JP4228735B2 - 車両構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両における構造、とくに、車両の前部及びフロントドアの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両は、車両の前端部にフロントクロスメンバを配置すると共に、車両の両側部にそれぞれ略車両前後方向に延びる下方のサイドメンバ及びその上方のアッパフレームを配置して、車両が前面衝突した場合、フロントクロスメンバ等に負荷された入力でサイドメンバ及びアッパフレームが座屈し、車体前部が車両後方へクラッシュしながら収縮することにより、衝撃エネルギを吸収するように構成されている。
【0003】
しかしながら、車体前部の強度は必ずしも一様でないため、車体前部にはクラッシュしきれないで残る部分が生じるので、車体前部に衝撃エネルギの十分な吸収特性を得ようとすれば、車体前部を車両前後方向に比較的長く設定しなければならないという問題があった。
【0004】
なお、車体側部の補強構造として、下記特許文献1に記載されたものが従来から知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−206244号公報
【0006】
この場合には、フロントピラーから前方へほぼ水平に突出する補強材が設けられていると共に、フロントドアに取り付けられたインパクトビームが上記補強材の後方に位置するようにして、車両前突時の衝撃力が上記補強材及びインパクトビームにより支持されて、車体の変形を防止しているが、上記補強材及びインパクトビームによって車両前突時における車体前部のクラッシュが制止されていて、衝撃エネルギの吸収が全く図られていないため、乗員に強い衝撃力が作用することは避けられないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、車両の前面衝突時に受ける衝撃エネルギを車体前部により効果的に吸収できるようにしながら、車室の変形を抑制しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかる車両構造は、左右フロントピラーから車両前方に間隔をおいた車両前端部に配置されて上記フロントピラーの内法よりも外側方にまで車幅方向に延びるフロントクロスメンバ、及び、上記フロントピラーの車両後方側に接して配置されたフロントドア内に設けられ上記フロントクロスメンバと略同一高さで略車両前後方向に延びるインパクトバーを有している。
【0009】
すなわち、左右フロントピラーから車両前方に間隔をおいた車両前端部に配置されたフロントクロスメンバがフロントピラーの内法よりも外側方にまで車幅方向に延びているので、車両の前面衝突時に車両前端部に作用する入力はフロントクロスメンバにより受け止められ、車両前端部とフロントピラーとの間に配置された部材の座屈、圧壊等により衝撃エネルギを吸収しながら車体前部が車両後方へクラッシュして収縮したとき、フロントクロスメンバがフロントピラーと係合するが、フロントピラーの車両後方側に接して配置されたフロントドア内のインパクトバーがフロントクロスメンバと略同一高さで略車両前後方向に延びているため、フロントクロスメンバからフロントピラーへ負荷された入力はフロントピラーにより支持されると共に、インパクトバーを介してフロントドア後方のピラーによっても支持されることとなって、フロントクロスメンバは車両後方への変位がフロントピラー及びフロントドア後方のピラーで抑制される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施形態例について説明する。
【0011】
車両の両側部でそれぞれサイドメンバ1が略車両前後方向に延び、車幅方向に延びるロアフロントクロスメンバ2が両サイドメンバ1の前端部にそれぞれ連結されている一方、左右フロントピラー3の内法よりもそれぞれ外側方にまで車幅方向に延びるアッパーフロントクロスメンバ4及びミドルフロントクロスメンバ5が車両の前端部で上下に配置されて、ロアフロントクロスメンバ2とミドルフロントクロスメンバ5とが左右の縦支柱6によりそれぞれ連結されていると共に、アッパーフロントクロスメンバ4とミドルフロントクロスメンバ5とが左右の縦支柱7によりそれぞれ連結されていて、各クロスメンバ2、4、5及び各縦支柱6、7がフロントピラー3から車両前方に間隔Aをおいた略一鉛直面内に配置されており、上記間隔A内には従来のアッパーフレームやエンジンはとくに装備されていない。
【0012】
また、フロントピラー3の車両後方側に接して配置されたフロントドア10内には、車両の側面衝突時にそなえるため設けられたインパクトバー11が、2点鎖線で示されているようにミドルフロントクロスメンバ5と略同一高さで略車両前後方向に延びており、フロントドア10の後方に位置するセンタピラー12は、図示はしないが補強部材等によりとくに頑丈に構成されている。
【0013】
すなわち、車両の前端部には、各クロスメンバ2、4、5及び各縦支柱6、7によって格子状に一体化された補強構造20が、フロントピラー3から車両前方に間隔Aをおいた略一鉛直面内に設けられているので、車両の前面衝突時に車両前端部に作用する入力は補強構造20により確実に受け止められ、補強構造20が車両後方へ一体的に強く押圧されることにより、補強構造20とフロントピラー3との間隔A内における両サイドメンバ1等の座屈、圧壊等で衝撃エネルギが効果的に吸収されながら、車体前部が車両後方へクラッシュして収縮することとなる。
【0014】
このとき、車両前端部におけるアッパーフロントクロスメンバ4及びミドルフロントクロスメンバ5が左右のフロントピラー3とそれぞれ係合するが、フロントドア10内に配置されたインパクトバー11がミドルフロントクロスメンバ5と略同一高さで略車両前後方向に延びているため、ミドルフロントクロスメンバ5からフロントピラー3へ負荷された上記入力は、インパクトバー11を介してセンタピラー12へ伝達されて、フロントピラー3及びセンタピラー12により強固に支持されることとなるので、ミドルフロントクロスメンバ5、従って、補強構造20は車両後方への変位がフロントピラー3及びセンタピラー12で抑制される結果、車室の変形を抑制して乗員の保護を図ることができる。
【0015】
しかも、間隔A内における両サイドメンバ1等の座屈、圧壊等により衝撃エネルギが吸収されて、間隔Aを衝撃エネルギの吸収に無駄なく十分に利用することが可能となるため、車体前部における衝撃エネルギの吸収特性を容易に向上させて、この面からも乗員の保護を図ることができ、あるいは、車体前部を必要限度内で車両前後方向に比較的短く設定することができて、車両の前部デザインに関する自由度の拡大と車両製造コストの低減とを容易に図ることができる特色がある。
【0016】
【発明の効果】
本発明にかかる車両構造にあっては、車両の前面衝突時に車両前端部に作用する入力はフロントクロスメンバにより受け止められ、車両前端部とフロントピラーとの間に配置された部材の座屈、圧壊等により衝撃エネルギを吸収しながら車体前部が車両後方へクラッシュして収縮できるが、フロントクロスメンバがフロントピラーと係合するため、フロントクロスメンバからフロントピラーへ負荷された入力はフロントピラーにより支持されると共に、インパクトバーを介してフロントドア後方のピラーによっても支持されて、フロントクロスメンバは車両後方への変位がフロントピラー及び上記後方ピラーで抑制されることとなるので、車室の変形を抑制して乗員の保護を図ることができる一方、上記間隔内における部材の座屈、圧壊等により衝撃エネルギが吸収されて、上記間隔を衝撃エネルギの吸収に無駄なく十分に利用することが可能となるため、車体前部における衝撃エネルギの吸収特性を容易に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における要部の概略分解斜視図。
【符号の説明】
1 サイドメンバ
2 ロアフロントクロスメンバ
3 フロントピラー
4 アッパーフロントクロスメンバ
5 ミドルフロントクロスメンバ
6、7 縦支柱
10 フロントドア
11 インパクトバー
12 センタピラー
20 補強構造
Claims (1)
- 左右フロントピラーから車両前方に間隔をおいた車両前端部に配置されて上記フロントピラーの内法よりも外側方にまで車幅方向に延びるフロントクロスメンバ、及び、上記フロントピラーの車両後方側に接して配置されたフロントドア内に設けられ上記フロントクロスメンバと略同一高さで略車両前後方向に延びるインパクトバーを有する車両構造。
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