JP3468934B2 - トンネル掘削機及びトンネル掘削方法 - Google Patents
トンネル掘削機及びトンネル掘削方法Info
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- JP3468934B2 JP3468934B2 JP21837695A JP21837695A JP3468934B2 JP 3468934 B2 JP3468934 B2 JP 3468934B2 JP 21837695 A JP21837695 A JP 21837695A JP 21837695 A JP21837695 A JP 21837695A JP 3468934 B2 JP3468934 B2 JP 3468934B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下鉄道などのト
ンネルを掘削形成するトンネル掘削機及びトンネル掘削
方法に関するものである。
ンネルを掘削形成するトンネル掘削機及びトンネル掘削
方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般的なシールド掘削機は、円筒形の掘
削機本体の前部に円形のカッタヘッドが回転自在に装着
されると共に、この掘削機本体の後部にセグメントエレ
クタが装着されて構成されている。従って、このカッタ
ヘッドを駆動モータによって旋回させながら掘削機本体
を前進させることで、地盤を掘削してトンネルを掘削形
成し、セグメントエレクタによってこの掘削形成された
トンネルの内壁面にセグメントを組付けることでトンネ
ルを構築することができる。
削機本体の前部に円形のカッタヘッドが回転自在に装着
されると共に、この掘削機本体の後部にセグメントエレ
クタが装着されて構成されている。従って、このカッタ
ヘッドを駆動モータによって旋回させながら掘削機本体
を前進させることで、地盤を掘削してトンネルを掘削形
成し、セグメントエレクタによってこの掘削形成された
トンネルの内壁面にセグメントを組付けることでトンネ
ルを構築することができる。
【０００３】ところで、掘削形成するトンネルとして地
下鉄道に利用されるものがある。この地下鉄道として利
用されるトンネルは、通常、上り線と下り線の地下鉄が
走行するための２本の平行な走行トンネルが必要であ
る。また、地下鉄道には駅が必要であり、この駅を形成
するためには、前述した所定の間隔を有して独立した２
本のトンネルを連通させ、広い空間部を形成する必要が
ある。
下鉄道に利用されるものがある。この地下鉄道として利
用されるトンネルは、通常、上り線と下り線の地下鉄が
走行するための２本の平行な走行トンネルが必要であ
る。また、地下鉄道には駅が必要であり、この駅を形成
するためには、前述した所定の間隔を有して独立した２
本のトンネルを連通させ、広い空間部を形成する必要が
ある。
【０００４】従来、地下鉄道に利用するトンネルの掘削
方法において、上下線の地下鉄の走行部としての２本の
トンネルは、前述したシールド掘削機を２台用い、この
２台のシールド掘削機を順の稼働し、所定の間隔を有し
て独立した２本のトンネルを構築している。また、駅を
形成する広い空間部は、シールド掘削機を３台用い、こ
の３台のシールド掘削機を順の稼働し、例えば、第１の
シールド掘削機によって中央部トンネルを形成し、次
に、この中央部トンネルとトンネル断面が一部重なるよ
うに第２のシールド掘削機によって側部トンネルを形成
し、更に、中央部トンネルとトンネル断面が一部重なる
ように第３のシールド掘削機によって側部トンネルを形
成することでトンネルを構築している。
方法において、上下線の地下鉄の走行部としての２本の
トンネルは、前述したシールド掘削機を２台用い、この
２台のシールド掘削機を順の稼働し、所定の間隔を有し
て独立した２本のトンネルを構築している。また、駅を
形成する広い空間部は、シールド掘削機を３台用い、こ
の３台のシールド掘削機を順の稼働し、例えば、第１の
シールド掘削機によって中央部トンネルを形成し、次
に、この中央部トンネルとトンネル断面が一部重なるよ
うに第２のシールド掘削機によって側部トンネルを形成
し、更に、中央部トンネルとトンネル断面が一部重なる
ように第３のシールド掘削機によって側部トンネルを形
成することでトンネルを構築している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のトンネルの掘削方法にあっては、地下鉄道として
のトンネルを構築する場合、３台のシールド掘削機が必
要となり、設備が大がかりで掘削機の搬入及び搬出作業
も困難なものとなり、高コストなトンネル掘削作業とな
ってしまうという問題がある。また、第１のシールド掘
削機が中央部トンネルを形成し、第２及び第３のシール
ド掘削機がこの中央部トンネルと一部重なる部分を含む
ように作動することで各側部トンネルを形成することと
なる。そのため、第２及び第３のシールド掘削機のカッ
タヘッドは中央部トンネルと重なる部分、即ち、掘削部
分のない空間部を空回りすることとなり、掘削効率が良
くないという問題があった。
従来のトンネルの掘削方法にあっては、地下鉄道として
のトンネルを構築する場合、３台のシールド掘削機が必
要となり、設備が大がかりで掘削機の搬入及び搬出作業
も困難なものとなり、高コストなトンネル掘削作業とな
ってしまうという問題がある。また、第１のシールド掘
削機が中央部トンネルを形成し、第２及び第３のシール
ド掘削機がこの中央部トンネルと一部重なる部分を含む
ように作動することで各側部トンネルを形成することと
なる。そのため、第２及び第３のシールド掘削機のカッ
タヘッドは中央部トンネルと重なる部分、即ち、掘削部
分のない空間部を空回りすることとなり、掘削効率が良
くないという問題があった。
【０００６】本発明はこのような問題点を解決するもの
であって、装置の小型軽量化を図ると共に、掘削作業効
率の向上を図ったトンネル掘削機及びトンネル掘削方法
を提供することを目的とする。
であって、装置の小型軽量化を図ると共に、掘削作業効
率の向上を図ったトンネル掘削機及びトンネル掘削方法
を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明のトンネル掘削機は、前端部に回転自在な円
形状の第１カッタヘッドが装着され、該第１カッタヘッ
ドを駆動回転する駆動手段と、前記第１掘削機本体を前
進させる第１推進手段と、前記第１カッタヘッドの回転
及び前記第１掘削機本体の前進によって掘削形成された
中央部トンネルの内壁面にセグメントを組付ける第１セ
グメントエレクタとを具えた第１掘削機と、前端部に揺
動自在な半円形状の第２カッタヘッドが装着され、前記
第１掘削機が組み付けた中央部トンネルのセグメント外
周側面に形成されたガイド部に沿って移動自在であり、
該第２カッタヘッドを往復揺動する揺動手段と、前記第
２掘削機本体を前進させる第２推進手段と、前記第２カ
ッタヘッドの揺動及び前記第２掘削機本体の前進によっ
て掘削形成された側部トンネルの内壁面にセグメントを
組付ける第２セグメントエレクタとを具えた第２掘削機
とを設けたことを特徴とするものである。
めの本発明のトンネル掘削機は、前端部に回転自在な円
形状の第１カッタヘッドが装着され、該第１カッタヘッ
ドを駆動回転する駆動手段と、前記第１掘削機本体を前
進させる第１推進手段と、前記第１カッタヘッドの回転
及び前記第１掘削機本体の前進によって掘削形成された
中央部トンネルの内壁面にセグメントを組付ける第１セ
グメントエレクタとを具えた第１掘削機と、前端部に揺
動自在な半円形状の第２カッタヘッドが装着され、前記
第１掘削機が組み付けた中央部トンネルのセグメント外
周側面に形成されたガイド部に沿って移動自在であり、
該第２カッタヘッドを往復揺動する揺動手段と、前記第
２掘削機本体を前進させる第２推進手段と、前記第２カ
ッタヘッドの揺動及び前記第２掘削機本体の前進によっ
て掘削形成された側部トンネルの内壁面にセグメントを
組付ける第２セグメントエレクタとを具えた第２掘削機
とを設けたことを特徴とするものである。
【０００８】従って、円形状の第１カッタヘッドを駆動
回転しながら第１掘削機を前進することでトンネルを掘
削し、このトンネル内壁面にセグメントを組付けること
で中央部トンネルを構築し、一方、半円形状の第２カッ
タヘッドを往復揺動しながら第２掘削機を前進すること
でトンネルを掘削し、このトンネル内壁面にセグメント
を組付けることで側部トンネルを構築して多連トンネル
が掘削形成されることとなる。
回転しながら第１掘削機を前進することでトンネルを掘
削し、このトンネル内壁面にセグメントを組付けること
で中央部トンネルを構築し、一方、半円形状の第２カッ
タヘッドを往復揺動しながら第２掘削機を前進すること
でトンネルを掘削し、このトンネル内壁面にセグメント
を組付けることで側部トンネルを構築して多連トンネル
が掘削形成されることとなる。
【０００９】また、本発明のトンネル掘削機は、前記第
２掘削機本体には該第２掘削機本体の外周面と前記中央
部トンネルのセグメント外周面との接触端部に位置して
スクリューコンベアが装着されたことを特徴とするもの
である。
２掘削機本体には該第２掘削機本体の外周面と前記中央
部トンネルのセグメント外周面との接触端部に位置して
スクリューコンベアが装着されたことを特徴とするもの
である。
【００１０】従って、この第２掘削機本体の外周面と中
央部トンネルのセグメント外周面との接触端部がスクリ
ューコンベアによって掘削されて空洞部が形成されるこ
ととなり、中央部トンネルと側部トンネルの連通が容易
となる。
央部トンネルのセグメント外周面との接触端部がスクリ
ューコンベアによって掘削されて空洞部が形成されるこ
ととなり、中央部トンネルと側部トンネルの連通が容易
となる。
【００１１】また、本発明のトンネル掘削機は、前記第
２掘削機本体には前記スクリューコンベアによって掘削
された前記中央部トンネルと前記側部トンネルとの接触
端部に接合シール材を注入する注入手段が設けられたこ
とを特徴とするものである。
２掘削機本体には前記スクリューコンベアによって掘削
された前記中央部トンネルと前記側部トンネルとの接触
端部に接合シール材を注入する注入手段が設けられたこ
とを特徴とするものである。
【００１２】従って、中央部トンネルと側部トンネルと
の接触端部には注入手段によって接合シール材が注入さ
れることとなり、両者は強固に接合されると共にトンネ
ル内への浸水が防止される。
の接触端部には注入手段によって接合シール材が注入さ
れることとなり、両者は強固に接合されると共にトンネ
ル内への浸水が防止される。
【００１３】
【００１４】
【００１５】また、本発明のトンネル掘削機は、前記第
２カッタヘッドは中心部の支持軸が前記第２掘削機本体
の前端部に回動自在に支持されると共に、該支持軸から
揺動アームが径方向に延設され、本体が該第２掘削機本
体に枢着された流体シリンダの駆動ロッドが該揺動アー
ムに連結されたことを特徴とするものである。
２カッタヘッドは中心部の支持軸が前記第２掘削機本体
の前端部に回動自在に支持されると共に、該支持軸から
揺動アームが径方向に延設され、本体が該第２掘削機本
体に枢着された流体シリンダの駆動ロッドが該揺動アー
ムに連結されたことを特徴とするものである。
【００１６】従って、流体シリンダを作動し、駆動ロッ
ドを連続して伸縮駆動することで揺動アームが揺動し、
支持軸を介して第２カッタヘッドを所定角度範囲内で連
続して揺動させることで、この連続揺動する第２カッタ
ヘッドによって容易に側部トンネルが掘削可能となる。
ドを連続して伸縮駆動することで揺動アームが揺動し、
支持軸を介して第２カッタヘッドを所定角度範囲内で連
続して揺動させることで、この連続揺動する第２カッタ
ヘッドによって容易に側部トンネルが掘削可能となる。
【００１７】また、本発明のトンネル掘削機は、前端部
に揺動自在な半円形状のカッタヘッドが装着されてトン
ネルに既設されたセグメント外周側面のガイド部に沿っ
て移動自在な掘削機本体と、前記カッタヘッドを往復揺
動する揺動手段と、前記掘削機本体を前進させる推進手
段と、前記カッタヘッドの揺動及び前記掘削機本体の前
進によって掘削形成された側部トンネルの内壁面にセグ
メントを組付けるセグメントエレクタとを具えたことを
特徴とするものである。
に揺動自在な半円形状のカッタヘッドが装着されてトン
ネルに既設されたセグメント外周側面のガイド部に沿っ
て移動自在な掘削機本体と、前記カッタヘッドを往復揺
動する揺動手段と、前記掘削機本体を前進させる推進手
段と、前記カッタヘッドの揺動及び前記掘削機本体の前
進によって掘削形成された側部トンネルの内壁面にセグ
メントを組付けるセグメントエレクタとを具えたことを
特徴とするものである。
【００１８】従って、半円形状のカッタヘッドを往復揺
動しながら掘削機本体を前進することで半円形断面のト
ンネルを掘削し、このトンネル内壁面にセグメントを組
付けることで既設のトンネルに沿ったトンネルを構築し
て多連トンネルが掘削形成されることとなる。
動しながら掘削機本体を前進することで半円形断面のト
ンネルを掘削し、このトンネル内壁面にセグメントを組
付けることで既設のトンネルに沿ったトンネルを構築し
て多連トンネルが掘削形成されることとなる。
【００１９】また、本発明のトンネル掘削機は、前端部
に回転自在な円形状のカッタヘッドが装着され、該円形
カッタヘッドを駆動回転する駆動手段と、前記中央部掘
削機本体を前進させる推進手段と、前記円形カッタヘッ
ドの回転及び前記中央部掘削機本体の前進によって掘削
形成された中央部トンネルの内壁面にセグメントを組付
けるセグメントエレクタとを具えた中央部掘削機と、前
端部に揺動自在な半円形状のカッタヘッドがそれぞれ装
着され、前記中央部掘削機が組み付けた中央部トンネル
のセグメント外周各側面にそれぞれ形成された各ガイド
部に沿って移動自在であり、該半円形状のカッタヘッド
を往復揺動する揺動手段と、前記側部掘削機本体を前進
させる推進手段と、前記各半円カッタヘッドの揺動及び
各側部掘削機本体の前進によって掘削形成された一対の
側部トンネルの内壁面にそれぞれセグメントを組付ける
セグメントエレクタとを具えた一対の側部掘削機とを設
けたことを特徴とするものである。
に回転自在な円形状のカッタヘッドが装着され、該円形
カッタヘッドを駆動回転する駆動手段と、前記中央部掘
削機本体を前進させる推進手段と、前記円形カッタヘッ
ドの回転及び前記中央部掘削機本体の前進によって掘削
形成された中央部トンネルの内壁面にセグメントを組付
けるセグメントエレクタとを具えた中央部掘削機と、前
端部に揺動自在な半円形状のカッタヘッドがそれぞれ装
着され、前記中央部掘削機が組み付けた中央部トンネル
のセグメント外周各側面にそれぞれ形成された各ガイド
部に沿って移動自在であり、該半円形状のカッタヘッド
を往復揺動する揺動手段と、前記側部掘削機本体を前進
させる推進手段と、前記各半円カッタヘッドの揺動及び
各側部掘削機本体の前進によって掘削形成された一対の
側部トンネルの内壁面にそれぞれセグメントを組付ける
セグメントエレクタとを具えた一対の側部掘削機とを設
けたことを特徴とするものである。
【００２０】従って、円形状のカッタヘッドを駆動回転
しながら中央部掘削機を前進することでトンネルを掘削
し、このトンネル内壁面にセグメントを組付けることで
中央部トンネルを構築し、一方、半円形状の各カッタヘ
ッドを往復揺動しながら一対の側部掘削機を前進するこ
とで一対のトンネルを掘削し、この各トンネル内壁面に
セグメントを組付けることで一対の側部トンネルを構築
して多連トンネルが掘削形成されることとなる。
しながら中央部掘削機を前進することでトンネルを掘削
し、このトンネル内壁面にセグメントを組付けることで
中央部トンネルを構築し、一方、半円形状の各カッタヘ
ッドを往復揺動しながら一対の側部掘削機を前進するこ
とで一対のトンネルを掘削し、この各トンネル内壁面に
セグメントを組付けることで一対の側部トンネルを構築
して多連トンネルが掘削形成されることとなる。
【００２１】また、本発明のトンネル掘削方法は、前端
部に装着された円形状の第１カッタヘッドを駆動回転し
ながら第１掘削機本体を前進することで中央部トンネル
を掘削形成し、この掘削形成した中央部トンネルの内壁
面にセグメントを組付けて中央部トンネルを構築し、そ
の後、前端部に装着された半円形状の第２カッタヘッド
を往復揺動しながら第２掘削機本体を前記中央部トンネ
ルのセグメント外周側面に形成されたガイド部に沿って
前進することで側部トンネルを掘削形成し、この掘削形
成した側部トンネルの内壁面にセグメントを組付けて側
部トンネルを構築し、前記中央部トンネルのセグメント
外周面と前記側部トンネルのセグメント外周面との接触
端部に接合シール材を注入することで両者を接合し、こ
の接合された前記中央部トンネルと前記側部トンネルと
の接触中央部に位置するセグメントを切断除去すること
で前記中央部トンネルと前記側部トンネルとの内部が連
通した異形断面のトンネルを構築することを特徴とする
ものである。
部に装着された円形状の第１カッタヘッドを駆動回転し
ながら第１掘削機本体を前進することで中央部トンネル
を掘削形成し、この掘削形成した中央部トンネルの内壁
面にセグメントを組付けて中央部トンネルを構築し、そ
の後、前端部に装着された半円形状の第２カッタヘッド
を往復揺動しながら第２掘削機本体を前記中央部トンネ
ルのセグメント外周側面に形成されたガイド部に沿って
前進することで側部トンネルを掘削形成し、この掘削形
成した側部トンネルの内壁面にセグメントを組付けて側
部トンネルを構築し、前記中央部トンネルのセグメント
外周面と前記側部トンネルのセグメント外周面との接触
端部に接合シール材を注入することで両者を接合し、こ
の接合された前記中央部トンネルと前記側部トンネルと
の接触中央部に位置するセグメントを切断除去すること
で前記中央部トンネルと前記側部トンネルとの内部が連
通した異形断面のトンネルを構築することを特徴とする
ものである。
【００２２】従って、第１カッタヘッドは円形断面の中
央部トンネルを掘削形成し、第２カッタヘッドはこの中
央部トンネルに沿った半円形断面の側部トンネルを掘削
形成することで、それぞれ独立した部分のみを掘削する
こととなり、また、この中央部トンネルのセグメントと
側部トンネルのセグメントとの接触端部をシール接合し
てその接触中央部のセグメントを切断除去することで、
この中央部トンネルと各側部トンネルとを容易に連通し
て異形断面のトンネルが構築可能となる。
央部トンネルを掘削形成し、第２カッタヘッドはこの中
央部トンネルに沿った半円形断面の側部トンネルを掘削
形成することで、それぞれ独立した部分のみを掘削する
こととなり、また、この中央部トンネルのセグメントと
側部トンネルのセグメントとの接触端部をシール接合し
てその接触中央部のセグメントを切断除去することで、
この中央部トンネルと各側部トンネルとを容易に連通し
て異形断面のトンネルが構築可能となる。
【００２３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき、実施例を挙げて詳細に説明する。
て、図面に基づき、実施例を挙げて詳細に説明する。
【００２４】図１に本発明の一実施例に係るトンネル掘
削機としてのシールド掘削機の概略、図２に本実施例の
シールド掘削機の正面視、図３に図２のIII−III断面、
図４に図２のIV−IV断面、図５乃至図８に本実施例のシ
ールド掘削機によるトンネルの形成方法を説明するため
の要部断面、図９に本実施例のシールド掘削機によって
構築されたトンネルの断面を示す。
削機としてのシールド掘削機の概略、図２に本実施例の
シールド掘削機の正面視、図３に図２のIII−III断面、
図４に図２のIV−IV断面、図５乃至図８に本実施例のシ
ールド掘削機によるトンネルの形成方法を説明するため
の要部断面、図９に本実施例のシールド掘削機によって
構築されたトンネルの断面を示す。
【００２５】図１に示すように、本実施例のシールド掘
削機は、地下鉄道に利用されるトンネルを掘削形成する
ものであり、第１掘削機本体１２の前端部に回転自在な
円形状のカッタヘッド１１が装着された第１掘削機と、
第２掘削機本体２２の前端部に揺動自在な半円形状のカ
ッタヘッド２１が装着されて第１掘削機によって掘削形
成された中央部トンネルＴ 1 に沿って移動自在な第２掘
削機と、第３掘削機本体３２の前端部に揺動自在な半円
形状のカッタヘッド３１が装着されて第１掘削機によっ
て掘削形成された中央部トンネルＴ1のセグメント外周
他側面に沿って移動自在な第３掘削機とから構成されて
いる。
削機は、地下鉄道に利用されるトンネルを掘削形成する
ものであり、第１掘削機本体１２の前端部に回転自在な
円形状のカッタヘッド１１が装着された第１掘削機と、
第２掘削機本体２２の前端部に揺動自在な半円形状のカ
ッタヘッド２１が装着されて第１掘削機によって掘削形
成された中央部トンネルＴ 1 に沿って移動自在な第２掘
削機と、第３掘削機本体３２の前端部に揺動自在な半円
形状のカッタヘッド３１が装着されて第１掘削機によっ
て掘削形成された中央部トンネルＴ1のセグメント外周
他側面に沿って移動自在な第３掘削機とから構成されて
いる。
【００２６】即ち、図２乃至図４に示すように、第１掘
削機本体１２の前部には多数のカッタビット１３が固定
された円形状の第１カッタヘッド１１が回転軸１４によ
って回転自在に取付けられている。そして、この回転軸
１４にはリングギア１５が固定される一方、第１掘削機
本体１２側には駆動モータ１６が取付けられており、こ
の駆動モータ１６の駆動ギア１７がリングギア１５に噛
み合っている。従って、この駆動モータ１６を駆動する
と、駆動ギア１７及びリングギア１５を介して回転軸１
４と共にカッタヘッド１１を回転駆動し、多数のカッタ
ビット１３によって前方の地盤を掘削することができ
る。また、第１掘削機本体１２の後部には周方向に沿っ
て複数のシールドジャッキ１８が並設されると共に、セ
グメントＳ 1 を組付けるセグメントエレクタ１９が配設
されている。従って、このシールドジャッキ１８を作動
して掘進方向後方に伸長させると、掘削したトンネル内
周面に構築された既設のセグメントＳ1 からの反力によ
り第１掘削機本体１２が前進することができ、セグメン
トエレクタ１９はシールドジャッキ１８を縮小して形成
された既設のセグメントＳ1 との間の空所に新しいセグ
メントＳ1 を装着することができる。
削機本体１２の前部には多数のカッタビット１３が固定
された円形状の第１カッタヘッド１１が回転軸１４によ
って回転自在に取付けられている。そして、この回転軸
１４にはリングギア１５が固定される一方、第１掘削機
本体１２側には駆動モータ１６が取付けられており、こ
の駆動モータ１６の駆動ギア１７がリングギア１５に噛
み合っている。従って、この駆動モータ１６を駆動する
と、駆動ギア１７及びリングギア１５を介して回転軸１
４と共にカッタヘッド１１を回転駆動し、多数のカッタ
ビット１３によって前方の地盤を掘削することができ
る。また、第１掘削機本体１２の後部には周方向に沿っ
て複数のシールドジャッキ１８が並設されると共に、セ
グメントＳ 1 を組付けるセグメントエレクタ１９が配設
されている。従って、このシールドジャッキ１８を作動
して掘進方向後方に伸長させると、掘削したトンネル内
周面に構築された既設のセグメントＳ1 からの反力によ
り第１掘削機本体１２が前進することができ、セグメン
トエレクタ１９はシールドジャッキ１８を縮小して形成
された既設のセグメントＳ1 との間の空所に新しいセグ
メントＳ1 を装着することができる。
【００２７】一方、第２掘削機本体２２の前部には多数
のカッタビット２３が固定された半円形状の第２カッタ
ヘッド２１が回転軸２４によって回転自在に取付けられ
ている。そして、この回転軸２４には一対の揺動アーム
２５が一体に固定される一方、第２掘削機本体２２側に
は一対の油圧シリンダ２６が取付けられており、この油
圧シリンダ２６の各駆動ロッド２７が揺動アーム２５の
先端部に連結されている。従って、この各油圧シリンダ
２６を駆動すると、各駆動ロッド２７及び揺動アーム２
５を介して回転軸２４と共にカッタヘッド２１を回転駆
動し、多数のカッタビット２３によって前方の地盤を掘
削することができる。また、第２掘削機本体２２の後部
には周方向に沿って複数のシールドジャッキ２８が並設
されると共に、セグメントＳ2 を組付けるセグメントエ
レクタ２９が配設されている。従って、このシールドジ
ャッキ２８を作動して掘進方向後方に伸長させると、掘
削したトンネル内周面に構築された既設のセグメントＳ
2 からの反力により第２掘削機本体２２が前進すること
ができ、セグメントエレクタ２９はシールドジャッキ２
８を縮小して形成された既設のセグメントＳ2 との間の
空所に新しいセグメントＳ2 を装着することができる。
のカッタビット２３が固定された半円形状の第２カッタ
ヘッド２１が回転軸２４によって回転自在に取付けられ
ている。そして、この回転軸２４には一対の揺動アーム
２５が一体に固定される一方、第２掘削機本体２２側に
は一対の油圧シリンダ２６が取付けられており、この油
圧シリンダ２６の各駆動ロッド２７が揺動アーム２５の
先端部に連結されている。従って、この各油圧シリンダ
２６を駆動すると、各駆動ロッド２７及び揺動アーム２
５を介して回転軸２４と共にカッタヘッド２１を回転駆
動し、多数のカッタビット２３によって前方の地盤を掘
削することができる。また、第２掘削機本体２２の後部
には周方向に沿って複数のシールドジャッキ２８が並設
されると共に、セグメントＳ2 を組付けるセグメントエ
レクタ２９が配設されている。従って、このシールドジ
ャッキ２８を作動して掘進方向後方に伸長させると、掘
削したトンネル内周面に構築された既設のセグメントＳ
2 からの反力により第２掘削機本体２２が前進すること
ができ、セグメントエレクタ２９はシールドジャッキ２
８を縮小して形成された既設のセグメントＳ2 との間の
空所に新しいセグメントＳ2 を装着することができる。
【００２８】また、第３掘削機本体３２はこの第２掘削
機本体２２とほぼ同様の構成をなしており、前部に多数
のカッタビット３３が固定された半円形状の第３カッタ
ヘッド３１が回転軸３４によって回転自在に取付けられ
ている。そして、この回転軸３４の各揺動アーム３５に
一対の油圧シリンダ３６の各駆動ロッド３７が連結され
ており、この各油圧シリンダ３６を駆動することで、カ
ッタヘッド３１を回転駆動することができる。また、第
３掘削機本体３２の後部には図示しない複数のシールド
ジャッキ及びセグメントエレクタが配設されており、こ
のシールドジャッキを伸長させると、トンネル内周面に
構築された既設のセグメントＳ3 からの反力により第３
掘削機本体３２が前進することができ、セグメントエレ
クタは既設のセグメントＳ3 との間の空所に新しいセグ
メントＳ3 を装着することができる。
機本体２２とほぼ同様の構成をなしており、前部に多数
のカッタビット３３が固定された半円形状の第３カッタ
ヘッド３１が回転軸３４によって回転自在に取付けられ
ている。そして、この回転軸３４の各揺動アーム３５に
一対の油圧シリンダ３６の各駆動ロッド３７が連結され
ており、この各油圧シリンダ３６を駆動することで、カ
ッタヘッド３１を回転駆動することができる。また、第
３掘削機本体３２の後部には図示しない複数のシールド
ジャッキ及びセグメントエレクタが配設されており、こ
のシールドジャッキを伸長させると、トンネル内周面に
構築された既設のセグメントＳ3 からの反力により第３
掘削機本体３２が前進することができ、セグメントエレ
クタは既設のセグメントＳ3 との間の空所に新しいセグ
メントＳ3 を装着することができる。
【００２９】そして、第１掘削機本体１２のセグメント
エレクタ１９によってセグメントＳ 1 が組付けらて形成
される中央部トンネルＴ1 には、その両側部に掘進方向
に沿ってそれぞれ一対のガイド溝Ｇ2 ，Ｇ3 が形成され
ている。一方、この各ガイド溝Ｇ2 ，Ｇ3 に対応した第
２掘削機本体２２及び第３掘削機本体３２にはガイド突
起２２ｇ，３２ｇが形成されており、この第２掘削機本
体のガイド突起２２ｇは中央部トンネルＴ1 のガイド溝
Ｇ2 に嵌合して摺動自在であり、第３掘削機本体３２の
ガイド突起２ｇは中央部トンネルＴ1 のガイド溝Ｇ3 に
嵌合して摺動自在となっている。なお、中央部トンネル
Ｔ1 の各ガイド溝Ｇ2 ，Ｇ3 には発砲スチロール等の充
填材が充填されている。
エレクタ１９によってセグメントＳ 1 が組付けらて形成
される中央部トンネルＴ1 には、その両側部に掘進方向
に沿ってそれぞれ一対のガイド溝Ｇ2 ，Ｇ3 が形成され
ている。一方、この各ガイド溝Ｇ2 ，Ｇ3 に対応した第
２掘削機本体２２及び第３掘削機本体３２にはガイド突
起２２ｇ，３２ｇが形成されており、この第２掘削機本
体のガイド突起２２ｇは中央部トンネルＴ1 のガイド溝
Ｇ2 に嵌合して摺動自在であり、第３掘削機本体３２の
ガイド突起２ｇは中央部トンネルＴ1 のガイド溝Ｇ3 に
嵌合して摺動自在となっている。なお、中央部トンネル
Ｔ1 の各ガイド溝Ｇ2 ，Ｇ3 には発砲スチロール等の充
填材が充填されている。
【００３０】また、第２掘削機本体２２及び第３掘削機
本体３２には、中央部トンネルＴ1の外周面との接触端
部に小筒のハウジング４１が一体に固定され、このハウ
ジング４１内にはスクリューコンベア４２が装着されて
いる。このスクリューコンベア４２は、中央部トンネル
Ｔ1 を形成するセグメントＳ1 と各側部トンネルＴ2，
Ｔ3 を形成するセグメントＳ2 ，Ｓ3 との接合部近傍を
掘削するものであり、ハウジング４１内には掘削土砂排
出後に接合シール材を注入する注入管４３が設けられて
いる。
本体３２には、中央部トンネルＴ1の外周面との接触端
部に小筒のハウジング４１が一体に固定され、このハウ
ジング４１内にはスクリューコンベア４２が装着されて
いる。このスクリューコンベア４２は、中央部トンネル
Ｔ1 を形成するセグメントＳ1 と各側部トンネルＴ2，
Ｔ3 を形成するセグメントＳ2 ，Ｓ3 との接合部近傍を
掘削するものであり、ハウジング４１内には掘削土砂排
出後に接合シール材を注入する注入管４３が設けられて
いる。
【００３１】ここで、上述した本実施例のシールド掘削
機によって地下鉄道に利用される３連トンネルを掘削形
成する作動について説明する。
機によって地下鉄道に利用される３連トンネルを掘削形
成する作動について説明する。
【００３２】本実施例のシールド掘削機によって地盤を
掘削するには、まず、図３に示すように、第１掘削機本
体１２において、駆動モータ１６を駆動してカッタヘッ
ド１１を回転駆動しながら、シールドジャッキ１８を伸
長させると、第１掘削機本体１２は既設のセグメントＳ
1 からの反力により前進し、多数のカッタビット１３が
前方の地盤を掘削することでトンネルを掘削する。そし
て、シールドジャッキ１８を縮小して形成された既設の
セグメントＳ1 との間の空所にセグメントエレクタ１９
が新しいセグメントＳ1 を装着していくことで、図５に
示すように、中央部トンネルＴ1 が構築される。
掘削するには、まず、図３に示すように、第１掘削機本
体１２において、駆動モータ１６を駆動してカッタヘッ
ド１１を回転駆動しながら、シールドジャッキ１８を伸
長させると、第１掘削機本体１２は既設のセグメントＳ
1 からの反力により前進し、多数のカッタビット１３が
前方の地盤を掘削することでトンネルを掘削する。そし
て、シールドジャッキ１８を縮小して形成された既設の
セグメントＳ1 との間の空所にセグメントエレクタ１９
が新しいセグメントＳ1 を装着していくことで、図５に
示すように、中央部トンネルＴ1 が構築される。
【００３３】次に、第２掘削機本体２２は第１掘削機本
体１２によって形成された中央部トンネルＴ1 のガイド
溝Ｇ2 にガイド突起２２ｇが摺動自在に嵌合することで
案内されている。従って、図４に示すように、この第２
掘削機本体２２において、油圧シリンダ２６を連続駆動
してカッタヘッド２１を往復揺動しながら、シールドジ
ャッキ２８を伸長させると、第２掘削機本体２２は既設
のセグメントＳ2 からの反力により中央部トンネルＴ1
の長手方向に沿って前進し、多数のカッタビット２３が
前方の地盤を掘削することでトンネルを掘削する。そし
て、シールドジャッキ２８を縮小して形成された既設の
セグメントＳ2 との間の空所にセグメントエレクタ２９
が新しいセグメントＳ2 を装着していくことで、図６に
示すように、円形断面の中央部トンネルＴ1 の側方に近
接してほぼ半円形断面の側部トンネルＴ2 が構築され
る。
体１２によって形成された中央部トンネルＴ1 のガイド
溝Ｇ2 にガイド突起２２ｇが摺動自在に嵌合することで
案内されている。従って、図４に示すように、この第２
掘削機本体２２において、油圧シリンダ２６を連続駆動
してカッタヘッド２１を往復揺動しながら、シールドジ
ャッキ２８を伸長させると、第２掘削機本体２２は既設
のセグメントＳ2 からの反力により中央部トンネルＴ1
の長手方向に沿って前進し、多数のカッタビット２３が
前方の地盤を掘削することでトンネルを掘削する。そし
て、シールドジャッキ２８を縮小して形成された既設の
セグメントＳ2 との間の空所にセグメントエレクタ２９
が新しいセグメントＳ2 を装着していくことで、図６に
示すように、円形断面の中央部トンネルＴ1 の側方に近
接してほぼ半円形断面の側部トンネルＴ2 が構築され
る。
【００３４】一方、第３掘削機本体３２は第１掘削機本
体１２によって形成された中央部トンネルＴ1 のガイド
溝Ｇ3 にガイド突起３２ｇが摺動自在に嵌合することで
案内されている。従って、第２掘削機本体２２と同様
に、カッタヘッド３１を往復揺動しながら第３掘削機本
体３２を前進することで、多数のカッタビット３３が前
方の地盤を掘削してトンネルを掘削する。そして、図示
しないセグメントエレクタによってセグメントＳ3 を装
着していくことで、円形断面の中央部トンネルＴ 1 の側
方に近接してほぼ半円形断面の側部トンネルＴ3 が構築
される。
体１２によって形成された中央部トンネルＴ1 のガイド
溝Ｇ3 にガイド突起３２ｇが摺動自在に嵌合することで
案内されている。従って、第２掘削機本体２２と同様
に、カッタヘッド３１を往復揺動しながら第３掘削機本
体３２を前進することで、多数のカッタビット３３が前
方の地盤を掘削してトンネルを掘削する。そして、図示
しないセグメントエレクタによってセグメントＳ3 を装
着していくことで、円形断面の中央部トンネルＴ 1 の側
方に近接してほぼ半円形断面の側部トンネルＴ3 が構築
される。
【００３５】また、この第２及び第３掘削機本体２２，
３２による側部トンネルＴ2 ，Ｔ3の構築に伴って各ス
クリューコンベア４２が前方の地盤を掘削することで、
中央部トンネルＴ1 と各側部トンネルＴ2 ，Ｔ3 との接
触部近傍に空洞部Ａを形成する。そして、この各空洞部
Ａに注入管４３から接合シール材を注入すると、図７に
示すように、接合シール材は各空洞部Ａから中央部トン
ネルＴ1 の各ガイド溝Ｇ2 ，Ｇ3 を含む両者のセグメン
トＳ2 ，Ｓ3 の間の隙間や各トンネルＴ1 ，Ｔ 2 ，Ｔ3
と地盤との隙間に流動し、硬化することで接合部Ｃを形
成し、各トンネルＴ1 ，Ｔ2 ，Ｔ3 が強固に接合され
る。また、中央部トンネルＴ1 の両側には中間梁５１を
立設する。
３２による側部トンネルＴ2 ，Ｔ3の構築に伴って各ス
クリューコンベア４２が前方の地盤を掘削することで、
中央部トンネルＴ1 と各側部トンネルＴ2 ，Ｔ3 との接
触部近傍に空洞部Ａを形成する。そして、この各空洞部
Ａに注入管４３から接合シール材を注入すると、図７に
示すように、接合シール材は各空洞部Ａから中央部トン
ネルＴ1 の各ガイド溝Ｇ2 ，Ｇ3 を含む両者のセグメン
トＳ2 ，Ｓ3 の間の隙間や各トンネルＴ1 ，Ｔ 2 ，Ｔ3
と地盤との隙間に流動し、硬化することで接合部Ｃを形
成し、各トンネルＴ1 ，Ｔ2 ，Ｔ3 が強固に接合され
る。また、中央部トンネルＴ1 の両側には中間梁５１を
立設する。
【００３６】そして、図８に示すように、最後に、中央
部トンネルＴ1 と各側部トンネルＴ 2 ，Ｔ3 との各接触
部分ＳJ を切断除去することで、中央部トンネルＴ1 と
各側部トンネルＴ2 ，Ｔ3 とが連通することとなり、３
連のトンネルを形成することができる。
部トンネルＴ1 と各側部トンネルＴ 2 ，Ｔ3 との各接触
部分ＳJ を切断除去することで、中央部トンネルＴ1 と
各側部トンネルＴ2 ，Ｔ3 とが連通することとなり、３
連のトンネルを形成することができる。
【００３７】なお、このように掘削形成された地下鉄道
用のトンネルは、駅部分では、図９(ａ)に示す形状とな
り、留置部分では、図９(ｂ)に示す形状となる。
用のトンネルは、駅部分では、図９(ａ)に示す形状とな
り、留置部分では、図９(ｂ)に示す形状となる。
【００３８】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明のトンネル掘削機によれば、前端部に回転自
在な円形状の第１カッタヘッドが装着されて推進可能な
第１掘削機に掘削形成された中央部トンネルの内壁面に
セグメントを組付ける第１セグメントエレクタを設ける
一方、前端部に揺動自在な半円形状の第２カッタヘッド
が装着されて中央部トンネルのセグメント外周側面に形
成されたガイド部に沿って推進自在な第２掘削機に掘削
形成された側部トンネルの内壁面にセグメントを組付け
る第２セグメントエレクタを設けたので、第１掘削機に
よって円形断面の中央部トンネルを形成し、第２掘削機
がこの中央部トンネルに沿って移動しながら必要部分の
みを掘削して半円形状の側部トンネルを中央部トンネル
と平行に形成することで、第２掘削機本体の構造を簡素
化して装置の小型軽量化を図ることができると共に、多
連トンネルを容易に掘削形成することで、掘削作業効率
の向上を図ることができる。
うに本発明のトンネル掘削機によれば、前端部に回転自
在な円形状の第１カッタヘッドが装着されて推進可能な
第１掘削機に掘削形成された中央部トンネルの内壁面に
セグメントを組付ける第１セグメントエレクタを設ける
一方、前端部に揺動自在な半円形状の第２カッタヘッド
が装着されて中央部トンネルのセグメント外周側面に形
成されたガイド部に沿って推進自在な第２掘削機に掘削
形成された側部トンネルの内壁面にセグメントを組付け
る第２セグメントエレクタを設けたので、第１掘削機に
よって円形断面の中央部トンネルを形成し、第２掘削機
がこの中央部トンネルに沿って移動しながら必要部分の
みを掘削して半円形状の側部トンネルを中央部トンネル
と平行に形成することで、第２掘削機本体の構造を簡素
化して装置の小型軽量化を図ることができると共に、多
連トンネルを容易に掘削形成することで、掘削作業効率
の向上を図ることができる。
【００３９】また、本発明のトンネル掘削機によれば、
第２掘削機本体にこの第２掘削機本体の外周面と中央部
トンネルのセグメント外周面との接触端部に位置してス
クリューコンベアを装着したので、この第２掘削機本体
の外周面と中央部トンネルのセグメント外周面との接触
端部がスクリューコンベアによって掘削されて空洞部が
形成されることとなり、中央部トンネルと側部トンネル
の連通を容易におこなうことができる。
第２掘削機本体にこの第２掘削機本体の外周面と中央部
トンネルのセグメント外周面との接触端部に位置してス
クリューコンベアを装着したので、この第２掘削機本体
の外周面と中央部トンネルのセグメント外周面との接触
端部がスクリューコンベアによって掘削されて空洞部が
形成されることとなり、中央部トンネルと側部トンネル
の連通を容易におこなうことができる。
【００４０】また、本発明のトンネル掘削機によれば、
第２掘削機本体にスクリューコンベアによって掘削され
た中央部トンネルと側部トンネルとの接触端部に位置し
て接合シール材を注入する注入手段を設けたので、中央
部トンネルと側部トンネルとの接触端部に注入された接
合シール材によって両者が強固に接合され、トンネル内
への浸水を防止することができる。
第２掘削機本体にスクリューコンベアによって掘削され
た中央部トンネルと側部トンネルとの接触端部に位置し
て接合シール材を注入する注入手段を設けたので、中央
部トンネルと側部トンネルとの接触端部に注入された接
合シール材によって両者が強固に接合され、トンネル内
への浸水を防止することができる。
【００４１】
【００４２】また、本発明のトンネル掘削機によれば、
第２カッタヘッドは支持軸が本体に回動自在に支持され
てこの支持軸と一体の揺動アームに流体シリンダの駆動
ロッドが連結されたので、流体シリンダの伸縮駆動によ
り揺動アームを介して第２カッタヘッドを所定角度範囲
内で連続して揺動させることができ、この連続揺動する
第２カッタヘッドによって容易に側部トンネルを掘削す
ることができる。
第２カッタヘッドは支持軸が本体に回動自在に支持され
てこの支持軸と一体の揺動アームに流体シリンダの駆動
ロッドが連結されたので、流体シリンダの伸縮駆動によ
り揺動アームを介して第２カッタヘッドを所定角度範囲
内で連続して揺動させることができ、この連続揺動する
第２カッタヘッドによって容易に側部トンネルを掘削す
ることができる。
【００４３】また、本発明のトンネル掘削機によれば、
前端部に揺動自在な半円形状のカッタヘッドが装着され
てトンネルに既設されたセグメント外周側面のガイド部
に沿って移動自在な掘削機本体にカッタヘッドの揺動手
段及び掘削機本体の推進手段、掘削形成された側部トン
ネルの内壁面にセグメントを組付けるセグメントエレク
タを設けたので、半円形状のカッタヘッドを往復揺動し
ながら既設セグメントのガイド部に沿って掘削機本体を
前進することで既設トンネルに沿った半円形断面のトン
ネルを掘削することができ、多連トンネルを容易に構築
することができる。
前端部に揺動自在な半円形状のカッタヘッドが装着され
てトンネルに既設されたセグメント外周側面のガイド部
に沿って移動自在な掘削機本体にカッタヘッドの揺動手
段及び掘削機本体の推進手段、掘削形成された側部トン
ネルの内壁面にセグメントを組付けるセグメントエレク
タを設けたので、半円形状のカッタヘッドを往復揺動し
ながら既設セグメントのガイド部に沿って掘削機本体を
前進することで既設トンネルに沿った半円形断面のトン
ネルを掘削することができ、多連トンネルを容易に構築
することができる。
【００４４】また、本発明のトンネル掘削機によれば、
前端部に回転自在な円形状のカッタヘッドが装着されて
前進可能な中央部掘削機に対して、前端部に揺動自在な
半円形状のカッタヘッドがそれぞれ装着されて中央部ト
ンネルのセグメント外周各側面の各ガイド部に沿って前
進自在な一対の側部掘削機を設けたので、中央部掘削機
の掘進によって形成された中央部トンネルに対して、一
対の側部掘削機がこの中央部トンネルに沿って掘進する
ことで一対の側部トンネルを形成することで、容易に３
連のトンネルを構築することができる。
前端部に回転自在な円形状のカッタヘッドが装着されて
前進可能な中央部掘削機に対して、前端部に揺動自在な
半円形状のカッタヘッドがそれぞれ装着されて中央部ト
ンネルのセグメント外周各側面の各ガイド部に沿って前
進自在な一対の側部掘削機を設けたので、中央部掘削機
の掘進によって形成された中央部トンネルに対して、一
対の側部掘削機がこの中央部トンネルに沿って掘進する
ことで一対の側部トンネルを形成することで、容易に３
連のトンネルを構築することができる。
【００４５】また、本発明のトンネル掘削方法によれ
ば、円形状の第１カッタヘッドを駆動回転しながら第１
掘削機本体を前進することで中央部トンネルを掘削形成
し、且つ、トンネルの内壁面にセグメントを組付けて中
央部トンネルを構築し、その後、半円形状の第２カッタ
ヘッドを往復揺動しながら第２掘削機本体を中央部トン
ネルのガイド部に沿って前進することで側部トンネルを
掘削形成し、且つ、トンネルの内壁面にセグメントを組
付けて側部トンネルを構築し、中央部トンネルのセグメ
ント外周面と側部トンネルのセグメント外周面との接触
端部を接合シール材にて接合した後、接触中央部のセグ
メントを切断除去して中央部トンネルと側部トンネルと
を連通することで異形断面のトンネルを構築するように
したので、第１カッタヘッドは円形断面の中央部トンネ
ルを掘削形成し、第２カッタヘッドはこの中央部トンネ
ルに沿った半円形断面の側部トンネルを掘削形成するこ
ととなり、それぞれ独立した部分のみを掘削すること
で、掘削効率の向上を図ることができる。
ば、円形状の第１カッタヘッドを駆動回転しながら第１
掘削機本体を前進することで中央部トンネルを掘削形成
し、且つ、トンネルの内壁面にセグメントを組付けて中
央部トンネルを構築し、その後、半円形状の第２カッタ
ヘッドを往復揺動しながら第２掘削機本体を中央部トン
ネルのガイド部に沿って前進することで側部トンネルを
掘削形成し、且つ、トンネルの内壁面にセグメントを組
付けて側部トンネルを構築し、中央部トンネルのセグメ
ント外周面と側部トンネルのセグメント外周面との接触
端部を接合シール材にて接合した後、接触中央部のセグ
メントを切断除去して中央部トンネルと側部トンネルと
を連通することで異形断面のトンネルを構築するように
したので、第１カッタヘッドは円形断面の中央部トンネ
ルを掘削形成し、第２カッタヘッドはこの中央部トンネ
ルに沿った半円形断面の側部トンネルを掘削形成するこ
ととなり、それぞれ独立した部分のみを掘削すること
で、掘削効率の向上を図ることができる。
【図１】本発明の一実施例に係るトンネル掘削機として
のシールド掘削機の概略図である。
のシールド掘削機の概略図である。
【図２】本実施例のシールド掘削機の正面図である。
【図３】図２のIII−III断面図である。
【図４】図２のIV−IV断面図である。
【図５】本実施例のシールド掘削機によるトンネルの形
成方法を説明するための要部断面図である。
成方法を説明するための要部断面図である。
【図６】本実施例のシールド掘削機によるトンネルの形
成方法を説明するための要部断面図である。
成方法を説明するための要部断面図である。
【図７】本実施例のシールド掘削機によるトンネルの形
成方法を説明するための要部断面図である。
成方法を説明するための要部断面図である。
【図８】本実施例のシールド掘削機によるトンネルの形
成方法を説明するための要部断面図である。
成方法を説明するための要部断面図である。
【図９】本実施例のシールド掘削機によって構築された
トンネルの断面図である。
トンネルの断面図である。
１１ 第１カッタヘッド
１２ 第１掘削機本体
１６ 駆動モータ
１８ 推進ジャッキ
１９ 第１セグメントエレクタ
２１ 第２カッタヘッド
２２ 第２掘削機本体
２６ 油圧シリンダ
２８ 推進ジャッキ
２９ 第２セグメントエレクタ
３１ 第３カッタヘッド
３２ 第３掘削機本体
Ｇ2 ，Ｇ3 ガイド溝
Ｓ1 ，Ｓ2 ，Ｓ3 セグメント
Ｔ1 中央部トンネル
Ｔ2 側部トンネル
Ｔ3 側部トンネル
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
E21D 9/087
E21D 9/06
Claims (7)
- 【請求項１】 前端部に回転自在な円形状の第１カッタ
ヘッドが装着され、該第１カッタヘッドを駆動回転する
駆動手段と、前記第１掘削機本体を前進させる第１推進
手段と、前記第１カッタヘッドの回転及び前記第１掘削
機本体の前進によって掘削形成された中央部トンネルの
内壁面にセグメントを組付ける第１セグメントエレクタ
とを具えた第１掘削機と、 前端部に揺動自在な半円形状の第２カッタヘッドが装着
され、前記第１掘削機が組み付けた中央部トンネルのセ
グメント外周側面に形成されたガイド部に沿って移動自
在であり、該第２カッタヘッドを往復揺動する揺動手段
と、前記第２掘削機本体を前進させる第２推進手段と、
前記第２カッタヘッドの揺動及び前記第２掘削機本体の
前進によって掘削形成された側部トンネルの内壁面にセ
グメントを組付ける第２セグメントエレクタとを具えた
第２掘削機とを設けたことを特徴とするトンネル掘削
機。 - 【請求項２】 請求項１記載のトンネル掘削機におい
て、前記第２掘削機本体には該第２掘削機本体の外周面
と前記中央部トンネルのセグメント外周面との接触端部
に位置してスクリューコンベアが装着されたことを特徴
とするトンネル掘削機。 - 【請求項３】 請求項２記載のトンネル掘削機におい
て、前記第２掘削機本体には前記スクリューコンベアに
よって掘削された前記中央部トンネルと前記側部トンネ
ルとの接触端部に接合シール材を注入する注入手段が設
けられたことを特徴とするトンネル掘削機。 - 【請求項４】 請求項１記載のトンネル掘削機におい
て、前記第２カッタヘッドは中心部の支持軸が前記第２
掘削機本体の前端部に回動自在に支持されると共に、該
支持軸から揺動アームが径方向に延設され、本体が該第
２掘削機本体に枢着された流体シリンダの駆動ロッドが
該揺動アームに連結されたことを特徴とするトンネル掘
削機。 - 【請求項５】 前端部に揺動自在な半円形状のカッタヘ
ッドが装着されてトンネルに既設されたセグメント外周
側面のガイド部に沿って移動自在な掘削機本体と、前記
カッタヘッドを往復揺動する揺動手段と、前記掘削機本
体を前進させる推進手段と、前記カッタヘッドの揺動及
び前記掘削機本体の前進によって掘削形成された側部ト
ンネルの内壁面にセグメントを組付けるセグメントエレ
クタとを具えたことを特徴とするトンネル掘削機。 - 【請求項６】 前端部に回転自在な円形状のカッタヘッ
ドが装着され、該円形カッタヘッドを駆動回転する駆動
手段と、前記中央部掘削機本体を前進させる推進手段
と、前記円形カッタヘッドの回転及び前記中央部掘削機
本体の前進によって掘削形成された中央部トンネルの内
壁面にセグメントを組付けるセグメントエレクタとを具
えた中央部掘削機と、 前端部に揺動自在な半円形状のカッタヘッドがそれぞれ
装着され、前記中央部掘削機が組み付けた中央部トンネ
ルのセグメント外周各側面にそれぞれ形成された各ガイ
ド部に沿って移動自在であり、該半円形状のカッタヘッ
ドを往復揺動する揺動手段と、前記側部掘削機本体を前
進させる推進手段と、前記各半円カッタヘッドの揺動及
び各側部掘削機本体の前進によって掘削形成された一対
の側部トンネルの内壁面にそれぞれセグメントを組付け
るセグメントエレクタとを具えた一対の側部掘削機とを
設けたことを特徴とするトンネル掘削機。 - 【請求項７】 前端部に装着された円形状の第１カッタ
ヘッドを駆動回転しながら第１掘削機本体を前進するこ
とで中央部トンネルを掘削形成し、この掘削形成した中
央部トンネルの内壁面にセグメントを組付けて中央部ト
ンネルを構築し、その後、前端部に装着された半円形状
の第２カッタヘッドを往復揺動しながら第２掘削機本体
を前記中央部トンネルのセグメント外周側面に形成され
たガイド部に沿って前進することで側部トンネルを掘削
形成し、この掘削形成した側部トンネルの内壁面にセグ
メントを組付けて側部トンネルを構築し、前記中央部ト
ンネルのセグメント外周面と前記側部トンネルのセグメ
ント外周面との接触端部に接合シール材を注入すること
で両者を接合し、この接合された前記中央部トンネルと
前記側部トンネルとの接触中央部に位置するセグメント
を切断除去することで前記中央部トンネルと前記各側部
トンネルとの内部が連通した異形断面のトンネルを構築
することを特徴とするトンネル掘削方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21837695A JP3468934B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | トンネル掘削機及びトンネル掘削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21837695A JP3468934B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | トンネル掘削機及びトンネル掘削方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0960479A JPH0960479A (ja) | 1997-03-04 |
| JP3468934B2 true JP3468934B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=16718933
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP21837695A Expired - Fee Related JP3468934B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | トンネル掘削機及びトンネル掘削方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP3468934B2 (ja) |
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-
1995
- 1995-08-28 JP JP21837695A patent/JP3468934B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0960479A (ja) | 1997-03-04 |
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