JPH11200764A - 分割型トンネル掘削機及びトンネル掘削方法 - Google Patents

分割型トンネル掘削機及びトンネル掘削方法

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JPH11200764A
JPH11200764A JP647198A JP647198A JPH11200764A JP H11200764 A JPH11200764 A JP H11200764A JP 647198 A JP647198 A JP 647198A JP 647198 A JP647198 A JP 647198A JP H11200764 A JPH11200764 A JP H11200764A
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excavator
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tunnel
cutter head
cutter
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Futoshi Nanase
太志 七瀬
Shinji Adachi
慎二 安達
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割型トンネル掘削機において、掘削途中か
ら断面形状の異なるトンネルを容易に掘削可能として掘
削作業効率の向上を図る。 【解決手段】 小径筒形状の前胴11aの後部に大径筒
形状の後胴11bを着脱自在に連結して第1スキンプレ
ート11を構成し、この第1スキンプレート11の前胴
11aの外周部に周方向複数に分割されて着脱自在な大
径筒形状の第2スキンプレート12を配設し、この第2
スキンプレート12を移動ジャッキ23によって径方向
に移動して第1スキンプレート11と着脱自在とし、第
1スキンプレート11の前部に駆動回転自在なカッタヘ
ッド16を装着してこのカッタヘッド16の外周部に径
方向伸縮自在に伸縮カッタ18を装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中にトンネル掘
削形成する分割型トンネル掘削機及びトンネル掘削方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に従来の分割型シールド掘削機の概
略断面、図10に図9のX−X断面、図11に前後に分
割された状態にある従来の分割型シールド掘削機の概略
断面を示す。
【0003】従来の分割型シールド掘削機において、図
9及び図10に示すように、円筒形状をなす第1スキン
プレート101の外周部にはシール部材102を介して第2ス
キンプレート103が軸方向に沿って移動自在に嵌合して
おり、図示しない固定ボルトによって一体に連結されて
いる。この第1スキンプレート101の前部にはバルクヘ
ッド104が形成され、このバルクヘッド104には駆動モー
タ105が装着されており、この駆動モータ105の駆動軸10
6は前方に延出し、先端部には円盤形状のカッタヘッド1
07が固結されている。そして、このカッタヘッド107の
前面には前方の地盤を掘削する多数のカッタビット108
が装着されている。また、このカッタヘッド107の外周
部には径方向に伸縮自在な複数の伸縮カッタ109が装着
されており、この伸縮カッタ109の前面には前方の地盤
を掘削する多数のカッタビット110が装着されている。
【0004】なお、第1スキンプレート101の後部外周
辺には図示しないスラストジャッキが複数並設されてお
り、このスラストジャッキがシールド掘削機の掘進方向
後方に伸長して掘削したトンネル内周面に構築された既
設のセグメントS1 ,S2 に押し付けることで、その反
力により第1スキンプレート101及び第2スキンプレー
ト103を前進することができる。また、第1スキンプレ
ート101の後部中央部には図示しないセグメントエレク
タが配設されており、このセグメントエレクタはスラス
トジャッキによって前進した第1及び第2スキンプレー
ト101,103と既設のセグメントS1 ,S2 との間の空所
に新しいセグメントS1 ,S2 を装着してトンネルを構
築することができる。
【0005】従って、トンネルを掘削形成するには、図
9に示すように、複数のスラストジャッキを伸長し、既
設のセグメントS1 への押し付け反力によって第1及び
第2スキンプレート101,103を前進させる一方、駆動モ
ータ105によりカッタヘッド107及び伸縮カッタ109を回
転させ、多数のカッタビット107,110によって前方の地
盤を掘削する。そして、掘削された土砂は図示しない排
土装置によって外部に排出され、スラストジャッキの何
れか一つを縮み方向に作動して既設のセグメントS1
の間に空所を形成し、セグメントエレクタによってこの
空所に新しいセグメントS1 を装着する。この作業の繰
り返しによって大径のトンネルT1 を掘削形成すること
ができる。
【0006】そして、図11に示すように、所定の位置
で第1及び第2スキンプレート101,103及びカッタヘッ
ド107を停止し、固定ボルトを弛緩して第1スキンプレ
ート101と第2スキンプレート103との連結を解除すると
共に、複数の伸縮カッタ109を収縮してカッタヘッド107
内に収容する。この状態で、複数のスラストジャッキを
伸長し、第2スキンプレート103をそのまま残して第1
スキンプレート101のみを前進させる一方、駆動モータ1
05によりカッタヘッド107を回転させ、多数のカッタビ
ット107によって前方の地盤を掘削する。そして、掘削
された土砂は図示しない排土装置によって外部に排出さ
れ、スラストジャッキの何れか一つを縮み方向に作動し
て既設のセグメントS2 との間に空所を形成し、セグメ
ントエレクタによってこの空所に新しいセグメントS2
を装着する。この作業の繰り返しによって大径のトンネ
ルT1 に連続する小径のトンネルT2 を掘削形成するこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の分割
型シールド掘削機にあっては、第1スキンプレート101
と第2スキンプレート103との連結状態で、両者を前進
させてカッタヘッド107及び伸縮カッタ109によって大径
トンネルT1 を掘削し、途中で、第1スキンプレート10
1と第2スキンプレート103との連結を解除し、第2スキ
ンプレート103をその位置に残して第1スキンプレート1
01のみを前進させてカッタヘッド107によって小径トン
ネルT2 を掘削し、途中から断面形状が変化する大径ト
ンネルT1及び小径トンネルT2 を掘削形成していた。
【0008】この場合、小径トンネルT2 を掘削後、第
1スキンプレート101と第2スキンプレート103との連結
を解除してから、第1スキンプレート101のみを前進さ
せているが、第1スキンプレート101に対してシール部
材102を介して第2スキンプレート103が嵌合しており、
両者の隙間は微小となっている。そのため、第1スキン
プレート101のみを前進させる場合には、第2スキンプ
レート103との嵌合が解除されるまで直進しなければな
らず、せりなどが発生して前進が困難であるという問題
があった。
【0009】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、掘削途中から断面形状の異なるトンネルを容易
に掘削可能として掘削作業効率の向上を図った分割型ト
ンネル掘削機及びトンネル掘削方法を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の分割型トンネル掘削機は、小径筒
形状をなす前胴の後部に大径筒形状をなす後胴が着脱自
在に連結された第1掘削機本体と、周方向複数に分割さ
れて該第1掘削機本体の前胴の外周部に着脱自在に配設
された大径筒形状をなす第2掘削機本体と、該第2掘削
機本体を径方向に移動して前記第1掘削機本体に着脱さ
せる移動手段と、前記第1掘削機本体の前部に駆動回転
自在に装着されたカッタヘッドと、該カッタヘッドの外
周部に径方向伸縮自在に装着された伸縮カッタとを具え
たことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項2の発明のトンネル掘削方法
は、小径筒形状をなす第1掘削機本体の外周部に、周方
向複数に分割可能な第2掘削機本体が一体に連結された
状態で、前記第1掘削機本体の前部に装着されて伸縮カ
ッタが伸長した状態にあるカッタヘッドを駆動回転しな
がら、前記第1掘削機本体及び前記第2掘削機本体を前
進させることで、前記カッタヘッド及び伸縮カッタが前
方の地盤を掘削して大径のトンネルを掘削し、途中で前
記第2掘削機本体を径方向外方に移動して周方向複数に
分割することで前記第1掘削機本体から分離し、この状
態で、前記伸縮カッタを収縮して前記カッタヘッドを駆
動回転しながら前記第1掘削機本体のみを前進させるこ
とで、前記カッタヘッドが前方の地盤を掘削し、前記大
径トンネルに連続する小径のトンネルを掘削形成するこ
とを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0013】図1に本発明の一実施形態に係る分割型ト
ンネル掘削機としての分割型シールド掘削機の概略断
面、図2に図1のII−II断面、図3に第2スキンプレー
トが分割状態にある分割型シールド掘削機の概略断面、
図4に図3のIV−IV断面、図5に第2スキンプレートに
対する第1スキンプレートの分割状態にある分割型シー
ルド掘削機の概略断面、図6に第1スキンプレートと第
2スキンプレートとの連結状態を表す要部断面、図7及
び図8に第2スキンプレートの移動機構を表す要部断面
を示す。
【0014】本実施形態の分割型シールド掘削機におい
て、図1及び図2に示すように、第1掘削機本体として
の第1スキンプレート11は、小径筒形状をなす前胴1
1aとこの前胴11aの後部に着脱自在に連結された大
径筒形状をなす後胴12aとから構成されている。第2
掘削機本体としての第2スキンプレート12は大径筒形
状をなし、周方向複数(本実施形態では8個)に分割さ
れて第1スキンプレート11の前胴11aの外周部に配
設され、各分割部12a〜12hは径方向に移動するこ
とで、第1スキンプレート11に対して着脱自在となっ
ている。
【0015】従って、第2スキンプレート12の各分割
部12a〜12hが径方向内方に位置したときには、互
いに密着して大径円筒となって第1スキンプレート11
の後胴11bと同外径となり、第1スキンプレート11
と第2スキンプレート12は一体となって前進可能とな
る。一方、図3及び図4に示すように、各分割部12a
〜12hが径方向外方に位置したときには、互いに周方
向へ離間して第1スキンプレート11の前胴11aから
離脱することとなり、図5に示すように、第1スキンプ
レート11の前胴11aと後胴12aとの連結を解除す
ることで、第2スキンプレート12の前胴11aは後胴
12aと第1スキンプレート11とを残して単独で前進
可能となる。
【0016】また、図1及び図2に示すように、第1ス
キンプレート11の前部にはバルクヘッド13が形成さ
れ、このバルクヘッド13には駆動モータ14が装着さ
れており、この駆動モータ14の駆動軸15は前方に延
出し、先端部には円盤形状のカッタヘッド16が固結さ
れている。そして、このカッタヘッド16の前面には前
方の地盤を掘削する多数のカッタビット17が装着され
ている。また、このカッタヘッド16の外周部には径方
向に伸縮自在な複数の伸縮カッタ18が装着されてお
り、この伸縮カッタ18の前面には前方の地盤を掘削す
る多数のカッタビット19が装着されている。
【0017】従って、駆動モータ14を駆動すると、駆
動軸15を介してカッタヘッド16が回転駆動し、カッ
タヘッド16の前面に装着された多数のカッタビット1
7によって前方の地盤を小径の範囲で掘削することがで
きる。このとき、カッタヘッド16の外周部から複数の
伸縮カッタ18を伸長すると、カッタヘッド16と共に
伸縮カッタ18が回転駆動し、カッタビット17及びカ
ッタビット19によって前方の地盤を大径の範囲で掘削
することができる。
【0018】なお、第1スキンプレート11の後部外周
辺には図示しないスラストジャッキが複数並設されてお
り、このスラストジャッキがシールド掘削機の掘進方向
後方に伸長して掘削したトンネル内周面に構築された既
設のセグメントS1 ,S2 に押し付けることで、その反
力により第1スキンプレート11及び第2スキンプレー
ト12を前進することができる。また、第1スキンプレ
ート11の後部中央部には図示しないセグメントエレク
タが配設されており、このセグメントエレクタはスラス
トジャッキによって前進した第1及び第2スキンプレー
ト11,12と既設のセグメントS1 ,S2 との間の空
所に新しいセグメントS1 ,S2 を装着してトンネルを
構築することができる。更に、第1スキンプレート11
の前胴11a及び後胴12aの後端内周部にはテールシ
ール20a,20bが装着されており、セグメント
1 ,S2 の外周面にそれぞれ押圧することで第1スキ
ンプレート11内部への水の浸入を防止している。
【0019】ところで、本実施形態の分割型シールド掘
削機において、図6に示すように、第1スキンプレート
11は前胴11aと後胴11bとが複数の固定ボルト2
1によって着脱自在となっている。また、第2スキンプ
レート12はこの第1スキンプレート11に複数の固定
ボルト22によって着脱自在であると共に、移動手段と
しての複数の移動ジャッキ23,24によって径方向外
方に移動し、周方向に分割することで分割部12a〜1
2h(図4参照)となることで、第1スキンプレート1
1に対して着脱自在となっている。
【0020】この移動ジャッキ23は第1スキンプレー
ト11の前胴11aの外周部に掘削方向に沿って複数設
けられており、図7に詳細に示すように、前胴11aの
内周面にシリンダ31が固定され、このシリンダ31内
に移動ロッド32を有するピストン33が移動自在に嵌
合しており、この移動ロッド32の先端部は前胴11a
を貫通して第2スキンプレート12に係合している。即
ち、第2スキンプレート12には移動ロッド32の先端
部が係合する長孔34が形成されると共に、この長孔3
4塞いで移動ロッド32の先端部が当接する基板35が
固定されている。そして、シリンダ31には内部を仕切
るピストン33の上下の部屋に連通するポート36,3
7が形成されており、この各ポート36,37には図示
しない油圧給排装置が接続されている。なお、38はシ
リンダ31と移動ロッド32との間から圧油の漏洩を防
止するリング部材である。
【0021】従って、複数の固定ボルト22を弛緩して
第1スキンプレート11と第2スキンプレート12との
連結を解除した後、シリンダ31のポート37から内部
に圧油を供給すると、ピストン33が押圧されて移動ロ
ッド32が上方に移動し、先端部が基板35を押す。す
ると、基板35と一体の第2スキンプレート12を径方
向外方に移動し、第1スキンプレート11から離間させ
ることができる。次に、シリンダ31のポート36から
内部に圧油を供給すると、ピストン33が押圧されて移
動ロッド32が下方に移動し、先端部が長孔34から抜
け出てシリンダ31内に収容されることとなり、第2ス
キンプレート12を第1スキンプレート11から離脱さ
せることができる。
【0022】また、移動ジャッキ24は第1スキンプレ
ート11の後胴11bの前端部に設けられており、図8
に詳細に示すように、後胴11bの内周面にシリンダ4
1が固定され、このシリンダ41内に移動ロッド42を
有するピストン43が移動自在に嵌合しており、この移
動ロッド42の先端部は後胴11bを貫通して第2スキ
ンプレート12に係合している。即ち、移動ロッド42
の先端部には係合部材44が固定される一方、第2スキ
ンプレート12にはこの係合部材44が係合する長孔4
5が形成されている。そして、シリンダ41には内部を
仕切るピストン43の上下の部屋に連通するポート4
6,47が形成されており、この各ポート46,47に
は図示しない油圧給排装置が接続されている。なお、4
8はシリンダ41と移動ロッド42との間から圧油の漏
洩を防止するリング部材である。
【0023】従って、シリンダ41のポート47から内
部に圧油を供給すると、ピストン43が押圧されて移動
ロッド42が左方に移動し、係合部材44が第2スキン
プレート12を前方に移動し、第1スキンプレート11
から離間させることができる。次に、シリンダ41のポ
ート46から内部に圧油を供給すると、ピストン43が
押圧されて移動ロッド42が右方に移動し、係合部材4
4が長孔45から抜け出て移動ロッド42がシリンダ4
1内に収容されることとなり、第2スキンプレート12
を第1スキンプレート11から離脱させることができ
る。
【0024】ここで、上述した本実施形態の分割型シー
ルド掘削機によるトンネル掘削作業について説明する。
【0025】図1に示すように、前胴11aと後胴11
bとは複数の固定ボルト21によって締結されて第1ス
キンプレート11を構成し、この第1スキンプレート1
1と第2スキンプレート12とは複数の固定ボルト22
によって一体に締結されており、また、各伸縮カッタ1
8は伸長状態となっている。この状態から、まず、複数
のスラストジャッキを伸長し、既設のセグメントS1
の押し付け反力によって第1及び第2スキンプレート1
1,12を前進させる一方、駆動モータ14によりカッ
タヘッド16及び伸縮カッタ18を回転させ、多数のカ
ッタビット17,19によって前方の地盤を掘削する。
そして、掘削された土砂は図示しない排土装置によって
外部に排出され、スラストジャッキの何れか一つを縮み
方向に作動して既設のセグメントS1 との間に空所を形
成し、セグメントエレクタによってこの空所に新しいセ
グメントS1 を装着する。この作業の繰り返しによって
大径のトンネルT1 を掘削形成することができる。
【0026】そして、途中でトンネルの径を小さく変更
する場合には、所定の位置で第1及び第2スキンプレー
ト11,12及びカッタヘッド16を停止し、図6に示
すように、固定ボルト22を弛緩して第1スキンプレー
ト11と第2スキンプレート12との連結を解除すると
共に、伸縮カッタ18を収縮してカッタヘッド16内に
収容する。この状態で、各移動ジャッキ23,24に油
圧を供給して各移動ロッド32,42を伸長すると、図
3及び図4に示すように、第2スキンプレート12は前
方に移動しながら径方向外方に移動し、周方向に分割し
て分割部12a〜12hとなり、第1スキンプレート1
1から離間する。この場合、各移動ジャッキ23,24
の各移動ロッド32,42と第2スキンプレート12と
の連結部には長孔34,45があるため、第1スキンプ
レート11に対する第2スキンプレート12の前方及び
径方向への移動が許容される。
【0027】このように第1スキンプレート11に対し
て第2スキンプレート12が外方へ離間すると、固定ボ
ルト21を弛緩して前胴11aと後胴11bとの連結を
解除し、この状態で複数のスラストジャッキを伸長する
と、第2スキンプレート12と第1スキンプレート11
の後胴11bをその位置に残して第1スキンプレート1
1の前胴11aのみを前進させることができる。そし
て、このときに駆動モータ14によりカッタヘッド16
を回転させることで、多数のカッタビット16が前方の
地盤を掘削する。そして、掘削された土砂は図示しない
排土装置によって外部に排出され、スラストジャッキの
何れか一つを縮み方向に作動して既設のセグメントS2
との間に空所を形成し、セグメントエレクタによってこ
の空所に新しいセグメントS2 を装着する。この作業の
繰り返しによって大径のトンネルT 1 に連続する小径の
トンネルT2 を掘削形成することができる。
【0028】本実施形態の分割型シールド掘削機にあっ
ては、第1スキンプレート11と第2スキンプレート1
2とを一体として掘進させることで大径トンネルT1
掘削し、続いて第1スキンプレート11から第2スキン
プレート12を外して第1スキンプレート11の前胴1
1aのみを掘進させて大径トンネルT1 に連続する小径
トンネルT2 を掘削するとき、第2スキンプレート12
を径方向外方に移動してから第1スキンプレート11の
前胴11aと後胴11bを分離し、前胴11aのみを前
進させるようにしている。従って、第1スキンプレート
11の前胴11aが前進するとき、第2スキンプレート
12との間には隙間が確保されており、せりなどが発生
することもなく、容易に前進が可能となる。そして、こ
のときに前胴11aを屈曲して前進させることもでき
る。
【0029】なお、上述の実施形態では、第1スキンプ
レート11からの第2スキンプレート12の外方移動を
容易とするために、後胴11bに対して第2スキンプレ
ート12を前方移動させてから外方移動させたが、直接
外方移動させてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の分割型トンネル掘削機によれ
ば、小径筒形状をなす前胴の後部に大径筒形状をなす後
胴を着脱自在に連結して第1掘削機本体を構成し、この
第1掘削機本体の前胴の外周部に周方向複数に分割され
て着脱自在な大径筒形状をなす第2掘削機本体を配設
し、この第2掘削機本体を移動手段によって径方向に移
動して第1掘削機本体と着脱自在とし、第1掘削機本体
の前部に駆動回転自在なカッタヘッドを装着してこのカ
ッタヘッドの外周部に径方向伸縮自在に伸縮カッタを装
着したので、第1掘削機本体と第2掘削機本体とを一体
として掘進させて大径トンネルを掘削し、続いて第1掘
削機本体から第2掘削機本体を外して径方向外方に移動
してから第1掘削機本体の前胴と後胴を分離し、前胴の
みを掘進させて大径トンネルに連続する小径トンネルを
掘削するようにしており、第1掘削機本体は第2掘削機
本体と所定の隙間をもって前進することとなり、せりな
どが発生することもなく、容易に前進することができ、
掘削作業効率の向上を図ることができる。
【0031】また、請求項2の発明のトンネル掘削方法
によれば、第1掘削機本体の外周部に第2掘削機本体を
一体に連結した状態でカッタヘッドを駆動回転しなが
ら、この第1掘削機本体及び第2掘削機本体を前進させ
ることで、カッタヘッド及び伸縮カッタが前方の地盤を
掘削して大径トンネルを掘削し、途中で第2掘削機本体
を径方向外方に移動して周方向複数に分割することで第
1掘削機本体から分離し、この状態で、伸縮カッタを収
容してカッタヘッドを駆動回転しながら第1掘削機本体
のみを前進させることで、カッタヘッドが前方の地盤を
掘削し、大径トンネルに連続する小径トンネルを掘削形
成するようにしたので、第1掘削機本体のみが前進する
とき、第2掘削機本体との間には所定の隙間が確保され
ており、せりなどが発生することもなく、掘削途中から
断面形状の異なるトンネルを容易に掘削可能として掘削
作業効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る分割型トンネル掘削
機としての分割型シールド掘削機の概略断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】第2スキンプレートが分割状態にある分割型シ
ールド掘削機の概略断面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】第2スキンプレートに対する第1スキンプレー
トの分割状態にある分割型シールド掘削機の概略断面図
である。
【図6】第1スキンプレートと第2スキンプレートとの
連結状態を表す要部断面図である。
【図7】第2スキンプレートの移動機構を表す要部断面
図である。
【図8】第2スキンプレートの移動機構を表す要部断面
図である。
【図9】従来の分割型シールド掘削機の概略断面図であ
る。
【図10】図9のX−X断面図である。
【図11】前後に分割された状態にある従来の分割型シ
ールド掘削機の概略断面図である。
【符号の説明】
11 第1スキンプレート(第1掘削機本体) 11a 前胴 11b 後胴 12 第2スキンプレート(第2掘削機本体) 12a〜12h 分割部 14 駆動モータ 16 カッタヘッド 18 伸縮カッタ 21,22 固定ボルト 23,24 移動ジャッキ(移動手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小径筒形状をなす前胴の後部に大径筒形
    状をなす後胴が着脱自在に連結された第1掘削機本体
    と、周方向複数に分割されて該第1掘削機本体の前胴の
    外周部に着脱自在に配設された大径筒形状をなす第2掘
    削機本体と、該第2掘削機本体を径方向に移動して前記
    第1掘削機本体に着脱させる移動手段と、前記第1掘削
    機本体の前部に駆動回転自在に装着されたカッタヘッド
    と、該カッタヘッドの外周部に径方向伸縮自在に装着さ
    れた伸縮カッタとを具えたことを特徴とする分割型トン
    ネル掘削機。
  2. 【請求項2】 小径筒形状をなす第1掘削機本体の外周
    部に、周方向複数に分割可能な第2掘削機本体が一体に
    連結された状態で、前記第1掘削機本体の前部に装着さ
    れて伸縮カッタが伸長した状態にあるカッタヘッドを駆
    動回転しながら、前記第1掘削機本体及び前記第2掘削
    機本体を前進させることで、前記カッタヘッド及び伸縮
    カッタが前方の地盤を掘削して大径のトンネルを掘削
    し、途中で前記第2掘削機本体を径方向外方に移動して
    周方向複数に分割することで前記第1掘削機本体から分
    離し、この状態で、前記伸縮カッタを収縮して前記カッ
    タヘッドを駆動回転しながら前記第1掘削機本体のみを
    前進させることで、前記カッタヘッドが前方の地盤を掘
    削し、前記大径トンネルに連続する小径のトンネルを掘
    削形成することを特徴とするトンネル掘削方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113638740A (zh) * 2021-08-27 2021-11-12 中国铁建重工集团股份有限公司 一种盾体直径可变的盾构机

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