JP4547931B2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

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本発明は、自動車の前部車体構造に関するものである。
自動車の前突時の衝撃を吸収するため車体の前部には、衝撃を吸収する、つまり被害性を低減するための構造が求められる。具体的には、車両前部の両側において車両のフロアフレームから連続して前方に突出するよう設けられ、サスペンション装置の支持やエンジンのマウントを行うフロントサイドフレームを、衝突時において積極的に軸方向に座屈するよう構成し、エンジンルームより後方のキャビン部分の潰れを抑制するようにしている。
一方で、近年、車両の加害性を低減することが求められるようになっている。すなわち、車両同士が衝突した場合に、自車両が相手車両に対して加えるダメージを低減するというニーズが高まっている。一般に、加害性の低減は、前突を考えた場合車両前部(例えば上記のフロントサイドフレーム)の剛性を低くすることにより得ることが出来る。
しかしながら、加害性の低減のために車両前部の剛性を低くした場合、被害性が高くなる恐れがあるという問題が生じる。つまり、加害性の低減のためには、前突時に車両の前部が変形しやすくするようある程度軸方向の剛性を下げる必要があるものの、剛性が低くなりすぎると車両の前部のみでは衝撃を吸収しきれず、キャビン部分の変形を生じてしまうのである。特にキャビンよりも前方の部分の長さが短い小型車においては、可能な限りキャビンより前方で衝撃を吸収しようとすると、潰れ長さが確保できないためフロントフレームの剛性を高めざるを得なくなるので、被害性低減と加害性低減の両立がより困難である。
この点に対応するには、車両前面において衝撃を吸収する部材の数を増加させることが考えられる。具体的には、車両の左右のフロントピラーの付け根から前方にそれぞれ延び、サスタワーの上部の剛性確保やフードヒンジの取り付けを行うためのエプロンレインフォースメントを、衝撃吸収部材として前方に延ばし、フロントサイドフレームと協働して衝突時の衝撃を吸収するように構成する。このようにすれば、フロントサイドフレーム及びエプロンレインフォースメントの各単体の剛性を高めることなく、つまり、加害性を高めることなく、全体として衝撃吸収を行わせる、つまり被害性を低減することが出来ることになる。このように、エプロンレインフォースメントとフロントサイドフレームとの両方によって前突時の衝撃を吸収させる構成が、下記特許文献1に記載されている。
特開2003−40142号公報 しかしながら、上記特許文献1に開示された構成は、フロントサイドフレーム(当該文献ではサイドメンバと称している)とエプロンレインフォースメント(当該文献ではアッパメンバと称している)が、車両最前端において分離した構成となっている。従って、他の車両に対して前突した場合、フロントサイドフレームとエプロンレインフォースメントのそれぞれが相手車両に衝撃を加えることになるため、フロントサイドフレームの前端部とエプロンレインフォースメントの前端部という狭い面積を介して相手車両に局所的に衝撃を伝達してしまい、相手車両の変形量が大きくなる恐れがある。すなわち、加害性を一層低減するには、上記特許文献1の様に、単にエプロンレインフォースメントを前方に延長するのに加え、更なる工夫が必要となると考えられる。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、他の車両に前突した場合の、自車両の被害性の低減と、相手車両の加害性の低減とを、より高いレベルで両立させることにある。
上記の課題を解決するため、本発明においては以下の様な構成としてある、すなわち、本発明の第1の構成は、車両のフロアから連続して上記車両の車室前方に延びる、左右一対のフロントサイドフレームと、上記車両のフロントピラーから連続して上記車両の車室前方に延びる、左右一対のエプロンレインフォースメントとを有するとともに、上記各フロントサイドフレームの前部に車幅方向に延びるバンパーレインフォースメントを含むバンパー部材が配置された自動車の前部車体構造において、上記車両の車幅方向に延びその車幅方向両端が上記各エプロンレインフォースメントにそれぞれ接続されるとともに、上記車両の部品を保持するシュラウドをさらに有しており、上記左右一対のエプロンレインフォースメントの前端部に、該エプロンレインフォースメントよりも先に車両前後方向に変形するように、前方にそれぞれ前下がりに傾斜して延びる連結部が設けられており、上記各連結部の前端部が、上記各フロントサイドフレームの前端部に対し車幅方向外側にオフセットして配置されており、上記バンパーレインフォースメントが、上記各フロントサイドフレームと車幅方向に離間した状態の上記各連結部の前端部に支持され、且つ、上記各フロントサイドフレームの前端部にクラッシュカンを介して支持され、上記各連結部材の前下がりに傾斜している部位の後端よりも後方で、上記シュラウドが上記各エプロンレインフォースメントに取り付けられていることを特徴とするものである。
上記の構成によれば、フロントサイドフレームの前端部とエプロンレインフォースメントから前方に延びる連結部の前端部が略車幅方向でオフセットしているとともに、バンパーレインフォースメントが、フロントサイドフレームの前端部と連結部の前端部によって支持されている。従って、車両の前突時には、フロントサイドフレームと、連結部及びエプロンレインフォースメントと両方に確実に衝撃が入力されてそれらによって衝撃が吸収されるため、車室よりも前方でより確実に衝撃が吸収され、自車両の被害性を低減することが出来る。更に、車両が他の車両に前突した場合、衝突荷重は、フロントサイドフレームとエプロンレインフォースメント(及び連結部)とにより支持されたバンパーレインフォースメントを介して、すなわちより広い面を介してより均一に相手車両に対して加えられることになるため、相手車両のダメージの低減、すなわち加害性の低減を図ることが出来る。また、連結部は、フロントサイドフレームに対して車幅方向外側にオフセットして配置されているため、上記の効果に加え、特に車両がオフセット衝突した場合に連結部及びエプロンレインフォースメントを衝撃吸収部材として機能させることが出来るという効果が得られる。尚、フロントサイドフレームがクラッシュカンを介してバンパーレインフォースメントが設けられる場合、フロントサイドフレームの前端部は、クラッシュカンの前端部であるものとする。また、連結部は、エプロンレインフォースメントを前方に延長してエプロンレインフォースメントと一体に構成されたものでも良いし、或いはエプロンレインフォースメントとは別体に、別部品として構成されたものでも良い。
さらに、エプロンレインフォースメントに車両の部品が取り付けられている或いは支持されている場合、車両の軽衝突時などにおけるエプロンレインフォースメントの変形はエプロンレインフォースメントに支持される或いは取り付けられる部品の変形は変位を生じさせる恐れがある。しかしながら上記の構成によれば、連結部がエプロンレインフォースメントから前方に前下がりに傾斜した形状に構成されているため、車両が軽衝突した場合エプロンレインフォースメントよりも先に連結部が変形し、エプロンレインフォースメントの変形ひいてはエプロンレインフォースメントに支持される或いは取り付けられる部品の変形又は変位を抑制することが出来る。
本発明の第2の構成は、上記各連結部の車両前後方向の長さが、上記クラッシュカンの車両前後方向の長さよりも長いことを特徴とするものである。
本発明の第3の構成は、上記各連結部の前部に、略車両上下方向に垂下する垂下部が設けられており、該垂下部の前面に、上記車両の前面視で上記バンパーレインフォースメントの上下方向長よりも上記バンパーレインフォースメントと上記垂下部の前面とを合わせた上下方向長さの方が大きくなる様に、上記バンパーレインフォースメントが取り付けられているものである。
上記の構成によれば、車両が他の車両に対して前突した場合に、バンパーレインフォースメントだけでなく垂下部も介して相手車両に衝突することになるため、相手車両への衝撃がより広い領域を介して伝達される。従って、他の車両に前突した際の加害性をより一層低減することが出来る。尚、バンパーレインフォースメントと垂下部の前面とを合わせた上下方向長さが、バンパーレインフォースメントの上下方向長さよりも大きくなる様な、バンパーレインフォースメントと垂下部の位置関係については、バンパーレインフォースメントと垂下部前面とが部分的に上下方向にラップするようにしても良いし、垂下部前面の上下方向長さがバンパーレインフォースメントのものよりも大きい場合には、バンパーレインフォースメントの上下方向長さ部分が垂下部前面の上下方向長さ部分に含まれる様にしても良い。
本発明の第4の構成は、上記各連結部が、上記各エプロンレインフォースメントに対して着脱可能に取り付けられているものである。
連結部材及びエプロンレインフォースメントを衝撃吸収部材として機能させた場合、オフセット衝突の場合や軽衝突した際などにおいて、連結部が損傷する頻度が高くなると考えられる。しかしながら、上記の様に、連結部をエプロンレインフォースメントに対して着脱可能に取り付けることにより、連結部のリペア性を高めることが出来る。
本発明の第5の構成は、上記各連結部が、上記エプロンレインフォースメントと上記シュラウドとの接続部よりも前方において、上記各エプロンレインフォースメントに取り付けられているものである。
車両の被害性低減と加害性低減の両立を図るべく設けられる連結部は、軽衝突時などにおいて損傷する頻度が高くなる。上記の様に、シュラウドがエプロンレインフォースメントに接続された車両においては、連結部をシュラウドとエプロンレインフォースメントとの接続部よりも前方でエプロンレインフォースメントに取り付けることにより、連結部が損傷しても、その損傷によりシュラウドまで損傷するのが防止できる。
本発明の第6の構成は、上記各連結部が、上記各エプロンレインフォースメントよりも強度が小さい鋼板から構成されているものである。
エプロンレインフォースメントに車両の部品が取り付けられている或いは支持されている場合、車両の軽衝突時などにおけるエプロンレインフォースメントの変形はエプロンレインフォースメントに支持される或いは取り付けられる部品の変形は変位を生じさせる恐れがある。しかしながら上記の構成によれば、連結部がエプロンレインフォースメントよりも車両前後方向の強度が小さい鋼板から構成されているため、車両が軽衝突した場合エプロンレインフォースメントよりも先に連結部が変形し、エプロンレインフォースメントの変形ひいてはエプロンレインフォースメントに支持される或いは取り付けられる部品の変形又は変位を抑制することが出来る。
本発明の第7の構成は、上記各連結部が、上記バンパーレインフォースメントに着脱可能に取り付けられているものである。
上記の構成によれば、車両がバンパーレインフォースメントのみ損傷する程度の軽衝突の後、バンパーレインフォースメントを連結部から取り外すことが出来るため、バンパーレインフォースメントの損傷時に連結部をも交換する必要が無く、バンパーレインフォースメントのリペア性を高めることが出来る。
本発明の第8の構成は、上記各連結部が、上記バンパーレインフォースメントよりも剛性が高く構成されているものである。
上記の構成によれば、車両が軽衝突した際に、損傷をバンパーレインフォースメントに留め、連結部まで損傷が及ぶのを抑制することが出来る。
本発明によれば、他の車両に前突した場合の、自車両の被害性の低減と、相手車両の加害性の低減とを、より高いレベルで両立する自動車の車体構造を提供することが出来る。
本発明の実施形態を、図1乃至図9を参照しながら説明する。まず、図1乃至図3を参照しながら、本発明が適用された車両Vの車体Bの構成について説明する。図1は本発明が適用された車体Bの前部を示す斜視図、図2は、本発明が適用された車体Bの前部を示す側面図、図3は本発明が適用された車体Bの前部を示す上面図である。
フロントサイドフレーム1は、閉断面から構成されており、左右一対のものが車両Vの車幅方向に離間して後方のフロア(不図示)から前方に連続するよう延設されている。フロントサイドフレーム1には、その上面にエンジンマウントを介してエンジンがマウントされ、その下面にサスペンションクロスメンバーを介して前輪及び前輪用のサスペンション装置が取り付けられる。それら以外にもフロントサイドフレーム1には各種の補機や部品が取り付けられるが、それらの図示を省略する。また、フロントサイドフレーム1は、車両Vが前突した際に、後方の車室が変形しないよう積極的に座屈を生じて、後述のバンパーレインフォースメント2からクラッシュカン7を介して伝達される衝撃を吸収するよう構成されている。このような構造は、フロントサイドフレーム1にビードを形成するなど周知の手法により実現することが出来る。
エプロンレインフォースメント3は、車両Vの左右のフロントピラーPの各付け根部分から前方に延出して設けられている。エプロンレインフォースメント3は、ボンネットフードを開閉自在に支持するフードヒンジが取り付けられ、また車両の左右両車輪に対応して形成されたサスタワー4の支持を行う。また、エプロンレインフォースメント3には、その車幅方向外方においてフェンダパネルが取り付けられる。ボンネットフード、フードヒンジ、フェンダパネル、及び車輪については、図示を省略する。更に、エプロンレインフォースメント3には、その前端部において、閉断面を有する連結部材5が着脱可能に取り付けられており、フロントサイドフレーム1同様、車両Vが前突した際に、後述のバンパーレインフォースメント2から伝達される衝撃荷重を連結部材5とともに吸収するよう構成されている。連結部材5を別部品として設ける代わりに、エプロンレインフォースメント3を前方に延長した構成としても良いが、別部品として設けた場合衝突後のリペア性の面で有利である。この点については、後で具体的に説明する。
フロントサイドフレーム1には、クラッシュカン7を介してバンパーレインフォースメント2が取り付けられる。また連結部材5の前端も、バンパーレインフォースメント2に取り付けられる。すなわち、バンパーレインフォースメント2は、車幅方向に延び、バンパーレインフォースメント2の前方のクラッシュカン7の前端部と、連結部材5の前端部とにより、支持される。バンパーレインフォースメント2は、鋼板をロール成形することにより形成され、通常その外側に設けられるバンパーフェイスとともに組立体を構成して車体Bに組立体として取り付けられるが、図1乃至図3にはバンパーレインフォースメント2のみを図示する。また、ランプやボンネットフードのロック機構(いずれも不図示)が取り付けられるシュラウド6が車幅方向に延びており、その両端においてエプロンレインフォースメント3に取り付けられている。
図2に好適に示される様に、左右一対の連結部材5は、左右一対のフロントサイドフレーム1に対して、それぞれ車幅方向外側に位置していて、連結部材5とフロントサイドフレーム1とが車幅方向に離間した状態で、バンパーレインフォースメント2を支持している。また、シュラウド6のエプロンレインフォースメント3への取り付け部60は、エプロンレインフォースメント3前端において連結部材5が取り付けられる接続部50よりも後方の位置とされている。
また、図3に好適に示される様に、連結部材5は、エプロンレインフォースメント3よりも強度の小さい鋼板をプレス成形することにより形成され、エプロンレインフォースメント3の前端から前方に向けて前下がりとなる様に取り付けられる。また、その車両前後方向の剛性は、連結部材5の材質や形状の調整により、バンパーレインフォースメント2よりも大きく、かつエプロンレインフォースメント3よりも小さくなるように、構成されている。この理由は、後で具体的に説明する。尚、図3は車両前方に対して右側を車両Vのエンジンルーム内から外側を見た状態を図示しているが、左側のものは右側のものと実質的に対称の構成である。
連結部材5は、エプロンレインフォースメント3及びバンパーレインフォースメント2に対してそれぞれ着脱可能に取り付けられる。以下に、連結部材5とエプロンレインフォースメント3、及び連結部材5とバンパーレインフォースメント2との間の接続について、図4及び図5を参照しながら説明する。
図4は、車両進行方向右側における連結部材5とエプロンレインフォースメント3の接続部50の拡大上面図である。連結部材5の後端、すなわちエプロンレインフォースメント3側には、エプロンレインフォースメント3を左右から挟む挟持部51が形成されている。また、挟持部51には、ボルト52が貫通可能にボルト孔が形成されている。一方、エプロンレインフォースメント3にも、挟持部51に設けられたボルト孔に対応して、ボルト孔が形成されている。それで、連結部材5の挟持部51にエプロンレインフォースメント3を挟持させた状態で各ボルト孔の位置を合わせた後、各ボルト孔にボルト52を挿通して、ナット53により、連結部材5とエプロンレインフォースメント3とを共締め固定する。尚、連結部材5とエプロンレインフォースメント3とを一組のボルト52及びナット53で共締めする場合、位置ずれが生じないよう、連結部材5及びエプロンレインフォースメント3とに、それぞれ対応する凸部及び凹部を設けるなどして位置決めを行える様にするのが好ましい。この様に連結部材5とエプロンレインフォースメント3をボルト52及びナット53により固定することにより、連結部材5がエプロンレインフォースメント3に着脱可能に取り付けられる。尚、図4は車両前方に対して右側のものを図示しているが、右側のものは左側のものと実質的に対称の構成である。
図5は、連結部材5とバンパーレインフォースメント2の接続部分を模式的に示す、連結部材5の長手方向に沿った連結部材5及びバンパーレインフォースメント2の縦方向断面図である。連結部材5の前端には、ボルト55が予め取り付けられたブラケット54が固定されている。また、バンパーレインフォースメント2の対応する部分には、ボルト孔21が設けられたブラケット20が取り付けられている。更に、バンパーレインフォースメント2(及び不図示のバンパーフェイス)の前面のボルト孔に対応する箇所には、連結部材5の前端に設けられたボルト55に対してナット56を螺合させる作業のためサービスホール22が形成されている。それで、バンパーレインフォースメント2のボルト孔21に連結部材5前端のボルト55を挿通させた後、サービスホール22を通して工具を用いてバンパーレインフォースメント2内部においてナット56をボルト55に螺合させるという作業を行うことにより、連結部材5がバンパーレインフォースメント2に着脱可能に取り付けられる。このような構成は、左右の取り付け箇所において同様のものである。
尚、バンパーレインフォースメント2は、フロントサイドフレーム1に対してもクラッシュカン7を介して着脱可能に取り付けられるが、この構成は周知であるため、詳細な説明は省略する。
上記の構成による作用効果を、図6乃至図8を参照しながら、以下に説明する。
図6は、本発明による前部車体構造における、前突時の荷重の流れを模式的に示す側面図である。図示された様に、及び上述の様に、バンパーレインフォースメント2は、フロントサイドフレーム1と、連結部材5を介してエプロンレインフォースメント3とにより支持されている。従って、バンパーレインフォースメント2に前方から加えられた衝突荷重は、フロントサイドフレーム1を通る伝達路A、連結部材5からエプロンレインフォースメント3を通る伝達路B、及び前輪Wを介して車室フロアの車幅方向両側に設けられたサイドシル8に至る伝達路Cとに分散されて伝達されるため、荷重が集中することなく自車の変形を抑えることができる。すなわち被害性が低いものとなる。図7のグラフは、車体Bの前突時における、車体潰れ量を横軸とし、吸収される衝突荷重を縦軸としたグラフである。このグラフにおいて、破線は従来の車体構造によるもの、実線は本発明が適用された車体構造によるものである。本発明の車体構造においては、従来のものに比べ衝突荷重をより多く吸収できるため、グラフのプロットと横軸とに囲まれる面積(図7にはハッチングで示す)で表される衝突エネルギーの吸収量が同じである場合、本発明による車体構造の方が、車体潰れ量がより小さくて済む。
また、フロントサイドフレーム1と連結部材5は、(クラッシュカン7を含めて)その前端がバンパーレインフォースメント2に固定されているため、バンパーレインフォースメント2がフロントサイドフレーム1のみにより支持される場合に比べ、より剛性の均一化された面として作用することになり、他車に前突した場合に、衝撃がその様な面を介して相手車両に加わることになる。すなわち加害性も低いものとなる。特に、相手車両の側面に衝突するような場合で、相手車両のサイドシルの高さよりも高い位置に自車のバンパーレインフォースメント2が位置するような場合には、相手車両の変形が大きくなることが懸念されるが、本発明によれば、その様な場合でも相手車両への衝撃の印加が広い面を介して行われるため、より加害性の小さいものとなる。尚、本実施形態は、図2に好適に示す様に連結部材5の前端とクラッシュカン7の前端が車両前後方向でほぼ同じ位置でバンパーレインフォースメント2を支持しているが、連結部材5の前端とクラッシュカン7の前端が車両前後方向でオフセットしていても良い。少なくとも連結部材5の前端とクラッシュカン7の前端との両方でバンパーレインフォースメント2に前方から加わる荷重を支持できる様に構成されていれば、加害性の低減を図ることが出来る。
また、本発明による前部車体構造は、オフセット衝突に対しても効果的である。すなわち、オフセット量が大きく相手車両Vcの衝撃が自車Voのフロントサイドフレーム1よりも更に車幅方向外側にオフセットした位置に加わる図8に示すような衝突形態を考えてみると、従来の構成ではバンパーレインフォースメント2からホイールW、そしてサイドシル8へと伝わる荷重伝達路とバンパーレインフォースメント2からフロントサイドフレーム1へと伝わる荷重伝達路のみであったものが、本発明によればバンパーレインフォースメント2に加わる荷重が、更にバンパーレインフォースメント2から連結部材5そしてエプロンレインフォースメント3に至る新たな荷重伝達路にも分散されるためである。図8には、この新たな伝達路のみ矢印で示す。
さて、エプロンレインフォースメント3の前端部に連結部材5を設けて衝撃吸収部材として機能させた場合、前突の際、特にオフセット衝突時や軽衝突時に、連結部材5が変形すなわち損傷する頻度が高くなると考えられ、リペア性という新たな課題が生じる。
この点について、本発明においては上述の様に、連結部材5をエプロンレインフォースメント3及びバンパーレインフォースメント2に対して着脱可能に取り付けられる構成としているため、連結部材5のみが変形した場合に、連結部材5を交換すれば済むことになる。つまり、エプロンレインフォースメント3をそのまま一体に前方に延出させた場合、エプロンレインフォースメント3全体を交換する必要が生じるが、連結部材5を交換可能にすることで、連結部材5のみが損傷するような衝突形態の際のリペア性を高めることが出来る。
また、上述の様に、連結部材5の剛性(具体的には車両前後方向の曲げ剛性)は、バンパーレインフォースメント2よりも高く、エプロンレインフォースメント3よりも小さくなされている。従って、バンパーレインフォースメント2のみで衝撃を吸収しきれるような軽度の衝突の際にはバンパーレインフォースメント2のみの交換で済む。また、連結部材5まで損傷が及ぶ程度の衝突であれば、連結部材5がエプロンレインフォースメント3よりも先に曲げ変形を生じるため、エプロンレインフォースメント3まで変形が及ぶのが確実に防止される。エプロンレインフォースメント3には、上述の様にサスタワー4やフードヒンジなどが取り付けられるので、エプロンレインフォースメント3の変形は、それらの部品の変形や変位に繋がる恐れがあるが、上記の構成により、その様な問題が確実に防止される。特に、サスタワー4の変形は、車両の操縦性に悪影響を与える恐れがあるが、軽衝突の際のエプロンレインフォースメント3の変形に起因したサスタワー4の変形が防止されるため、補修までの間車両Vを自走させる際の操縦性を確保することが出来る。
更に、車両Vの前部に取り付けられるシュラウド6は、連結部材5とエプロンレインフォースメント3との接続部よりも後方において、エプロンレインフォースメント3に取り付けられているため、軽衝突の際に連結部材5が変形する程度の衝撃が加わった場合に、シュラウド6まで変形が及ぶのが確実に防止される。
連結部材5の形状を更に工夫することにより、車両同士の衝突の際の加害性を一層低減することが出来る。その様な例を、本発明の第2実施形態として、図2に相当する図である図9を参照しながら以下に説明する。第1実施形態と同じ構成の部分については説明を省略し、異なる部分として連結部材5の形状及びその作用効果を中心に説明する。
第2実施形態による連結部材5には、その前端部に略上下方向に垂下する垂下部59が設けられており、垂下部59の前面にバンパーレインフォースメント2が第1実施形態と同様、ボルト及びナットを用いて着脱可能に取り付けられている。垂下部59の前面とバンパーレインフォースメント2との位置関係は、垂下部59の前面とバンパーレインフォースメント2が、互いに上下方向で部分的にラップする様になされていて、バンパーレインフォースメント2のみの上下方向長さよりも、バンパーレインフォースメント2と垂下部59の前面とを合わせた上下方向長さの方が、大きくなされている。
連結部材5のエプロンレインフォースメント3への取り付けも第1実施形態と同様に、ボルト及びナットを用いて着脱可能な態様で行われる。
それで、車両Vが他の車両に対して前突した場合には、バンパーレインフォースメント2が変形した後連結部材5の垂下部59が相手車両に衝撃を加えることになる。垂下部59とバンパーレインフォースメント2とを合わせた上下方向長さはバンパーレインフォースメント2のみのものよりも大きいため、バンパーレインフォースメント2を介して相手車両に衝撃が加えられる場合に比べ、少なくとも衝突初期においてより広い領域で相手車両に衝撃を加えることになり、相手車両の変形量を抑制することが出来る。すなわち、加害性が一層低減されたものとなる。尚、図9は車両Vの片側のみ図示しているが、反対側にも対称の構成のものが設けられる。
垂下部59の前面の上下方向長さがバンパーレインフォースメント2の上下方向長さよりも大きい場合には、バンパーレインフォースメント2の上下方向長さ部分が、垂下部59の上下方向長さ部分に収まるように、バンパーレインフォースメント2を垂下部59前面に取り付けるようにしても良い。
以上、本発明を好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでも無い。例えば、連結部材の剛性をエプロンレインフォースメントよりも小さくするための手法として、上述の実施形態においてはエプロンレインフォースメントよりも強度の小さい鋼板を用いているが、エプロンレインフォースメントよりも薄肉の鋼板も用いる、及び/又は断面積を小さくするなどの手法により行うことも出来る。
本発明が適用された車両の車体の前部を示す斜視図である。 本発明が適用された車両の車体の前部を示す側面図である。 本発明が適用された車両の車体の前部を示す上面図である。 連結部材とエプロンレインフォースメントの接続部分の拡大上面図である。 連結部材とバンパーレインフォースメントの接続部分を模式的に示す、連結部材の長手方向に沿った連結部材及びバンパーレインフォースメントの縦方向断面図である。 本発明による前部車体構造における、前突時の荷重の流れを模式的に示す側面図である。 車体の前突時における、車体潰れ量を横軸に、吸収される衝突荷重を縦軸としたグラフである。 本発明が適用された車両がオフセット衝突した状態を示す、上面模式図である。 本発明の第2実施形態を示す、図2に相当する図である。
1 フロントサイドフレーム
2 バンパーレインフォースメント
3 エプロンレインフォースメント
4 サスタワー
5 連結部材(連結部)
6 シュラウド
50 連結部材とエプロンレインフォースメントの接続部
59 垂下部
60 シュラウドとエプロンレインフォースメントの接続部
B 車体
V 車両

Claims (8)

  1. 車両のフロアから連続して上記車両の車室前方に延びる、左右一対のフロントサイドフレームと、上記車両のフロントピラーから連続して上記車両の車室前方に延びる、左右一対のエプロンレインフォースメントとを有するとともに、上記各フロントサイドフレームの前部に車幅方向に延びるバンパーレインフォースメントを含むバンパー部材が配置された自動車の前部車体構造において、
    上記車両の車幅方向に延びその車幅方向両端が上記各エプロンレインフォースメントにそれぞれ接続されるとともに、上記車両の部品を保持するシュラウドをさらに有しており、
    上記左右一対のエプロンレインフォースメントの前端部に、該エプロンレインフォースメントよりも先に車両前後方向に変形するように、前方にそれぞれ前下がりに傾斜して延びる連結部が設けられており、
    上記各連結部の前端部が、上記各フロントサイドフレームの前端部に対し車幅方向外側にオフセットして配置されており、
    上記バンパーレインフォースメントが、上記各フロントサイドフレームと車幅方向に離間した状態の上記各連結部の前端部に支持され、且つ、上記各フロントサイドフレームの前端部にクラッシュカンを介して支持され
    上記各連結部の前下がりに傾斜している部位の後端よりも後方で、上記シュラウドが上記各エプロンレインフォースメントに取り付けられていることを特徴とする、自動車の前部車体構造。
  2. 上記各連結部の車両前後方向の長さが、上記クラッシュカンの車両前後方向の長さよりも長いことを特徴とする、請求項1に記載の自動車の前部車体構造。
  3. 上記各連結部の前部に、略車両上下方向に垂下する垂下部が設けられており、
    該垂下部の前面に、上記車両の前面視で上記バンパーレインフォースメントの上下方向長よりも上記バンパーレインフォースメントと上記垂下部の前面とを合わせた上下方向長さの方が大きくなる様に、上記バンパーレインフォースメントが取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の自動車の前部車体構造。
  4. 上記各連結部が、上記各エプロンレインフォースメントに対して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車の前部車体構造。
  5. 記各連結部が、上記エプロンレインフォースメントと上記シュラウドとの接続部よりも前方において、上記各エプロンレインフォースメントに取り付けられていることを特徴
    とする、請求項4に記載の自動車の前部車体構造。
  6. 上記各連結部が、上記各エプロンレインフォースメントよりも強度が小さい鋼板から構成されていることを特徴とする、請求項4又は5のいずれかに記載の自動車の前部車体構造。
  7. 上記各連結部が、上記バンパーレインフォースメントに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の自動車の前部車体構造。
  8. 上記各連結部が、上記バンパーレインフォースメントよりも剛性が高く構成されていることを特徴とする、請求項7に記載の自動車の前部車体構造。
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