JP2951980B2 - シールド掘進機を用いるトンネル連結方法 - Google Patents

シールド掘進機を用いるトンネル連結方法

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JP2951980B2
JP2951980B2 JP1271070A JP27107089A JP2951980B2 JP 2951980 B2 JP2951980 B2 JP 2951980B2 JP 1271070 A JP1271070 A JP 1271070A JP 27107089 A JP27107089 A JP 27107089A JP 2951980 B2 JP2951980 B2 JP 2951980B2
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はシールド掘進機に関し、もつと詳しくは、1
つのトンネルを2台のシールド掘進機を用いてトンネル
の両端部から掘削し、これらのシールド掘進機を接合す
ることができるようにしたシールド掘進機を用いるトン
ネル連結方法に関する。
従来の技術 典型的な先行技術は、たとえば特開昭63−47499に開
示されている。この先行技術では、接合可能な2つのシ
ールド掘進機の各カツタデイスクの外径は、それよりも
後方にあるスキンプレートの外径よりも小さく構成し、
一方のシールド掘進機のカツタデイスクはスキンプレー
トの前方に突出して配置されており、他方のシールド掘
進機のカツタデイスクはスキンプレートの軸線方向内方
に入り込むことができるように構成されており、これら
の2つのシールド掘進機の接合時に、各シールド掘進機
のスキンプレートが対向した状態で、前記一方シールド
掘進機の突出しているカツタデイスクが、他方シールド
掘進機のスキンプレートの軸線方向内方でその他方シー
ルド掘進機のカツタデイスクが後退して形成された空間
内に、入り込み、この状態で、固化剤を注入して固化
し、その後、カツタデイスクおよびその駆動系統を解体
してトンネルを連結接合する。トンネル掘削時には、カ
ツタデイスクに設けられているコピーカツタまたは外周
カツタが半径方向外方に突出して、スキンプレートの外
径と同一の内径を有するトンネルを掘削することがで
き、前述の接合時には、この外周カツタは半径方向内方
に退避される。
発明が解決しようとする課題 このような先行技術では、カツタデイスクの外径は、
掘削されるトンネルの内径よりも小さく、したがつて半
径方向に、その空隙が存在することによつて、土質の安
定な保持が不可能であり、土砂が崩壊するおそれがあ
る。
また先行技術では、カツタデイスクの外周面とスキン
プレートの内周面との間の隙間に、トンネルの内周面を
掘削した土砂が入り込んで詰まりやすい。そのため掘削
した土砂を、カツタデイスクと、それよりも後方でスキ
ンプレートに固定されている隔壁との間に形成されるカ
ツタチヤンバに取込むことが困難となり、そのカツタチ
ヤンバから隔壁を経て、土砂を排出することが困難とな
る。
本発明の目的は、掘削時における不所望な土砂の崩壊
を防ぎ、また掘削土砂をカツタチヤンバ内に円滑に取込
むことが可能であるシールド掘進機を用いるトンネル連
結方法を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、先行シールド掘進機1と、後行シールド掘
進機2とを準備し、 先行シールド掘進機1は、 第1スキンプレート34の前方に第1カッタディスク32
を配置してトンネル掘削を行うシールド掘進機であっ
て、第1カッタディスク32の少なくとも外周部を周方向
に分割し、その分割された周方法に相互に隣接する第1
分割部分36,37は、半径方向に延びる第1凹溝64と第1
凹溝64に嵌り込む第1案内突起65との組合せによって、
第1伸縮駆動手段50,61によって半径方向に伸縮変位可
能とし、これによって第1スキンプレート34の外径に対
して第1カッタディスク32の外径をほぼ同一および小さ
くすることができるようにし、 後行シールド掘進機2は、第2スキンプレート34aの
前方に第2のカッタディスク32aを配置してトンネル掘
進を行うシールド掘進機であって、第2カッタディスク
32aの少なくとも外周部を周方向に分割し、その分割さ
れた周方向に相互する隣接する第2分割部分は、半径方
向に延びる第2凹溝と第2凹溝に嵌り込む第2案内突起
との組合せによって、第2伸縮駆動手段50a,60aによっ
て半径方向に伸縮変位可能とし、それによって第2スキ
ンプレート34aの外径に対して第2カッタディスク32aの
外径をほぼ同一および小さくすることができるように
し、第2カッタディスク32aを引込み手段71によって第
2スキンプレート34a内に引込み可能とし、 先行および後行シールド掘進機1,2を、第1および第
2カッタディスク32,32aを対向して接合位置76付近に到
達させ、 後行シールド掘進機2の第2駆動手段50a,61aによっ
て前記第2分割部分を半径方向内方に縮小した状態で、
引込み手段71によって第2カッタディスク32aを後退さ
せ、 先行シールド掘進機1の前記第1分割部分を、半径方
向内方に縮小した状態で、第1カッタディスク32を回転
させながら掘削しつつ、前記第1分割部分を、第2スキ
ンプレート34a内に嵌入するとともに、第1および第2
スキンプレート34,34aは、相互に当接またはごく近接さ
せ、 先行および後行シールド掘進機1,2のカッタチャンバ
4,4aならびに第1および第2カッタディスク32、32a間
に、固化剤を注入して固化させ、 第1および第2スキンプレート34,34aを残して、セグ
メント19,19aの半径方向内方にトンネル壁79を形成する
ことを特徴とするシールド掘進機を用いるトンネル連結
方法である。
作 用 本発明に従えば、先行および後行シールド掘進機1,2
によってトンネルを掘削し、そのトンネルを連結するこ
とができる。先行および後行シールド掘進機1,2では、
第1および第2カッタディスク32,32aの少なくとも外周
部を周方向に分割し、その第1および第2分割部分を半
径方向に伸縮変位可能とし、第1および第2伸縮駆動手
段59,61;50a,61aによって、第1および第2スキンプレ
ート34,34aの外径に対して第1および第2カッタディス
ク32,32aの外径をほぼ同一としてトンネルの掘削を行
い、また外径を小さくして一対のシールド掘進機1,2の
接合を可能にする。したがってトンネル掘削時において
は、第1および第2カッタディスク32,32aの外径を上述
のように第1および第2スキンプレート34,34aと外径と
ほぼ同一することによって、カッタディスク32,32aの外
周面とトンネルの内周面との空隙が生じず、そのため土
砂の崩壊を防ぐことができ、土質の安定な保持が可能に
なる。
しかもこの掘削時においては、上述のように第1およ
び第2カッタディスク32,32aの外径と第1および第2ス
キンプレート34,34aの外径とがほぼ同一であるので、第
1および第2カッタディスク32,32aの外周面と第1およ
び第2スキンプレート34,34aの内周面との間に隙間が生
じることはなく、したがってこの隙間に掘削土砂が詰っ
てしまうという問題が生じない。これによってトンネル
内周面を掘削した土砂などを、第1および第2カッタデ
ィスク32,32aとそれよりも内方の隔壁との間に形成され
たカッタチャンバ4,4a内に円滑に取込むことができ、掘
削土砂の排出が容易に可能になる。
こうして本発明に従い、先行および後行シールド掘進
機1,2によって掘削されたトンネルを、連結することが
できる。
また本発明に従えば、第1図および第6図などから明
らかなように、先行シールド掘進機1の複数の第1分割
部分36,37は、第1凹溝64と第1案内突起65との組合せ
によって半径方向に伸縮可能とし、したがってこれらの
複数の第1分割部分36,37は、第1カッタディスク32の
軸線方向のほぼ同一位置にあり、その軸線方向にずれて
いない。また後行シールド掘進機2の複数の第2分割部
分も同様に、第2凹溝と第2案内突起との組合せによっ
て半径方向に伸縮変位可能であり、これらの複数の第2
分割部分は、第2カッタディスク32aの軸線方向のほぼ
同一位置にあり、その軸線方向にずれていない。したが
って第1および第2カッタディスク32,32aを、前記各軸
線方向に短くして小形化することができ、これによって
これらの第1および第2カッタディスク32,32aが嵌入さ
れる第2スキンプレート34aを、前記軸線方向に短く構
成することができ、構成の小形化を図ることができると
ともに、第1および第2カッタディスク32,32aを近接し
て第1および第2カッタディスク32,32a間への固化剤の
注入量をできるだけ少なくすることができ、注入量の節
減を図ることができる。
実施例 第1図は本発明の一実施例の一方のシールド掘進機1
の縦断面図であり、第2図はそのシールド掘進機1の正
面図である。このシールド掘進機1と、第7図に関連し
て後述する他方のシールド掘進機2とを用いて、トンネ
ルの両端部から掘削を行い、これらの掘進機1,2を、後
述の第8図および第9図で示されるようにして接合し
て、トンネルの形成を行う。
第1図および第2図を参照して、泥水式シールド掘進
機1において、機械室3を仕切つて前方にカツタチヤン
バ4を形成させるバルクヘツドとよばれる隔壁5が形成
され、それを貫通して送泥管6と排泥管7とがカツタチ
ヤンバ4内に突入して開口されている。切羽8を掘削す
るカツタビツト31を装着して回転するカツタデイスク32
は、シールド本体33の前方にあり、環状の軸受台9はス
キンプレート34に固定されており、この軸受台9には回
転支持体10がピニオンおよび旋回ベアリングを介して支
承され、油圧モータなどの駆動源13によつて回転駆動さ
れる。
軸受台9の後方には、周上に複数個のシールドジヤツ
キ17が設置され、テールプレート18の内部に構築された
円環状のゼグメント19によつて掘進反力を受けさせるこ
とができる。機械室3の後方には、セグメント19を組立
てるためのエレクタ装置20が設けられ、シールド本体33
が前進した後、停止しているときに、円弧状のセグメン
ト19を順次、環状に組合げる。
カツタデイスク32は、周方向に複数設けられる第1カ
ツタスポーク36と、この第1カツタスポーク36の相互間
に設けられる複数の第2カツタスポーク37と、これらの
第1および第2カツタスポーク36,37が連結される中心
部38とを有し、中心部38は、回転支持体10によつて回転
自在に支持される。
第3図は第1カツタスポーク36を示し、これは第1図
の切断面線III−IIIから見た断面図である。この第1カ
ツタスポーク36は、中心部38に基端部が固定されてその
カツタデイスク32の半径方向に延びる外筒42と、この外
筒42が嵌り込む内筒41とを有する。
第4図は、第3図の切断面線IV−IVから見た断面図で
ある。外側42は、前方(第1図の右方、第4図の上方)
に設けられる前端板43と、後方に配置される後端板44
と、それらを連結する両側板45,46とを含み、前端板43
は大略的に扇形に形成されており、その両側部には前方
に突出したカツタビツト31が固定される。前後の端板4
3,44間に亘つて半径方向外周部には外輪の一部を構成す
る外周壁48が設けられる。この外筒42内には支持板49が
固定される。複動油圧シリンダ50のシリンダ端部はクレ
ビスピン51によつて中心部38に連結され、ピストン棒は
ピン52によつて支持板49に連結される。このピン51,52
の軸線は、本件シールド本体33の軸線に平行である。油
圧シリンダ50を伸縮することによつて、外筒42をカツタ
デイスク32の半径方向に伸縮変位することができる。
外筒42内には、コピーカツタ53が設けられ、このカツ
タ53は複動油圧シリンダ54のシリンダ端部に固定されて
おり、そのピストン棒55はピン56によつて支持板49に連
結される。これによつてカツタ53は、(a)第3図の実
線で示されるように、掘進時に、カツタデイスク32の外
周壁48の外周面を含む仮想円筒面内にカツタ先端が位置
し、また(b)仮想線57で示すように前記仮想円筒面よ
りも外方に突出して、シールド本体33の屈曲したトンネ
ルの掘進時にトンネル軸線の半径方向を掘削する働きを
する。
第2カツタスポーク37は、基本的には、中心部38に基
端部が固定されカツタデイスク32の半径方向に延びる外
筒58と、この外筒58内に嵌り込んで半径方向に変位方向
に変位可能な内筒59と、内筒59の半径方向外方端に固定
されて外輪の一部を構成する外周壁60とを有する。内筒
59の基端部には、復動油圧シリンダ61のピストン棒がピ
ン62によつてピン結合され、そのシリンダ61の端部はピ
ン63によつて中心部38に連結される。前述の第1カツタ
スポーク36に設けられているシリンダ50と、第2カツタ
スポーク37に設けられているシリンダ61とは連動し、外
周壁48,60は、それらの外周面がカツタデイスク32の軸
線を有する一仮想円筒面内にあるように、連動する。
第5図は第2図の矢符Vから見た平面図であり、第6
図はその付近の斜視図である。外周壁60の周方向の端部
には半径方向に延びる凹溝64が形成されている。この凹
溝64には、案内突起65が嵌り込む。案内突起65は、取付
部材66を介して外周壁48に固定される。このように第2
カッタスポーク37の外周壁60と、その外周壁60に周方向
に相互に隣接する第1のカッタスポーク37の取付部材66
とは、凹溝64と案内突起65との組合せによって半径方向
に相互に変位可能であり、したがってカッタディスク32
の軸線方向のほぼ同一位置にある。このことはシールド
掘進機2に関しても同様である。
トンネル掘削時にはシリンダ50,61を伸長して第2図
(1)で示す状態で、外周壁48,60の外径を、スキンプ
レート34の外径に対してほぼ同一の状態とする。カツタ
53は、シリンダ54によつて、第3図の実線で示されるよ
うに、外周壁48,60を含む一仮想円付面内に先端が位置
する。したがつて切羽8は前述のようにカツタ31によつ
て掘削され、またトンネル内周面はコピーカツタ53によ
つて掘削される。掘削された土砂は、第1および第2カ
ツタスポーク36,37間の開口68を経て、カツタデイスク3
2と隔壁5との間のカツタチャンバ4内に、円滑に入り
込む。このカツタチヤンバ4内の土砂は排泥管7から排
出される。また上述のように第1および第2カツタスポ
ーク36,37の外周壁48,60の外径は、スキンプレート34の
外径にほぼ等しいので、このような外周壁48,60の外周
面とスキンプレート34の内周面との間に、前述の先行技
術に関連して述べたように土砂が詰つてしまうという問
題は、本発明では、生じない。シリンダ50,61を縮小し
た状態は第2図(2)に示されているとおりであり、こ
の状態で、もう1つのシールド掘進機2との接合が行わ
れる。
第7図は、シールド掘進機2の断面図である。このシ
ールド掘進機2は前述のシールド掘進機1に対応してお
り、対応する部分には同一の参照符で、またはその参照
符の数字に添え字aを付して示す。このシールド掘進機
2では、回転支持体10aと、それに固定されているカツ
タデイスク32aと、駆動源13などとが一体的に、シール
ド本体33a内へ後退することができるように構成されて
いる。軸受台9aは、スキンプレート34aに対して軸線方
向に摺動可能とされ、この軸受台9aに固定されている隔
壁5aとともに、後退する。カツタデイスク32aは、シー
ルド掘進機1のカツタデイスク32と同様な構成を有し、
シリンダ50a,61aを縮小して、第2図(2)に対応する
状態とし、この状態で、カツタデイスク32aなどを、後
退する。スキンプレート34は、軸受台9aと一体化されて
おらず、したがつてそのスキンプレート34aの剛性の向
上を図るために、その後部よりも厚肉とされる。
軸受台9aを後退させるために複動油圧シリンダである
引込みジヤツキ71が設けられる。この引込みジヤツキ71
のピストン棒はシールド本体33aのブラケツト72に連結
され、その引込みジヤツキ71のシリンダはシールド本体
33aに固定されている補強リング73に、軸線方向に変位
可能に支持される。掘進時には、引込みジヤツキ71は伸
長状態に保たれ、推進反力を受けるジヤツキ17aと軸受
台9aとの間には、取外し可能にスペーサ74が介在され
る。このスペーサ74の軸線方向の長さは、カツタデイス
ク32aの後退可能な距離にほぼ等しい値である。その他
の構成は、シールド掘進機1と同様である。
第8図を参照して、トンネル掘進およびシールド掘進
機1,2の接合によるトンネルの連結動作を説明する。ま
ず第8図(a)に示されるように、2つのシールド掘進
機1,2が、トンネルの接合位置76に向けて対向するよう
に屈伸する。
次に第8図(b)のように、先行するシールド掘進機
1を、先に、その接合位置76に到達させ、その位置で停
止状態にしておく。
次に後行シールド掘進機2を接合位置76に到達させ、
その位置でシリンダ50a,61aを縮小して第1および第2
カツタスポーク36a,37aを半径方向内方に縮小してお
き、これによつてカツタデイスク32aがスキンプレート3
4a内に後退させる準備をする。
そこで軸受台9aとシールドジヤツキ17aとの間に介在
されているスペーサ74を、取外す。そこで引込みジヤツ
キ71を縮小作動させ、カツタデイスク32aを第7図の右
方に後退させる。
この状態で、もう1つの先行シールド掘進機1を、停
止している後行シールド掘進機2に近付けて第8図
(c)の状態とする。この第8図(c)において、シー
ルド掘進機1の第1および第2カツタスポーク36,37は
シリンダ50,61によつて第2図(2)で示されるように
縮小した状態で、カツタデイスク32を回転させながら掘
削しつつ、シールド掘進機2のスキンプレート34a内に
嵌入させる。この嵌入状態では、第9図に明らかに示さ
れるようにスキンプレート34,34aは相互に当接してお
り、あるいはまたごく近接している。
そこで第8図(d)に示すように、両シールド掘進機
1,2のカツタチヤンバ4,4aおよびカツタデイスク32,32a
間に、固化剤を注入する。この固化剤は隔壁5,5aを貫通
して設けられる注入管77,77aから圧送される。固化剤
は、たとえばモルタルなどを含む。
固化剤か固化した後、第8図(e)のようにシールド
掘進機1,2内の各種の装置や部材を解体して、シールド
本体34,34aから取除かれる。固化した固化剤は参照符78
で示されている。
そこで第8図(f)のように、スキンプレート34、34
aあるいはカツタデイスク外輪48,48a,60,60aなどを残し
て、セグメント19,19aの半径方向内方に、トンネル壁と
してのコンクリート79が打設され、トンネルの接合が行
われる。スキンプレート34,34aの対向する端部付近から
外方に漏れ出た固化剤またはコンクリートは、参照符80
で示すように、これらのスキンプレート34,34aの隙間を
閉塞して、止水効果を向上する。
発明の効果 以上のように本発明によれば、第1および第2カッタ
ディスク32,32aの少なくとも外周部を周方向に分解して
半径方向に第1および第2伸縮駆動手段50,61;50a,61a
によって、伸縮変位駆動するようにし、これによって第
1および第2スキンプレート34,34aの外径と第1および
第2カッタディスク32,32aの外径をほぼ同一としてトン
ネルの掘削を行う。したがって第1および第2カッタデ
ィスク32,32aの外径と掘削されたトンネルの内径とは等
しく、これによって土砂が崩壊することはなく、土質の
安定な保持が可能になる。また第1および第2カッタデ
ィスク32,32aの外周面と第1および第2スキンプレート
34,34aの内周面との間の隙間は存在せず、これによって
その隙間に掘削土砂が詰ってしまうという前述の先行技
術の問題は、本発明では解消される。
第1および第2スキンプレート34,34aの外径に対して
第1および第2カッタディスク32,32aの外径を小さくす
ることによって、一対のシールド掘進機1,2の第1およ
び第2スキンプレート34,34aを対向した状態でそれらの
第1および第2スキンプレート34,34a内に、第1および
第2カッタディスク32,32aを嵌め込んで、接合してトン
ネルを連結することができる。
さらに本発明では、固化剤を、カッタチャンバ4,4aな
らびに第1および第2カッタディスク32,32a間を注入し
て固化することによって、掘削したトンネル内から先行
および後行シールド掘進機1,2を解体することが容易で
あり、また安全性が確保され、この解体後の第1および
第2スキンプレート34,34aを残したままで、先行および
後行シールド掘進機1,2の残余の構成要素の大部分を、
トンネル内から取除き、また固化した固化剤の大部分を
トンネル内から取除く。こうしてトンネル内から先行お
よび後行シールド掘進機1,2を取出すことが容易に可能
になる。その後、トンネル壁79を形成して、連結された
トンネルを形成することができる。
さらに本発明によれば、先行シールド掘進機1の複数
の第1分割部分36,37は第1凹溝64と第1案内突起65と
の組合せによって伸縮変位可能とされ、したがって複数
の第1分割部分は、第1カッタディスク32の軸線方向の
ほぼ同一位置にあり、このことはまた後行シールド掘進
機2に関しても同様であり、これによって第1および第
2分割部分が嵌入される第2スキンプレート34aを、そ
の軸線方向に短く構成し、構成を小形化することがで
き、しかも第1および第2カッタディスク32,32aを近接
して第1および第2カッタディスク32,32a間に注入され
る固化剤の使用量を減少して節減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の一方のシールド掘進機1の
断面図、第2図はシールド掘進機1の正面図、第3図は
カツタデイスク32を構成する第1カツタスポーク36付近
の断面図、第4図は第3図の切断面線IV−IVから見た簡
略化した断面図、第5図は第1図の矢符Vから見た断面
図、第6図は第1カツタスポーク36に固定されている取
付部材66と第2カツタスポーク37との取付構造を示す斜
視図、第7図は本発明の一実施例のもう1つのシールド
掘進機2の断面図、第8図はシールド掘進機1,2を用い
てトンネルを掘削して連結して接合する動作を説明する
ための断面図、第9図はシールド掘進機1,2を接合した
状態を示す簡略化した断面図である。 1,2……シールド掘進機、4……カツタチヤンバ、5…
…隔壁、31……カツタビツト、32,32a……カツタデイス
ク、36,36a……第1カツタスポーク、37,37a……第2カ
ツタスポーク、50,50a,61,61a……複動油圧シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−80787(JP,A) 特開 昭63−308194(JP,A) 特開 昭63−47499(JP,A) 実開 平1−31194(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 9/06 301 E21D 9/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先行シールド掘進機1と、後行シールド掘
    進機2とを準備し、 先行シールド掘進機1は、 第1スキンプレート34の前方に第1カッタディスク32を
    配置してトンネル掘削を行うシールド掘進機であって、
    第1カッタディスク32の少なくとも外周部を周方向に分
    割し、その分割された周方向に相互に隣接する第1分割
    部分36,37は、半径方向に延びる第1凹溝64と第1凹溝6
    4に嵌り込む第1案内突起65との組合せによって、第1
    伸縮駆動手段50,61によって半径方向に伸縮変位可能と
    し、これによって第1スキンプレート34の外径に対して
    第1カッタディスク32の径をほぼ同一および小さくする
    ことができるようにし、 後行シールド掘進機2は、第2スキンプレート34aの前
    方に第2カッタディスク32aを配置してトンネル掘進を
    行うシールド掘進機であって、第2カッタディスク32a
    の少なくとも外周部を周方向に分割し、その分割された
    周方向に相互隣接する第2分割部分は、半径方向に延び
    る第2凹溝と第2凹溝に嵌り込む第2案内突起との組合
    せによって、第2伸縮駆動手段50a,61aによって半径方
    向に伸縮変位可能とし、これによって第2スキンプレー
    ト34aの外径に対して第2カッタディスク32aの外径をほ
    ぼ同一および小さくすることができるようにし、第2カ
    ッタディスク32aを引込み手段71によって第2スキンプ
    レート34a内に引込み可能とし、 先行および後行シールド掘進機1,2を、第1および第2
    カッタディスク32,32aを対向して接合位置76付近に到達
    させ、 後行シールド掘進機2の第2駆動手段50a,61aによって
    前記第2分割部分を半径方向内方に縮小した状態で、引
    込み手段71によって第2カッタディスク32aを後退さ
    せ、 先行シールド掘進機1の前記第1分割部分を、半径方向
    内方に縮小した状態で、第1カッタディスク32を回転さ
    せながら掘削しつつ、前記第1分割部分を、第2スキン
    プレート34a内に嵌入するとともに、第1および第2ス
    キンプレート34,34aは、相互に当接またはごく近接さ
    せ、 先行および後行シールド掘進機1,2のカッタチャンバ4,4
    aならびに第1および第2カッタディスク32,32a間に、
    固化剤を注入して固化させ、 第1および第2スキンプレート34,34aを残して、セグメ
    ント19,19aの半径方向内方にトンネル壁79を形成するこ
    とを特徴とするシールド掘進機を用いるトンネル連結方
    法。
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