径
をbとすると、 a=2×(r+e)… b=2×(r−e)… で表わされる。
形断面トンネルTcの直径と拡張部Eeの楕円形断面ト
ンネルTeの短径bが等しくなるように掘削されるた
め、前記カッタヘッド11の切欠き部16a〜16cの
半径Rb×2=bとなっている。
Tcと楕円形断面のトンネルTeとの相対位置を調整す
るもので、トンネルの設計にあたって任意に設定するこ
とができ、また公転支持体5の位置により変位させるこ
とができるが、ここでは、トンネル設計として円形断面
トンネルTcの一方の側部にのみ退避車線Rsを拡張形
成するため、円形断面トンネルTcの側部と楕円形断面
トンネルTeの長径端とが接点P(C3)で接するよう
に設定されている。
部Ecの掘削時には、円形シールド軸心Ocが楕円形断
面トンネルTeの長径軸La上に位置し、楕円形断面ト
ンネルTeから円形断面トンネルTcへの移行時または
円形断面トンネルTcから楕円断面トンネルTeへの移
行時に、カッタ自転軸9(自転軸心Os)の移動距離を
最短にするため、偏心円弧線Ceと長径軸Laとが交差
する接点P側の交点が公転支持体5の公転停止位置Ce
pに設定される。そして、この公転停止位置Cepと円
形シールド軸心Ocとを結ぶ二等分線上に調心体7の回
転中心Odが配置すればよく、ここでは長径軸La上に
回転中心Odを配置している。したがって、調心装置2
2により、調心体7を180°回転することにより、カ
ッタ自転軸9(自転軸心Os)を公転停止位置Cepと
円形シールド軸心Ocの間で移動させることができる。
転中心Od周りに矢印方向に回転させると同時に、公転
支持体5を楕円シールド軸心Oe周りに回転させること
により、カッタ自転軸9の円形シールド軸心Ocを長径
軸Laに沿って移動させることができる。この時にカッ
タヘッド11を回転駆動しつつ回転軌跡の長径側でカッ
タ出退装置18により頂部カッタ17を突出させること
により、図11に示すように、円形断面トンネルと楕円
形断面トンネルとの間で円形と楕円形に変化する楕円ト
ンネル移行部Te1,Te2,Te3を順次掘削するこ
とができる。
調心体7の背面に設けられたリング状の調心ウォームギ
ヤ46と、公転支持体5に設けられた調心駆動装置47
と、前記調心ウォームギヤ46に噛み合い調心駆動装置
47により回転駆動される調心ウォーム48とで構成さ
れている。
性状を改良する泥水や泥漿を供給する送泥管、62は掘
削土砂を排出する排泥管、63は圧力室2Aの土砂を攪
拌するアジテータである。また図示しないが、このシー
ルド本体1は、複数に分割されて円形断面のトンネルT
cに合致した円形断面と、楕円形断面のトンネルTeに
合致した楕円形断面に拡縮変形可能に構成されており、
シールド本体1の後部に、覆工体であるセグメントを組
立てるセグメント組立て装置が設けられる。さらに組立
てられたセグメントを反力受けとしてシールド本体1を
前進させる公知の推進ジャッキが設けられている。
常部Ecの掘削作業では、頂部後退装置19により頂部
カッタ17を退入し、さらに公転支持体5を停止(固
定)した状態で、自転駆動装置24により円形シールド
軸心Oc位置にあるカッタヘッド11を自転駆動して半
径Rb(=短径b)の円形断面のトンネルTcを掘削
し、退避車線Rsの形成位置手前で停止する。ついで、
カッタの拡幅掘削を行いながらシールド本体1を拡張す
る。その手順は、たとえば調心装置22により調心体7
を180°回転させて、カッタ自転軸9を円形シールド
軸心Oc位置から公転停止位置Cepまで旋回移動させ
る。次いで、頂部カッタ17をルーロの三角形の頂点C
1〜C3までそれぞれ突出させ、カッタ駆動装置21の
自転駆動部24によりカッタ自転軸9を介してカッタヘ
ッド11を回転駆動するとともに、公転駆動部23によ
り公転支持体5を介してカッタヘッド11を偏心円弧C
eに沿って旋回駆動する。そしてカッタヘッド11の公
転速度と自転速度とを同一方向で3:1とすることによ
り、円形断面のトンネルTcに一側部が接しかつ他側部
が拡張された長径a、短径bの横長楕円形断面のトンネ
ルTeを連続して形成することができる。
断面のトンネルTcに移行する場合には、逆の手順で実
施することができる。なお、上記方法では、円形断面の
トンネルTcから楕円形断面のトンネルTeに、また楕
円形断面のトンネルTeから円形断面のトンネルTcに
直接移行したが、カッタヘッド11を長径軸Laに沿っ
て移動させつつカッタヘッド11を回転駆動し、長径側
でのみ頂部カッタ11を突出させることにより、楕円移
行部Te1,Te2のトンネルを掘削することができ
る。すなわち、円形断面のトンネルTcから楕円形断面
のトンネルTeに移行する場合、調心体7を回転中心O
d周りに矢印Aで示すようにOc1まで回転させると同
時に、公転支持体5を楕円シールド軸心Oe周りに回転
させることにより、カッタ自転軸9を円形シールド軸心
Oc2まで長径軸Laに沿って移動させる。この時にカ
ッタヘッド11を回転駆動しつつ回転軌跡の長径側でカ
ッタ出退装置18により頂部カッタ17を突出させて図
11に示す余堀部Ee1を掘削することにより、楕円ト
ンネル移行部Te1を掘削する。同様にして,カッタ自
転軸9を長径軸Laに沿って円形シールド軸心をOc
3,Oc4からCepまで移動させ、頂部カッタ17を
突出させることにより、余掘部Ee2〜Ec4を余掘す
る。そしてカッタ自転軸9をCepまで移動させると、
頂部カッタ17をルーロの三角形の頂点C1〜C3まで
それぞれ突出させて、カッタヘッド11の公転速度と自
転速度とを同一方向で3:1として、円形断面のトンネ
ルTcに一側部が接しかつ他側部が拡張された長径a、
短径bの横長楕円形断面のトンネルTeを掘削する。
削時には、カッタ駆動装置21の公転駆動部23により
公転支持体5を回転させてカッタヘッド11を偏心位置
で公転させるとともに、自転駆動部24によりカッタ自
転軸9を介してカッタヘッド11を自転させることによ
り、楕円形断面のトンネルTeを掘削する。また通常部
Ecの掘削時には、公転支持体5を固定した状態で、自
転駆動部24によりカッタ自転軸9を介してカッタヘッ
ド11を回転駆動し、円形断面のトンネルTcを掘削す
ることができる。したがって、1台のシールド掘進機に
より、拡張掘削部Eeと通常掘削部Ecとをを連続して
形成することができ、偏心量eの設定により十分な拡張
幅を得ることができる。
7を突出させてカッタヘッド11を正面視がルーロの三
角形状とし、通常部Ecの掘削時に頂部カッタ17を退
入して縮径したカッタヘッド11を使用することによ
り、楕円形断面のトンネルTeの短径と円形断面のトン
ネルTcの直径とを同一とし、通常部Ecの掘削時のカ
ッタ自転軸9を、楕円断面トンネルの長径軸La上で円
形シールド軸心Oc位置に配置するので、楕円形断面の
トンネルTeと円形断面のトンネルTcとを上下の段差
をなくして連続させることができる。また調心体7の回
転中心を長径軸Laから偏心した位置にすると、調心体
7の回転を180°以下にできる。
と円形シールド軸心Ocとの間で長径軸Laに沿って移
動させることにより、短時間にカッタ自転軸を変位さ
せ、さらに円形断面トンネルTcの一方の側部に接して
他方の側部が側方に拡張された拡張部Eeの楕円断面ト
ンネルTeを掘削することができる。これにより、拡張
部Eeと通常掘削部Ecにおけるトンネルの一側部と上
下面とをほぼ連続させて、退避車線を併設した拡張部の
走行車線を他の部分と連続する直線状に形成することが
でき、しかも連続する部分では共通のセグメントを使用
することができるので、施工をより容易化することがで
きる。
変形例を示し、調心体7の回転中心Odを長径軸Laか
ら離間させたものである。上記実施の形態によれば、図
12に示すように、楕円トンネル移行部Te1,Te
2,Te3の掘削時の公転軸体5の回転角を小さくでき
るとともに、図13,図14に示すように、調心体7を
回転中心Od周りに逆方向にOc−1まで回転させると
同時に、公転支持体5を楕円シールド軸心Oe周りに回
転させることにより、カッタ自転軸9の円形シールド軸
心Ocを長径軸Laに沿ってOc−2まで距離mだけ移
動させ、円形断面トンネルTc1を楕円形断面トンネル
Teの膨らみ側と反対側に距離m移動させることができ
る。この時、長径側で頂部カッタ17を突出させること
により、楕円形断面トンネルTeの膨らみ側と反対側に
膨出する楕円形断面Te−1を掘削することができる。
施の形態を示す。先の実施の形態では、カッタ自転軸9
を調心装置22により調心体7を旋回させて公転停止位
置Cepと円形シールド軸心Ocの間で変位するように
構成したが、この調心装置53では、カッタ自転軸9を
直線移動するように構成したものである。
体5に、カッタ自転軸8の公転停止位置Cepと円形シ
ールド軸心Ocを含むスライド空間51を形成し、この
スライド空間51にカッタ自転軸9を回転自在に支持す
る軸受ブロック52をガイド装置を介してスライド自在
に配置し、この軸受ブロック52を公転停止位置Cep
と円形シールド軸心Ocとの間で移動させる調心装置5
3を設け、このスライド空間51の軸受ブロック52の
無い部分を覆うスライドカバー54を設けたものであ
る。前記調心装置53は直線駆動機構であれば油圧シリ
ンダ装置などでもよいが、ここでは送りねじ機構により
構成されている。すなわち、公転支持体5の背面にスラ
イド空間51の両側に沿ってねじ軸53aがそれぞれ配
置され、左右のねじ軸53aを連動する巻掛け連動機構
53bと、一方のねじ軸53aを回転駆動する調心駆動
装置53cが設けられている。そして、軸受ブロック5
2の背面側に前記ねじ軸53aに嵌合する雌ねじ部材5
3dが設けられて構成されている。したがって、調心駆
動装置53cによりねじ軸53aを回転駆動し雌ねじ部
材53dを介して軸受ブロック52をスライドさせ、カ
ッタ自転軸9を公転停止位置Cepと円形シールド軸心
Ocとの間で移動させることができる。
11を正面視がルーロの三角形状に形成したが、ルーロ
の三角形の頂部まで3本のスポークがそれぞれ伸びたス
ポーク状カッタヘッドとしてもよい。またルーロの三角
形内であれば、適宜掘削具を設けることができる。
することにより、楕円形断面のトンネルTeと円形断面
のトンネルTcの相対位置を容易に変更することができ
る。さらに楕円形断面のトンネルTeの長径軸Laを水
平方向としたが、トンネルの仕様によりその断面に応じ
て長径軸Laを傾斜させてもよいし、また垂直方向にす
ることもできる。
ネル掘削方法によれば、1台のシールド掘進機により、
公転駆動を実施するだけで拡張部で楕円形断面のトンネ
ルを掘削でき、公転駆動を停止するだけで、通常部の円
形断面のトンネルを掘削できる。したがって、容易に楕
円形断面のトンネルと円形断面のトンネルとを連続して
形成することができ、また偏心量の設定により任意で広
い拡張幅を得ることができる。
れば、楕円断面トンネルの長径軸上でカッタ自転軸を駆
動して円形断面トンネルを掘削するので、短径軸方向の
トンネルの段差を無くして、覆工体壁面を連続させるこ
とができ、施工を容易化できる。
よれば、通常部の円形断面から一方の側方のみが拡張さ
れた楕円形断面の拡張部を形成することができる。これ
により、覆工体の3方の側面を連続させることができ、
覆工部材の共通化や施工をより容易化することができ
る。
公転支持体とカッタ自転軸とを速度比が3対1で同一方
向に回転させることにより、拡張部の楕円形断面のトン
ネルを掘削し、公転支持体の旋回を停止してカッタ自転
軸のみを回転させることにより、通常部の円形断面のト
ンネルを掘削できる。これにより、1台のシールド掘進
機で拡張部と通常部とを連続して掘削することができ
る。またカッタ自転軸の停止位置により、円形断面のト
ンネルの位置を偏心円弧上で任意に設定でき、また偏心
量の設定により十分な拡張幅を得ることができる。
ば、楕円断面トンネルの長径軸上でカッタ自転軸を駆動
して円形断面トンネルを掘削するので、短径軸方向のト
ンネルの段差を無くして、覆工体壁面を連続させること
ができ、施工を容易化できる。
れば、通常部の円形断面から一方の側方のみが拡張され
た楕円形断面の拡張部を形成することができる。覆工体
の3方の側面を連続させることができ、覆工部材の共通
化や施工をより容易化することができる。
し、通常掘削作業時を示す正面図である。
図である。
する全体正面図である。
を示す背面図である。
されるトンネルを示し、(a)はトンネルの平面断面
図、(b)はi−i断面図、(c)はii−ii断面図、
(d)はiii−iii断面図である。
増加させた時のトンネルを示す横断面図である。
さらに増加させた時のトンネルを示す横断面図である。
部掘削時の動作を説明する要部正面図である。
部掘削状態を説明する正面図である。
で、楕円トンネル移行部掘削時の動作を説明する要部正
面図である。
の動作を説明する正面図である。
態を説明する正面図である。
態を示す背面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】正面視で頂部がルーロの三角形の3つの頂
点位置に膨出するカッタヘッドを有するシールド掘進機
により、トンネルの通常部と拡張部とを連続して掘削す
るトンネル掘削方法であって、 拡張部の掘削時に、カッタヘッドを回転駆動するカッタ
自転軸を楕円シールド軸心から所定量偏心させて配置す
るとともに楕円シールド軸心周りに公転駆動させ、前記
公転駆動とカッタ自転軸の自転駆動の回転速度比を3対
1で同一方向に回転させることにより、楕円形断面のト
ンネルを掘削し、 通常部の掘削時に、公転駆動を停止してカッタ自転軸を
回転駆動し円形断面のトンネルを掘削することを特徴と
するトンネル掘削方法。 - 【請求項2】通常部の掘削時に、カッタヘッドの3つの
頂部を後退して、楕円形断面のトンネルの短径と円形断
面のトンネルの直径とを一致させるとともに、カッタ自
転軸を楕円形断面のトンネルの長径軸上に配置すること
を特徴とする請求項1記載のトンネル掘削方法。 - 【請求項3】通常部の掘削時に、楕円形断面のトンネル
の長径端に円形断面のトンネルが接するようにカッタ自
転軸を配置することを特徴とする請求項2記載のトンネ
ル掘削方法。 - 【請求項4】シールド本体の前部に、公転支持体をシー
ルド軸心周りに回転自在に配設し、この公転支持体に、
シールド軸心と平行で楕円シールド軸心から所定距離偏
心したカッタ自転軸を回転自在に配設し、このカッタ自
転軸の前部に設けられたカッタヘッドを、正面視で頂部
がルーロの三角形の頂点位置に膨出する形状とし、トン
ネルの通常部と拡張部とを連続掘削可能なシールド掘進
機であって、通常部の掘削時に、前記公転支持体を所定
位置で固定し、カッタ自転軸を回転駆動して円形断面の
トンネルを掘削するように構成し、 拡張部の掘削時に、公転支持体とカッタ自転軸とを同一
方向で回転速度比が3対1となるように回転駆動するこ
とにより楕円形断面のトンネルを掘削するように構成し
たことを特徴とするシールド掘進機。 - 【請求項5】カッタヘッドの頂部を後退可能な頂部後退
装置を設け、 通常部の掘削時に、カッタ自転軸を楕円形断面のトンネ
ルの長径軸上に配置するとともに、前記頂部後退装置に
よりカッタヘッドの頂部を後退させて、カッタヘッドの
直径を楕円形断面のトンネルの短径と同一にして円形断
面のトンネルを掘削するよう構成したことを特徴とする
請求項4記載のシールド掘進機。 - 【請求項6】公転支持体に、カッタ自転軸を偏心円弧上
の公転停止位置と、楕円断面のトンネル長径端に円形断
面のトンネルが接する長径軸上の円形シールド軸心位置
との間で移動可能な調心装置を設けたことを特徴とする
請求項5記載のシールド掘進機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007077636A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Okumura Corp | 切削セグメントの緊結構造 |
CN102305085A (zh) * | 2011-09-23 | 2012-01-04 | 上海城建(集团)公司 | 全断面掘进机异型断面切削装置 |
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